ミュンヘンで活動中のプラティスも教えているロルファーが提供するワークショップに参加されたことをきっかけにロルフィングを受けることにしたKさん。多忙の合間を縫ってモニターでの参加。

ロルフィング前後の歩行のクオリティの比較
ロルフィング前後の両腕を上げる動きの比較

動きのクオリティのみならず、身体全体の印象が変わっていることがわかる。


シリーズ終了後のインタビュー

セッション1

セッション終了後、部屋を出て道を歩いているとすぐ、胸の開きと肩・脚の軽さを感じた。
それと同時に、1時間運動をした後のような気持ちのいい疲労感と達成感があるような身体の内側の感覚。
翌日も朝から呼吸のしやすさが持続しており、重心の安定感と、身体の中に空間が広がっていて伸び伸びとした姿勢が自然と取れていた。
歩行の仕方に癖があり、大腿筋膜張筋が引っ張られるような歩き方を普段からしているのに、セッション後は張りを感じない歩き方が出来ていた。(4.5日後にはやはりまた張ってしまう)

セッション中はとても不思議な感覚の時間が多く、
・仰向けに寝ているだけなのにどんどん身体がベッドに沈んでいく感覚
・しばらくすると意思とは反して股関節が外に開いていく感覚
・触れられていないのに、左脚が下に引っこ抜かれるように股関節に空間ができていく感覚
・手の指先が無意識に動く
・眠くなって一瞬意識が途切れていく
といったような状況が起こっていた。

セッション後に立ち上がると、顔が誰かに右から左に押されているように、勝手に顔が左を向いてしまう。。
それに抗わないでください、との指示に従った後に顔を正面に戻すと自然と立ち姿勢の軸が取りやすくなっていた。

セッションの最中から終わった後まで不思議なことばかりだったのが正直な感想。
けれど不思議なことに、身体が良くなりそうだとも確信した。
10セッションが終わるまでに、この不思議を理解できるようにロルフィングと自分の身体に向き合いたい。

Rolfer’s note:

1回目のセッションで、大腿部の筋肉の凹みが気になった。聞くと加圧下着を装着して寝ているとのこと。持続的な圧力が筋肉に凹みを与えてしまうのか?とにかく、ここを境界にしてつながりが妨げられているのを感じた。大腿部は大腿輪中隔によって筋肉がコンパートメントに収納されているが、それは間質としての機能もあるから、組織液の循環が、持続的に遮断されることになるため、制限になる可能性大である。