2015年12月にロルフィングシリーズを終了したIさんのレポートです。

セッション1

 

●受講の動機

約20年間、会社員として一日中PCと向かい合って働く中で、整体やマッサージが欠かせない生活でしたが、2013年春からピラティスを始めてからは、頭痛や首こりからの解放、風邪の悪化が少なくなってきたり、歩くことが前ほど苦にならなくなってきたり、(自己流ジョギングによる)膝痛の改善までもできるような身体の変化を感じ、その仕組みをより深く知りたいと思い、201〇年△月から指導者の養成コースに参加しています。

ピラティスのワークをしている中で余計なところに力が入ってしまい、うまく自分の身体を使えていないと感じていることから、どのようにしたらうまく使えるようになるのか知りたい、

また、身体を上手に使えている人がよく表現する「コアのつながり」等を自身の身体で実感できるようになりたい(身体に備わったインテリジェンスを理解したい)。

そしてそれらを自分で体感できるようになるのと同時に、人に教えるときにもわかり易く説明できるように身体の構造を理解したい

というのが、ロルフィングを受けてみたいと思った動機です。

 

(身体の再構成には、緩めて→再配置する プロセスが必要と言われるようですが、私が受講しているピラティスの流派(米国西海岸ハード系)では「動き続ける」ことから身体の気づきを得ることを趣旨としているため、「緩める」アプローチを知りたい)

 

また、タイミング的には次の仕事(転職)を始めるまでの間に、より正しい方向に進める様に

心身を整えたいということもあります。

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

(すみません、初回は落ち着いて状況を受け入れきれておらず、身体の変化に集中することができなかったので、単純に思ったことを書き留める形で記載いたします)

 

マッサージや整体に慣れ、逆に遠くからそっと見届けられることに慣れていないためか、

または、他者のいる環境ではその空気に合わせていくことが当たり前になってしまっているからなのかどうかわからないですが、そこにあるがままにいる状態でいるには、どうしたらよいかわからず、はじめは所在ない感じがしばらくありました

仰向けでの緊張状態から、徐々に落ち着いて来た頃には、起きているか眠っているのかわからない様な感覚と、やや寒く手足が冷たくなってくるような感じがあったので、何度か手を開いたり閉じたりして感覚を取り戻そうとしました。

筋膜リリース=ほぐれるまでは痛い。数秒痛いのを我慢すれば開放されるというイメージがあったため、とくに指圧なわけでも押し流すわけでもない感触が不思議で、タッチのあとに緩んで行く感覚があるのは、暗示にかかっているかも?とも思ったりしました

 

セッション後は、画像で見せて頂いた様に力みが減り、やや呼吸がし易くなったように思います。また1時間半後くらいから、強烈な眠気と久々にあくびが多く出て、当日の睡眠はいつもより深く眠れました。

セッション2

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション中>・うつ伏せで膝裏やふくらはぎを施術する際、羽毛で撫でられる様なややくすぐったさを感じる繊細な感触がありました。こんなに弱い圧力で本当に筋膜に働きかけることが可能なのだろうかと思っている中で、次第に足側の力が抜けて行く感覚が増えるのと同時に、右臀部の奥の方の「縮こまる様な」痛みの感覚を強く感じる様になってきました。

・仰向けでの鼠蹊部や腹部への施術では、押さえる様なこれまでよりはやや強めの圧を感じました。これなら筋肉なり内臓なりは何か反応するかもと思う様な。それでもマッサージほどの圧力は感じませんでした。

・起き上がり、ベッドに腰掛ける段階で「背中にも空気を入れてみてください」との声かけを頂き、一回目のセッションでの「内臓が余裕を持って入る筒をイメージしてください」という言葉も思い出しながら呼吸をしてみると、前回よりもよりたくさん空気が入ってくる感覚がありました。

・そのまま立ち上がり呼吸をすると、腰掛けていた時と違いわずかに吸気が少ない様な気がし、それは立つ時に背中を反らせてしまう癖が原因の様でした。「『正しい姿勢』のイメージとして持っているものが本来のものとズレていると、最初は違和感があるかも知れないが、呼吸が入る方、身体が楽な方を優先してみてください」という声に従い、背骨の状態を変えると今度は、猫背になっているような違和感がありましたが、実際の画像ではストレートになっていた背筋は正しい方向に湾曲を始めているようでした。

<セッション後>・当日:帰宅後、運動した後の様な筋肉痛のようなダルい感覚が脚全体にありました。一回目と同様に強い眠気も感じました。

翌日(金曜日):一日中下半身に強い筋肉痛を感じていました。特に裏側(ふくらはぎ,腿裏)。また、これは忘れないように、歩きながらも呼吸を背中側にも吸える様に意識していました。この日は夜2時に就寝。いつもは寝てしまうと朝まで起きない(むしろ朝もすっきり目覚めることは多くない)私ですが、3時と6時に目が覚めました。(それでも朝はいつもより辛いわけではありませんでした。)これがセッションと関係があるかどうかは自分でもよくわかりません。

翌々日(土曜日):全体的ですが、特にふくらはぎ上部(膝裏),腿裏(特に左)の筋肉痛が継続していました。午前中におこなったピラティスで座位のワーク中、以前からある「股関節の前側の引きつる様な痛み」が出てこないのが不思議でした。また楽にたくさんの息が吸える様な感覚もあり、いつもより動き易くなっている様な感覚もありました。

その後、この「股関節前側のひきつる様な痛み」は、その後日の同様の姿勢のワークでもほぼ出てきませんでしたが、水曜日(9/30)の練習中にやや復活してきた様な気がしています。

セッション3

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション前>・歩行確認時の質問で、最近首の凝りがあることに気づきました。呼吸優先の姿勢がとれる様に胸の背中側を意志的に丸めようとしているからなのかわかりません。また、両側の肩付近に(前日までのピラティスの練習によると考えられる)筋肉痛があり、特に左肩は何か奥に引っ掛かる様な感覚がありました。

<セッション中>・側臥位でふんわりしたボールに上の手を休ませ、下側の身体をベッドに預けるイメージで首から足まで施術をしてくださいました。一回目のセッションで教えて頂いた「預ける/委ねる」感覚について、当初はよくわからなかったので、ただその箇所を「重たく重たく。。。」と手探りしている状態でした。たまに田畑さんに「そうそう」と言ってもらえても、その時自分がどのくらいの力でどうしていたのかうまくつかめず、意図通り再現できる気がしなかったのですが、今回は自然にできる様になったのか、心地よく感じる様になってきました。

・タッチの加減が本当に緩やかなので、触れられている感覚があるのに目を向けてみると田畑さんは違う場所にいらしたり、と、不思議な感覚になることが度々ありました。

 

<セッション後>・直後は、身体がゆったりと横に大きく広がった感覚があり、画像でみせてもらうと腰部が縦に伸びていることにとても驚きました。また、外に出ると雨が降っていて、普段なら思い長靴や傘にやや面倒な気がするところですが、雨の中でも軽い感じで歩けるほど身体が軽く感じ、徒歩20分ほどの次の場所まで気持ちよく歩けました。

・午後はピラティスのレッスンですがセッション直後のため、動きの少なめなレッスンを選択しました。いつもよりも身体動かし易い感覚があるのは、いつもと少し違うレッスン内容だったからか、午前中のロルフィングセッションのおかげか明確にはわかりません。

・2回目ほどの筋肉痛はないものの、眠さは前回同様で、翌日は寝足りないぐらいの眠気を感じながら目覚めました。

翌日(金曜日): 眠気が激しく、動くと何とか振り切ることができるのですが、座るとダルさを感じる様な状態が一日続きました。立っていると、左首筋~左肩と両スネに筋肉痛の様な痛みと、首の付け根辺りにダル重さを感じます。これは先日教えて頂いた様に、変化したバランスに対して筋肉の使い方が変わってきたからかもしれません。意識的にその姿勢をとろうとしているわけではない箇所に状態の変化を感じるのは本当に不思議な感覚です

 

(蛇足1)ピラティス養成コース中、コース生同士で指導練習を行うのですがその際に、例えば仰向け寝の姿勢からロールアップで長坐位になる様ムーブメントの中で、「左脇腹がくしゃっとなり易い」と指摘されることが度々ありました。今回のセッション後では、やや上下は異なるものの同じ左側への反応なので、何か改善のヒントにつながるかもしれないと少し気になりました。

(蛇足2)セッションを受ける以前、ソファの上に足を上げて横座りすることが癖になっていましたが、一回目のセッションで立ち上がり方を教えて頂いてから、ソファに座るときも両足で床を踏み込む方が座り易いことを身体が覚えた様で、気づくと両足を床につけている自分がいて面白いです。

セッション4

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション前>

・2週間前(具体的には10/19)の朝、目覚めると左股関節に違和感があり、立ち上がるのも椅子に腰かけるのも辛い状態になったこと、普通に歩けるまでに3日ほど要した件について、ピラティスの練習以外には特に変わったことをした記憶はないこと、セッション当日も少し違和感を感じていることをお伝えしました

<セッション中>

・第四回目は脚の内側、骨盤底への働きかけとのことで、前回と同様側臥位でボールに上の手、クッションに曲げた上の脚を休ませ、主に腰から膝、踵まで施術をしてくださいました。坐骨へはやや強めの圧を感じたものの、それも少し重いものを掌の付け根で押し上げる様な感じで(見ていないのでわかりませんが)、今回も施術には全く痛みは感じませんでした。全部ちゃんと覚えておきたいと思い、途中までは意識がはっきりしているのですが、セッション心地よさに半分眠りに入ってしまった時間があった様です

 

・ひと月ぶりのセッションだったからか「預ける」感覚を忘れてしまった様で途中少し焦りました。またその後、一回目のセッションと同じ様に、途中から手先足先がとても冷えて来て、感覚がなくなりそうになったので、少しグーパーを繰り返していました。

・また、第二回目と同様に、次第に脚の力が緩んでいく感覚が増えるのと同時に、右臀部の奥の方の「縮こまる様な」「ひきつるような」痛みの感覚を強く感じる様になってきました。

<セッション後>

・施術後いつにも増してお腹まで「太く」大量に空気が入ってくる感じで、とにかく呼吸がし易くなっていました。

 

・歩行確認では自分の足の運びを関節ごとに感じるように歩きました。感触を確かめるようにしているからその様になっていたかと思っていましたが、その後の田畑さんの声に従い、上半身の位置はそのままで踵に乗る様に膝の屈伸を数回行うと、重心が下がった様な、より安定して立てる感覚がし、関節を意識することができないくらい滑らかに歩くことができました

 

・田畑さんから左股関節の痛みについて聞かれ、来た時に感じていた引きつりがないことをお伝えしました。バランスを取るために他の部位に負荷がかかっていることもあるため、右踵にもアプローチしてくださったとのことで、改めて身体は部分ではなく全体でバランスを取ろうとしていることを実感できた気がしました

 

・1階へ降りて扉を開けて外へ出た瞬間、一人なのに笑ってしまいそうな自分を堪えました。

辛かった訳でもないのに、身体が軽くなった感覚でとても気持ちが良くて、いつもより遠回りをして数時間散歩を兼ねて歩き回ってしまいました

 

・歩き過ぎたせいもあるかもしれませんが帰宅すると、ダルさと眠気、足裏の筋肉痛があり、とりあえず仮眠をとらずにはいられないほどの眠気を感じました

 

翌日以降

・立ったり歩いたりする時には、意識的に踵で踏み込むようにしています。それが無駄な力が入ってしまっているのか、ピラティスの練習中に痛めてしまったのかは自分でも判らないのですが、腰の背骨辺りに痛みのような違和感が続いています。

セッション5

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション前>

・ピラティスのセッション前後に、「ロールダウン」という、立位から屈曲して立位に戻る動きを行うのですが、どうやら私は股関節の屈曲の動きが足りず、腰椎で多く屈曲していることを最近指摘され、股関節の屈曲を意識的に練習しているためか、仙骨の上の辺りの腰の背骨が痛むということをお知らせしました。(本来ならば、股関節が使えず、腰椎の屈曲に頼ってしまうことで痛みが出そうな所ですが。)

<セッション中>

・今回は大腰筋が対象ということで、仰向けで左脚を立てた状態で、ふくらはぎの後、左側の肩や腕にも触るか触らないかぐらいの繊細なタッチでアプローチが始まりましたが、くすぐったい訳でもないのに急に笑いたくなってしまう瞬間がありました。実は同じようなことが以前から数回あるのですが、一体何がおかしいのか自分でも理由がわからず恥ずかしいので、ここで笑ってはいけない、と、静寂の中で堪えるのが大変な時があります。

 

・首の角度をわずかに上向きに回旋した状態で伸ばすようなタッチを受けている時だったと思いますが、呼吸の途中で胸郭の辺りで「パチっ」と一つ音がした後、急にものすごく息が吸いやすくなり、吸気がお腹の底にまで届く様な感じがありました

 

・右側は、左と状態が異なったのか、左の時よりはやや強めの圧を感じる様なタッチで、腕や肩が包まれる様な感じで温かさを感じました

 

・骨盤の左右を上下に引きのばす様な形のまま、腰骨辺りのお腹を優しく押し込む感じで大腰筋(?、すみません用語をきちんと覚えておりませんでした)に接触してくださった時は、普段感じない様な伸びとリラックス感を感じることができました。普段、ピラティスの練習では、四頭筋ではなく「腹圧を入れお腹で太腿を持ち上げる様に」ことを多く練習し、意識的緩めることがなかったので難しく感じましたが、気が付いていなかったつっぱりが緩まる様でとても心地よく感じました。いままでは、背中の一部や臀部、踵くらいしかベッドにつかないものだと思っていたのですが、広く身体の裏側全体がベッドに沈む感じに少し驚きました

 

 

<セッション後>

・今回は雨が降っていたのと前回の様に眠くなると困るので、少しだけカフェで復習をして、寄り道せずにまっすぐ家に帰りましたが、セッションの第二回目と同じく夜まで全く眠くならずに、就寝後朝になるまでに2回も目覚めるという体験をしました。普段は一度寝るとなかなか起きないタイプなので、この様に途中で起きてしまうのは、ここ数年では今回と二回目の時だけなのがとても不思議です。

 

翌日以降

・歩行確認時に田畑さんに教えて頂いた様に「胸の下から振り子が振れるように」脚を振り出して歩く様に意識していますが、以前に増して脚が疲れずに楽にたくさん歩けるようになった気がします。

 

・呼吸も度々練習してみるのですが、セッション中に感じた「お腹の底まで届くような深い呼吸」がなかなか再現できず、少しずつ姿勢を変えたりしながら探ってみています。

 

・当日セッション前まで痛かった腰のどこが痛かったのかわからなくなるほど、痛みを感じなくなってしました。が、施術後4日目(水曜)の夜くらいから、また仙骨の上あたりの背骨の辺りにやや痛みを感じるようになってきてしまいました。屈曲の動き方を変えたばかりなので、不自然な無駄な力みが入ってしまっているのかもしれません。もう少し自然に股関節を使える様になりたいと思います。

セッション6

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション前>

・第五回目(前週)の時と同様に、仙骨の上の辺りの腰の背骨が痛むということをお知らせしました。(ピラティスの同じムーブメントの課題に対応し続けており、うまく屈曲動作ができていない代償で出る痛みかも知れません)

<セッション中>

・今回はうつ伏せの状態で、ふくらはぎ、腕、腹部、首、足等へのアプローチ。今回も触れるか触れないかぐらいの繊細なタッチで、触れられる部分が次第に軽くなる感じはこれまで同様でした。

 

・今までと異なるのは、軽くなる部分が増えるにつれてそれぞれの重みが身体の真ん中に集まり沈み込んでくるような痛みを感じました。両手両足、身体の側部はベッドに安定して置かれたまま、腰と腹部だけ穴が開いたベッドの上に居るような感じです。仙骨の周りの骨が小さな隙間以上に折り重なる様に寄って来る、「きゅーっ」と集まって押される感じで、仙骨の辺りと右臀部(お尻のエクボの辺り)がとにかく痛くなりました。

 

・しばらくの期間であれば、多少の痛みなどは我慢できる方だと思っていたのですが、その後仰向けになった時に、次の施術を待てずに自分の両手で腰の両端を持ち上げるようにして仙骨周辺を押し広げないといられない位の痛みと重さの感覚がありました。その後田畑さんの声に従って膝を立てたりしている内に、「それは動いている途中ですか?」と問われたのが本当にぴったりな表現で、「徐々に」緩んでいく感覚があったのが不思議でした

<セッション後>

・身体は全体的に軽くなった感じはあったのですが、歩行確認時に脚の運びがカクカクした不自然な動きになっている気がしてしまうので、それをお伝えすると、片脚に乗って(乗った方の腰を外側に出して)立ってみることを勧められました。この姿勢は関節に寄りかかり立っている悪い姿勢と勝手にイメージしてしまっており、普段は意識的にしないようにしていたことが原因かはわかりませんが、最初は(特に左脚)うまく乗ることができませんでした。でも、いざやってみると身体が解放された様に楽に感じ、不思議なことにその後は関節がつながっているような(当たり前ですが。。)自然な感じで歩けるようになりました。

 

・「身体感覚を向上させたい」と思い受け始めたセッションですが、半分を過ぎた所でまだ自分の感覚に自信がなかったので、田畑さんに「私の感覚おかしくないですか?」とお尋ねしたところ、「片脚に乗ってみる時もそうでしたが、身体の動きを頭で制限してしまわずに、身体のインテリジェンスに任せて身体のしたい様にさせてあげてみることも必要」的なことを仰って頂き、自分で身体の動きを制限してしまっていたことを、改めて実感することができました。もう少し、身体の声を無視せず聴ける様にしていきたいと思います。

 

・生理2日目で前日からの下腹部の鈍痛をやや引きずっていたのと、やや喉に痛みがあった為寄り道せずに帰宅しました。前回に続き今回も特に眠さを感じることはなかったのですが、気がつくと夕食後ソファで眠ってしまっていました。1時間ほど仮眠した後お風呂に入り就寝、今回は朝までぐっすり眠ることができました。

(※蛇足ですが、生理痛がこんなに酷く感じたのは何年ぶりかと思う位、(セッション前日の)初日は久々に重かったです。これは自分の感覚をより感じることができるようになったからかはわかりませんが。。)

 

翌日以降

・土日月は喉の痛みとのぼせた状態で活動したためか風邪を少しこじらせしまい、火曜日は鼻炎症状と頭痛が酷く寝て過ごしました。水曜から徐々に回復して木曜は微熱が引いてきました。そのためこの週は主に上半身が重い感覚が多かったです。

セッション7

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション前>

・前回のセッション直後くらいから週末にかけて風邪をひいてしまい、初めは喉が痛く、ましになるとその後は鼻へ、火曜日は副鼻腔炎かと思う様な酷い頭痛がありました。鼻へのアプローチがあるこの木曜のセッションの日を変更すべきかどうか悩みましたが、くしゃみや咳はほぼなく、鼻水が外に出ることがギリギリ終わっていたので、不安ながらそのまま日程変更を申し出ることなくセッションに臨みました。

・田畑さんには、前回まで感じていた仙骨、腰椎あたりの痛みはほぼ感じなくなっていること、火曜日くらいまで風邪をひいていたが、セッションの前日から回復し当日はだいぶ良くなってきていることをお伝えして、セッションが始まりました。

・歩行確認時に、前回(第6回)のセッション後同様、脚の運びがカクカクした不自然な動きになっている気がしましたが、田畑さんの声に従い片側の股関節に乗る様に立ってみるとやはりスムーズに歩ける様になりました。

<セッション中>

・まず仰向けで口へのアプローチ。セッション前には、歯医者さんの様にギューっと頬裏を広げられたり、歯茎を圧迫されたりすることを想像していましたが、それとは全く異なり、これまでのセッションと同様、そこに指が当てられる様な、置かれている様な感覚でした。

・田畑さんの指が「頰と歯茎の間」を奥の方から順に前歯につたっていき、その後口からいなくなると、指がいた場所に広く空間ができる感じがありました。また、上顎の内側を片側だけ触られた後には片側が噛めなくなる感じ、下顎の施術の後には下側の顎が喉元に引っ込み過ぎて上の歯が噛み合わせられない感じがあり、上顎の中央辺りへのアプローチの後には、喉の真ん中から奥側にかけてパイプが太くなった感じがありました。

・鼻水は終わっていましたが、この日はまだ鼻の奥から喉にかけて粘着質な痰の様なものが貼り付いた感じがあり、やや息苦しい感じを引きずったままセッションを受けていました。鼻へのアプローチで鼻の半分くらいまで指が置かれてしばらくすると、その物体が少しずつどこかに離散していく感じがありました。終わって鼻をかませてもらうと、貼り付いていたものが緩くなって出し易くなるように感じ、頭自体がスッキリした気分になりました。

・その後、鎖骨辺りにしばらく手を置かれていると、さらに呼吸がし易くなる感じがありました。気分を聞かれて、すっきりして呼吸がし易くなったことと、左首筋が突っ張る感じがあることを伝えました。すると田畑さんは両眉の上に指を置き、いつもよりやや強めの圧で頭部を押し引くようにされ、しばらくするとその片方首の突っ張りが消えていました。

・一通り仰向けの施術が終わると、水平に置かれていたはずの身体が、頭側に傾けられた様な(頭部に血が流れて行きそうな)感覚になりました。

・ベッドに腰掛けて首を回旋し左右を見たりした後、椅子に替えて腰掛け、身体に任せて自然に座っていると、上半身が反り返ってしまうほど肩の前側(胸の上部の端辺り)が引き上げようとする感覚が強くあり、田畑さんに後ろで頭を支えてもらわないと、どこまでも行ってしまいそうな気ががするほどでした。

・それに関連して、「後ろに倒れた経験」について聞かれましたが、その時は思い出せませんでした。その後、上半身をやや前に傾けて両手を前下側に出し、田畑さんの差し出した掌にしばらく支えてもらうことで、肩の引き上げ感が徐々に落ち着いてくる感覚がありました。

・セッション前に風邪後の頭重感があったこともの影響するのかも知れませんが、今回のセッションは今まで中で一番と言えるほどのスッキリ感を感じました。

 

<セッション後>

・施術後、20分程の徒歩移動でピラティスの指導練習に向かい、その後、クライアントさんと夕食に参鶏湯や焼き鳥等を食べて、帰宅しました。

・一口しか食べなかったアヒージョの油が合わなかったのか、帰宅後、胃部に不快感を感じ嘔吐を試しましたがうまく行かず、とりあえずシャワーを浴びました。全く眠気がないまま、翌日のためにと横になったのが3時頃でしたが、胃の不快感で5時頃に目覚めてしまい、胃薬を飲みそのままなかなか寝付けずにいました。

・うつらうつらしている間に、「後ろに滑った記憶」がいくつか出てきました。幼少期、近所の小さな川に一人で遊びに行き、滑って全身を汚して帰り呆れられたこと、大学生の時の凍った雪道をブーツで滑り派手に転んで尻もちをついたこと。また、これは「前に倒れた」経験ですが、幼少時、土を運ぶような一輪車に乗せてもらい遊んでいた時、急停止したことで私の身体が前に倒れて顔面を容器の内側に強く打ってしまい、前歯が折れてしまい、歯茎から血が止まらず病院に連れて行かれたこと。

翌日以降・翌日、電車に乗っている時に、首の後ろに痛みというほどではないのですが、違和感というか重みを感じていました。また、その後数日間、起床時に感じるのですが、首がやや痛い感じがありました。寝時勢が良くないのかも知れません。

・セッションの最初の頃の様な、筋肉痛の様を感じることはありませんが、今週はセッションの翌日以降、いつもの就寝時間よりずいぶん早い時間(夕食後20時頃)にソファの上で無意識に寝てしまっていることが多かった様に感じます。特に眠気を感じるというよりも、先に寝落ちてしまっている感じです。風邪の後の回復期だからかも知れませんが。

・火曜日のピラティスのプライベートセッションで、立位やロールダウン(立位で脊柱を流動的に動かして前屈して、元に戻る動作)時に、「右側の骨盤がやや後方に回旋」していて、おそらく同じことが原因かと思われるが、フットワーク(滑車のついたベッドに仰向けで、ベッド下部についたスプリングを股関節の屈伸で引き伸ばしたりする動作)の最中には、骨盤がベッドの右側に寄って行ってしまうことを指摘されました。これは元々持っている身体の癖かもしれませんが、冒頭の左股関節に乗りにくい感覚と何か関連があるかも知れないと思いました。

セッション8

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション前>

・前々週まであった仙骨周辺の違和感や、前週まであった首や頭部の違和感はほぼなくなったこと、また、ピラティスのムーブメント中の感覚の変化について尋ねて下さったので、(前回のレポートの<セッション後>に記載した)骨盤の右回旋気味の動きを指摘される※ことをお伝えしました。

 

(※詳細:前回のセッションの5日目に受けたピラティスのセッションで、立位やロールダウン(立位で脊柱を流動的に動かして前屈し、元に戻る動作)時に、「右側の骨盤がやや後方に回旋」していること、また、フットワーク(滑車のついたベッドに仰向けになり、ベッド下部に付着するスプリングを股関節の屈伸で引き伸ばしたりする動作。=仰向けのスクワット的な動き)の最中に、骨盤がベッドの右側に寄って行ってしまうことを指摘されました。←以前からの癖だった様に思います)

 

<セッション中>

・今回は「前面のつながり」とのことで、仰向けで足裏から顔まで、前回(第7回)のセッション同様に口の中もアプローチ対象となりました。

 

・施術中、他の多くの部分が緩んで来ると、それまではあまり感じていなかった箇所の違和感に自分が次第にフォーカスして行く様な感じがよくあります。今回は、以前からよく出てくる右尻の梨状筋辺りに引きつる感じがありそれをお伝えすると、ベッドの外に出した片脚の足裏にふっくらしたボールを当てて休ませたり、いくつかのアプローチをして頂きました。なかなかその違和感が消えず、少し心配になったのですが、逆に別の部分へ移っていただくことで、過剰な意識の集中はやや収まった感じがありました。

 

<セッション後>

・セッション後はいつも驚くほど呼吸がし易くなっている感じがするのと、これまで違和感があったわけではないはずなのですが、今回は特に、立った時に違和感なく気持ち良く立つことができ、歩行確認の時もスムーズに歩けている気がしました。

 

・当日は、まっすぐ家に帰り普段と同じ様に過ごしましたが、今回はなかなか寝付けないパターンでした。これまではあまり経験しない「眠れない」ことに焦りを感じることもありましたが、少し慣れてきた気がします。

 

翌日以降

・ピラティスのムーブメントの座位でのワークについて、坐骨で座る感じもできてきて、だいぶ楽に動ける様になりワーク中に痛くて動かせなくなることはほぼなくなりましたが、

ワーク後に、股関節前面のごく一部に突っ張るような違和感がやはり左だけ出てきます。

 

・それに対しては歩行確認の時に教えて頂いた様に、左股関節に乗るような片方の股関節の上で休むようにするといくぶん和らぐ気がするので、それで対応していますが、この突っ張りの発生は身体の使い方に何かおかしい所があるのではないかと気になるため、坐骨への乗り方た正しくできているかどうか、次回お尋ねさせて頂きたいと思います。

セッション9

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション中>・ベッドの左端でうつ伏せになり左腕はベッド外へぶら下げ、右腕は真横に開いて伸ばし、右脚を曲げて開始。左腕や腿の外側にほんの微かに触れるか触れないかほどの感触があった後、右足の裏にふんわりしたボールを当ててくださいました。この時はいつもと同じ様に段々と身体が落ち着いていく感じがしています。

・左肩に触れてもらうと左肩甲骨下辺りの背中が めりめり と、ずり広がっていく様な感じがあり、左肘の時はなぜか腰の左側にその「めりめりと広がる」同じ感触を感じました。

・耳の下、胸鎖乳突筋の辺りを触れてもらうと、頬と顎の(入れたつもりない)力が抜けて、デロンとベッドに沈んで行く感覚がありました。

・顔を斜め下側にしたまま頭の上部を支えてもらい、眼球の力も抜く様に指示を頂いてやってみると、喉仏から両鎖骨の間辺りの喉の奥に空間が広がる様なとても心地よい感覚がありました。右側も同じ様にしてもらった後、しばらく見守られている内にうつらうつらしてしまった様で、やや記憶が消えていました。以前のセッションもそうでしたが、頭部へのアプローチは開放感が大きくて一番気持ち良く感じる様です。

・仰向けになる直前、やはり他の部分が解放された感じになると、右臀部の強張りを感じしまうのですが、その瞬間にそこに触れて下さって、なぜわかるのだろう?と不思議に思いました

・後半、仰向けになりお腹に触れてもらうと途端に内臓が動く音がして少し恥ずかしく思いましたが、いきいき動き出した感じを気持ちよく感じました。

 

<セッション後>・画像で見せて頂くと、胸郭が縦に伸びて骨盤が下に滑り込むような形で内臓の収まる部分が広くなっている様に見えました。

・午前中のセッションの後、動き過ぎない様に書店等ゆっくりで過ごしたのですが、帰宅後はたくさん運動した後の様な心地良い疲れがあり、すぐにぐっすりと眠ることができました。翌朝も満足感を感じながらすっきり目覚めることができました。

 

翌日以降・急に予定が空き天気も素晴らしく良かったので、久しぶりに近所の公園を散歩に出ると、脛の前側が筋肉痛になっていることに気づきました。セッションの初期の頃に感じたものにとてもよく似ていました

・その他については、もっと緩やかな変化な気がします。緩やかな変化とは気づきにくいものですが、最初の頃と比較するといつの間にか「無くなっていること」に気がつきました。アハ体験の様に思い当たると嬉しくなるような。

 

-味の濃いスナック菓子を買うことがなくなりました。かつては無性に食べたくなる時がありつつも身体のことを考えて、(生理前等)食欲がコントロールしにくい時期にだけ制限を解除して食べることがありました。が、最近は食べたい気持ちすら無くなっています。機会があって口にしても前ほどの量は身体が受け付けなくなっている様です。

 

-嫌な引っかかりが少なくなり、ピラティスのムーブメントが以前よりスムーズに行える様になっています。例えば屈曲が無理せず深くできるようになっていたり、ランジをする時も腰や腿に以前の様な硬い引っかかりを感じることがなくなっていたり、どうやってもこれ以上は無理と思う様な拘縮していたはずの股関節が以前より伸展できるようになっている様に感じます。

 

-焦ったり、緊張してしまいがちな考え方への影響も感じます。セッション中「どうですか?」と尋ねて頂く時、違和感や痛みの場所ばかり探してしまうのですが(仕事柄、全体のプロセスの中で不具合が起きそうな場所を探し、それを防ぐ様な見方ばかりしてきたせいなのかはわかりませんが。)、たまに「呼吸がし易い」等の心地よい方の感覚を答えると、田畑さんから「それに気づいていてください/味わっていてください」との言葉を頂くことがあり、最近は日常生活の中でその言葉を思い出して、安心して一呼吸置ける様な心の余裕が生まれてきているように思います。自分のクライアントのセッションでも、すぐに動き始めるよりも最初の呼吸のパートに時間をかけご自身の身体を感じてもらうことに重きを置く様になっています。

セッション10

 

●身体の変化や気づいたこと(セッションの感想)

<セッション>

・最後のまとめの回。仰向けで頭を左右に回して落ち着き易い方に向いてセッション開始。頭部から足先まで一通り触れて頂きましたが、その中でもやはり頭部、特に口の中へアプローチに一番の開放感を感じました。また、お腹の上に手を置いてもらっていると膝が外に開いていく感じとお腹がリラックスするような心地よさを感じました。

 

・次第に、胸郭の広さや体幹全部を使って深く呼吸ができるようになりました。施術中に感じる呼吸の深さには毎度、自分でも驚くほどでしたので、今回が最後のセッションだと思うと、今後同じ呼吸の仕方を一人で再現できるか不安もありました。

 

・セッションの最後の歩行確認では、「空間を支えにして」歩くことが実感できた気がしました。初回の頃、「身体の横の空間も一緒に連れている様に歩いてみてください」という田畑さんの言葉をまるで理解できなかった自分からは想像できませんでしたが。

 

・目線で8の字を描きながら立つ様に言われやってみると、視線につられてしまい身体の揺れを感じていたところ、「視線を固定すると固くなってしまうので、目線は8の字を描く様にしている。それに応じて身体が揺れるのは関節のジョイントに余裕がある証拠で、自然なことです」との田畑さんの言葉に安心し、一連のセッションが流動性を引き出すことを目的にしていたことを思い出し、腑に落ちました。

 

<セッション後>

・真っ直ぐ帰宅すると、首の後ろ筋肉痛、左腰骨上部の縦に筋肉痛、脚全体がダル重さを感じました。

 

・いつもより早い時間から眠気があり、直ぐに寝付いてグッスリ眠れ、翌朝もすっきりの目覚めることができました。

翌日以降・右腰骨の内側に筋肉痛の様な痛みと左踵の前側(くるぶし下部)に痛みを感じました。これもセッション初期と同様で、変化したバランスに対してこれまで使ってこなかった筋肉が使われ始めているのかも知れません。

 

【3日後】

・夜間の睡眠以外で強い眠気を感じるのは久々で、夕方に強い眠気を感じ2時間ほど仮眠を取りました。

 

【1ヶ月後】・セッションの最初の頃から不思議でしょうがない感覚なのですが、今では時間さえ許せばもっと歩いていたい様な、とにかく歩くことが楽に楽しくできるようになっています。(ピラティスを始めてからは、歩くことが「苦にならない」程度でしたが、ロルフィングのセッションを受けてからは、より積極的に「歩きたい」気持ちになっています)

 

・セッションの最初の頃はほぼ毎回、膝周辺に青あざがありましたが、気がつくと最近はそれがありません。指導練習中、限られた時間のセッションを有効に使いたいと、スタジオ内を急いで歩き回っている内に背の低い棒や器具にぶつけたものだったのですが、最近は視野や身体の感覚が広くなったことで、ぶつけることが無くなってきたのだと思います。

 

【最後に】

私はまだまだ勉強中の身ですが、ピラティスを「正しいアライメントで自分の身体を動かす」(身体に意識を向けながら動く)ことで身心を調和させて、全体として身体を快適にしていくものと理解しています。

養成コース中に学ぶピラティスの動きは上級になるにつれて、接地面の少ない不安定な環境の中で身体を自分で支えながら動くというような、必然的に「統合された身体」での動きが要求されるのですが、やはり短期間ではなかなか身体がついて来ず、その原因は身体の使い方の理解の不足や、自分の身体の柔軟性や筋力の不足だと思っていました。

今回、ロルフィング10シリーズのセッションを受ける機会を頂いたことで、「自分では気づかなかった」緊張やこわばりが自分の身体の中にあり、それは優しいアプローチで自然な弾力性を取り戻すことを実感しました。(まだ変化の途中とは思いますが)それにより、エクササイズ中の無駄な力みや、「動きの気持ち良さ」に気づき、より自然に動くことができる様になっている様に思います。このタイミングで受けることができて本当に良かったです。

また、副産物として身体周辺の意識を以前よりも広くとらえられるようなっていたり、以前に増して好んで白湯を飲むようになったりと、なぜか味覚の変化も感じています。

 

(以下、蛇足)

ロルフィングについて理解を深めたいと読んだ書籍の中で、「心はすべての生物に備わった、生きていくための「機能」」であり、「心や感情は「身体性」に固有のものと言える」という記述にはっとしました。(※1)生命を維持していくために、身体が安全で快適な状態でいるための反応として感情や心がある、としたら身体に優しく働きかけて安全な状態であることを認識してもらえば、必然的に余計な緊張が解け、「反応」である心も落ち着いてくる。それは人間だけでなくて、生命活動を行うものならすべてに当てはまるものなのだなぁと、改めて田畑さんのセッションのタッチの柔らかさや、「痛い筋膜リリース」へのご意見を伺った時の言葉を思い出して、ストンと腑に落ちました。ピラティスの指導を行う中でもここで味わった安心感を思い出しながら、クライアントさんが安心してセッションの臨めるように、学びを深めて行きたいと思います。改めまして、どうもありがとうございました。継続するという変化も引き続き楽しみです。

 

以上

 

※1.ボディワーク入門 朱鷺書房 小川隆之、斎藤瑞穂 2005 P92

 

10回終了後9か月経過

●身体の変化や気づいたこと

・より積極的に「歩きたい」気持ちはずっと継続していて、「できれば歩きたい」、また歩く機会が少ない日が続くと「なんだかバランスが取れない様な気持ち」になります。さらに歩く距離が長くなり1時間近く歩いても(背負う荷物以外は)不思議と疲れた感じがありません

・ピラティスの動きの中での無駄な力みが少なくなり、以前よりも細かい部分を意識しつつ全体としての動きを感じられることで、よりスムーズに動ける様になってきたと思います。

 

・2年程前にピラティスのプライベートセッション時に先生が仰っていて、また昨年夏頃に養成コースの同期生が同じ様に言っていた「脚の内側から頭まで中心に伸びるエネルギーが通る感じ」という言葉が以前は全くピンと来なかったのですが、今はくるぶしの内側からお腹の辺りまでは真っ直ぐ力が通る感じを実感できる様になった気がします(頭まで突き抜ける感じはまだ感じられてはいませんが…)。これも10シリーズ後の自然な姿勢への良い変化が原因ではないかと思っています

・「身体周辺の意識を以前よりも広くとらえられるようになった」点も10回目以降から変わらず、周辺の器具に足をぶつけて打ち身のあざを作ることは今もほぼありません。

 

・仕事や生活においても、セッション以前の様な、「むやみに慌てたり緊張し過ぎたりする」ことが少なくなっている様に思います。

 

・味覚と食欲の面では、まだたまに、「気を張り続ける仕事の後」等に「お煎餅などの菓子を食べたくなる」ことがありますが、味の濃いスナックを美味しいと思うことが無くなってしまっているのは、やはり不思議です

 

・「(セッション後)少しずつ進み続ける身体の変化」に気づけていないかも…と自分の身体感覚を不安に思う所もある中、お恥ずかしながら、5月初旬レッスンを受けている時に上級のムーブメント(下肢を持ち上げ胸椎で回旋する動き)中にギックリ腰になってしまいました。

数年前にも2度、ギックリ腰になったことがありますが、ロルフィングセッションを経た自分の感覚は以前と異なり、ただの「腰が痛い」「動けない」という感覚ではなく、下背部が腿の前面に強く引き付けられロックしている感覚として感じました。

 

・「考えている時間が多く、感じている時間が少ない」時代を背景に、最近よく「マインドフルネス」という言葉を耳にします。「感覚に気づき、その感覚を味わう」、ロルフィングを受けている状態はまさにマインドフルネスの体験だったのだと最近になって気がつき、気持ちへの影響があることに合点がいきました。

 

・指導練習でクライアントさんの動きを見る機会を重ねる内に、以前、田畑さんがおっしゃっていた「(不自然に)動いてないところを動いて欲しい」と思う所が、ロルフィングとピラティスは似ているなと思いました。

 

最後に、初めて10シリーズを受けることや、田畑さんを始めロルファーの方々のお話を伺ううちに、今となっては、「必要があって」の自分の身体感覚の鈍さに気づき、そのリセットの必要性を知ることができました。身体と心のつながりについて、田畑さんのロルフィングを通して体感することができて本当に良かったです!一つの統合された仕組みである身体へのリスペクトというか尊重の仕方もとても大事な自分の基礎になっています。本当にどうもありがとうございました。引き続き、これからもどうぞ宜しくお願いいたします