ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

Page 22 of 33

ドイツで活動されている舞踏家 3/10

3回目

右側を下にして横になりスタートする。

何も触られていないうちから、太ももの裏側、右足の中指など、色々な箇所が反応する。一瞬の短い間、体の左側にエネルギーがゆっくり循環しているのがわかる。

前回は脚の裏側の感覚が少々鈍いように感じられたが、今回、脚の側面は敏感で、火傷の熱さを感じる寸前のように触られるとひりひりする。くすぐったさが痛みに移行する寸前の感じに近い。

触られているのがどこであっても、そことは別の部位が反応する。

首の付け根の後ろ、首の真後ろの頸椎の下部に手を当てられると、非常に気持ちが良い。もっとそうやって触られたい、とその箇所が訴える。美味しい液体をごくごく飲むような感覚だ。訴えの貪欲さが勝つために、観察する視点が薄れる。

頭部を触ってもらう。頭頂からぱっくり頭蓋骨が開き、程なく閉じる。頭頂部と眉間に力を込めて何かを把握しようとする癖があることに気づき、その時はそれをやめてみる。するとだんだん意識が遠のき、眠ってしまう。

左側の体側面を下にして横になると、どこで支えていいのか迷う。右側の時とは裏腹に、それが適切な位置なのかどうか確信できない。前夜睡眠時間が少なかったこともあり、途中から再び寝落ちしてしまう。古い文書は大事にしろ、と長老的な人物に言われる夢を延々と見ていた。

施術後、脚が重い。重力が下方に垂直に向かっており、脚が地面についた時にその重力がリリースされるのがわかる。

胸郭が開いている。特に鎖骨のすぐ下、脇から乳の上にかけてスペースができている。頰骨から鎖骨の間に垂直な空間が生まれ、頬骨の下、頬から上顎の間にも小さなスペースが空いたように感じる。

帰り道、呼吸が通っているのがわかる。特に、鼻の左側から喉奥に向かって空気がするする入ってくるので、何度も吸って本当かどうか確かめる。人がいない所ではマスクを取って息を吸い込んでみる。吸い込める空気量が一気に増えた。電車の中でもマスクを浮かせて観察する。

空気を吸い込んで病気に感染することを恐れて、街中では深い呼吸を避けていたことにも気づく。

電車に乗ると、座るのが楽になっている。骨盤の下で支えるポジションが自然になってきたのに加え、座った際に足の重みが感じられ、その重みを地面に預けていくことができる。そのことを感じるのはとても楽しく、延々とその感覚を座って確かめていたくなる。

正面・背面の写真を見て加齢を実感する。

若い頃から猫背で姿勢が悪い時代が長かったので、反動でそっくり返る癖があり、へそ裏の角度の感覚がまだ掴めていない。

これまで、乗り物での移動中、長時間であれば睡眠時間を確保するため眠っておくのだが、移動後も不自然な姿勢の状態をリセットしないまま、日常生活にそれを持ち越してきた。どんなに疲労をため込んできたことか、と我が事ながら呆れる。

昨年は移動が減った分、運動不足になっていた。同じ姿勢で作業した後もリセットが必要になるはずだ。自分でメンテナンスするにはどうすればいいのだろう?ストレッチ?筋トレ?

強い刺激を知覚することはたやすく、束の間の安心や「やった感」は得られる。

だが、極めてわずかな刺激で触れられるだけで、それどころか注目を向けられるだけでも、身体がそれに対して反応している。このことには大きなヒントがあるように思う。

施術中、田畑さんは一体何をどうしていらっしゃるのだろうか?

ドイツで活動されている舞踏家 2/10

第二回目 

第一回目終了後の翌日、目覚めて立ち上がると、身体が左右にぱきっと分かれていることに気づく。左側に余計な力が入っておらず、軽い。頭頂から尾骶骨にかけて一本何かが通ったようだ。意識しなくても形ができている。特に、腕と頭と肩のポジションに迷うということがない。ただし右はいつもの感じが残っていて、左と比較すると少し重い。

第一回目の施術前後にそれぞれ1時間ほど歩いて移動したためか、ふくらはぎに筋肉痛が起きている。

今回はうつ伏せの態勢で何も触れられていない状態からスタートする。

バネ指を患っている指先に向かってびりびりとエネルギーが流れていく。

右くるぶしを持って掴まれた時、右半身背中に陰陽図が張り付いたような感覚が訪れた。エネルギーが右半身で円を描いて循環するのがわかる。

みぞおちから肋骨下部が時々脱力して下に落ち、同時に肩甲骨が緩む。

体の前面に比べ、背中側は感覚が鈍い。普段意識を向けることが少ない為だろうか?特に左半身は、触れられても薄い紙を一枚挟んでいるようだ。

右膝裏、右ふくらはぎ内側、右大腿部裏をそれぞれ触られるにつれ、左の肩関節が少しづつゆっくり外側にのびて止まらなくなる。

施術後、頭の重みの反動を使わずに脚を前に出して歩くことができる。胴体が地面と並行に移動している。頸椎に負担をかけずに、足の出し方に迷うこともなく、ゆっくり歩けて楽しい。左眼が大きく開いたようだ。

写真でも左右の肩先までの長さが揃っているのがわかる。

骨盤・大腿骨のどこで支えて座れば良いのか、迷うことがなくなる。背もたれを使うのも楽だ。

反面、この感覚を維持するなら、日常の作業の姿勢や椅子・机の高さを変える必要があると思う。

帰宅して次の日、調子に乗って歩き過ぎたためか右かかとが痛い。

左肩に時々昔の痛みが出る。

ノートパソコンのディスプレイの角度を早速変えてみる。

微細な感覚に目を向けることで、実際に触れられない段階であっても身体が反応している。心身のこの層に意識を向けるのは初めてのことだ。しばらく日常生活の中で同じ層の感覚に意識を向けてみようと思う。

例えば目に見えて問題があるのは左肩であっても、別の部位にアプローチすることで、そこだけでなく全体が整っていくことが興味深い。

長い間、心身の発する微細なシグナルを受け取っていても、それに対しては逆に強烈な刺激を覆いかぶせてねじ伏せることが多く、心身が言いたいことそのものに対しては耳を傾けてこなかった。その間に身につけた身体の反応の癖が、年齢を重ねた今にあって、不必要に身体を力ませているようだ。

ドイツで活動されている舞踏家 1/10

第一回目 

ロルフィングを受けるのは初めてのことです。

長年身体を無視するような様々な無理を重ねてきましたが、更年期に入って安定した部分もある反面、老化や身体感覚の鈍化を実感することが多くなりました。加齢に従って身体が何を欲しているのかを知りたいと思い、セッションを受けることにしました。

また演奏家として、演奏者と共演者・観客・演奏する空間の関係性に興味を持っています。

施術中は触れられているポイントで呼吸している感じ。膝・くるぶしの関節を貫徹して呼吸が通っていく。右膝に古傷があることを思い出す。意識を向けられていなかった部分から、向けられた意識に呼応して何かが流れる。実体のつかめなかった欲求が意識に上り、それが方向性を見つけて出ていくのがわかる。

寝ている間は後頭部で首と肩を支えていて、胴体と足が動いても自然に連動しないようだ。後頭部の頸椎の最上部と頭蓋骨の間のあたりにりきみがある。おそらくその影響で、横になった時に首の付け根が緊張している。

眉間を伸ばしたり、頭頂部を使って何かを把握しようとする癖があることがわかる。

右半身・左半身とも、施術のある瞬間からは半覚醒状態に入った。

触られる感覚を聴覚で捉えている時がある。耳というよりも体の内部、あるいは体まるごとで聞いている。施術者の立ち位置を体感する時も、一部は触覚・一部は聴覚で捉えている。

身体のどこをも触られていない時は空調の音に耳が集中する。しかし空調の音を集中して聴くと、身体の感覚に意識が向かなくなる。聴覚と触覚は両立しないのだろうか?

施術後は首が自然に胸郭の上に載っている。椅子に座る時、骨盤のどこで支えれば良いのかがわかる。脚を組まなくても座れる。歩く時、膝の後ろが伸びて、脚を出すのが楽になっている。歩くスピードを出すために前頭部や顎を突き出す癖があるのだが、もっとゆっくり歩いてもいいのかもしれない、と思う。

心身に様々な症状を抱えた方のシリーズ終了後の感想

11回の治療を終えた後、しばらくバランスのとれた身体感覚を体験していたのですが、間もなく強い頭の痛みと揺れが始まり、足裏への荷重の仕方なども、いったん見失った感じになりました。

それがしばらく続いた後、覚醒時の多くの時間、意識の中で過去の記憶が再生されている感じで、その時間を生きているようでした(でも同時に、コロナで世の中の空気が変わっていく苦しさも感じていました)。

過去の出来事の中で、充分に感じられていなかった感情を感じ直したり、現在の視点から過去の様々な状況を捉え直す作業を行っていたのだと思います。十数年分くらいの、私が強くは問題視していなかった期間でした(でも、たくさん気づきがありました)。
その期間の後に交通事故に会い、頭も心も体もばらばらになるという、難しい時間に入って行くので、この2つの時間を繋ごうとする意識の動きなのかな、とも思いました。

現在は、その難しい時の自分の状態を少しずつ思い出してきています。自分に何が起きていたのか把握出来ない、大きなブランクのようなのものなので、怖いけれど良かったと思います。

このような時間を経て、気づいたら、常に頭の上に強い圧力がかかっている感じが無くなっていました。この強い圧力は、「地球に適応できない」と感じる苦しさの原因のひとつだったと思います。まだ、頭、喉、胸、の症状は強いですが、精神的にゆとりが出来て、ひとつ大切なものが解決した気持ちです。

治療の内容はもちろんのこと、治療中に、私の変わった感覚のことを、ごく普通のことのように聞いてくださったり(このことに関して劣等感で一杯だったのです)、いつでも安心、信頼でき、そのままの自分で存在できる時間を過ごさせていただけたことが、どれだけ私に力を与えて下さり、大きく励まされた思いだったか、言葉ではとても表現出来ません。私が体験したことのない、でも、本当に必要としていたことでした。

前述した心身の様々な動きも、受け止める土台を作っていただいて、初めて出てこれたのだろうと思います。
そして、安心感を体験出来たおかげで、自分を守りながら、人や周囲の状況を判断する基準のようなものが、少しずつですが、育ちつつある気もします。年齢的にはとても遅い学びでも、やはり幸せなことだと思います。

本当にどうもありがとうございました。

もう少しだけ、自分のことに専念出来る時間が持てそうなので、焦らず、出来るところまで、自分を理解したいと思っています。

また、先生の治療を受けられる時が来ることを楽しみにしています。
その時は、どうぞよろしくお願いいたします。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー

様々なジャンルを手がけるプロデューサー Rolfing 10/10

ベーシック10の最終日、最後の写真を見た時に、自分の躰が「塔」のように見えた。閃いた言葉はエッフェル塔。二等辺三角形の頂点に頭がのっかっているように見えた。まとまっている印象です。

いつも写真をとっていただく時は、脱力した状態で臨むのに、施術後はピシッと決まった感じで写る自分の姿に驚かされますが、最終日の施術後の写真には感動しました。

セッション1の施術前の写真と最終日の施術後の写真のなんと違うこと。

セッション1の施術前は、見るからにグチャグチャの印象で、身体の各部位は、「自由」というのではなく、方向性がバラバラ、顔も歪んでいる。おまけに髪の毛もグチャグチャだったので、全体的にひどい印象。心も荒れていそうな印象。

最終の写真では、顔も小さくなっていて、リフトアップしていた。整った印象で、精神も落ち着いているんじゃないか? という雰囲気がでており、

ついでに、腰の位置も上に上がって、身体全体が上に引き上げられた感じになりました。

前回の、セッション9の後、膝に抱えていた痛みは全くなくなり、右の首と肩の痛みや緊張に気が付いてもすぐほぐれるという状態でしたが、施術後一週間経った頃に、左の肩から肩甲骨にかけてが、セメントのように固まって重いと感じるが日があり、身体が左に引っ張られている気がしました。

左半身の痛みに身体が引っ張れている感覚は、身体が左へ傾いてしまうんじゃないだろうか? ベーシック10のコースが終わるというのに、せっかくいい感じになったバランスが崩れてしまうのでは? と不安になった。が、

セッション10の施術後に、田畑先生が「自分で自分を治せるようになります」とおっしゃってくださったので、安心しました。

自分で自分を調整できるって便利だ。

しかし、ヤバいと思ったら施術していただこうと思います。

ベーシック10を受けていて、毎回、色々と印象深い内容の施術が多々あって、、、

その内容を、1回目、2回目は、施術の内容と、その時々の身体の反応や意識の変化を覚えていたのに、3回目になったくらいから、施術後、これがすごかった! あれがスゴかった! と心の中はカーニバル状態で帰宅するも、

さあ施術の内容を書きだそうという段になると、すっかり忘れている、ということが続きました。

年齢とともにすすむ健忘症か? という気もするのですが、施術によって、身体がごっそり変わってしまうことで、身体にあった痛みや不快感についての記憶もごっそり消えてしまうのでは? という解釈を、言い訳風だけど、採用することにしました。実際、身体の仕組みや、身体ネットワークがあるなら、その連結方法、身体の各部位の立地条件や、その動きのコンセプトも毎回変化したように感じました。

例えば、歩くということ1つとっても、両脚と足の裏くらいで歩いていると感じていたのに、セッション3くらいで、上半身と連動して右、左と動いて推進していくような···またセッションが進んでいく中で統一感がとれていったり、頭まで連動して動く感じとか、変化していったのです。

身体収の変化が激しくて、それにプラスして頭部も施術を受けるので、脳がつくりだした妄想的な不快感の記憶などもごっそり消えてしったのではないか? と思って忘れる自分を許しています。

とは言え、覚えていることもあります。

最終日、最後に、教わった極めつけに大切なこと。

呼吸は、横隔膜とお腹の両方に同時に入れてOKということです。

合唱の時には、お腹、普段は横隔膜、という風に分けて入れないといけないと思っていたので、セッション中に指示を受けた時に、コンセプト自体を理解できなくて、ガタピシと呼吸を入れることに手間取っていたのですが、

これは、すんなりできるように練習しながら毎日やっていきたいと思います。

あ、、、これを覚えているのは、この呼吸がまだすんなりできる身体に変化していないからなのでしょうか? 

解釈に励むのは中断して、呼吸をすることにします。

この呼吸によって、胴体全体に酸素を行き渡らせることができて、肩の内側や腕にまで酸素が行き渡って膨らんで、凝りもとれる感じです。

施術を通して、身体の周り、頭の上や身体の横、脚の下に広がる空間も感じることができるようになりました。呼吸によって身体の内部に広がる空間も感じることができました。

歩くことも楽になりました。

なんというか、気をつけて歩かないと変な風に歩いているかも? と長年気にしていたのですが、脱力状態でも、自然に歩いていれば大丈夫だという気になり楽に歩けています。

窮屈な場所を脱出して広々とした空間に出て晴天を楽しんでいるという感じ。

そして、雨や曇りもゆったりとあたたかくして楽しめる感じです。

ありがとうございました。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー Rolfing 9/10

施術前の歩行では、左膝内側に米粒くらいの痛みポイントがあり、右膝甲に痛みを感じ、痛みが両足に分散した感があった。 施術台には身体左側面を当てて横向き。 身体の下になった左腕は身体後方に向けて伸ばす感じで置いた。右腕は脇下に支えを入れて手を伸ばした位置にバランスボール。 下になった左膝を曲げて、右脚は伸ばした。 左脚の外側が強ばり、内側が緊張している。 CS60での下半身への施術の後に、バランスボールに載せた右手を伸ばすと脚先から腰、肩甲骨を繋ぐラインがぐぅーっと伸びた。

それから頭への施術の後にも、バランスボールに載せた手でバランスボールを前出す方向で腕を伸ばすと、腕が外に向かっていくのに連れて、 腕と、肩の部分で癒着していた首の部分が溶けて頭が上に伸び腕は横に伸び、脚が下に伸び、 腰の空間が広がった感覚があった。 反対側もこの感じで施術がすすみましたが、右脚への施術の最中に、左膝にズーンと響く感覚の後に膝の回りが緩んでいく感覚があった。 施術後、立ち上がると、施術台の上で色んな 方向に分散して広がった身体のパーツに まとまりを感じた。 それからとっても右肩が右へ傾いた感覚があったが、左へ寄っていた軸が中心である右へ向かって移動したからなのだった。 施術後の歩行では、大腿部とふくらはぎが別々でありながら一体感があるという柔軟な感覚があった。

田畑先生が顔の右側でパチンと指を鳴らしてくれて、そうしたら頭の右側の視界が広がった。 腰と肩甲骨存在感が大きくなって 歩行の時の上半身の感覚として、 腰から背中→肩→首→頭 という感覚に「肩甲骨」が加わって 腰→背中→肩甲骨→肩→首→頭 という風になった。 プラス、「パチン」という田畑先生のスナップで、頭の回りに空間が広がった。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー Rolfing 8/10

新年を迎えてから2度目のセッションとなったが、また左膝に痛みが出ていた。

しかし、前回のセッション後から右足と左足両方に体重を交互にのせるように歩くことで痛みを感じる機会は減って、かなり楽になっていた。

施術前の歩行では、左膝のまわりに金属の重りがついているような堅さと重さを感じた。歩行中、足の裏が床につくまでの体重移動が意識しないと上手くいず、左脚が膝のところから外側に開いている気がした。

施術台には、前回まで足を置いていた方に頭を乗せてうつ伏せになった。そして、左腿を腰の高さまで上げて膝のところで直角に曲げる。右脚は伸ばしたまま。左腕は頭の方へ置き、右腕は身体の横に沿って置く形。道路に伸びたカエルみたいだと思った。

左膝が痛むようになってから、日常で左膝に負荷をかけている機会が多いことに気付いた。そして大方の姿勢が左膝を中心にしてつくられているような気がしてきてもいた。

椅子に座っている時は、膝の裏と膝の甲、両方を緊張させて力が入っている。床に座ってパソコンに向かうことも多く、その時は左膝を外側に曲げ、3時間以上その姿勢でいたりする。寝る時も仰向けで左脚を腰の位置まであげて膝を折り、施術の最初のポーズの裏返しの格好で眠りにつくことが多い。

脚の内側はいつも伸ばされ、外側は縮んでいる。そんな感じでそこから腰にもねじれが生じているような気にもなっていた。

CS60でふくらはぎ、脚を中心に施術が始まり、右肩の上にCS60が当てられた時には、「大マグロの一本釣り」という言葉が閃いた。右肩の上のCS60が身体全体の電磁波を抜かれているような感覚だった。左足のつま先から始まって左半身全体、左側の腰から大きな緊張が抜けていく感覚。

施術後、ベッドから立ち上がる時に、膝に違和感を感じたが、膝の位置を修正してもらってすぐに違和感は消えた。施術台から立ち上がるのが楽だった。

施術後の歩行では、床がフカフカに感じた。身体の軸が右に傾いた気になったが、それは、今まで左に傾いていた軸が中心にきたからだった。

帰り道で、膝の痛みを感じることはなかった。

身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいダンサー

2019年12月に片山洋次郎先生とのコラボワークショップで御世話になった方です。ダンスを実践している中で、セッションを通して自身の身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいとのお考えでセッションに臨まれました。

他者との距離のとり方、人間関係の改善を動機とした10シリーズ Kさん

・希望したワーク

 Basic 10 Rolfing

・動機

  1. 田畑さんのロルフィングのやり方、考え方に共感
  2. 自分は体からのアプローチが合っていると思った

・目的

  他者との距離のとり方、人間関係

 改善のヒントを得て落ち着いた生活

 をしたい

 10回のセッションを3つの項目に分けてレポートします

  1.  セッション前の状態
  2.  セッション後の状態
  3.  日常生活で変えてみたこと

◼️セッション1(20200626)

   1.  セッション前の状態

・周りが気になり考え事をすることが多く疲れている

・呼吸が浅い

・気分転換が上手くできない

・いつも仕事の事ばかり考えている

 2.  セッション後の状態

・目線が上がる

・足裏が地面に張り付いている感じ

・呼吸が深くできるようになる

・何か抜けた感じがする

・真っ直ぐ立っている感じ

・日によって頭、背中、右手、左肩、

右足首などに痛みが出る

 頭痛薬、湿布薬などで様子を見る

 梅雨時期でもあるのであまり気にはならない

 3. 日常生活で変えてみたこと

・仕事中の靴をヒールの無いものにした

・椅子なら高さを調整して地面に足が着くようにした

・パソコンに向かう時間を減らす工夫をした

・朝晩、ゆとりがある時に横になってセッションを思い出す

まとめ

 目線が高くなったからか、窓の外や空を見上げたりすることが多くなり

空間が広くなった気がして、体が動くようになり落ち着いている

 抜けるような感覚を思い出すと

ちょっと気分が変わっていい

 これから体のいろいろな部分が調和して動くようになるにつれ、毎日をどんな風に過ごしていくことを選ぶのか楽しみ

セッション2(20200912)

1.  セッション前の状態

・左の股関節が痛い

・肩がこっている

・1回目のときとあまり変わらない

2. セッション後の状態

・左の股関節は部屋に入ってセッション前に歩いたときは痛みはなかったが、帰りに外に出たらまた痛み出した。でもそのあとは痛みはなくなっていた。

・セッション中にうつ伏せになっていたときに段々と呼吸が深くなって何か吐き出すような感覚があった。

左腕の位置が落ち着かないけどどうしようこのままでいいかとだまっていたら、しばらくして田畑さんが腕をとったのでわかるんだなあとなんとなくうれしかった。

右足ふくらはぎを押されて、前に外科で治療した場所だったことを思い出した。忘れていてセッション前に話しをしていなかったことだった。

・翌週末に体調が悪く仕事を休む。

病院には行かずに様子を見ながら休息。休日と重なり5連休になったため

ゆっくりできて体調も回復した。

3. 日常生活でかえてみたこと

職場のデスクの配置替えがあった。

前と真逆の位置になってフロア内が広く見渡せるようになった分、前より人の動きが気になる。

その日に食べたいと思うものを食べるようにした。肉を食べたくなることが多くなる。(そういえば、セッション帰りにも焼肉を食べて帰ったことを思い出した。)

まとめ

身体の声を聞けるようになった。

また、デスクの配置替えなどの動きがあったのが面白いなあと思った。

2回目を終了してからセッションを受け続けようという気持ちになった。

1回目の後しばらくはあまり気が進まなかった。

ただ、これはセッションに限らず私のクセでもある。コツコツやり続けることが苦手で飽きやすい。それなのに、10回セッションを申し込んだ。

そして、申し込みしたことを少し後悔したりした。

でも、今身体はセッションに行きたがっていて落ち着いている。身体の声を聞くことを忘れないようにしたいと思う。

セッション3 (20201017)

1.  セッション前の状態

・セッション1週間くらい前から足の裏が地面にペタっと着いている感じがする

・いつも不安なことがあると、腰の辺りが浮いてくる感じがするが地面に足の裏が着いているのであまり気にならない

2. セッション後の状態

 セッション中にお腹の辺りがムカムカして段々と上がって胸の辺りまできたと思ったら咳が止まらない。すると泣きたくなって泣きながら咳き込む。

 目を閉じていたら、自然と目が空いた。生まれたと思った。握っていた手も自然と開いて起き上がりたいのかなと思ったら、ベッドからスルーっと落ちた。ケガをしないような落ちかただったと思う。

 落ちた後どんな感じか田畑さんから聞かれて「疲れた」と答えた。

 胸の辺りがまだ少しムカムカしていたけれど9割ぐらいは出た感じ。ベッドに上がれるかどうかと聞かれどちらでもよかったので、ベッドに腰掛ける。視界が広くなって窓の外の向こうまで見えて明るい感じ。

 左側の肩甲骨の辺りの不具合をゆっくりと調整していただき滞る場所があることを伝える。

 その滞る場所が、何か中途半端になっていて解放した方がいいのかもという田畑の言葉に思い辺る節がある。

 でも、わたしは解放しないでこのままでもいいのではないかと思ったりもしている。その経験も一部だから離したくないような、なんだかわからない気持ちになる。

 セッション前に腰が浮いている感じがあったが、セッション後歩いてみたら全く気にならなくて忘れていた。

 帰りは眠くて眠くてタイマーを合わせて電車の中で昼寝しながら帰宅。

3. 日常生活でかえてみたこと

 友人と連絡をとり食事に出かけた。時節柄のせいだけでなく、人に会う気にしばらくなれなかったのになあと自分の行動に驚く。

 中途半端という言葉が気になり、

 ハッキリ表現するようにしてみる。

 周りの反応もハッキリとわかり驚く。

 左側の滞る場所の調整を自分で思い出しながらやってみる。ゆっくり動くとかなりキツいし疲れる。左側のお腹に触れてしばらくするとお腹が動く。

 やっぱり手放したくないような、あの経験が滞っているのかな違うんじゃないかななどいろいろ思いを巡らせながら過ごす。

まとめ

 視界が開けたように、いろいろ気がつくことがありセッションを受ける目的でもあった人間関係にも変化が出てきた。自分の感覚を信じて動いてみようと思う。

 また、滞っている場所がこれからどうなっていくかが楽しみ。

セッション4(20201031)

1.  セッション前の状態

・腰が痛む

 セッション前日朝に腰の調子が悪くて起きあがるのが大変だった。

 湿布を貼って様子を見ながら過ごす。

・胃の辺りが不快

 ガスが溜まっているような、ムカムカする感じ。

・当日は体調がよくない。

2. セッション後の状態

 セッション中に前回と同じようにお腹がムカムカしているのがだんだんと上がってきて咳が出る。

 また、少しずつ背中が動くのがわかった。

 起き上がったときに、自然と前回と逆の向きに腰掛けたのであれっなんでだろうと少し気になった。腰掛けながら骨盤や仙骨を動かすと胃の不快感が和らいだ。

 セッション後、歩くと今までで一番強く地に足が着いている感じがした。

 すり足になって歩いているようだった。

 帰りは胃が不快だったが、食欲はあり食事。また、立ち寄りたいと思った場所にも偶然行けた。腰が痛いし体調もよくないけれど、それなりに動けてたのしかったなあと電車からキレイな満月を見ながら帰宅。

 翌日は胃の不快感がなくなっていた。胃の不快感はあったりなかったりが続く。3日後に脇の辺りが締まってくる気がする。鏡を見ると服を着たときの胸の辺り感じがいつもと違う気がする。物を拾おうと頭を下げると前頭部が痛む。4日後には頭痛。

 離れて暮らしている家族からギックリ腰になったと連絡があり偶然同じ日だったので驚く。また、気になっていた友人から何年かぶりに帰郷すると連絡がありうれしかった。

3. 日常生活でかえてみたこと

 仕事中に骨盤を立たせてみたり仙骨を意識してみたりすると胃の辺りが動いて、スッキリして落ち着く。

まとめ

 偶然の出来事が多くあって面白いなあと思った。

 左側の滞っている場所は、何か終わっているのに受けとめることができないままになっていることがあるのかなと思った。身体からのアプローチでいろいろなことに気が付かされる。

 セッション後も身体が変わっているのがわかって不思議だなあと思う。

セッション5(20201107)

1.  セッション前の状態

・腰の痛みは落ち着いた。

・胃の不快感はあったりなかったり。

2. セッション後の状態

 今回のセッションはいつもと間合いが違った気がした。

 仰向けになり右足首に触れられていると、段々とベッドに沈む感じ。

 背中が動く感じがして、前回と同じように咳が出た。立てていた左足がどんどん左側に引っ張られて倒れたかと思ったら、すぐにまた元に戻る。

 背中、肩甲骨の辺りから段々と頭に何か抜けていく感じ。そのときに前に歯科治療したところを思い出し気になって田畑さんにお話しする。

 起き上がりベッドに腰掛けながらボールを押す動きを左右交互にしてみる。このときに左が押しにくいことを伝えると、田畑さんが少し動きを加えるアドバイスをくれた。右を引きながら左を押してみると押しやすかった。

 立ち上がり、音叉で見てもらう。音叉は初めてで右側より左側の方が良く聞こえる。

 最後に肩が前に出ていたような気がすることと、今は首を引きたくなることを伝えた。セッション後に写真を見ると1回目の姿勢が前傾だった。

 セッション後は安心感があった。

 帰りは、とても落ち着いてゆっくり歩いている感じ。

 翌日はセッション中に思い出した歯が痛む。胃の不快感もある。

 2日目は仕事中の姿勢に気をつけながら骨盤を立てて座るようにするとお腹が鳴る。また、肩がこらなくなったことに気がつく。

 3、4日目からは胃の不快感はない。

 5日目は背中の骨を鳴らしたくなる。

3. 日常生活でかえてみたこと

 セッション翌日に部屋の模様替えをする。床に座ることが多いので、イスに腰掛けて姿勢を意識しながら過ごすようにしてみる。

まとめ

 ボールを押す動きは引きながら押すという感覚を思い出した。

 身体の動き、姿勢から自分のクセみたいなものにも気がつく。また、周りとの距離のとり方をあらためて見直してみようと思った。

 今回のセッション後は体が動きやすくなってきていると感じる。まとまって動くような感じ。

 そして、わたしがしたい落ち着いた生活とはどういうことなのかを考えさせられる。

セッション6(20201114)

1.  セッション前の状態

・肩、首がこっている。

・胃の不快感はなくなった。

 ・前日、仕事中に骨盤を立てて座るように意識すると、左半身がボワーっとしびれるような感覚がした。

 ・重心を左右に移動させる動きをすると左にのせるときにズシッときて、股関節が痛む。

2. セッション後の状態

 今回のセッションは CS60でも診てもらった。

 うつ伏せになって仙骨をトントンと押されたとき咳が出て、あまり触れられたくないなあと思った。

 体が動くたびに「なんだ、なんだ」「わからない、わからない」

 と心の中で繰り返していた。

 肩、首、頭を押されたとき肩が痛かった。

 仰向けになりしばらくすると、左腕がグルグル回って止まらない。回すときに痛むところがあることを伝えCS60で診てもらう。あまりの痛さにビックリしたけれど、田畑さんの笑いにつられて私も笑いが止まらない。痛い箇所が逃げるので、田畑さんがここと言ってつかまえる。いち、にっ、さんっ、いち、にっ、とカウントしてもらって痛みをなんとか乗り切った。

 左腕に15年位前に手術の際にした筋肉注射が痛かったことと、小学校を卒業して以来していなかった予防注射をここ2年位続けてしたことを思い出した。田畑さんにお話しすると、注射が体の奥深くまで入って動きに不具合が出ることがあるとのこと。細い針でも体を痛めていることには違いないんだなあと思った。

 起き上がりベッドに腰掛けると視界が広くなって明るい。

 立ち上がって歩いて見るとバランスが悪いので、少しかがんだりする動きをしたり、首が安定する位置を探したりしながら調整してもらう。

  CS60で鎖骨を診てもらう。田畑さんはもう痛くしないからと言ったけれど痛かった。特に左と真ん中が痛くて「ここ?!」と思わず声に出た。

 セッション後、重心を左右に移動させる動きをするとあまりブレなくてその場で足踏みをしているような感覚で股関節の痛みはなくなっていた。

 また、歩いてみると足だけでなく腰の辺りも前に進んでいる感じがした。

 翌日、重い物をほんの少しだけ移動させようとしたらひっくり返りそうになる。

 1週間後位から、踵の内側に重心がくるような感じがする。

3. 日常生活でかえてみたこと

・片付けをしたくなって昔の物やある場所を確認する。

・食べなくてもいいなと思うときは食べないで過ごしてみる。

・ここにいるのが相応しいのかどうかと考える場面が出てきているが、どうしたらいいのかわからないままやり過ごす。

まとめ

 どうなっていくか楽しみにしていた左側肩甲骨の辺りの滞る場所が、少しずつ楽になっていく感じがする。まさか、左腕の注射が残っているとは思わなかった。あのとき痛かったよなあ、痛いって言えなかったなあと思い出せてよかった。

 CS 60は痛かったけれど、痛い痛いと笑い合いながら診てもらったので受けとめられたんじゃないのかなあと思う。

 どう感じているのかを落ち着いて振り返る時間を少しでもとろうと思う。

 この時間をとる行動が中途半端にしないことにつながるかもしれないとなんとなく思った。

セッション7(20201128)

1.  セッション前の状態

・首が凝っている

・頭痛がする

・めがねをかけるのを忘れることがある(視界が明るい感じがするからか)

2. セッション後の状態

 今回のセッション中は寝返りを打つことが多かった。

  CS60を顔に当ててもらう。

 口の中を調整してもらう度に咳がでる。喉の近くに指を入れられたときの咳が今までの中で一番ひどかった。

 頭痛は治ったけれど、鼻の辺りが痛くなった。田畑さんに「次に鼻をやりますか」と聞かれ、咳込みながら心の中で「もういいです、すみません」と思っていたら「次にしますか」と言われた。また、泣きたくなり涙が出た。

 最近なんとなく、ここに来ていていいのかなと思うようになっている。

 このまま寝ていたいな、まだ何かやるのかなと思っていたら起き上がるようにと声を掛けられる。

 起き上がったときに、首の辺りが張っているのを伝えると、左右に体をひねるように言われた。そのときに体の中に紐が通っている感じを意識しながらとアドバイスをもらい、やってみると首が楽になった。

 帰りは胃が痛む。ズンズンとつくような初めての痛み。翌日には胃の痛みは治る。

 翌日、鼻の左側が違和感がある。

 鼻水が左側からしか出ない。

 セッション後1週間は仕事中に咳が出るが、2週間目には治る。

 頭痛がするときがある。休みの日はなく、パソコンのせいかなと思う。

3. 日常生活でかえてみたこと

 朝晩ストレッチをする。

 肩から首にかけて凝っているのも単純に運動不足なのもあるかなと思い、もう少し運動しようという気分になる。

 足だけが先に進むような歩き方をしているのが気になり、意識して腰の辺りから前に進むようにしてみる。

まとめ

 体を軽く感じるようになり、少し運動しようという気分になってきたら、悩んでいた人間関係もあまり気にならなくなってきた。

 もともと、あまり気にするほうではなかったなあと思い出し、戻っている感じがする。

 前回のセッションの後にも思ったが、どう感じていたかを振り返る時間を少しでもとると落ち着いてくる。

 やっぱり、体の声を聞くことが大事だなあと思う。

セッション8(20201212)

1.  セッション前の状態

・腎臓の辺りが痛む

・胃が不快

2. セッション後の状態

 今回のセッションは新しい場所だった。

 場所が変わって一番最初のセッションを思い出す。

 セッション期間中に重いものを持つことを注意した方がいいのははなぜか?と質問した。

 田畑さんからバランスが不安定なときは危ないので注意した方がいいし、引越しと重なる人がいるので…。と言われ、1月に引越しをしたばかりだったのでしたくなったらどうしようとそのとき思ったのだ。

 セッションを始めて半年後にセッションする場所が引越した。

 今回はほとんど触れられなかった。

 でも、うつ伏せに寝ている間中、体はいろいろ動いた。足は広げたり閉じたり、膝から下を上げたり下ろしたり。腕は頭の上に上げたり下ろしたり。その間何か出てきて咳込む。胸骨に CS60をそっとあててもらってパッと離した瞬間にまた咳込む。咳は気管支の辺りから出ている感じがした。

 涙も出てきて、心の中で「まだ、何かあるの、もういいんじゃない」と笑いもこみ上げたり「出ろっ」と自分に言い聞かせたり。

 起き上がってから、毎回咳込んでばかりいるのがイヤになってきて「これって、出した方がいいですか?」と質問すると「それが何か滞っていることの原因であるなら出したほうが…」と言われて、そうでしたーだから来てます…何を言ってるんだとはずかしくなった。でも、なんで咳ばかり出るのかわからない。

 「溺れたこととかありますか?」

 確かに小学生の頃プールで溺れそうになった。父と監視員さんに助けられて大事には至らなかったし、今でもプールで泳ぐこともある。

 でも、体がアップアップしたことを覚えていたようだった。咳込むのは、そのときの経験から呼吸がうまくできていないために吐き切れてないのが出ているらしい。また、不安になると腰の辺りが浮いてくるような感じがして上半身が上がってくることもこのことからのようだった。

 一時期、これはやらないだろうなあと思っていた太極拳になぜかハマってびっくりしたことがある。重心を落としながらの動作なので何か関係があったのかもしれないなあと思ったりした。

 セッション後、部屋の中を歩きながら床がムニュムニュして思わず

「この床柔らかいの!?」

「前のよりは柔らかいです」と田畑さん。それにしても柔らかく感じられた。また、窓の外の向こうの景色よりすぐそこのベランダの床に目がいく。

 終わりに田畑さんから、「溺れたことがあっても今は大丈夫だということを体で感じられれば」と言われて納得した。

 前回のセッション後まであった頭痛も胃痛も今回のセッション後はなかった。また、腎臓の辺りも痛まなくなった。

 ただ、仕事中に咳込むことがあってなんでだろう?と不思議に思う。

3. 日常生活でかえてみたこと

 今まではやれていたことなのにできなくなったことがある。

 露骨でもしようがないと思いながら過ごす。

まとめ

 毎日いろいろあるし、ロルフィングを始める前と状況は変わらず、もしかしたら悪くなっているかもしれないけれど、受け止め方が変わった。

 今まで自分のキャパシティーがわからなかっただけなのかもしれない。

 そのままでもいられるようになってきたと思う。

 体がまとまってくるにつれて、何かが小さくなっていって楽になる。 

セッション9(20210109)

1.  セッション前の状態

・特に痛むところはない

・何かいやな感じや不安になったときは抜けやすい体の右側を意識するようにしてみる

・違和感は体の左側にある

2. セッション後の状態

 はじめはうつ伏せになり左手をバランスボールに乗せていたが、すぐに体が左右に伸びてボールはいらないとでもいうように弾いた。上下にも伸びて気持ちよくなってきた。

 右側のお腹の辺りがムカムカしてきたけれどあまり気にならない。

 このまま寝っ転がっていたいなあと思ったのも束の間、CS60を右側の背中にあてられ痛くて大変なことに。

 肝臓の後側の辺りにしばらくあててもらって痛みが収まると、今度はイヤな感じがする。

 触れられたくないけれど、ここはやってもらったほうがいいと思いながらあて続けてもらう。

 仰向けになり、「ここだ」と言いながら田畑さんが肝臓の前側にCS60をあてると呼吸が深く入り思いっ切り咳がでる。左側の胸骨にもあててもらったが、前側は痛くて「もうだめです」とすぐにあてるのをやめてもらった。

 前の左腕にあててもらったときの痛みとは違う痛みで、これまでで一番痛かった。

 でも、呼吸はしやすくなった。

 今までは、どこまで息を吸えばいいのかわからなくて、深く吸い込み過ぎていたんじゃないのかなという気がした。

 すぐに体がしびれてきた。

 左側、顔面、右手などいろいろ溜まっているものを放電しているらしい。

 ボワーっとした面白い感覚だった。

 立ち上がって歩いてみるとどうしても左側に傾く。田畑さんから右側に視線を向けるように意識して歩いてみてとアドバイスをもらいやってみると、すぐにバランスがよくなる。

 帰ってお風呂に入りながら、痛かったところを押してみると痛みが振り返して翌日も痛む。

 翌朝、布団の中で呼吸が楽ですごく気持ちがいい。実はこの感覚は前にも味わったことがある。体がなにかにやわらかく包まれている感じで忘れられなかった感覚。

 また感じることができてうれしい。

3. 日常生活でかえてみたこと

 意識を向ける場所を変えてみる。

 すると、もしかして前はこういう感じだったんじゃないかな?と何か少しずつ思い出しているような気がする。

まとめ

 10回目を受ける前に今までのセッションを振り返ってみた。

 アドバイスを忘れがちなことに気がついたので意識してやってみようと思う。

 また、気持ちや気分があまり揺れなくなったのか低いけれど落ち着いて過ごしやすい。


◼️10セッション終了半年後 (20210722)

・体の状態
2月 お風呂で息苦しくなる。

3月 首、背中が凝る。体が固くなるのは久しぶり。

4月 体の調子が急によくなる。

5月 歯の定期検診。歯も大切だなと思い歯磨きにいつもより時間をかけるようになる。

6月 夜寝る前に、仰向けになって静かにして体をゆるめるようになる。

7月 左側が時々しびれるようになった。朝起きると左足のかかとが痛むようになる。日中は気にならない。背中の左側が痛むようになる。

・これまでの振り返り
 私がロルフィングを受ける目的は「他者との距離のとり方、人間関係改善のヒントを得て落ち着いた生活をしたい」でした。
 そして半年経った今、少しずつですが落ち着いた生活をすることができるようになっています。
 私は周りに流されやすく、気がつくとずいぶんと無理をしていることがあります。気持ちとは逆の行動をしていて気持ちと体がバラバラです。 でも、だんだんと他者との距離も人間関係にも悩むことは少なくなりました。人間関係はよくなっているとは言えませんが、気持ちとかけ離れない行動が出来ているからかなと思っています。
 毎日の小さなこと、花に水やりをしたり、歯磨きを念入りにしたり、寝そべって静かにしたり、という時間を大切にできるようになりました。 なんてことのない時間ですが、私は何かをしていても悩みごとが頭を離れずいろいろ楽しむことができなくなっていました。そのため、落ち着かなくなっていたのだと思います。  

このことは、ロルフィングによる大きな変化だと思います。自分に重しができたような感覚があります。 違和感に気がついて調整するにはものすごいエネルギーを使います。そんなときに、何らかのアプローチによってうまく調整できたらいいのではないのかなと思います。 私はロルフィングの力をお借りしたいと思っています。

Page 22 of 33

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén