#8 セッション
仰向けで、右足裏にボールを当てるとフグに触っているような感じ。足裏を軽くボールにあずける(その後、左にもフグを当てる)。のちに踵~アキレス腱あたりが伸びるとボールが落ちた(足首が底屈から背屈に)。
紐で両足を結んでサポート。最初の位置は、紐に足を委ねようとすると、(足ではなく)頭や首を動かそうとしてしまう。紐の位置を変えると、頭や首は反応せず、「足を委ねる」ができる。
膝の骨折2つのプロセスが起こる。骨折箇所(膝蓋骨&脛骨頭)から頭部まで衝撃が走って完了する。ツーっと上に登ってきつつ、葉脈のように左右にも広がって伸びる感じ。
足の紐を外す。支えがなくなってパタっと倒れるかと思ったら、そうではなく、内側から外側に弧を描くように開いていく。足から脊柱まで。鯵のひらきのような感じ。
右膝を立てる。踵、つま先がマッサージテーブルを踏み込み、下腿がそれについてきて、膝関節の奥もはっきりわかる。大腿もついてきて、骨盤?腸骨?から腰椎のカーブ~胸椎のカーブ~頸椎のカーブから後頭部までの繋がりが感じられる。右足の人差し指に痺れるようなモゾモゾするような反応がある。
田畑さんの手のサポート(主に右背中)で一連の繋がりができてくる。矢状面が広がって身体に奥行き、空間が生まれる。特に鳩尾周辺。
最後、尾骨の右側面から脊柱の右側面にジリジリと熱と細かい振動が登ってきて左右がまとまった感じがあった。
途中、上半身全体の表面が何度か熱を持ったが、シーツもTシャツも汗で濡れていた。熱を持った気がしただけでなく、汗をかく熱さだったんだ、と思った。
ぼーっとしているが、眠くはならなかった。ブラのアンダーがきつい → 胸郭が広がった。肋骨下部エリアの空間が広がった。
まだ適切な張りではないが、萎え萎えの脱力虚脱でなく、緊張でもない支え方をしている(セッション終了直後の様子)。
右下腿(脛骨)の痛みのような熱があるような乾いた感じがなくなる。
全8回を通して、過去のいろんな怪我による、それぞれの「痛い!」のプロセスを終えていった。とくに「トラウマの再交渉」はしてないが、凍りついて止まって固まっていた「痛い」の電気信号伝達を完了させた感じ。緊張収縮が外れて、新たなまとまり、つながりを実感した。
それにしても、顔面や頭部に直接受けた衝撃以外に、足が怪我したときの衝撃と痛みが頭部にこんなにまで連なって影響していたとは、改めて驚いた。「痛ってーーーー!!」というインパルスで頭部の内部がぎゅうっと収縮して固まっていた。のが、ザリッザリッ、キシキシといいながら隙間ができて広がっていった。
とくに怪我の多かった右半身の、ものすごく存在感の薄かった大腰筋(とくにその上部付着部)が、ときどき鮮明に実感されて不思議とさえ思った。
最終回の翌々週に旅先でレンタカーに乗り、連日かなりの長距離を走ったが、ある程度の時間運転するといつも痛くなる右の膝、腰、背中が痛くならなかった。途中、疲れてきたときに「痛くなりそうな身体の使い方をしつつある」と気づけて修正できたのも新鮮だった。
翌月、2年ぶりに会う友人と力仕事をしたところ、以前と同じ重さ&大きさのものの移動が、以前より楽にできた。というか、移動位置の微調整が楽にできて友人にも驚かれた(力づくの仕事は元々そこそこできるけれど、やってる様子が軽々と楽そうだったとのこと)。船の漕ぎ方も褒められた。
終了から1ヶ月半経過した現在、最も気になっていた頭部右半球内部の収縮癖は激減しており、ほぼ気にならないレベル。「顔面をイールドする」は本当に画期的!だった。
日頃、距骨の感覚がものすごく薄かったことと、感覚ができると、大腿全面の過剰な張りが抜け、大腰筋、胸骨、眉より上の頭部の存在を感覚しやすく、身体が軽さと共に安定するとわかった。この感じはまだまだ薄いので育てていきたい。