ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

カテゴリー: ロルフィング10シリーズ後 Page 1 of 3

からだとのつながりを取り戻したいRMさん

2005年に別のロルファーからRolfing10シリーズを終えた方が、からだとのつながりを取り戻したいという動機で、2023年5月からこちらで10シリーズを開始しました。それから、2年後の2025年にその後についてレポートを送ってくれました。

10シリーズ終了後2年経過して

感覚の違いを感じようと意識すると、ゆっくりと変化の経過を追えずに手近なところへ落とし込んでしまうような気がして、あまり意識せずに過ごしていたのですが、そしてレポートのことも後回しにして忘れてしまっていたのですが(すみません!)、このところふと気がつきました。自分の奥底に常にあった漠然とした不安や恐れみたいなものがいつの間にか消えているということに。ずっと怖いと思いながら生きていたように思いますが、以前はそのことにも、あまり気がついていなかったように思います。
気持ちが常に前かがみの姿勢のようで、ソファでゆっくりと背もたれにもたれるような委ねるような感覚はなかったのですが、最近はその感覚があることに気が付きました。世の中には落とし穴や罠がたくさん仕掛けられていて、気を張って失敗しないように生きていないとやられると思っていました、なんででしょうね。何にあんなに怯えていて不安だったのかわかりませんが、今は、世の中というか、自分自身というか、もっと信用していいような、大丈夫だよという気持ちになっています。

身体のどこが痛いということもたまにありますが、そんなに気にならなくなりました。以前は、ここが痛い、また痛い、なんでだろう、と痛みや違和感があるとそこにばかり意識がいっていたように思います。
何か自分の思うような結果が得られないときにも、振り返ることはありますが、自分を責めたり防御することに時間を割くことがなくなりました。
子どもも最近のお母さんは怖くない、と言っています。ママ友にも、雰囲気が変わって親しみやすくなったよ、と言われました。前は話しかけづらかったそうです笑。何が変わったんだろう?と考えていて、あ、ロルフィングかも。と思い出しました。
経過を事細かく記録していないため、いつどう変化していったのかご報告できないのですが、どこかで劇的な変化があったわけではなく気がつくとこういう感覚になっていました。この感覚を覚えておこうと思います。
ありがとうございました。

以下10シリーズ中のレポート:

セッション1

田畑さんの立ち位置で感覚が変わったり、同じ場所でも施術前後でも感覚が変化することが不思議で興味深かったです。その時感じた感覚を、言葉にするのはなかなか難しく感じることもありました。

元々緊張しやすいのと初回だったこともあって、体が固くなっていたと思います。最初、ボールが足や腕に触れた時に固いボールだと思ったのが、気がついたら固かったボールがどこにあるのかわからないぐらい、すっかりボールに体を委ねていて体に馴染んでいました。ずっと息が浅いと感じていたけれど、途中深く息をしたいという感覚が出てきて、田畑さんの「深呼吸してみて」という言葉でやってみたら深い息ができて、胸が弛んだことに気がつきました。さりげない施術なのに、気がつかないうちに体が変化していることに驚きました。十数年前に受けたロルフィングとは、全く別物でした。

骨折後、鈍くなっていた右足の、お臍から足裏まで繋がった瞬間の感覚がとてもスカッと気持ちがよかったです。久しぶりに右足が戻ってきた感じで、嬉しく感じました。

左足はすごく踏ん張っていたんだと思いました。なかなか踏ん張っている感覚が抜けなくて、どうしたらいいのかわからない感じがしました。施術中、目を開けていると、目からの情報で違うことを考えてしまいそうになり、体への意識が薄れてしまいそうで、ちょうどいいところにいるの難しいなぁ、そのうち慣れるかな、などと雑念だらけでした。

施術後、歩いた時に足裏の感覚が戻っていて、床をしっかりと感じることができました。施術前の歩き方の癖が残っているみたいで、最初はなかなか変化に気が付かなかったけれど、こわばってうまく動いていなかった右足の甲の可動域がすっかり広がっていました。それでも、動くのに今までの動かなかった時の歩き方をしてしまうようで、変な感覚でした。あと、胸の詰まりが取れて目線が上がっていて爽やかに感じました。左目の下あたりも反応があり、ピリピリとした感覚が出たり消えたりしていました。

帰り道、足裏がしなって、しっかりと地面についていて、呼吸も楽で、歩くのが楽しく感じました。左足はまだ変化に戸惑っているようで、もうなくなっている左腿裏にあった痛みを、あるように感じたりしていました。帰宅後、左足裏の真ん中よりの土踏まずあたりに、ピリピリと結構強めの反応が出て、どこへ行くのかと観察していましたが、足裏で感じていることしかわからずでした。

感じたことをメモしようと施術時のことを思い出すと、体のいろんな所がビリビリと反応し出した。寝る時、横になって体に意識を向けたらまたピリピリと反応し出しました。施術前は、頭が忙しくザワザワしていて、体に意識を向けることができなくなっていたのが、少し静かになり落ち着いた感覚になりました。

翌日以降

ふくらはぎの下の方が少し筋肉痛。筋肉の使い方が変わったのかなぁと。踵の三点を思い出しました。

仕事で長時間パソコン作業をすると、また胸を詰めて浅い息になっていたけれど、深呼吸してみるとまた深く息ができました。仕事中など集中して頭を使う時は、息を止めて体に力が入るみたいです。

自宅でゆっくりしているはずの時でさえ、体に力が入っているようで、それに違和感を感じるようになりました。特に太ももは、ゆるみたいのにどう力を抜いたらいいのかわからず、ゆすったりして楽になったかも?と思ったら、まだキュッと力が入っているままだったり。まだどうしたら落ち着くのかわからない感じです。

立つのは、腰骨あたりに負荷をかけていたようで、それを負担に感じるようになり、違う立ち方を模索していました。腰骨よりも脚の付け根の中のあたりを意識すると少し楽に立てるような。息子のサッカーの応援で長時間立っているのですが、今まではすぐに腰が痛くなっていたのが、今回はあまり痛くならなかったです。負担のかかる立ち方してたんだなぁと。

左腿裏に痛みがあると錯覚するのはほとんどなくなりました。

体に意識を向けるととビリビリと反応するのは、ずっと続いています。

セッション2

前回施術後、脚に力を入れる癖があって気がつくとそうしているのだけど、居心地が悪くて力を抜きたいのに抜き方がわからない、という感じでした。施術が始まり、弛みたいような感覚が中ではあるのに、弛んでいいのだろうかという戸惑いも感じていました。今から田畑さんが右足に触れるんだろうな、と察した時、右足が身構えたと感じました。自分自身ではなく、観察対象である右足が反応した、という感じで、その感覚が印象深かったです。少し触ってサポートしてもらったら体が弛み出し、繋がっていくのを感じました。

左太腿は踏ん張っていた期間が長いのか、中の感覚がなかなか戻らなくてずっと探していました。表面ですごく踏ん張って頑張っていたようで、頑張らないでいる方法を忘れてしまっていたみたいでした。

施術終了時に座った時はあまり自覚はなかったですが、歩いた時に仙骨から足への繋がりをしっかり感じました。仙骨を意識すると、古い感覚の太ももの表面に力を入れる歩き方ではなく、内側から動かすことができると気づきました。仙骨を意識すると、前の方に集中しがちな頭の意識も少し後ろの方になり、胸も開く姿勢になりました。

帰り道歩いていると、股関節が弛んでいることに気づきました。歩幅が広くなり、足を出す時、足全体をもっと自然に前に持っていけるようになった感覚でした。歩きながら、まだ不安定で色々と探している感覚もおもしろかったです。

車で座席に座っていると、座り方も変わっていたことに気がつきました。いつもは、猫背気味に背中を丸めて姿勢悪く座るのが楽だったのが、仙骨を立てて、足裏を床へしっかりをつけて、背筋を伸ばした方が座り心地がよかったです。その後も太もも表面へ頼る癖が出る度に、仙骨を意識することを繰り返していました。一瞬左腿裏に痛みが出て消える、というのを繰り返してます。まだ新しい動きに慣れてないんだなと思いました。

翌日

昨日より仙骨周りが安定している感覚がありました。仙骨で支えると太ももに力を入れなくてもいいんだと気づきました。ここがしっかりすると肩などの上半身ももっと脱力できるのでは。とふとよぎりました。左腿裏の痛みは消えました。

3日目

右足の甲から脛にかけての張りはまだ少し残っていたようで、沈み込む動作をすると固さを感じました。普段する動きじゃないので、日常生活には全く困らないのだけど。これはこれで、うまくバランスを取っていけるようになればいいのかな。

意識していないと、いつもの太ももに力を入れるパターンへ戻ってしまうのだけど、仙骨を感じると地面と繋がっている感覚がして、頭の方でふわふわしていた意識も落ち着く感じがしました。脚だけじゃなく、腕や脇もぎゅっと力を入れて体にくっつけていることに気がつきました。股関節をぐるんと回したくなり、何度かやってみましたが、何か足りないようです。たぶん、もっと体は楽になれるんだろうなと思いました。

4日目

精神的にでも身体的にでもストレスがかかると、そこへ意識が集中してしまうみたいで、他へ意識がいかなくなってしまうようです。

昨日、太極拳の歩行練習をしてみたせいか、左足親指付け根に違和感あり。体の使い方が変わったからなのかも?

5日目

太ももの所在なさは気にならなくなりました。時々気がついて、弛めようと意識することはあるけれど、どうしていいかわからない、という感じはかなり薄くなりました。

息を詰める癖もまだあるけれど、意識した時に開きやすくなっている感じがします。

足の親指の付け根の痛みは夜には消えていました。

6日目

日中、仕事で頭の中を慌ただしくしていたせいか、体もぎゅっと力が入っていたことに、夜横になって気づきました。横になって力を抜くといろんなところがピリピリと反応し始めるので、その反応を感じて追っていくのがおもしろいです。

セッション3

当日

前日から当日の朝まで忙しい気持ちで、胸も詰まっていて頭の方へ意識があり体へ向かっていかなかったのだけど、朝静かに仙骨や体の後ろ側を意識してみると頭のザワザワが収まって少し落ち着きました。

施術が始まり、最初の立ち位置の感覚を確認するところまでは落ち着いていたのですが、そこからなぜか雑念だらけになりました。消化済みだと思っていた古い記憶が出てきて、今更なぜ?と思ったり、逃げるように他のことへ思考が飛んだりしていました。しばらくすると、お腹の奥の方に疼くような鈍い痛みを感じました(たぶん、手術で切ったあたり)。痛みは出たり消えたりしながらいつの間にかなくなりました。雑念は変わらず続いていました。

田畑さんに左のふくらはぎを触ってもらった時に、膝や伸びて、股関節も横にスーッと伸びた感覚がありました。以前受けたロルフィングでも伸びた感覚はありましたが、ぎゅーっと引っ張っられて伸びた感じだったのが、今回は抵抗なくスーッと動き、初めての感覚でした。

仰向けになると雑念は収まりました。

施術直後に歩いてみると、視野が広がったような、意識が背骨一本分後ろに下がった感覚があり、施術前とは違った感じになりました。

帰りは歩きたくなったので、明治神宮前まで歩きましたが、疲れは感じませんでした。頭はちょっとぼーっとしていたかもしれません。

翌日

左の股関節周りに筋肉痛あり。伸びたところあたりです。左腿裏の張りが弱くなっているのに気がつきました。股関節も回りやすくなっていました。以前、回しても物足りなかったのが、少し解消されていました。

ふと、右足首が骨折前の状態に戻らないことにこだわっていたんだと気がつきました。1回目の後に、この状態でバランスが取れるようになればいいのかな、と思いましたが、実は戻らないことを悲しく感じていたんだと。感覚が鈍くなったままの足を触ると悲しくなるので、触れないようにしてきたように思います。久しぶりに摩ってみました。

3日目

朝起きたら、両足のくるぶしの上あたりに筋肉痛あり。

夜は左の腰骨周辺がピリピリと反応していました。

感覚が鈍くなっていた左足首は、昨日摩ったせいか、少し戻っていて、元に戻らなくてもケアすることは必要だったのかな、と思いました。

4日目以降

風邪を引いたようで、調子が悪く、細かな変化には気がつきにくかったですが、太ももの力の入れ具合には少し慣れたようで、居心地の悪さはなくなりました。

セッション4

当日

朝起きると、両足の踵あたりに少し痛みあったが、動くとすぐになくなりました。体へ意識を向けると、夜間の食いしばりのせいか、特に左の首から肩、腕にかけて怠重い。あと、みぞおちに固さを感じました。

施術中、腰回りや背中がすぐに反応しだして経過を観察していました。

印象的なのは尾骨の動きです。太極拳で尾骨を感じて動く、と言われた時、もう少し大きな動きをイメージしていたけど、イメージよりも微細な動きでした。尾骨から脚の付け根への繋がりを感じられて、空白部分が埋められた感覚でした。

今でもその時の動きを思い出すと、体がまた反応し始めるので、体は覚えているんだと思いました。

帰り道歩いていると、胃のあたりがとても充実しているように感じた。力が入っているわけではないのに、力強く感じられて、初めての感覚でした。

夜になると、左肩甲骨の下と首筋の左側に痛みが出てて、頭痛も感じ出し、そのまま就寝。

翌日〜4日目

昨夜の痛みは消えていて、みぞおちの固さもないままでした。左腕に怠さがあり、少し嫌な感じ。以前左肩の関節内が石灰化したことがあり、その前兆の怠さと似ていて、その時のことを思い出しました。鏡を見ると、左肩が上がっていたので、力が入っているんだと思いました。左手の指に色々不調がでてるのも、腕や手の使い方なのかなと、ふと感じました。

左脚の裏が痛くなるのが時々発生します。痛みは長くあるわけではなく、出たり消えたりするので、少しずつ体の使い方が変わっているのかと想像しています。

5日目

右の腰骨の出っ張り辺りが怠く痛みあり。さすると温かく少し弛む感じがしました。さすっているとお尻側の脚の付け根も少し張りがある事に気がつきました。右側の腰のくびれ辺りにも怠さや痛みがあり、やはりいつもとは違う体の使い方をしているんだと実感しました。

そして、興味深いのは、1日の体の変化や感じた事を振り返っていると、体が反応し出すことです。意識を向けると体は動きだすことも改めて実感しました。

私は頑張りすぎるというか、過集中になってしまう傾向があり、それで力を発揮していたところもあるのですが、反面消耗も激しかったのです。その、過集中になる状態がなくなりました。頑張れないというか、頑張らないというか。その分、以前に比べるとできることが少なくなったところもありますが、体も頭もかなり楽になったと思います。

次回、折り返し地点なので、今後どう変化していくのか楽しみです。

セッション5

今回は、股関節周りがよく反応しました。自分の意志とは関係なく股関節周りの中の方の筋肉が弛んだり、伸びたりしたがっているように感じましたが、一方でそれを止めたがっている感覚も感じました。結局は、止めたがっている感覚が動きたい感覚に許可を出しながら少しずつ動いていった感じがしました。

施術直後に歩いたときは、下の方に重心が下がっていて、上半身は軽く感じました。あと、いつも歩いているときどういう動きなのか観察していないんだと思いました。

外へ出て歩き出すと、腰から脚が繋がって動かしている感覚があり、腰との連動を感じながら歩くのが楽しかったです。今まで動かしていなかった筋肉が動いている感覚でした。前はもっと脚だけで歩いていたように思います。あと、左右の股関節の間が、ぎゅうぎゅうしていなくて、余裕ができたように感じました。帰ると、股関節周り、骨盤周り、お尻に筋肉痛を感じました。あと、恥骨にも痛みを感じました。どこもそんなところに筋肉があったのか、という感じでした。いつも痛くなる左腿裏に痛みが出ました。

翌日以降

筋肉痛も左腿裏の痛みも消えていました。恥骨の痛みは時々出てきます。脚をギュッと締める癖に時々気づいたり、気づいたらその癖をやめていたり。腰から下の感覚が全体的に強くなったような、一体感があるように感じます。

時々出ていた左腿裏の痛みも、当日以降は出ていません。毎朝目覚めて動き出すと、一瞬踵に痛みを感じます。歩いて3歩目ぐらいでなくなります。

あと、何かに集中すると息を止める癖は変わっていませんが、それに気がつくことが多くなりました。その都度深呼吸をして、また集中するということを繰り返しています。そのせいか、鳩尾が硬くなることが減りました。

メンタル的には、いつも何かしなければ、と追われているような気持ちだったのが、施術後2日目の朝、別に何もしなくていいんじゃない、という気持ちになりました。

セッション6

いちばん静かなところからの始まりは初めてでした。反応の仕方も今まででいちばん静かで、腰から脚全体がそっと伸びたように感じました。圧がなく(これまでも圧を感じたことはないのですが)、とても落ち着いた感覚でした。

左の股関節は、動くのに自分の中で許可出しが必要だったのですが、前回よりも軽く動く感じがしました。

劇的な変化は感じませんでしたが、全体的に落ち着いていてとても心地よかったです。と書いたところで、もしかしたら変化は恐々だったのかも、と思いました。

帰り道歩いていると、後ろは腰の辺りから、前はおへその少し上辺りから足まで繋がりを感じました。実際どうなのかわかりませんが、歩幅が広がったように感じました。

翌日以降

恥骨辺りに痛みが出たり消えたり。前回のような骨盤や股関節周りにしっかりとした筋肉痛は感じませんでした。左腿裏の痛みも出ませんでしたが、時々出そうな雰囲気にはなっていました。

足の裏の感覚が、しっかりしてきたと思います。施術直後は、いつも床が柔らかく感じるのですが、それを普段の生活の中でも感じる様になりました。その中で、当たり前ですが、床が柔らかくなったのではなく、足裏が柔らかくなったんだと、実感することがありました。足の裏で床の感触をしっかり感じられて、足裏の動きも感じられて、感覚が立体的になった感じでした。

左腕は、翌日すごくだるく感じました。怠さに気がついた、という方が近いかもしれません。次の日には違和感はなくなりました。

施術前は左脚に体重をかけると、膝に重さを感じていて、施術後は脚全体で感じるようになりましたが、時々気づいてやってみると膝で感じることもありました。その場合は、右に体重をかけてからもう一度やってみると、脚全体で感じるようになったり、ならなかったり、忘れた頃にやってみると、全体で感じられたりでした。

寝る時の姿勢が、大の字になると気持ちよく感じるようになりました。(暑いから?とも思いましたが、これまでの夏ではなかったような)

あと、夢をよく見るようになりました。

セッション7

今回もまた静かなところからの始まりでした。田畑さんの立ち位置によって、頭の重さにいちばんの違いを感じました。頭側に立たれた時に感じた、重く忙しくなる感じはよく知っているものでした。左側へのアプローチ後、左の方が明るく感じるようになりました。実際に明るく見えたのと、感覚が広がった感じがありました。右へのアプローチ後、右の感覚もはっきりしたのですが、左の方が強く感じられました。

上顎の重さを感じたり、鼻から気道への繋がりを意識したことが今までなく(記憶では)、意識したことでそこの感覚が出てきたことに気がつきました。そして、首を硬くして支えていたのが、違う方法で支えているように感じました。口の中は、もともと食いしばったり、頬の内側を吸い付けるようにし奥歯にくっつける癖があるのですが、空間ができてふわっとした感じになりました。

膝を立てた後、腰が弛んでくるのと連動して同時に肩も弛んできたのを感じました。

座って、体を丸めたり反らしたりして仙骨や尾骨までの繋がりを感じた時は、この動きは知っていると思いました。逆に首の下のあたりを動かすのは、あまり慣れていというかな馴染みがないと感じました。

立つと腕の重さを感じました。今までは、首から肩の部分で固定していたのが、腕がついているという感覚になりました。

帰り道、歩いていると頭がぼーっとしてきて帰ると怠くて1~2時間ほど眠りました。

翌日

頭が少しぼんやりするのは続いています。昨日、帰りに歩いているときは、歩き方にそんなに変化は感じませんでしたが、骨盤周りと腰に少し筋肉痛がありました。それと、恥骨あたりの痛みがありました。あと腕にだるさを感じたり、感じなくなったり。右腕にはあまりそういうことはなかったので、何か変わったんだろうなと思いつつ、具体的にどう変わったのかはわかりませんでした。

お尻の上から腰にかけての筋肉がよく動くようになったと感じます。

3日目以降

もともと疲れたりすると聴覚過敏になることがあるのですが、色んな音(エアコンの音とか生活音などの騒音)が負担になっていると気がつきました。音楽をかけず、耳栓がわりにAirPodsを使ってみました。静かだと食いしばりも少しマシになるような。頭が忙しくて重かったのが、余白が生まれたみたいに静かになりました。

寝る時、仰向けになっていると、足の方からビリビリしだして上がってきて、身体の感覚が戻ってきたように感じることが多くなりました。

セッション8

今回も静かで落ち着くところからのスタート。

体感として、うつ伏せになって、最初はわかりやすい反応はなかったのですが、左側が動こうとすると右の首や肩が詰まったような感じがして、その部分は嫌な感じでした。右手がパタンと動いたりもしたので、どうしたのかと思っていました。左は動いていっているのに、右は頑なだったのが不思議でした。右脚を伸ばし、右側からの施術に変わるとさっきの頑なさはなくなりました。頭は伸びた感じがしました。

仰向けになって、田畑さんが右脚を触り始めると動き出して、その動き方は心地よく感じました。すごく動いた感覚があったのですが、施術直後に歩いたときには、踵にいつもと違う感覚があり、膝の動きの違いはわかりませんでした。

写真を確認したとき、頭が伸びたと感じたのと同じように写真も伸びていて、感覚通りだったと思いました。

帰り道、あまり違和感は感じずいつも通りな感じで歩きました。施術中、右脚が動いた感覚があったので、違いがないか観察していましたが、あまりわかりませんでした。そういえば、私は脚の動きの違いがよくわからないのかも、と思い出したことがありました。太極拳で、動きが違うと先生に直され正しい動きができるようになっても、その違いを自覚できていなかったなぁと。足や手、腕はもう少し自分でコントロールしている感覚がありましたが、脚はあまりそういう感覚がなかったかもしれません。思い出すと、腰から脚にかけての動きは追えていて、そこから膝、足に繋がる動きは全然追ってなかったなと思いました。

翌日以降

右の骨盤、股関節あたりに少し筋肉痛のような違和感。他は特に違いを感じませんでした。左腿裏、右腿裏とも、時々痛みが出そうになったり消えたりを繰り返してました。あと、腰に痛みを感じることが時々。

久しぶりに会社へ行くと、喉に違和感を感じて咳が止まらなくなりました。その後も喉の違和感と咳は続いていますが、両腿裏の痛みと腰痛は全くなくなりました。

セッション9

当日

静かで落ち着くところかのスタート。そういえば、立ち位置で最初の頃はザワザワしたり、もう少し激しめの反応があったなと思い出しました。ここ何回かは、立ち位置によって反応の違いはあるものの、静かなことが多いです。

横向きの姿勢でしたが、普段やったことのない体勢で少し不思議な感じがありました。上になっている右側が弛んでくると、どんどん下になっている左側に沈んでいくような感覚になりました。だんだんと、時々痛みが出ていた左の腿裏あたりが痛く感じ、弛んで沈んでいく感覚とのバランスをとるのが難しいと思いました。ボールを押すように脚を伸ばし、腕をそれぞれ上と下へ引き伸ばすような動きをしましたが、これも初めてする動きで難しいと感じたのと、不思議な感覚でした。伸ばした後、力が抜けていくときに思い出したのが、太極拳で習ったことでした。同じ動きでは全くないのだけど、繋がりを探しながら動かす感じや、中から力を張り出した後に弛める動きなど。弛み始めてからの動きを追おうとしましたが、左腿裏の痛みが気になり、耳も痛くなった気もして、そこで消えてしまいました。

右側を下にしたときも同様で、右腿裏が痛くなり、それ以外の感覚を追うのが難しかったです。伸ばす動作は左下の時よりも難しく感じました。

施術後、いちばん始めに感じたのは、顎から首にかけて空間ができたみたいに、楽になっていたことです。前へ前へ行っていた意識というか感覚のようなものが、首の後ろの方にもあるようになっていました。食いしばりも弛んでいまひたな、やらなくてもいいのに、癖がついていて、また始めそうな雰囲気がありました。

歩いたときは、肩から、首、頭にかけて押さえ込まれていたような感覚がなくなり、軽くなって、上に伸びたような感じがしました。その後、着替えているときに、肋骨が広がっていて動きやすいことに気がつきました。写真を見ると、首から肩にかけて伸びた感じと、胸郭が広がった感じが、自分で感じたイメージと同じでした。

翌日以降

右側の腰に痛みあり。出たり消えたりします。

暑さのせいか、夜間食いしばりを起こしていることが多く、朝起きると頭痛、肩凝り、腰痛があることが多くなりました。施術中のことを思い出すと、反応して少し伸びたり弛んだりします。細かく身体の中の動きを思い出すとより反応します。それでも、食いしばりは癖がついてしまってなかなか取れなくなっています。

セッション10

数日前から、食いしばりと頭痛、首から肩にかけての痛みが続いていて、朝からつらい状況でした。このところ、強めの症状は出ていなかったので、久しぶりでした。

今回もいちばん静かなところからのスタート。圧がなくて楽なところは、普段気をつけて感じないと気がつかないかも。圧がある感覚に慣れ過ぎていたのかもしれないな、と思いました。

少しずつ、顎の付け根の下あたりに空間ができたような感覚でした。頭痛はまだあるものの、固まっているわけではなく、変化が続いていました。

頭や肩周りが痛くて、そちらにばかり意識がいっていたのが、全身に散らばっていき、身体全体が少しだけ沈んだような感じがしました。雨の気配を感じましたが、後で外に出ると降ってませんでした。

施術が終わって、座ったときは、まだ頭がぼんやりしていました。顎が楽になったのが、いちばんわかりやすくて覚えています。

帰り道、特に変化には気がつかなかったのですが、雨が降り出したので駅まで急いだ後、頭が軽くなってて、肩周りの詰まり感もなくなっていました。

翌日~5日目

食いしばり、頭痛、首肩周りの痛み再発。身体中が痛く、頭痛がひどいため、あまり活動できず。骨盤や脚の付け根周りがだる痛く、背中も痛く、全体的にだるさがひどく辛い状態で、微熱もあり、ほとんど眠ってすごしました。

6日目~9日目

少しずつ、全身の痛みや強ばりがなくなっていき動けるようになりました。いきなりすっきり元気、というわけではなく、少しずつ体の感覚やエネルギーを取り戻していく感じでした。

10日目

体調崩すと、なんでだろうとか、何が悪かったんだろう、と原因を探したり、色んなことを繋げてわかろうとしていたのですが、何でもわかろうとしなくていいというか、わからないことを味わうというか、そういうのもありだなという気持ちになりました。

変化は年単位で、ということだったので、これからの変化や感覚を観ていこうと思います。

個人セッションの感想 (Tさん)

イールド研修を終え、8シリーズ提供者となったTさんからのロルフィングセッションの感想が届きました。以下、御本人の了解の下、転載させて頂きます。

セッションからもう10日ほどが過ぎました。
感想を言葉にしてみました。

セッションを始める前に

主訴として

・後頭部の首の付け根あたりの違和感

・胃、みぞおち、腹部全体の違和感を伝えたと思います。

・歩いてみたときにカラダが左に傾き倒れそうになり戸惑ったことを覚えています。

yieldワークが始まると

後頭部の首の辺りの違和感が強まり

少し呼吸がしにくくなり苦しい感じがしました。

そこから、後頭部の首の違和感の固まりが

少しずつ液状化して動き出しているようでした。

液状化した固まりは、落ち着き先を探すように、

カラダからでていこうとしているように

左側顔面の内側を通り頭頂部へと動いているように感じました。

そして、頭頂部から出られないことに気づいたように、

左顔面の目の奥、鼻腔、内耳、喉、左首筋内部、左鎖骨、左肩、上部胸郭周辺にまでジワジワとひろがっていき、

呼吸も少し苦しかったように思います。

また、腹部各所がポコポコと動いて反応していました。

田畑さんが見守って下さったり、触れて下さるうちに、

苦しさがなくなり、液状化した固まりは次第に柔らかくなり

水のように流れやすくなったのか、

気体のようになったのか、

カラダを圧迫しなくなったように思いました。

まるで落ち着き先を探しているかのように、

カラダの中を動く気配が細かな響きのようになり心地よくなってきました。

気づくとカラダは繭のようにまとまっていて、とても静かになっていました。

呼吸は、しているのかいないのか、

必要な分だけは充分に満たされているようでとても静かでした。

包まれているという守られているような境界がありつつ、

その中で、

カラダがまとまり自律していたように思います。

その静けさが、とてもインパクトがあり感動しました。

その静けさは、

深い休息、安心安全、寛ぎの場、なんとも表現しがたいです。

田畑さんは

見守る範囲を超えない域で場を共有し

カラダの自己調整力に、意志があるのだとしたら、

その意志で自ら動きだせるように

カラダの尊厳を尊重しての在り方のタッチとタイミングだと思いました。

思い返せば触れられた回数少なめだったでしょうか、。

自分とカラダの存在と田畑さんの存在がまるで「=」イコール、同等、同じ、

どう表現してよいのか、ですが、

とても安心して居られる静かで細やかな空間でした。

自発的に動き出し

健全に生きようとするカラダを信頼しようという思いが深まりました。

私の、このカラダを大切に共に過ごしたいと思いました。

この度もありがとうございました。

セッション後に気づいていること

・どことなく膨張感があり、太ったのかな??と思い

家族や友人に「私、太った??」と尋ねたりしましたが、その感覚は2日ほどで収まりました。

重力と張力のバランス調整の気配を感じていたのかなと今は思っています。

・何気なくふと、涙がでてくることが数日間、何度となくあり、そのままにしていました。

・田畑さんに触れていただいた左側頭部を中心に頭痛のような痛みがある(すぐに治る)

・顔全体、特に左側顔面の額、こめかみ、頬、顎のラインに赤い発疹。

・セッション前の日常で、聴き取りにくかった左耳の聴覚が戻ってきた。

・違和感でしかなかった後頭部のクビの付け根の固まり(のようなもの)が無くなった軽さ、開放感を感じています。

実際、顔をあげる動作が柔らかくできるようになっています。

また固まりの抜け殻のような影を感じようとする思い込み癖を手放そうと思っています。

後頭部~背面、やたらと軽く感じ、感心しきりです。

・主訴の胃やみぞおち、腹部の違和感はまだあります。

膨満感で食欲が落ちたりしていますが、不調と思うことなく自己調整のプロセスかなと、様子を見ています。

動揺することなくただ様子見ができることに安心感があり快適に過ごしています。

YさんのRolf Movement 8シリーズ終了半年経過して

2024年4月にRolf Movement®8シリーズを終えられたYさんから、レポートが届きました。結果として、人生の節目のタイミングで受けて頂いたようです

8シリーズのセッションごとの体験記は以下に掲載しています。

ロルフムーブメント 8回シリーズ 半年後レポート(2023.5〜2024.4)

2024.11.24 日

ずっと受けたかった、田畑さんのロルフムーブメントシリーズを受けて、半年が経ちました。

これまでのロルフィング10シリーズやロルフィング アドバンスト5回シリーズでは、どちらも最終的に仕事が変わることになり、今回もまた変わることになるのだろうかと怯えていました。

半年経って、今回は職場は変わらなかったものの、今まで自分のなかでいちばん行きたくなくて、でも本当はいちばん行きたかった場所、画家や詩人として生きること、にやっとたどり着けた気がします。

そう自覚してから、ふしぎと今の派遣のお仕事も継続していただけることになり、また、うまくいかないときは、前に進むチャンスをいただいたのだと思えるようになりました。

思えば、これまでうまくいかないときに起こっていた、膝の異音や足裏や背中の痛みは、ずっと私に違和感を教えてくれていたのだと思います。

ムーブメントのセッションを受けている期間中、たびたび、夜中に私の部屋に窓から誰かが侵入してこようとする夢を見ました。とても怖くて、自分の、ああ!という叫び声でやっと目が覚めることができて、ほっとするときもありました。

しばらくしてから、また同じようにベランダから誰かが部屋に入ってくる夢を見ました。そのとき、夢の中で、私はなぜかどんな奴がいるのか見届けてやろうと思い、思い切って窓を開けてみました。窓の外はなぜか明るい昼間になっていて、ベランダにかわいい外国人のブラックの女の子がいました。目がとてもきれいな女の子でした。私は、なんだこんなかわいい人だったのかと拍子抜けして、夢は終わりました。ふしぎですが、それ以降は、誰かが侵入してくる怖い夢は見なくなりました。

セッションを通して、田畑さんの人を裁かないあり方に本当に救われました。本当にありがとうございました。

登山愛好家のKさんの10シリーズRolfingと8シリーズRolf Movementを経て

2023年の3月に10シリーズのロルフィングを終えて、一年が経過した後に8シリーズのロルフムーブメントを開始し2024年6月に終えた登山愛好家のKさんから、半年後にレポートが届きました。

” 2回目のシリーズ(Rolf Movement)が、6月頃に終わり、4ヶ月くらい経過した先日、坐骨周辺の違和感が完治した気配なのです!!!
10月中旬、山を登っている際、「もうホント腰の不調いらんわ」と、キレ気味に歩いていたのですが、ふと、「尾骨の角度が上がり過ぎでは?」と、思い、尾骨を下げる(尻尾を下げる)感覚で歩きました。
すると、もの凄く歩くことが楽になり、姿勢も良くなり。しばらく歩くと、積年、痛みを感じていた股関節の奥の方で「パキッ」という音がしまして。
それをきっかけに、腰痛が出なくなりました…!!!
使う筋肉も、昔鍛えたインナーを使えている感覚があり、出っ腹が凹みました。
ちなみに、つい先日は、登山口までのフツーの道で派手に転び、膝を割ったと覚悟したのですが、割れておりませんでした!!!
自分の身体に戻ってきた感覚があり、とても嬉しいです!!
9月頭くらいに、約、1週間くらい、涙が止まらないという、結構な感情の排出もありました。
私の計り知れぬ所で色々あっての今なんだろうなぁと思うとなかなか感慨深いです。
という訳で、久々にびっこ引きながらの現状報告でございます。”


別のクライアントも報告頂いたことがありますが、感情解放のプロセスが慢性的痛みの解放につながることがあります。そこに、ご本人の尾骨へのアウェアネッスが伴ったことが、全体の統合を促す結果になったようです。

このようなケースを知ると、慢性的な痛みは、肉体とは別の感情などのレベルとの関係性や、ご本人の身体とのつながりが関係しているので、安直に除けばいいということではないことがわかります。

Kさんのロルフィング体験記はこちらから

太極拳実践者 Uさん (11)

10シリーズ終了後

半年ほど経ちましたので
レポートを提出いたします。

施術いただいていた時期に感じた、
足から力が上に伝わるような感覚は、普段は感じないのですが、意識すると戻ってきます。

重心の位置や、姿勢などを微調整し、「ここかも」という位置を感じ取れます。
そして、その場所は安定していて、余分な力が抜けて、居心地がいい感じがします。
立っているだけで、背中をゆるくマッサージされているような感覚も思い出されます。

今、股関節の痛みがまだあるため、
太極拳の練習を減らし、ヨガをやりはじめました。
しばらくはヨガの方からのアプローチで体を変えて、太極拳に繋げたいと思っています。

体の使い方を変えたくなったら、
また、頼らせていただければと思っています。

登山愛好家のKさん(10シリーズ終了後)

6 months after Rolfing 10 series

<3月~9月の統括>

 今年の夏山は、おかげさまで腰の心配をする必要がなく、着実に山のレベルを上げられたような手ごたえを感じています。

以前は、山行を積み重ねて筋力と体力を付けていく、という感覚でしたが、今は、山行ごとに全身がバージョンアップしていくような感覚があります。

昨年は、腰痛で山小屋内を這うようにして移動しておりましたし、1つ山に行くと2~3回は針治療に通っていました。それが結局、一度も治療には通わずに夏シーズンを終えることができました。強い筋肉痛や痛みが残っても、睡眠で治療ができるようになっています。腰痛は前世の記憶だったのではないかと思うくらいのコンディションの違いです。

 ただ、ちょっと暴走しすぎたのか、生理周期が乱れ、強いPMSが生じ、結果、夏の終わりには、1か月ほどブランクを持たざるを得なくなってしまいました。

 やはり、回復に要する時間は人それぞれであり、世間で推奨される登山頻度、間隔が全員にあてはまるわけではないのだな、と、当たり前のことにようやく気づけた次第です。

 とにかく、3月に集中的にロルフィングを受けさせて頂いた後から、別の人生を生きているような不思議な感覚があります。ロルフィングを受ける前の記憶を思い返すと、何か体に違和感を覚える不思議があるのです。

 正直、7月以降は山と仕事のスケジュールのジャグリングで精いっぱいであり、身体のことを丁寧に見る時間はほとんどありませんでした。

まだ、ザックを持ち上げる際に左座骨~腰に痛みが残っていることもあり、(まだ紅葉登山が続くため)落ち着いたタイミングを見てフォローとしてのセッション受講の機会をいただけましたら幸いです。

<時系列メモ>

●4月~6月のメモ

 ·筋肉痛にならない

 ·下山後がピークで足疲労が弱くなっていく

下山後、すぐにぐったりとした強めの疲労が出る

 ·内臓の位置が少し変わったように思う。特に、胃腸の位置に違いを感じる

 ·睡眠中に身体が再構築されている感覚がある

 ·食べたいものがより狭まってきた

 ·体に痛みが出た場合、交感神経を鎮めて、質のよい睡眠を取ることが一番近道と学ぶ。

  しっかり眠ると、回復&再構築が行われる体感がある

 ·痛みをリカバリーしたあと、立ち姿勢や歩き方が大きく変わる感覚がある

 ·山行が続くと、腰の痛みが消えることがある

  消えたり、出たりするが何がトリガーになっているのかよくわからない

 ·魚(特に生魚)が全く食べられなくなる←夏以降消える

 ·6月中旬、登山靴を新しくする。足指の自由度の出る靴に変えたところ、母指球が着地している感覚が常に持てるようになり、足の筋肉が、ガチッと音を立てて機能しはじめたように感じられた

●7月~9月のメモ

 ·7月に入りアルプスが始まる。3座目くらいから筋肉痛が出なくなる

 ·夜、寝る前、起きた直後など、意識と無意識の間の時間にロルフィング的な動きを身体が勝手に行うことが多くなる

 ·寝ているときの動きが激しすぎて、ベッドから落ちそうになる

 ·まったく食べたくなかった唐揚げをよく食べるようになる←3回くらい食べて止む

 ·筋肉痛が消えると、体幹の立ち上がりが強くなっているように思える

 ·右足に体重が乗っていることがわかる

 ·左足にしかできなかったマメが右足の同位置にできるようになる 

 ·日常の動きで腰の痛みを感じることはないが、くしゃみをすると響く

 ·夜行バスで山に向かったが、特に体の調子が崩れることはなかった

 ·日常で階段の登りをしている最中、尻で上がる感覚を急に掴む

 ·山の渇水により、4リットルの水を持って灼熱のなかを約11時間歩いたところ、腰の痛みが復活

 ·右の母指球の皮だけが大きくめくれる

 ·毎回、違う筋肉が立ち上がっていく感覚がある

 ·登る山は、天気や日程を鑑みて決めているのだが、なぜかアクシデント的に、想定外にレベルの高い山をスケジューリングすることになる流れが続く

 ·ほぼ、満月と同時に来ていた生理が大きくずれ始める

 ·ロルフィング後、山のあともストレッチの必要性を感じず、何もしなかった

  8月23日に鳥海山に登ったあと、初めてストレッチ的な動きを足が始める

  いわゆる普通のストレッチとは全く違う動きだが、目的はストレッチであると感じた

 ·クシャミや咳がかなり腰に響く

 ·一般には、週1~2回で山行を重ねると強くなる、というが、全身の回復とバージョンアップが終わるまでには私の場合、もっともっと時間が必要であるように感じた。

  週1回であっても早すぎる感覚がある

 ·交感神経優位が過ぎたようで、夜、疲れているのに眠れなくなってしまう

 ·山小屋でも眠りにつくまでがとても長くなってしまう

 ·9月第一週、仕事をした際にかなり強い疲労を感じる

  山を休み、力を取り戻すことにする

  寝ながら本を読んでいたら、身体が勝手にストレッチをはじめ、昔強打した左座骨の周り、左の骨盤内のかなりの深部を伸ばすような不思議な動きをはじめた。都合2時間は動き続けていた

 ·実に数年ぶりに、かがむ際の姿勢に痛みを感じなくなった

 ·9月に入ってから、気虚のようになり、しばらく休みを優先する

 ·そうこうしている間に、強いPMSがやってきて、さらに動けなくなる

 ·小麦を食べたくなくなる

 ·9月末、小関さんのプライベートレッスンを受ける

  足にばかり紐を巻いていたが、上半身にもしっかり巻くように教えていただくその後、上半身に巻いて登ったところ、下山時にまったく恐怖心を感じなかった

  何回かずるっと滑ったりもしたが、まったく怖くなかった また、呼吸音が激しかったのだが、落ち着いた

 ·日常から巻くことの大切さも教えていただいたので、日常でも巻き始める 

 ·9月の中旬、突然、家をDIYしたくなる

  山に行ける体調ではないことをいいことに、壁紙を変えたり、IKEAを中心にモノを買いそろえ、しかし取り組む時間が無いために、段ボールだらけの家で暮らすことになる←現在進行形 

 ·山に行けないコンディションでも焦らないように意識することだけはできるようになった。(完全に焦らない、落ち込まないのは無理)

 ここまでが、手元に残っていたメモですが、あまりに山のことしか考えていない微妙なメモであり。。。

ほかに何か変化はなかったか考えてみたのですが。。。

 ·人との付き合いが一層ドライになった

 ·「受け取る」ということに対して根本的な気づきがあった

 ·現実に起きていることに(以前に比べれば)左右されにくくなってきた

 ·いい人でいるのが面倒になり、感情を外に出すことが増えたように思う

というあたりがありました。少ない。実に少ない。大変申し訳ありません。

しかし「受け取る」ということに関する項目は結構私にとっては大きなもので、私も人並みに受け取っていいのか、と思ったことで傷がいえていった瞬間があります。

というわけで、最後の最後にまた左の腰が痛くなってはしまってはいるのですが、おかげさまで大変充実した2023年夏を過ごすことができました。

ロルフィングの存在を忘れず、しかるべきタイミングで思い出した自分をほめてあげたいと思います。

Rolfing10 + Advanced5シリーズ後の感想

アドバンスト5シリーズのまとめのレポートをお送り頂きました。

ロルフィング アドバンストコースまとめ
2021年11月〜2022年7月(全5回)

2018年から2019年にかけて、田畑さんのロルフィング10シリーズをモニターで受けました。そのときから二年ほど経ち、なんとなく必要性を感じたため、軽い気持ちでロルフィングのアドバンストコースを受けることにしました。
結果として、環境や身体、感情の面で、どれも大きな変化がありました。

・環境
前回の10シリーズのときも受けている途中で人間関係に変化が起き、仕事が変わりましたが、今回もまた結果的にお仕事が変わることになりました。前回のセッション時の変化も、精神的にとても辛かったですが、今回は特に苦しかったです。それはたぶん、私が頭で考えた道を進もうとしていたからなのだと思います。
今思えば、アドバンストコースを受けることによって、身体がより私に合う場所に導いてくれたのだと思います。

今のお仕事は偶然いただいたお仕事ですが、元々勤務していたところでした。ただ今回の職場は、なぜかその場に居るとしっくりし、さまざまなタイミングも最終的にちょうどよく合うことが多いです。
今回あらためてこれまでのレポートを読み返してみたところ、1回目のセッションを受けた後に、自分が居て心地よい場所として、今の職場のあるキャンパスを訪れていたことに気づきました。
また、今のお仕事が決まる一ヶ月前くらいから部屋の照明が壊れてしまい、しばらく暗い部屋で過ごしていたのですが、お仕事が決まった日に、修理してもらえる電器屋さんが見つかり、翌日直りました。

また、これまでずっと展覧会をしてきたギャラリーで、創作のワークショップを定期的に開催させていただくようになりました。これもすっと決まりました。

・身体
前職に勤務するようになってからまもなく、なぜかお腹だけが異常に太ってきていましたが、辞めてからは自然に痩せていきました。特に今のお仕事をするようになってからは食生活も変わり、自然と玄米や納豆、味噌汁を好んで食べるようになり、下半身のむくみも取れてきました。先日、靴がとてもゆるく感じたため、靴のかかとに手を入れると、指一本分くらいの隙間ができていました。

大学を出て働くようになってから、いつのまにかひどくなっていた猫背も、久しぶりに会った友人から、ずいぶんよくなったと言われました。小学生の時の自分は猫背ではなかったことに気づき、大学を出てからずっと、絵を描く自分を隠したいと思って猫背になっていたことに気づきました。

・感情
少しずつ自分の自然な気持ちの流れを否定しなくなりました。休みたいときは休み、合わない方とは無理に会おうとしなくなりました。しばらく会っていなかった穏やかな友人と、自然とまた会うようになったり、お仕事で出会う方々もふしぎと穏やかな方が増えました。同じ場所に勤めていても、なぜか以前は、憎み合っていたり、性格的にも激しい方々とお仕事をすることが多かったので、驚きつつどこか納得もしています。
また、今まで自分に向けられた愛情を受け止めることがとても怖かったのですが、少しずつですが、大切に受け止めるられるようになってきました。
日常のなかで、静かな幸せを感じることが多くなりました。

偶然ではありますが、前回の10シリーズのときも、今回のアドバンストコースのときも、最終回の日にクートラスという画家の展示を見ていました。クートラスは、私がとても大切に想っている画家です。

こうして振り返ってみると、さまざま辛いこともありましたが、視点を変えてみれば、私にとって本当に居心地のよい場所に運ばれただけのようにも感じます。

これからもまだ変化していくとは思いますが、身体の流れを信頼して、変わり続けていけたらと思います。

今回の変化は思いがけず本当に辛い道のりになりましたが、毎回強すぎもせず、弱すぎもせず、ちょうどよい距離感で見守り続けてくださった田畑さんには、本当に感謝しています。ありがとうございました。

以前のレポート:10シリーズ〜Advanced 5のレポート

心身を根本から見直す必要を感じて Mさん

2020年1月から10シリーズを開始して、その後も継続してお越しになっている大阪在住の方です。反応性が高く、ほとんど触れないうちに、自発的な動きが始まり、タッチによる介入なしに、自発動によって調整が進んだ例です。以下の写真が示す通り、統合への変化が進んでいます。
写真から、Bi Digital O-Ring Test認定医の先生に、酸化ストレスマーカーである8-OHdGのレベルを測定してもらったところ、10シリーズ前がプラス5だったのに対して、10シリーズ後では、マイナス30とう低レベルに減少しています。

Rolfing 10シリーズ

10シリーズ後

心身を根本から見直す必要を感じて Mさん (14回目)

セッション14

‐セッション台にあおむけになって、思いっきり両手を上に伸ばしたところから始まった。

いろんな動きをしていた中で印象に残っているのは、

 ‐前屈して両足の薬指、小指あたりを手でほぐしていたこと。特に右側はつっている感じ 

 が強くて、なかなか治らず、これ大丈夫かな、と途中不安になったが、何とかもとに戻ってほっとした。

‐やはり前屈で、足の裏をもみほぐしていたこと。このときは上半身と下半身をぴったりとくっつけ、こんなことが自分に出来るのだ、ということにも驚いた。足の裏の感触が本当に柔らかくて、その柔らかさに、触った自分が思わず、わっ、と手を引っ込めてしまいそうになるほどだった。

‐左側頭部のあたりの頭蓋骨を、両手をつかって一生懸命動かそうとしていたこと。

‐後半、立ちあがったとき、左足の小指がぴったりと床に吸い付くように収まる瞬間があり、その時点から、両足から根が生えて、床と一体化したかのようなゆるぎない安定感を感じた。

‐そののち、ひたすら上半身、頭部を揺らして、身体のおさまりの良い場所を探す動きに入る。動きながら頭の中では心地よいリズムが刻まれていて、なんだかとても嬉しくなっていった。田畑さんから「どうですか?」とお尋ねがあって、「気がおさまった」とお答えする。最後には、足踏みをして、大丈夫、と自ら確認していた。

‐セッション前半では、柔らかな緑色の木立にところどころ光が差し込んでいる絵、そして後半では、海に浮かぶ真っ白な灯台が明るい光を放っている絵が思い浮かんだ。

<セッション後の変化>

‐両足が地面にしっかりと着地できている感触が、今までの何倍にもなっている。

‐右肩と右腕のつなぎ目にググっとした動きがあって、隙間ができたような感覚とともに、右ひじが後ろに引きやすく、右腕の自由度が増した感じがする。

‐首を左にたおしたとき、左肩がそれにつれて、スムーズに下がっていくようになっている。

‐夜中の2時ごろになるとなぜか目がさめてしまう日が何日か続いていて、なにかあるのかと思っていたら、外から、おへその下あたりにエネルギーをもらった感触があった日があってびっくりした。

‐また、頭の中心から外に向かって押し広げられるような力を感じる日が数日続いたこともあった。それを感じて迎えた朝は、両肩、両腕がとても軽く感じられて爽快な気分だった。

‐顎関節および足首を頻繁に微調整することがずっと続いている。

‐足指の関節が緩まる感触がある。

‐なんだかおぼろげな右肩に、真新しい角柱の木が、肩側と腕側2方向にギブスのように右肩と右手に重なりあっている夢をみた。朝起きてみたら、右腰の入りと右肩の引きが一層しっかりしていた。

‐この日の翌日と翌々日、右の奥歯上下とも、そして右耳の奥の痛みがひどく、辛かった。

前日の変化と関係しているのだろうか。

‐歩いていると、足は地面をしっかりととらえ、足首から上の脚は上に伸びるような感覚がしている。

‐足の小指が外向きに位置をかえ、着地は小指から、地面をけるときは親指から、のような感覚がでてきたとともに、股関節、骨盤のあたりがとても軽く動くように感じられている。また同時に、右腹手術痕のあたりの緊張が緩まっている気がする。

なにか行動を起こすとき、身体がさっと動けるようになっていることが本当に有難く思われる。そして、常に感じられるようになっているのが、うっすらとした前向きな気持ち。いままでなら、面倒くさい、と感じていたようなことでも、ちょっと工夫したら楽しくやれるじゃない、といった態度が知らず知らずのうちに身についている。疲れても、少し休憩すればまた快調に動き出せるし、心身ともに訳の分からない引っ掛かりが激減していることを日々感じる。

心身を根本から見直す必要を感じて Mさん (13回目後)

セッション14回目前までの気づき

13回目のセッション中後半、ひたすら息を吐き、息を吐き終わるか終わらないかのタイミングで、また次の息をせわしなく、しかも強く吐くのでとても苦しい、という行為を何回か繰り返していた。その行為は、徐々に意識に上ってきて、そして徐々に消えていく、という形であらわれていたのが不思議で、どうしてそんな形をとっていたのかずっと考えていたのだが、いま思うに、表層ではずっとその息を吐き続ける行為をしていて、私の内側では13回目のレポートの内容が進行する、という二重構造になっていたのかな、という感じがしている。

<13回目後から14回目前までの間の変化>

‐右足のかかとがしっかりと着地できるようになった。それとともに、両肩から背中にかけての丸み、お腹の前面部のどっしりとした安定感がより一層感じられ、結果、肩の力みが抜けて、腕が自然に下へと降りている。

‐立っていると、腰から後ろに反り返る動きが自然とでてくる。足がしっかりと床に着地していて、手を腰に当てたりすることもなく、足から自然に湾曲した形で後屈している。

‐かかとの着地の安定感が増したことで、左に比べて引け気味になってしまいがちな右腰が入ってきた感じがある。

‐セッション中しびれを感じた両手だが、余分な力が抜け、そして指先から、なにかが放出されていく感じがある。

‐臀部のあたりから、脚に沿って、特に左脚に顕著だが、いく筋ものなにかが下方に流れている感じが頻繁にしている。

‐立っていたら、左足太ももの付け根のなにかが、ガクガクっとずれた感じがし、それ以降、左脚の動きの自由度がぐっと増した感じがある。動かすとへんな引っ掛かりがなくゆらゆらとゆれるように動かすことができる。

‐右顎がずれて噛みにくい感じが続いていたのだが、

  1. 10セッション中から時折現れている、右側肩甲骨あたりの凝ったような違和感の位置が、下方におりてきた、
  2. 右首の張りを感じている位置が、内側に移ってきて、しばらくしたら、右後ろにふりかえる動きがかなりスムーズになった、
  3. 右股関節を外に開く動きを繰り返した後、右脚が後ろにスムーズに引けるようになった、

が生じたのち、ほぼずれが治まって普通に噛めるようになった。

‐右脚大腿骨への意識がとても薄かったことに気が付いた。今まで、足が股関節から始まっていることへの自覚がほとんどなかった。

‐寝た時の身体の力の抜け具合がより一層高まっていると思う。とくに横向きになったときの布団への身体のあずけ具合がとてもよくなっていて、自分はいったいどれだけ身体を固めて生きてきたのだろうか、といまさらながら痛感させられている。

‐世の中のものは、こんなに色鮮やかだったのか、とびっくりするくらい、色彩の変化がずっと感じられている。そして夜になると街灯やネオンサインが今までとは比べ物にならないくらいの明るさで目に飛び込んでくる。一番驚いているのは、現時点で、老眼が治ってしまっていることである。

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