#2セッション

横向き。普段寝るときは左側面を下にしていることが多いが、右側面下の方が収まりがよくしっくりするので、その向きで始める。田畑さんの立ち位置によって、身体の反応がはっきりと変わることがわかる。

2、3、位置と反応を確認して凪の状態になるところで少し待つと、右の頬骨のラインが頭部の重さと相まって、横(前後)に広がる。そのラインを中心に側頭部が内側からも拡がっていく。右顎関節、咬筋あたりが緩んで伸びようとして口が開き、口腔内も拡がると、こめかみ辺りがキシキシいう感じで内側から拡がり、側頭骨の前側もついてくる。上半身全体に熱を感じるが、田畑さんが位置を変えると涼しくなる。

その後、右腸骨あたりもそれに合わせるように(向きを揃えるように?)動きがあり、続いて右腓骨と脛骨の上部にも動きを感じ、その間の骨間膜あたりに一瞬痛みを感じ、右足首外側に鈍い痛みのような痺れのようなものを感覚する。

上記の頬骨から足首までの変化は、過去の衝突、打撲、骨折、怪我の跡をたどっていて、まだそこに残っている制限がリリースされていく様子を眺めながら体験していた。起きた時期はまちまちの衝撃跡も、同じ「右側面」のなかでリリースされると、その後のまとまりもスムーズかもと感じる。

横向きになったときに上半身が後ろに倒れ気味だったので、胸椎エリアをボールで支えてもらっていたのだが、ボールにグイグイと押されている感触が起きる。面白いくらいにはっきりと押されている圧を感じるが、立ち位置から言って田畑さんがやっていることではない(念のため確認もした)。

とすると、自分の胸郭が後ろに拡がろうして、その力がボールを押して、その圧が跳ね返ってきてるのだろうが、「自分の胸郭が(内側から)拡がっている」という実感が全くなかった。このエレアの感覚がなさすぎることに書いていて気づくと、肺の裏面と背中の間が感じられて、少し肺がふんわりとした。

セッションの最中は、ただあまりにもボールに押されるのがおかしくて、笑いが込み上げてきていた。胸骨の裏面が縦に伸びた感覚はあった。

仰向けになり左膝をたてると、左仙腸関節あたりに熱を感じ、それが腰椎に昇って、右仙腸関節にも伝わって落ち着く。右膝もたてて、右足首あたりにワークする。その後、仙骨から脊柱に何か昇ってくる動きを感じ、頭部が上に伸びようとする。

両足のつま先にボールを置いてもらって踏ん張りやすくなると、伸びる力がサポートされる。周産期、出生時の再交渉の続きっぽい。つま先から頭頂までよーく伸びて清々しい。

ここまでたったの1時間!とビックリする、盛りだくさんの内容だった。いろいろ伸びて拡がって、久しぶりに生き生きする感じでニヤニヤ笑ってしまう。

2日後の夜、あぐらをかいて座っていたとき、急に右の大転子あたり(大腿筋膜張筋?中臀筋?)に鋭い痛みが走り、痛てててと思っていたら右股関節がゆっくり外旋し、上半身全体の内側がゼリーのように、ゆっくり、とろ~っと下に垂れていく感じがあった。頭部、首、肩が清々しくはっきりとする。立ち上がると、ゼリー様の組織が足まで伝って足指が床に休まる。

全体的にゼリー様の着ぐるみを着ているような感覚と、ゼリーが下に垂れていく感覚が面白かった。右下腿の流動性が低く、組織の密度が濃いことにもはっきり気づく。片方だけ分厚い締め付けソックスを履いている感じで、収まりどころを試行錯誤しているようだ。