ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

月別: 2018年9月

指圧師の方

セッション1
施術をしていただいて、改めて、〝足元”の影響力の大きさを実感しました。
また、体内の繋がりによる調整力も身をもって感じられました。
不思議で楽しい時間をありがとうございます。
具体的な部位としては、左肩は施術後の良い状態をほぼ維持できています。少し崩れても、良い状態に戻り易いです。
自分なりに感じた経過を下記にまとめてみました。
日常
体で不調を実感するポイントは主に、頸・左肩・背中〔ダン中当たりの高さ当たり〕。
頸   右側に鈍い辛さを感じるときが多い。
肩・背中   日頃から肩こりや背中の張りの実感はあまり無いが、人から指摘を受けて気づくことが多い。ダン中の当たりだけは詰まっているような辛さを感じるときがある。眠りが浅くなると、背中の張りのバロメーターとしているところがある。肩を動かすと痛みは無いがゴリゴリとした音が聞こえ、繰り返し動かしても音が小さくなることはない。施術を受けて、肩がとても楽になった実感があっても音がしなくなることはほとんどない。
施術前〔8月1日〕
歩行時に右脚に突っ張り感あり。
左肩は内旋気味で、動かすと痛みは無いがゴリゴリと音がする状態。
頸は右側に辛さを感じやすい。
当日は日頃滅多に無い頭痛あり。
施術時
先生のポジションによって皮膚ごく表面に反応が起きる。
聞かれなければ気づかないくらいのものかもしれない。
先生が左半身側にポジションをとっているときのみ、ピリピリザワザワとした何かを察知したかのようなわずかな感覚が起こる。足元よりも肩に近い方が若干強くなる気がする。
その後は自分の身体に起きる反応に気を取られて、どこを触れられていたときの反応か、もしくは触れられていなかったときの体験報告ものかも記憶が定かではないが、腹部と左肩が連続して小さな円運動を続ける。同時進行で、右半身へのアプローチのときは右半身に、左半身へのアプローチのときには左半身に小さな動きが起き、最終的に脊柱が下から首の方へ波打つように反応して左右が連動する感覚となる。腹部も最後は円運動から縦方向〔頭⇄足〕運動となる。右頸にも響く感覚ある。
施術終了後
直後
左肩を回す動きをしてもゴリゴリとした音がしなくなっている。左肩の内旋は解消し、肩峰を遠くに感じる。
歩行時の右脚の突っ張り感無くなる。
右頸の辛さと頭痛は残るが軽減している。
翌日から一週間
左肩のゴリゴリと音がする状態無し。
右脚の歩行時の突っ張り感無し。
頸の鈍く辛い感じと鈍い頭痛続いている。
仰向けに寝て、背面と床の接地している感じを意識すると、以前よりも反応が良い気がする。
施術時に小さな動きを続けていた左肩が、施術終了後に大きく変化していたのを実感できたことで、小さな反応にゆだねる意識が強くなった気がする。
10日後頃
膝を伸展するとできていた右膝内側上の盛り上がりが目立たなくなり、左右差が気にならなくなる。
気づくと頭痛無くなっていた。頸の鈍い辛さも。頭痛は、軽い熱中症によるものだった可能性がある。
左肩は内旋気味になってきても、軽く手を当てていると改善が感じられ、身体の反応が良くなっているように感じる。ゴリゴリ音もすぐに解消する。
20日後頃〔8月20日〕
シーカヤック初体験。終了時カヤックから降りようとすると、右脚がつっぱる感じと、正座後のようなしびれと上手く力が入らない感じがある。数分かからずに元に戻る。
夜、膝上の盛り上がり右が目立つが位置は真ん中。
肩のゴリゴリ音は数回回すうちにしなくなる。
頸の辛さの再発無し。
セッション2

施術前

歩行・写真撮影の後、うつ伏せ、仰向けの順で施術が行われた。
うつ伏せ
頸の向きはどちらでも良いとのことなので、顔を左に向けたうつ伏せ姿勢をとる。
うつ伏せなので先生のポジションはわからないが、本日は左下肢からアプローチが始まる。
大腿後面遠位の内側に軽く触れられる。乳頭の高さ当たりで胸郭よりも小さい楕円運動を感じる。左大腿後面のときは、左半径は小さく右半径が大きい惑星の軌道のような楕円。体の左右をまたがるような大きな横方向の反応は前回には無かったため、新鮮な感じ。(右大腿部のときは軌道が左右逆になる。
)ふくらはぎに軽く手掌を置き、四指でふくらはぎを外に倒されると、連動して起立筋が同じように外側に倒れるような感覚があり、肩甲骨内縁が持ち上がる感じがする。
再び、大腿後面遠位を先ほどよりは少し強く触れられたように感じると、別の部位が先ほどよりもはっきりと反応する。
左臀筋に触れられると、ダン中あたりにそこだけ強い拍動が起こり、自分の身体の反応に驚く。尾骨に触れるときにはダン中の拍動は認識しなくなる。他の部位の反応を感じる。
肩関節と上腕を軽く支えられた状態で肩関節周囲の小さな動きを感じる。
頸と頭の”心地よい位置”が変わっていくために、自分で位置を微妙に調整しているが、施術が左半身の後半になると調整する間隔短くなっていく。最終的に、頸に若干のテンションがかかる位置に置いておきたい衝動に任せているタイミングで、施術が右半身に移行する。顔を右に向ける。いつもなら、錆びた瓶の蓋を開けるときのように少しずつぎこちなく頸を回旋させざるを得ず、右向きになった直後は右肩が浮いてしまうため、今回もゆっくり感覚を確認しながら顔の向きを変え始めるが、スムーズ過ぎて肩透かしを食らった感じ。右肩はベットから浮かずにいられる。

仰向け
パーツ単位で重心をかける場所をイメージしていくのに慣れていないことを実感した。

椅子に腰かけて
下腿に重心を乗せる意識を促されるが、乗って無いのがわかるが乗せるの難しい。先生が軽く触れると、股関節屈曲と骨盤後傾が同時に強く起こったように不自然さを感じる姿勢になり頚椎も同じ角度で屈曲しているように窮屈さを感じる。次のアプローチで窮屈さ無くなる。

歩行
右股関節がニュートラルになった感じ。右鼠蹊部がスッキリして軽くなる。しかし、股関節の自由度が増した分、慣れない不安定さを感じる。右脚の突っ張り感はない。

写真
みぞおちがスッと上に自然に引きあがってる。

帰路
右股関節が軽く、関節の広がりを感じる。感覚がクリアに感じられる反面、負荷も感じられ、筋肉痛になるのではないか…と感じる。実際にはならなかったが…。

翌日
出勤時、右股関節は昨日の帰路と同じ感覚継続。右肩関節は骨1つ1つが独自して感じられる。つまりがないということか…。肩甲骨と肋骨の間にも空間を感じる。
仕事終了後、肩周りと背中にだるさを感じる。
翌々日
肩周りや背面がニュートラルな状態になったのに、その分、無意識に肩周りを固めてつかってしまったのか、右肩を上げる動作でゴリっとした音とわずかな引っかかりが出る。左肩もわずかに引っかかりあり。
3日後
首が身体の真ん中に乗っている感じがする。
4日後
歩行時、両脛骨にしっかり体重が乗っている感じがする。
5日後
昨日、重めの荷物を肘にかけて歩いていたせいか、右脚の足運びに違和感あり。股関節から少し巻き込むような、右膝がスムーズに動けていないような気持ちの悪さがある。
7日後
肩周りの引っかかりやゴリゴリ感ない。自己回復力が増しているのか、今回はヒモトレ以外のセルフケアもほとんどしていないのに肩周り改善。首も身体の中心に乗っている感じがして頚椎のつまり感ない。右股関節は内旋気味に感じられる分、ほんの少し右膝に違和感を感じるが、仕事中の姿勢のとり方の影響とも感じている。施術を受けるようになったことで、足元、土台の重要さを身をもって再認識し、仕事中の姿勢に改めて意識が向いたことで、備品などの影響で足や膝のポジションが置きたいところに置けず、身体の感覚に逆らって姿勢をとっている自覚が以前より強くなった。今後の大きな課題をもらった。

セッション3
横向きスタート
どちら向きからでも良い、との先生の言葉に、明るい窓に向く左側を上にした横向きを選ぶ。
左脚は90度くらいの屈曲位で下腿をクッションにのせる。
先生が背面の位置に立ったときに、感覚としては2、3メートル後方に囲むような薄い幕に覆われているような少し暖かい安心感というか心地良さが感じられる。頭頂方向に立たれると、何となく嫌な感じ。
先生は背面後方のポジションからアプローチをスタート。
触れられているのかどうか感覚がない。少し経って、仙骨がキュインと歪むような感覚があると、直後から左仙腸関節が緩んでいく感じがしてから次第に股関節の屈曲位はそのままに仙腸関節の広がりに合わせて左脚が前方に伸びていく。ジワジワと伸び、伸びきると動きが収まり、次に脊柱方向に身体が伸びる動きがでる。姿勢が整えられた感じ。そして、骨盤下面が広がり始める感じがある。次第に左大腿部が上半身の方に上がってくる。先生が動きを補助しているのかと思うほど、促される動きを感じる。その後、左の腸骨と右腸骨の繋がりを感じ、その日、内旋を感じていた右股関節が開いていく感覚あり。動きが収まったところで、右向きに姿勢を変える。
右向きでは、先生のポジションから受ける感覚も変わり、頭頂に立たれても不快感ない。
右向きでは、骨盤周囲にあまり動きの実感はなく、首の感覚に変化を感じる。
仰臥
膝を曲げて足底の位置を定めたら、大腿骨を腸骨に重心乗せる感じ。
上肢も肘軽度屈曲位で、垂直方向に腕を挙げる。肩甲骨に重心を乗せるイメージ。はじめはは力で姿勢を作っていたが、先生の言葉かけによるアプローチで肩関節前側緊張が緩み、体幹前面の力が抜けたのを感じる。
座位
前回よりも脛骨に重心が乗るようになったきた。
上肢をゆっくり外転。
左・ 90度辺りで軽く音がするが可動制限受けることは無い。
 右・ 三角筋真ん中辺りに、外転位90度辺りで軽く引っかかりを感じが同じく可動域制限はない。
  上体を若干前傾させ、頭頂の少し上で先生から施術を受けると、左右とも、動かし易くなる
上肢をゆっくり伸展。
外転のときと似たような感じある。
先生の施術後、スムーズさ増す。左肩のプチプチっとした音は外転のときとと同様に若干残る。
歩行
歩き始めは、体幹の中心辺りに身体のまとまりを感じて、四肢の感覚がぼんやりしている。次第に四肢の感覚が出てくると、左右の足底の着地感の差が強く感じられる。左がベッタリ面で着くように感じるのに対して、右は足首若干内旋気味に床に着地し、踵中央と母指球と第2指付け根の間辺りのラインで着地している感じがある。
終了後、写真で骨盤の角度が変化し、下肢の横脚傾向が改善し、二本足でしっかり立っている感じになる。
数日後
床での開脚すると、自然に骨盤が起き、坐骨が落ち着く。以前は、下肢伸展位では骨盤が起きても安定した姿勢が取りずらかった。開脚角度は大きく変わらないが制限を受ける位置が変わっている。
5日後
久しぶりのヨガ。頭頂部を床につけて首に負荷がかかる姿勢をとっても、首に不快感、不安感がない。座位で呼吸を意識すると、身体の中心が真っ直ぐ伸びて心地よい空洞を感じる。
仕事で無理な姿勢を取らざるを得ないときに、違和感を以前よりも強く感じるようになっているため、違和感を減らすように心がけるようになった。

 

セッション4
ここまでの経過
ロルフィングを受けるようになり、首がしっかり真ん中に安定している心地良さを感じられるようになった。身体がしっかりしてきている。身体への安心感・信頼感が増している。気づけば外出頻度も増えている。
当日
ウォーキング
写真撮影
下肢内側と骨盤へのアプローチ
横向き
先生が足の裏側を通ると圧迫感のようなものを感じ、足下斜め後方からアプローチスタート
骨盤の角度が少し前傾、仙腸関節がふんわりしたように感じる。その後、下側になっている右脚が、ほんの少し屈曲していたが次第に伸展していく。右膝内側にぼんやりとした塊のように感じる違和感が軽減していき、他の部位と同じように気にならなくなる。
仰臥
先生の言葉かけに応じた、自分の身体への意識の仕方に慣れてきている。
座位
前回よりも下肢に重心が乗りやすく感じる。
立位
上肢の外転・伸展
前回は肩関節に意識が集中し、三角筋がとても気になったが、今回はどちらの動作も全身の連動が感じられ、支点をはっきり感じない分、肩関節自体がほとんど意識ず気持ちよく身体が伸びる。抵抗感も引っかかりもない。
ウォーキング
右足裏が面で着地している。右足指もゆったりとして感覚がある。前回は右股関節のスッキリ感を心地よく感じながらも不安定な動きに感じていたが、右股関節がスッキリしながらもとても安定感ある動きをしていて、頼もしい。
当日帰り道
肩からかけるカバンと手荷物の重さに身体がぶれない。
最近、重い荷物を持って歩くのが苦痛なので、買い物の量を調整するだけでなく、少しでも荷物を軽くしようとして、カバンそのものの重さが軽いものを選ぶ傾向が強かった。それが、重さを感じる感覚が変わっていることに気づく。
数日後以降
朝の目覚めが良くなっていることに気づく。以前は、頭に薄く白いモヤがかかったような不快感を感じることも多かったが、今は、頭がスッキリしていることが多い。
体調の変化があっても、頭と目がスッキリするこの感覚が持続するのは、久しぶり。荷物に対する自分の体の反応に驚く。
セッション5

当日のコンディションは、寝不足なこと以外は体調面でとくにきになることはない。

下肢前面と骨盤
仰臥
先生のポジション
左足底外方方向…左半身が黒っぽい霞のようなものに覆われて、左外方に引かれる感じ。首の右側真ん中もピンポイントで左外方に引かれる感じがする。
首の右側真ん中の真横…首の真横あたりがくぼむようにピンポイントで曲げられて頭と首の境目と首の付け根が右側に引っぱられる感じがする。
右足底外方方向…首の右側に感じていた矯正される感じから開放されて首が楽になる。脚が涼しく爽やかなな感じになる。
→右側足底外方方向からスタート

先生が右の腓骨に触れると右半身で腓骨からみぞおちをつなぐラインが右外方にパタンと開き、内側のものが表面に若干せり上がる感覚になる。それに伴って右骨盤の内側も心地よく緩む感覚がある。

右大腿部の前面では、ひんやりとした感覚から触れているのが先生の手ではないことがわかる。急に体の反応リズムが変わる。スピードが速まり、反応も強くなる。それまでは右半身に反応を感じていたが、仙骨を介して左半身に横断したかと思うと、左肩関節周囲が強く反応し出して動き、次第に左上肢が外転し前腕がベットからはみ出しているのが反応が継続する。

右膝を立てた姿勢で大腿部の真ん中を意識するように先生から言葉かけがあり、先生が足部表面、とくに第四指五指から足背にかけて繰り返しアプローチすると、右背面、右骨盤のベットとの接地面積が増して右外側がベットにしっかり着いている実感がでる。
右膝を立てたまま左脚にも同様のアプローチがあるが、左は全く感じが異なる。先生が触れるポイントを通る縦方向のラインが、自分の呼吸に連動して全身伸び縮みするのを感じる。引っかかりなく、つま先から頭まで伸びて縮むので呼吸も深く柔らかくなる。

腹部を触れられると、ピンポイントで喉仏に反応を感じる。そこを中心に回転しようと右回転左回転しようとするがうまく回転できずに“つまり“のように感じる。声かけを受けながら腹部の回転運動をするうちに喉のつまり感は軽減する。

座位
今までで一番大腿部がスッとしていて股関節からのつながりを実感できる。

歩行
右大腿部が頼もしい。股関節、大腿部、膝関節、下腿、足部の連動に無理がなくとても気持ち良く連動している。後頭骨下縁のつまりもなく、頭はちょこんと首に乗っている感覚で重さをあまり感じない。

翌日
仕事中に膝を着いて軽く曲げた姿勢をとると、今までには感じなかった関節の遊びを感じる。緩さというか可動性が少し違和感というか姿勢へのわずかな不安を感じる。

翌々日
右脚、股関節から内転筋の走行ラインに突っ張り感を強く感じる。体操などで軽めに対応。

三日後
右脚の突っ張り感、軽くはなるが残る。

四日後
膝、脚とも、仕事中を含めてほとんど気にならなくなっている。首の右側につまり感は感じる。

一週間後以降
右脚、気にならなくなっている。首はたまに気になることがある。
左肩関節を動かしてもゴリゴリ言わなくなっている、のは継続。

今まで、右膝が気になることはありましたが、あくまでも他の部位からのしわ寄せを受けているのだと考えていました。けれど、先生のセッションを受けて自分の体の経過をみているうちに、幼少期の記憶がクローズアップされ、実は右膝が大きなポイントなのではないかと思えてきています。今後の経過が楽しみです。

セッション6
当日のコンディション
首の右側にたまに詰まり感がある。
下肢後面と骨盤
伏臥
いつもは自分の左サイドに先生がポジションをとると、ネガティブな感覚が生じていたが、本日は、先生が右上方にポジションをとると、右肩関節周囲がうずうずし始め、実際に小さく動いている気がする。結果として肩関節が詰まるような感覚になる。先生が左に移動すると、右肩関節の詰まりはとれる。
左下腿からアプローチスタートし、大腿部、臀部へと進む。ベッドに乗せていた前腕をベッド下に落とすと、右の前腕が肘を支点に円を描いてグルグルと回り出す。形を変えながら様々な円軌道を描く。施術が右脚に移っても右前腕が反応し続ける。
仰臥
両膝を曲げた姿勢。
左背面がベッドに密着している感覚なのに対して、右半身は外側が少し浮いて左に回旋気味に感じる。先生からの施術で左右がフラットに着いてる感じになる。
座位
前回、前々回に比べると、座った瞬間は、上手く大腿部と下腿に体重が乗らない感じがしたが、股関節の開き方、足部位置や向き、足首の調整などを先生が行うと体重が乗ってくる。
立位
左右の体重移動では、今まで使わられていないところが使われている感覚がある。
ウォーキング
右恥骨脇辺りが詰まる感じがする。
(帰宅時以降、気にならなくなっている)
翌々日
仕事で、久しぶりに床(床面にマット)での施術をする機会がある。ベッドでの施術以上に、ロルフィングを受け始める前と後での身体と身体の感覚の大きな変化を実感する。以前に私の床での施術を何度も見たことがある同業者の友人からも、以前よりも身体が安定していて施術しやすそうにみえたと言葉がある。
施術姿勢をとるときに、身体の中に指標を感じられるようになってきたため、私の身体にとっての自然な姿勢が、安定した姿勢になってきたかなと思いました。身体の指標を感じられる安心感を感じました。
セッション7

当日のコンディション
朝から鈍い頭痛がする。イネ科のアレルギーを持っているためか、鼻をかむほど鼻水が出るわけではないが鼻がスッキリしない状況。

顎、鼻周囲と頭

仰臥
肘を曲げて、手のひらをを下に向けている姿勢。
手の下には半分くらい空気を抜いてあるボールがある。

上肢末端からスタートして順次体幹方向へ先生からのアプローチがある。ベットに横になったときは肩周りのぎこちなさが気になったが、施術が進むに連れて、同じ姿勢が楽に感じる。
首への施術は顔を左に向けて右側から。単純に緩む感覚。顔を右に向けて左側に触れられると、右手の母子球の人差し指側に痛みを感じる。その痛みは、強弱はあるが左側に触れられる間中続く。途中、頚椎付け根の棘突起あたりにピキッとした痛みが出るが左肩関節あたりからかくっと音がして棘突起あたりの痛みは無くなる。
顎のラインを外側から触れられるとすぐに唾液が出始める。とくに右側に顕著に感じる。
口の中から、上顎、下顎に施術を受ける。顎関節の噛み合わせがふんわりとし、モノを噛まなければ摩擦が生じていない感覚になる。口元も緩んでいる気がする。
鼻の穴への施術の後は鼻呼吸が楽になる。明確に気道が感じられる。

終了後、朝からの頭痛が軽減する。

当日夜
鼻はアレルギーの影響でスッキリしない感覚があるのに、通り道が大きく広がって鼻から空気がタップリ入ってくる。顎もふんわり感が継続していて唾液も多い。

翌日
仰向けに寝ると今までの枕の高さがしっくりこない感覚がある。
痛みや違和感は全く無いが、仕事上で左手が若干使い勝手が違う感じ。重心の位置なども意識してみるがなんとなく感覚が違う。(この感じは1週間継続。)
鈍い軽い頭痛が継続。

翌々日
右脚下腿の外側に温風が当たったように感じる瞬間がある。
4日後も同じ瞬間がある。
5日後以降は、その部位自体が熱感を持っているように感じる時間がある。

毎回新しい発見があり、自分の身体をとても新鮮に感じて楽しんでいます。
ありがとうございます。

セッション8

当日のコンディション
アレルギーの影響で、鼻はスッキリしない。
後頭部から首の付け根の周囲にかけて軽い違和感がある。鈍く軽い頭痛。
頭痛は出ても頭はスッキリしている。この感じは施術を受け始める前と大きく異なる。

伏臥
向きやすい左向きのうつ伏せを選ぶ。
左肩の下に少し空気を抜いたボールを入れ、肩の高さまで上肢を上げて肘関節は屈曲位で挙上。
左脚も股関節軽度屈曲位。右側は伸展位でスタート。
左大腿部後面の遠位から施術が始まる。触れられると頚椎と胸椎の境目あたりに響く感じがする。
左上腕を繊細なタッチで微妙に位置を変えながら触れられると、頚椎と上部胸椎の棘突起から左肩にかけてこんがらがっていた糸を少しずつ解いていくような感じで左肩首周囲が変化し続ける。
首の向きを右向きに変える。今までならば、この動作は錆びたネジを回すようにぎこちなくゆっくりとしかできなかったが、摩擦や不安無く動いて自分で驚く。
下肢と上肢のポジションも左右入れ替える。右側への施術は短時間で、同じ姿勢のまま左脚後面へ。布のような緩衝材越しに治療具で、先程よりも強めの施術。首の付け根周囲、とくに左側に強い反応がある。左肘関節が屈曲してきて強く反応している首の付け根周囲にテンションがかかる位置に動く。私の意志なのか反応なのか区別がつかない感覚になる。小刻みにプルプル震えながら速く動く。次第に胸部と連動した動きになってくる。全ての動きが首の付け根周囲に向かっているように感じる。

仰臥
両膝屈曲位。右膝の脛骨粗面周囲を治療具で叩かれると、仙骨と後頭骨と首の境目、首の付け根あたりにクリアに響く。強く響くが心地よい。左脚では後頭骨下縁に響く。
再び右脚に戻る。後頭骨下縁に響くがそれまではピンポイントに響きを感じていたのに対して、広がりを持って首まわり胸回りまで響く。
足部を叩かれると、体幹がベットに対してフラットに寝ている感覚になる。
膝関節周囲を叩かれると、首の付け根のつまり感が緩み、さらに現状の姿勢が楽になる。

座位
首周囲が楽になっている。

歩行
骨盤がキュッと三角形に絞められている感覚があり、股関節が少し不安定に感じる。
踵周囲に治療具で刺激を受けて、再び歩行すると、骨盤が緩み歩行が安定。両足裏の着地の感覚が揃っていて、歩行がとても気持ち良い。

当日夜
枕との違和感なくなっている。

翌日以降
頭痛無し
今までは歩行時に左右の着地感の違いが違和感となって何となく気持ち良くなかったが、靴ともしっくり馴染み、歩行を快適に感じている。
首周囲の違和感忘れている。

自分の身体への信頼感が増して、とても心地よいです。身体の中に指標ができたことで動きが変わっているのも感じらています。本当にありがとうございます。

セッション9

当日のコンディション
前回気になっていた頭痛、首の違和感はない。
最近また左肩を動かすとゴリゴリいうようになってきている。
歩行時の足部の感覚快適。
体幹のしっかりとした感じ継続。
首を動かすと太く盛り上がっていた胸鎖乳突筋が人並みの太さになっている。

横臥
右側を上になる姿勢から施術を受ける。右上肢挙上。左上肢は体幹の背面側に。右脚は伸展位。左脚は屈曲位。
頭部を先生が細かく触れていくと、頭部表面の膜が複雑に変化していく。
下腿・膝関節に治療具で刺激を受ける。仙腸関節や腰仙関節・股関節に急に動きが出て反応する。固まっていた関節に柔らかさを感じるようになる。
再び先生が頭部に触れると、頭部の膜が変化し続け、右頭部側面が均一に広がった感覚になる。反面、左後頭部がキューっと縮んで締まる感じになる。
反対向き。頭へのアプローチで左後頭部の縮み感覚軽減。首左側面へのアプローチで首左側面の奥がゆっくりと緩み、残っていた左後頭部の縮み感覚がとれる。同時に左肩の三角筋の正中に感じていた硬くて太いスジのようなものが消える。

仰臥
両脚屈曲位。ベットとの接地面を感じると、左右差があり、首の付け根に少し脱力できない詰まり感があるが、施術を受けると、左右差がなくなり、首も含めて全身脱力。

座位
頭部に先生の手の支えを受けながら前傾し、足底で押し返すイメージで姿勢を戻す。先生の支える手のポイントが変わりながら数回繰り返す。首、肩がぶら下がる感覚が心地よい。

歩行
今までは、体に軸が感じられても首で途切れていたが、首がすっと上方に伸びて、その中心に軸となるラインを感じる。骨がきれいに乗っている感じ。頭、首スッキリ。前回までは、しっかりと足底が接地している心地よさはあったが、左右の動き方の違いが違和感としてどうしても残っていた。それが、今回終了後には、足底の接地、足部の動きが揃っていて歩行時の足がとても気持ち良い。

終了後
眼鏡をかけると視界のクリアさにびっくりする。
首から肩にかけてのラインの脱力感、近年記憶にない。
前回は舌下腺から唾液が急に出てきたが、今回は顎下腺が活発に活動する。

翌日以降
頭のスッキリ感継続。
脚の調子の良さも継続。
首も右側面中部の不快感も含めてその後すっとしている状態が継続。仕事の後などに体の様子をチェックしていると、無意識に調整したくなるのは首の付け根のようで、首の付け根をやじろべえの支点のようにして両肩を動かして自然と調整している。
頭がスッキリしているおかげで落ちていた思考力も働き出している。

おかげさまで、自覚をしていなかった部位も含めてコンディションが良くなって、根本のエネルギーが増している気がします。ありがとうございます。

セッション10

当日のコンディション
首の付け根周囲に若干の違和感を感じるが、そこ以外はとても調子が良い。体幹と首・頭の軸も感じられる。
歩行
左右とも、足底の着地感がしっかりしている。
仰臥
右膝蓋骨周囲から施術が始まる。右大腿前面へのアプローチのときに、上部胸椎の右側面の軽い癒着のようなものが剥がれたような感じになる。先生のアプローチが下腿に移ると、左肩関節が反応し続ける。次第に内旋していき掌が下向きになる。この時点で初めて左掌は上向き、右掌は下向きにして寝ていたことに気づく。下肢への軽い抵抗をかけるアプローチの後、先生の声かけに合わせて使ったところを休める意識をもつと、右半身の脱力・伸展を感じる。同時に、左肩関節周囲、左上肢も脱力・伸展する。右膝関節屈曲位でのアプローチでは、脊柱ラインに反応を感じる。腹部に触れられると、頚椎の終わりから胸椎の始めにかけてアプローチを受けている感じがする。
左側のアプローチは下腿から始まる。触れられているのは下肢なのに、頚椎下部から胸椎の始めにかけて、いろいろな角度から弱い刺激を受けている感覚がある。頭部へのアプローチでも同様の反応を感じる。知恵の輪を外すように、複雑な制限を少しずつほどいてもらっている感覚がある。
鼻骨へのアプローチを受けていると、昔の記憶がよみがえる。小学生の頃に、勢いよく振られた玉入れ用の太い竹の棒が思い切り鼻骨に当たった記憶が。
座位
頭頂部のある方向を意識し、上半身を前傾して戻す。踵に重心を乗せることを意識しながら戻すのが上手く実感できていない自覚あり。
歩行
本日最初の歩行もスムーズだったが、終了後の歩行と比較してしまうと、最初の歩行は、足部・膝関節、股関節と部位ごとの感覚がそれぞれあっ終了後の歩行は、全身繋がっている空気人形のような感じ。からだの軸はあるが、関節ごとの個別の負荷を感じない。首の付け根も軽く、からだの軸が首の付け根で途切れない感じ。全身軽い。
翌日以降
首の付け根周囲のつまり感無い。首から肩にかけて自然に伸びている。
テレビ番組の再放送の冒頭を見ると、ストーリーが素早く頭に蘇るようになった。先週くらいまでは、見たことは覚えていても、話の展開を忘れていて、ぼーっと見ていることがよくあった。覚えていないのかと思っていたが、そうではなかった。
4日後
過剰な防御反応がコミュニケーションの邪魔をしなくなっていることに気づく。
コンディションによる強弱はあっても、根本的な要因はメンタル的なものだと思っていたので、考えてもいなかった変化だった。
とくにコミュニケーションに困っていたというほどでもないし、僅かな変化なのだと思うけれど、自分の中では表現や表情に制限を受けている感覚があった。情報のインプットのときも、頭とからだ・感情の反応に違和感を感じることがあったので、ストレスなくインプットとアウトプットが行われるようになったのはとても気持ちが良い。
1週間後
骨盤周囲がしっかり安定している実感がある。
10回コースを受けている間、自分のからだに起こる変化が毎回とても楽しみでした。受けるに当たって、漠然とした期待はあったものの、今のからだへの変化は考えてもいないものでした。それでも最終日後の変化は1番の驚きでした。
この楽しみが終わってしまうのは残念な気もしてしまいますが、変化の継続を味わってみたいと思います。
本当にありがとうございました。
機会がありましたら、是非次のステップも体験してみたいと思っています。

安田登氏とのイベントに参加され、過去CS60施術体験もある方

以前、田畑先生と安田登先生との代官山でのイベントに参加致しまして大変興味を持っておりました。またCS60は 他でご縁を頂いており注目しているところです。
セッション1回目

セッション後の顕著な変化は慢性的な肩の凝りが消えていたこと、特に左肩の滞りが全くなくなっており爽快でした。
この夏の猛暑、直近に非日常的な日々が続いていたこともあり、疲労困憊、やる気の出ない状況でお伺いしましたが、セッション後は保留にしていた何軒かの事をやり始めておりました。また、返信待ちの知人達から立て続けに連絡が入ってきたり、と周りとのコミュニケーションが再開した感じがありました。
眠りも以前よりは深くなっているような気がします。

セッション中に特に興味深かったことは、田畑さんが私の周りをぐるっと回られた時に起ったカラダの中の動きです。以前参加した田畑さんと安田先生とのコラボで、どこに位置するかというお話がとても面白かったのですが、細かくはとらえられなかったのですが確実に何かが起こっていることを体感しました。
また、ある部分に触れられた時に、別の部分が反応するということを度々感じ、遮断されていたものが繋がる感覚もありました。
全体を通して、いつも外に向いている意識をカラダに集中して向ける事で蘇ってくるものを楽しませていただいた初回のセッションでした。

セッション2回目

あっという間の1時間、時計を見た時に本当にびっくりしました。
うつ伏せで左サイドをやって頂くと、自然にベッドに沈んでいきました。
明らかに右側は浮いていて、左側が沈んでいる状態でした。
右側もやって頂くと、カラダ全体がベットに沈みとても心地良く安心感がありました。その後仰向けになった時には、カラダが浮いていて不安定でした。
腰に何かを置かれた事はわかったのですが、最初はCS60とは思いませんでした。
とても小さい物に感じられたからです。
施術後にも少しお話しましたが、田畑さんの指で触れられた時は微粒子がフワッと舞う感じですが、CS60を置かれるともっと直線的な放射を感じました。
左足の甲にCS60を置かれた時に少し強い反応と金属的な匂いがしたような気がしました。
他で受けたCS60の施術ではカラダが身構えてしまい、また金属の触れた感触に嫌悪感もあったのですが、今回はイヤな感じもなく、静かに深く対せたように思います。
オマケですが、足の浮腫みが取れたのか、帰りに何度も靴が抜けそうになりました。

Rolfer’s note:

CS60の強く擦る基本的な使用法とは異なる、イールドを促したり、組織の微細な動きが引き出されるのに必要なだけの最小限の使い方をしました。

セッション3回目

1回目、2回目の施術、あお向けの状態で田畑さんが移動されると、カラダの中に波のような変化が起こることは感じるのですが、位置による感覚の違いはわかりませんでした。3回目の今回、横向きの状態になり移動されましたが、背後の足に近いところが安心感があり、足下から背骨に何かが通る感じがしました。
今回の施術で最も反応を感じたのが、右側横向きで、右脚に触れて頂いた時です。左肩が微細に反応し続け、勝手に動き出しそうでした。
逆サイドでも反応はありましたが、左肩ほどではありませんでした。
施術後、肩の凝りはなくなっていました。
カラダに軽く触れられると、眉間にも反応を感じました。詳細は覚えてませんが、触れらる場所により、もう少し上、目の奥あたりに反応を感じることもありました。
今回のオマケですが、帰りにマンションを出てすぐ、888ナンバーの車に遭遇しました。

セッション4回目

前日ほとんど寝ておらず、ドンヨリ状態でお伺いしました。
今回は左側横向き状態でスタート、前方頭の近くにいて下さったと思うのですが、頭頂から目の裏、背骨に通る感じがあり、どんどん緩んでベッドに沈んでいきました。
右側横向きでは背後に位置して下さったと思いますが、固まっていた背中が緩んでいく感覚でした。前回も一番反応を感じた左肩は、背後に立って頂いただけで肩が引っ張られ、また動き出しそうでした。脚の施術の時には眠りに落ちてしまっていたと思います。
骨盤周りの施術では、ボンヤリだった骨盤の輪郭が出てきて、存在が強くなった感じがしました。
右膝へのCS60の施術では、やっていただくうちにフワッと腹部に、右手中指に反応があったような気がしました。
帰路歩いている時に、あれ、私骨盤で歩いてる?と、ふと思いました。

Rolfer’s note:

今回もCS60の使用に関しては、基本的な使用法とは異なる、繊細な微細な動きが引き出されるのに必要なだけの最小限の使い方です。

セッション5回目

足下右サイドに立たれたときは、足裏から安定したエネルギーがカラダに入ってくる感じがしましたが、
左サイドに立たれた時は、違う感じ、ハスキーな感じのエネルギーが入ってくるような感覚でした。
右膝を立ててからのセッション中は意識がかなり飛んでました。田畑さんの手がすごく暖かいと記憶しています。
左膝を立ててのセッションはパチっとハマる感覚がつかめず、右の方が安定していたと思います。
ただ、左側セッションの際に、いつも反応する左肩がまた反応していました。
具体的にどこをやっていた時かは覚えていないのですが、右中指が強く反応した瞬間がありました。
今回セッション中は体感が薄かったのですが、終わってから腹部に空間ができ空気の流れのようなものを感じました。

セッション6回目

今回、うつ伏せからのスタート。
背中が無防備、不安定で落ち着かない、ベッドの高さもいつもより高い感じがして、宙に浮いているような感覚で臨みました。が、田畑さんに立っていただくと、カラダにエネルギーのようなものが入るような感覚があり、落ち着く感じがいたしました。
セッション中眠りに落ちていたのか、本当にあっという間で、1時間たったとは思えませんでした。また、骨盤周りは、前回同様体感があまりなく、CS60が登場したあたりで、何かが指先から抜けて行くような感じがありました。
仰向けになった際に、やはりいつもより高いベッドに不安感がありました。
カラダの在る場所が、心理に及ぼす影響が面白いと思いました。

土曜日に疲れ果てており、寝っ転がってフランス人パーカッションのCD、自然の石を叩き続けるミニマルミュージックを聴いていました。音が細胞に染み込んでいくようで、固まったカラダに心地良く響きました。気持ちいいなぁと思いながら聴くことはありますが、こんなに微細にカラダが反応したのは初めてのことでした。

昨日、右膝の痛みがなくなっていることに気づきました。
経過観察中です。

セッション7回目

軽く足の表面全体に触れていただいたのは、くすぐったい感じでした。が、
膝に丁寧に触れていただいた時は、とても心地よかったです。
顎、鼻の施術はビックリ、中から緩めるというのは初めての体験で、
上顎、下顎、、固有名詞を聞いて緩める場所へ意識を向けるのに、オドオド時間がかかりましたが、
チカラが抜けた時、小さな爽快感が広がっていく感じ、脳、首の後ろ、肩あたりまで、肩のラインが熱くなりました。
身体技法の講座に出ていた頃、骨の感覚がいまいち掴めないでいたのですが、理科の実験室にあったようなスケルトンを見せられた時に、
あーこれがカラダの中に入っているんだなぁと思った瞬間に繋がった感じがありました。その時の感じに似ているのですが、鼻の中を緩め、
空気の流れを感じた瞬間が何とも新鮮でした。
最後、股関節脇辺りにCS60を当てていただいていたのでしょうか?
この施術はとても気持ち良くカラダが整って行くように思いました。

右膝の痛みはないように思います。
最近、姿勢がいいですよねー、と褒めていただくこと多いです。

セッション8回目

右足を立てての仰向け状態、田畑さんが右足近くに立たれると、暖かいものが入ってきました。
頭の施術では首の後ろから、首の施術では眉間辺りから、緩んで抜けていく感じがありました。
すっと抜けるというよりは、♭フラットのついた変調で抜けていく感じ、初めての感覚でした。
頭の時だったと思いますが、鼻がフッと通った瞬間がありました。
背中の横ラインが熱くなり、ベットに沈んでいきました。背中ラインが緩みベットに沈むと、
背中に逆三角形の支えができたようで存在が増す気がします。
眉間辺りが緩むと、細かい粒子がキラキラ舞ってるような明るくなる感じがありました。

帰り道、腰が油をさしたようにスムーズに動いていました。
今週は立ち姿勢が軽かったです。
昨晩左鼻から鼻血が出ました。大人になってから、滅多にない事です。
右膝、立ったり、座ったりの時に特に痛みが出ていたのですが、治っているようです。
もう少し経過をみたいと思います。

セッション9回目

うつ伏せでの施術、前回のうつ伏せ施術では無防備で不安感がありましたが、今回は手も足もポーズを取って背中と接触していたからか、
背中の意識がクリアーで無防備感無しでした。
脱力感あり、またいつものどんな感じですか?の問いかけもなかったので、すっかり寝入ってしまい、詳細記憶ありません。

右膝の痛みはなくなりました。経過観察中に感じていた 少しの不安定さも消えたように思います。

先週末、JSバッハ ミサ曲の合唱コンサートに行きました。コーラスの響きが細胞に染み渡るような感覚が深くあり、プチ恍惚状態になりました。
家でCDを聴いている時も同じく、特に打楽器、人の声にカラダが反応するようです。

セッション10回目

マンションを出て道路を歩き始めた時、お尻が軽い!とまず思いました。

最終回の施術では、足から丁寧に整えて頂いている感じを受けておりました。
施術がはじまると、掌が熱くなりました。
背骨、頭、額の施術は心地よかったです。アタマの中が空っぽになっていくようでした。
CS60を右太腿辺りに、これまでの中では1番強く(他の方のCS60と比較すると全く強くありませんが)当てて頂きました。
実は太腿前は触られるのも最も苦手な場所なのですが、嫌だと感じることありませんでした。
後半、足の裏から放電しているような感覚がありました。

以前より、カラダからチカラを抜く事、ムダな動きをなくすことを実践したく、身体感覚の講座などに参加、そこから派生して、現在はお茶の稽古に通っております。ロルフィングの重力との関係を改善、調和するという施術は、今まで自分のカラダにのみ向けていた意識を、外へ向けるきっかけとなりました。外に向かう矢印も在り、バランスしている、という感じでしょうか。

経過を何となく見ておりましたが、広がりを感じられるようになったと思います。
膝の痛みがなくなったことも嬉しいことです。お茶の稽古が不安定になっておりましたので、膝を痛めてやめてしまわれる先輩方沢山いらっしゃるのです。

10回にわたり、有り難うございました。

出産後、慢性疲労で身体が力んでしまう

代官山ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」での安田登さんとのコラボイベントに参加頂いたことでご興味をお持ちになり、モニタープログラムにお申込み頂きました。

安田登さんのブログ

1回目

・施術中

仰向けに寝た状態で田畑さんが色々な位置に立たれて、身体にどのような感覚が出てくるかを見ました。右の頭の方に立たれた時に、背中から腰にかけてとても暖かく感じました。(この暖かさは帰宅しても仰向けに寝ているときには感じ取れ、2日ほど続いていたようです)

その後、脚に軽く触れるような施術をしていただいたのですが、左足に触れているときは左の股関節から骨盤が開いてゆくような感じと、足の裏から股関節に向けて繋がるラインが感じられました。骨の自分が感じられたようで、とても面白かったです。自分が思っていたよりも骨盤は幅があり、両脚の付け根は離れているのだなと思いました。

右脚では膝上の筋肉が動きたがっている感じがあり、しかしどのように動けばいいのかわからずに戸惑っているような感じがしました。田畑さんにそれをお伝えして、軽く触れる施術を続けていただいたところ、やはりこちらも骨盤が開いてゆく感じが出てきました。それにつれて、右下腹部の内臓の位置がズルっと変わる感覚がありました。

自分がこれほど股関節を緊張させていたのだということと、骨盤は広がりがあってのびのびとしているものだったのだということにとても驚きました。

首を左右に動かすと右側が向きにくかったのですが、施術の途中で左を向いた姿勢でしばらくいたときに、右耳のすぐ後ろに嫌な感じの圧迫感がありました。怖いという感情が出てきましたが、施術していただいているうちに空間が軽くなって消えました。それとともに、右鎖骨の付け根と右後頭部にあった詰まりのようなものも取れて右が向きやすくなりました。

・施術後

微調整をしてから歩いてみたときに背中側にも空間ができ、自分を包む空間がいつもよりも均等に広がっている感覚がありました。それと同時に気持ちも落ち着いたようです。

帰宅中、雑踏を歩いていて人や雑音がきちんと入っては来るものの気にならず、感覚が自分の中を通過していくような感じがしました。感じたこととそれに対して自分が反応してしまうことは全く別のことなのだと思いました。ロルフィングを始める前、私はSE*を受けており、これまで感覚を閉ざすことで対処していた「自分にとって快適でないこと」を見つめなおすようにしていました。「快適でないこと」を無視することをやめてみたものの、感覚を通過させるという事がうまくできなかったためにイライラしがちだったのかもしれません。また、帰りにバスに乗っているときの骨盤の感じが子供を抱いているときの感覚がして、この骨盤のスペースがないと落ち着いた気持ちで育児ができないのかもしれないなと思いました。

夜になってからは初めは右、続いて左も膝から下に成長痛のような痛みを感じました。夜何度も不思議な感覚がして目が覚め、なんとなく「これは下半身が組み変わっている感覚かな」という事を思っていました。あまりよく眠れた感じではありませんでしたが、起床時には睡眠不足感はありませんでした。

・後日

初日と比べると少しづつ薄れてきているような気はするものの、感じたことに対して飛びつかなくなったおかげかとても落ち着いた気持ちで過ごせています。子供と一緒にいてもイライラしにくいので、育児がとても楽だと感じます。また、相性が悪いと感じる相手との仕事でも今までよりも冷静に対処ができるので楽だと感じます。

私は小学校に上がる前に左右の足首を自転車の後輪に巻き込まれて大きなけがをしており、これまで、つま先立ちや足の甲を地面につけるような動きをするときに、足首が怖がっているような感覚がありました。足首をかばうために、身体に余分な力が入ってしまって不安定になるような感覚です。施術後2日してから、裸足で椅子に座っているときに、右踝の骨を中心に、地面につながっている感じがとても気持ちがよくて驚きました。怪我がひどかった左足は右足に比べると地面とつながっている感覚が少し弱いようです。

骨盤の上に身体をどう乗せておくと快適かがまだつかみきれず、迷っています。でも、ベンチに座った時に座骨が立っていて、骨盤のところまではある程度定まっているのかなという感じがします。

左の股関節に少しつまりがあるようです。左の大腰筋が伸びていて、右は伸びがない感じがします。これまでより感じ取れることが増えてきたように思います。

*SE は、Somatic Experiencing®の略で、身体指向のトラウマ療法。

2回目

施術中

今回はうつ伏せでスタートしました。先週と比べると感覚がわかりづらいと感じていましたが、ふと感覚を探しているときに息が止まっている自分に気が付きました。今回は結構触れる事の多い施術だったのですが、足の裏や腰や左肩甲骨の力が抜けている感じ、骨盤の中に納まっている内臓の感覚を感じているうちにうつらうつらしてきて、眠ってしまいました。眠りの中で短い夢をいくつも見ていて、夢の中で何かネガティブな言葉を言ってふっと目を覚まし、また眠りに落ちてネガティブな言葉を言う夢で目を覚ます…(繰り返し)という不思議な夢の見方をしました。実際には動いていないと思うのですが、膝下を動かしているような感じがして、肉体のほかにイメージの身体のようなものがあるのかなというような事を思いました。

施術が終わると今日は骨盤に「納まるべき場所に納まっている」というような感じがありました。歩いてみたら空間の密度が濃い感じと、右の足首にちょっと不安定さを感じました。微調整をしていただいたら頭上に空間が出てきたのが面白かったです。

施術後街に出たときに「まるで海外の街にいるようだ」と感じたのですが、それは音の聞こえ方が変化したせいでした。音の残響がよく聴こえて、音の質が硬質でくっきりしています。すれ違う人の会話がとてもクリアに聴こえるのですが、意味が欠落して、言葉ではなく音として聴こえてくる感じです。不思議に思って話を聞き取ってみようとしたら、わーっと引き寄せられてくような感じがあり不快だったのでやめました。音に圧力のようなものがあって、強すぎる音に圧倒されている自分も感じました。この音に圧倒される感じに、子供のころ、徒競走のピストルの音に圧倒されて動けなくなってしまって、いつも順位が後ろの方だったのを思い出しました。

空間は縦軸の感覚が強くなっているようで、頭の上に高い空が広がっている感じと、階段を降りているときに深く踏みしめている感覚がありました。脚が重く感じもしました。

子供を産んでから肩をすくめるような動きをすると鎖骨に痛みがあったのが9割方なくなったようです。

電車の中で、首を右に傾げて考え事をしているとき、息が止まってぎゅーっと引きずり込まれるような感じで身体の広がりを失っていることに気が付きました。言葉の意味を聴き取ろうとしたときに引き寄せられていくのと似た感覚で、自分がいる収まりの良い場所から引きずり出されるような感覚です。気づいてから首を右にかしげるという動きに気を付けて生活しています。

感覚に集中するときに呼吸が止まっていることについて伺ったところ、田畑さんが「高いところから見下ろすように、もっと軽い感じで感覚を眺めるといいかもしれませんね」とアドバイスをくださったので、身体にきちんと納まりながら感覚を見渡せるというのができたらいいなと思います。

帰宅してからはひざ下と鎖骨に成長痛のような痛みが出てきました。

・施術後1日目

朝はネガティブな感情の夢で目を覚ましましたが、その感情を引きずる感じでもなく、フラットな気持ちで動き出しました。

ロルフィングから帰ってきてから、肌が露出している部分に小さいもの(髪の毛とか蚊とか)が触れるような、もぞもぞとした感覚があります。ロルフィングからきているのか、季節の変わり目で肌が敏感になっているのか(もともと秋口は肌の調子が悪くなりがちです)わかりませんが、 子供の頃は散髪で切った毛が皮膚につくことや毛糸のセーターが肌に触れてチクチクすることが耐えられなくてよく泣いていたのをふと思い出しました。

 

・施術後2日目

鎖骨の痛みはなくなりましたが、背中側の重さを感じます。リュックを背負っているような姿勢になっているようなので、気づくたびに身体を戻していましたが、とても肩が凝ってきました。

二の腕と肩甲骨をストレッチしてみたら気持ちがよかったので時間を空けて何度かやっていたら背中も軽くなりました。首が長くなった感じで快適です。夜になってから思い立って肩甲骨を動かしてみたらよく動くようになっていました。

・施術後3日目

1回目のロルフィングで骨盤が緩んでから、立っている時の脚に違和感を覚えることが増えました。膝をロックして内股気味になっている感じで、この感じは何だろうと考えていたのがやっと言葉になりました。それは「子供」「幼児」でした。

最初は嫌悪を感じたのですが、ふとこの子供は子供だった頃の自分の感覚の残像であるような気がしました。私は子供の頃の自分の感覚についてすっかり忘れていて、どういうわけか自分は昔から鈍感な方であるように思っていたのですが、2回目のロルフィング後に思い出した子供の頃の感覚を思うと、子供の頃の私は色々と敏感すぎて大変だったのだろうなという気持ちになりました。でも今の私が子供の感覚を違和感として感じているということは、もう私にとってはこの子供の感覚は自然な感覚ではないのだなと思います。そんな風に感じたら、何故かこの感覚は出てこなくなったようです。

 

3回目

施術中

今回は横向きでの施術でした。手に動きたい感じが出てきたのでその感覚に身を任せてみました。我家の4歳児が座って遊んでいるときによく足の指を猫のしっぽのように動かしていますが、今まで気がつかずに無意識に止めてしまっていただけで、日常の中での私の身体も、特に目的や意味を持たない動きをしたがっているのかもしれないという気がします。無理に身体を止めていないか少し気を付けて生活するようになりました。

頭から肩にかけてふわっと暖かい毛布で包まれたような感覚がしたので「身体のすぐそばに田畑さんがいらっしゃるのかな」と思っていたら予想していた位置よりもだいぶ遠くから声が聞こえてきたり、CS60?を脚に当てていただいたときに貧血のときのように足元に向かってすっと何かが引いていくような感覚があったり、下腹部の空間が広がるような感覚があったりと、今まで感じたことがないけれどはっきりした感覚もありましたが、今までよりも感覚がわからないと思うことも増えました。でもそれはそれでいいかなという感じもしてきていて、少しゆったりした気持ちになれているように思います。

施術後は左右の腕の上がりやすさを調整していただきました。右肩が引っかかっていたのがほぼなくなり、右肩甲骨の内側の引っかかり(10年近く前の亜脱臼の影響だと思います)もほぼ解消されました。

帰り道、ポケットに手を入れて歩いていたらコートの生地が触れている手の甲がじんじんと暖かくなってきました。面白いなと思いながら歩いているうちに、背中や脚など服が触れている場所あちこちにその感覚がでてきて、「皮膚がある!」と思いました。自分の身体を包んでくれている皮膚を頼もしく感じました。2回目施術後からあった、強い音の圧力に驚いてびくっとしてしまうことが少なくなりました。

前回は踏み込んでゆく感覚が強く脚を重く感じましたが、今回は歩いているうちに「地面から支えられている」という逆ベクトルの力を感じるようになりました。地面からの支えが骨盤を通って肩甲骨まで来ていて、その上に首が乗っている感じです。首を左右に倒すと、今まであった引っかかりがほとんどなくなっています。左右にねじるような動きではまだ引っかかりがあるようです。

前回の施術後に感覚の残像のようなものがあるのを感じてから、感じたものをずっと持っているのではなくて、流れて変化していくままにしていくよう心掛けるようになりました。そうやって見ていると痛みが出ることはあっても、痛みに居続けることがあまりなくなったように思います。クリスマスツリーのライトのように、あちこちに色々な感覚が灯って消えてゆくのを眺めている感じです。

歩いている途中から動悸と過呼吸になりそうな感覚があったのですが、胸郭のバランスが変わったのかなと思いあまり気にせずにおきました。夜はドキドキしすぎてあまり眠れませんでしたが、起床後だるさはあまり感じません。

・施術後1日目

田畑さんの量子波タッチのWSに行きました。イールドの説明を聞いたことで、施術中の背中が暖かかくなる感じで起きていることのイメージがつかめて、寝るときに身体をイールドの状態に持っていきやすくなったように思います。ペアワーク中に短時間ではありますが眠れたのでとてもすっきりしました。ヨガのシャバアーサナで眠ってしまったときのような感覚の眠りだなと思いました。また、地面に手を置いた時に、とても親しく頼もしい感じがしました。

・施術後2日目

過呼吸になりそうな感じは治まり、動悸はたまに感じるくらいになりました。

立ち眩みがしたり、身体の重だるさや痛みなどの生理前・生理中の不調がほぼないことに気が付きました。あまりに普段との差がないので不思議な感じがします。

車の座席の座面に支えられている感じがとても頼もしく感じます。座っていても寝ているときと同じように全身の疲れが回復している感じが出てきました。

食事に関して、食べたい感じとともにこれ以上食べたくない感じも強く感じるようになりました。身体が快適な量の食事というのはこれまで自分が思っていたよりも少ない量なようです。食べたいと感じたときは我慢せずに食べて、もう食べたくないと感じたら残してでも食べるのをやめるようにしています。

・施術後3日目

気乗りしないボランティア仕事をしに行ったら風邪をひきました。熱は出ても微熱なのですが、節々と喉が痛むのでキャンセルできる用事は全てキャンセルして、自宅でゆっくり過ごしました。節々の痛みがあってもイールドの感覚で寝転んでいるとふわっと気持ちよくなって眠ってしまうので、比較的気分よく過ごせています。地面との繋がりが心地よいので、時々少し身体を動かしてみたりもしています。

・施術後4日目

風邪がよくならないけれどどうしても買い物に出なければならず、重い荷物を持って坂道を登っていた時にふと「苦役をしている人」のようなイメージが出てきました。ロルフィングを受ける前はいつもこんな感じで坂を上っていたのだと思います。苦しそうだし、なんとなく気持ちの上でも自尊心が下がっていそうな印象を受けました。地面からの支えを感じ取れる位置に身体を戻すと、大地から応援を受けているようで肉体的にも精神的にも力強さを感じました。

・施術後6日目

風邪をこじらせて気管支炎になってしまい、身体のあちこちがこわばってきているのを感じたので病院で吸入薬を貰ってきました。春秋に風邪をひくと咳喘息になりがちなのですが、咳が出ても身体をゆるめるようにすると睡眠がとれるのはありがたいです。

4回目

3週間空いた事もあり、横になるとかなり緊張しているのを感じました。いつものように田畑さんがyieldで見守って下さると身体の力を抜ける箇所が出てきて、それをきっかけに水が流れ始めるように力が抜けていきました。身体が施術台に溶け込んでいるような感覚で、ここまで力が抜けるものかと驚きました。

頭に触れられているときは、田畑さんの手が私の身体の話を頷きながら聞いてくださっているような感じの時と、何か意見を伝えているような時があって、「まるで相談をしているみたいだな」と思っているうちに更に深く力が抜けて眠ってしまいました。

横隔膜と骨盤底が呼吸と一緒に柔らかく連動している感覚、骨盤の内側が暖かく満たされてそこにスペースがあるという感覚、足から頭まで柔らかい電流が流れるような感覚があって、自分の身体が「生き物だなぁ」という感じがしました。

今回の施術後は、とても疲れにくくなりました。連休は学生時代を過ごした街で山や海を3時間くらい散歩して楽しみました。疲れはしませんが、筋肉痛にはなるので不思議な感じです。ここ数年の、いつも疲れて身体を引きずるようにして歩いていたのは何だったのだろうと思います。

施術後田畑さんに、この3週間漠然と感じていた違和感について質問をしてみました。それが他人との境界線が薄いということや、身体の位置感覚が弱いということからきているのかもしれないというお話を伺って腑に落ちるものがありました。ここのところ人と話すときに腕を組みたくなる事が多くありましたが、これは相手と境界を設けたいという身体なりの工夫だったのかなと思います。面白いことに、相手と距離を取りたい、境界を設けたいと思って過ごしているのに、ここ2週間くらい何人か古くからの友人と非常に打ち解けた話をするようになったり新しい友人ができたりして、親密な関係が増えたように感じます。自分では意識していなかったけれど、見えてきたものがこのモニターに応募するきっかけとなった公演の「憑依と肚」というテーマそのままだという事も興味深く感じます。これからの数回の施術は肚に関わるものだそうなので、とても楽しみです。

5回目

ロルフィングを受け始めてから腸がよく動くようになったと感じていましたが、この日のセッションでは腸の中を勢い良く流れていく感覚に驚きました。起き上がってみるとお腹に息が入るスペースができて、呼吸時に肩が上がらなくなっていました。

歩いてみると少し眩暈のような感じがし、田畑さんに微調整をかけていただきました。その中で「見る」ことについて教えていただきました。帰宅してから教えていただいたことを参考にしながら色々と試していたら、少しずつ点でものを見ている感じから面で見ているような感じへ、そして6回目のセッションの後、具体的な何かを見るのではなくて空間の広がりを見るような感じが出てきました。

この目で見るようにすると、ヨガでポーズをするときに身体が安定してバランスがとりやすくなったり、日常生活では安定した気持ちでいられるようです。

目の使い方が切り替わりやすくなるにつれて、私は自分の身体についても点や区切られたパーツとしてイメージしていて、広がりや全体性というものに目を向けてこなかったのだということに気が付きました。

セッションの終わりに田畑さんがおっしゃった「感覚を切り分けない」という言葉が心に残りました。今は広がりということを感じ取るときには全ての感覚を統合して使っているような感じがしています。

これも6回目のセッション後に感じたことですが、広がりを見ていると田畑さんのセッションを受けようと決意したきっかけでもある、背中側に空間があるという感覚を感じるようになりました。前にも後ろにも広がりがあるという事を感じたときにふと、「自分がこの広がりの中心にいる」という感覚が出てきました。子供の頃電車に乗った時にしていた遊びのように、自分がいる場所は動かずに風景の方が流れていくような感覚も。静かで、遠くて、孤独な感じ。決して嫌な感じではないのですが、まだ少し腑に落ちるには強すぎるような感じがします。少し時間をかけて馴染んで行きたいです。

6回目

脚を入念に調整してくださっている間、背中・上腕・頭に鳥肌が立つような感覚がありました。これが神経なのかなと思っているうちにうとうとしてしまい、2回目のセッションの時と同じように短い夢を沢山見ました。

田畑さんが仙骨を人を起こすときのような感じで揺さぶると、首の方に向かって、停電していた町に明かりが戻るときのように暖かいものが広がっていったのがとても面白かったです。

セッション後は踵が少し地表より下でコツンと踏み込んでいるような感じで、スニーカーをはいているのにヒールのある靴で歩いているような感じがしました。体の軸が強まったこともあり、背が伸びたように感じます。また、鎖骨から腕、首に広さが出て自由になったように感じます。顎を引いても窮屈な感じがしないので頭や首を納めておきやすくなりました。

5回目のワーク以降、苦手な人に振り回されそうになった時に「私のことは私が決めます」とフラットな気持ちで伝えることができたり、反射的に行動せずに一旦自分の身体に留まって自分のペースで考えてから行動するという事ができるようになってきました。

流されずに自分の中に留まるという事、自他との境界線を引くという事が選択肢として出てきて、その自由さが嬉しい一方で少し焦りやプレッシャーも感じます。自由に伴って、依存や自立ということがテーマとして出てきているような感じがしています。時間をかけて整理していきたいと思いました。

7回目

鼻と口のワークでした。始める前は緊張していましたが、一方的に受けるワークではなく自分も能動的に参加できるものだった事とワーク後の感覚の変化への驚きで動揺する間がありませんでした。

目の奥と鼻の奥と喉の奥が繋がっていてそこに広いスペースがある。気管が広々としていて呼吸がしやすい。目が軽くて動かしやすい。目を動かすと自然に顔や首が連動していて、全身が参加してものを見ているような感じがします。天気の良い日に空を見上げると、空の広がりと自分の身体の広がりが鏡写しになっているようで、そういえば私が身体に興味を持つきっかけになったパントマイムは、この環境と身体の呼応を使ってそこにないものを人に見せる技術だったのだなと思いました。

特にネガティブな気持ちになったわけではありませんが、心が動くことが増え、心が動くと涙が出るようになったのでよく泣くようになりました。

知らない人から話しかけられたり友人から悩みを相談されることが増えました。親しくなっても敬語が抜けなかったのが気が付くと友達口調になっていたり、求められたときに自然にハグできたり、人との距離感が近くなった時に感じていた違和感がとても薄くなりました。今迄は他人との境界が曖昧だったために無意識に他人と距離を取ることでバランスを取っていたのかなと思います。自分の身体に留まれるようになったので距離を取る必要がなくなって、人と親しくなりやすくなったのかなぁと思っています。

他人と対立的な状況になった時に、反論されても自分の主張を伝えることを諦めずにいられたことも変化だなと思います。相変わらずそんな時には手が冷たくなって震えたり、視野が狭くなってくらくらしたりするけれど、その感覚に振り回されずにいられればそれはただの身体の状態にすぎないのだと思いました。

「私は今、目的のためではなく、自分の居場所を守るためにだけ、必要ともやりたいとも思わず、さして周囲に求められてもいない仕事をしているな」と感じた出来事がありました。その日の晩、身体を緩めようと、最初のセッションの時のように仰向けに寝て膝を立ててみました。股関節が緩んで、骨盤のスペースが広がっていくのを感じたら何故か安心して、それから少しうれしくなって笑いました。

身体が、安心して居られる場になってくれるなら、心をすり減らしてまで自分の居場所を作らなくていい。もっと楽しみや喜びのためにエネルギーや時間を使うことができる、そういうことを実感した出来事でした。

痛みや不調もそれなりにはありますが、痛んでいる場所には探してみると癒えてゆく感覚も見つけられることが多くて、痛みの辛さよりも自分の身体に頼もしさを感じています。

8回目

横向きでスタート。これまではyieldして頂いているときに施術台に触れている面が暖かく感じていましたが、今回は肩や頭など設置していない面も暖かく感じました。

ワーク前は歩くと踵が強く床にあたる感覚がありましたが、ワーク後は柔らかく接地できるようになり、首・肩周りのスペースの広がりや、骨盤に内臓が柔らかく納まっているのを感じました。

人間関係や人に対した時の感覚の変化はまだ続いているようで、「相手が私をどう思うのかは相手の自由だ」と感じることが増えて、相手にどう思われるかよりも自分が感じたこと・伝えたいことに正直である事に興味が向くようになりました。この1週間は対立的な場面でも興奮状態になることがなく、フラットな体感なのが自分でも不思議です。

自分の身体が安心して居られる空間になった事、自分と相手との間に境界ができ、空間が開いたことで「関係性」というものが見えるようになったような気がしています。合わないなと思っても、自分と相手との意見のやり取りで何が出てくるのかが少し楽しみに感じているようなところがあります。

この1週間は何か焦っているような、エネルギーを持て余しているような感覚があって少し困っていました。でも、ヨガでシャバアーサナをした時に感じたyieldの時のような温かさや腸の動きと一緒に、床下まで広がる四角い空間に守られているような安心感に、10シリーズが終わってもちゃんとこの深く癒えていく感じに戻ってこられそうな予感がしました。

9回目

今回は動きを交えながらのワークでした。

施術台に横向きに寝た状態でバランスボールにのせた手足を伸ばすのですが、ワーク前はバランスを崩してしまいそうな怖さがあって、何かにしがみつこうとするような、意志に反して体幹に手足を引き込もうとするような感覚があったのが、ワーク後には安心して身体の芯から手足が伸びて行ける広がりを感じました。

ワーク後歩いてみると少しくらくらするような感じがあったので微調整をしていただくと、耳を中心にして左右に強く広がっているような空間が出てきました。部屋の壁を通り抜けてずっと遠くまで広がっていくような水平的な空間です。

気持ちが落ち着いて心地よかったので、帰宅してからも感じてみようとしましたが耳の周りが緊張してしまってうまくいきません。忘れてぼんやりしていた時に不意に音楽の聴こえ方がいつもと違う事に気付きました。耳の穴が広くなって音楽が頭の内側の空間に響いて、そこに空間があることを思い出させてくれるような感じです。微調整の時に田畑さんに教えて下さったように、頭を少し後ろに委ねるような感覚を持ってみると皮膚の感覚が強くなるのを感じました。自分の身体の輪郭が空気で包まれているような安心感があり、よく聴こえているのに音と私が衝突している感じがなくてとても静かな感じがしました。

友人の相談事を聞いているときに、過去の嫌な出来事を思い出してもネガティブな感情が湧かなくなっていることに気が付いて驚きました。過去を単なる出来事として扱えるようになった事で「これからどうするのか」についてこれまでより冷静に判断できるようになっている感じがします。

過去の嫌な感情を反芻することで随分時間やエネルギーを消耗していたのだなと思います。「今」に使える時間やエネルギーが増えて疲れなくなったと思う反面、それを向ける先がうまくコントロールできず、無駄ごとに逃避して過ごしています。自分がどうしたいのか、できることは何なのかという事をしっかり整理しなおす必要を強く感じています。

10回目

背中と腰の境目あたりにギュッと詰まったような場所がある旨お伝えしてワークしていただきました。

膝下に帝王切開の下半身麻酔を受けたときのような感覚や術後の血栓予防のストッキングをはいているような感触、仙骨にCS60を当てていただいているときに骨を金槌でそっと叩かれているような、陣痛の始めのような感覚が出てきたり、出産の時を思い出すような感覚がいくつも出てきて面白かったです(どの感覚もワーク中に消えました)。背中の詰まりはワーク後なくなりました。

最後に不安定なボード*の上にバランスを取って立ちました。身体の外側の空間と内側の空間の密度が同じくらいで広がりがある時に身体が安定する感じがします。耳よりも少し後ろの左右の空間を意識するとそういう感じになりやすいけれど、意識を一か所に固定するとバランスが崩れてくるように感じました。

足の裏に意識が集まって一点集中になってしまった時には、9回目のセッションで感じた「しがみつくような感覚」が出てきてバランスが大きく崩れました。怖さ、身体のバランスの崩れ、過剰にコントロールしたくなる感じ、広がりのなさ…これはまとまりのある1つの感覚で、「執着」というのはこういう感覚を指しているのかなと思いました。

10シリーズで、田畑さんに助けていただきながら「境界としての身体」「空間としての身体」を見つけることができたことで、何かダメージを受けるようなことがあっても身体という空間で回復してゆけること、自分で選んで変化してゆけることがわかりました。変化できるのであればどんな「今」も通過点に過ぎず、間違えることは必ずしも致命的な事ではないのだと思うようになりました。身体の変化だけでなく、この気持ちの変化でも随分リラックスして過ごせるようになったと思います。

まだ身体から受け取り切れていないことが沢山あるように思いますが、いつかそれが消化できたら、また田畑さんのロルフィングを受けてみたいです。とても楽しいセッションをありがとうございました!

*Tuning Board™ ロルファーのDarrel Sanchezによって開発された器具。

大学院で舞踏を専攻されたヨガ教師(Advancedシリーズ)

10シリーズに引き続き、Advanced5シリーズのモニターに応募頂いた方のレポートです。

セッション1/5

何かの調子がいい、悪いというのは一概にも言えないもので、
調子の悪さがもたらしてくれるきっかけや気付きもある。
けれどそれを差し置いても、アドバンスを受けようと思いその波にふと乗れたのは
2年前に10シリーズを終えてから、身心ともに次のフェーズに入っていることを自覚していたからだと思う。
心の準備ができていなくとも、エスカレーターに乗ったように自然と体が運ばれて部屋に着き、
口をついて出る近況説明には、話をしている私自身が驚いた。それほどの無意識。
今回は思いもかけずロルフィングではなく、CS60を使ったセッションになった。
骨のきわに 「生体に蓄積している有害な迷走電流を排出する 」器具が当たると、鈍い錆がこすられるような感覚だったり、まったく違う部位が痺れたり、
全身がかっと熱くなって奥から汗が噴き出たり、細かい火花がちらつくようだったり、内臓がぎゅっと奥からねじれるようだったり…
痛みに強い自信があった私も悶絶するほどの痛みが走る。
けれど何かが響き、何かが放出されていくのは、まったく未知の感覚につま先を忍ばせて、わくわくとのぞき見するような楽しさがあった。
うつ伏せで仙腸関節に器具を当ててもらった時には、直後脚をまったく持ち上げることができなくなった。
けれど少し大腰筋を意識ようにすると、まるで歩いたことのない道をたどるようにして脚が持ち上がった。
今まで使う必要のなかった部分を酷使していたことが分かるとともに、こんな風にして動きを修正できるのかと、新しい光を見た気がした。
大腰筋の起始がアイデンティファイされたからなのか、最後に起き上がって歩き始めると、まるで新しい自転車に乗っているかのよう。
その身体には慣れないほどの脚のリーチの伸張があった。
どんなセッションであれ、そこには田畑さんとの信頼関係があるのは間違いないのだけれど、
今回一番大きかったのは、その関係性がまるで新たなものに感じたこと。
あんなに言葉数多く、笑ったり冗談を言ったりしながらセッションを受けたことはなくて、
その変化がおかしくてうれしくて仕方ない。
自分の体にものすごく集中して向き合っているのに、そこには軽やかさと無邪気さがあった。
数日経っても施術で痛みが噴出した部分には、変わらず筋肉痛や打撲のような痛みがある。
けれど少しずつ、骨を洗ったような心地よさとスペースが生まれつつある。
頭ではなく、体が了承している何事かの中に
堂々と立っていられる、そんなセッションが始まった。

セッション2/5

今回はうつ伏せで片脚ずつを90度に折り曲げ、CS60をほぼ当てるように使うセッションとなった。
前回からの間に衝撃的な出来事があったけれど、今までとは違ってそれを流せている感覚はある。
前回とても痛かった仙腸関節周辺はある場所にCS60を当てるだけで、足の先や腕まで痺れてくる。
坐骨周辺に関しては全く何も感じないけれど「出てますね」という。
私の感覚がすべてではないので、そこはお互いが呼応して出てくるものに委ねていた。
頭部に丁寧に当ててもらっているとき、あまり劇的な感覚はなかったのだが、耳の穴に当ててもらっていると蝶形骨の前辺りの広い空間を感じ、鼻がすーっと通ったことに驚いた。
統合はなかなか難しく、立ち上がったときには体全体がカチッとした箱のような感覚だったのが、歩きながらゆっくり馴染んでいった。
腕とのつながりを引き出すだめに少し胸骨の回旋を促すようなムーヴメントもした。
セッション後の写真は左右ふたつのシリンダーがかなりはっきりしていて、いままでずっと気になっていた右半身への傾きが解消され、脊柱のカーブが出ていたことが意外でうれしかった。

セッション3/5

この1週間はとても心が揺さぶられ、それに耐えることで必死だったためよく横になっていた。そのせいか体が起き上がることを拒否するように、ずっと脊柱起立筋群にだるい痛みがあった。
脊柱が動きと新しいつながりを欲しているようだった。
そのためか、今回は横向きで、CS60は使わないことになった。
珍しく体の感覚にフォーカスしにくく、思考が巡ってしまうことを伝えると、少し頭蓋へのアプローチが始まった。
そこではクレニオのようなタッチと、イールドが何とも言えない場を作り、頭を支えてもらっている安心感から、見事に脊柱がうねうねと動き始めた。
急激な変化というよりは、ゆっくりゆっくり。そして頭頂から、新しい頭がずいっと現われていくようだった。
 
一番不思議だったのは、セッション中ずっとシンギングボールのような金属の響く音が聞こえていたこと。
どこかで工事をしているのかと思うくらい遠くの音で、あまり幻聴の経験はないのでとても変な気分だったけれど、嫌な感覚はなかった。
けれど、今回頭蓋に働きかけてもらっていることと無関係ではない気もして、かといって因果関係もないような感じ。
実際立ってから、その音は聞こえなくなっていたけれど、あの音のおかげで聴覚器の周囲は意図しない空間を得たような気がする。
 
今回のハイライトは喉元の空間に初めて光が当たったこと。
そこでの支え方が変わると、今まで20年間くらいは課題だった胸椎の3,4番目が動きやすくなった。
起き上がってからベッドに座り、脊柱をひとつずつ動かす動きをやってみると、日々やっているはずだったそのクオリティがまったく変わっていた。
そして脊柱の動きに両掌を連動させていくことで、さらに上肢のつながりが引き出され、歩いた時にはもう元からその体で生きてきたかのようにとても自然で楽にいられた。

セッション4/5

これまでの3回で、骨盤内の空間が生まれて胴体と下肢のつながりが変わったり、左右のシリンダーがしっかりしたり、2次カーブがはっきりしてきて、それぞれ気がついてみれば長い間じんわりと気にしてきたことがひとつひとつ解消されてきた。
ここまでの変化を受け取るように、今回は頭蓋骨がうまく脊柱の上に乗っていない感覚があり、何かあるたびに感じてきた頚椎2-3番周辺の辛さを伝えた。
しかし最初に触れてもらったのは指の関節。
そこを支えてもらいながら抜けるところを探っていくと、ぶわぁっと手の記憶が蘇ってきた。
手で触れたもの、握ったもの、あらゆることを手で行ってきた。その強い余韻が広がってただ涙が流れるままに、その波が引くのを待った。
口の中に指を入れるマウスワーク。
前回頬骨を休めたときに前頭葉が広がってきたのと似て、奥歯に触れた指を軽く噛みながら上顎と下顎を緩めていくと、頚椎と頭蓋骨がじりじりと新しいつながりを探していった。
起き上がり、立ち上がるのはとてもスムーズ。
新しい体のバランスだけれど、それが元々そうであったように、今回は自然に歩き始めた。

セッション5/5

2年前に10シリーズを終え、まさかアドバンスまで受けることになるとは思わず、大きなものにぽいっと放り込まれるように始めたけれど、気がつけばそれは迷走神経の存在をはっきりと感じ、仙骨前面から腹腔、胸腔、頭蓋腔…と体の空間への響きを味わいながら、四肢と脊柱の自由さを取り戻す旅だった。
最終日。
不思議なことにこれと言って大きな主張は体から聞こえてこない。頭部の乗り方にも違和感はないし、歩いてみても、田畑さんも「四肢もよく動いているし、うーん…どうしましょう?笑」と言われてふと気がついたのは、最近こうなりたいというビジョンがまったくないということ。そして現状の把握も非常に境界が曖昧だということ。それが悪い心地はしないのだけれど。
「ノープランなんですけど」と言われて始まったけれど、もちろんそこに不安はない。
仰向けで腹に触れられそこと仙骨の間の空間に意識を向けると、そこには感じたくないものがたくさんあることに気がついた。
涙が流れるけれどその記憶にはフォーカスしないよう努める。体を他人のために使ってきたこと、それくらいしかできないと投げやりに自分を卑下していたこと、そしてもうそんな必要はないのだと体がささやいた。
その空間のエネルギーがなかなか行き場を見つけないので膝を立てた。足場をもらい、少しずつ骨盤内の空間は気にならなくなっていく。左肩に触れていてもらうと、左側の空間のエッジがはっきりしてきた。
首周りの静脈を休めながら胸腔の入り口に触れてもらうと横隔膜が大きく動き始めた。心臓の輪郭がはっきりする。
劇的な時間の波ではなく、濃い時間が筒状に流れていく。部分ではなく、構造が静かに変わっていく。
起き上がってからの体もとても安定していたけれど、腰を掛けて首の両脇、後頭骨と環椎の間に触れられると、一気に横隔神経が感じられて胸郭の内側の壁がはっきりとし、頭蓋骨と椎骨の間にも今まで気づかなかったスペースが開いたために、眼球がどこにどんな大きさでどんな風に乗っているのかがはっきりわかった。
立ち上がった両脚は二軸がしっかりとし、その支えを受けて骨盤の内側の空間が広く、しかし充実したまま動きのある腹部を支えている。
意図はしていなかったのにずっと気になっていた肩甲骨は羽のように広がって胸椎にも優しいカーブ、そして開いた鎖骨が喉元をしっかりと支えて話す、息をする、ものを食べるその通り道に安心感。コンテンツの多い頭部も広がりとまとまりを備えていた。
ああこうなりたかったんだ、そんな体だった。
親和で繊細、わずかなわずかなtouch.そうでなければ扉を開いてくれないほど深層にある感覚。
「よくなる」ということさえ望まないくらい、現状をすべて受け容れる訓練をしてきたけれど、それでは停滞してしまう何かがあった。自由になればなるほど、手放せば手放すほど、どこかに沈めた感覚の残骸があった。
奥深いそれに気づきながら、掬いながら、撫でては流していく。留めなくていい。融解しなくていい。
少なくとも私は今生きていて、この血は流れ続け、細胞のひとつひとつは生死を繰り返している。
私はいきいきと動いていたい。
交わり流れる、躍動するそのすべてを包み込む体でいたい。
セッションが終わってエレベーターホールに出ると、嵐が過ぎたあとの眩しい夕焼け。その光に呆然としていると、それを見に来た田畑さんと鉢合わせした。
二人で静かに屋上に上がった。
空と地面の間に自分という存在があった。
今度は溶けながらも、しっかりと。

 

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