オンラインワークショップに数回参加頂き、オンライン個人セッションをお受けになった方からのレポートです。

世界情勢が緊迫する中で、地に足をつけること、自分の体の中に「安心」を感じることができたのは、私にとって(そして多分、多くの人にとっても)本当に大切なことだと思います。

セッション中は、体の中にさざ波が感じられるたびに、先生のおっしゃる「Yielding Embodiment Orchestration」の「オーケストラ」のイメージが頭に浮かび、確かにその通りだなと思いました。
また、言葉にあまり重きを置きすぎることは、よくないように思っていた中で、セッション中に「委ねてみてください」という先生の言葉に、何かプツンと細い糸が切れるような感覚がして「安心」が全身に広がった時は、ギフトのような瞬間でした。

人間はやはり「言葉」に頼っている生き物だし、人と人の間をつなぐ信頼を作り出すツールとして「言葉」を大切にしてもいいんだなと思い直しました。

また、先生の記事「イールドワークで学ぶ空間身体学」を読ませていただいて、「安心があってからこその安全」なんだということが書かれていて、とても腑に落ちました。
日本は「安全・安心」が大きく謳われる中で、実は「安全」を求めるばかりに「警戒」が強まり、結果、本当の「安心」が提供できていない傾向があるように思います。私がフランスに来て感じたことは、「フランスは日本ほど安全じゃないかもしれないけれど、安心できる場所がそこかしこに散らばっている」ということでした。
私が日本の社会や、日本の家族に感じられなかったものに対する回答がここにある気がします。

同じ記事の中に、イールドとは「待つこと」であり「施術側がよかれと思う変化を押しつけず、プロセスを無理に進めようとしないこと」というのがあり、これはまさに「子育て」のことだなと直感しました。
そこで、子供達のためにも、イールドをいつか学んでみたいと、思い始めています。
とはいえ、まだ始めたばかりなので、初めはうちの猫(モモちゃん、メス8ヶ月)のお時間を借りて練習させてもらって、ゆくゆくは、心理カウンセラーを目指すパートナーにも、練習に付き合ってもらおうとも思います。彼自身、大病と手術を経験し、身体が「委ねる」とは程遠い状態にある上、将来のクライアントとの「間」を見つける上でもイールドは有用だと思うからです。

イールドは「共鳴」であり、「アート」であり「ワールド」ですね!