ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

2024年12月6日オンラインワークショップの感想

2024年12月7日のオンラインワークショップ Yielding体験〜身体共鳴を楽しむ を開催しました。講師の部屋で、立ち位置を居心地よくいられる場所としての候補としてA,B,Cの中から、低重心で知覚バランスが良好なAを選択しました。場が深まったところで、テンセグリティモデルを持つ、精油ブレンドを嗅ぐ、ということで講師の知覚状態の変化が、受け手となる参加者の身体共鳴にどのような影響があったのか、実験したところ、以下のような感想が寄せられました。


参加者Tさんのご感想:

田畑さんが、A、B、Cと動かれる中でAで反応は始まっていて、A〜B〜C〜と田畑さんのポジションを変えるなかでCがとても快適でした。その後、Aに動かれた際、Cが快適だったので、抵抗?躊躇?のようなカラダの気配に、何だろう?とその時思いました。そして、Cから合わせるように??Aの共鳴を感じとろうとしているカラダがいました。しっかりとした意志があるようで、これがカラダの知性なのか?と思いました。
(中略)
Cでの共鳴を軸にしながら、腹部の内臓まわりの空間の流れを感じ、
テンセグリティモデルを持たれてからは、頭,脳?が反応したように感じられ、その波が次第に胸部にながれ,膨らみ、そこに空気が多く入るような大きな呼吸がはじまり、胸部全体にいき渡っていったように思います。
精油からは、やはり、Cの共鳴の軸?を中心に腹部、胸部、首,頭部がつながるような流れが続いたまま、全体が沈み、その軸を中心に、全体がまとまるような苦しくはないけれど重めの流れの中にいたように思います。起き上がる時は、カラダが少し重かったです。
セッション中、左股関節のスペースが空虚で左脚とのつながりが希薄でしたが、田畑さんのリードでカラダをスキャンした後歩いてみると股関節がこれまでより内側に収まっていて左足を踏み出すときの、いい加減な踏み出し方ではなくなんと言いますが、踏み出すぞという意志があるように思いました。それは全体性のバランスが整ってこそのカラダの連携なのかなと、思いましたが。
今回は立ったときの縦方向と横、側面、足底の踵の安定感から背面のスペースと、カラダ全体が空間に包まれ、空間との揺らぎをここちよく感じていました。カラダは自主的でもあるけれど、空間の間合いのバランスの中で立っているのだなと感じました。また、カラダの縦のラインのつながりが柔らかでとてもしなやかに感じられました。
・・参加しても寝てばかりいるのかなと思っていた主人も体感を覚えていたようでよかったです。
通常はカラダのことを注視することがないので細かいところまで感じられたことをフシギそうに話していました。また、参加後はいつもカラダが軽いと言ってます。
精油の作用を遠隔でしたが、遠隔でも体験できたこと、うれしく思いました。


参加者Aさんのご感想

久しぶりのオンラインワークショップは、マインドは騒がしいのに身体感覚はyieldに対する信頼感が自分にはあるのだな…と感じました。
これまでは対面でのワークよりオンラインでのワークの方がモードの切り替わり、プロセス共にドラマチックだったのですが、今回は全てにギャップがない、とても繊細で優しい体験となりました。
繊細とは言え、確かにプロセスは起こっておりポジションAでは左半身が左へ流れていく感覚があり、Bでは自分のセンターラインが沈んでいく感覚、Cではセンターラインを界に左右のトーンが均一になって、再びAに戻られた時に身体と空間のトーンの差が薄まったように感じました。
ポジションが決まって程なく頚椎が捻れるようなバラバラと動くような不思議な動きを始め、脊椎や仙骨も僅かに同様の動きを感じました。合わせて顔の方向が何度か変わり、真ん中で静止しました。
田畑さんがテンセグリティモデルを手にされる直前から顎が動き出し、それは起き上がる為に膝を立ててもしばらく続いていました。

顎の動きも下顎が左右、前後に動いたり楕円を描くように動いたり、下顎が床の方へ沈み下唇が上歯の裏側に収まったり、口が大きく開いたりしたりを繰り返していました。
ワーク後のシェアリングでは、自分のコンディションの影響で感覚が鈍くなっているのかなあと思っていましたが、意識は終始クリアで静かで起きたことはほとんど全て覚えているので、もしかしたら、これまでのドラマチックな感覚は、わたしのそう見ていただけなのかも知れませんね。

今も、とてもフラットな感覚のままワークの余韻を味わっています。ありがとうございました。田畑さんも、お元気そうで何よりでした!

追記:ワークショップ開始15分前に突然、感情的なものが溢れ出してきました。その感情の原因は分かっているのですが、なぜこのタイミングなのだろうと不思議でした。

→ Rolfers note: ワークショップ開始15分前にちょうど精油をどれにするか選択したタイミングでした。

(後日談として)牛乳を飲むと鼻の粘膜が増えたり、身体の脈管?が詰まる感じになるのですが、この2週間ほどミルクたっぷりのチャイを毎日飲んで、案の定詰まらせていましたが今朝から鼻の奥が通っています。目覚めも良く午前中のヨガクラスも昨日の影響を感じながら行えました。

→Rolfer’s note: 田畑にも乳製品を多めに摂取した場合に似たような状態になることがあります。

参加者Hさんのご感想

セッション後セルフ・ヒーリング / プロセスが進んでおり左腰と左肩の動きが時間が経過すると共にスムースになってきました😺
セッションの時にTentoriumで見た4つのインフィニティですがサード・アイより下喉仏より上に位置しこの空間に花びらを形取ったFigure 8を見たのは初めてでした
ガイド*に今日のセッションでCrown Chakraが完全にオープンすると言われていたので場所が違うのでは??と思ったのですが彼曰くCrown Chakra = Tentorium =Sphynoidこの蝶形骨に微妙調整が起こりTentoriumのDiaphramがさらにオープンして頭蓋骨に空間ができクラウン・チャクラが拡大するとの事
ここは頭蓋骨の中心で精油を嗅ぐことによって施術者&クライアントに共鳴が起こり迷走神経の司令塔視床下部にリラックス効果が得られるので施術者だけでなくクライアントも精油の香りを嗅ぐと効果抜群!とガイドから話しがありました。

*ガイドは、彼女のガイドのSpiritual Entityのこと。

2024年12月21日オンラインワークショップの感想

12/21の気道/食道を休息させて通りのいい身体を探求するというワークショップの後、頂いた感想をご紹介します。(転載許諾済み)

手順は、参加者の方には、それぞれの部屋で居心地よく横になれる場所を見つけて頂き、今回は上半身を捻る体勢になるようお願いしました。講師はセッションルームで、センタリングできる場所の候補をA、B、Cとし、その中でも低重心だったAを立ち位置に決定しました。消化器系、呼吸器系の臓器を丁寧に感じて頂いた後で、講師が精油を嗅ぐという流れです。参加生は実際に精油を嗅ぐわけではありませんが、講師が嗅覚刺激によって変容した状態に何らかの身体共鳴が起こることを想定して実験的に行っています。

大阪のAさん

今回はパソコン接続直前までバタバタしていたのと、最近の忙しさで妙なテンションの昂ぶりのままの参加となりました。
クラス冒頭、立ち上がって自分の身体をスキャンしていると身体が左回転を起こしていることに気づきました。ふと、骨盤内に意識が向くと骨盤の中身が左に偏っている感覚がありました。部屋の中を歩く時には、左に身体を回転させながら移動したくなり、そのように行いました。しっくりくる場所に留まっていると、正中線を下に流れて、骨盤底から左右に流れ出ていくエネルギー?流れを感じました。
今回のワークの自分のポジションが決まり、田畑さんがポジションを決めていく過程ではAが心地よいフラットな感覚、Bは鳩尾に不快感と感情的な昂ぶりを一気に感じ、Cではその感覚が少し落ち着きました。
ワークが始まると同時に、わたしの住む地域では風雨が激しくなり田畑さんのイントロダクションはほとんど聞き取ることができませんでしたが、徐々に支持面に身体の内側から沈んでいく感覚が起こり、向きを変えた時に支持面に預けていた側の肺が軽くなって鼻の通りが良くなっていました。向きを変えてからは、鳩尾あたりの不快感が再度起こり動悸が始まりました。少し辛い思いがありました。しかし、モニター越しに田畑さんがアロマオイルを使用することが告げられた後、鳩尾の裏から抜け出ていく感覚が始まり落ち着いた気持ちが戻ってきました。
ワークが終わってからは骨盤内の偏りがなくなり、偏っていた側(左側)の鼠蹊部中央にあった痛みが消えていました。また、股関節に限らず膝や肩など関節部に軽やかさがありました。
ワーク終了後はふわふわと軽く酔っ払っているような感覚が就寝するまで続いていました。翌日から胃が軽く、いただく食事全てが美味しく感じられています。また、音に対する感度も高くなっているようで綺麗に音が聞こえていたり同じ音源でも、これまでは気づかなかった音に気づいたりしています。

このワークだけの気づきではありませんが、yieldの基礎トレーニングpart2の時に自分の中にアンカーが降りたような感覚を得た瞬間があったのですが、普段はそのアンカーは意識化されていないのですが自身の体調や状況が大きくアンバランスしている時に確かにアンカーがある・降りているのが深いところで意識されます。もしかしたら、それが安心感や信頼感の源なのかも…

(補足) ワーク前に正中線を下に、そして骨盤底あたりから左右に分かれるように流れるエネルギーのような感覚はワーク後には、その方向が逆になって左右から正中線を昇っていくような流れになっていました。
どちらも本当に微細な感覚でした。

愛媛のTさん

田畑先生が精油を用いたとき、微粒子がドームの中に流れ込み次々に光りながら浸透していくようでした。得も言われぬ幸福感に満たされ「何が起きても大丈夫」と思ってしまいました。ワークの前に解剖図を見た影響でしょうか、器官や部位をイメージしやすかったです。そのせいで前半は思考が優先してしまい身体がついていけてないように感じました。身体の向きを変えてからは、お腹が動き始め「ギュル~」と何度も鳴りました。(ビデオオフだったのでトイレに行きました)自分がシャカリキにならなくても、身体は自然に呼吸し血液をいきわたらせ消化吸収し排泄してくれるのです。この神秘のような働きに「偉いよ」と声掛けしたくなったりもして…。終盤、両膝を立てた後から右の腰に痛みが出ました。動きたくなかったのでその体勢のままイールドし続けていたら寝てしまってました。右の腰の痛みは広範囲から徐々に小さくなりましたが、今日も続いているのでヒモトレに助けてもらっています。今はいろいろな症状がでていますが、あの浸透する感じを大事にしていれば大丈夫にちがいない??
去年のロルフィングの10回目のセッションから、早くも1年を迎えようとしています。思い切り手放した(手放せた)後の人生が続いていることに心より感謝しています。田畑先生、ありがとうございました。

富山のTさんのご主人


 ①右側の肋骨から骨盤までの接地がゴツゴツ感があり、左側はなかった。  ②終了後の足裏の接地感が増した。 ③気道の説明を聞いたあと、呼吸をしたときの気道の感じ方が変わった。  ④(Zoomではこたえなかったこと) ABC地点の移動による変化が、相変わらず分からなかった。聖油の時も然り。

(Tさん談)シェアの時、本人が話したように慢性的な鼻や気管支の違和感があるので参加してよかったと言ってました。
シェアの内容を聞いた後、20年ほど前になりますか??スキー場で、ハイスピードのスキーヤーと衝突して、背中下部の肋骨にヒビが入り、自然治癒するまで、しばらく大変だったことを思い出していました。本人もワタシもすっかり忘れていたことです。

東京のTさん

もともとPCのスピーカーの調子が悪く設定も上手くいかずにはじめ 音声が聞き取りにくく落ち着かなかったのですが横になったら だんだんと左側接地面の骨盤 腸骨のあたりから イールドが上半身に広がっていき田畑さんが香りを嗅いだ後には 後頭骨から首にかけて身体の背面の上部がふわっと広がっていきました。
仰向けになった時には上半身の内側の空間がとても広がった感じがあり お腹から上の身体の中が太い筒のように感じました。
立ち上がった時にも身体が筒になった感覚は変わらずもともとあった首肩周りのこわばりがすっかりなくなっていました。
遠隔は はじめて受けたのですが通称の時とあまり違いを感じず効果を感じることが出来て わたしも可能性を感じました。
興味深い体験をありがとうございました。また タイミングが合えば参加したいです。

京都のYさん

12/7(土)のワークショップ後に、頭痛やふしぎな心臓の動悸を感じることがあり、少し迷いつつ、12/21(土)のワークショップに再度参加しました。ちょうどその直前から、ぎっくり腰と熱っぽさも出てきていたため、ワークショップの最中は、終始もうろうとした状態でしたが、ふしぎと田畑さんが位置を移動するときは意識が戻り、位置による感覚の違いを感じることができました。
結局、ワークショップ翌日の日曜日と月曜日は寝込んでしまいましたが、今回は今までと違い、食欲が多少あり、とても助かりました。田畑さんのオンラインワークショップで気道の通りがよくなっていたからだろうかと思いました。
気がつけば、今年は6月くらいから脚の手術などで毎週緊張が続き、身体をゆるめる時間がずっとありませんでした。
田畑さんのオンラインワークショップで、その緊張をやっと解放できたように思います。今は心臓の動悸もなくなりました。ありがとうございました。

2024年12月14日オンラインワークショップの感想

股関節を通して安定するというタイトルのワークショップにご参加頂いた方々からの体験レポートです。

イールドの技法を実践されているMさん

久しぶりにタイミングが合って参加できました。

特に、今回は夜勤明けのexhaustedな状態(涸渇した感じ)で受ける休息の体験なので、どんな風になるのかとても楽しみでした。

明けの日はいつもうっすら眠くて集中力がないので、WS前に2時間ほど寝てから参加。

今回は、ビデオOFFで参加しました。

メールに記載されたリンクから入室できること、スマホの画面で自分のマイクとビデオの設定がOFFであることを確認できること、参加者の名前も閲覧できることなどを実際に確認できて、あらためて「あ、こういうものか」と実感し安心しました。オンラインに不慣れだった自分にとって、その辺の不安が解消されたのは大きかったです。

受ける場所があまり広くなくてちゃんとした暖房もなく、寒くて布団を被りながらインストラクションを聞くという状況でした。

横になる位置を選べるほどの広さがないので、動ける範囲で頭の向きとちょっとした角度の調整だけしてみました。

うつ伏せで左側を向き、同じ側の股関節を引き上げる姿勢を取り、布団の中で四苦八苦しながらヒモも装着。

田畑さんのポジションについては、3つとも大きな違和感を感じることはなく、どこでもOKという感じでした。強いて言えば、A→B→Cの順に呼吸が大きく入るようになったかなという感じ。

床に接している部分の重さを感じていく時、田畑さんが具体的にその部分を挙げていってくれるのでイメージしやすかったです。

田畑さんが精油を嗅いだ時、それまでは骨格などの枠組みに向いていた意識が、その内側にある空間に転じたような気がしました。ふわっと骨盤内の空間が意識され、広がるような感じ。制限が外され、曲げている左脚をもっと曲げたくなり、下ろしている右脚をもっと伸ばして骨盤内の空間を広げたくなるような、「ねばならない」ではない自発的な自由な感じ。

反対向きをじっくり味わう時間は長くはなかったのですが、仰向けになった時、背中全体がベッドについているのを感じられました。

右の眼窩の中で眼球が微かにムズムズして、うっすら右側の顔が広がるのを感じ、鼻が通っていました。それはWS後もしばらく続いていました。

立ち上がると、鼠径部が伸びた感じがしました。骨で支えられていて、スッと立てる感じ。歩く時は脚がお腹から吊られていて軽い感じ。

開始前は分割されて体重の乗り具合もばらつきがあった足裏が、つながってまとまった感じ。全身に一体感があり、意識はクリア。何というか、顔面に軽さを感じました。

ビデオOFF、マイクOFFのまま皆さんのシェアも興味深く視聴しました。

最後まで顔出しせず失礼かなとは思いつつ、あえて背伸びしないで今日の自分の状態で負担がないと感じられる方法を選択できたことは大きな一歩だったかなと思います。実際、緊張感なくとてもリラックスして受けられました。

イールドを受け始めてそろそろ2年になりますが、セッションのたびに、自分の無意識的な癖に気付いたり、それを自然に手放せたりできるようになってきている感じがしています。

MTさん (お嬢さんも別の部屋で受講)

14日のオンラインセッションはとても不思議でした。自分の脚の認識がガラッと変わったのでなんだかぎこちない歩き方になっています。
何より驚きましたのは、前の晩から左こめかみの血流が悪くなっている認識があり不安を抱えたままセッションに臨み、セッション後に左こめかみがぷっくり膨れ上がったのちサーっと血管の滞りがとれたことです。九死に一生を得たように思いました。ありがとうございました。ちょっとこわいくらいの体験でした。
もうひとつ不思議だと思ったことがあります。昨日(12/13)の21時30分過ぎから股関節が動いていると感じた時に、娘も「あ、腰から下の関節が動いた」と呟いたのです。これってなんなんでしょうか?とても不思議でした。
このところ母の介護で心身ともにヘロヘロ状態なので、今週末(次回のWS)の不思議な究極の休息を楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

ATさん (ご主人も別の部屋で受講)

前回参加した時に、左股関節と脚のつながりの希薄感が気になっていたので股関節がテーマの今回も参加しました。
左股関節については、出産の数年後、(出産が原因なのかもわかりませんが)しゃがむことが出来なくなり治療することなく放置、いつのまにかしゃがむことが出来るようになっていたという経緯があり、違和感が残ったままでした。また、2年前に歩行時の踝の痛みも関連しているのでしょうか、田畑さんがおっしゃってくださったように何らかの開放が起こり、カラダが安心してくれるようにと思います。
うつ伏せはニガテでしたが、田畑さんがA〜B〜Cと移動され、Cで落ち着ついて呼吸もしやすくなり床に接している部分が、どんどんだらしなく力が抜けてひろがって落ちていくようで心地よく寝入りそうになりました。精油からは、脚を曲げることで浮いている脇腹、下腹部、骨盤あたりで大きな呼吸をしているように、スペースが膨らんでいく感じがありました。
次第に足の付け根あたりにも空気が膨らむかのように足の付け根回りに振動を感じ響きました。坐骨にも振動の響きを感じた時点で、反対側の左脚を曲げる体制に変え、同じような振動が脚の付け回り,坐骨までひろがりましたが、あまり心地のいいものではなく痺れている感じでした。
最後に立った時は、yieldが始まる前の不安定感はなく左右どちらに荷重しても安定していました。いつもは右足から歩き出すのに左足が前に出たことに驚きました。
膝を立て、足裏から骨の重さを感じていった時、脚全体の重さが股関節、骨盤にグッと押しこまれるような重さが強烈に鼠径部、恥骨奥辺りに感じて痺れるようでした。終了後も鈍痛のようにしばらく続きました。
翌日起床後は、治っていました。股関節、鼠径部につっかかりが無くなり軽くスッキリとしてワタシとしてはヘンな感じでした。立つと上半身が軽く乗っているし、脚も軽く歩行時も、股関節辺りがスッキリしているのか軽やかでヘンな感じです。ワーク後3日目、感覚が薄れつつありますが軽やかです。様子を見ていこうと思います。
今回は、カラダの流動するような動きはあまり感じませんでしたが、呼吸とカラダの連動がとても興味深かったです。
今回もありがとうございました。
カラダの全体的な連携としては当然なのでしょうが、寝ている時、上の歯茎がモゾモゾ動くことに目が覚め、夢うつつでみていましたが、今回のテーマ股関節と特に重要な関係があるのでしょうか?

HTさんのご感想  (ATさんのご主人)


 ① 足裏の接地感はビフォーアフターで変わらないものの、足裏からの力の伝わり方に差異があった。足裏からふくらはぎ、腿(大腿骨)、股関節への力の伝達感に直線的な感覚が出てきた。
 ② 両足を紐でつないだが、しばらくして、繋いでいる感覚が消えた。なぜかはわからない。
 ③ スタート15分くらいで、寝落ちした。ABC地点の移動による変化は分からない。また、聖油の影響も感じられるなかった。(寝落ちしていたからか?)

 ④ 最後に立ち上がったときは、身体が軽く感じた。  ⑤、寝落ちしたあとだからかどうかわからないが、目がくっきりと明るくなった。

7年前から変調が続いている方へのオンラインセッション

現在、継続してZoomによる個人セッション(45min)を受けて頂いている方の体験レポートです。

申込みの経緯と動機

直接的な理由としては、ヒモトレのyoutube※で田畑さんが話していらっしゃるのを拝聴してまして、その動画自体を見たのは結構前だったと思うんですが、なんかずっと印象に残っておりました。動画を見たきっかけは身体のバランスについて知りたかったからだと思います。
というのも私、多い時だと顎を週3とかで脱臼していたんですが、両眼視の眼鏡を作ったら顎を外す頻度が大幅に減った経験があるんです。その経験から、なんかよくわからないけど、ものがよく見えるようになったら顎が外れなくなることがあるんだ、そういうことがあるんだなっていう実体験があったので、身体のつながりとかバランスってすごく大事なことなんだろうな、知りたいなって思っていた感じでした。
後は単純に身体のこと理解したいなっていう思いから興味を持った気がします。体調が悪い時期が長くて、顎関節症とか消化器の症状とか、心なのか身体なのか全然わからない!と思いながら本当にいろんなことをこれまで試しまして、関わって下さった人たちにすごく感謝してますし、全部本当に受けられてよかったなって思っているって言い切れるんですが、それでも私の身体はやっぱり辛かったし、逆になかなかよくならなくって、関わってくれた人たちに申し訳ないなみたいな感じすらあるなっていうのが今年の6月位に思っていたことでして、
そういう状況で何したらいいのかなって考えたときに、よくなるために何したらいいかはもう私にはわからないんですが、身体について理解しようとするっていうところまではやれるといいかなって思いまして、そんな時にふと田畑さんが出ていらっしゃったyoutubeを思い出して、あ、もしオンラインでセッションやっていたら受けてみたいなってなんか直感で思ったというのが理由でした。

9回のオンラインセッションによる変化

昨日(セッションの翌日)はぐっすり眠れました。お腹もよく動いたりとかセッション後すぐに感じる変化も勿論あるのですが、そういえばこの時期全然頭痛薬飲まなくてよくなったなあとか、今の時期はすごい右足がむくんで、夜は足に違和感を感じながら就寝するのが普通だったのが、今全然感じてないなあとか、ちょっと困っていたことが気付いたら考えなくてすんでいる状況になっていることが嬉しくてありがたいです。ありがとうございます。

Rolfers note: この回は、坐位で行いました。まず、部屋内で落ち着ける場所をこちらの指示を参考に見つけて頂きます、僅かな位置の違いによって、その空間にしっくりくる場所や向きがあります。その後、ロルファーの自分が距離を隔てたセッションルームで、センタリングしやすい場所を見つけ、そこに留まり、クライアントのプロセスを見守るという介在です。その後で、お送りした感情解放に用いられる精油ブレンドを使って、嗅覚を通じて刺激を与えました。症状にフォーカスするような介入は行っていません。にもかかわらず、様々な変化が引き出されるのは興味深い現象です。

8回目のオンラインセッション

先日もセッションありがとうございました。左の小指痛かったところが気にならなくなり大分歩きやすいです。ひざより下がかなり前よりしっかりしている感じ、しっかり立てている感じがあります。
感情を開放するワークもやってみました。そもそも私が嫌な感情は、いい意味じゃなくなかったことにしてやりすごしてしまう傾向があるので、このワークを通して私が私自身の感情に気付いたり向き合ったりすること自体、そういう時間をもつこと自体が大事な感じがしています。ありがとうございます。

Rolfers note: この回は坐位で行いました。お送りした精油ブレンドを実際に嗅いでもらうという使い方の初回でした。

7回目のオンラインセッション

昨日、すごいぐっすり眠れました。朝も疲れが取れてすっきり目覚められたのが久しぶりでして、一日の始まりが明るい感じがして嬉しいです。外を歩いていてもすごく足取りが軽いです。ありがとうございます。

Rolfers note:この回初めて精油を使用しました、ただし、クライアントが実際に使用したわけではなく、プラクティショナーである自分が精油を嗅ぐことで大脳への直接的な嗅覚への刺激を通して知覚状態を変えるというオプションを加えました。その状態からの身体共鳴がどのようにセッションの質を変えるかの実験でした。体感としては、精油を用いない通常よりも、集中の質が変わり、知覚にマイルドな広がりが感じられました。いい感触を得たので、次は用いた精油を実際にクライアントにお送りして、香りを実際に嗅いでもらう試みをします。

6回目のオンラインセッション

セッション後、髪の毛の微細な動きを感じとれたり、眉間の力が抜けて頭がすごい安心する感じが続いています。
後は今日久しぶりに電車に乗ったらすごい安定して立てていることを実感しました。これまでお恥ずかしながら電車が揺れるとよろけてしまうときがあるので、つり革とか手すりをもつ側の右手に結構力入れて乗らないといけなかったんですが、今日は特に右手に力を入れなくても、電車と一緒に適度に揺れながら楽に立って乗車している感じがありました。
横隔膜あたりのしみるような苦しさは今も感じることはあるんですが、セッション時のほわっとなくなった感じをちょっと思い返してみています。

5回目のオンラインセッション

今日はセッション後お腹がすごくよく動くのと、いつもより、ほわっとするような感じがします。頭痛も落ち着きました。いつもありがとうございます。

4回目のオンラインセッション

セッション後、自分の声が自分でよく聞こえるようになった感じがして、前回から引き続き落ち着いて仕事ができています。腹部も、お腹の中でもいつもは感じとれない部分が動いている感じがありまして、背中は背骨の周りが動きを感じられています。
ホルモンバランスの兼ね合いで、今は体調自体はあまりよくないんですが、そういう時にも体に少し気を向けられるようになりました。(体がしんどい時、わからない身体のことを考える時間が苦しくて、よくないなと思いながらもこれまではスマホを見たり等、体のことを一切考えずに過ごせるような逃避的な行動をしがちだったんですが、そういう時間が減らせました)身体をよくするための何かを考える方向に行くと苦しかったんですが、ただ身体が今どうか目を向けられたらいいなと思えるようになったためわからない身体から逃げたいという感じが少なくなりました(抽象的?な表現となりすみません)。

毎回田畑さんのセッションを受けさせて頂くと、セッション中もセッション後もすごく安心して、悩んでいることもどうでもよくなる感じがあります…いつも本当にありがとうございます。
セッション後、歩くとき、鼠径部よりももっと上の、体の奥の方から足が動く感じがします。鼠径部あたりの動きが感じられるようになったり、座るときはより座骨でしっかり座れている感じがあります。後は肩甲骨あたりもほぐれた感じがあります…ありがとうございます。

3回目のオンラインセッション

セッション後、お腹のいつも動かない部分が動いている感じや、地面に足がしっかりつく感じがします。あとふと鏡を見たときに、背中のセンターのラインが以前よりもまっすぐになった感じがしてました。きっともっとたくさん変わっているところもあると思うんですが、私自身が体感覚が鋭くない方だと思うので、気付けていない部分や言語化できない部分をもどかしく感じます。

(中略) 7年くらい前からずっと体調がよくないので、少しでも体に変化を感じられることが嬉しく、併せて安心できる場や感覚があることがありがたいです…いつもありがとうございます。

2回目のオンラインセッション

先日のセッション後、とにかく身体が安心する、落ち着く感じが続いており、仕事でもパソコンの画面が広く見え、一歩引いて仕事ができている感じがあります。身体が落ち着くことで、気持ちも落ち着いていられる感じがあり、少しでも身体に変化があること自体、嬉しく感じています。ありがとうございます。

初回のオンラインセッション

温泉に入っているような、不思議な心地よい感覚をセッション後も感じています。身体の変化、引き続き観察していきたいと思います。ありがとうございます。

翌日はゆっくり休めました…ありがとうございます。

※恐らく、名古屋でのコラボワークショップの前に収録された以下の動画だと思います。身体との対話-客観的視点から体験的な身体へ~ ロルファー田畑 ×バランストレーナー小関×ロルファー蒲池×イールダー小松



個人セッションの感想 (Tさん)

イールド研修を終え、8シリーズ提供者となったTさんからのロルフィングセッションの感想が届きました。以下、御本人の了解の下、転載させて頂きます。

セッションからもう10日ほどが過ぎました。
感想を言葉にしてみました。

セッションを始める前に

主訴として

・後頭部の首の付け根あたりの違和感

・胃、みぞおち、腹部全体の違和感を伝えたと思います。

・歩いてみたときにカラダが左に傾き倒れそうになり戸惑ったことを覚えています。

yieldワークが始まると

後頭部の首の辺りの違和感が強まり

少し呼吸がしにくくなり苦しい感じがしました。

そこから、後頭部の首の違和感の固まりが

少しずつ液状化して動き出しているようでした。

液状化した固まりは、落ち着き先を探すように、

カラダからでていこうとしているように

左側顔面の内側を通り頭頂部へと動いているように感じました。

そして、頭頂部から出られないことに気づいたように、

左顔面の目の奥、鼻腔、内耳、喉、左首筋内部、左鎖骨、左肩、上部胸郭周辺にまでジワジワとひろがっていき、

呼吸も少し苦しかったように思います。

また、腹部各所がポコポコと動いて反応していました。

田畑さんが見守って下さったり、触れて下さるうちに、

苦しさがなくなり、液状化した固まりは次第に柔らかくなり

水のように流れやすくなったのか、

気体のようになったのか、

カラダを圧迫しなくなったように思いました。

まるで落ち着き先を探しているかのように、

カラダの中を動く気配が細かな響きのようになり心地よくなってきました。

気づくとカラダは繭のようにまとまっていて、とても静かになっていました。

呼吸は、しているのかいないのか、

必要な分だけは充分に満たされているようでとても静かでした。

包まれているという守られているような境界がありつつ、

その中で、

カラダがまとまり自律していたように思います。

その静けさが、とてもインパクトがあり感動しました。

その静けさは、

深い休息、安心安全、寛ぎの場、なんとも表現しがたいです。

田畑さんは

見守る範囲を超えない域で場を共有し

カラダの自己調整力に、意志があるのだとしたら、

その意志で自ら動きだせるように

カラダの尊厳を尊重しての在り方のタッチとタイミングだと思いました。

思い返せば触れられた回数少なめだったでしょうか、。

自分とカラダの存在と田畑さんの存在がまるで「=」イコール、同等、同じ、

どう表現してよいのか、ですが、

とても安心して居られる静かで細やかな空間でした。

自発的に動き出し

健全に生きようとするカラダを信頼しようという思いが深まりました。

私の、このカラダを大切に共に過ごしたいと思いました。

この度もありがとうございました。

セッション後に気づいていること

・どことなく膨張感があり、太ったのかな??と思い

家族や友人に「私、太った??」と尋ねたりしましたが、その感覚は2日ほどで収まりました。

重力と張力のバランス調整の気配を感じていたのかなと今は思っています。

・何気なくふと、涙がでてくることが数日間、何度となくあり、そのままにしていました。

・田畑さんに触れていただいた左側頭部を中心に頭痛のような痛みがある(すぐに治る)

・顔全体、特に左側顔面の額、こめかみ、頬、顎のラインに赤い発疹。

・セッション前の日常で、聴き取りにくかった左耳の聴覚が戻ってきた。

・違和感でしかなかった後頭部のクビの付け根の固まり(のようなもの)が無くなった軽さ、開放感を感じています。

実際、顔をあげる動作が柔らかくできるようになっています。

また固まりの抜け殻のような影を感じようとする思い込み癖を手放そうと思っています。

後頭部~背面、やたらと軽く感じ、感心しきりです。

・主訴の胃やみぞおち、腹部の違和感はまだあります。

膨満感で食欲が落ちたりしていますが、不調と思うことなく自己調整のプロセスかなと、様子を見ています。

動揺することなくただ様子見ができることに安心感があり快適に過ごしています。

YさんのRolf Movement 8シリーズ終了半年経過して

2024年4月にRolf Movement®8シリーズを終えられたYさんから、レポートが届きました。結果として、人生の節目のタイミングで受けて頂いたようです

8シリーズのセッションごとの体験記は以下に掲載しています。

ロルフムーブメント 8回シリーズ 半年後レポート(2023.5〜2024.4)

2024.11.24 日

ずっと受けたかった、田畑さんのロルフムーブメントシリーズを受けて、半年が経ちました。

これまでのロルフィング10シリーズやロルフィング アドバンスト5回シリーズでは、どちらも最終的に仕事が変わることになり、今回もまた変わることになるのだろうかと怯えていました。

半年経って、今回は職場は変わらなかったものの、今まで自分のなかでいちばん行きたくなくて、でも本当はいちばん行きたかった場所、画家や詩人として生きること、にやっとたどり着けた気がします。

そう自覚してから、ふしぎと今の派遣のお仕事も継続していただけることになり、また、うまくいかないときは、前に進むチャンスをいただいたのだと思えるようになりました。

思えば、これまでうまくいかないときに起こっていた、膝の異音や足裏や背中の痛みは、ずっと私に違和感を教えてくれていたのだと思います。

ムーブメントのセッションを受けている期間中、たびたび、夜中に私の部屋に窓から誰かが侵入してこようとする夢を見ました。とても怖くて、自分の、ああ!という叫び声でやっと目が覚めることができて、ほっとするときもありました。

しばらくしてから、また同じようにベランダから誰かが部屋に入ってくる夢を見ました。そのとき、夢の中で、私はなぜかどんな奴がいるのか見届けてやろうと思い、思い切って窓を開けてみました。窓の外はなぜか明るい昼間になっていて、ベランダにかわいい外国人のブラックの女の子がいました。目がとてもきれいな女の子でした。私は、なんだこんなかわいい人だったのかと拍子抜けして、夢は終わりました。ふしぎですが、それ以降は、誰かが侵入してくる怖い夢は見なくなりました。

セッションを通して、田畑さんの人を裁かないあり方に本当に救われました。本当にありがとうございました。

脊柱管狭窄症と診断された方

Rolf Movementを受ける動機:友人*から聞き、わたしの症状も改善されるかお伺いします。56歳女性です。2年前に脊柱管狭窄症と診断されて、当初薬を2ヶ月ほど服用していましたが、やめています。右のおしり下部に痛みが出ます。疲れた時、重いものを持った後、ストレスを感じた時に痛みがあります。
*ご友人は、CS60本部に通院されていた方で持続的なバランスが欲しいということで、8シリーズRolf Movementを終えた方です。    

Rolf Movement Session 1

てっきり触診があるかと思っていましたが、ほとんどなかったのが意外でした。
何かを変える度にどう感じるかを聞かれましたから自分の体を観察するようにしました。
それまで大きな感じ方はなかったのですが、着替えでレギンスを履いた時にいつもだと右脚の痛みを感じるか、痛みを感じないようによろけるのに、それがありませんでした。以前の健康な時のようでした。

Rolf Movement Session 2

前回から一昨日まで痛くなることなく、治ったのかと思うくらいでした。ところが昨日、今日と痛みが出ていました。ただし、昨日モップをかけても痛くなかったです。先ほどお伺いして痛くなくなりました。今また少し痛みがありますが、もしかして急に寒くなったからかな?

Rolf Movement Session 3

朝起きて感じる痛みがなくなりました。痛みを感じることはありますが、ひどくなく、その日のうちに終わり、朝はリセットされています。関係あるかないか分かりませんが、40代の頃のように話で芸能人などの名前がサッと出てきて、話を遮ることがないことが何回かあり、ちょっと前の自分に戻ったような気持ちになりました。また、昔からあまり水分をとらないのですが、水をこまめに飲むようになりました。

Rolf Movement Session 4

脚の痛みを治しに通っていますが、だいぶ軽減しているので身体全体を調整していただいているようになっていると感じました。
変化は便秘が今はほとんどなく、仕事の後、前ほど休まなくても動けるようになっています。

Rolf Movement Session 5

前回の施術から背中が柔らかいと感じます。便秘もなく、よりスムーズです。脚は痛む時はありますが次の日には感じません。今朝、かがんで少し腰を痛めましたが、今はなんともないです。どこか痛くなっても、治ると思えます。

Rolf Movement Session 6

背中、肩が柔らかいままです。依然便秘は1日もありません。また、排便がほぼ朝でスムーズです。脚は痛い時もありますが、以前より痛みが小さく、痛む時間が短いので、痛くなっても安心していられます。体も軽いです。

Rolf Movement Session 7

ゴミ箱の袋を替えるときに腰を痛めて今回は前回より長かったのですが、昨日には治りました!昨日は、目的地に時間ギリギリで走ったので、その後は脚が痛くだるかったのも今日治っていました。施術していただく事で、自分の身体を大事にして、気遣っていくことが身についてきたような気がします。

Rolf Movement Session 8

先日は最後の施術をありがとうございました。あれから特に変わりなく、痛みが長引くことも、便秘になることもなくつつがなく過ごしています。よく自転車に乗るのですが、自転車用にお尻にパッドのついたレギンスを履くと夜に痛むことが少ないと気がつきました。体が痛まないように気を配ることもこれからやっていこうと思います。

7回目から10日後の変化

7回目から10日経過しても最初のBefore1に戻るような傾向は見いだせない。むしろ10日後の方が前後の均衡が整っている。

8シリーズ開始前と終了後の変化
8シリーズ終了時のインタビュー(肉声)

脊柱狭窄症と診断されるまでの経緯や、処方された薬が効かなかったこと、シリーズ中の体験についてコメント頂きました。

登山愛好家のKさんの10シリーズRolfingと8シリーズRolf Movementを経て

2023年の3月に10シリーズのロルフィングを終えて、一年が経過した後に8シリーズのロルフムーブメントを開始し2024年6月に終えた登山愛好家のKさんから、半年後にレポートが届きました。

” 2回目のシリーズ(Rolf Movement)が、6月頃に終わり、4ヶ月くらい経過した先日、坐骨周辺の違和感が完治した気配なのです!!!
10月中旬、山を登っている際、「もうホント腰の不調いらんわ」と、キレ気味に歩いていたのですが、ふと、「尾骨の角度が上がり過ぎでは?」と、思い、尾骨を下げる(尻尾を下げる)感覚で歩きました。
すると、もの凄く歩くことが楽になり、姿勢も良くなり。しばらく歩くと、積年、痛みを感じていた股関節の奥の方で「パキッ」という音がしまして。
それをきっかけに、腰痛が出なくなりました…!!!
使う筋肉も、昔鍛えたインナーを使えている感覚があり、出っ腹が凹みました。
ちなみに、つい先日は、登山口までのフツーの道で派手に転び、膝を割ったと覚悟したのですが、割れておりませんでした!!!
自分の身体に戻ってきた感覚があり、とても嬉しいです!!
9月頭くらいに、約、1週間くらい、涙が止まらないという、結構な感情の排出もありました。
私の計り知れぬ所で色々あっての今なんだろうなぁと思うとなかなか感慨深いです。
という訳で、久々にびっこ引きながらの現状報告でございます。”


別のクライアントも報告頂いたことがありますが、感情解放のプロセスが慢性的痛みの解放につながることがあります。そこに、ご本人の尾骨へのアウェアネッスが伴ったことが、全体の統合を促す結果になったようです。

このようなケースを知ると、慢性的な痛みは、肉体とは別の感情などのレベルとの関係性や、ご本人の身体とのつながりが関係しているので、安直に除けばいいということではないことがわかります。

Kさんのロルフィング体験記はこちらから

10代半ばから長い間身体の不調を感じてこられたSさん

左半身につっぱりを感じ、左右の骨盤がねじれる感覚があり、左肩のこり、右膝の痛みあり、疲労しやすく、長時間椅子に座ることができないということで、ロルフィングにお越しになりました。

セッション1

10代の半ば頃から、長い間身体の不調を感じていました。左の胴体の前側がつねに突っ張る感覚があり、腰痛、片頭痛、慢性疲労、皮膚の炎症などが生じ、整体などに行くと数日は改善するものの、またしばらくすると体調を崩すパターンを繰り返していました。整体、針治療、理学療法、ヨガのようなボディーワーク、他にも漢方治療など試しましたが、今日まで根本的な解消にはいたりませんでした。

2年ほど前に能楽師の安田登さんの著書で田畑さんのロルフィングのことを知り、以前から気になっていたものの、費用も時間も相応にかかりそうだと思い、セッションを受ける踏ん切りはつきませんでした。

そのような中、今年7月に第一子が生まれました。妻と一緒に育児をするにあたり、子どもを抱えてミルクをあげる動作だけで私はすぐに疲れて動けなくなってしまい、改めて自分の体力のなさを痛感しました。子供と十分に向き合える状態へと身体を変えたいと思いました。そこで、田畑さんのセッションを受けようと決断しました。

セッション1回目、田畑さんにお会いしてみての第一印象は、とにかく自然体の方だということでした。向かい合っているだけで、こちらの余計な力みがなくなって楽になるような感覚を持ちました。

セッションでは、田畑さんはまずとにかく施術を受ける私がどれだけ楽にその場にいられるか、に着目されているように思えました。ベッドに寝た私に対し声掛けをしながら、施術するご自身の立つ場所を変え、私に圧がかかりにくい場所を選んだ後、実際のセッションに入りました。そのような微細な点に配慮されるのが経験になく、新鮮でした。

今回は呼吸に意識を向ける時間が多かったですが、ロルフィングが解剖学、生理学に根差しているということで、施術を受ける側の身体をある程度大きく動かすのかと思っていました。ところが実際に受けてみると、ときにミリ単位で繊細に身体を扱うことを知りました。私が仰向けの状態で、田畑さんから途中、「呼吸はどのような感覚ですか」と聞かれ、あまり普段呼吸に意識が向けられていないことに気づきました。そこでゆっくり、丁寧に呼吸を見つめると、左の肋骨のあたりにもやもやとした違和感がたまって呼吸を邪魔しているのがわかりました。

それが、田畑さんが私の左腕を少し動かしたする間に違和感が次第に胸の中央に移動し、やがて身体の外側に抜けていくのがわかりました。途中から心地良いまどろみが訪れ意識が薄れていったため確かな記憶ではないのですが、田畑さんは私の左肩から手にかけて布のようなものを置き、感覚をそちらに移行していたように思います。

また、違和感のある身体の左側と逆の右膝を立て、そこを丁寧に、わずかな動きで動かしていた記憶もあります。

徐々に霧が晴れていくような心地よい感覚の中で今回のセッションの終了が告げられました。ベッドから再び2本足で立った時、右足の上に骨盤が乗っているのがはっきりと感じられました。

最後に私の左体側に起きる突っ張りについて、種明かしのような助言がありました。身体の右側を痛めた場合にその代わりに左側が頑張って張ってしまうことが多い、とのことでした。中学時代に柔道をして右膝を痛めた時期がありました。たしかに、そのあたりの時期から身体の不調感が始まった記憶があるので、それが不調の大きな原因のように思えました。

セッションから数日経つと、少しづつ左胴体の前側に張りが戻ってきています。回復に向けまだ知っていくことがありそうです。2回目以降の発見を楽しみにしています。

セッション2

前回のセッションから2週間弱が経過しました。セッション後5~6日ほど経過したあたりから、徐々に身体の左側の緊張が強まってきました。緊張が増すに合わせて、疲労も蓄積してきていました。そんな中、ようやく本日のセッションの日を迎えられた、という気持ちでした。

本日のセッションの初めはベッドで右半身を下に横向きになりました。

寝そべった時、田畑さんから「今の感覚はどうですか?」と聞かれました。身体の緊張で感覚が鈍っているのか、うまく答えることができませんでした。ただ、直後施術がなくじっと置かれている時間帯があったので、その間、身体の感覚を探ってみました。横向きだと前回のような呼吸の違和感は感じませんでした。柔らかい右半身の上に木の丸太のような硬い左半身が乗っているようで、右と左で全く別々の身体のようでした。また、左のふくらはぎ、腕など部分部分がパンパンに張っていることに気づきました。

その後、田畑さんが私の頭の場所をわずかに動かしました。すぐに頭の緊張がとれ、頭部がベッドにしずむ感覚が得られました。すると頭部の緊張が取れた半面、胴体、下半身の張りがより明確になりました。足の位置も調整を受けました。その内に、いつの間にかそれまで分離していた左半身と右半身が、一つの身体の感覚にまとまってきました。2つの別々の物体が一つのゼリー状の個体に統合されていくような不思議な感じでした。

次に、逆に右半身を下の横向きの姿勢に変わりました。

今度は緊張している左半身が下なので、よりずっしりと重くベッドに接するような違和感がありました。田畑さんが前回セッションと同様に、私の足に手を置き、わずかな動きで少しづつ擦るように動かしました。その動きを感じているうちに、頭がぼんやりとし、身体もリラックスしていきました。途中少しの時間記憶がないため、おそらく心地よさで寝てしまっていたと思います。

左右横向きの姿勢が終わると。次はベッドに仰向けになりました。両膝を立て、古傷の右膝に触れるかどうかの強さで手を当てられたと思います。その後、私が違和感を感じる場所を見通しているように、張りが残る左肩に触れられました。次に左肋骨の一部に指を当てられ、そこに吸う息を当てるように呼吸するよう言われました。吐くときもまたそこから息が抜けるように、と言われました。この動きの後は肋骨の硬さがフワッとほどけて、ベッド一面に身体が広がるような感覚を覚えました。

一連のセッションが終わった後、部屋の中を歩行し、身体の感覚を再確認しました。最初と比べ、首が長くなり、目線が2~3㎝ほど上がったような気がしました。

ただ田畑さんの目からは私の肋骨の動きに違和感があったのでしょうか、田畑さんが私の後ろに立ち、肋骨を軽く抑えられた状態でしゃがみ動作をするよう指示を受けました。その後、再度部屋の中を歩きました。すると今度は目線の高さは元に戻り、その代わりに足が地面をどっしりと捉える感じが生まれました。

最後に、日常生活でできるワークがないか、と田畑さんに質問してみました。

田畑さんからは「とにかく楽に姿勢をとること」との指摘がありました。姿勢を決めるのは自分の意思で動かす随意筋ではなく、身体の深層にある不随意筋であり、努力して姿勢を変えられるものではないとのことでした。また、無理に良い姿勢をとろうとすると、余計な筋肉が働いて緊張が生まれてしまうとのことでした。

次回約1週間後のセッションまで、いただいたアドバイスを元にちょうどいい塩梅で生活できるか、自分で観察しながら過ごしたいと思います。

セッション3

前回のセッションから9日が経過し、今日はセッション3回目です。身体に疲れは溜まっているものの、1回目のセッション後と比較すると、左半身の緊張はほとんど感じていません。前回の施術後に田畑さんから紐を身体に巻く「ヒモトレ」を紹介され試しているのですが、その効果もあるのかもしれません。

毎回セッションに入る前に部屋の中を歩くのですが、これも前回までは左半身の前側に重心が大きくかかる感覚があったのですが、今日はそうした違和感はありませんでした。

本日のセッションはベッドにうつぶせの状態からスタートしました。田畑さんから首を左右どちらか楽な方に向けるよう促されました。私は首を左向きにし、右の頬がベッドに着く状態にしました。私は目視で確認はしませんでしたが、田畑さんは私の左肩の下にボールを入れたとのことでした。

「どんな感じがしますか?」と聞かれましたが今日は大きな違和感がないため、上手く身体の感覚を伝えることはできませんでした。しばらくそのままの姿勢でいる時間がありました。すると左腕に小さな張りがあることに気づき、田畑さんに伝えました。またそのままの姿勢の時間が続きました。じきに左腕の張りは次第に和らぎ、今度は次第に仙骨付近に硬さを感じ始めました。何も触れられなくても身体の感覚が変わっていき、不思議に感じられました。

そのままの姿勢で5分ほど経過したのでしょうか。その後田畑さんがそっと私の後頭部を指で触り、動かしました。私は疲れがたまっており、意識が心地よく薄らいでいったためはっきりとは分かりませんが、ミリ単位の指の動かし方だったように思います。

次に、うつぶせのまま首を反対の右向きにするよう促されました。また「どんな感じがしますか」と問われました。張りをほとんど感じなくなったため、上手く答えることはできませんでした。

今度は仰向けになり、膝立ちの状態になりました。田畑さんは私の足首あたりを指で触り、わずかに動かすのが感じられました。

そしてセッションの終わりが告げられました。起き上がるよう言われた時、今日はあっという間に終わってしまった感覚がありました。そこでようやく意識が遠のいている時間が長かったことに気づきました。精神的には心地よかったものの、せっかくなのでもう少し意識を留めて身体の感覚を追うことができればよかったかな、と少し後悔しました。

ベッドから立ち上がり、セッション開始前と同じように部屋の中をしばらく歩きました。今日も右足の感覚が変わっていることに気づきました。右半身が横に広がり、右足全体で床を踏めている感覚がありました。普段の生活では右膝の古傷の影響で、右足に力を入れることを躊躇しその分左半身に過剰な負荷をかけているのかもしれない、と思いました。

毎回、セッション開始前とセッション後に田畑さんが私の立ち姿勢の写真を前、横、後ろから撮っています。1回目の開始前の写真と今回のセッション後とを見比べると、一目見てだいぶ左半身の緊張が抜け、また前傾姿勢が改善していることがわかりました。身体の使い方の癖が変わりつつあるのかな、と実感しました。

次は一週間後です。さらなる変化が現れるのを期待します。

セッション4

前回のセッションからちょうど1週間が経ち、本日はセッション4回目です。前回同様、身体の疲れの自覚はあまりなく、昨日あたりから左半身がわずかに張ってきた程度です。

今日のセッションは、ベッドに左半身下の横向き状態からスタートしました。

田畑さんは今日も最初は私から離れたところに立っていました。「どんな感じですか」と感覚を問われました。私は直立時にはあまり意識しませんでしたが、やはり、左半身は右よりも固く、ベッドに接触している身体の左側が上手くなじんでいないことに気づきました。

田畑さんにそのことを伝えると、田畑さんは私の頭の側に移動しました。またどんな感じか問われると、私はなぜか頭の周辺がベッドに沈んでなじんできていることに気づきました。

田畑さんはまた立ち位置を変えました。田畑さんが私の背面側にくると、今度は背中に薄い膜が張ったように少し緊張を感じました。無防備な背面をとられることに対し生物としての危機感のようなものを感じたのでしょうか。田畑さんのわずかな立ち位置で私の感覚が大きく変わるのがとても不思議に思えました。

田畑さんはおそらく緊張の少ない頭側から施術を開始するようでした。最初私の頭の上に軽く手を置きました。その後、首の下あたりにも手を置きました。次第に首の左側の緊張が取れるのを感じました。セッション開始時と比較すると、左半身と右半身の間の差がなくなってきたようです。

次に、反対の右半身が下の横向きになりました。

田畑さんは私の左の座骨にあたりに触れ、わずかに押しました。座骨を押されている時間の中で左足に様々な感覚が生じました。まずは鼠径部のあたりにかすかにビリビリとした刺激が走りました。その後、ふくらはぎの外側あたりが暖かくなりました。ふくらはぎ全体が痺れるような感覚もありました。そして、左足全体が柔らかくなるにつれ、左膝の内側に軽い痛みも感じました。田畑さんが私の座骨から手を放すと、それらの感覚は去っていきました。

仙骨のあたりも触れられました。左の骨盤の硬さが和らぎ、だんだんとマットに沈み込みました。

その後、前回と同じく上向きで膝立ちの姿勢も取りました。田畑さんは私の足首のあたりを抑え、わずかに動かしました。抑えられていない膝が多少揺れましたが、悪い感じはなく、足全体の重さがとれた感がありました。

また「どんな感じですか」と聞かれ、左の上腕とふくらはぎに張りが残っていることを伝えました。すると田畑さんは私の左の眼球の下あたりを抑え、「重さを感じてください」と言いました。言われたように感じようとしてみると、次第に左上腕とふくらはぎの張りも和らいできました。

セッションの終わりが告げられ、また部屋の中を歩きました。今日は左半身はさほど張っていないつもりでしたが、セッション開始前と比較すると鈍っていた身体感覚が戻っているようです。やはり筋肉の緊張で感覚が鈍くなっていたようでした。

セッション前後を写真で比較すると、骨盤の左側が高くなっていたのが水平にそろっていました。やはりまだ普段の生活のなかで左側の筋肉を緊張させる癖は残っているようですが、以前ほど強い張りはなくなっています。前々回に紹介された「ヒモトレ」も続けていますが、少し身体の癖が変わってきている気がします。次回のセッションまで、また変化を観察したく思います。

セッション5

前回のセッションから6日が経過し、セッション5回目です。座り仕事をしていて以前は15時以降は疲れて集中できなかったのが、ここ2週間は夕方になってもあまり疲れを感じない日が増えてきました。セッションと日常「ヒモトレ」を継続している成果かもしれません。

本日のセッションはベッドに仰向けの姿勢から開始しました。田畑さんは最初、私の右足先のそばに立っているようでした。いつも通り「どんな感じですか」と感覚を尋ねられました。「左側の肋骨のあたりにつまりを感じます」を答えました。1回目のセッションでも仰向けで呼吸を確かめる時間がありましたが、その時と似た身体の感覚です。私が答えると、田畑さんは私の左足側に位置を変えたようでした。すると、少し肋骨のつまりが和らぐように思えました。つまりが和らいだことを田畑さんに伝えると、今度は私の頭の側に位置を変えました。ここでは肋骨の感覚は変わりませんが、上半身、とくに肩の辺りがほぐれる感じがしました。田畑さんにそのことを伝えると、田畑さんは私の左肩に上に手を置き、しばらくゆっくりとその状態を保っていました。おそらくまた指で押しながら、少しづつミリ単位で指を動かしていたと思います。私が明確に認識できないくらい、ゆっくりかつ微細な動きでした。どれくらいの時間かはわかりませんが、しばらく肩におかれた指の感覚を感じていました。どこかのタイミングで、また「どんな感じですか」と尋ねられました。身体の感覚に耳を傾けてみると、肋骨のつまりがなくなり、代わりに鳩尾のあたりにモヤモヤした感じを覚えました。これも1回目のセッションの時に似た感覚です。また、じわりと左の骨盤が開いていく感覚も感じました。開く過程で一瞬熱感を伴う痛みを感じましたが、すぐに去っていきました。

次に左膝だけを立てるよう言われました。空気が半分くらい入ったボールがそっとお腹に当てられました。当てられている間は変化がわかりませんでしたが、しばらくしてお腹から離された後、お腹の緊張がほどけた感じがありました。胴体がベッドの上に溶けて広がるような心地良さを覚えました。

そして、右膝も立てるように言われました。田畑さんは私の左右両足の足首あたりに手を置き、またその位置で少しづつ微細に指を動かしているようでした。しばらくして田畑さんが手を放し、どんな感じか尋ねられました。身体の感覚を探ってみると、胸のあたりのモヤモヤは消えていました。胴体部の違和感が抜け、左の上腕と左の足首の前側に張りを感じました。そのことを告げると、田畑さんは私の二の腕を軽く押さえました。しばらくして放すと二の腕の張りも抜け、腕全体がベッドに沈みました。

ベッドから起き、いつも通り部屋の中を歩きました。今日は首の上にしっかりと頭が乗り、安定して前に歩ける感じがしました。なぜか目線の高さはセッション開始時より低くなった気がしました。毎回セッション後に歩くときの身体感覚が違うのが不思議に思えました。そのことを田畑さんに尋ねると、毎回セッションのアプローチが異なり、これといった身体の青写真的な形があるわけではないとのことでした。

帰り道で左足の薬指の周辺にジンジンとした刺激がありました。ただ嫌な感覚というわけではありません。左足の薬指は高校時代にラグビーで強く打撲した場所です。セッションを受けたことにより、古傷がある箇所に反応が起きているように思えました。

身体全体の感じ方だけでなく、身体の扱い方も変わってきました。以前は知らない間に左半身の前側が硬く張っていました。今は身体に緊張が起きる過程が感じ取れるようになってきました。感じ取ることで、必要だと判断した時に意識して休息をとるなど、対処の仕方も変わってきました。対処の仕方を変えることによっても身体の疲れの度合いは減るかと思います。

10回のセッションもあっという間に半分の5回が終了しましたが、引き続き日々自分の身体の声を聴きながら、次回に臨みたいと思います。

セッション6

前回のセッションから1週間日が経過し、計10回セッションの内6回目、あっという間に折り返し点を迎えました。

いつものように立位で前面、側面、背面からの写真を撮った後、部屋の中を歩行しました。歩いている間に田畑さんから今日の調子を尋ねられました。疲労感、身体の左前側の突っ張りは軽減しています。一方で、以前は突っ張ることで身体を支えていたのが無くなったためなのか、ここ2週間は骨盤の右側上部に痛みを感じる時がありました。そのことを田畑さんに伝えると、立位で止まった状態で、左右片足づつ、交互に重心をかける動きをするよう促されました。そして重心をかけた時、左右どちらの足の方が安定するか尋ねられました。試してみると、左足には身体が乗る感覚がするのに対し、右足側は十分に体重を預けることができません。そのことを伝えました。

田畑さんから最初はベッドにうつ伏せになるように言われました。意外ですが、これまでの5回のセッションでうつ伏せの姿勢になった記憶がありません。田畑さんは私の左足側に立ちました。いつも通り「どんな感じですか」と尋ねられました。私は自分の身体感覚を探ってみると、身体の左半身には質量があり、ベッドに沈み込むことに対して抵抗しているようでした。一方で右半身は柔らかくベッドに沈みはするのですが、身体として感覚が頼りなく、弱々しく思えました。そのことを告げた後、田畑さんは私の右足側に移動しました。また感覚を尋ねられました。すると左半身の抵抗感が薄れ、身体の左右の差が少し無くなった気がします。

その後、田畑さんは右足側の下に板のようなものを挟み込み、高さを作ったと思います。そしてボールを私の足に当てました。その後私は頭の周辺に軽く手を触れられた記憶もあります。私はうつ伏せの姿勢の施術が快適だったのか、すぐに気持ちがまどろみ、いつの間にか意識が遠のいていました。

どのくらいの時間が経ったのか定かではありませんですが、意識が戻っても、田畑さんは私の頭の周辺に手を置いていたと思います。「どんな感じですか」と尋ねられました。最初より左半身はだいぶ柔らかになり、右半身は充実感が増し、左右の違いがあまり無くなり一体の身体としてつり合いが取れたように感じられました。

次はベッドに仰向けになるよう告げられました。両膝を立てた状態を作ったところで、「呼吸はどんな感じですか」と尋ねられました。今日は前回までの仰向けの時に感じたような左肋骨の違和感はなく、胸のつかえ、呼吸の苦しさもありませんでした。そのことを伝えると、田畑さんは私の左背中とベッドの間に手を入れ、左の胸の裏側、おそらく肺の裏側に手を当て、しばらく押さえました。胸部の硬さが徐々に和らいでくるのを感じました。

ベッドから起き上がるよう告げられ、また、部屋の中を歩きました。セッション開始時よりも右肩、右足、右半身全体の動きがしっかりと感じられました。動きを止めた後、田畑さんは私の右膝の上、前ももを押さえ、その状態でゆっくりしゃがむように言われました。そして膝の真ん中を感じるようにと言われました。そう言われて、私は改めて右膝がある、という存在を感じました。次に、田畑さんは私の右のお腹に手を当て、「ここを締めるように」と言いました。意識してみると、右膝を曲げるのと連動してお腹の筋肉が締まるのを実感しました。私は「これが身体を使う、ということなのか」とちょっとした感動を覚えました。

セッションの後、私は先ほどの右膝と腹筋の連動を日常でも再現したいと思い、田畑さんに動きを日々感じるのがよいものかと質問してみました。田畑さんからは姿勢を決めるのは意識的な部分ではない、との返答でした。以前も同じ趣旨のことを言われていますが、どうも私は「努力によって姿勢を作り出す」ということにフォーカスしがちのようです。田畑さんは、私の既存の物事の捉え方とは別の視点からアドバイスをくれている気がします。努力をしないでよいとなると個人として何をすべきか迷いますが、以前紹介された「ヒモトレ」は効果を感じているので、しばらく続けようと思います。

次のセッションは頭部に対するアプローチとのことです。頭部は左肩の緊張が高まった時に左側に片頭痛を感じることはあります。ですが身体の緊張度が高くない時はあまり意識しないで済んでいるため、いまだ理解が乏しい箇所です。今回の10シリーズセッションで今までにない感覚を味わえているので、可能な限り、先入観にあまり捉われずにありのままに受けてみたいと思います。

セッション7

前回のセッションから8日が経過しました。前回の右足で地面を踏む感覚を思い出し、身体全体の感覚を感じながら動いてみたいと思い、前日に50分ほどゆっくりランニングをしました。身体の感覚を感じながら、左右の足でバランス良く地面を蹴ることを意識してみました。走った直後は汗をかいて爽快でしたが、次の日セッション当日にはやはり左半身に硬さが生じました。意識で身体のバランスをコントロールするのはやはり難しいと思いました。

今日のセッションはベッドに仰向けの姿勢から始まりました。田畑さんは最初私の右足側に立ちました。「どんな感じですか」と問われました。仰向けでもやはり左半身は硬く、かつ身体の外から細い糸で引っ張られているような突っ張り感がありました。田畑さんは私の右足側に立ち、そのまま頭側に移りました。しばらくすると頭の近くがスーッと和らぐ感覚があったため、そのことを田畑に伝えました。すると頭側から施術を開始するとのことでした。

田畑さんは私の左右の胸のちょうど中央あたりにそっと手を置いたようでした。そのまましばらく手を動かさなかったと思います。徐々に左の骨盤がジワーっと開いていくのを感じました。ベッドに反発していたお尻が段々と沈んでいくのを感じました。私はセッション中に意識が遠のくことが多いため、今日こそは目を開いて意識を保とうと思いしっかりと天井の光を見ていたのですが、いつもの通りいつの間にか意識が失われていました。しばらくして気が付いても田畑さんの手は私の胸の中央あたりにあったと思います。また「どんな感じですか」と問われました。身体の左半身全体の緊張はだいぶ和らぎ、お尻の一部分などにわずかな硬さが残る程度になっていました。田畑さんに「左右が一つの身体になった感じがします」と伝えました。

次に仰向けの姿勢のまま両膝を立てました。首・背中とベッドの間に薄い板状のものを挟まれました。すると、次第に呼吸の通りが良くなってきた気がしました。

そして、田畑さんから顎(の施術)に入ると告げられました。どんなことをするのかな、と思いましたが、田畑さんは紙かビニールのような素材の手袋を手にはめました。口をしっかり開けるように告げられ開けると、指を私の口の下顎の左側にいれました。そして「下顎の重さを感じてください」と言われました。様々な整体を受けてきましたが、これは初めての体験でした。一瞬、「歯医者かっ」と心の中で叫びました。ただ驚きはしたものの、とはいえ田畑さんは他の箇所と同じく、指を丁寧にゆっくりと動かす感じだったので、特に痛みなどはありませんでした。田畑さんは私の口に入れた指を出し、「どんな感じですか」と私に問いかけました。私は何ともいえない感じでしたが、顎の辺りが広がるような感覚を覚えました。次に田畑さんは私の口の下顎の右側にも指を入れました。左右の顎が終わると、下顎全体が顔の上でフワフワ浮いているような感じがしました。上顎も左右行いました。

そしてさらに、鼻にも指を入れるとのことでした。最初は左の鼻ですが、これは指が鼻に入る感覚がヌルっとして正直最初は違和感しかありませんでした。田畑さんは「鼻と口が呼吸でつながっているのを感じてください」「鼻から入る空気が肺に入るのを感じてください」などと私に伝えていたと思います。私は何とか言われた箇所を感じてみようと思いました。が、違和感の中で本当にその箇所を感じられたかはわかりません。続いて右の鼻にも指を入れられました。

左右終わって指が鼻から出た後、また感覚を尋ねられました。私の呼吸がかつてないほどにまっすぐ入るのがわかりました。鼻から入った呼吸が胴を伝ってまっすぐにお腹に届きます。そして、呼吸をするたびにさらに身体の先までつながっていくのを感じました。全身が呼吸で満たされるのがとても快適だったのを覚えています。

セッションの終わりが告げられ、部屋の中を歩きました。まだ呼吸の感覚が残っており、胴体を通る呼吸によって勝手に姿勢が保たれる感じがしました。呼吸の通りが良いと、その心地良さで身体の違和感など吹き飛ぶ感じがしました。歩く時の頭の位置、目線も自然にあるべき場所に定まる気がしました。呼吸が良くできていれば色々な問題が解消されるのかもしれないな、と思いました。

セッションの度に新鮮な経験を味わっていますが、今回はとくに衝撃的な体験を味わえました。次は8回目、終盤に差し掛かってきましたが、日常でも呼吸や身体の感覚を味いながら過ごしたいと思います。

セッション8

前回のセッションから1週間日が経過しました。今年は10月も暖かい日が続きましたが、今週は気温が下がり、寒さに反応する形で身体にも変化を感じます。例年気温が大きく変わるタイミングに不調になりやすく、今年は左肩こりと、それに伴い頭部左側に緊張性の片頭痛が出てきました。セッション前の歩行確認の際に田畑さんにそのことを伝えました。

今日のセッションはベッドにうつ伏せの姿勢からスタートしました。田畑さんは私の膝を左右交互に横に曲げ伸ばしました。平泳ぎの足を片足づつ行うような形です。そしてどの姿勢が落ち着くかを私に尋ねました。私は頭を左側に向け、右足は伸ばしたままで左膝を横に曲げる姿勢が安定したので、それを伝えました。その姿勢から行うとのことでした。田畑さんは私の両ひざを細い紐で軽くくるんで、左肩の下にクッションを挟みました。しばらくは私の足のそばで立ち位置を変えて確かめているようでした。「今どんな感じですか」と尋ねられました。私は左右非対称の姿勢のせいか、身体感覚が良くわかりませんでしたが、左頭部の片頭痛は残っていましたので、その旨を伝えました。田畑さんは私の左ふくらはぎのあたりに手を置き、しばらくそのままわずかに指の力を入れる程度で押さえました。いつもながら、このじっくりとしたペースでかつ微細な強さの指圧がよく身体に作用します。左殿筋の緊張がほどけ、骨盤が徐々に開いていくのが分かりました。その指圧が続いた後、右足のふくらはぎの辺りにも同じように手を置き、またしばらく押しました。

次に、田畑さんは逆の姿勢をとるよう私に促しました。左足を伸ばし、右膝を横に向ける姿勢です。そして同じように両膝を紐でくるみ、右肩の下にクッションを置きました。その後は私の右ふくらはぎをじっくりとしたペースで押しました。左も同じようなペースで押しました。

足へのアプローチが終わった後、田畑さんは私の背中の中心あたりをかるく指で押し続けました。この時点で頭の片頭痛はほぼ消えており、そのことを田畑さんに伝えました。

その後、仰向けの姿勢になり、両膝を曲げるように促されました。田畑さんはまた「どんな感じですか」と私に問いました。仰向けで左右対称の姿勢になると、うつ伏せの時よりも左右差が感じられました。田畑さんに左肩のあたりにわずかに張りが残っていることを伝えました。田畑さんは私の左肋骨のあたりを抑えながら「息を吸う時にここを伸ばすように」と 言いました。そのまま3~4回程度のゆっくり呼吸を繰り返しました。田畑さんが手を離した後、左肩の張りがなくなりました。左骨盤部もより広がりを感じました。

ベッドから立ち上がり部屋の中を歩きました。セッション開始前の片頭痛はなくなり、左半身の微細な動きが感じられました。田畑さんから「左肋骨のあたりに怪我をしたことはありますか?」と問われました。記憶をたどってみると、柔道で投げられた際に肋骨を痛めたことはあります。右膝とは異なり後遺症はないと思っていたのですが、無意識のところで姿勢に影響を与えているのかもしれません。「ヒモトレ」で肋骨のあたりの姿勢を整える紐の巻き方を紹介いただきました。さっそく試してみようと思います。

今回で8回目が終わり、後2回で10シリーズのセッションは終了です。私見としては正直まだ「意識として気づくことで、自分で身体を変えられる部分があるのではないか」と思ってしまう部分があります。ですが田畑さんによると姿勢は意識によって変えられる部分は少ないとのことです。当面はまず10回のセッションを受けきって、その時の自分の変化を感じてみたいと思います。

セッション9

前回のセッションから6日が経過しました。

田畑さんから紹介された「ヒモトレ」で日々身体感覚を感じていて嬉しい発見がありました。思い付きで右足の腿をヒモで巻くのを試していたら、古傷の右膝の痛みを感じなくなりました。正確には、深く曲げたりすると多少の痛みを感じるのですが、歩行など日常生活の動作ではほぼ痛みを感じない状態になりました。右膝をかばわずに、きちんと足の上に骨盤が乗って立つ感覚をもてるようになりました。なぜヒモによって痛みを感じなくなるのかが不思議でしかたなかったのですが、今日のセッションの最後の田畑さんとの話で腑に落ちました。ヒモを巻くことによって無意識のうちに身体全体でバランスを取るようになり、膝の一部で支えていた負担が身体全体に分散されるようになったとのことです。

さて、今日のセッション内容ですが、今までにないアクロバットともいえる姿勢で始まりました。ベッドのやや左側にうつ伏せになり、左手を左側に伸ばしベッドの横置いた大きなバランスボールの上に手のひらを乗せます。二の腕の下あたりにクッションも置きました。右手は逆側に伸ばします。下半身は横向きになりました。腰のあたりで身体が左にねじれる形になります。いつものように田畑さんから「今どんな感じですか」と問われました。ねじれにより左体側がかなり伸ばされているため、左腰に突っ張りを感じるが、気持ちがいい伸びだと答えました。正確には、痛いと思う一歩手前の微妙な心地よさ、という感じでした。

田畑さんは私の首の後ろに手を置き、左手、右手を伸ばすと一緒に、呼吸で首の後ろの伸ばすように私を促しました。私は必死に言われた動作をして上手くいっているのかわかりませんでしたが、腰の突っ張りが和らぐのを感じました。突っ張りの場所自体も左から右腰に、そして左右の腰の中心へと移り変わりました。

次に同じ姿勢を左右反対でも取りました。右手側にバランスボールがあり、腰が右にねじれる形です。こちらの姿勢のほうが安定感はありました。ただ、腰の伸びという点では、最初の左ねじりのほうが高かった感覚がありました。同じように呼吸で首の後ろを伸ばす動作も行いました。これをすると身体の緊張がほどけ、身体がベッドに深く沈みました。

そして、よく以前のセッションからよく行うあお向けの膝立ちの姿勢になりました。今日はここまでで大きく身体をほぐす動作をしたためか、以前のセッション時のような身体の左右の差は感じなく、身体が左右合わせて一つの存在として感じられました。

ベッドでのセッションが終わり、いつものように部屋の中を歩きました。今日はなぜか歩くとふらふらと身体の軸が定まらない感覚がありました。そのことを田畑さんに告げると、田畑さんは私の肋骨あたりを手でサポートしながら、私に呼吸をするよう促しました。何度かこのような動作を繰り返し再び歩くと軸が定まり最後は安定した姿勢で歩けました。

冒頭のヒモトレの効果を感じているうちに、田畑さんのセッションの技術と大きな関連性があると思うようになりました。田畑さんが、立ち位置を変えるなどの微妙な動作で受け手の私の感覚的な心地よさが変わるのが、ヒモをつける場所や結び目の位置を変えて、快適な巻き方を探る行為に似ていると思います。ヒモの付け方を変えて心地良さのポイントを探るのは、大きな努力を要するものではなく、ちょっとしたアジャスト(調整)に近いと思います。これは頑張って根性で何事も達成しようというマインドとは異なる視点です。このことに気づけたのは、誇張ではなく今後の私の人生にとって大きな価値があると思います。

次でセッション最後の10回目ですが、日々頑張りすぎず、少しづつ自分にとって快と感じられる身体の部分を探り、次回を迎えたいと思います。

セッション10

前回のセッションから8日が経過し、10回目、最終回となりました。

のべ約2か月ですがあっという間でした。1回目セッション前に感じていた身体的な不調の内、膝の痛みはヒモトレで平常時ではほぼ解消され、左半身の緊張は2割程度、仕事中の疲労感も7割程度のレベルに軽減されました。

一方残る不安として、腰は大きな痛みはないものの若干骨盤の安定感に懸念は残っています。また、皮膚のかさつき、炎症はまだ出る時はあります。

総合的に見て、身体全体の症状は良い方法に向かっていると思います。

前回のセッションはかなりアクロバットな姿勢から始まったため、今回もどういう形になるかと、最初は内心そわそわしていました。しかし蓋を開けてみると、今回はシンプルにベッドにあお向けの姿勢から始まりました。いつも通り田畑さんは私の足の側で立ち位置を色々と変えていました。田畑さんは私に感覚を尋ね、それを元に場所を決めて開始するパターンが多かったのですが、今日は尋ねることなく、右足側からのアプローチに決めたようでした。

田畑さんは私に右膝だけ立てるよう促しました。そして珍しく、といっては失礼ですが「痛かったら言ってください」といって、脛の辺りに手を当てました。施術ではっきり痛みを感じたことはなかったので意外でした。が、やはり指で押す感覚は微細で、痛みは全く感じません。脛の後、膝、前ももの辺りと、田畑さんは少しづつ指で押さえる部位を移動していました。しばらくして「どんな感じですか」と問われました。田畑さんが押さえているのは私の右足ですが、左の骨盤が広がっていくのを感じていたため、そのことを伝えました。

次に左膝も立てて、同じように脛のあたりからいくつかの部位を指で押されました。

全身が柔らかく統合される感覚の中、心地良さで意識がまどろみ、途中は記憶が抜けてしまいました。たしか頭部のあたりを押さえられる時間もあったかと思います。胸の中央の緊張がほどけ、胸骨の間にスペースができた感覚も覚えました。

ベッドでの施術を終え、いつものように部屋の中を歩きました。開始前わずかにあった左半身の緊張が抜け、全身の微細な動きを感じて歩けました。その後両手を前後、左右に上げ下げの動作も行いました。私はいつも左手を挙げる時に左肩口にわずかに緊張を感じると伝えたところ、田畑さんは私の目を手で覆い、「左目の力を抜き、右目の視界に映るものを見つめるように」と言いました。私は言われた通りにするよう試みました。田畑さんが手を離した後、肩にあったわずかな緊張が抜けていました。目の動きがどう肩とつながりがあるかわかりませんでしたが、見事な変化に驚きました。

これで10シリーズのセッションが終わりました。ロルフィングは解剖学と生理学に根差しているとの事前知識を得ていましたが、今まで受けた整体のアプローチと全く異なり、正直、まだ現在の自分の身体の状態を整理しきれていません。ただ冒頭に記載したとおり、身体全体としての不調感が改善していることは間違いない、と思っています。田畑さんによるとこの後も身体に変化が生じうるとのことでしたので、しばらくは日々起こる身体の状態を観察しようと思います。

日常生活を通して自身の身体を健康でしなやかに保ちたいという航空機パイロット

動機:日常生活を通して自身の身体を健康でしなやかに保ちたい。現状は大きな病気や体調不良はなく、たまに腰や首が痛くなったりする。整体やマッサージに行くと改善するが定期的に起こるので姿勢に問題があるのかと疑っているとのことでした。

セッション1

施術の最中に田畑さんが身体に触れたり、どう感じるか質問されるのですが、自分の体なのにどう感じているか答えるのが難しかったです。普段いかに自分の身体の感覚に注意を向けていないかがより明らかになりました。田畑さんが脛に触れている時に股関節が勝手に開いてき、触れているだけなのにどうしてこんな変化が起こるのか不思議でした。呼吸のワークで胸郭を斜め上方に開くように呼吸するようにガイドしていただいたのですが、こんなに自分の肺に息が入るのかと思うほど息がしやすかったです。施術後に感じた変化としては、左足に体重が乗せられていないということに気づいたことです。田畑さん曰く、子どもの頃に怪我をしたりすると、均等に体重を乗せられなかったりということもあるようなのでその可能性もあるのかなと思います。今までそれは仕方のないこと、自身の身体の特徴なのかとスルーしてきましたがこれが幼少期の怪我によるもので改善できる可能性があるとしたら嬉しいなと思います。また、呼吸がしやすくなった気がします。それに加えて睡眠の質が高い日が増えた気がします。引き続き、変化を感じていきたいと思います。

セッション2

右側を下にした時よりも左を下にした時の方がワークをしていく中でのリラックス感、台に落ち着いていく感覚が大きかった。背中を触れられただけで呼吸が深くなるのがとても不思議に感じた。後日自分でやってみたが変化がなかった。最初に歩いた時は左足の方に乗れていない感じ感あったが、施術後は両足とも地に足がついている感じがすごくあった。また、現在施術から3日経っているが左足に乗れていなかった感覚が薄くなり両足同じ感覚で歩行できている。今まで仕方ないと思っていたことがあの短い時間で変化し非常に驚いている。両足同じ感覚なので、電車などでどちらかの足に体重を乗せる姿勢をとることがなくなった気がする。いつも1時間も歩くと足に疲れが出るのだが、両足に真っ直ぐ乗れているせいか疲れがましになったように感じる。

セッション3

施術中もともと背中にハリがあったが当日はなくリラックスした状態で受けられた左脚に乗れていない感じもほとんどなかった1回目と比較すると台の上に落ち着くまでの時間が短くなった
施術後仕事の後マッサージガンを使って背中を解さなければならないことが多かったが最近はほとんど使っていない電車で座るより立っている方が楽と思えるようになった(これに気がついた時は自分でも驚いた)逆に長時間座っていても腰が痛くならなくなった長時間歩いた時の足の痛みも明らかに減っている以前より睡眠の質が上がっているような気がする疲れにくくなったような気がする

セッション4

横向きでの施術であったが、比較的両側の感覚の違いが少なかったように思う。施術が始まったらすぐに眠気が出てしまい、ただ眠ってしまうとロルフィングの効果がなくなってしまうのかいう思いもあり、頑張って覚醒を保つようにしていた。横向きで尾骶骨?を触って調整をしていた時に後ろ側に体重をかけるよう言われたが、うまく体重を乗せられている感覚が自分的にはなくこれでいいのかなという感じだった。また仰向けで脛を触ってもらっている時にふと思い出したのだが、たまに特にぶつけたり激しい運動をしていないのに脛をぶつけたような痛みが出ることがある。田畑さんの言っていた過去の怪我も影響しているというのはこう言ったことなのだろうかと思った。施術後に関しては日常の立ち止まる瞬間に真っ直ぐ立てているような、身体が軽く支えられているような、背筋が伸びているような感覚が以前より多くある気がする。また、睡眠の質に関しても特に入眠時かなり深く眠れている日が多くある。紐トレを教えていただいて、調べてやってみた。特に襷掛けをしている時に呼吸が楽になるのを感じた、これは田畑さんに背中を触られている時に呼吸が深くなる原理と同じなのではないかと思った。人間は自分の身体を外界からの刺激によって知覚した時、身体的な機能が向上するようになっているのかもしれないと思った。

セッション5

今回特に感じたのは最初に田畑さんが左下に立った時と右下に立った時で感じ方が大きく違った。左足の方が外旋していてベッドにしっかりついているような気がしたためかと思うがそれがなぜ安心感につながったのかはよく分からない。また、今回発見したこととしては脛を触れられている時にお腹の筋肉がピクピク動いている感覚があった。以前も同じことがあった気がしたがたまたまかなと流していたのだがやはり関連があるのかなと今回は思った。施術後に特に顕著だったのは足の上げやすさで、下腿も大腿もすごく軽くてスタスタと上がって驚いた。また、最後に不安定な台の上でバランスを取ったのだが、首を触ってこの間に中心線を持ってきてと言われた瞬間にバランスが取りやすくなってそんな簡単なアサーションだけで変わるのかと不思議に思った。また、猫背気味でもいいから楽な姿勢をしてみてと言われ、普段胸を張りすぎていることに気がつきもう少し「楽さ」を意識して姿勢を取ってみようと思うきっかけになった。帰りにそれを意識して歩いてみたら背骨のあたりが少し緩む感覚を得られた。

セッション6

今回はうつ伏せでの施術であったが、右側を多めに触れていた。特に肩甲骨や腕などを触れる時間が長かったが、しばらくうとうとしてしまって気がついた時には元々心地よかった腕のポジションがそうではなくなっているような気がした。腕を持ち上げて伸ばしたい衝動があったり、肩甲骨のあたりに少し痛みを感じたりした。こんな短時間で、触れただけで体が変わったということかと考えていた。また、最後の方で腰の下の皮を摘んで引っ張り上げたりしていたのだがその時に脊柱がスッと通るような感覚を得た。骨盤を前傾させたい気がして実際に自分でそうしていたと思う。鼻の詰まりも一瞬で改善された。施術後の感想としては左足に乗りやすくなったり、やはりいつものことではあるが足が上げやすくなる感覚がした。また、今回の施術によってではないと思うが最近気がついたこととして首の痛みが全くなくなっていることに気がついた。ロルフィングを始める前には主訴としてシートに書いたと思うが今は全くなくなっている。

セッション7

本日は仰向けでの施術であった。左側半身を中心に触れていただいた。頭にも何回か触れられたが、首から頭にかけて真っ直ぐに芯が通るような感覚がした。口腔内や鼻腔内も施術をしてもらったが意外と苦しくなく、内臓までつながって緩んでいる感じを想像してと言われそうすると自然と胃や腸の方まで緩む感覚があり、これは普段もイメージしてできそうだと思った。施術後は、呼吸がしやすいというのが一番にあって、やはり鼻から空気が通る感覚が気持ちよくあった。また、施術前に腰痛が少しあったのだが現在これを書いている夜まで特に痛みもなく過ごせている。

セッション8

今回は施術前に仕事による内臓の疲れというか痛みのようなものがあった。施術はほとんどうつ伏せの状態で行われたが触れられている側が徐々に台に落ちていくのが刻々と感じられた。最終的には首以外は全て一体化して台に付いている感じになり、首だけはずっと横を向いていたせいか少し苦しさが残っていた。セッションが進むにつれて足を触れることは少なくなっていくのだが最後に写真を確認すると左足が施術前よりも内側に入って支えが強固になっているように見て取れた。その部位に直接触れていなくても体が全体的なバランスを調整しているのかなと思った。

セッション9

8回目の施術前に感じていた内臓の疲れ、痛みについては施術後の午後には特に感じなくなっていた。疲れや痛みがあっても休息によって回復できるという身体作りが大切なのだと思った。今回は仰向けで、片足を台の外に投げ出すような変わった姿勢で施術が行われた。自分は施術の最中に目を強めに瞑っていることが多いのだが、田畑さんに目を開けて首を左右に振って居心地がいい場所を見つめているように言われそうするとそちらの方が楽で身体の変化に集中できた気がする。自分がどうしていると楽なのかに注意を向け、分かったら楽な方に自分を寄せていく。そういうことを日常でも意識したら疲れもだいぶ違うのかなと思った。また、セッション後に田畑さんに質問をさせていただいたのだが、狭い空間に2人で仕事をしているのだが、ペアになった人によって自分のパフォーマンスが変わる気がする。それはなぜかといった内容をお聞きした。田畑さんによると、言語コミュニケーションも影響するがその人との位置関係や距離、目線の置かれ方、そういった非言語コミュニケーションによるところもだいぶ影響していると思うとのことで非常に興味深かった。実際その後の仕事で意識してみると、確かにそういった要素でパフォーマンスが変わるのが感じられた。また、同様にアドバイス頂いたように地面への接触を感じ、お腹の下あたりに意識を下すと、人の目が有ってもそれに影響されにくい心持ちになれ、楽に感じた。この技法?は今後も訓練してもっと楽しく仕事ができるようになると良いと思った。

セッション10

施術前は腰の緊張と若干の痛みが気になっていた。ベッドに横になってからしばらくして、腰はリラックスできていたが、背中上部から首にかけて緊張が解けなかった。緊張しているなと思えば思うほど緊張が強くなっていくような気がしてなかなか解けてくれなかった。また、その時の呼吸は少し早めで浅かったように思う。深呼吸を意識してみたら変わったのかなと後から思った。しかし、田畑さんが首の下に手を置き胸骨のあたりを触れていると緊張がみるみるうちに解けていった。最後写真を見比べると1回目に比べて姿勢や筋肉のつき方に大きな違いが見られ、実際の身体感覚としても主に右足と左足の左右差が無くなり、左足に乗れるようになったという点で大きな変化があった。今後4〜5ヶ月でどのような変化があるのか楽しみにしている。

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