ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

月別: 2022年3月

オンラインワークショップの感想 Yさん

ほぼ毎回オンラインワークショップにご参加頂いているYさんからご感想を頂きましたので紹介させて頂きます。

一昨日のオンラインWS、ありがとうございました!

位置が決まって仰向けになっていると、早々に右半身の横隔膜の辺りと肋骨が広がろうとすぐに反応しだし、お腹には何か乗っているような、そして下肢方向へ動こうとしているような、そんな感じがしました。

他にも、耳の奥や、つま先の方とか、下肢だけではなくいろんなところが痛んだり、小刻みに動いたり…。

前歯は、転んだりぶつけたりなど顔面を打ったりしたわけではなく、きわめて平和的な形(?)で折れたのですが、心理的な衝撃はだいぶ大きかったです。

このおかげでいろんな気づきがあり、自分なりに向き合ったりもして、心理的にはかなり落ち着いた頃に参加した今回のオンラインWSでしたが、からだまではしっかり落ち着けていたわけではなかったのを再認識しました。

安心安全の場を感じて、からだのあちこちが一斉に反応しだしたみたいな感じで、我ながら本当に分かりやすいなと思いつつ、セッションを受けていました。

昨日外を歩いているときには、からだが自由にのびのびとしているのを感じ、今日はしっかり地面に足が付いているのを感じています。また、対面セッションを受けた後によく起こる、わき腹や首の方を熱い液体が通るような感じも、時々あります。

新型コロナが広がりだしてからというもの、たくさんの制限に直面するのは残念ですが、一方では恩恵というか、オンラインでこんな風に毎週のようにセッションの機会があったことは本当にありがたかったです。

とくに、予約をとって対面のセッションに行こうという余裕がなかった今回は、まさに助け舟のようでした。ありがとうございました!

オンラインワークショップの感想 Mさん

<3月3日 首の横から、休息と呼吸を取り戻す>

‐冒頭、田畑さんが位置を決められると、首の後ろの骨に沿った部分にちょっとした広がりができたような感じがあって、とても面白く感じた。

‐第1のワーク: 右腕は、肩から肘、肘から指先までの調整をずっと続けているせいもあって、落ち着き場所がなかなか決まらず、指をちゃんと顔につけているのかもあまりわからない感じだったが、肘を上に向かう矢印のように、というご指示の場面では、右わきがより開くようになった感触があった。

‐第2のワーク:耳を指で挟み、左を上にした時には、顎関節を思いっきり広げて、ムンクの叫びみたいな感じになったし、右を上にした時には、右の脇腹の入り具合をさぐること、そして右の股関節をおもいきり開いて調節することに専念していた。

‐終了直後、仙骨の存在がはじめて意識できて、最近認識できるようになった背骨のイメージとうまい具合につながった。

‐セッションを終えて椅子に座っていたら、左肩が何回か少しずつ動き、肩関節の収まりどころを見つけているような感じがした。

<3月5日 股関節を通して全体を休める>

‐右股関節を引き寄せた時には、右脚をどんどん外側に開いていき、左股関節を引き寄せた時には、うつぶせになって体の内側に左脚をおさめていこうとする動きがあった。股関節を動かすと、肩も同時に動きたがっているのが面白かった。

‐終わって立ち上がった直後は身体にまとまりがなくて、各パーツがばらばらの感触だったが、歩き回ったり、首や肩を回したりしているうちにみるみる全身が整っていったことにとても感動した。セッション開始前は右足に体重がかかり気味、内側と外側ではどちらかというと内側だったのが、終わってみると、足の裏がとても柔らかくなっていて、全面で床に接地できている。膝から下が柔らかく動くようになっている。首も伸びたような感じがした。

‐翌日:太ももの内側に支えができている感じ。脚の付け根のあたりがすっきりとしている。

脚を横に振り上げた時の上げやすさ、脚の軽さ。左膝が緩んでいることを感じ、そしてそれが右腰の柔らかさにつながっていることに気がつく。右肩肩甲骨のあたりにスペースができていることを感じる。膝がゆるんだせいか、O脚が緩和したような感覚がある。背中が柔らかくなり、両肩が下に落ちている。右肩、右腕、右ひじから下の収まり具合を頻繁に調整している。

<3月12日 骨盤帯 特に臀部を通して全体を休める>

‐自分の位置決めの時の感触が、いまひとつしっくりこないままセッション開始。左脚は内側に寄せたがるし、右脚は開いて、のパターンにもっていこうとする流れは変わらない。股関節を意識すると、肩関節も連動している感じがやはり強い。

‐2つのワークが進むにつれ、右半身に比べて左半身の詰まった感じがどんどん強調されていく体感があって、途中、ちょっといやな感じを持ちつつも、そのまま身体の動きにまかせていた。

‐しかし、最後の調整の段階で、左顎を緩め、左骨盤の上あたりを見事に伸ばし、また、左足首をさかんに振って、左足首の骨を、“イテッ”と心の中で大きな声を出してしまうほどにずらし、左右の違和感をみごとに調整しきってワークが終了。セッション直後に椅子に座ってみると、右腰の柔らかさがより一層増していることに気づく。背中がゆるんで、肩が下におちている感じもあった。

オンラインWSに参加させていただいて、ここまで、とてもいい流れをつくることができていると思う。股関節、脚の調整、そしてそれが肩、背中に伝わって、身体全体が着実に整っていっていることを実感している。

左膝、左足首が緩まって、それが右腰の柔らかさに結びついていくなど、思いもよらない変化であったし、さらには、右腰が緩むことが、懸案となっている右肩から右腕にかけての動きの改善を明らかに促していることも実感している。ひとつの変化が思わぬところの変化を引き出す流れがとても面白い。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

オンラインワークショップの感想まとめ

オンラインワークショップの感想 Tさん

先日の肩を扱ったオンラインワークショップに参加された方から感想が届きました。

‐ 自分の場合、「肩」と感情はどうも密接な関係があるらしい。2月10日の肩に焦点をあてたWS1回目では、最初の位置決めのところで、すでに意識がふっとより深いところに落ち、途中嗚咽して、最後は画面に背を向けたまま脱力してセッションが終わってしまったのだが、その2日後、ある夢をみて、起きたら身体の細胞すべてが薄い「怒」に覆いつくされている体感を味わった。

続く2月25日、肩の2回目では、途中から涙がにじんできて、セッション最後には膝を抱えて首をうなだれたまま、「哀」の感情に包まれてセッションが終了した。‐ いまだに「哀」の感情からは抜け切れていないし、とにかく一日中眠くてしようがない日々が続いているが、おかげ様で身体はいたるところで調整を続けていて、特に26日のWS後には、首、肩の全面がグンと伸び、右腰の入りが深まった感じが強くなった。そして、何より、首から下の背骨の感じがリアルに体感できるようになり、それにつれて、背面の自由度が格段に高まっていることを感じる。

‐ また、自分の周りで、まるで計らったかのような嬉しい出来事が起きたりして、今、自分が進んでいる方向は間違っていないな、と実感できている。セッション中、田畑さんは、感じたことや、感覚を「味わう」という言葉をよく口にされるが、たとえ避けたくなるような苦しい負の感情であっても、逃げずに「味わう」ことの先にあるもの、を大切に想いながら、もう少しこのまま進んでいこうと思います。いつもありがとうございます。

遠隔セッション オンラインクラスの感想 Oさん

オンラインワークショップに数回参加頂き、オンライン個人セッションをお受けになった方からのレポートです。

世界情勢が緊迫する中で、地に足をつけること、自分の体の中に「安心」を感じることができたのは、私にとって(そして多分、多くの人にとっても)本当に大切なことだと思います。

セッション中は、体の中にさざ波が感じられるたびに、先生のおっしゃる「Yielding Embodiment Orchestration」の「オーケストラ」のイメージが頭に浮かび、確かにその通りだなと思いました。
また、言葉にあまり重きを置きすぎることは、よくないように思っていた中で、セッション中に「委ねてみてください」という先生の言葉に、何かプツンと細い糸が切れるような感覚がして「安心」が全身に広がった時は、ギフトのような瞬間でした。

人間はやはり「言葉」に頼っている生き物だし、人と人の間をつなぐ信頼を作り出すツールとして「言葉」を大切にしてもいいんだなと思い直しました。

また、先生の記事「イールドワークで学ぶ空間身体学」を読ませていただいて、「安心があってからこその安全」なんだということが書かれていて、とても腑に落ちました。
日本は「安全・安心」が大きく謳われる中で、実は「安全」を求めるばかりに「警戒」が強まり、結果、本当の「安心」が提供できていない傾向があるように思います。私がフランスに来て感じたことは、「フランスは日本ほど安全じゃないかもしれないけれど、安心できる場所がそこかしこに散らばっている」ということでした。
私が日本の社会や、日本の家族に感じられなかったものに対する回答がここにある気がします。

同じ記事の中に、イールドとは「待つこと」であり「施術側がよかれと思う変化を押しつけず、プロセスを無理に進めようとしないこと」というのがあり、これはまさに「子育て」のことだなと直感しました。
そこで、子供達のためにも、イールドをいつか学んでみたいと、思い始めています。
とはいえ、まだ始めたばかりなので、初めはうちの猫(モモちゃん、メス8ヶ月)のお時間を借りて練習させてもらって、ゆくゆくは、心理カウンセラーを目指すパートナーにも、練習に付き合ってもらおうとも思います。彼自身、大病と手術を経験し、身体が「委ねる」とは程遠い状態にある上、将来のクライアントとの「間」を見つける上でもイールドは有用だと思うからです。

イールドは「共鳴」であり、「アート」であり「ワールド」ですね!

オンラインワークショップの感想 Tさん(石灰化沈着性腱板炎)

イールドのワークショップには何度か参加しています。その度にカラダが自然と自己調整をしている自然な動きに逆らわないようただゆったりとマットの上で休んでいます。

感想をと思いますが言葉にすることがとても難しくありがたいと思いつつ、失礼をしていますことお許しください。

肩を通して休息と呼吸を取り戻すその2
今回は「肩」という言葉で参加させていただくことにしました。これまで肩の力が抜けないこと、なぜか肩に力が入ってしまうことにどうしてなんだろうと思っていましたので。この参加した日の翌朝、肩や背中の上部がこれまでにない軽さ、開放感があり、多分今も続いていると思います。
ワークショップの時間はまさに肩を通して休息と呼吸を取り戻す時間だったのだろうと思います。
私事ですが、以前、石灰化沈着性腱板炎で左肩、腕が息もできないような疼痛で治療したことがあります。患部注射で疼痛は治まりましたが左肩や腕がかたまってしまい、動きを取り戻すことに数年かかったように思います。今も何となくシコリのような気配をかんじる気もしますがムリなく腕を前後左右に動かせるようになっています。
イールドのワークショップに参加させていただくようになり、その度にその時の記憶が身体に残っていて自己調整しているのだろうか、と感じていました。
左側の肩や腕、左半身は、身体の各部位とうまく繋がっていないような感じがしてぎこちなくなんとかしようと個別の動きをしているのに連動していないような、。横になっているだけなのに心臓の鼓動が激しくなり、バクバクし、それを見ていると左の肺が縮こまっているようで、それも、見ていると少しずつ呼吸が楽になったのか、肺に、鎖骨の辺りにも空気がたくさん入ってきたような感じがあり鼓動も落ち着いてきました。
ワークショップ2日後の今思うと、息をするのも怖かった疼痛で左の肺は縮こまっていたのでしょうか、思い当たる節が少なからずありますが。
石灰化沈着性腱板炎の痛みが始まったころ、
身体の真ん中、中心から左半身と右半身が真っ二つに音を立てて、分かれてしまったような強い衝撃がありました。不思議過ぎて、整形外科の先生には言えないままで、疼痛も辛かったのですがこの衝撃も何事が起ったのだろうと今も強く記憶に残っています。
そういう経過をカラダは自己調整しながら休息しようとしているのでしょうか、自分のカラダと簡単に思い込み過ごしてきましたが、カラダの自動的な、自然な動き、快適に生きようする動きに深い感動のような思いがわいてきます。
今回のワークショップの最後に上向きで休んでいる時、肩や背中の接地面の広さに驚きました。床の上で休んでいる時、何かから開放されたようなひろがるような何とも言えない心地よさがありました。その寛いでいるような自然な身体をただみているような、ただ身体だけがあるような、静かな居心地でした。

「イールド」とは、身を委ねるという行動のことなのですね。イールドワークの知識はありませんが
そうだったか~と(大雑把で申し訳ないですが)これまでの自分やその身体や過ごしてきた日々がほぐれていくような深い安堵感を感じています。

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