自己免疫性疾患の一つである全身性エリテマトーデスと診断された方に、イールドを組み合わせたロルフィング10シリーズを提供しました。
香港在住で帰国されたタイミングを利用して、1〜3セッション、4〜7セッションと10回目までと3回に区切りながら、10シリーズを完結されました。セッション3と4の間にはオンライン個人セッションも利用されました。
解説)「全身性エリテマトーデスは、免疫システムが自己の組織を誤って攻撃する慢性の自己免疫疾患であり、膠原病の代表的疾患。皮膚、関節、腎臓、心臓、肺、血液、神経系など多臓器に影響し、症状は再燃と寛解を繰り返すのが特徴。日本では難病に指定されている。」
セッション1- 3回目を終えて
“今回、何から何まで初めての体験で驚きの連続でした。以前もお伝えしましたが、自分の身体全体に感覚を行き渡らせて集中し続けるということをあんなにも長い時間行ったことは初めてで。一瞬一瞬を全力で感じたい、毎回そんな思いでセッション中は過ごしていました。そして、それが私にとって必要なことだったのかなと感じています。
また、私の稚拙な質問にもいつも丁寧に回答してしてくださりありがとうございました。セッション中もそうだったのですが、私の発言について肯定も否定もせずただ受け止めてくださることに安心感を感じ、思ったことを素直に口に出せていた気がします。
セッションを受ける度に、心も自由になる感覚があり、空の広さや花の美しさに心を動かされる瞬間が増えていきました。持病のことも関係しているかもしれませんが、生きていることの素晴らしさに嬉しくなったり幸せを感じたりもします。
セッションを受けて様々な変化があったのでが、その中でも特にうれしかったのが、食欲が増えたことです。3年ほど前から、胃腸の調子が良好ではない時が多いのですが、滞在時は食べたいものを美味しく食べられていました。
そして、今でも身体が縦に伸びている感覚はあり続けています。これからの日常の暮らしの中でも、身体の感覚に耳を傾けることを意識し続けたいです。”
オンラインセッションの感想
“ここ最近、体の右と左がばらばらな様なそんな感覚を感じていました。でも、”最近”と頭で思っているだけで、身体はもっと前からそう訴えていたのかもしれないなと感じました。そう思うほど、年末のセッションを終えてから、自分の体の感覚に繊細になっている自分がいます。ちょっとした瞬間に、自分の身体の中で、その時には不必要な筋肉の強張りや緊張があると気付くことが増えてきてもいます。そして、自分がいる場所に安心して身を委ねてみようと思う気持ちが出てきたことに気が付きました。
そんな中での今日のオンラインセッションは、
正直な気持ち、受ける前は”オンラインで同じように感じることが出来るのだろうか”と考えていた自分がいました。でも、そんな思いもセッションが開始されてからすぐに消え去りました。対面で受けた時と同じ位、もしくはそれ以上に今回は様々な身体と心の反応が見られたことに驚きと喜びの両方を感じています。
セッション開始からすぐに、ピリピリとした感覚が立ち上がったのですが、これは、1回目のセッションの時に起きた感覚だったので、ただ受け入れてただそれを感じていることができました。田畑さんの言葉掛けのお陰で、身体の中からいらないものが出ていっていて、それはとても自然なことなんだと落ち着いて捉えている自分がいたのも嬉しかったです。
右の顎関節の辺りが動き出している様な、微かだけれど音が聞こえて、そこから耳の方まで抜けていく様な感覚があったこと。そして、セッション終了後に横たわっていた時に起きた、鼻の骨も同じ様にもぞもぞと動き出す感覚。(10歳位の時にバスケットボールが顔面に当たり、そこから鼻の骨がずれているのです)この二つは驚きでした。
右膝を立てた時に、倒れない様にしないといけないという気持ちが出てきて、そこからとても悲しみが強くなりました。その悲しみを観察してみると、様々な思いが湧き上がってきました。”私は今まで自分の身体に対して親切ではなかった。自分の身体を自分の所有物の様な感覚で扱ってきていて、とても無理をさせて。強引に使ったり、恥じたりもした”でもそれは違うことだと気がついて、今までごめんねという気持ちが現れたのです。そして、その事で初めて自分の身体と正面から向き合うことができたように思います。それに気付けたから、今までとは違う身体との向き合い方ができると思えたし、それは私にとって、とても意味があって素晴らしい体験だったと心からそう感じています。
こんな風に開放が進むことで、様々な感情が立ち現れてくると、やはり身体と心は繋がっているんだなと深く感じます。
セッション終了後、zoomの接続が切れた後もしばらく横たわって解放が進むプロセスを体験していました。そこから、目を閉じた状態で自分の身体を触ろうとした時、自分の身体がどの辺りにあるかという感覚が掴みにくく、それが曖昧な感じがありました。
身体が空間に馴染んでいる、溶け出している様な感覚。実際に触れてみた時、手と肌の間に空間があるような膜があるような、触っているけど触っていないような。
外出した際、周りの植物たちの色彩がとても色鮮やかで浮かび上がる様に見えたことが印象的でした。
そしてこれは今回のセッションとは関係ないのですが、以前まで感じていた右の首の付け根の強張りはほとんど感じなくなってきています。左股関節に詰まりの様なものが長年あったのですが、年末からその違和感も感じていません。そして引き続き食欲はしっかりあるのもとても嬉しいです。”
セッション4-7までを終了して
”香港に戻ってからも、今回は体の感覚が継続している感じがしています。胴体の伸び上がりと腰回りの安定感が特に。それから、姿勢が悪くなった時、それに気付いて元に戻ろうとすることを自然と行っています。それを身体が教えてくれているという感覚もあります。
以前は、右肩が自然と下がっていたのですが、今は少しずつ左右差がなくなってきている様に感じます。試しに右肩をわざと下げる様な姿勢を取ってみたら、身体に違和感を感じました。そして自然と自分にとっての心地よい場所に身体が戻るというか動いていくのを感じました。
今では右肩から下がりたくないんだという意思があるのを感じます。この位置にくると身体が楽でいられて、楽に動かせるというのが分かるようになってきた感覚もあるのです。
胸を軽く空の方へあげて歩くことが自然にできていて、力むことなく颯爽と歩けるというか。そして、変わらず身体は真ん中に凝縮していて、腰回りがどっしりと安定している感覚も継続しています。
精神的な面でも、今までの自分の考え方のくせやパターンから少しずつではありますが、抜け出せてきている様に思います。少なくとも、それを客観的に見ることが以前よりずっと簡単にできる様になりました。
最近は身体や心にとって心地よいと感じる選択を、他の人を気にすることなく自分に正直に取れる様になってきています。身体で感じることを大切にしていきたいという気持ちが大きくなってきたように思います。
今回の4回のセッションも私にとっては大きな変化と気づきを伴ったものとなりました。そして、田畑さんのいつも見守っていてくれる優しい在り方に安心を感じるとともに勇気づけられてもいました。
後残り3回でセッションが終了してしまうことに少しのさみしさもありますが、自分の身体にどのような変化がおきるのかに思いを馳せながら、また次回お会いできることを楽しみにしています。”
セッション10までを終えて
その後お礼のメールを頂きました。
“身体と心が良くなる方向に向かうきっかけが、ロルフィングだった様に思うこと、ロルフィングを受けたいと決断した自分にありがとうと言いたい、ということ。
セッションに関しては、全てを受け入れてもらえているという安心感に包まれていた、これからは、自分の身体と心を見守るように寄り添いながら生きていきたいと記されていました。
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