ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

月別: 2021年1月

身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいダンサー

2019年12月に片山洋次郎先生とのコラボワークショップで御世話になった方です。ダンスを実践している中で、セッションを通して自身の身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいとのお考えでセッションに臨まれました。

他者との距離のとり方、人間関係の改善を動機とした10シリーズ Kさん

・希望したワーク

 Basic 10 Rolfing

・動機

  1. 田畑さんのロルフィングのやり方、考え方に共感
  2. 自分は体からのアプローチが合っていると思った

・目的

  他者との距離のとり方、人間関係

 改善のヒントを得て落ち着いた生活

 をしたい

 10回のセッションを3つの項目に分けてレポートします

  1.  セッション前の状態
  2.  セッション後の状態
  3.  日常生活で変えてみたこと

◼️セッション1(20200626)

   1.  セッション前の状態

・周りが気になり考え事をすることが多く疲れている

・呼吸が浅い

・気分転換が上手くできない

・いつも仕事の事ばかり考えている

 2.  セッション後の状態

・目線が上がる

・足裏が地面に張り付いている感じ

・呼吸が深くできるようになる

・何か抜けた感じがする

・真っ直ぐ立っている感じ

・日によって頭、背中、右手、左肩、

右足首などに痛みが出る

 頭痛薬、湿布薬などで様子を見る

 梅雨時期でもあるのであまり気にはならない

 3. 日常生活で変えてみたこと

・仕事中の靴をヒールの無いものにした

・椅子なら高さを調整して地面に足が着くようにした

・パソコンに向かう時間を減らす工夫をした

・朝晩、ゆとりがある時に横になってセッションを思い出す

まとめ

 目線が高くなったからか、窓の外や空を見上げたりすることが多くなり

空間が広くなった気がして、体が動くようになり落ち着いている

 抜けるような感覚を思い出すと

ちょっと気分が変わっていい

 これから体のいろいろな部分が調和して動くようになるにつれ、毎日をどんな風に過ごしていくことを選ぶのか楽しみ

セッション2(20200912)

1.  セッション前の状態

・左の股関節が痛い

・肩がこっている

・1回目のときとあまり変わらない

2. セッション後の状態

・左の股関節は部屋に入ってセッション前に歩いたときは痛みはなかったが、帰りに外に出たらまた痛み出した。でもそのあとは痛みはなくなっていた。

・セッション中にうつ伏せになっていたときに段々と呼吸が深くなって何か吐き出すような感覚があった。

左腕の位置が落ち着かないけどどうしようこのままでいいかとだまっていたら、しばらくして田畑さんが腕をとったのでわかるんだなあとなんとなくうれしかった。

右足ふくらはぎを押されて、前に外科で治療した場所だったことを思い出した。忘れていてセッション前に話しをしていなかったことだった。

・翌週末に体調が悪く仕事を休む。

病院には行かずに様子を見ながら休息。休日と重なり5連休になったため

ゆっくりできて体調も回復した。

3. 日常生活でかえてみたこと

職場のデスクの配置替えがあった。

前と真逆の位置になってフロア内が広く見渡せるようになった分、前より人の動きが気になる。

その日に食べたいと思うものを食べるようにした。肉を食べたくなることが多くなる。(そういえば、セッション帰りにも焼肉を食べて帰ったことを思い出した。)

まとめ

身体の声を聞けるようになった。

また、デスクの配置替えなどの動きがあったのが面白いなあと思った。

2回目を終了してからセッションを受け続けようという気持ちになった。

1回目の後しばらくはあまり気が進まなかった。

ただ、これはセッションに限らず私のクセでもある。コツコツやり続けることが苦手で飽きやすい。それなのに、10回セッションを申し込んだ。

そして、申し込みしたことを少し後悔したりした。

でも、今身体はセッションに行きたがっていて落ち着いている。身体の声を聞くことを忘れないようにしたいと思う。

セッション3 (20201017)

1.  セッション前の状態

・セッション1週間くらい前から足の裏が地面にペタっと着いている感じがする

・いつも不安なことがあると、腰の辺りが浮いてくる感じがするが地面に足の裏が着いているのであまり気にならない

2. セッション後の状態

 セッション中にお腹の辺りがムカムカして段々と上がって胸の辺りまできたと思ったら咳が止まらない。すると泣きたくなって泣きながら咳き込む。

 目を閉じていたら、自然と目が空いた。生まれたと思った。握っていた手も自然と開いて起き上がりたいのかなと思ったら、ベッドからスルーっと落ちた。ケガをしないような落ちかただったと思う。

 落ちた後どんな感じか田畑さんから聞かれて「疲れた」と答えた。

 胸の辺りがまだ少しムカムカしていたけれど9割ぐらいは出た感じ。ベッドに上がれるかどうかと聞かれどちらでもよかったので、ベッドに腰掛ける。視界が広くなって窓の外の向こうまで見えて明るい感じ。

 左側の肩甲骨の辺りの不具合をゆっくりと調整していただき滞る場所があることを伝える。

 その滞る場所が、何か中途半端になっていて解放した方がいいのかもという田畑の言葉に思い辺る節がある。

 でも、わたしは解放しないでこのままでもいいのではないかと思ったりもしている。その経験も一部だから離したくないような、なんだかわからない気持ちになる。

 セッション前に腰が浮いている感じがあったが、セッション後歩いてみたら全く気にならなくて忘れていた。

 帰りは眠くて眠くてタイマーを合わせて電車の中で昼寝しながら帰宅。

3. 日常生活でかえてみたこと

 友人と連絡をとり食事に出かけた。時節柄のせいだけでなく、人に会う気にしばらくなれなかったのになあと自分の行動に驚く。

 中途半端という言葉が気になり、

 ハッキリ表現するようにしてみる。

 周りの反応もハッキリとわかり驚く。

 左側の滞る場所の調整を自分で思い出しながらやってみる。ゆっくり動くとかなりキツいし疲れる。左側のお腹に触れてしばらくするとお腹が動く。

 やっぱり手放したくないような、あの経験が滞っているのかな違うんじゃないかななどいろいろ思いを巡らせながら過ごす。

まとめ

 視界が開けたように、いろいろ気がつくことがありセッションを受ける目的でもあった人間関係にも変化が出てきた。自分の感覚を信じて動いてみようと思う。

 また、滞っている場所がこれからどうなっていくかが楽しみ。

セッション4(20201031)

1.  セッション前の状態

・腰が痛む

 セッション前日朝に腰の調子が悪くて起きあがるのが大変だった。

 湿布を貼って様子を見ながら過ごす。

・胃の辺りが不快

 ガスが溜まっているような、ムカムカする感じ。

・当日は体調がよくない。

2. セッション後の状態

 セッション中に前回と同じようにお腹がムカムカしているのがだんだんと上がってきて咳が出る。

 また、少しずつ背中が動くのがわかった。

 起き上がったときに、自然と前回と逆の向きに腰掛けたのであれっなんでだろうと少し気になった。腰掛けながら骨盤や仙骨を動かすと胃の不快感が和らいだ。

 セッション後、歩くと今までで一番強く地に足が着いている感じがした。

 すり足になって歩いているようだった。

 帰りは胃が不快だったが、食欲はあり食事。また、立ち寄りたいと思った場所にも偶然行けた。腰が痛いし体調もよくないけれど、それなりに動けてたのしかったなあと電車からキレイな満月を見ながら帰宅。

 翌日は胃の不快感がなくなっていた。胃の不快感はあったりなかったりが続く。3日後に脇の辺りが締まってくる気がする。鏡を見ると服を着たときの胸の辺り感じがいつもと違う気がする。物を拾おうと頭を下げると前頭部が痛む。4日後には頭痛。

 離れて暮らしている家族からギックリ腰になったと連絡があり偶然同じ日だったので驚く。また、気になっていた友人から何年かぶりに帰郷すると連絡がありうれしかった。

3. 日常生活でかえてみたこと

 仕事中に骨盤を立たせてみたり仙骨を意識してみたりすると胃の辺りが動いて、スッキリして落ち着く。

まとめ

 偶然の出来事が多くあって面白いなあと思った。

 左側の滞っている場所は、何か終わっているのに受けとめることができないままになっていることがあるのかなと思った。身体からのアプローチでいろいろなことに気が付かされる。

 セッション後も身体が変わっているのがわかって不思議だなあと思う。

セッション5(20201107)

1.  セッション前の状態

・腰の痛みは落ち着いた。

・胃の不快感はあったりなかったり。

2. セッション後の状態

 今回のセッションはいつもと間合いが違った気がした。

 仰向けになり右足首に触れられていると、段々とベッドに沈む感じ。

 背中が動く感じがして、前回と同じように咳が出た。立てていた左足がどんどん左側に引っ張られて倒れたかと思ったら、すぐにまた元に戻る。

 背中、肩甲骨の辺りから段々と頭に何か抜けていく感じ。そのときに前に歯科治療したところを思い出し気になって田畑さんにお話しする。

 起き上がりベッドに腰掛けながらボールを押す動きを左右交互にしてみる。このときに左が押しにくいことを伝えると、田畑さんが少し動きを加えるアドバイスをくれた。右を引きながら左を押してみると押しやすかった。

 立ち上がり、音叉で見てもらう。音叉は初めてで右側より左側の方が良く聞こえる。

 最後に肩が前に出ていたような気がすることと、今は首を引きたくなることを伝えた。セッション後に写真を見ると1回目の姿勢が前傾だった。

 セッション後は安心感があった。

 帰りは、とても落ち着いてゆっくり歩いている感じ。

 翌日はセッション中に思い出した歯が痛む。胃の不快感もある。

 2日目は仕事中の姿勢に気をつけながら骨盤を立てて座るようにするとお腹が鳴る。また、肩がこらなくなったことに気がつく。

 3、4日目からは胃の不快感はない。

 5日目は背中の骨を鳴らしたくなる。

3. 日常生活でかえてみたこと

 セッション翌日に部屋の模様替えをする。床に座ることが多いので、イスに腰掛けて姿勢を意識しながら過ごすようにしてみる。

まとめ

 ボールを押す動きは引きながら押すという感覚を思い出した。

 身体の動き、姿勢から自分のクセみたいなものにも気がつく。また、周りとの距離のとり方をあらためて見直してみようと思った。

 今回のセッション後は体が動きやすくなってきていると感じる。まとまって動くような感じ。

 そして、わたしがしたい落ち着いた生活とはどういうことなのかを考えさせられる。

セッション6(20201114)

1.  セッション前の状態

・肩、首がこっている。

・胃の不快感はなくなった。

 ・前日、仕事中に骨盤を立てて座るように意識すると、左半身がボワーっとしびれるような感覚がした。

 ・重心を左右に移動させる動きをすると左にのせるときにズシッときて、股関節が痛む。

2. セッション後の状態

 今回のセッションは CS60でも診てもらった。

 うつ伏せになって仙骨をトントンと押されたとき咳が出て、あまり触れられたくないなあと思った。

 体が動くたびに「なんだ、なんだ」「わからない、わからない」

 と心の中で繰り返していた。

 肩、首、頭を押されたとき肩が痛かった。

 仰向けになりしばらくすると、左腕がグルグル回って止まらない。回すときに痛むところがあることを伝えCS60で診てもらう。あまりの痛さにビックリしたけれど、田畑さんの笑いにつられて私も笑いが止まらない。痛い箇所が逃げるので、田畑さんがここと言ってつかまえる。いち、にっ、さんっ、いち、にっ、とカウントしてもらって痛みをなんとか乗り切った。

 左腕に15年位前に手術の際にした筋肉注射が痛かったことと、小学校を卒業して以来していなかった予防注射をここ2年位続けてしたことを思い出した。田畑さんにお話しすると、注射が体の奥深くまで入って動きに不具合が出ることがあるとのこと。細い針でも体を痛めていることには違いないんだなあと思った。

 起き上がりベッドに腰掛けると視界が広くなって明るい。

 立ち上がって歩いて見るとバランスが悪いので、少しかがんだりする動きをしたり、首が安定する位置を探したりしながら調整してもらう。

  CS60で鎖骨を診てもらう。田畑さんはもう痛くしないからと言ったけれど痛かった。特に左と真ん中が痛くて「ここ?!」と思わず声に出た。

 セッション後、重心を左右に移動させる動きをするとあまりブレなくてその場で足踏みをしているような感覚で股関節の痛みはなくなっていた。

 また、歩いてみると足だけでなく腰の辺りも前に進んでいる感じがした。

 翌日、重い物をほんの少しだけ移動させようとしたらひっくり返りそうになる。

 1週間後位から、踵の内側に重心がくるような感じがする。

3. 日常生活でかえてみたこと

・片付けをしたくなって昔の物やある場所を確認する。

・食べなくてもいいなと思うときは食べないで過ごしてみる。

・ここにいるのが相応しいのかどうかと考える場面が出てきているが、どうしたらいいのかわからないままやり過ごす。

まとめ

 どうなっていくか楽しみにしていた左側肩甲骨の辺りの滞る場所が、少しずつ楽になっていく感じがする。まさか、左腕の注射が残っているとは思わなかった。あのとき痛かったよなあ、痛いって言えなかったなあと思い出せてよかった。

 CS 60は痛かったけれど、痛い痛いと笑い合いながら診てもらったので受けとめられたんじゃないのかなあと思う。

 どう感じているのかを落ち着いて振り返る時間を少しでもとろうと思う。

 この時間をとる行動が中途半端にしないことにつながるかもしれないとなんとなく思った。

セッション7(20201128)

1.  セッション前の状態

・首が凝っている

・頭痛がする

・めがねをかけるのを忘れることがある(視界が明るい感じがするからか)

2. セッション後の状態

 今回のセッション中は寝返りを打つことが多かった。

  CS60を顔に当ててもらう。

 口の中を調整してもらう度に咳がでる。喉の近くに指を入れられたときの咳が今までの中で一番ひどかった。

 頭痛は治ったけれど、鼻の辺りが痛くなった。田畑さんに「次に鼻をやりますか」と聞かれ、咳込みながら心の中で「もういいです、すみません」と思っていたら「次にしますか」と言われた。また、泣きたくなり涙が出た。

 最近なんとなく、ここに来ていていいのかなと思うようになっている。

 このまま寝ていたいな、まだ何かやるのかなと思っていたら起き上がるようにと声を掛けられる。

 起き上がったときに、首の辺りが張っているのを伝えると、左右に体をひねるように言われた。そのときに体の中に紐が通っている感じを意識しながらとアドバイスをもらい、やってみると首が楽になった。

 帰りは胃が痛む。ズンズンとつくような初めての痛み。翌日には胃の痛みは治る。

 翌日、鼻の左側が違和感がある。

 鼻水が左側からしか出ない。

 セッション後1週間は仕事中に咳が出るが、2週間目には治る。

 頭痛がするときがある。休みの日はなく、パソコンのせいかなと思う。

3. 日常生活でかえてみたこと

 朝晩ストレッチをする。

 肩から首にかけて凝っているのも単純に運動不足なのもあるかなと思い、もう少し運動しようという気分になる。

 足だけが先に進むような歩き方をしているのが気になり、意識して腰の辺りから前に進むようにしてみる。

まとめ

 体を軽く感じるようになり、少し運動しようという気分になってきたら、悩んでいた人間関係もあまり気にならなくなってきた。

 もともと、あまり気にするほうではなかったなあと思い出し、戻っている感じがする。

 前回のセッションの後にも思ったが、どう感じていたかを振り返る時間を少しでもとると落ち着いてくる。

 やっぱり、体の声を聞くことが大事だなあと思う。

セッション8(20201212)

1.  セッション前の状態

・腎臓の辺りが痛む

・胃が不快

2. セッション後の状態

 今回のセッションは新しい場所だった。

 場所が変わって一番最初のセッションを思い出す。

 セッション期間中に重いものを持つことを注意した方がいいのははなぜか?と質問した。

 田畑さんからバランスが不安定なときは危ないので注意した方がいいし、引越しと重なる人がいるので…。と言われ、1月に引越しをしたばかりだったのでしたくなったらどうしようとそのとき思ったのだ。

 セッションを始めて半年後にセッションする場所が引越した。

 今回はほとんど触れられなかった。

 でも、うつ伏せに寝ている間中、体はいろいろ動いた。足は広げたり閉じたり、膝から下を上げたり下ろしたり。腕は頭の上に上げたり下ろしたり。その間何か出てきて咳込む。胸骨に CS60をそっとあててもらってパッと離した瞬間にまた咳込む。咳は気管支の辺りから出ている感じがした。

 涙も出てきて、心の中で「まだ、何かあるの、もういいんじゃない」と笑いもこみ上げたり「出ろっ」と自分に言い聞かせたり。

 起き上がってから、毎回咳込んでばかりいるのがイヤになってきて「これって、出した方がいいですか?」と質問すると「それが何か滞っていることの原因であるなら出したほうが…」と言われて、そうでしたーだから来てます…何を言ってるんだとはずかしくなった。でも、なんで咳ばかり出るのかわからない。

 「溺れたこととかありますか?」

 確かに小学生の頃プールで溺れそうになった。父と監視員さんに助けられて大事には至らなかったし、今でもプールで泳ぐこともある。

 でも、体がアップアップしたことを覚えていたようだった。咳込むのは、そのときの経験から呼吸がうまくできていないために吐き切れてないのが出ているらしい。また、不安になると腰の辺りが浮いてくるような感じがして上半身が上がってくることもこのことからのようだった。

 一時期、これはやらないだろうなあと思っていた太極拳になぜかハマってびっくりしたことがある。重心を落としながらの動作なので何か関係があったのかもしれないなあと思ったりした。

 セッション後、部屋の中を歩きながら床がムニュムニュして思わず

「この床柔らかいの!?」

「前のよりは柔らかいです」と田畑さん。それにしても柔らかく感じられた。また、窓の外の向こうの景色よりすぐそこのベランダの床に目がいく。

 終わりに田畑さんから、「溺れたことがあっても今は大丈夫だということを体で感じられれば」と言われて納得した。

 前回のセッション後まであった頭痛も胃痛も今回のセッション後はなかった。また、腎臓の辺りも痛まなくなった。

 ただ、仕事中に咳込むことがあってなんでだろう?と不思議に思う。

3. 日常生活でかえてみたこと

 今まではやれていたことなのにできなくなったことがある。

 露骨でもしようがないと思いながら過ごす。

まとめ

 毎日いろいろあるし、ロルフィングを始める前と状況は変わらず、もしかしたら悪くなっているかもしれないけれど、受け止め方が変わった。

 今まで自分のキャパシティーがわからなかっただけなのかもしれない。

 そのままでもいられるようになってきたと思う。

 体がまとまってくるにつれて、何かが小さくなっていって楽になる。 

セッション9(20210109)

1.  セッション前の状態

・特に痛むところはない

・何かいやな感じや不安になったときは抜けやすい体の右側を意識するようにしてみる

・違和感は体の左側にある

2. セッション後の状態

 はじめはうつ伏せになり左手をバランスボールに乗せていたが、すぐに体が左右に伸びてボールはいらないとでもいうように弾いた。上下にも伸びて気持ちよくなってきた。

 右側のお腹の辺りがムカムカしてきたけれどあまり気にならない。

 このまま寝っ転がっていたいなあと思ったのも束の間、CS60を右側の背中にあてられ痛くて大変なことに。

 肝臓の後側の辺りにしばらくあててもらって痛みが収まると、今度はイヤな感じがする。

 触れられたくないけれど、ここはやってもらったほうがいいと思いながらあて続けてもらう。

 仰向けになり、「ここだ」と言いながら田畑さんが肝臓の前側にCS60をあてると呼吸が深く入り思いっ切り咳がでる。左側の胸骨にもあててもらったが、前側は痛くて「もうだめです」とすぐにあてるのをやめてもらった。

 前の左腕にあててもらったときの痛みとは違う痛みで、これまでで一番痛かった。

 でも、呼吸はしやすくなった。

 今までは、どこまで息を吸えばいいのかわからなくて、深く吸い込み過ぎていたんじゃないのかなという気がした。

 すぐに体がしびれてきた。

 左側、顔面、右手などいろいろ溜まっているものを放電しているらしい。

 ボワーっとした面白い感覚だった。

 立ち上がって歩いてみるとどうしても左側に傾く。田畑さんから右側に視線を向けるように意識して歩いてみてとアドバイスをもらいやってみると、すぐにバランスがよくなる。

 帰ってお風呂に入りながら、痛かったところを押してみると痛みが振り返して翌日も痛む。

 翌朝、布団の中で呼吸が楽ですごく気持ちがいい。実はこの感覚は前にも味わったことがある。体がなにかにやわらかく包まれている感じで忘れられなかった感覚。

 また感じることができてうれしい。

3. 日常生活でかえてみたこと

 意識を向ける場所を変えてみる。

 すると、もしかして前はこういう感じだったんじゃないかな?と何か少しずつ思い出しているような気がする。

まとめ

 10回目を受ける前に今までのセッションを振り返ってみた。

 アドバイスを忘れがちなことに気がついたので意識してやってみようと思う。

 また、気持ちや気分があまり揺れなくなったのか低いけれど落ち着いて過ごしやすい。


◼️10セッション終了半年後 (20210722)

・体の状態
2月 お風呂で息苦しくなる。

3月 首、背中が凝る。体が固くなるのは久しぶり。

4月 体の調子が急によくなる。

5月 歯の定期検診。歯も大切だなと思い歯磨きにいつもより時間をかけるようになる。

6月 夜寝る前に、仰向けになって静かにして体をゆるめるようになる。

7月 左側が時々しびれるようになった。朝起きると左足のかかとが痛むようになる。日中は気にならない。背中の左側が痛むようになる。

・これまでの振り返り
 私がロルフィングを受ける目的は「他者との距離のとり方、人間関係改善のヒントを得て落ち着いた生活をしたい」でした。
 そして半年経った今、少しずつですが落ち着いた生活をすることができるようになっています。
 私は周りに流されやすく、気がつくとずいぶんと無理をしていることがあります。気持ちとは逆の行動をしていて気持ちと体がバラバラです。 でも、だんだんと他者との距離も人間関係にも悩むことは少なくなりました。人間関係はよくなっているとは言えませんが、気持ちとかけ離れない行動が出来ているからかなと思っています。
 毎日の小さなこと、花に水やりをしたり、歯磨きを念入りにしたり、寝そべって静かにしたり、という時間を大切にできるようになりました。 なんてことのない時間ですが、私は何かをしていても悩みごとが頭を離れずいろいろ楽しむことができなくなっていました。そのため、落ち着かなくなっていたのだと思います。  

このことは、ロルフィングによる大きな変化だと思います。自分に重しができたような感覚があります。 違和感に気がついて調整するにはものすごいエネルギーを使います。そんなときに、何らかのアプローチによってうまく調整できたらいいのではないのかなと思います。 私はロルフィングの力をお借りしたいと思っています。

身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいダンサー – session10

10シリーズセッションもとうとう10回目です。ベッドに横になって、首、そして頭をCS60を使った施術、その後、右足を調整という流れでした。
その後チューニングボードに乗って、全体の姿勢を調整しました。ゆらゆらと動く板の上に直立し、バランスを取りながら、田畑さんのアドバイスに従って身体の使い方を改善します。背骨の形や、下肢の骨の位置を観察するようにしながら立つのですが、かなり集中力を要しました。今までは身体を反りすぎていたようで、重心も前の方に偏っていたようです。
床に降りて、歩き出すと上半身と下半身がまとまり、全身が一つになって、前へ進んでいく感じがしました。以前、違和感があった両腕を上げる動作もスムーズになっていました。
最後にこれまでのセッションで撮影した写真を見せていただきました。1回目の施術前の姿勢には、はっきりとした軸がありませんでしたが、10回目を終えると軸ができていることが分かりました。骨盤の開き方にも変化が見られ、足が無理なく地面についており、重心が下がっています。10回の中で、目に見える変化は一定ではなく、変化が大きいときも小さいときもあったようです。
このテキストは10回目のセッションから一週間程度経過した時点で書いています。日々感じる変化としては、立っても座っても、上半身の重さを骨盤で受け止めることができていること。無理して良い姿勢を意識することがなくなり、楽になったこと。丹田を意識して動けるようになったこと等があげられます。呼吸も深くなっていると思います。
今回ロルフィングを初めて受けましたが、立つや歩くといった当たり前の行為に、全身が関わっていることを実感することができました。セッション毎に自分の身体と出会いなおすことができ、とても楽しかったです。自分の身体とはいえ、分からない、知らないことだらけというのも実感し、そこに魅力を感じています。

身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいダンサー – session9

今回はベッドの上に横向きになった状態で、中心軸を意識しながら四肢を伸展させる内容でした。頭の回転させて軸を作り出しながら、両腕と両足を内側から伸ばしていきました。だんだんと呼吸が深くなっていくのが分かりました。
セッション後に歩いてみると、胸部が広がり充実している、腰部がしっかり使えている、身長が伸びている、というような感覚があり、気分も伸びやかでした。一人でトレーニングしても、辿り着けなかった感覚だと思うので、セッションを受けて良かったと思います。次回で10シリーズは最後ですが、同時にここから何かが始まるような予感もしています。

身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいダンサー – session8

足首までをベッドから出した仰向けの姿勢でセッションが始まりました。左膝を立てた姿勢で、丹田周りに触れていただきました。その後両足を調整しながら、膝を立てた方の足の角度を変えていきました。右膝を立て、逆の姿勢でも施術していただきました。最後に両膝を立てて、胸部を外側へ開くように押していただきました。
施術後ベッドに座った姿勢で「どんな感じがしますか?」と聞かれましたが、その時はあまりよく分かりませんでした。息を吸うと、両肩がスムーズに開くのに気づいたくらいです。
立って歩いているとだんだん変化が感じられてきました。最初に膝から下が気持ちよく前に出るのを感じました。次に骨盤がしっかりと立っているのを感じました。普段より骨盤が前傾しているようで、身体が立体的になっているように感じ、歩く際のストレスがかなり減っています。
施術を受けている時は、それ程特別なことをされている感じはしないのですが、施術を終えるとはっきりと変化を感じます。好奇心が抑えきれず、田畑さんに「不思議なのですが、どのようなメカニズムなのですか?」と思わず不躾な質問をしてしまいました(失礼しました、、)。「不思議は不思議のまま味わっていただいて」というお返事でした。残り2回のセッションも身体の不思議をしっかり味わって、少しずつ勉強していこうと思います。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー Rolfing 7/10

ずっと続いている膝の痛みが結果的に施術の後になくなるのですが、

施術ルームに到着するまでの間に、足が重くてしょうがなくなり、NIKEのランニング用のスニーカーを購入してしまった。

それ程足が重かった。

NIKEにはきかえると足は軽くなった。

施術ルームに入ると、左膝は存在感を増して膝のまわりだけが大きく腫れたように感じたが、痛みは薄らいだ。

仰向けにベッドに横たわり、今日のメインは顔というか口腔内と鼻の穴。

口の中に指が入り、頬骨の下あたりに指が置かれ、その指に頬骨を預けるようにして頬全体の重さを載せた。頬の所へ顔面の重さをかけようとすると身体全体の重みもそこに横たえるような感覚だった。

眉間に皺が寄る。これは癖なのだが、顔面を土俵にしてシコを踏むような感じで難しい。しかし、意識的に、頬に重さをかけることで、いらない緊張や重圧を、要らない部分にかけていたことに気付くのであった。

頬骨から喉、気管、食道から腸までが弛緩していく。

顔面の肉と骨の間の空間が開いて、そこに風船がひろがっていくようだ。

身体の外が身体の中にある。口から肛門まで、が、ゆるゆる広がって涼しい風が吹き抜けるようだ。この感覚を知ることで、そして意識的に緊張を緩めることでたくさんのストレスから救われるであろう。

そして鼻の穴。指が入るという事実に緊張する。

緊張していたはずなのに、鼻の穴から肺、そして全体へと酸素がジュワ~と広がって、お腹を通って太ももから足の先までがあたたかい。鼻の穴は開放感と栄養を身体へ送り込む働きがあったのだ。いつも軽い鼻炎で鼻水が予測不能なタイミングで垂れてくる鼻の穴を、恐怖の出口として捉えていたのは間違いだった。鼻は幸せ、多幸感の入り口だ。

膝や首、肩の痛みを感じている時は狭い部屋に閉じ込められているようだが、セッションの最中には身体の外と内に広がる空間に風船が浮いているようでちょっとした無重力状態だった。痛みや疲れが溶けてなくなり身体が浮いている。

施術が終わり、ベッドに座った時に、自分の今の年齢の身体をしっくり纏っている感覚になった。大人っぽくなった気がした。

歩行してみると上から吊されているように身体が軽く、同時に、床がいちいち身体の重さを受け止めてくれている感覚もあって、安心して歩けた。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー Rolfing 6/10

12月15日から痛み出した左脚、膝は、セッションの後に良くなってはまた痛み出すの繰り返しで、

今日も午前中に正座をしないといけない打ち合わせがあり、セッションの前に、腿と脹脛が膝の所で分断されているような感覚になっていた。

施術ルームに入ってから歩くと、毎度のことだが

ギクシャクしていた左脚に一体感が生まれる。

場の力だろうか?

歩く床を信頼しているからなのか?

素足で歩くと床に足の裏が着地することも意識しているのに気づく。

今まで、靴を履いて地面を歩く時は、足が接地する面を意識していなかったのかもしれない。

セッションはうつ伏せから始まって、左のお尻を

さすられていると、右脚の足首と足先に刺激を感じた。

不思議だが、うつ伏せになって左のお尻をさすられて、その対角線上にある右の足首、足先、ふくらはぎに電気が走る感覚があったのに、なぜか、このところ痛みを感じ続けている左脚に刺激をうけている気になっていた。

とはいえ、身体の中のどんなネットワークで、左のお尻とその反対の脚が繋がっているのだろうか? という思いと、このビリビリする感じはただの思い違いというか、偶然感じていることなのだろうか? とわけがわからないなあと思っていたら、左のお尻から、次の施術はビリビリと刺激を感じていた、お尻と反対の脚へと移動となった。

田畑先生の施術が、、お尻への施術で刺激を感じていた場所へピンポイントで移動したことで、ビリビリという感覚は身体のネットワークで起きていたのだという確信とともに、田畑先生は、どういう考えで施術をすすめているのだろうとそれがとても知りたくなった。

身体のネットワークという考え方をとってみても、自分は今まで、身体をぶつ切りに考えていて、お尻や太ももはないも等しいくらいその存在を無視していた、と気付いた。改めて、身体は全部繋がっているんだなと感じた。

脚への施術で、首の方まで刺激を感じたりもして。

この感想文を書きながら、床を素足で歩いている時だけでなく、靴を履いて外を歩いている時にも、足が踏みしめている場所を感じて歩いてみようという気になった。

歩く地面、脚の下に広がる空間を感じながら、歩いてみると膝の痛みもあまり感じない。地面を感じて歩いてみると、一体今までどういうつもりで歩いていたのだろう? と不思議になった。

地面を感じながら歩くと、歩きやすかった。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー Rolfing 5/10

今日も遅刻か? と思ったら、

渋谷駅に着いた時に約束の時間まで20分あった。

代官山駅から向かうより、渋谷から向かった方が早く着くと思って歩いてみたら、左脚が上手く前に出ず、階段を降りる時には、膝が痛んだ。脚の不調でたっぷり20分つかって、ドア前で予約時間ジャストのタイミングになっていた。

左足の膝の外がわに不具合を最初に感じたのは、12月15日、玉川大師訪問の際、正座を組む時だったが、放っておけば治ると思っていたが、一週間後、12月21日の玉川大師への二度目の訪問で、正座を組んだら、更に痛みは増していたことに改めて気付いた。

12月21日の玉川大師には、大晦日の儀式を生配信するため、真言密教の大僧正が洒水の儀をしている様子を見学にいったのだ。洒水の儀の最中だけは集中していたので、痛みが遠のき、御利益で痛みが消えた気になっていたが、左脚の痛みは増すばかりだったのだ。

施術ルームに入る時には、考えてもいなかったが、

今日のセッションは左脚の施術だけにしてもらって、セッションとは別枠にしてもらった方がベーシック10を続けるあたっていいのでは?という台詞が口から出た。

しかし、セッションの流れの中で起きている出来事で、セッションがすすんだらまた違った展開があるかも、ということで、第4回目のセッション開始となった。

施術前の写真、そして、歩行。

田畑先生の見ている前で歩くと、膝まわりのこわばりを感じず、安定して歩けた。ロルフィングの場の力か?

入室時に、1番の痛みを感じたにも拘わらず、歩行を見てもらっているだけで身体に安定感が出る不思議。

仰向けからスタート。

左膝をベッドの縁に置いて脚を床に向かってたらす姿勢。左脚の下にボールを置いてもらうと脚の重みを感じず、ベッドの上に脚を置いているより楽に感じた。

骨盤の内側をさすってもらっていると胴体の中に縮こまっていた脚がのびていく気がした。脚をCS60でもこすってもらい、筋肉のこわばりがとれて、脚の内側がゆるゆる溶けていくのを感じた。脚の表面積も伸びていく感じ。

施術が終わって立って歩いてみると、重心を預けられなくなっていた左の脚にも身体を預けて歩くことができた。左の骨盤に体重を乗せられる感覚があった。左半身が一本の木のように太く強くなった気がした。

歩行の途中で、頭を支えられて、「骨を探してください」と言われた。頭を乗せる首の辺りの骨のことかなと思って、頭と首の辺りを意識したら、はまった、というポイントがあった。

自分で自分にとっていいポイントをみつけて繋ぎ方を変更できるんだと思うと、前向きな気持ちになれた。

自分ではいつも身体のバランスを崩すような姿勢をとってしまうばかりで、身体が楽になるポイントを探すことはしてこなかった。

首の上というか背骨に頭が乗ったタイミングで、「頭の上の空間を意識して」と言われ、首と頭の繋ぎに集中していた意識を外側に向けた。

身体の内側で起きることに意識を向けてばかりだったが、身体のまわりも自分の空間なのだと感じた。頭の上の広がりを感じると頭が楽になった。

2回目のセッションの後で、頭の上にも空間があることに気付いたら、頭が軽くなり、首の痛みも消えたことを、すっかり忘れていた。

自分で意識していい具合のポイントをみつけたり、身体のまわりの空間を意識することで緊張が溶ける。自分の意識で変化を起こせることに気付いて前向きな気持ちになった。

頭と首の位置の調整後、楽にはなったが、自分としては、身体は前のめり、首も前に傾げている気になっていたが、そこが私の真っ直ぐポイントだった。

今までかなり反り返っていたのだ。

首が反り返った位置から、首の上というか、首が身体の真ん中に戻ったところで、

改めて、わざと反り返ってみると、いつも痛みを覚える首の付け根が痛い。痛みのあった場所を支点にして、頭を背中の方へぶら下げていたからかもしれない。

よく足許のものにぶつかっていたのも、首が後ろに反り返って見えていなかったのかもしれない。

視界も広がった。気分がいい。

帰りも渋谷の駅まで歩いたが、脚の緊張も大分抜けて楽だった。

レポートと関係ないことですが、

施術の前日、田畑先生が紹介してくれた安田登さんの能を収録に立ち会って、耳なし芳一の創作能を拝見し、ものスゴい般若心境を唱える安田さんの声を聴いたことをお話したい気持ちだったのですが、その場にいない方のことを話すのも良くないかも? と思いつつ、入室してから、少し経って、配達されてきた荷物が、安田登さんからの本だったということがわかって、シンクロニシティーか? 

と思いました。

ちなみに、施術前日に拝見した安田さんの能はそもそもユング研究所で披露するはずだった・・・という経緯に由来した演し物で、ユングだし、シンクロニシティーだし、と思ったりして、こんな驚きもロルフィング由来なのだろうと感じました。

アイダ・ロルフにも興味を持ちました。

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