セッション14

‐セッション台にあおむけになって、思いっきり両手を上に伸ばしたところから始まった。

いろんな動きをしていた中で印象に残っているのは、

 ‐前屈して両足の薬指、小指あたりを手でほぐしていたこと。特に右側はつっている感じ 

 が強くて、なかなか治らず、これ大丈夫かな、と途中不安になったが、何とかもとに戻ってほっとした。

‐やはり前屈で、足の裏をもみほぐしていたこと。このときは上半身と下半身をぴったりとくっつけ、こんなことが自分に出来るのだ、ということにも驚いた。足の裏の感触が本当に柔らかくて、その柔らかさに、触った自分が思わず、わっ、と手を引っ込めてしまいそうになるほどだった。

‐左側頭部のあたりの頭蓋骨を、両手をつかって一生懸命動かそうとしていたこと。

‐後半、立ちあがったとき、左足の小指がぴったりと床に吸い付くように収まる瞬間があり、その時点から、両足から根が生えて、床と一体化したかのようなゆるぎない安定感を感じた。

‐そののち、ひたすら上半身、頭部を揺らして、身体のおさまりの良い場所を探す動きに入る。動きながら頭の中では心地よいリズムが刻まれていて、なんだかとても嬉しくなっていった。田畑さんから「どうですか?」とお尋ねがあって、「気がおさまった」とお答えする。最後には、足踏みをして、大丈夫、と自ら確認していた。

‐セッション前半では、柔らかな緑色の木立にところどころ光が差し込んでいる絵、そして後半では、海に浮かぶ真っ白な灯台が明るい光を放っている絵が思い浮かんだ。

<セッション後の変化>

‐両足が地面にしっかりと着地できている感触が、今までの何倍にもなっている。

‐右肩と右腕のつなぎ目にググっとした動きがあって、隙間ができたような感覚とともに、右ひじが後ろに引きやすく、右腕の自由度が増した感じがする。

‐首を左にたおしたとき、左肩がそれにつれて、スムーズに下がっていくようになっている。

‐夜中の2時ごろになるとなぜか目がさめてしまう日が何日か続いていて、なにかあるのかと思っていたら、外から、おへその下あたりにエネルギーをもらった感触があった日があってびっくりした。

‐また、頭の中心から外に向かって押し広げられるような力を感じる日が数日続いたこともあった。それを感じて迎えた朝は、両肩、両腕がとても軽く感じられて爽快な気分だった。

‐顎関節および足首を頻繁に微調整することがずっと続いている。

‐足指の関節が緩まる感触がある。

‐なんだかおぼろげな右肩に、真新しい角柱の木が、肩側と腕側2方向にギブスのように右肩と右手に重なりあっている夢をみた。朝起きてみたら、右腰の入りと右肩の引きが一層しっかりしていた。

‐この日の翌日と翌々日、右の奥歯上下とも、そして右耳の奥の痛みがひどく、辛かった。

前日の変化と関係しているのだろうか。

‐歩いていると、足は地面をしっかりととらえ、足首から上の脚は上に伸びるような感覚がしている。

‐足の小指が外向きに位置をかえ、着地は小指から、地面をけるときは親指から、のような感覚がでてきたとともに、股関節、骨盤のあたりがとても軽く動くように感じられている。また同時に、右腹手術痕のあたりの緊張が緩まっている気がする。

なにか行動を起こすとき、身体がさっと動けるようになっていることが本当に有難く思われる。そして、常に感じられるようになっているのが、うっすらとした前向きな気持ち。いままでなら、面倒くさい、と感じていたようなことでも、ちょっと工夫したら楽しくやれるじゃない、といった態度が知らず知らずのうちに身についている。疲れても、少し休憩すればまた快調に動き出せるし、心身ともに訳の分からない引っ掛かりが激減していることを日々感じる。