ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

カテゴリー: 出産によるストレス

Activeで多忙なAさん(6/10)

Session 6

・六回目のセッション中に感じたこと

セッションに慣れてきたのか、回数を重ねるごとに緊張感や先入観がなくなり

以前より楽に体を預けて、自身の呼吸に集中できるようになった

と同時に色々な考え事もできる余裕ができている

セッションの間中胃腸が激しく動いていて、内臓も整えられているような感覚

・六回目のセッション直後

足裏は地面に向かって、体は空に向かって

互いに引っ張り合い、伸び合うような感覚、

お腹を凹まさなくても、姿勢につられて筋肉が引き上がり

お腹が凹んでいる感じ

・セッション後の経過

体重は全く変わっていないのに、周りから『痩せたのでは?』『若返った』など色々外見について褒められるコメントをもらうようになった

ピラティスををした際に、コアを感じて体を動かし、体の軸を使った動きを楽しめるようになっている 今まで軸を感じなくて、動きが一つにまとまっていなかったが、

最近、同じ動きなのに、軸を感じれるから、どの筋肉に聞いているかを感じて前より積極的にその筋肉を動かしてピラティスの動きを行えるようになった

自分と他人の境界を以前より感じるようになった、今まで曖昧だった他人との境界線を感覚で感じて、他人からのネガティブを受け取りすぎないように自分だけに集中し始めている

Activeで多忙なAさん(4/10)

Session 4

・四回目のセッション中に感じたこと

セッション中に左足に触れられてる間継続的に左足裏がピクピクと動いてた。毎回強く圧を加えたり押したりされたいのに内部で調整が起こって自ら体が動く感じ、不思議な反応が体内で起こっている

・三回目のセッション直後

直立時に感じる骨盤から下の感覚が

自分のものではないような

新しい足が胴体から生えたような感触

・セッション後の経過

由布岳の登山トレッキングの際に

岩や木の根で平坦ではない地面で

何度も足を挫いたけれど

捻挫にならず次の日もほとんど痛みが出なかった。確実に柔軟性が出ている

トレッキングの際に怪我をした左足を庇うことなく、また左足の跳躍感が完全に術前に戻ったようなくらい、左膝の痛みを感じず、山道を駆け降り左足で何度も着地できた

センター軸が通り、丹田に気が充ち、開かれたからだを持って素直に楽に生きたい Kさん

セッションを受ける前の状況と動機:

緊張しやすく、口から首、肩、胸に力が入りやすい。仕事はパソコンワークで週5日、1日8時間ほとんど話さずモニターに向かっていて、ここ4か月くらいは、身体を捻ったり深呼吸すると背中が痛む。
出生時、鉗子分娩で先天性股関節脱臼。
センター軸が通り、丹田に気が充ち、開かれたからだを持って素直に楽に生きたい。妨げになっている精神的なブロックと自己防衛からくる思いこみを取り除く手助けをしてほしい。

10シリーズ1回目 2020.8.15

仰向けに寝て、ほとんど軽く触れられただけなのに身体が変化したのには驚きました。

足を立ててから左側の腿を触れられた時、腰が軽くなり骨盤が揺れて転がるような感じで自然に動きました。

終盤に足、膝裏、大腿、股関節を連続して触れられました。その時関節の間の空間が広がって、内側から空気ポンプで膨らませたように身体全体が大きくなったようでした。身体が自分で行きたい方向に動いて広がっていって、ちょうどいいところに収まった感じです。あるべきところに持って行かれるのではなく、自律性を引き出されて自然に動いたようで嬉しかったです。田畑さんのブログやクライアントさんの感想に書かれていたのはこういう事だったのかと納得しました。

帰り道を歩くときに感じた変化は、まず足の裏全体が満遍なく地面にペタッと心地よく触れて安定しました。かかとの骨から膝、股関節までがよく繋がった感覚です。また関節の隙間が空いて可動域が広がり、動きに余裕ができました。地面と垂直にまっすぐ無駄なく立てています。

外側にかかっていた重心が内側に入って集中し、ぼやけていた体幹に線が通り、丹田に力を感じます。

次回のセッションまでにも変化がありましたらまた報告します。

どうもありがとうございました。次回が楽しみです。

2回目2020.8.29

1週間前にぎっくり背中になり、身体を曲げたり深呼吸すると鋭く痛みました。痛みのある左側の背中に意識が向いてしまい、あまりリラックスできなかったようです。前回ほどはっきりした感覚の変化はありませんでした。

下半身の調整で重心がセンターに集まり、楽に立てる感覚はありました。

3回目2020.9.5

まだぎっくり背中の痛みが続いていました。この日はまず右側を下にして横臥、足のタッチから始まりました。足の裏の皮膚がぴくぴく動いてじんわりと血流を感じました。手のひらも敏感になった感じでした。

セッションの最後に、ベッドに腰かけた状態で腕を前方から斜め上に上げました。すると深呼吸しても背中が痛みませんでした!

立ち上がって歩くと頭が軽く、首がすっと立った感じでした。

4回目2020.9.19

まず右を下に横臥して、脛の骨の脇を丁寧にマッサージ。そして大腿骨の脇、膝、股関節、坐骨、尾骨、仙骨と腰周りを調整してもらいました。

特に尾骨、仙骨脇のマッサージは、繊細な振動と暖かさで、緊張がほぐされ心地良かったです。骨盤が安心感と余裕で満たされました。

終了後立ちあがり歩くと、上半身がいいバランスで楽に乗っている感覚でした。身体の右側の内部空間が狭かった感じがなくなり、左右が同じ大きさと密度にまとまりました。身体の中心に力がキュッと集中して締まりがある感じです。上下の意識は重心が少し上になり、足が長くなったようです。内転筋に力が入って安定しています。

右側に頭を回すのは左側より回しにくかったのですが、今回のセッション後は、かなり右後ろまで楽に回るようになりました。左の肩甲骨に触れられただけで右側はさわられなかったと思うのですが。

家に帰ってお風呂に入り、布団に仰向けに寝そべったら、腰全体が布団に沈みました。反り腰気味だった背中側の緊張がなくなり、布団に触れる面積が大きくなったのがわかりました。

左右の大臀筋が仙骨を中心にして割れたような自由を感じます。骨盤が平たかったのが前に膨らみ、丸く立体感が増した感じです。右の肩から肩甲骨も布団にぴったり吸い付くような安心感があり、首も楽に肩につきます。

仙骨周辺が暖かく、骨盤底筋群がしっかり内部を支えている感じがします。

今回のセッションでまた変化したようです。ありがとうございました。次回も楽しみにしております。

5回目 2020.10.6

右を下にして横臥して、伸ばした左腕のタッチから始まりました。

平日は毎日8時間ずっとパソコンを使っているので、全身、特に肩から指までが固まっています。右手はマウスを握りっぱなしなので親指が付け根から凝っていて、左指の人差し指は曲げると第二関節が痛む状態でした。

上腕と前腕に丁寧に繊細な圧がかかり、手の平がほぐされました。普段感じている以上にこんなに硬くなっていたのかと改めて思いました。

腕の後、同じように脚にも触れられた事で、手と脚4本のつながりを感じました。赤ちゃんの時は4足歩行していたのに、立ち上がってから手足がバラバラになってしまったと思いました。

肩甲骨と胸椎の間もほぐされて空間が広がって、最後にベッドに腰掛けて腕を上げた時には、息が背中まで楽に入りました。

このセッションの後は肩の緊張が取れたので、いつも歩きながら腕をぶらぶら振り子のように振って、手の重さを楽しんでいます。

6回目 2020.10.17

今日はうつ伏せになり、左脚のタッチから始まりました。ふくらはぎ、太腿の裏側を色々な角度から押さえたり伸ばしたりされるうちに、膝のところで上下に分離していた脚が、繋がって一本の長い真っ直ぐな脚になった感じでした。

左側の腕と手の親指の付け根も押されて、脚と対応するように伸ばされて手足の連動を感じました。

次に右側の脚と腕、その後、左側の背骨と肩甲骨の間を押された時は硬かった組織の中を田畑さんの指が微妙にめり込んでいくようで、昔見た必殺仕置人のレントゲン写真を思い出しました。この部分が繊細な角度と重みと張りを持って動くのは驚きでした!ほぐれて柔らかくなっただけでなく充実した存在感があります。

そして骨盤、お尻、首、頭。

最後にベッドに腰掛けて、上から背中に圧をかけながら息を吸って腕を上げて、体幹がしっかり整った感じです。

終わってから立ち上がり歩いてみると、重心が足の内側に寄って力が集中し、脚が細く長くなった感じでした。狭い面積でしっかり支えています。また右側の膝と足が真っ直ぐ正面を向いています。

お腹の前の空間に意識を持っていくように促され、下に注意を向けていると丹田が充実して安心感が増したようです。

ふと気がついたのですが、3か月くらいずっと痛かった左の人差し指第二関節から痛みが消えていました。

セッションも後半に入りあと残り4回です。これからまたどんな風に変化するのか、楽しみです。

7回目 2020.10.24

今日は左の顔の横側、顎を触れてから、腿の前面と横、脛、上腕の皮膚が外側に伸ばされました。

そして口の中。上顎の前側を左から持ち上げるように押し、次に下顎。その後、もっと奥の普段は舌でも触れない場所を上顎、下顎の順に押されました。

こめかみと口蓋の上の部分を緩めてと言われましたが、歯を噛み締める癖があるので緩めるのが大変でした。

次に鼻腔。いつも鼻が詰まりがちで、スッキリしない状態が多いです。指を入れて内側から広げられストレートに空気が入ってきたのは驚きました。鼻から肺までじゃまをするものがなく太い管で繋がっている、というより管そのものになったようです。内側の広がりを感じました。

そして大きく息を吸いながら、頭蓋骨と第一頸椎の間が離され、肋骨が下げられて隙間が開きました。

立ち上がると頭が軽くなり、半分くらいの重さになって浮き上がっているような感じです。頭を回すと油を挿された自転車のペダルのように、滑らかで軽快に動きます。

顎が前に出ていたのが、やや後方に引けて良いバランスで首の上に収まっています。顎の先から首の前面に繋がっている皮膚が弾力を持って広がっています。首の後ろ側では、首が頸椎7個の部分に分かれているのが何となくイメージできるようになりました。

肋骨と横隔膜が動くようになり、息が背中からお腹まで楽に入る感じです。

8回目 2020.10.31

今日は足から頭まで上下に引き伸ばされて、首がより立ち上がった感じがします。顎回りがスッキリして頭を回すのがとても楽です。

背中の反った緊張感もなくなり、胃の後ろ側あたりから仙骨までが安心して落ち着いた感じです。

セッションはうつ伏せで脚のタッチから始まり、太腿裏側からかかとまで繊細に伸ばされました。

以前は脚は前後の感覚しかなかったのですが、恥骨から繋がる内腿の感覚が分かるようになりました。腿を水平に切ったとしたら、その断面は左右が長い楕円だったのが正円になった感じです。

鏡でチェックすると、腿の間が全然付かないかったo脚だったのがかなり改善されています。内転筋が使えるようになりました。自然に立っている時にも恥骨側に重心を感じ、くるぶしの腓骨側が持ち上がったように感じます。

今日でセッションから10日余り経ちました。横隔膜を中心にして肋骨の動きがよく分かるようになりました。肩の緊張感も少なくなり、落ち着いた感じがします。

9回目 2020.11.11

今日の体勢は、まず右を下に横臥で、右手を背中側に伸ばして左手をバランスボールに乗せました。

脚の脛骨の縁に沿って細かく振動するようにさすられ、ふくらはぎの内側は左右ともかなり痛い場所がありました。

また、肩甲骨の脇と胸椎の左側、さらに後頭骨をさすられた時も痛い部分がありました。

そして左腕を上、右腕を下方向へ鳩尾から伸ばしながら頭頂を引き上げ、さらに足に当てたボールを踏むように大きく伸ばしました。身体全体が引き伸ばされて開放感が心地よく感じられました。

終了後、歩く時に受けたアドバイスは、下顎がぶら下がっている頬の位置を意識すること、頭の角度をやや下方向に向けることでした。すると視線が真っ直ぐ前方に据えられ、首の後ろのうなじから背中までが楽に伸びて腰の上に乗っている感じでした。

帰り道では、お風呂に入った後のようなほっとした寛ぎと身体の軽さを感じました。

今日でセッションから3日経ちましたが、首から胸が滑らかに動くようになり、胸椎が上半身の中心を貫いている感じがあります。緊張を感じたら身体を揺らして緩められるようになりました。

いよいよ今日でセッションが終了します。統合された感覚を味わうのが楽しみです。よろしくお願いします。

10回目 2020.11.14

今日は右の頬骨から上顎に沿って細かくさすり、次に下顎、鎖骨。さすられながら、今まで自分で抑圧してきた発言や感情表現などを思い、顔に無理をさせてきたことを謝り、これからもっと自分に正直になろうと思いました。

頭頂をさすられた時は、振動が背骨を通って足の先まで伝わり、足の裏ががじんじんしびれるようでした。頭と足が一体になりました。

肋骨の横側、腰、腕や脚を調整して身体全体にタッチが伝わると、身体が五芒星形になってエネルギーを放射しているようでした。皮膚の外側の空間が大きく広がった感じです。

鳩尾の下あたりがややつながりが感じられなくて空白感があったのですが、田畑さんのタッチで落ち着いてきました。

終了後、歩く時に意識するポイントを指摘していただきました。まず頸椎の上部を意識して頭蓋を巻き込むように乗せる。そして壇中と胸椎の間を感じる。

顎が上がって背中が反る癖があったのですが、この歩き方だと重心が下に落ちて身体が一体になり、軽い感覚で歩けます。

10回が終了して、一番変化したのは身体のセンターが意識できるようになり、下丹田に力が増したことです。上半身はまだ背骨と肩甲骨の動きが固いので自由に力を抜けないのですが、腰の反りは小さくなり背中が伸びました。

まだまだこれから変化が続くと思いますので、またレポートを送ります。

出産後、慢性疲労で身体が力んでしまう

代官山ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」での安田登さんとのコラボイベントに参加頂いたことでご興味をお持ちになり、モニタープログラムにお申込み頂きました。

安田登さんのブログ

1回目

・施術中

仰向けに寝た状態で田畑さんが色々な位置に立たれて、身体にどのような感覚が出てくるかを見ました。右の頭の方に立たれた時に、背中から腰にかけてとても暖かく感じました。(この暖かさは帰宅しても仰向けに寝ているときには感じ取れ、2日ほど続いていたようです)

その後、脚に軽く触れるような施術をしていただいたのですが、左足に触れているときは左の股関節から骨盤が開いてゆくような感じと、足の裏から股関節に向けて繋がるラインが感じられました。骨の自分が感じられたようで、とても面白かったです。自分が思っていたよりも骨盤は幅があり、両脚の付け根は離れているのだなと思いました。

右脚では膝上の筋肉が動きたがっている感じがあり、しかしどのように動けばいいのかわからずに戸惑っているような感じがしました。田畑さんにそれをお伝えして、軽く触れる施術を続けていただいたところ、やはりこちらも骨盤が開いてゆく感じが出てきました。それにつれて、右下腹部の内臓の位置がズルっと変わる感覚がありました。

自分がこれほど股関節を緊張させていたのだということと、骨盤は広がりがあってのびのびとしているものだったのだということにとても驚きました。

首を左右に動かすと右側が向きにくかったのですが、施術の途中で左を向いた姿勢でしばらくいたときに、右耳のすぐ後ろに嫌な感じの圧迫感がありました。怖いという感情が出てきましたが、施術していただいているうちに空間が軽くなって消えました。それとともに、右鎖骨の付け根と右後頭部にあった詰まりのようなものも取れて右が向きやすくなりました。

・施術後

微調整をしてから歩いてみたときに背中側にも空間ができ、自分を包む空間がいつもよりも均等に広がっている感覚がありました。それと同時に気持ちも落ち着いたようです。

帰宅中、雑踏を歩いていて人や雑音がきちんと入っては来るものの気にならず、感覚が自分の中を通過していくような感じがしました。感じたこととそれに対して自分が反応してしまうことは全く別のことなのだと思いました。ロルフィングを始める前、私はSE*を受けており、これまで感覚を閉ざすことで対処していた「自分にとって快適でないこと」を見つめなおすようにしていました。「快適でないこと」を無視することをやめてみたものの、感覚を通過させるという事がうまくできなかったためにイライラしがちだったのかもしれません。また、帰りにバスに乗っているときの骨盤の感じが子供を抱いているときの感覚がして、この骨盤のスペースがないと落ち着いた気持ちで育児ができないのかもしれないなと思いました。

夜になってからは初めは右、続いて左も膝から下に成長痛のような痛みを感じました。夜何度も不思議な感覚がして目が覚め、なんとなく「これは下半身が組み変わっている感覚かな」という事を思っていました。あまりよく眠れた感じではありませんでしたが、起床時には睡眠不足感はありませんでした。

・後日

初日と比べると少しづつ薄れてきているような気はするものの、感じたことに対して飛びつかなくなったおかげかとても落ち着いた気持ちで過ごせています。子供と一緒にいてもイライラしにくいので、育児がとても楽だと感じます。また、相性が悪いと感じる相手との仕事でも今までよりも冷静に対処ができるので楽だと感じます。

私は小学校に上がる前に左右の足首を自転車の後輪に巻き込まれて大きなけがをしており、これまで、つま先立ちや足の甲を地面につけるような動きをするときに、足首が怖がっているような感覚がありました。足首をかばうために、身体に余分な力が入ってしまって不安定になるような感覚です。施術後2日してから、裸足で椅子に座っているときに、右踝の骨を中心に、地面につながっている感じがとても気持ちがよくて驚きました。怪我がひどかった左足は右足に比べると地面とつながっている感覚が少し弱いようです。

骨盤の上に身体をどう乗せておくと快適かがまだつかみきれず、迷っています。でも、ベンチに座った時に座骨が立っていて、骨盤のところまではある程度定まっているのかなという感じがします。

左の股関節に少しつまりがあるようです。左の大腰筋が伸びていて、右は伸びがない感じがします。これまでより感じ取れることが増えてきたように思います。

*SE は、Somatic Experiencing®の略で、身体指向のトラウマ療法。

2回目

施術中

今回はうつ伏せでスタートしました。先週と比べると感覚がわかりづらいと感じていましたが、ふと感覚を探しているときに息が止まっている自分に気が付きました。今回は結構触れる事の多い施術だったのですが、足の裏や腰や左肩甲骨の力が抜けている感じ、骨盤の中に納まっている内臓の感覚を感じているうちにうつらうつらしてきて、眠ってしまいました。眠りの中で短い夢をいくつも見ていて、夢の中で何かネガティブな言葉を言ってふっと目を覚まし、また眠りに落ちてネガティブな言葉を言う夢で目を覚ます…(繰り返し)という不思議な夢の見方をしました。実際には動いていないと思うのですが、膝下を動かしているような感じがして、肉体のほかにイメージの身体のようなものがあるのかなというような事を思いました。

施術が終わると今日は骨盤に「納まるべき場所に納まっている」というような感じがありました。歩いてみたら空間の密度が濃い感じと、右の足首にちょっと不安定さを感じました。微調整をしていただいたら頭上に空間が出てきたのが面白かったです。

施術後街に出たときに「まるで海外の街にいるようだ」と感じたのですが、それは音の聞こえ方が変化したせいでした。音の残響がよく聴こえて、音の質が硬質でくっきりしています。すれ違う人の会話がとてもクリアに聴こえるのですが、意味が欠落して、言葉ではなく音として聴こえてくる感じです。不思議に思って話を聞き取ってみようとしたら、わーっと引き寄せられてくような感じがあり不快だったのでやめました。音に圧力のようなものがあって、強すぎる音に圧倒されている自分も感じました。この音に圧倒される感じに、子供のころ、徒競走のピストルの音に圧倒されて動けなくなってしまって、いつも順位が後ろの方だったのを思い出しました。

空間は縦軸の感覚が強くなっているようで、頭の上に高い空が広がっている感じと、階段を降りているときに深く踏みしめている感覚がありました。脚が重く感じもしました。

子供を産んでから肩をすくめるような動きをすると鎖骨に痛みがあったのが9割方なくなったようです。

電車の中で、首を右に傾げて考え事をしているとき、息が止まってぎゅーっと引きずり込まれるような感じで身体の広がりを失っていることに気が付きました。言葉の意味を聴き取ろうとしたときに引き寄せられていくのと似た感覚で、自分がいる収まりの良い場所から引きずり出されるような感覚です。気づいてから首を右にかしげるという動きに気を付けて生活しています。

感覚に集中するときに呼吸が止まっていることについて伺ったところ、田畑さんが「高いところから見下ろすように、もっと軽い感じで感覚を眺めるといいかもしれませんね」とアドバイスをくださったので、身体にきちんと納まりながら感覚を見渡せるというのができたらいいなと思います。

帰宅してからはひざ下と鎖骨に成長痛のような痛みが出てきました。

・施術後1日目

朝はネガティブな感情の夢で目を覚ましましたが、その感情を引きずる感じでもなく、フラットな気持ちで動き出しました。

ロルフィングから帰ってきてから、肌が露出している部分に小さいもの(髪の毛とか蚊とか)が触れるような、もぞもぞとした感覚があります。ロルフィングからきているのか、季節の変わり目で肌が敏感になっているのか(もともと秋口は肌の調子が悪くなりがちです)わかりませんが、 子供の頃は散髪で切った毛が皮膚につくことや毛糸のセーターが肌に触れてチクチクすることが耐えられなくてよく泣いていたのをふと思い出しました。

 

・施術後2日目

鎖骨の痛みはなくなりましたが、背中側の重さを感じます。リュックを背負っているような姿勢になっているようなので、気づくたびに身体を戻していましたが、とても肩が凝ってきました。

二の腕と肩甲骨をストレッチしてみたら気持ちがよかったので時間を空けて何度かやっていたら背中も軽くなりました。首が長くなった感じで快適です。夜になってから思い立って肩甲骨を動かしてみたらよく動くようになっていました。

・施術後3日目

1回目のロルフィングで骨盤が緩んでから、立っている時の脚に違和感を覚えることが増えました。膝をロックして内股気味になっている感じで、この感じは何だろうと考えていたのがやっと言葉になりました。それは「子供」「幼児」でした。

最初は嫌悪を感じたのですが、ふとこの子供は子供だった頃の自分の感覚の残像であるような気がしました。私は子供の頃の自分の感覚についてすっかり忘れていて、どういうわけか自分は昔から鈍感な方であるように思っていたのですが、2回目のロルフィング後に思い出した子供の頃の感覚を思うと、子供の頃の私は色々と敏感すぎて大変だったのだろうなという気持ちになりました。でも今の私が子供の感覚を違和感として感じているということは、もう私にとってはこの子供の感覚は自然な感覚ではないのだなと思います。そんな風に感じたら、何故かこの感覚は出てこなくなったようです。

 

3回目

施術中

今回は横向きでの施術でした。手に動きたい感じが出てきたのでその感覚に身を任せてみました。我家の4歳児が座って遊んでいるときによく足の指を猫のしっぽのように動かしていますが、今まで気がつかずに無意識に止めてしまっていただけで、日常の中での私の身体も、特に目的や意味を持たない動きをしたがっているのかもしれないという気がします。無理に身体を止めていないか少し気を付けて生活するようになりました。

頭から肩にかけてふわっと暖かい毛布で包まれたような感覚がしたので「身体のすぐそばに田畑さんがいらっしゃるのかな」と思っていたら予想していた位置よりもだいぶ遠くから声が聞こえてきたり、CS60?を脚に当てていただいたときに貧血のときのように足元に向かってすっと何かが引いていくような感覚があったり、下腹部の空間が広がるような感覚があったりと、今まで感じたことがないけれどはっきりした感覚もありましたが、今までよりも感覚がわからないと思うことも増えました。でもそれはそれでいいかなという感じもしてきていて、少しゆったりした気持ちになれているように思います。

施術後は左右の腕の上がりやすさを調整していただきました。右肩が引っかかっていたのがほぼなくなり、右肩甲骨の内側の引っかかり(10年近く前の亜脱臼の影響だと思います)もほぼ解消されました。

帰り道、ポケットに手を入れて歩いていたらコートの生地が触れている手の甲がじんじんと暖かくなってきました。面白いなと思いながら歩いているうちに、背中や脚など服が触れている場所あちこちにその感覚がでてきて、「皮膚がある!」と思いました。自分の身体を包んでくれている皮膚を頼もしく感じました。2回目施術後からあった、強い音の圧力に驚いてびくっとしてしまうことが少なくなりました。

前回は踏み込んでゆく感覚が強く脚を重く感じましたが、今回は歩いているうちに「地面から支えられている」という逆ベクトルの力を感じるようになりました。地面からの支えが骨盤を通って肩甲骨まで来ていて、その上に首が乗っている感じです。首を左右に倒すと、今まであった引っかかりがほとんどなくなっています。左右にねじるような動きではまだ引っかかりがあるようです。

前回の施術後に感覚の残像のようなものがあるのを感じてから、感じたものをずっと持っているのではなくて、流れて変化していくままにしていくよう心掛けるようになりました。そうやって見ていると痛みが出ることはあっても、痛みに居続けることがあまりなくなったように思います。クリスマスツリーのライトのように、あちこちに色々な感覚が灯って消えてゆくのを眺めている感じです。

歩いている途中から動悸と過呼吸になりそうな感覚があったのですが、胸郭のバランスが変わったのかなと思いあまり気にせずにおきました。夜はドキドキしすぎてあまり眠れませんでしたが、起床後だるさはあまり感じません。

・施術後1日目

田畑さんの量子波タッチのWSに行きました。イールドの説明を聞いたことで、施術中の背中が暖かかくなる感じで起きていることのイメージがつかめて、寝るときに身体をイールドの状態に持っていきやすくなったように思います。ペアワーク中に短時間ではありますが眠れたのでとてもすっきりしました。ヨガのシャバアーサナで眠ってしまったときのような感覚の眠りだなと思いました。また、地面に手を置いた時に、とても親しく頼もしい感じがしました。

・施術後2日目

過呼吸になりそうな感じは治まり、動悸はたまに感じるくらいになりました。

立ち眩みがしたり、身体の重だるさや痛みなどの生理前・生理中の不調がほぼないことに気が付きました。あまりに普段との差がないので不思議な感じがします。

車の座席の座面に支えられている感じがとても頼もしく感じます。座っていても寝ているときと同じように全身の疲れが回復している感じが出てきました。

食事に関して、食べたい感じとともにこれ以上食べたくない感じも強く感じるようになりました。身体が快適な量の食事というのはこれまで自分が思っていたよりも少ない量なようです。食べたいと感じたときは我慢せずに食べて、もう食べたくないと感じたら残してでも食べるのをやめるようにしています。

・施術後3日目

気乗りしないボランティア仕事をしに行ったら風邪をひきました。熱は出ても微熱なのですが、節々と喉が痛むのでキャンセルできる用事は全てキャンセルして、自宅でゆっくり過ごしました。節々の痛みがあってもイールドの感覚で寝転んでいるとふわっと気持ちよくなって眠ってしまうので、比較的気分よく過ごせています。地面との繋がりが心地よいので、時々少し身体を動かしてみたりもしています。

・施術後4日目

風邪がよくならないけれどどうしても買い物に出なければならず、重い荷物を持って坂道を登っていた時にふと「苦役をしている人」のようなイメージが出てきました。ロルフィングを受ける前はいつもこんな感じで坂を上っていたのだと思います。苦しそうだし、なんとなく気持ちの上でも自尊心が下がっていそうな印象を受けました。地面からの支えを感じ取れる位置に身体を戻すと、大地から応援を受けているようで肉体的にも精神的にも力強さを感じました。

・施術後6日目

風邪をこじらせて気管支炎になってしまい、身体のあちこちがこわばってきているのを感じたので病院で吸入薬を貰ってきました。春秋に風邪をひくと咳喘息になりがちなのですが、咳が出ても身体をゆるめるようにすると睡眠がとれるのはありがたいです。

4回目

3週間空いた事もあり、横になるとかなり緊張しているのを感じました。いつものように田畑さんがyieldで見守って下さると身体の力を抜ける箇所が出てきて、それをきっかけに水が流れ始めるように力が抜けていきました。身体が施術台に溶け込んでいるような感覚で、ここまで力が抜けるものかと驚きました。

頭に触れられているときは、田畑さんの手が私の身体の話を頷きながら聞いてくださっているような感じの時と、何か意見を伝えているような時があって、「まるで相談をしているみたいだな」と思っているうちに更に深く力が抜けて眠ってしまいました。

横隔膜と骨盤底が呼吸と一緒に柔らかく連動している感覚、骨盤の内側が暖かく満たされてそこにスペースがあるという感覚、足から頭まで柔らかい電流が流れるような感覚があって、自分の身体が「生き物だなぁ」という感じがしました。

今回の施術後は、とても疲れにくくなりました。連休は学生時代を過ごした街で山や海を3時間くらい散歩して楽しみました。疲れはしませんが、筋肉痛にはなるので不思議な感じです。ここ数年の、いつも疲れて身体を引きずるようにして歩いていたのは何だったのだろうと思います。

施術後田畑さんに、この3週間漠然と感じていた違和感について質問をしてみました。それが他人との境界線が薄いということや、身体の位置感覚が弱いということからきているのかもしれないというお話を伺って腑に落ちるものがありました。ここのところ人と話すときに腕を組みたくなる事が多くありましたが、これは相手と境界を設けたいという身体なりの工夫だったのかなと思います。面白いことに、相手と距離を取りたい、境界を設けたいと思って過ごしているのに、ここ2週間くらい何人か古くからの友人と非常に打ち解けた話をするようになったり新しい友人ができたりして、親密な関係が増えたように感じます。自分では意識していなかったけれど、見えてきたものがこのモニターに応募するきっかけとなった公演の「憑依と肚」というテーマそのままだという事も興味深く感じます。これからの数回の施術は肚に関わるものだそうなので、とても楽しみです。

5回目

ロルフィングを受け始めてから腸がよく動くようになったと感じていましたが、この日のセッションでは腸の中を勢い良く流れていく感覚に驚きました。起き上がってみるとお腹に息が入るスペースができて、呼吸時に肩が上がらなくなっていました。

歩いてみると少し眩暈のような感じがし、田畑さんに微調整をかけていただきました。その中で「見る」ことについて教えていただきました。帰宅してから教えていただいたことを参考にしながら色々と試していたら、少しずつ点でものを見ている感じから面で見ているような感じへ、そして6回目のセッションの後、具体的な何かを見るのではなくて空間の広がりを見るような感じが出てきました。

この目で見るようにすると、ヨガでポーズをするときに身体が安定してバランスがとりやすくなったり、日常生活では安定した気持ちでいられるようです。

目の使い方が切り替わりやすくなるにつれて、私は自分の身体についても点や区切られたパーツとしてイメージしていて、広がりや全体性というものに目を向けてこなかったのだということに気が付きました。

セッションの終わりに田畑さんがおっしゃった「感覚を切り分けない」という言葉が心に残りました。今は広がりということを感じ取るときには全ての感覚を統合して使っているような感じがしています。

これも6回目のセッション後に感じたことですが、広がりを見ていると田畑さんのセッションを受けようと決意したきっかけでもある、背中側に空間があるという感覚を感じるようになりました。前にも後ろにも広がりがあるという事を感じたときにふと、「自分がこの広がりの中心にいる」という感覚が出てきました。子供の頃電車に乗った時にしていた遊びのように、自分がいる場所は動かずに風景の方が流れていくような感覚も。静かで、遠くて、孤独な感じ。決して嫌な感じではないのですが、まだ少し腑に落ちるには強すぎるような感じがします。少し時間をかけて馴染んで行きたいです。

6回目

脚を入念に調整してくださっている間、背中・上腕・頭に鳥肌が立つような感覚がありました。これが神経なのかなと思っているうちにうとうとしてしまい、2回目のセッションの時と同じように短い夢を沢山見ました。

田畑さんが仙骨を人を起こすときのような感じで揺さぶると、首の方に向かって、停電していた町に明かりが戻るときのように暖かいものが広がっていったのがとても面白かったです。

セッション後は踵が少し地表より下でコツンと踏み込んでいるような感じで、スニーカーをはいているのにヒールのある靴で歩いているような感じがしました。体の軸が強まったこともあり、背が伸びたように感じます。また、鎖骨から腕、首に広さが出て自由になったように感じます。顎を引いても窮屈な感じがしないので頭や首を納めておきやすくなりました。

5回目のワーク以降、苦手な人に振り回されそうになった時に「私のことは私が決めます」とフラットな気持ちで伝えることができたり、反射的に行動せずに一旦自分の身体に留まって自分のペースで考えてから行動するという事ができるようになってきました。

流されずに自分の中に留まるという事、自他との境界線を引くという事が選択肢として出てきて、その自由さが嬉しい一方で少し焦りやプレッシャーも感じます。自由に伴って、依存や自立ということがテーマとして出てきているような感じがしています。時間をかけて整理していきたいと思いました。

7回目

鼻と口のワークでした。始める前は緊張していましたが、一方的に受けるワークではなく自分も能動的に参加できるものだった事とワーク後の感覚の変化への驚きで動揺する間がありませんでした。

目の奥と鼻の奥と喉の奥が繋がっていてそこに広いスペースがある。気管が広々としていて呼吸がしやすい。目が軽くて動かしやすい。目を動かすと自然に顔や首が連動していて、全身が参加してものを見ているような感じがします。天気の良い日に空を見上げると、空の広がりと自分の身体の広がりが鏡写しになっているようで、そういえば私が身体に興味を持つきっかけになったパントマイムは、この環境と身体の呼応を使ってそこにないものを人に見せる技術だったのだなと思いました。

特にネガティブな気持ちになったわけではありませんが、心が動くことが増え、心が動くと涙が出るようになったのでよく泣くようになりました。

知らない人から話しかけられたり友人から悩みを相談されることが増えました。親しくなっても敬語が抜けなかったのが気が付くと友達口調になっていたり、求められたときに自然にハグできたり、人との距離感が近くなった時に感じていた違和感がとても薄くなりました。今迄は他人との境界が曖昧だったために無意識に他人と距離を取ることでバランスを取っていたのかなと思います。自分の身体に留まれるようになったので距離を取る必要がなくなって、人と親しくなりやすくなったのかなぁと思っています。

他人と対立的な状況になった時に、反論されても自分の主張を伝えることを諦めずにいられたことも変化だなと思います。相変わらずそんな時には手が冷たくなって震えたり、視野が狭くなってくらくらしたりするけれど、その感覚に振り回されずにいられればそれはただの身体の状態にすぎないのだと思いました。

「私は今、目的のためではなく、自分の居場所を守るためにだけ、必要ともやりたいとも思わず、さして周囲に求められてもいない仕事をしているな」と感じた出来事がありました。その日の晩、身体を緩めようと、最初のセッションの時のように仰向けに寝て膝を立ててみました。股関節が緩んで、骨盤のスペースが広がっていくのを感じたら何故か安心して、それから少しうれしくなって笑いました。

身体が、安心して居られる場になってくれるなら、心をすり減らしてまで自分の居場所を作らなくていい。もっと楽しみや喜びのためにエネルギーや時間を使うことができる、そういうことを実感した出来事でした。

痛みや不調もそれなりにはありますが、痛んでいる場所には探してみると癒えてゆく感覚も見つけられることが多くて、痛みの辛さよりも自分の身体に頼もしさを感じています。

8回目

横向きでスタート。これまではyieldして頂いているときに施術台に触れている面が暖かく感じていましたが、今回は肩や頭など設置していない面も暖かく感じました。

ワーク前は歩くと踵が強く床にあたる感覚がありましたが、ワーク後は柔らかく接地できるようになり、首・肩周りのスペースの広がりや、骨盤に内臓が柔らかく納まっているのを感じました。

人間関係や人に対した時の感覚の変化はまだ続いているようで、「相手が私をどう思うのかは相手の自由だ」と感じることが増えて、相手にどう思われるかよりも自分が感じたこと・伝えたいことに正直である事に興味が向くようになりました。この1週間は対立的な場面でも興奮状態になることがなく、フラットな体感なのが自分でも不思議です。

自分の身体が安心して居られる空間になった事、自分と相手との間に境界ができ、空間が開いたことで「関係性」というものが見えるようになったような気がしています。合わないなと思っても、自分と相手との意見のやり取りで何が出てくるのかが少し楽しみに感じているようなところがあります。

この1週間は何か焦っているような、エネルギーを持て余しているような感覚があって少し困っていました。でも、ヨガでシャバアーサナをした時に感じたyieldの時のような温かさや腸の動きと一緒に、床下まで広がる四角い空間に守られているような安心感に、10シリーズが終わってもちゃんとこの深く癒えていく感じに戻ってこられそうな予感がしました。

9回目

今回は動きを交えながらのワークでした。

施術台に横向きに寝た状態でバランスボールにのせた手足を伸ばすのですが、ワーク前はバランスを崩してしまいそうな怖さがあって、何かにしがみつこうとするような、意志に反して体幹に手足を引き込もうとするような感覚があったのが、ワーク後には安心して身体の芯から手足が伸びて行ける広がりを感じました。

ワーク後歩いてみると少しくらくらするような感じがあったので微調整をしていただくと、耳を中心にして左右に強く広がっているような空間が出てきました。部屋の壁を通り抜けてずっと遠くまで広がっていくような水平的な空間です。

気持ちが落ち着いて心地よかったので、帰宅してからも感じてみようとしましたが耳の周りが緊張してしまってうまくいきません。忘れてぼんやりしていた時に不意に音楽の聴こえ方がいつもと違う事に気付きました。耳の穴が広くなって音楽が頭の内側の空間に響いて、そこに空間があることを思い出させてくれるような感じです。微調整の時に田畑さんに教えて下さったように、頭を少し後ろに委ねるような感覚を持ってみると皮膚の感覚が強くなるのを感じました。自分の身体の輪郭が空気で包まれているような安心感があり、よく聴こえているのに音と私が衝突している感じがなくてとても静かな感じがしました。

友人の相談事を聞いているときに、過去の嫌な出来事を思い出してもネガティブな感情が湧かなくなっていることに気が付いて驚きました。過去を単なる出来事として扱えるようになった事で「これからどうするのか」についてこれまでより冷静に判断できるようになっている感じがします。

過去の嫌な感情を反芻することで随分時間やエネルギーを消耗していたのだなと思います。「今」に使える時間やエネルギーが増えて疲れなくなったと思う反面、それを向ける先がうまくコントロールできず、無駄ごとに逃避して過ごしています。自分がどうしたいのか、できることは何なのかという事をしっかり整理しなおす必要を強く感じています。

10回目

背中と腰の境目あたりにギュッと詰まったような場所がある旨お伝えしてワークしていただきました。

膝下に帝王切開の下半身麻酔を受けたときのような感覚や術後の血栓予防のストッキングをはいているような感触、仙骨にCS60を当てていただいているときに骨を金槌でそっと叩かれているような、陣痛の始めのような感覚が出てきたり、出産の時を思い出すような感覚がいくつも出てきて面白かったです(どの感覚もワーク中に消えました)。背中の詰まりはワーク後なくなりました。

最後に不安定なボード*の上にバランスを取って立ちました。身体の外側の空間と内側の空間の密度が同じくらいで広がりがある時に身体が安定する感じがします。耳よりも少し後ろの左右の空間を意識するとそういう感じになりやすいけれど、意識を一か所に固定するとバランスが崩れてくるように感じました。

足の裏に意識が集まって一点集中になってしまった時には、9回目のセッションで感じた「しがみつくような感覚」が出てきてバランスが大きく崩れました。怖さ、身体のバランスの崩れ、過剰にコントロールしたくなる感じ、広がりのなさ…これはまとまりのある1つの感覚で、「執着」というのはこういう感覚を指しているのかなと思いました。

10シリーズで、田畑さんに助けていただきながら「境界としての身体」「空間としての身体」を見つけることができたことで、何かダメージを受けるようなことがあっても身体という空間で回復してゆけること、自分で選んで変化してゆけることがわかりました。変化できるのであればどんな「今」も通過点に過ぎず、間違えることは必ずしも致命的な事ではないのだと思うようになりました。身体の変化だけでなく、この気持ちの変化でも随分リラックスして過ごせるようになったと思います。

まだ身体から受け取り切れていないことが沢山あるように思いますが、いつかそれが消化できたら、また田畑さんのロルフィングを受けてみたいです。とても楽しいセッションをありがとうございました!

*Tuning Board™ ロルファーのDarrel Sanchezによって開発された器具。

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