体験記として書かれたわけではなく,自分のために書かれていたもので,膝に故障を持たれている方へのロルフィングの可能性を示すいい例になると思い,今回掲載の許可を頂きました。下腺がある箇所は田畑が補足させていただいたものです。

ロルフィング10セッション後3ヶ月経過して

ロルフィング10セッション終わって、ちょうど3ヶ月たちました。

私は以前よりずっとたくさん歩くようになりました。近所のコンビニに行くのさえ、車を出していたのがうそのようです。歩くことが全く苦にならなくなったし、むしろ歩くことが楽しくなっています。

 

歩くことが嫌いだったころは、いつも自分の足もとを見ていましたが、今は目の高さより少し上あたりに視線が上がり、歩きながらの視界がまったく変わりました。ウィンドウで自分の立ち方、歩き方を確認する癖がついて、人の歩き方が気になるようにもなりました。

 

第1セッションの後から、呼吸が入らなかったり背中が痛くなったりしたことは一度もありませんでした。いつも楽々と、十分に胸一杯に息を吸い込んでいます。

 

膝関節自体に問題があって、常に痛みを伴い、まっすぐ伸びないし90度くらいまでしか曲がらないし、半月板の損傷で膝から下が外側に大きく歪曲している左足でしたが、驚いたことに、今では足を伸ばして座ると膝の下に手が入らないくらいまっすぐ伸びています。(以前は拳が入ったほどでした)もう少しで完全にしゃがむことができるほど足が曲がるようにもなり、立つと両足のかかとがつくくらいまで曲がった膝下が改善されてきています。

 

関節の可動域が極端に狭かったために、左足を伸ばしたまま引きずるような歩き方で、消炎鎮痛剤を常用したり、ヒアルロン酸の関節注射を何回も受けていました。今は痛みもほとんどなく、両足の力を同じように使って歩けるようになっていますし、階段を普通に下りることができます。10セッション受けている途中から気付いて、自分でもびっくりしました。薬もずっと飲んでいません。

 

 

どうしてももう一度テニスをやりたくて、東大病院をはじめ、日赤、JR病院など大きな病院の整形外科、スポーツ整形などを5つも受診してまわって、中には膝専門と言われる医者もいましたが、どの先生もレントゲン、MRIの画像を見て、この関節はもう改善不能で悪化の一途をたどるしかないだろうから、あとは無理をしないで大事に使って、年をとって歩けなくなったら人工関節にするしかない、と悲観的な診断ばかりでしたもちろん膝の治療のためにロルフィングのセッションを受けていたのではありませんから、膝の症状が改善されたことは、私にとっては、予想外の嬉しい結果になったと言えます。

 

膝関節のように、目にも見えて使い方にもはっきり違いが表れるような変化と比べれば、セッション後の身体の変化は、それが何週間もかけて徐々に起こっていることなので、自分の身体の情報は、どんどん上書きされ古い情報が削除されていくように、その時はあまり顕著に感じることはなかったように思えます。

 

でも、今は身体が少しレベルアップした、と言う感じがして、快適に生活しています。ロルフィングのセッションでよく言われる「統合されてバランスがよくなる」ということは、

ただ単に身体の構造上のバランスがよくなってまっすぐ立てるようになる、

というようなこととは別のように思います。これは私の感覚なので、うまく説明できないのですが、自分の身体が一番喜ぶ状態を常に自分で無意識で作り出すことができる、というような感じが一番近いかもしれません。ロルフィング10セッションはとても興味深い体験でした。もう少し自分の身体を探求してみたいので、これからもムーブメントやアドバンスロルフィングにもトライしてみたいと考えています。できれば近い将来、もう一度テニスコートで思いっきり戦う、という希望もまだ捨ててはいません。

 

 

第1セッション:呼吸 2003.4.15

初めて代官山のセッションルームに行った。

田畑さんは、HPの写真で見ていたより、ずっと若いし細い。白衣のような重々しい感じではない、普通のTシャツとジーパン。ワンルームに、パソコン、イスとベッド。

セッション開始

前後左右からデジカメで立ち姿の写真をとる。それから、部屋を3往復ほど歩く。ベッドに寝て、腰と背中をぴったりつけるようにと言われたけれど、できない。腰の上が浮く。それで、膝の下にクッションをいれて膝を立てる形にしてくれたら、なんとか背中がまっすぐについた。PNFの先生が、「筋膜リリース法に近いものならかなり痛いですよ」と言っていたのでちょっと不安。

ところが、ほんの少しだけ力をいれてまるでなでるようなワーク。時々、肘を使うけれど、それも圧を加えるくらい。まったく痛みはなし。神経を集中してワークしている箇所の筋肉に何かを感じようと努力してみたが、感じられない。時々、鍼の治療の筋肉の奥にずーんとくるような痛い感じの非常に弱いような感じがあるけれど、痛い、というものではない。

脇の下のほうから胸を開く感じ。首の下に両手をいれてワークしているが、あまりにそっとなので、ただ首を支えているだけの感じ。終わってからまた2、3往復歩いてみせる。最後に前後左右の写真をとる。私は、息を吸うほうはそんなに下手ではないらしい。吸った息をそのまま保持して吐くほうに問題があるらしい。

セッションの途中から、なんとなく呼吸が胸にたくさん入るような気がしていた。手を添えて胸を動かしてもらいながら息をすったり吐いたりすると、今までよりたくさんの量の呼吸が出来る気がした。

とくに、吐くほうが最後まで吐ききる、というところまで吐ける。終わってから、写真をパソコンに取り込んで、セッションの前と後のものを比べてくれる。自分の裸(アンダーウエア着)の画像を見るのはやはり抵抗がある。正面からの写真で見ると、左足が外側にかなり曲がっているのが顕著にわかる。

セッション前と比べると終わってからのものは、横向きの写真では胸が少し下がって、おしりも引っ込んで体が一直線にほんの少し近くなっているように見える。立ち方も体重のかけ方が少し変わってるらしい。

終了後:

まず背中が痛い! 帰ってきてパソコンの前に座っても、背中が痛くて、閉口。この痛さは、整骨院で治療しないと直らないレベル。ところが、背中は痛いが、息は楽に入る。何度も深呼吸して、確認。夜中になったら、背中の痛いのは軽減。翌日。まだちゃんと呼吸は深く入る今までの一番深いところまで息をして、その後にもう一呼吸入る、という感じ。面白くて、しょっちゅう息をしてる。これがどのくらい持続するか。明日になったら、もうダメになるかもしれない。それにしても、あんなになでるようなあまり力も使わないセッションで、もしも気のせいでなくて、ほんとにこれだけ呼吸が楽なら、驚いたことだと思う。

第2セッション 2003.4.25

 

第1セッションが終わってから10日たつ。この間、背中の痛みをほとんど感じなかったのは不思議だ。週2で整骨院に通ってもまだ痛かった背中だったのに。土曜日の筋トレ終了後も、筋肉痛は出たがいつもの背中の痛みは出なかった。

なにより、呼吸が思いっきり入る快感に浸れる。今までの最高レベルからあと一息入る感じ、それが背中の方まで回っていく感覚。第1セッション後、この感覚がいつまで続くのか、すごく不安で、しょっちゅう息をして確かめていた背中が痛くならないのが嬉しい。始めに、第1セッション後の感想を聞かれる。息が楽に入ること、背中が痛くならないことを伝えた。この感覚がどのくらい持続するのか聞いてみたら、「体が変化して、その感覚を自然だと思ってしまうとあえて感じなくなるものです。とくに体の変化の感覚に敏な人は、その変化をずっと感じるかもしれませんね」と言われた今日のセッションは、足。関節と関節の調整?。前回とった写真を見る。膝の上部の足の部分が真下ではなく、斜め前方に力が入って立っている、と言われる。横から見た写真は、たしかに、膝がでっぱっているように見える。特に左の膝が顕著。これはしかたない。始めに、何往復か歩くところを見る。歩いているときの感想を聞かれるが、ちょっと難しい。かかとからつく感じですか?と聞かれるので、右はかかとからでるが、多分左足は、足を降り出すようにして歩いている、と答える立っているときも、自然に右足重心になって、左足を浮かしていることが多い、というと、膝に信頼がおけないときはしかたないですね、と言われた。

膝に信頼がおけないときは、無理して信頼することはない、といわれて、納得いろいろ指示されて、自分から動くこともあるが、それも限界までではなく、ほんの少しで「はい、いいです」と言われる。指示はなかったけど、セッションの間、思いっきり深呼吸を続けているそのほうがいいような気がしていたから。

時々すごく気持ちがよくて、体の力がふっと抜ける感じがした。

立ち上がって歩いてみたら、体が左のほうに倒れる感じで左手がバランスをとるように壁を押さえてしまう。なんとなくバランスが悪いまま、何回か往復して歩いて見せる。その後、田畑さんの前に立って、顔を正面少し上のほう見て、そのまま重心を落とすようにして、膝を曲げていく。そのときに、膝が外側にむかって力を入れていくように、と。何回か、上下する。膝を押さえてサポートしてくれる、が多少痛みあるのできつい。

もう一度、何往復か歩いてみる。今度はバランスが悪いとは感じない。最後に写真をとって終わる。パソコンに取り込んで、説明。前回の始めての写真と比べて、あまり顕著ではないが、骨盤が矯正されていて、左の膝の曲がりが多少まっすぐになっている感じ。両足に均等に重みをかけて立ってる、といわれた。あまり意識的ではないけど、写真みるとそんな気もするかな?

終わってから、ちょっといつもの右の腰が痛い。そう言うと、鏡の前で立ち方を見てくれた。

私の立ち方は腰をそらせすぎ。ちょっと腰を前に入れる感じで立つように、と。そうすると、大腿四頭筋がぱんぱんにはるのでそういうと、それを感じないように立ってみるように、と。前後に腰を動かしながらそうなる場所をさがす、まだその場所が少ないけどセッションを続けていくとそれが広がっていくから、と言われた。。腰が楽な立ち方をすると、確かに体はまっすぐ直立な感じになる。帰り、電車から降りて階段をおりるときから感じる、右足がぱんぱんだ大腿までぱんぱんな感じ。左より顕著。帰ってきて、またもや疲れ果てている。ベッドにひっくり返ってしばらく動けない。このまま寝られたら幸せだという感じ。帰ってきてからは、歩いていると、左の膝がふっと力が抜ける感じがするし、右足の甲の部分が痛い! 左の膝の内側も痛みがあるし!腰は右の腰が痛い。いつまでこの違和感が続くかな・・

第3セッション 2003.05.09

今日のセッションは、あいまいでなんだかよく覚えていない。

始め、いつものように、何回か部屋を往復して、歩くところを見る。

ほんとに今回のワークはよく覚えていないのだ。

肩と首筋。今回のワークは多少痛みがある。圧迫痛程度。我慢できないような痛みではない。

ワークの後、一度、ベッドから起きて、歩いて見てください、と言われる。

起きてみると、なんだかふらつく。歩いてみるが、状態が不安定で、左右に揺れてしまう。

右によっていく感じ。 まっすぐ歩きにくい感覚。 うそ!

それから、反対側をワークして。もう一度、歩いて見る。

今度は、上体がなんとなく揺らぐ感じで、不安定だが、始めのようにふらふらにはならない。何回か往復すると落ち着く。

最後に写真をとって終わり。パソに取り込んで始めの写真と比べる。

横向きの写真、だいぶ身体がまっすぐになって、骨盤の傾きが直ってきている。

正面、左足もすこしまっすぐになり、両足に力がはいって立っているように見える。

終わってから。家で、なんとなくあちこちに痛みが出る。

まず、右太股。ぱんぱんな感じ。左太股、左サイドと裏側も。

それから、右かかと、アキレス腱のあたり。ふくらはぎのあたりもえもいわれぬ痛みがある。

背中の下の方にも痛みが出始めている。

今日は両方とも膝が痛い!

ロルフィングの後の痛みは独特。でもいつも翌日までにはおさまる。

第4セッション  2003.5.23

第3セッションから2週間あいた。その間に、私はべらぼうに歩くようになった。昨日などは、御茶ノ水から日本橋三越まで歩いてしまった。40分くらいしかかからなかったと思う歩くこと!が楽しくなったのは確かだと思う。以前よりぜんぜん車を使わなくなった。立ち方、歩き方が変わったと思う。が、どのように?と言われると、こうから、こうなった、と断言することができない。情報が上書きされてしまって、以前の立ち方、歩き方が明確に表現できない。立ち方に付いて言えば、右足重心、左足を浮かせている、という形がずいぶん両足に力がかかっているみたい。歩き方は、以前は膝下のみ使ったような歩き方で、おそらく右足を機動力として、左足を降り出してストロークも右足に長く、左足は短く、のように歩いていたと思う。

今は、左右、同じくらいの長さで体重かけられるようになってきた。感覚としては、足の付け根、腰から足が前に出る、という感じかも。こんなに左足を酷使してるわりには、膝の具合はあまり悪くない。今日は足の内側の筋肉から、腰(尾骨)。始めにいつもどおり何回か往復して歩く。以前より、どたどた音がしなくなったような気がする。ワークの途中で、以前、肉離れした内側広筋のところは、ちょっと痛くて声がでる。痛い、というと、タッチが変わって、多分、指(手)から肘になったかも。見えないけど。終わってから、また何往復か歩いてみせる。今日までの歩き方ふぁ、変わったような気がする感じを伝える。左右のストロークが同じようになったのはぜったいに感じる。今日のセッション、終わり。1時間以上かかったかも。最後、写真とって、パソで見る。今日は帰ってきてから、痛みはあまりでない。ときどき、太股内側がびりびりするくらいだが、なんだかあまり元気ではない。夕飯のあとも、何もできずに、ずっとベッドでごろごろしていた。今もすごく眠い。なんとなくだが、気持ち悪い、吐くような感じではないけど。多分、今までで一番具合悪い。今日からコアの部分に入るそうだから、体の反応が大きいのかもしれない。

第5セッション  2003.5.30

暑いくらいの気候で気持ちがいいので、午前中原宿のウォッシュマンで買い物して、そのまま代々木公園の中を通って、歩いて帰った。昨日も、御茶ノ水から日本橋まで歩いたし、歩くのがけっこう楽しい。<歩きながら、自分の歩き方、姿勢をウィンドウでチェックする癖が付いた。笑える。姿勢は確かによくなったと思う。なんとなく骨盤で歩く、というのがわかるようになった。第4セッションの後、すこし気持ち悪くなって、さらに帰ってからベッドに行き倒れて、動けなくなった、と報告すると、そういうクライアントはけっこういる、とのこと。いつものようにまず歩いて見せる。そのとき、背中の腰の上の部分に何か感じていますか?と聞かれたので、ちょっと考えて、まさにその部分に力を入れている、ということを感じた。ウェイトトレーニングを始めてから、いつも背中のその部分に力をいれて、腹筋をしめて、胸を開いて突き上げるようにして姿勢をよく保とうとしてることに気付いた。今日のセッションは、あちこちばらばらで、よく覚えていられない。ベッドにねるときにも、背中のその部分に力が入ってる、と指摘されて、確かにその通りで、力を抜いて寝るようにする。でもなかなかうまくいかない。

大腰筋のワーク。大腰筋を感じることができますか?と言われると、感じられているかどうか怪しい。呼吸はどうですか?と聞かれて、前よりたくさん息がはいるようだが、一度途中でとまってから(=どこかにひっかかってから)そこからもう一度息が入る感じがする。左膝を立てた状態で、足のワーク。これが、いままでロルフィングをやってきて、はじめて「痛い」と感じた。田畑さんが押してる部分から筋肉の中を通って、膝のほうまで痛みが走っていく感じ。特に左膝外側。すこしびっくりした。セッションの後に歩くときになんだかすごく上体が動いている気がするけど、変ですか?と聞いてみる。それが、機能的で推進力のある歩き方なんですよ、と言われる。帰ってきてからも、あまり体に痛みはないかな。セッションのせいかどうかはわからないが、夕飯のあと、なんと11時半まで熟睡、ちょっとびっくり。これを書いているのが夜中の2時。そろそろ寝なければ。

大腰筋〜腸骨筋にかけて制限が大きく,結果として股関節や特に膝関節に影響を与えていたと考えられます。それにしても痛かったのは申し訳なかったと思ってます。

第6セッション  2003.06.06

今日は、仙骨のまわりから背中にかけて。いつものように何往復か歩いてみせる。歩いていると、背中の下の部分はどうですか?と聞かれる。歩いているときに、その部分を意識してない。以前のように、立つときに背中に力をいれて、腹筋を閉めて、大胸筋を突き上げるようにして、姿勢をとる、というのがなかなかきつい、居心地が悪い感じがする、と報告した。かかとはどうですか?ときかれるので、多分、かかとから床について、足の裏をつま先まで使って、最後に足の指で地面を蹴り飛ばしてる感じです、と答えた。>右の腰、左の腰に重心を順番に移動させてみる。感じとしては、右にはすんなり乗れるが、やはり左腰にはつっぱらかった感じがして、乗り切れない。今日のワークはうつぶせからなるべくワークの順番をしっかり覚えておこうと思ったが、あまりに多岐にわたっていて、よく覚えられない最後にまた何往復か歩いてみせる。写真をとって終わり。

第7セッション  2003.6.12

予約は13日金曜日の2時だった。水曜日の夜までは元気で、普通にしていたが、夜中の2時半ごろ、息苦しい感じがして目が覚めた。私がもっとも嫌いな感覚。寝ていられない。不安感や焦燥感、呼吸が苦しくなるような恐怖感で、立ち上がって、何度も深呼吸したり歩き回ったりしてみるが、回復できない。電気をつけて、廊下から食堂を歩いてみる。何度も往復するが、回復しない。どうしようもない不快感のまま、寝ることもできず、結局4時。気分が不快なまま、朝食の支度をしたりお湯をわかしたりコーヒーを入れたりして、5時まで。一応、布団に横になってみたが、うとうとして、下の子を起こすために7時半に起きる。起きてからも不安感、恐怖感に似た不快感は去らず、気分が悪い。いてもたってもいられない気持ち。田畑さんから携帯に電話、ちょっと驚いた。朝5時に、今日のこの不快感を田畑さんに訴えたメールを書いたので心配して、今日の2時は時間が空いているから、そういうときは、セッションを続けたほうが症状がよくなることがある、というので、行くことにした。雨。蒸し暑いし、体調も悪い。 歩いていたりすると不快感は軽減している不安感、息の入らない恐怖感に似た感情で、昨日の夜中歩き回ったりして、そのまま寝ていないこと、第6セッションの後、背中が痛いこと、筋トレの後の筋肉痛がハンパじゃない、ことを伝える。身体が変化してくると、第6、第7セッションくらいで、そういう反応をする人は多いと言う。

火曜日、ストレッチをしていて、(今まで伸びなかった)左の膝がまっすぐ伸びて、下に手が入らないことを発見。驚愕。左膝は、まっすぐには伸びないし90度くらいまでしか曲がらない(状態だった)。極端に可動域が狭いのだ。ロルフィングを始めるまでは、左足を伸ばした状態で膝の下には拳が入っていた。そのことを言って、「そんなことあるでしょうか?」と聞いてみると、

「ありますよ」と平然と言われてびっくりした。「整形の医者は、変形は絶対に治らない、との診断でしたのに」と言うと「そんなことはありません」ときっぱり。今日は首から上。頭、顎、オプションで鼻腔も。とくに支障がなければおすすめです、と。着替えて準備、また何回か歩いて見せる。それから、首のどちらかが痛いか?と聞かれたので、もうずっと左の首が痛くて、鍼の治療もしている、と言う。首を上に向け、下に、それから、左に回して、右に回す。もう一度繰り返して、それからベッドへ。あとはずっと首と頭のあちこちのワーク。これがとても気持ちがいい。それから立って歩いてみるが、なんとなくバランスが定まらなくて、ふらつく。首をまた上下左右にまわしてみてください、というので回す左の首が痛くなくなっている。うそでしょう!左に回して、上を向いてみたが、痛みはない。鍼でもぜんぜん治らなかったのに!次にベッドの外に丸い枕を取り付けて、その上に頭をのせて上向きに寝る。びくびくしていると、白いゴムの手袋をはめてきて、口の中。左右の頬を内側からおして、次に下顎。舌の下に手をつっこむ感じでこれはかなり痛い。最後は、上あご。歯と唇の間に手をいれて、頬を上から押している。歯医者以外で、こんなことをされるのは実に不思議な感覚。終わりに、息を入れるときに、胸を張るよりも、腰の上の横の部分に吸い込んで入れるような感じで、そうすると、足を地面のほうに押すような感じに、といわれる。たしかに、そういう感じで呼吸すると、無理なく息が入るように思える胸の上部は、無理しないでも十分入っているから、むしろ下のほうに息を入れる感じのほうがいい、そうすると、横隔膜がうまく動くから、といわれた。

セッション終了後、家に帰ってからも不快な感じが続き、どうしてもいてもたってもいられないような焦燥感に襲われて、我慢できない。呼吸は十分入っているはずなのに、息が苦しいような気がしてどきどきするし、胃はぱんぱんで、夕食はまったくとれないし、サプリも一切とれず。筋肉のために、ちゃんと食事に注意して3食欠かさずとっていたのに、食べられないということだけでもすごいストレス。どうしてもその不快感がぬぐえず、家のまわりを歩いてみたり、屋上にあがって、歩き回ったりしてみる。これがずっと続いたら、と思うとぞっとして、また不安感が増大。しかし、さすがに昨日2時間くらいしか満足に寝ていないので、12時近くなると、目がくっつきそうになってお酒も飲まずにベッドに行ってみる。そのまますんなり朝まで寝られて、翌朝には体調がもどり普通に元気に過ごせた。

こんな風に身体が反応してくるとは!

第8セッション  2003.6.20

先週の木曜日、第7セッションの日は、帰ってから何も食べられなかった。サプリも取れなかった。金曜日には立ち直って、食事もサプリも普通に取れた。ただ、カレーパンを食べたときに吐いたにはびっくり。なんとなく揚げ物は食べたくない気分。大好きだったのにどうして?!それと、食事の量も、もったいないから全部食べる、のように無理に食べることができない。セッションの前に、田畑さんにそういうと、そういう人はよくいます、とのこと。火曜日にランチしたとき、この超偏食の私が、中華料理で、まるごとのピーマンも火のよく通った葱もよける気がしなくて、全部食べてしまった。自分でも信じられない。嗜好が変わる、というのはあるが、嫌いなものも食べられるようになる、というのは聞いたことないなあ、と田畑さんに笑われた。それからお酒の量が減った。というより、たくさん飲めない。泥酔することができない。それも不思議だ。今日のセッションはほとんど左足集中まず膝から。めずらしく足を上に抱えあげてのワーク。足を曲げたり伸ばしたりすると、ときどき、かちんと膝がロックする。痛い。ほぼ左足だけのワークのあと、一度立ちあがって歩いてみる。立ったとき、バランスがとれなくて、ちょっと不安定。歩いてみるが、左右によろけてまっすぐ歩けない。一度左足が右足の前に交差してしまう。今までも、身体の片方だけワークしてから歩いてみると、うそのようにバランスが悪くて、よたよたすることがある。どうしてそんなふうに身体が反応するのだろうか?

Rolfer’s note:

食べ物の好みは,腸粘膜の上皮細胞の吸収の傾向性を意味すると,西原克成博士は,”内臓が生みだすこころ”(NHKBooks)の中で述べています。

内臓空間が解放されることで,腸粘膜の細胞レベルに質変化が生じ,結果としてたべものの好みが変わったのかもしれません。ピーマンは生まれてこのかた食べたことがなかったそうです。

第9セッション 2003.6.27

ロルフィングを始めてから、第6セッション、第7セッションのあたりが一番体がきつかったように感じた。今週は、ほぼ100%復活した感じがある。今まで嫌いで食べられなかった食材が食べられるようになったこと、お酒の量がたくさん飲めなくなったこと、を言うと、田畑さんはなんとなく不思議そうな感じだった。Rolfingのせいばかりではなくて、私の意識がそう感じてるだけなのかも。ダメ、と決め付けないで、「もしかしたら食べられるかも」という意識だけでも違うと思うお酒も今までの半分くらいで、それ以上は身体が喜ばない感じ。そう、「身体が喜ばない」というのが一番あたってる感じ。 今、思いついた。今日は上半身のまとめ。いつものように何往復か歩いてみせる。先週、体重を、左、右に移動させるのをやったあと、自分でやってみたけど、右にはどっしり乗る感じがするのに、左には乗りが悪い。そのために歩いていても、左の腰骨が回らない感じ。高い位置から右足に落っこちる感じがしていた。首筋から肩、背中。今日のはマッサージのように気持ちがよくて、時々、ふっと意識がとんでしまうくらい。思いっきり息を吸ってから思い切り吐き出すけっこう長い間、背中や首筋、肩のワークなんとなくぼーっとしているので、あまりよく覚えていない背中が楽な感じはする立つときは、足の裏の親指がわの真中あたりに力を入れるように立つように、といわれる。その部分に手を入れて、力をいれて押しているが、それが今までにないほど痛い。でも歩いても、膝があまり痛くないので、嬉しいパソコンに取り込んだ写真を見ながら、だいぶ背中が開いてきた、左足のサポートもよくなってきた、と言われた。帰るときに、歩くとき心持、膝を外に出す感じで歩くといい、とアドバイスされた。

第10セッション  2003.7.4

今日で、Basic10 は終了。10回、というのは、長いようで早かった。今日は最後なので、身体や腰の水平のワーク。いつものように何往復か歩いてみせる。足が中心のワーク。何回も起きて歩いてみる。足の裏のつちふまずのあたりをぐっと押して、そこに力をいれてそこで踏むようにして、力を入れた場所を意識しながら、膝が内側に入らないように膝を曲げて腰を落としていく。そこを意識しながら歩くと、膝に力が入ってきつい、というと、歩くときはそれをまったく意識しないように普通に歩くように、と言われる。最後に写真をとって、パソコンで、今までの10セッション分の写真をCDに落としてくれる第1回目の写真と、今回の写真を並べて比較したが、たしかに体の線がまっすぐになっているし、左足も外側への曲がりが少なくなっている。足をぴったりつけて立っている感じ。今までは曲がっていることを気にして、いつも足は開いて立っていた。こんなに両足のかかとが近づくことがあるとは思わなかった。(医者にはぜったい修正不能と言われていたから)背中も無理に力がはいっていなくて、まっすぐに矯正されたし、両足も同じくらいの力でサポートできている。自分で見ても、確かにずいぶん変わったと思える。田畑さんにも、かなり短時間でしっかり変わりましたね、と言われた。(=褒められた?今後、バランスが崩れたと感じたら、Post10セッションを受けるといい、バランスが崩れたと感じる、ということは、痛みがひとつの指標になるそうだ。あとはムーブメントのワークを続けていくと、もっと足の状態がが改善されるだろう、とのこと。始めて来たとき、登る階段を見上げて、「帰るとき、どうやって降りよう・・・」ととまどったのを思い出した。今は、6Fから下まで、苦労なく普通に階段を下りることができる。 それが嬉しい。

Rolfer’s note:

そうなんすよ。うちのビルは古くて築30年くらい経ってて ,エレベーターないんです。(現在はエレベーター付きの場所に移転しています。)