ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

月別: 2024年5月

RolferのRolf Movement®8シリーズ(1/8)

先日、久しぶりに田畑さんのWSに参加した際、「この辺り、胆嚢のあたりに注意を向けてみてください」と言われてそうすると、右足の土踏まずから右の頬骨あたりまで、右半身の繋がりが新たにはっきりと感じられて、ここからの展開をもっと探求したいと思ってセッションを申し込む。

現在はさほど不自由を感じることなく過ごしているが、骨折を始め怪我をすることが多かった右半身の連携、とくに何度か事故で強打した顔面、頭蓋までの関係性を改善したい。

セッション開始、田畑さんの立ち位置が変わると身体の反応も結構はっきりと変わる。上下に伸びようとしたり、左右に広がろうとしたり、うねうね動き出したりなどなど。どの反応も、そのまま続けるとどうなっていくのか興味はありつつ、まずは凪になるところから始まる。

縦に、下から頭部、上へ上へ伸びていこうとする内部の動きがあるものの、外側が硬めで、伸びようとする動きについていかないなあ、と思っているうちに、線状だった伸びようとする力がクラゲに変わり(おそらく隔膜様の何かが、クラゲが泳いでいるような動きをしているように感じられる)、内部空間を拡げていく。

横隔膜あたり、胸腰腱膜あたり、後頭部の右側が拡がると、左側もそれに合わせて変化して、左右合わせて全体の内部空間が立体的に拡がっていく。とくに背面が全体的にキュッとなっていたようで、ふわっと拡がり、パサっとマッサージテーブルに着地していく感覚に、それまでなんて窮屈だったのかと、かまぼこ板のようだったなと気づく。ちなみにここまでタッチワークはない。

その後、小学生の時に怪我した右足首近くを扱ってもらう(*1)。右膝を立てて、怪我した周辺の組織~足底~足首関節へのワークの後、おそらく怪我したときに痛みが走った(走りたかった)であろう経路に微かな衝撃のようなものが伝わり、その周囲が、それに反応、適応する動きを始める。その動きが落ち着いてきたら、右股関節周辺の組織がリリースされて(*2)下腹部の内側の空間が拡がり、左側もその変化に応じて調整が起こる。

最初、上へ伸びていこうとする内部の動きに、硬めの外側がついていかなかったが、外側に弾力性が増し、上下にも左右にも立体的に内側から拡がっていた。

最後、第一頸椎を意識して、そこに頭蓋骨を乗せるというというトラッキングで、頭部の支え方や頸椎胸椎のカーブが変わって口角が上がる(*3)。首や呼吸のしやすさが楽になる。

あちこちに散らばっている根強い制限は、その昔怪我したり痛めたところを庇うための不自然な、でもそのとき使える資源をなんとか活用していた身体の使い方の名残だな、ということがわかりすぎて微笑ましく思う。が、もうやめてもらっていいとも思う(笑)。

その数日後、、上記の要因もあるが、生活習慣が大きいということも実感する。主にパソコンとテーブルの高さと座り方の関係という基本セットにかなり問題があった。要改善!

*1)怪我をしたときは、訳あって痛みを我慢というか無視するようにしていて、結果、絆創膏だけで傷が治った自分は強いなあと思ったりもしていたが、「痛いときは、ちゃんと痛がるのが大事」と再確認した。そのほうが後々の心身への影響は少なく済む。

*2)帰宅してなんとなく開脚をしてみたら、右側の開き方がかなり違う。腹部、股関節、膝関節、足首関節まで、向きが揃って無理なく連続性がある感じでやりやすい。

*3)自動的に口角が上がって気づいたのが、使っていない表情筋がたくさんあること!思うように動かせない(その理由はあるけれど)。要リハビリという感じだ。

数日後、視点の高さが変わると頭頂が感覚され、セッション時のトラッキング後の状態になり、つぶれて動きにくかった表情筋群も動きやすさが増していることに気づく。

5年前に10シリーズ終了後にRolf Movement®8シリーズ(1/8)

⚫︎セッション中
・初めは力が入っていて呼吸が浅かった。左首肩肩甲骨にコリと鈍痛を感じていた。腰と背中も痛みはないがいつもコリを感じる。

・まずは自分が楽な方に横向きになる。クッションを入れてもらい、体の感覚に集中する。
ただただ自分の体に意識を向けるだけで、呼吸が少しずつ深くなっていく。
左腕、左脚のクッションを一つ増やすと、首と足が一気に楽になった
上半身の存在感が大きく脚はあるけど、どの位置がしっくりくるかもわからないほど感覚が不在
首肩は楽になったが、肩甲骨のコリはつよいまま

・右足に触れているのか触れていないかのタッチで足に一気に意識が向く。それと同時にそれまで感じていた左肩甲骨のコリ、ハリを感じなくなる。呼吸もかなり楽になってきた。
右足に感覚が戻り、足の指、足の裏、スネの骨を感じる。骨がどんどん伸びていく感覚。
左足は右足とくらべるとぼんやりしている
右足の膝、大腿骨に触れられると、存在がはっきりする
脚に緊張を感じる
膝や大腿骨、足の指がのびて拡張していく感覚を感じる。今まで縮こまっていたのを感じる。2,3回ピクっと脚の筋肉が痙攣するように動く。
足の緊張感がほとんどなくなってきた。
足先の冷たさも感じられる
呼吸がとても楽になっていることに気づく。

・首と肩甲骨
下にしていた右腕が動き出す
それまで力が入っていた
どの方向が楽か体が探し始める。そして腕が重くなって少ししびれを感じる

・あお向けになる
右ひざをまげ、足の裏が安定するポイントを探るがしっくりこない。足の裏に手を当てすこし動かすだけで、安定感が増す。かかとの骨に意識を向けるように誘導されると、一気に足の裏に重みを感じる。骨ってこんなに重かったんだ。
タッチにより足の付け根のやや外側に意識を向けると、今度は膝から太ももにかけての重さがずっしりと感じられる
まだ腰はういている感じというか、意識があまり向かない
しばらくすると骨盤のあたりまで重さを感じるようになる。腰はすこし垂直方向に下がってきたがまだ不在。
腕を立て膝に重みを感じる。
腕もこんなに重かったのか!!
骨の重みがどんどん増して私はどれだけの重力を無視していたのか驚くほど。
同時に背骨がどんどん伸びてきて、内臓の収まるスペースが広がっていく。それと同時にお腹がぐるぐると音を立てて動き出す

・あご、頬骨、首にタッチされると、今度は顔の骨が重く、後頭部がどんどんベッドに沈み、背骨、仙骨、踵がどんどんとベッドに沈んでいく。
地球で暮らしているんだな
今までどこに重力を感じていたのか。おそらく重力を支えるべきところに重さがかからずに、他の場所に重さが集中していたことでコリや違和感があったのかもと感じるほど

呼吸が深く、コリなど違和感がなくなっている

・横向きになってからゆっくりベットに浅めに腰掛ける
足のしっくりする場所がよくわからない
立ち上がると体が左にむく
右足の向きが少し違った。足の向きを直すととまっすぐ立てた
目線が高くなっている

歩くと足の裏に体重をずっしりと感じる
そして床がふにゃふにゃしている
夏祭りで草履を履いて脱いだときの床のような

セッションの数日前から胃がぎゅっと圧迫されるような感じがあったが、それがなくなって内臓のスペースが広がりつづけているかんじ。

写真を比較すると体感どおり、上に伸びているのがわかる。
骨の重さがどんどん感じられた

⚫︎終わったあと 気づいたこと
・終わった直後は歩いているときもはっきりと足の裏に体重がかかっているのが感じられる。安定して歩けている感じ。

・2日後
眠るときに仰向けの施術のときのように、両足と腕、顔の骨の重みを感じてみた。
仰向けは日によっては苦しくて横向きで眠ることが多いが、仰向けが快適に感じた。

・3日後
電車でざこつに体重を乗せるのを感じながら座ってみた。安定する感じがする

・4日後
昼寝をして首を寝違える。体への意識を向けていない時間が多かった。

武術や整体の経験のあるSさん-Rolf Movement®8シリーズ(1/8)

セッション中に感じたこと
先生の位置取りによって身体のジンジンする感じが移動していく感覚が興味深く、中でも左足の辺りに先生が立たれている時に右足側に強烈に感覚があったのが面白かったです。
舌骨や上下の顎を感覚すると、今まで重力を感じているつもりで感じられていなかったなあと反省させられました。
鎖骨を軽く触れていただき、呼吸と共に鎖骨の動きを感覚する方法は、セッション後の生活の中でも自分に意識を向ける際に使えると思いました。
目を閉じているつもりでも周りの景色が視える時があり、不思議な感じでした。無意識に目が開いていたのでしょうか…?
セッションが一通り終了し、立ち上がった際に脛骨と足が分離されている感覚が強く感じられて、脛骨の下の点で立てている感覚が本当に新鮮でした。
セッション後に感じたこと
一番驚いたのは、セッション中に感じられた気付きがセッションの後にむしろ加速されて、3日間ほど止まらず続いた事です。
鎖骨と肩甲骨が正しい位置に常に戻る力が、自分の顕在意識とは関係なく常に働いている感じで、他の整体や武術等の稽古でここまで気付きの感覚があり続ける事は体感した事がなかったので、終始驚愕しっぱなしでした。
セッション後5日ほど経過した現在は感覚も落ち着いてきて、肩甲帯や脛骨の感覚も少し鈍くなってきているので、次回の体験で更に深い感覚を得られるかと思うと心が踊ります。

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