ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

カテゴリー: 慢性疲労 Page 1 of 2

10代半ばから長い間身体の不調を感じてこられたSさん

左半身につっぱりを感じ、左右の骨盤がねじれる感覚があり、左肩のこり、右膝の痛みあり、疲労しやすく、長時間椅子に座ることができないということで、ロルフィングにお越しになりました。

セッション1

10代の半ば頃から、長い間身体の不調を感じていました。左の胴体の前側がつねに突っ張る感覚があり、腰痛、片頭痛、慢性疲労、皮膚の炎症などが生じ、整体などに行くと数日は改善するものの、またしばらくすると体調を崩すパターンを繰り返していました。整体、針治療、理学療法、ヨガのようなボディーワーク、他にも漢方治療など試しましたが、今日まで根本的な解消にはいたりませんでした。

2年ほど前に能楽師の安田登さんの著書で田畑さんのロルフィングのことを知り、以前から気になっていたものの、費用も時間も相応にかかりそうだと思い、セッションを受ける踏ん切りはつきませんでした。

そのような中、今年7月に第一子が生まれました。妻と一緒に育児をするにあたり、子どもを抱えてミルクをあげる動作だけで私はすぐに疲れて動けなくなってしまい、改めて自分の体力のなさを痛感しました。子供と十分に向き合える状態へと身体を変えたいと思いました。そこで、田畑さんのセッションを受けようと決断しました。

セッション1回目、田畑さんにお会いしてみての第一印象は、とにかく自然体の方だということでした。向かい合っているだけで、こちらの余計な力みがなくなって楽になるような感覚を持ちました。

セッションでは、田畑さんはまずとにかく施術を受ける私がどれだけ楽にその場にいられるか、に着目されているように思えました。ベッドに寝た私に対し声掛けをしながら、施術するご自身の立つ場所を変え、私に圧がかかりにくい場所を選んだ後、実際のセッションに入りました。そのような微細な点に配慮されるのが経験になく、新鮮でした。

今回は呼吸に意識を向ける時間が多かったですが、ロルフィングが解剖学、生理学に根差しているということで、施術を受ける側の身体をある程度大きく動かすのかと思っていました。ところが実際に受けてみると、ときにミリ単位で繊細に身体を扱うことを知りました。私が仰向けの状態で、田畑さんから途中、「呼吸はどのような感覚ですか」と聞かれ、あまり普段呼吸に意識が向けられていないことに気づきました。そこでゆっくり、丁寧に呼吸を見つめると、左の肋骨のあたりにもやもやとした違和感がたまって呼吸を邪魔しているのがわかりました。

それが、田畑さんが私の左腕を少し動かしたする間に違和感が次第に胸の中央に移動し、やがて身体の外側に抜けていくのがわかりました。途中から心地良いまどろみが訪れ意識が薄れていったため確かな記憶ではないのですが、田畑さんは私の左肩から手にかけて布のようなものを置き、感覚をそちらに移行していたように思います。

また、違和感のある身体の左側と逆の右膝を立て、そこを丁寧に、わずかな動きで動かしていた記憶もあります。

徐々に霧が晴れていくような心地よい感覚の中で今回のセッションの終了が告げられました。ベッドから再び2本足で立った時、右足の上に骨盤が乗っているのがはっきりと感じられました。

最後に私の左体側に起きる突っ張りについて、種明かしのような助言がありました。身体の右側を痛めた場合にその代わりに左側が頑張って張ってしまうことが多い、とのことでした。中学時代に柔道をして右膝を痛めた時期がありました。たしかに、そのあたりの時期から身体の不調感が始まった記憶があるので、それが不調の大きな原因のように思えました。

セッションから数日経つと、少しづつ左胴体の前側に張りが戻ってきています。回復に向けまだ知っていくことがありそうです。2回目以降の発見を楽しみにしています。

セッション2

前回のセッションから2週間弱が経過しました。セッション後5~6日ほど経過したあたりから、徐々に身体の左側の緊張が強まってきました。緊張が増すに合わせて、疲労も蓄積してきていました。そんな中、ようやく本日のセッションの日を迎えられた、という気持ちでした。

本日のセッションの初めはベッドで右半身を下に横向きになりました。

寝そべった時、田畑さんから「今の感覚はどうですか?」と聞かれました。身体の緊張で感覚が鈍っているのか、うまく答えることができませんでした。ただ、直後施術がなくじっと置かれている時間帯があったので、その間、身体の感覚を探ってみました。横向きだと前回のような呼吸の違和感は感じませんでした。柔らかい右半身の上に木の丸太のような硬い左半身が乗っているようで、右と左で全く別々の身体のようでした。また、左のふくらはぎ、腕など部分部分がパンパンに張っていることに気づきました。

その後、田畑さんが私の頭の場所をわずかに動かしました。すぐに頭の緊張がとれ、頭部がベッドにしずむ感覚が得られました。すると頭部の緊張が取れた半面、胴体、下半身の張りがより明確になりました。足の位置も調整を受けました。その内に、いつの間にかそれまで分離していた左半身と右半身が、一つの身体の感覚にまとまってきました。2つの別々の物体が一つのゼリー状の個体に統合されていくような不思議な感じでした。

次に、逆に右半身を下の横向きの姿勢に変わりました。

今度は緊張している左半身が下なので、よりずっしりと重くベッドに接するような違和感がありました。田畑さんが前回セッションと同様に、私の足に手を置き、わずかな動きで少しづつ擦るように動かしました。その動きを感じているうちに、頭がぼんやりとし、身体もリラックスしていきました。途中少しの時間記憶がないため、おそらく心地よさで寝てしまっていたと思います。

左右横向きの姿勢が終わると。次はベッドに仰向けになりました。両膝を立て、古傷の右膝に触れるかどうかの強さで手を当てられたと思います。その後、私が違和感を感じる場所を見通しているように、張りが残る左肩に触れられました。次に左肋骨の一部に指を当てられ、そこに吸う息を当てるように呼吸するよう言われました。吐くときもまたそこから息が抜けるように、と言われました。この動きの後は肋骨の硬さがフワッとほどけて、ベッド一面に身体が広がるような感覚を覚えました。

一連のセッションが終わった後、部屋の中を歩行し、身体の感覚を再確認しました。最初と比べ、首が長くなり、目線が2~3㎝ほど上がったような気がしました。

ただ田畑さんの目からは私の肋骨の動きに違和感があったのでしょうか、田畑さんが私の後ろに立ち、肋骨を軽く抑えられた状態でしゃがみ動作をするよう指示を受けました。その後、再度部屋の中を歩きました。すると今度は目線の高さは元に戻り、その代わりに足が地面をどっしりと捉える感じが生まれました。

最後に、日常生活でできるワークがないか、と田畑さんに質問してみました。

田畑さんからは「とにかく楽に姿勢をとること」との指摘がありました。姿勢を決めるのは自分の意思で動かす随意筋ではなく、身体の深層にある不随意筋であり、努力して姿勢を変えられるものではないとのことでした。また、無理に良い姿勢をとろうとすると、余計な筋肉が働いて緊張が生まれてしまうとのことでした。

次回約1週間後のセッションまで、いただいたアドバイスを元にちょうどいい塩梅で生活できるか、自分で観察しながら過ごしたいと思います。

セッション3

前回のセッションから9日が経過し、今日はセッション3回目です。身体に疲れは溜まっているものの、1回目のセッション後と比較すると、左半身の緊張はほとんど感じていません。前回の施術後に田畑さんから紐を身体に巻く「ヒモトレ」を紹介され試しているのですが、その効果もあるのかもしれません。

毎回セッションに入る前に部屋の中を歩くのですが、これも前回までは左半身の前側に重心が大きくかかる感覚があったのですが、今日はそうした違和感はありませんでした。

本日のセッションはベッドにうつぶせの状態からスタートしました。田畑さんから首を左右どちらか楽な方に向けるよう促されました。私は首を左向きにし、右の頬がベッドに着く状態にしました。私は目視で確認はしませんでしたが、田畑さんは私の左肩の下にボールを入れたとのことでした。

「どんな感じがしますか?」と聞かれましたが今日は大きな違和感がないため、上手く身体の感覚を伝えることはできませんでした。しばらくそのままの姿勢でいる時間がありました。すると左腕に小さな張りがあることに気づき、田畑さんに伝えました。またそのままの姿勢の時間が続きました。じきに左腕の張りは次第に和らぎ、今度は次第に仙骨付近に硬さを感じ始めました。何も触れられなくても身体の感覚が変わっていき、不思議に感じられました。

そのままの姿勢で5分ほど経過したのでしょうか。その後田畑さんがそっと私の後頭部を指で触り、動かしました。私は疲れがたまっており、意識が心地よく薄らいでいったためはっきりとは分かりませんが、ミリ単位の指の動かし方だったように思います。

次に、うつぶせのまま首を反対の右向きにするよう促されました。また「どんな感じがしますか」と問われました。張りをほとんど感じなくなったため、上手く答えることはできませんでした。

今度は仰向けになり、膝立ちの状態になりました。田畑さんは私の足首あたりを指で触り、わずかに動かすのが感じられました。

そしてセッションの終わりが告げられました。起き上がるよう言われた時、今日はあっという間に終わってしまった感覚がありました。そこでようやく意識が遠のいている時間が長かったことに気づきました。精神的には心地よかったものの、せっかくなのでもう少し意識を留めて身体の感覚を追うことができればよかったかな、と少し後悔しました。

ベッドから立ち上がり、セッション開始前と同じように部屋の中をしばらく歩きました。今日も右足の感覚が変わっていることに気づきました。右半身が横に広がり、右足全体で床を踏めている感覚がありました。普段の生活では右膝の古傷の影響で、右足に力を入れることを躊躇しその分左半身に過剰な負荷をかけているのかもしれない、と思いました。

毎回、セッション開始前とセッション後に田畑さんが私の立ち姿勢の写真を前、横、後ろから撮っています。1回目の開始前の写真と今回のセッション後とを見比べると、一目見てだいぶ左半身の緊張が抜け、また前傾姿勢が改善していることがわかりました。身体の使い方の癖が変わりつつあるのかな、と実感しました。

次は一週間後です。さらなる変化が現れるのを期待します。

セッション4

前回のセッションからちょうど1週間が経ち、本日はセッション4回目です。前回同様、身体の疲れの自覚はあまりなく、昨日あたりから左半身がわずかに張ってきた程度です。

今日のセッションは、ベッドに左半身下の横向き状態からスタートしました。

田畑さんは今日も最初は私から離れたところに立っていました。「どんな感じですか」と感覚を問われました。私は直立時にはあまり意識しませんでしたが、やはり、左半身は右よりも固く、ベッドに接触している身体の左側が上手くなじんでいないことに気づきました。

田畑さんにそのことを伝えると、田畑さんは私の頭の側に移動しました。またどんな感じか問われると、私はなぜか頭の周辺がベッドに沈んでなじんできていることに気づきました。

田畑さんはまた立ち位置を変えました。田畑さんが私の背面側にくると、今度は背中に薄い膜が張ったように少し緊張を感じました。無防備な背面をとられることに対し生物としての危機感のようなものを感じたのでしょうか。田畑さんのわずかな立ち位置で私の感覚が大きく変わるのがとても不思議に思えました。

田畑さんはおそらく緊張の少ない頭側から施術を開始するようでした。最初私の頭の上に軽く手を置きました。その後、首の下あたりにも手を置きました。次第に首の左側の緊張が取れるのを感じました。セッション開始時と比較すると、左半身と右半身の間の差がなくなってきたようです。

次に、反対の右半身が下の横向きになりました。

田畑さんは私の左の座骨にあたりに触れ、わずかに押しました。座骨を押されている時間の中で左足に様々な感覚が生じました。まずは鼠径部のあたりにかすかにビリビリとした刺激が走りました。その後、ふくらはぎの外側あたりが暖かくなりました。ふくらはぎ全体が痺れるような感覚もありました。そして、左足全体が柔らかくなるにつれ、左膝の内側に軽い痛みも感じました。田畑さんが私の座骨から手を放すと、それらの感覚は去っていきました。

仙骨のあたりも触れられました。左の骨盤の硬さが和らぎ、だんだんとマットに沈み込みました。

その後、前回と同じく上向きで膝立ちの姿勢も取りました。田畑さんは私の足首のあたりを抑え、わずかに動かしました。抑えられていない膝が多少揺れましたが、悪い感じはなく、足全体の重さがとれた感がありました。

また「どんな感じですか」と聞かれ、左の上腕とふくらはぎに張りが残っていることを伝えました。すると田畑さんは私の左の眼球の下あたりを抑え、「重さを感じてください」と言いました。言われたように感じようとしてみると、次第に左上腕とふくらはぎの張りも和らいできました。

セッションの終わりが告げられ、また部屋の中を歩きました。今日は左半身はさほど張っていないつもりでしたが、セッション開始前と比較すると鈍っていた身体感覚が戻っているようです。やはり筋肉の緊張で感覚が鈍くなっていたようでした。

セッション前後を写真で比較すると、骨盤の左側が高くなっていたのが水平にそろっていました。やはりまだ普段の生活のなかで左側の筋肉を緊張させる癖は残っているようですが、以前ほど強い張りはなくなっています。前々回に紹介された「ヒモトレ」も続けていますが、少し身体の癖が変わってきている気がします。次回のセッションまで、また変化を観察したく思います。

セッション5

前回のセッションから6日が経過し、セッション5回目です。座り仕事をしていて以前は15時以降は疲れて集中できなかったのが、ここ2週間は夕方になってもあまり疲れを感じない日が増えてきました。セッションと日常「ヒモトレ」を継続している成果かもしれません。

本日のセッションはベッドに仰向けの姿勢から開始しました。田畑さんは最初、私の右足先のそばに立っているようでした。いつも通り「どんな感じですか」と感覚を尋ねられました。「左側の肋骨のあたりにつまりを感じます」を答えました。1回目のセッションでも仰向けで呼吸を確かめる時間がありましたが、その時と似た身体の感覚です。私が答えると、田畑さんは私の左足側に位置を変えたようでした。すると、少し肋骨のつまりが和らぐように思えました。つまりが和らいだことを田畑さんに伝えると、今度は私の頭の側に位置を変えました。ここでは肋骨の感覚は変わりませんが、上半身、とくに肩の辺りがほぐれる感じがしました。田畑さんにそのことを伝えると、田畑さんは私の左肩に上に手を置き、しばらくゆっくりとその状態を保っていました。おそらくまた指で押しながら、少しづつミリ単位で指を動かしていたと思います。私が明確に認識できないくらい、ゆっくりかつ微細な動きでした。どれくらいの時間かはわかりませんが、しばらく肩におかれた指の感覚を感じていました。どこかのタイミングで、また「どんな感じですか」と尋ねられました。身体の感覚に耳を傾けてみると、肋骨のつまりがなくなり、代わりに鳩尾のあたりにモヤモヤした感じを覚えました。これも1回目のセッションの時に似た感覚です。また、じわりと左の骨盤が開いていく感覚も感じました。開く過程で一瞬熱感を伴う痛みを感じましたが、すぐに去っていきました。

次に左膝だけを立てるよう言われました。空気が半分くらい入ったボールがそっとお腹に当てられました。当てられている間は変化がわかりませんでしたが、しばらくしてお腹から離された後、お腹の緊張がほどけた感じがありました。胴体がベッドの上に溶けて広がるような心地良さを覚えました。

そして、右膝も立てるように言われました。田畑さんは私の左右両足の足首あたりに手を置き、またその位置で少しづつ微細に指を動かしているようでした。しばらくして田畑さんが手を放し、どんな感じか尋ねられました。身体の感覚を探ってみると、胸のあたりのモヤモヤは消えていました。胴体部の違和感が抜け、左の上腕と左の足首の前側に張りを感じました。そのことを告げると、田畑さんは私の二の腕を軽く押さえました。しばらくして放すと二の腕の張りも抜け、腕全体がベッドに沈みました。

ベッドから起き、いつも通り部屋の中を歩きました。今日は首の上にしっかりと頭が乗り、安定して前に歩ける感じがしました。なぜか目線の高さはセッション開始時より低くなった気がしました。毎回セッション後に歩くときの身体感覚が違うのが不思議に思えました。そのことを田畑さんに尋ねると、毎回セッションのアプローチが異なり、これといった身体の青写真的な形があるわけではないとのことでした。

帰り道で左足の薬指の周辺にジンジンとした刺激がありました。ただ嫌な感覚というわけではありません。左足の薬指は高校時代にラグビーで強く打撲した場所です。セッションを受けたことにより、古傷がある箇所に反応が起きているように思えました。

身体全体の感じ方だけでなく、身体の扱い方も変わってきました。以前は知らない間に左半身の前側が硬く張っていました。今は身体に緊張が起きる過程が感じ取れるようになってきました。感じ取ることで、必要だと判断した時に意識して休息をとるなど、対処の仕方も変わってきました。対処の仕方を変えることによっても身体の疲れの度合いは減るかと思います。

10回のセッションもあっという間に半分の5回が終了しましたが、引き続き日々自分の身体の声を聴きながら、次回に臨みたいと思います。

セッション6

前回のセッションから1週間日が経過し、計10回セッションの内6回目、あっという間に折り返し点を迎えました。

いつものように立位で前面、側面、背面からの写真を撮った後、部屋の中を歩行しました。歩いている間に田畑さんから今日の調子を尋ねられました。疲労感、身体の左前側の突っ張りは軽減しています。一方で、以前は突っ張ることで身体を支えていたのが無くなったためなのか、ここ2週間は骨盤の右側上部に痛みを感じる時がありました。そのことを田畑さんに伝えると、立位で止まった状態で、左右片足づつ、交互に重心をかける動きをするよう促されました。そして重心をかけた時、左右どちらの足の方が安定するか尋ねられました。試してみると、左足には身体が乗る感覚がするのに対し、右足側は十分に体重を預けることができません。そのことを伝えました。

田畑さんから最初はベッドにうつ伏せになるように言われました。意外ですが、これまでの5回のセッションでうつ伏せの姿勢になった記憶がありません。田畑さんは私の左足側に立ちました。いつも通り「どんな感じですか」と尋ねられました。私は自分の身体感覚を探ってみると、身体の左半身には質量があり、ベッドに沈み込むことに対して抵抗しているようでした。一方で右半身は柔らかくベッドに沈みはするのですが、身体として感覚が頼りなく、弱々しく思えました。そのことを告げた後、田畑さんは私の右足側に移動しました。また感覚を尋ねられました。すると左半身の抵抗感が薄れ、身体の左右の差が少し無くなった気がします。

その後、田畑さんは右足側の下に板のようなものを挟み込み、高さを作ったと思います。そしてボールを私の足に当てました。その後私は頭の周辺に軽く手を触れられた記憶もあります。私はうつ伏せの姿勢の施術が快適だったのか、すぐに気持ちがまどろみ、いつの間にか意識が遠のいていました。

どのくらいの時間が経ったのか定かではありませんですが、意識が戻っても、田畑さんは私の頭の周辺に手を置いていたと思います。「どんな感じですか」と尋ねられました。最初より左半身はだいぶ柔らかになり、右半身は充実感が増し、左右の違いがあまり無くなり一体の身体としてつり合いが取れたように感じられました。

次はベッドに仰向けになるよう告げられました。両膝を立てた状態を作ったところで、「呼吸はどんな感じですか」と尋ねられました。今日は前回までの仰向けの時に感じたような左肋骨の違和感はなく、胸のつかえ、呼吸の苦しさもありませんでした。そのことを伝えると、田畑さんは私の左背中とベッドの間に手を入れ、左の胸の裏側、おそらく肺の裏側に手を当て、しばらく押さえました。胸部の硬さが徐々に和らいでくるのを感じました。

ベッドから起き上がるよう告げられ、また、部屋の中を歩きました。セッション開始時よりも右肩、右足、右半身全体の動きがしっかりと感じられました。動きを止めた後、田畑さんは私の右膝の上、前ももを押さえ、その状態でゆっくりしゃがむように言われました。そして膝の真ん中を感じるようにと言われました。そう言われて、私は改めて右膝がある、という存在を感じました。次に、田畑さんは私の右のお腹に手を当て、「ここを締めるように」と言いました。意識してみると、右膝を曲げるのと連動してお腹の筋肉が締まるのを実感しました。私は「これが身体を使う、ということなのか」とちょっとした感動を覚えました。

セッションの後、私は先ほどの右膝と腹筋の連動を日常でも再現したいと思い、田畑さんに動きを日々感じるのがよいものかと質問してみました。田畑さんからは姿勢を決めるのは意識的な部分ではない、との返答でした。以前も同じ趣旨のことを言われていますが、どうも私は「努力によって姿勢を作り出す」ということにフォーカスしがちのようです。田畑さんは、私の既存の物事の捉え方とは別の視点からアドバイスをくれている気がします。努力をしないでよいとなると個人として何をすべきか迷いますが、以前紹介された「ヒモトレ」は効果を感じているので、しばらく続けようと思います。

次のセッションは頭部に対するアプローチとのことです。頭部は左肩の緊張が高まった時に左側に片頭痛を感じることはあります。ですが身体の緊張度が高くない時はあまり意識しないで済んでいるため、いまだ理解が乏しい箇所です。今回の10シリーズセッションで今までにない感覚を味わえているので、可能な限り、先入観にあまり捉われずにありのままに受けてみたいと思います。

セッション7

前回のセッションから8日が経過しました。前回の右足で地面を踏む感覚を思い出し、身体全体の感覚を感じながら動いてみたいと思い、前日に50分ほどゆっくりランニングをしました。身体の感覚を感じながら、左右の足でバランス良く地面を蹴ることを意識してみました。走った直後は汗をかいて爽快でしたが、次の日セッション当日にはやはり左半身に硬さが生じました。意識で身体のバランスをコントロールするのはやはり難しいと思いました。

今日のセッションはベッドに仰向けの姿勢から始まりました。田畑さんは最初私の右足側に立ちました。「どんな感じですか」と問われました。仰向けでもやはり左半身は硬く、かつ身体の外から細い糸で引っ張られているような突っ張り感がありました。田畑さんは私の右足側に立ち、そのまま頭側に移りました。しばらくすると頭の近くがスーッと和らぐ感覚があったため、そのことを田畑に伝えました。すると頭側から施術を開始するとのことでした。

田畑さんは私の左右の胸のちょうど中央あたりにそっと手を置いたようでした。そのまましばらく手を動かさなかったと思います。徐々に左の骨盤がジワーっと開いていくのを感じました。ベッドに反発していたお尻が段々と沈んでいくのを感じました。私はセッション中に意識が遠のくことが多いため、今日こそは目を開いて意識を保とうと思いしっかりと天井の光を見ていたのですが、いつもの通りいつの間にか意識が失われていました。しばらくして気が付いても田畑さんの手は私の胸の中央あたりにあったと思います。また「どんな感じですか」と問われました。身体の左半身全体の緊張はだいぶ和らぎ、お尻の一部分などにわずかな硬さが残る程度になっていました。田畑さんに「左右が一つの身体になった感じがします」と伝えました。

次に仰向けの姿勢のまま両膝を立てました。首・背中とベッドの間に薄い板状のものを挟まれました。すると、次第に呼吸の通りが良くなってきた気がしました。

そして、田畑さんから顎(の施術)に入ると告げられました。どんなことをするのかな、と思いましたが、田畑さんは紙かビニールのような素材の手袋を手にはめました。口をしっかり開けるように告げられ開けると、指を私の口の下顎の左側にいれました。そして「下顎の重さを感じてください」と言われました。様々な整体を受けてきましたが、これは初めての体験でした。一瞬、「歯医者かっ」と心の中で叫びました。ただ驚きはしたものの、とはいえ田畑さんは他の箇所と同じく、指を丁寧にゆっくりと動かす感じだったので、特に痛みなどはありませんでした。田畑さんは私の口に入れた指を出し、「どんな感じですか」と私に問いかけました。私は何ともいえない感じでしたが、顎の辺りが広がるような感覚を覚えました。次に田畑さんは私の口の下顎の右側にも指を入れました。左右の顎が終わると、下顎全体が顔の上でフワフワ浮いているような感じがしました。上顎も左右行いました。

そしてさらに、鼻にも指を入れるとのことでした。最初は左の鼻ですが、これは指が鼻に入る感覚がヌルっとして正直最初は違和感しかありませんでした。田畑さんは「鼻と口が呼吸でつながっているのを感じてください」「鼻から入る空気が肺に入るのを感じてください」などと私に伝えていたと思います。私は何とか言われた箇所を感じてみようと思いました。が、違和感の中で本当にその箇所を感じられたかはわかりません。続いて右の鼻にも指を入れられました。

左右終わって指が鼻から出た後、また感覚を尋ねられました。私の呼吸がかつてないほどにまっすぐ入るのがわかりました。鼻から入った呼吸が胴を伝ってまっすぐにお腹に届きます。そして、呼吸をするたびにさらに身体の先までつながっていくのを感じました。全身が呼吸で満たされるのがとても快適だったのを覚えています。

セッションの終わりが告げられ、部屋の中を歩きました。まだ呼吸の感覚が残っており、胴体を通る呼吸によって勝手に姿勢が保たれる感じがしました。呼吸の通りが良いと、その心地良さで身体の違和感など吹き飛ぶ感じがしました。歩く時の頭の位置、目線も自然にあるべき場所に定まる気がしました。呼吸が良くできていれば色々な問題が解消されるのかもしれないな、と思いました。

セッションの度に新鮮な経験を味わっていますが、今回はとくに衝撃的な体験を味わえました。次は8回目、終盤に差し掛かってきましたが、日常でも呼吸や身体の感覚を味いながら過ごしたいと思います。

セッション8

前回のセッションから1週間日が経過しました。今年は10月も暖かい日が続きましたが、今週は気温が下がり、寒さに反応する形で身体にも変化を感じます。例年気温が大きく変わるタイミングに不調になりやすく、今年は左肩こりと、それに伴い頭部左側に緊張性の片頭痛が出てきました。セッション前の歩行確認の際に田畑さんにそのことを伝えました。

今日のセッションはベッドにうつ伏せの姿勢からスタートしました。田畑さんは私の膝を左右交互に横に曲げ伸ばしました。平泳ぎの足を片足づつ行うような形です。そしてどの姿勢が落ち着くかを私に尋ねました。私は頭を左側に向け、右足は伸ばしたままで左膝を横に曲げる姿勢が安定したので、それを伝えました。その姿勢から行うとのことでした。田畑さんは私の両ひざを細い紐で軽くくるんで、左肩の下にクッションを挟みました。しばらくは私の足のそばで立ち位置を変えて確かめているようでした。「今どんな感じですか」と尋ねられました。私は左右非対称の姿勢のせいか、身体感覚が良くわかりませんでしたが、左頭部の片頭痛は残っていましたので、その旨を伝えました。田畑さんは私の左ふくらはぎのあたりに手を置き、しばらくそのままわずかに指の力を入れる程度で押さえました。いつもながら、このじっくりとしたペースでかつ微細な強さの指圧がよく身体に作用します。左殿筋の緊張がほどけ、骨盤が徐々に開いていくのが分かりました。その指圧が続いた後、右足のふくらはぎの辺りにも同じように手を置き、またしばらく押しました。

次に、田畑さんは逆の姿勢をとるよう私に促しました。左足を伸ばし、右膝を横に向ける姿勢です。そして同じように両膝を紐でくるみ、右肩の下にクッションを置きました。その後は私の右ふくらはぎをじっくりとしたペースで押しました。左も同じようなペースで押しました。

足へのアプローチが終わった後、田畑さんは私の背中の中心あたりをかるく指で押し続けました。この時点で頭の片頭痛はほぼ消えており、そのことを田畑さんに伝えました。

その後、仰向けの姿勢になり、両膝を曲げるように促されました。田畑さんはまた「どんな感じですか」と私に問いました。仰向けで左右対称の姿勢になると、うつ伏せの時よりも左右差が感じられました。田畑さんに左肩のあたりにわずかに張りが残っていることを伝えました。田畑さんは私の左肋骨のあたりを抑えながら「息を吸う時にここを伸ばすように」と 言いました。そのまま3~4回程度のゆっくり呼吸を繰り返しました。田畑さんが手を離した後、左肩の張りがなくなりました。左骨盤部もより広がりを感じました。

ベッドから立ち上がり部屋の中を歩きました。セッション開始前の片頭痛はなくなり、左半身の微細な動きが感じられました。田畑さんから「左肋骨のあたりに怪我をしたことはありますか?」と問われました。記憶をたどってみると、柔道で投げられた際に肋骨を痛めたことはあります。右膝とは異なり後遺症はないと思っていたのですが、無意識のところで姿勢に影響を与えているのかもしれません。「ヒモトレ」で肋骨のあたりの姿勢を整える紐の巻き方を紹介いただきました。さっそく試してみようと思います。

今回で8回目が終わり、後2回で10シリーズのセッションは終了です。私見としては正直まだ「意識として気づくことで、自分で身体を変えられる部分があるのではないか」と思ってしまう部分があります。ですが田畑さんによると姿勢は意識によって変えられる部分は少ないとのことです。当面はまず10回のセッションを受けきって、その時の自分の変化を感じてみたいと思います。

セッション9

前回のセッションから6日が経過しました。

田畑さんから紹介された「ヒモトレ」で日々身体感覚を感じていて嬉しい発見がありました。思い付きで右足の腿をヒモで巻くのを試していたら、古傷の右膝の痛みを感じなくなりました。正確には、深く曲げたりすると多少の痛みを感じるのですが、歩行など日常生活の動作ではほぼ痛みを感じない状態になりました。右膝をかばわずに、きちんと足の上に骨盤が乗って立つ感覚をもてるようになりました。なぜヒモによって痛みを感じなくなるのかが不思議でしかたなかったのですが、今日のセッションの最後の田畑さんとの話で腑に落ちました。ヒモを巻くことによって無意識のうちに身体全体でバランスを取るようになり、膝の一部で支えていた負担が身体全体に分散されるようになったとのことです。

さて、今日のセッション内容ですが、今までにないアクロバットともいえる姿勢で始まりました。ベッドのやや左側にうつ伏せになり、左手を左側に伸ばしベッドの横置いた大きなバランスボールの上に手のひらを乗せます。二の腕の下あたりにクッションも置きました。右手は逆側に伸ばします。下半身は横向きになりました。腰のあたりで身体が左にねじれる形になります。いつものように田畑さんから「今どんな感じですか」と問われました。ねじれにより左体側がかなり伸ばされているため、左腰に突っ張りを感じるが、気持ちがいい伸びだと答えました。正確には、痛いと思う一歩手前の微妙な心地よさ、という感じでした。

田畑さんは私の首の後ろに手を置き、左手、右手を伸ばすと一緒に、呼吸で首の後ろの伸ばすように私を促しました。私は必死に言われた動作をして上手くいっているのかわかりませんでしたが、腰の突っ張りが和らぐのを感じました。突っ張りの場所自体も左から右腰に、そして左右の腰の中心へと移り変わりました。

次に同じ姿勢を左右反対でも取りました。右手側にバランスボールがあり、腰が右にねじれる形です。こちらの姿勢のほうが安定感はありました。ただ、腰の伸びという点では、最初の左ねじりのほうが高かった感覚がありました。同じように呼吸で首の後ろを伸ばす動作も行いました。これをすると身体の緊張がほどけ、身体がベッドに深く沈みました。

そして、よく以前のセッションからよく行うあお向けの膝立ちの姿勢になりました。今日はここまでで大きく身体をほぐす動作をしたためか、以前のセッション時のような身体の左右の差は感じなく、身体が左右合わせて一つの存在として感じられました。

ベッドでのセッションが終わり、いつものように部屋の中を歩きました。今日はなぜか歩くとふらふらと身体の軸が定まらない感覚がありました。そのことを田畑さんに告げると、田畑さんは私の肋骨あたりを手でサポートしながら、私に呼吸をするよう促しました。何度かこのような動作を繰り返し再び歩くと軸が定まり最後は安定した姿勢で歩けました。

冒頭のヒモトレの効果を感じているうちに、田畑さんのセッションの技術と大きな関連性があると思うようになりました。田畑さんが、立ち位置を変えるなどの微妙な動作で受け手の私の感覚的な心地よさが変わるのが、ヒモをつける場所や結び目の位置を変えて、快適な巻き方を探る行為に似ていると思います。ヒモの付け方を変えて心地良さのポイントを探るのは、大きな努力を要するものではなく、ちょっとしたアジャスト(調整)に近いと思います。これは頑張って根性で何事も達成しようというマインドとは異なる視点です。このことに気づけたのは、誇張ではなく今後の私の人生にとって大きな価値があると思います。

次でセッション最後の10回目ですが、日々頑張りすぎず、少しづつ自分にとって快と感じられる身体の部分を探り、次回を迎えたいと思います。

セッション10

前回のセッションから8日が経過し、10回目、最終回となりました。

のべ約2か月ですがあっという間でした。1回目セッション前に感じていた身体的な不調の内、膝の痛みはヒモトレで平常時ではほぼ解消され、左半身の緊張は2割程度、仕事中の疲労感も7割程度のレベルに軽減されました。

一方残る不安として、腰は大きな痛みはないものの若干骨盤の安定感に懸念は残っています。また、皮膚のかさつき、炎症はまだ出る時はあります。

総合的に見て、身体全体の症状は良い方法に向かっていると思います。

前回のセッションはかなりアクロバットな姿勢から始まったため、今回もどういう形になるかと、最初は内心そわそわしていました。しかし蓋を開けてみると、今回はシンプルにベッドにあお向けの姿勢から始まりました。いつも通り田畑さんは私の足の側で立ち位置を色々と変えていました。田畑さんは私に感覚を尋ね、それを元に場所を決めて開始するパターンが多かったのですが、今日は尋ねることなく、右足側からのアプローチに決めたようでした。

田畑さんは私に右膝だけ立てるよう促しました。そして珍しく、といっては失礼ですが「痛かったら言ってください」といって、脛の辺りに手を当てました。施術ではっきり痛みを感じたことはなかったので意外でした。が、やはり指で押す感覚は微細で、痛みは全く感じません。脛の後、膝、前ももの辺りと、田畑さんは少しづつ指で押さえる部位を移動していました。しばらくして「どんな感じですか」と問われました。田畑さんが押さえているのは私の右足ですが、左の骨盤が広がっていくのを感じていたため、そのことを伝えました。

次に左膝も立てて、同じように脛のあたりからいくつかの部位を指で押されました。

全身が柔らかく統合される感覚の中、心地良さで意識がまどろみ、途中は記憶が抜けてしまいました。たしか頭部のあたりを押さえられる時間もあったかと思います。胸の中央の緊張がほどけ、胸骨の間にスペースができた感覚も覚えました。

ベッドでの施術を終え、いつものように部屋の中を歩きました。開始前わずかにあった左半身の緊張が抜け、全身の微細な動きを感じて歩けました。その後両手を前後、左右に上げ下げの動作も行いました。私はいつも左手を挙げる時に左肩口にわずかに緊張を感じると伝えたところ、田畑さんは私の目を手で覆い、「左目の力を抜き、右目の視界に映るものを見つめるように」と言いました。私は言われた通りにするよう試みました。田畑さんが手を離した後、肩にあったわずかな緊張が抜けていました。目の動きがどう肩とつながりがあるかわかりませんでしたが、見事な変化に驚きました。

これで10シリーズのセッションが終わりました。ロルフィングは解剖学と生理学に根差しているとの事前知識を得ていましたが、今まで受けた整体のアプローチと全く異なり、正直、まだ現在の自分の身体の状態を整理しきれていません。ただ冒頭に記載したとおり、身体全体としての不調感が改善していることは間違いない、と思っています。田畑さんによるとこの後も身体に変化が生じうるとのことでしたので、しばらくは日々起こる身体の状態を観察しようと思います。

Covid-19感染後の遠隔セッション

コロナウイルスに感染したのが 2021年5月で、ちゃんと休んでなかったから後遺症が続いている感じが残り,悪化しているわけではないがすぐ疲れてしまうとのことで,3日間連続で10分間の遠隔ヒーリングを実施した。

遠隔1回目

4月18日(月)2022年 

遠隔の感想 施術予定日の前日から体調はすこぶる悪く 施術当日も、朝から寝たままだったので、 開始時刻前にすでに、ベッドに仰向けに寝ていた。

身体を包む空気感に変化が感じられ、時計を見ると約束の 開始時刻になっていた。 身体の上にジェリー状の空気が出現したように感じた。 症状は伝えていなかったのに、 出現したジェリー状の空気が、不調だった内臓を包むように もごもご動き、 問題があると感じていた部分に、正確に触手を伸ばし癒やしてくれた。 腹部、頭痛のする部分、しめつけを感じていた首の付け根に 心地よい刺激を感じた。 施術前日からのあまりの具合の悪さに、 このまま何日も起き上がれないんじゃないか?  あるいは何年もこんな感じだったらどうしようと心配していたのに、 施術が終わって2,3時間寝たら、なんだか大丈夫という感じ。 気分も良くなっている。 効きました。

遠隔2回目

4月19日(火)2022年

昨日は悪夢を見ませんでした。3日続けて悪夢見ていたんですよ!

それと、昨日夜中12時半くらいからまた治療うけているような感覚がありまして、どすって眠れました。 昨日は掃除した後、ものすごく眠くなって身体がだるいまま、iHerbにサプリの注文したりダラダラしてベッドに入ったんですが、12時半くらいに、オヨヨみたいに・・・ 午後の遠隔の時にも思ったんですが、施術うけている時は、 その時の感覚に集中して、先のことや、前に起きたことを一切考えなくなりました。 これすごいことだって思いました。 施術うける前は、この先どうしようとか、あの時、ああしてれば、とかぐるぐる考えていたのに。 本当にありがとうございました。

遠隔3回目

4月20日(水)2022年

ボーンと急に緩んで眠気に襲われたり、その後でなぜかスカッとしている という感覚がありました。 かなりハッキリ感じますので 「遠隔」っていっても目に見える距離ってなんだろう? と思います。 体調もですが鬱ぽくて、それがヒシヒシきつかったんですが、 悪夢もなくなり、働いてない罪悪感もなくなり、田畑先生のお陰様です。 実際、田畑先生の遠隔しか施術といったものなにも受けていなかったものですから

首の左側面が腫れてるので もう少し元気が出たら、 負担にならな検査とかしてみようと思っています。 ですが、 この腫れも、最初に遠隔していただいた翌日からほぼ目立たなくなっちゃってました。

本当にありがとうございます。 心も身体も真面目に向き合っていこうという気になりつつもどこから手をつけていけばいいのやらと思っていまして、 こんなにお力いただきなんとお礼すればいいのか申し訳なくもありなのですが ご恩返しできるようになりたいです。

その後,対面セッションにお越しになりました。

その体験記→「痛みは、自作自演だったのか?」

リモートワークの影響

緊急事態宣言の間はずっとリモートでの仕事を続けておられたというロルファーの方からセッションのご要望を頂きました。リモートワークでの視覚と身体の使い方を扱うムーブメントが適切だと思い、まずは、イールドによって安全安心な感覚を思い出してもらってから、視覚と関節間の緊張のカップリングを解いていく働きかけを主に行いました。

ご本人の許可を得て、以下ご感想をシェアさせて頂きます。

セッションの間は、結構ぼんやりしていて、身体感覚を言語化するのが難しい状態でした。私にとってはちょっと珍しい状態で、後から振り返ると、視聴覚系の神経とかが緊張気味の状態で「高止まり」みたいになっていたのかも?と思ったりしました。リモートでの打ち合わせや講座受講、PC作業など「コロナの時代のニューアブノーマル」な働き方に、システムが気付かないうちに結構(それもずいぶんと)疲れちゃっていたのかなぁと。何を聞いても「わかりません…」って答えるクライアントの気持ちがわかった様な気もしましたし(笑)言語化できなくてもシステムは変化しているということはセッション後の体感としてあったので、色々と興味深い経験でした。

◆イールド&ムーブメントワークの醍醐味を体感!?セッションの終わりの方で、股関節にワークしていただきながら、優しく目の奥が楽な目線でいるというワークがとても効果的で強く印象(&体感)に残りました◎
日頃PC作業をしている時間が多いこともあり、最近とても目が疲れていました。(ついに老眼もスタートか???)で、たまに自分で視線を柔らかく…など意識したり、ちょっと自分でエクササイズみたいなことしたりもしてはいたのですが…自分でリリースできる範囲を超えて「緊張状態高止まり」みたいになっていたのか…身近に受けられる鍼灸などでメンテナンスも定期的に受けていたのですが、施術を受けた直後はかなり楽になっても、また疲れた状態に陥りがち…という状況でした(←日々の生活の在り方も見直せると良いかもですが…)

ところが、今回のセッションの後、かなり長い間、股関節がspaciousな感じや目の奥が柔らかい視線の感じ…などを自分の身体感覚として思い出すことができました(←現在も進行中…かな?)

足→脚→股関節→腰 と土台が安定したこと(安定感&全身のバランスが改善)、perception が変化したこと など、自分のシステム全体として無理なく、自分の内側から柔らかさとかしなやかさとかが引き出された様な感じがあり、日々の生活の中でも「今、どこが緊張しているか?」気付くことが増えました(←最近、こういう感覚がずいぶんと薄くなっていた自分にも気付かされました(汗)

ロルフィング(&イールド&ムーブメント)の醍醐味というか、可能性というか、そういうものに改めて気付かされた、体感できた様に思いました。

→ 疲れ目(and / or 老眼疑惑!?)かなり改善しました!!

→セッションの前、ちょっと不安があった腰も、セッション後ものすごい安定感を感じました!!

(←寒さなどもあり、引き続き、注意しながら見守りたいと思います。)

ご家族のサポートの合間を縫って遠方から

体との会話の仕方、体の使い方を見直していきたい – Kさん

幼少時に後天性癲癇を発症。成長期に完治したものの体の左右の体のバランスを整えることにずっと興味あり。日々の仕事の疲れが抜けずにいたので、体との会話の仕方、体の使い方を見直していきたい。一度ロルフィングセッションの体験はあるが、晴れ豆で見た田畑のセッションの仕方の方が、自分が望んでいる形かもしれないと感じた、とのことです。

1回目

セッションの前から、どうしてここへ来たのかという根本的なところに気付かされてはいましたが、1回目のセッションを終えて、今もそれを軸に取り組んでいる様な感覚があります。セッションを受けている時は、体の各所がビクッと動いたり、田畑さんの立たれる位置によっては「いや!」という抵抗感が出たところもありましたが、何に対しても冷静な良い距離感でゆっくりと取り組んで頂いたおかげで、徐々に力が抜けて、とても心地良く安心し、少し眠ってしまった様な気がします。終わった後は、視界がすっきり明るく穏やかで、なんというか、心身共にのびやかさや広がりが戻って来たという感じがしました。

この感覚、すでに知っている感覚ではありますが、ずっと持ち続けるのが難しいと思っていました。でも、これからは日々の中で、もっと長く持ち続けられたらいいなと終わった後に強く感じました。実は、帰り道の途中で電車の中でヘッドホンをして音楽を聞いた時、ただ音楽が体に響くのが楽しくて、驚きました。こんなに安心して電車の中での時間を楽しむのは、本当に久しぶりでした。この様な時ですので常に緊張はしていたとは思いますが、心身への安心感があれば、その感じ方も変えられるのかもしれないと感じられたのは、かなり大きな発見でした。

この日は夜中に2時間程、上半身だけ痛みがかなり出て来てしまいましたが、翌朝、目が覚めた時には大方、消えていました。お話ししていた足の裏の痛みや痺れもないままでした。ただ、体全体が少し熱っぽい時の様な関節の節目がふわっと浮いている様な落ち着かない感じ、上半身の血行がいつもよりいい感じやデトックス的な腸内の動きも続いたので、翌々日の午前中までは自宅でゆっくり過ごしてみたら、夜に上記の「いや!」の部分に関わる夢が見られ何とか手放す事が出来た気がします。今日には体も、落ち着きましたし、今日の仕事後の疲れ方も、全然違います。

変化の速さに、体って凄いなとも感じています。思っていたよりも、意識の仕方次第もあったのかも?しれないとも思いました。

ただ、気持ちよく動けるのは単純に嬉しくて、いつもよりも自尊心を保てている気がします。

あと、今までと少し違うところで気になるところも出て来たので、また、次回にでも伺えればと思います。

来週も、どうぞ宜しくお願い致します。

2回目

先週にお伺いしたセッション中は、体より少し外側から調整して貰っている感覚がとても心地よく、仙骨を挟み、上下で体がこんな風に繋がっているのか・・という実感もあって、面白いなという気持ちも出て来ました。セッション中に、いくつかのイメージの様なものや、お盆だったからかと思いますが、亡くなった祖母の姿などもかなりはっきりと見えたりしたのも、とても興味深かったです。

セッション直後も、前の時よりもリラックスできていて、心地の良い安心感で満たされていました。そんなに直接の接触がたくさんあった訳ではありませんでしたが、エネルギーとして体の内部で歪んでいた部分を在るべき所へと戻して貰った様な感覚がありました。

その歪みが出て来たのだと思いますが、また、帰り道から右腕が痛み始め、その夜と翌日は、体の各部位に出る痛みが抜けていくのを待っている様な感じでした。前回にもあった事でしたので、おそらく、感じ切れば抜けていくものだろうと思っていましたが、今回は、主に上半身と足にも少し出て来たのと、前回よりも痛みがなくなるまでに少し時間がかかったので、時々、痛みが辛く感じる時もありました。

翌々日からは、仕事をしていましたが、動く時の体の感覚に前より自然と気づけるようになっている気がします。歩いている時も、いつもよりも踵や腰の辺りに重心が落ち着いていると楽な気がしたり、仕事中も、頭で組み立てるスケジュールだけではなく、体のフィーリングを注意して見るようにしていると、時間の流れを少しゆっくり感じ、自分の気持ちの面でもペースが安定する様に感じられました。

前回にもお伝えした通り、立ち仕事なので疲れでいつも足が怠く、朝起きてベッドから立ち上がる時に足の裏がじんわり痺れて歩くのが辛かったのが、今も少し感じる程度で、正直かなり楽です。ただ、今回は、歩く癖が出たのでしょうか。右足の人差し指、中指、薬指の辺りだけが、なぜか痛む様になったので、今度お伺いした時、また御願いしたいと思っています。あと、仕事でよく使う右手や右腕も、少しまだ痛みが在る感じがします。

今は、日課の瞑想で、よりリラックスした時間が戻りつつあり、体の緩む感覚の大切さを実感しています。

3回目

今回のセッションのすぐ後は、前回までの様に色々な部位の痛みが浮き上がる様な事がほとんどなく、いつも仕事で酷使している手や腕にポイントで痛みが出る程度でした。そして、それも日々少しづつ痛みが小さくなり、今は動かすと奥の方でたまにじわっと痛む程度にまでなっています。正直、前回までの痛みはなんだったのだろう、と少し不思議な気持ちになったくらいです。

ここ数年の間、私自身を見つめ直すワークやセッションを続けてきましたが、ロルフィングのセッションの回が進む毎に、また感覚が少し変わりつつあるのも興味深いところです。今までとの違いは、多分「自然に気づいて、受け入れる」時の感覚です。気づきが自然発生的な、何も力が入っていない感覚に変わりつつあって、だからなのか自然と受け入れられる様な方向へ、感覚と思考が動いていきます。この変化は、とても嬉しく、興味深く、少し面白いです。

今週後半は仕事が続き、特別こんを詰めたつもりはありませんでしたが、今、右半身にじわじわと痛みやだるさが各リンパの辺りに出てきました。少し腰も痛みますので、明後日、またお願いしたいです。こんなにも疲れがたまるんだ・・というのも、続けて通う事で改めて気づけました。

あと、この痛みの出方を考えていた時に、ふと、私がまだ子供の頃、極度の内股で走ると自分の足に引っかかって、よく転んでいたと母から聞いた話を急に思い出しました。そういえば、その頃から自分の体についての不安と疑問を持っていたなと思います。こうして振り返りながら、自分自身と良く知り合える事ができるのは、楽しいですね。

4回目

セッション後にもお伝えしましたが、今回は終わった後、股関節の下に真っ直ぐと「足が生えた」様な感覚がありました。教えて頂いた立ち方も、日々の中でやってみています。いつもの痛みも、この日の夜まで出ましたが翌日からはかなりなくなり、ほっとしました。

今週は、仕事でかなり重いものを持つ仕事があり、少し無理をしたせいか土曜くらいから上半身の疲労感が取れず、それがきっかけの様に、眠くて眠くてしょうがない日が2~3日続いていました。夏の終わり頃には毎年、数日間、強い眠気に襲われる事があり、大抵は、体ががくんと寝落ちていく感じで1日眠り続けている事が多かったのですが、今回は眠くても、近所の友人に会いにいく余裕があったり、1日眠り続けて起きた時に体が怠くて重くてどうしようもない、ということはなかったのは驚きでした。

今年は毎年辛い夏バテも、田畑さんのところでお世話になっていたおかげで、奇跡的にあまりせず、なっても、眠ると治るというか治りが早く、いつもよりも体が楽でしたので体力の低下と共に落ち込みすぎる事もなく、感情に振りがあっても安定に戻りやすい様に感じます。体力低下からくる心の揺れ、浮き沈みは、今までどうしようもないと思い、どこかコンプレックスの様に情けなく感じていたところだったので、自然に、そして緩やかに解決していた事に今書きながら気づきました。本当に嬉しく心強いですし、続けて通うのが面白いなと感じます。

5回目

今回は田畑さんのセッションを受けている時の感覚がいつも以上に面白かったので、その時の体験を中心に書きたいと思います。

セッションを受けている時だいたいは、少し脳波を下げた瞑想中の様な状態で自分を確認しているのですが、今回は、自分の骨の形や、骨が動いている様を具体的にイメージ出来るような感じが特に強く、骨格というものが体の中にあって、それが私の体の土台だと改めて気づかされました。子供の頃に習っていたクラシックバレエで、準備運動としてストレッチをする時に、体の各部位が連動していく感じを観察するのが面白くて好きだったのも、久しぶりに楽しい感覚で思い出しました。あと、その頃から足の形にはコンプレックスがあり「いっそ一度、骨を組み立て直して貰いたい」と思った事があった事も思い出し、今回はまさにそれかなとも感じました。

途中、一度だけ、下胸辺りから何かのエネルギーの塊が胸元へと上がってきて、一瞬、ぐっと呼吸が止まったような苦しさがあり、反射的に息を吐き出しましたが、実は、その時の反射的な動きで、自分が寝てしまっていたことに初めて気づいたので、何が出ていったのかはわからないままでした。

セッションの後半頃には、体の少し外側の足元から頭の先の方へと、病気の人の体の匂いの様な独特な匂いの塊がシュッと移動していきました。消えていったのかもなと、感じました。他にも自分の思い癖についてもその思考の枠の中で、こだわりすぎていたんだな・・と気づく事も多々ありました。思考枠については、セッション後に動く事が多いのですが、今回はセッション中にも具体的にふと頭に浮かび、それが自由についての事柄だったのが今回は印象に残りました。そんな感覚的には色々と浮かんでは消えていく感覚がありましたが、それと共に、とても深いリラックス感の中にいるので、慌てる事もなく、割と楽しく確認している感覚の中でセッションが終了しました。

セッションが終わって、ゆっくり体を起こして座った時、何か体の大きなところ、やはり土台なんでしょうか…?が変わった感覚があり、上半身が座る位置に定まるまで、いつもよりも少し時間がかかっていましたが、少し上半身を揺らして、調整していると位置が掴めた感覚出てきて安定しました。それで、いつものように立ち上がり、歩きはじめたのですが、いつもと全然違って、正直にそのまま書くと「…なんだこれ?」と思っていました。初めての感覚というのか…あの時はうまく言葉に出来ませんでしたが、体の真ん中に貫くエネルギーの柱があるという感覚がかなりはっきりとありました。歩き始めても、ややO脚気味で左右少し長さが違うと、昔、受けた整体師さんから言われたことがあったからか、歩く時の左右のアンバランスさ(特に体の右側の)を少しだけ感じていたのですが、柱がしっかりとあるので、その(柱の)外側は柱に沿って歩けば、自然と整いそうな感覚があったのが嬉しくて「もっと歩いてみたい!」と思い、実は、その後、駅を少し遠回りして歩く感覚を楽しみながら帰りました(笑)

その後も、当日の夜まではいつもの痛みが出ましたが、その後は治り、今も変わらず安定感、安心感があります。ここ数日は、足の踵の感覚と歯の奥の噛み締めの感覚が響く感じが出てきました。あと体についての気づきだけでなく、内面的な気づきも進めやすくなっています。先々週くらいから仕事関係のことでも、少し突発的な形で色々と起こり、まだ状況としては続いていますが、そこから得られる事が多くあると、粘り強く拾えている感覚が前よりもあり、自分なりに前向きに進めているかなと感じます。

体から色んな意味で、私の土台が整っていく為の道のりなのかなと、今は思っております。

6回目

今回、実は生理中だった事もあり体調的には少し不安定な中に伺っていた為か、施術中はほぼ眠っていたと思います。セッション後、いつものように立ち上がるといつも生理中は重く感じるお腹の辺りが軽くなっていて、体感的に骨盤周りの内臓が下向きだったのに、上に起き上がって動きが良くなった、様に感じました。後、セッション前にお伝えしていた左の骨盤辺りも動きが良くなっていて、その為か、少し痛みがありましたがこれもしばらく経ったら治っていきました。
セッション後、もともと休みの日はあまり出かけないのですが、前から行きたかった高尾山に行ってきました。山登は、いつも途中から疲れてしまって帰り歩くのが辛いくらい疲れてしまっていたのですが、今回は、なんとなく大丈夫な気がして出かけてみました。予想以上に動けた上に、帰り道も辛くなく良く眠れましたし、前は必ずなっていた筋肉痛にもならずに、翌日、普通に動けて、かなり驚きました。
日々の生活の中でも、前より落ち着いて身体との対話ができる様になってきた気がします。前は、疲れがどれだけ溜まっているのか・・徐々にケアするしかないけど日々溜まっていくから、いつまでもプラスになる気がしないというか・・そんな漠然とした、ぐるぐる回る不安感があったのですが、最近はそういった事をあまり考えなくなってきました。身体のセッションに続けて通うこと自体、今まで経験したことがなかったので、その安心感はかなり大きいと思いますし、身体との対話を重ねる事が普通になってきたのもあってなのか、自分の身体の力に少し自信が湧いてきたのかもしれません。日々の中で「私って意外と動けるんだ・・」と度々、思えるようになってきましたから。
この自信は、自分の内面的な探求にもだいぶ影響していると思います。受け止め切れないと思って長年、持ち続けていた部分も徐々に統合できてきました。日々もちろん何もない訳ではありませんから、そんな中で、身体についても、内面についても、継続して信じる事ができるって本当に大事だなと思います。

7回目

今回はとても細かい部位の調整ではありましたが、いつもの様に身体の中のつながりを感じながら、心地よく受けられました。

今回、面白かったのはセッションが終わって目をあける時、あれ、どこまで身体なのかな…という感覚が強かった事でした。実際の身体の境界線がかなり薄くて、その身体よりもひとまわりか、もう少し大きなサイズ感で、あれ?身体なのかな?という感覚がリアルにありました。ちなみに厳密なここまでが身体という区切りがなくて、ぼんやり暗くて見えないけど、もう少し先にも続いている様な不思議な体感でした。

松果体とかにも関係してるのかもしれない…などとも思ってはみたのですが、今まで感じた事がない感覚でしたので、とても興味深く、これは田畑さんに伺うしかないと思い、帰り際に、身体がどこまでか?という質問をさせて頂いた次第でした。その時、田畑さんから、胎児が胎盤の中にいる時のお話が出たので、なるほど・・・確かに胎児の頃、自分と地続きで母親の体があり、その母の血肉というか、その身体の一部が、かつて自分の身体でもあったという事が、この時の不思議な追体験とすっとつながり、より理解できた気がしました。よく精神的なトラウマを解放するのに使われるヒプノセラピーなどの胎児体験とは少し違い、自分の実際の身体に対する意識がこの時、多分、かなり変化しました。

セッション後は、仕事面で色々と大きな変化を迎えていて心身ともに落ち着かない日々だったからなのか、なんとなく歯の噛み締めに意識が向く事が増えていますが、気になることはそれくらいでしょうか…。ここ2ヶ月あまり、田畑さんのセッションで調整して貰うたびに身体の気の流れが軽くなり、本当に嘘みたいに軽く、楽に感じられてきたので、最近は、逆に気の重さに対しても敏感になってきた様にも感じます。どうしていけば、もっと日々の中で流れが良くなるのか…考えてみたいと思います。

8回目

今回は、始めの写真を撮って貰っている時、自分の呼吸がいつもよりもかなり浅い事に気づきました。数回前から書いていますが、今、仕事関係で動きがあり、新しい環境に移る準備をしている為、気持ちの中にある変化への抵抗や緊張感があったんだと思います。受け始めも、そんな感じで、まだ力が抜けず、何か自分をガードしてしまっていた気がしますが、途中から疲れもあってか、心地よく寝てしまっていました。

その後、目が覚めたのは、くるぶし辺りに今まで感じたことのない痛みが一瞬走った時でした。痛みは、すぐにとんでしまったのですが、こんなに電磁波が溜まっていた…ということなのでしょうか?それとも、仕事も立ち仕事ですし、体質的な事からなのでしょうか?とにかく、ここまでのセッションの中で一番痛かったです。

セッション後は、日々の中で踵や足の裏を意識する時間が増えました。歩く時も、私には、少し前のめりの様な感じで歩く癖があるのですが、なるべく踵を意識してみたり、頭側を気持ち後ろへ持っていく様に意識してみたり、気づいた時には、なるべくセッション後に歩いた時の感覚を思い出して試してみています。

あと、このセッション後から、横になる時に使っていた少し高い枕を使う事ができなくなりました。使うと寝ていられない位、なんとなく痛い感じが続きます。同じ様な体感が理由で(これはこのセッションより少し前からですが)体を横向きに横たえることも長く続けられなくなりました。今まで、しばらく続けると少しだるくなる程度で、自分の中では、かなり普通の体勢だと思っていたので、本当はこんな風にできてたのか・・結構、繊細だったのかな、と少し不思議な気持ちになりました。

もう早いもので、セッションも残すところ2回という事もあると思いますが、ここのところ、セッションを受けたすぐ後の様な状態を維持していく為にはどうすればいいのか…興味が湧いてきています。今まで、体については、あまり気をかけてあげてこなかったという自覚は一応、持ってはいたのですが、かといって、どこから始めればいいかわからない…という気持ちが思いの外、強く、このロルフィングも気になり始めて、ここに来るまで、実はほぼ15年以上かかってしまいました。

今回は、大げさでなく人生を変えるつもりで、始めたロルフィングでしたが、自分の身体に徐々に自信を持てる様になるに従って、周囲で何か起こって、動揺しても、気持ちの戻りが早く、自分の気持ちに嘘なく、冷静に対処できる様になってきた気がします。という事は、今まで、自分の身体の感覚を鈍くする事で、見ないふりをして、自分に嘘をつき続けてきた部分もあったという事ですが。今回、この感覚は、特に得たかった事でもありましたが、思った以上に、多方面の多くの気づきがありました。この田畑さんのセッションを通じて経験している過程が、とても興味深く、面白いなと感じます。

もう少し続けたい気もしますが(笑)ひとまずは、あと2回、楽しみにしています。

9回目

今回は、セッションが終わった後にお伝えした通り、右下で横になっていた時に右股関節が痛かったからなのか、それとも、セッションの終わりが近いからなのか、そのどちらからも来る不安によるものかもしれませんが、気持ちの上で少し辛さがありました。それも右だけだったんですが…痛いなと思いながら、出来る範囲で対処しようと自分を見続けていたら、心の中の思いもよらぬ感情が叫び出していました。それも自分でもびっくりする様な少し個人的な内容でしたので・・・実は、セッション中は、そのことばかりに気を取られてしまいました。

この9回目のセッションは、図らずも、ちょうど職場が新しく切り替わるタイミングに設定されていたので、この間は、精神的にも、体力的にも忙しない感じで、少し無理をしてしまっていた様に思います。ストレスや、緊張感からくる気の流れの悪さの感覚をここ数週間で感じてきましたし、その中で出来る範囲ではありますが、どんな感覚でも気持ちの悪いものは、それ以上拘らない方がいいなと、この間を過ごす事で改めて思えました。

その為の土台でもある体を気にかける癖も、前よりも身になってきた気がします。普段、つい無視するつもりはなくても無視してきてしまった事も、無視しちゃってきたなと日常の中で気づいていだけで、だいぶ違う気がします。そして、こういった感覚を養ってくれるのは、安心して自分の身体の中に居られるという安心感が、もう自分の体感にあるからなのだと思います。

あと身体の持つ臨機応変さというものも、私の日常でも体験できてきたので、それも思っていたよりも心強いく感じています。今週頭からは新しい職場へ移りましたので、まだ、色々な緊張感と共にある状況ではありますが、今までよりも柔軟に受け入れていける気がしています。

また、このタイミングで、最後のセッションを受ける事になるというのも面白いです。

今一番気になっているのは、足の裏と歯の噛み合わせです。いつも仕事で履いている靴の中敷の形が気になる様になってきました。少し違和感があるというか、合わなくなってきた・・のだと感じます。ちなみにセッション直後は、いつもの様に立ち仕事をしていただけでしたが、股関節の辺りが疲れた感覚というのがありましたが、今はなくなりました。

10回目

今回は、はじまった時から田畑さんから、いつもと違った感覚を受け取っていて、これはかなり深いフィールドから統合して頂くのだな・・と感じていました。私自身は、前日から、なぜか眠くて眠くてしょうがない状態が続いていて、当日も、起きているのがやっとという感じだったのですが、セッションルームで田畑さんと話し始めると、なぜか眠気が覚め始めて、セッション後には逆にすっきり目が覚めているという状態に変わっていました。スッキリするというのは毎回の事とはいえ、今回は本当に眠かったので、その体感の差がとてもわかりやすくて本当に凄いなと思いました。

セッションが始まって、集中されている田畑さんの気配は感じていましたが、少しいつもとは違った場所にいるような感覚もありました。明るく緻密なエネルギーが満ちていて、時間感覚も少し違う様な場所にいる様な、とても多次元的な感覚で、体もいつもよりもリラックスしていて心地が良く、でも、私自身の体を確認も出来ている感じでした。以前、学んでいたヒプノセラピーのセッションの中では、イメージの中で本来の自分自身に会いに行きますが、感覚的には、少しそれにも似ていました。

時々、体の中にあったらしい、親に対するいくつかの感情に気付きました。体全体のつながりを一度組み立てなおして貰っている感覚もあって、セッション終盤には、これは、骨格から生まれ直す感じなのかもしれない・・と思っていました。ちなみにセッション後の帰り道に頭に浮かんだイメージは「遺跡から発掘された人骨のポーズ」でしたが・・・笑。少し、わかりづらいイメージかと思いますが、私の中では、この10回のロルフィングセッションを通した印象と、なぜかピッタリ合いました。

今まで、あまり意識した事がなかった骨格、つまり自分の骨という物質の部分までも私の意識だったのかと思いました。こうして体感できたことで、とても腑に落ちて、体に対する意識が変わりました。物質ではあるけれど、そうでない部分からも出来ているので、その全体の捉え方次第でもあったのかと。言葉にすると単純なの事ですが・・私には、それを体感することの方が大事だった気がします。そのおかげで、年々、諦めてた自分の体の事も久しぶり前向きに捉えられ、今後の希望を持てました。

あと、自分が楽であることの大切さも気づけて、本当に良かったと思えました。これは、9回目のセッションの後にお話ししていて、初めて気づいた事でもありますが、自分が楽だと感じる姿勢は、必ずしも、人から見て素敵な姿勢だとは限らないけれど、それはそれで良いという事は、私にとってかなり目から鱗の発想で、聞いた時、ハッとしました。よく考えてみれば本当にその通りなのですが、子供の頃、親からよく言われていた「姿勢を気をつけなさい」という言葉を今の今まで、無意識に繰り返し自分に言い聞かせていたり、子供の頃に持っていた体へのコンプレックスなどなど・・育った環境を発端とする体に対して、無意識にかけていた色々な制限をセッションを受けながら、また、帰った後に、徐々に気づかされて行きました。

自分に「(体も)楽で良い」んだと思えた事は、本当に大きな意識の転換になりました。実は長年、「どこにいても、なんとなく体が緊張する」という悩みがありましたが、心だけでなく体も、自分の楽に思える場所をその時々に探して行くという考えに至った事で、「あ、本当に今ここにいられて、すごく嬉しい。」という気持ちが、帰り道、自然と湧き上がって来て、一人でいても幸福感に満ちた、安心した感覚に包まれました。最近は「どこにいても、ここにいて良くて、この体が私のお家であって、帰る場所」とも思う様になって来ました。あまり好きではなかった自分の体も、これが私だけの唯一のものだと思うと、これから、もっと好きになっていけそうです。田畑さんに教えて頂いた楽な感覚とこの意識を、これからも地道につなげて、もっと自由に感じていけると良いなと切に思います。

ここまで、本当にありがとうございました。

田畑さんの様な方にお会いできて、本当に良かったです。

今後も、何か機会がありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

慢性疼痛がある方へのCS60で行う10シリーズ

ほぼ、CS60だけで行う10シリーズのモニターとしてお申込み頂きました。全身に慢性疼痛があるケースです。

第1回目

施術中とにかくアクビが止まらなかった。
そしてなぜか涙もでてきた。
寝不足では全然ないのだが…こんな事は初めてで不思議だった。
帰りの電車でもアクビが何度もでた。
身体が休息したがっているのか?

仰向けで寝たとき、顔を右側に傾けると痛んだ右肩の付け根が、施術後には痛みがなくなっていた。

帰り道は、足の裏全体が地に着いてまっすぐ歩いている感覚。
いつも整体などに行ってもその日の夜には辛くなるのに、翌日もどこにも違和感なく過ごせた。

身体が楽だと気持ちにも余裕がでるからか、家族にも優しくなれる。そして家族の笑顔も増えて…改めて心身を整える大切さを感じた。

第2回目

2週間ほど前に体調を崩した事もあって、頭や首の痛み、腰の重さが結構あった。

前回と同様、先生の丁寧な施術が続く。前回が身体の前面、今回は身体の背面だそうです。うつ伏せで首を左右に向けたままにすると首の付け根が少し痛む。

施術自体はCS60での痛みを感じることは全くなく、部屋の暖かさとCS60でさすられる気持ち良さでうつらうつらしてしまう。

うつ伏せの状態で足の付け根から膝をのばして足を上げるのに、重くて上がらなかった左足が施術後には軽々と上がりびっくり。終わった後は、頭と首がすっきりして重さが取れた感じでした。

施術の効果なのか、私生活でイライラすることが減ってきている。家族にも優しくなれるし、とてもありがたい事です。

第3回目

この日は特にどこが痛いという場所はなかった。あえて言えば、肩と頭が重いくらい。

横向きになって側面の施術がはじまる。最初、安定した姿勢で施術を受けていたが、なぜか段々と姿勢が不安定な感じ?少しふらついてくる。

CS60に関しては、初めて肩甲骨あたりの施術がちょっとだけ痛い?と思った箇所があった。
ガマンできない痛みでは全然ない。

終わった後は頭がスッキリして、立っている姿勢が楽に感じた。施術前後の写真を見せてもらうと、頭と腰の位置がずれているのが矯正されていた。

正しい姿勢になると、ただ立つだけの姿勢もこんなに楽になるんだな…と思った。

第4回目

朝から左の首が痛い。
今日は骨盤周りの施術の予定の様です。
最近は家事や仕事の後も疲れにくくなった様に感じる。
施術後は骨盤まわりの安定とともに、足の裏全体がぴったり地面についてるのを実感。
帰り道の足の運びが軽やか。

~3週間たって~
気候の影響もあるのか、朝からだるい日が続く。ストレッチをすると少し和らぐ。
頭痛薬を飲む頻度が以前に比べてやや少なくなった。ただ、首まわりや背中の凝りと張りは続いている。
普段の歩く姿勢をより気をつける様になった。

遠方からゆっくりペースで進める10シリーズ

【ロルフィング10シリーズを終えて】
2020/5/3

2018年8月から2019年10月の約1年間をかけて、ほぼ月に一回のペースでロルフィングの10シリーズを終えました。

遠方から通うこともあり、月一回で通うことにしましたが、私自身の気持ちの上でもゆっくり変化を受け入れることができ、心身ともにちょうどよいペースで進めることができました。

セッションを始める前までは、ハードワークによる疲れのため、月に1日ほど寝込んでしまうことが続いていました。職場や人間関係も、安定しつつもどこか停滞感があり、私自身も、今の職場にずっといなければならないと思い込んでいました。

セッションを受け始めて2、3ヶ月が過ぎる頃から、身体と仕事や人間関係のことで、ゆっくりと必要な変化や浄化が起こっていきました。
そのときは、ロルフィングが深まってきたためとは気が付かず、なぜ今までのような穏やかで落ち着いた環境ではなくなってしまったのかと、起こってきた変化への苦しさばかりを感じていました。

ロルフィングによって私に起こった変化は、ただずっと居心地がよいだけのものではなく、ときには精神的な苦しさも伴うものでした。
それは、半返し縫いという布の縫い方のように、ひと針進んでは半分戻るような、戻りながら前に進む波のような変化でした。今思えば、一見悪くなったように見えることも、私にとってはどれもが必要な過程だったように思います。

ロルフィングのセッションが深まるにつれ、人間関係も本当に必要な方との関係が残り、お仕事も、とても不思議なことに、長い間勤務してきた大学の事務から、自分がずっと望んでいた美術館で働くことになりました。
大学に留まろうとしたときには、不思議なほどうまくいかず、気持ちもなぜか明るくなれませんでしたが、美術館のお仕事は、すうっと道が拓けるように決まりました。

いちばんうれしかったのは、ロルフィングによって、自分の身体がいつも私のそばにいてくれることを強く感じるようになったことです。その感覚が今も自分を支えてくれています。

ロルフィングによる変化は、もうしばらく続くように感じています。これからも自分の変化を楽しみに見守っていきたいと思います。

田畑さんには強要することなくセッションの過程を見守っていただいて、心より感謝しております。本当にありがとうございました。

【セッション 第1回目】

2018/8/14

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回ロルフィングを受けた目的は、体のどこかに不具合があってその改善のため、というよりは、
これからの時間のためにもっと自分の体をケアしたかったからです。

ロルフィングを受ける前までの状況は、
仕事が忙しく、月一回くらいの頻度で体調を崩して寝込んでしまうことが続いていました。

また体調だけではなく、私自身の状況も。流れが滞っているような、何かがうまくつながらないような感覚がありました。

田畑さんのロルフィングは、以前東北の震災関連ワークショップに参加したこともあり、受けた後の身体の深く満たされた感覚をずっと覚えていました。
機会があればしっかり受けてみたいと思っていたところ、今回タイミングよくモニターコースの募集があったため、ぜひにと申し込みをさせていただきました。

セッションを受け始めてまもなく、
ギリシャのエーゲ海のような青い海が思い浮かんで来ました。

なぜこのようなイメージが浮かんで来たのかはわかりません。
そのときは今回の私のテーマは海なのかなとふと思いました。

田畑さんのワークはとても繊細で、
これまで私が受けてきたアロマテラピーのトリートメントとは、受けているときの感覚が全く異なりました。

マッサージのように筋肉の表面的な疲れを取るというのではなく、
繊細なタッチによって、私の身体の可能性を自然に引き出そうとしている(道筋を与えている)ように感じました。

そのため?、タッチされた後も、
まだタッチが続いているようなほかほかした温かさを感じました。(温かいなあと思っていると、あ、もう手を離されていたと気付くような感じでした。)

ワークを受けている間は、私自身が首を左右に動かして落ち着くところを探したり、どのような感じかを問われたりもしました。
また、セッションの最初と最後で、部屋の中を歩いたときも、
セッションの最初では足の甲の厚みを感じたのに対し、
セッション後は、腰がしっかり安定して身体ごと動いているなあと感じました。

こんなに短い時間でも、セッションを受けて身体の感覚が変化していることがわかり、とてもおもしろかったです。

②その後、感じたこと

なんとなくではありますが、
歩くときに足だけが動いているというよりは、腰が前に行って身体全体で進んでいるような感覚が続いています。

また身体だけではなく、私自身の状況も、少しずつ流れ始めたように感じています。

【セッション 第2回目】

2018/9/15

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回も始めに、セッションルーム内を何往復か歩いて、その感触を伝えることから始まりました。
今回は何となく腰の辺りがしっかりしてきて、腰から前に進むような感覚がありました。

今まで受けてきたアロマテラピーのトリートメントでは、セラピストさんに体を預けるような感覚がありましたが、田畑さんのセッションでは、ちょうどよいタイミングで、私自身が今どう同じているのかを確認しながら進めてくださるので、私も一緒に船を漕ぎながらセッションを受けているような気持ちになります。

今回は上半身から足にかけて、全身をぐるりと囲むようにワークをしていただき、何となく今日はソフトな回だなあと思っていたら、最後にセッション台から起き上り、腰をかけた状態で受けたワークでがーんと大きな手応え?を感じました。
田畑さんからは、座った状態で上半身を倒して、尾てい骨を丸めるような感じでとアドバイスをいただいたのですが、始めは体をどう動かしたらよいかわからず、頭が真っ白になりました。
私にとって、体の中で一番意識できていない場所が、上半身と下半身をつないでいる骨盤の部分だったので、この最後のワークは私にとってとてもインパクトのあるものでした。

そのためセッションの後は、これまではもやもやとした概念のようだった骨盤のあたりが、しっかりとした形を与えられたように感じました。

②その後、感じたこと

これまでは足がむくみやすく、特にあまり動かないでいると太ももやお腹のあたりがぱんと張るようにむくみ、体の流れが滞っているような感覚がありました。

セッション後、2、3日してからいつも履いているパンツを履いたとき、あれ?痩せたのかなと思いましたが、太ももの部分がすっきりしたのだと気がつきました。これまで常にあった太ももや腰回りのよどみのようなものがなくなっていることに気付きました。

またここ最近は、仕事が終わってからどこかに行ったりすることは、次の日に疲れてしまうからとできないでいました。ですが、セッションから2、3日後の平日に、仕事が終わってからふと思いついて、歩いて15分ほどのカフェに行って夜のお茶を楽しむことができました。

また、ロルフィングのセッションを受けてから、これから自分がどんなふうに働いたり、生きていきたいのかを考えるようになりました。

一方、セッションから数日後に頭痛と吐き気による体調不良で仕事を1日休んでしまうこともありました。

いずれもセッションによって、滞っていた部分が流れ始めたからなのかなと思います。これからも変化を楽しみに見守っていきたいと思います。

※【セッション 第1回目】の補足

・1回目のセッションの10日後くらいに、光があふれて風通しのよい、きれいなマンションを借りる夢を見ました。
これからの私の体の比喩のようにも感じました。(以前、河合隼雄先生が、夢は暗喩ではなく、直喩になっている、とお話しされていたのを思い出しました。)

・職場(事務職)の同じ部署に、ボディワークを副業にしている方が来て、一緒に働くことになりました。直接関係はないのかもしれませんが、これもセッションの過程で生じてきた変化の一端のようにも感じました。

————————————

余談ですが、
8月末に関西に台風が来た際に、
ホメオパスのせはたさんに、神戸は大丈夫でしたかとメールをし、田畑さんのロルフィングを受けることにしましたとご報告したところ、

私が「結局、世界一の名医はその人自身の中にいる!」と
断言できるのはロルフィングで得た感覚によるところが
大きいです。
きっと吉田さんにとっても自分の中の偉大な治療家に
気づく経験になるはずです。
楽しんで体験してきて下さい。

と、すてきなお言葉をいただきました。

今後も引き続き自分の変化を見守っていきたいと思います。

1回目から2回目までの写真

【セッション 第3回目】

2018/10/6

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回のセッション前までの状態は、
お仕事が多忙で寝不足が続いている状態でした。特にセッションの前日は、朝早かったこともあり、行きの新幹線ではほとんど眠っていました。

今回のセッションも、部屋の中を何度か往復して、その感覚を確かめることから始まりました。
これまでは、歩くことは足を動かすことだとばかり思っていましたが、田畑さんのセッションを受けるようになってからは、歩くって、腰のあたりが前に進んでいることなんだなーとだんだん感じるようになりました。

今回はまず両腕を体の横や前に上げて、
その感覚を確かめてからセッションが始まりました。

セッション台に横向けに横たわり、体をねじるような姿勢でワークを受けました。
いつもセッションのはじめのほうでは、体が閉じているような、ゆだねきれずにセッション台から体が少し浮いているような感じがするのですが、セッションが進むにつれ、体がゆったりと開くような感覚があり、セッション台に自然に体を預けられるようになります。
ひと言でいうと(なんだかおかしいのかもしれませんが)、うっとり、というような感じです。体が静かで満たされている感じがします。これが自然な体のあり方なのかなと思いました。

特に今回のワークでは骨盤を意識することが多く、それもとてもよかったです。

前回と今回のセッションで、上半身と下半身が腰を中心につながったように感じました。

②その後、感じたこと
・帰りの新幹線でも眠気を感じ、眠ってしまいましたが、行きの新幹線のときのような睡眠不足から来る眠りではなく、もっと深くてゆるむような眠りでした。眠気は、セッション後からも2、3日続きました。

・歩いていると、なんとなく足が長くなったような感覚があります。歩くと腰から足が前に出て、前に進んでいるような感覚があります。

・あとは関係ないのかもしれませんが、
最近ごはんがとてもおいしいなと思うようになりました。実際に以前よりしっかり食べるようになった気がします。

・また、夜眠っているときに見る夢の輪郭が、はっきりしてきたように思います。これまではどこか霧の中のような夢が多かった気がします。

【セッション 第4回目】

2018/12/22

①ロルフィングの最中に感じたこと

11月に展覧会をしたため、前回のセッションから1ヶ月ほど間を空けての再開となりました。
この間、私自身にも変化があり、今のお仕事から変わる可能性が出てきました。
そのせいもあってか、セッションを始める前に、田畑さんからいつものように、歩行しているときの体の感覚を問われた時は、しばらく言葉が出ませんでした。自分がいっぱいいっぱいで、頭と気持ちだけで生きていたことに気付かされるようでした。

今回のセッションでは、足と骨盤を中心にワークしていただきました。

まずは横向きになり、体をひねるようなスタイルになりました。はじめに、台の上に体をゆったりと預けるワークをしましたが、今回は体がいつもよりぎゅっと緊張していて、体を預けるのにいつもより時間がかかったように思います。
その後、足全体を器具のようなものでつぼ押しのようにとんとんと軽くタッチしていただきました。
私自身も連日ハードワークが続いていたため、セッション中は半分眠っているような意識の状態でしたが、ときどき田畑さんが、あれ?という感じで器具のタッチに念入りになる箇所は、私の方でも、なんとなくいつもむくむような、流れが滞っているなと感じているところでした。そういう場所は、その器具で押されると、疲れている部分のつぼを強く押したときのような、ぴりっとした感覚がありました。

両足のワークが終わって、田畑さんから今の感覚を問われた際に、さっきよりも格段に深く呼吸ができるようになっていることに気が付きました。息が深く入るとこんなに気持ちがよくて落ち着くのだなあと改めて思いました。

その後、骨盤へのワークに移りましたが、私にとって骨盤は、体のなかでもいちばん意識することのない部分でした(イメージとしては、頭と足の間にある、なにかもやもやしたもの)。
田畑さんのワークを受けていたら、自然と自分の骨盤の形(内臓を下からそっと受け止める手のひらみたいな形)をあらためてイメージすることができました。ワークを受けながら、もし骨盤がなかったら、内臓はどうなってしまうのだろう?という思いが自然に湧いてきて、骨盤って大切なものなんだなと気付きました。

②その後、感じたこと
・セッション直後
帰りの新幹線から眠気を感じ、深く眠ることができました。ロルフィングのセッションを初めて受けた時から思うのは、深い安心とは、本当は自分の体の中に元々あるのではないかということです。私たちはいつも、外に外にとその感覚を求めてしまうのだけれども、安心の源は自分の体の中にあるのだと、ロルフィングを受けるたびにいつも思います。

・セッションから数日後~
セッション直後から、足がずっとぽかぽかと暖かく感じ、二、三日続きました。表面的な暖かさではなく、筋肉の内部から暖かさを感じるました。

また、セッション当日の夜に自然な排泄があり、便秘が解消されました。
一方、セッション翌日に足が筋肉痛のようになりましたが、翌々日にはなくなりました。
また、セッション当日夜から翌日にかけて、髪と肌が今までになくつるつるになりました。

セッションから1週間後の体の感覚としては、全体的に腰のあたりが以前よりもしっかりしてきたように感じます。

また、お仕事の件は、私自身がロルフィングを受けて体が自然な状態に近づくなかで、自然に起きてきた変化の一つのようにも感じています。

今回のセッションを受ける前に、ロバート・C・フルフォード博士の『いのちの輝き』を再読しました。その中で、サッカーによる怪我をし続ける男性について、フルフォード博士が、彼はサッカーをやめない限り、怪我をし続けるだろうと指摘していたのが、とても心に残っていました。

私もロルフィングを受けながら、体の導き出す答えを信じて変わっていけたらと思います。

【セッション 第5回目】

2019/1/12

①ロルフィングの最中に感じたこと

前回は気持ちがぐるぐると混乱していましたが、ロルフィングのセッションを受けてからは、気持ちも体もずいぶん落ち着きました。ロルフィングを受けるまでは先々のことばかり考えて、心が体にないような感じでしたが、ロルフィングを受けてからは今の時間を見れるようになりました。

セッションの始めのほうで、いつものように田畑さんに体の感じを問われたときに、前より疲れにくくなったことと、腰がしっかりしてきた感覚があることをお伝えしました。また、これまでは疲れが出ると、頭痛と吐き気で寝込んでいたこともお伝えしました。

セッションではまず仰向けになって、頭を中心に微細なワークをしていただきました。はじめは頭や上半身へのワークが多かったので、今日は上半身の回なのかなあと思っていました。
その後、最後に骨盤の底辺と丹田に当たる部分へのワークがあって、頭から骨盤までがひとつの容れ物としてつながったように感じました。もともと体は継ぎ目なくつながっているのですが、意識の中で、頭、上半身、下半身と分けられていたのがひとつになったような、とてもふしぎな感覚でした。

田畑さんのセッションでは、いつも、ここの骨をこんなふうにタッチされたことはないなあとか、今までこの場所の筋肉をこんなふうに動かしたことはないなあという指示をいただくことが多いです。自分の体なのに全く意識していない部分や、思うように動かせない部分があることに、毎回はっとします。自分の体なのに知らない部分がたくさんあるんだなあと気付きました。

セッションが終わって、田畑さんから、今日は骨盤、肚の前面へのワークだったとお伺いし、とても納得しました。

②その後、感じたこと

セッション後はいつも深い眠気があり、今回は特に深い眠りが数日間続きました。ロルフィングを受けた後の眠りはとても密度が濃く、目覚めてからも満たされたような充実感があります。

セッションの数日後に、オペラのように美しく歌う夢を見ました。ロルフィングによってゆるめられた体の感覚が、そのような歌声となって聴こえたのかもしれません。

また体の感覚として、足が長くなったように感じることがときどきありました。体がまっすぐになったからでしょうか。

その他、体が疲れにくくなったことや、
毎日のごはんをおいしいと思うようになりました。

また、ロルフィングと関係はないのかもしれませんが、いつの間にかお誘いを自然に断ることができるようになっていました。今までは断ることができず、自分を責めてしまい、具合が悪くなっていました。

ロルフィングによる変化は、本当に私自身も気づかないくらい自然に起きているように感じます。後から、あれ?疲れてないなとか、できるようになってたなと気付く感じです。それが本当にすばらしいなと思います。

【セッション第7回目】

2019/5/1

①ロルフィングの最中に感じたこと

お仕事の都合で、約二か月半ぶりのセッションとなりました。

セッション前までの状態は、前回に引き続き、睡眠時間が3、4時間程度の日が続き、夜型の生活リズムからなかなか抜け出せずにいました。

ただし、これまで月一回くらいのペースで頻発していた、頭痛と吐き気で一日中寝込んでしまうことがほぼなくなっており、そのことはセッションを始める前に田畑さんにもお伝えしました。

今回のセッションでは、まず仰向けになり、いつものように周りに田畑さんが立ってその感覚を確かめながら始まりました。今回は、頭の真上のほうに田畑さんが立たれたとき、なぜか頭がぐるぐるするような感覚が少しありました。

その後、脚部からワークが始まり、徐々に上半身へと移っていきました。

今回のセッションでは鼻と口を中心にロルフィングを行うことを、他の方の体験談からなんとなくわかってはいましたが、具体的にどのようなものなのかが掴めず、漠然とした不安も感じていました。

実際には、田畑さんが手袋をして、口腔内の上下左右と喉の奥、鼻腔の左右にロルフィングを行い、調整をしていただきました。気にしていた口や鼻への働きかけも、想像していたよりもとても自然に受けることができました。

ここ数ヶ月、気を張り詰めてお仕事をしていたこともあり、頭や口にもずいぶん力が入っていたように思います。ロルフィングの後は頭の緊張が解けて、ふんわり握った手のひらのようなやわらかな感じになりました。

また、なぜかいつも詰まり気味だった右の鼻腔の通りもよくなっていました。頭の中が突然風通しのよい部屋になったようで、とても気持ちがよかったです。

②その後、感じたこと

今回もセッション直後は、とても深く眠りました。
ロルフィングを受けた後はいつも、いったん体が深い海の底まで行って、そこでまた新しいバランスを得て帰ってくるような感覚があります。

また、気持ちの面では、疲れたり静かに過ごしたいときは、無理をして人に会ったりせず、少しずつ自分にとって安心できる時間を作れるようになりました。

またこの冬に、仕事上の人間関係でトラブルがあり、とても悩み苦しみました。今思えばそれもまた、ロルフィングを受ける過程で起きてきた変化のようにも感じます。長い目で自分の変化の道のりを見守っていきたいと思います。

ロルフィングを受けて思うのは、なんとなく自分らしく過ごせるようになってきたかなあということです。心地よさのポイントは人それぞれで、私の場合は、SNSなどの外からの情報を減らして、家で静かに過ごす時間が必要だったことに気が付きました。本当にささやかですが、このことに気づいてから、いろいろなことが楽になりました。

これからも田畑さんのセッションを大切に受けていきたいと思います。

【セッション 第8回目】

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回も、セッションルーム内を歩いて
感覚を確かめるところから始まりました。
田畑さんから、最近どうですか?と問われたときに、最近なぜか左足の裏、親指の付け根と中指の間に痛みを感じることをお伝えしました。
これまでもストレスの強い職場で働いていたときに、足裏のその部分が固くなることはありましたが、痛みを感じるまでではなかったので、少し違和感を感じていました。

またこの春は、これまでずっと関わってきた方たちがなぜか一斉に移動され、不安さとさみしさでいっぱいの状態が続いていました。

セッションは、はじめはうつ伏せでと指示がありましたが、やはり横向きでと田畑さんから言われ、横向きになって始まりました。
いつものように田畑さんが私の体の四方に立って感覚を確かめたとき、私の背面に立たれたときに違和感があったので、それもお伝えしました。
はじめのうちはふしぎだったこの確認作業も、耳をすませるようにしていると、よくわかるようになってきました。私たちは言葉で会話をする以前に、本当は体で、相手の人と気のようなものを響かせながら対話しているのかなと思います。

今回は頭部を中心としたセッションで、今までは脚や骨盤など、下半身を重点的にロルフィングしていただいていたので、とても新鮮でした。
その日は朝早く家を出たため、睡眠時間が2時間くらいしかなく、半分眠りながらセッションを受けてしまいましたが、大事なところと感じる部分はふしぎと目が覚めて、はっきりと覚えていました。

特にこめかみへのワークのとき、田畑さんは静かにゆっくりと触れただけでしたが、なぜか、ここに悲しみがたまっている、でもそれは流れていくだろう、と、今まで考えたこともない思いが浮かんできました。

また、セッションの最後の方で、軽くお腹にタッチをしていただいたときも、なぜかはわかりませんが大切な動きだと思いました。今思えば、頭と体に道筋をつけるような、頭と体をつなぐような働きがあったように思います。

セッション直後は、頭と肩の上に乗っている空気が軽くなっているような、視界の上の方が広がって明るくなったように感じました。また、頭部と体全体がひとつの輪を描いてつながっているようにも感じました。

②その後、感じたこと

ロルフィングのセッションを受けるようになってしばらくしてから、腰のあたりに水平にお皿が入っているような感覚があり、それが全身を支えていると感じるようになってきました。それと並行して、どんなに辛いことがあっても、体がそばにいて支えてくれるのだという感覚を強く感じるようになりました。

また、左足裏の痛みは、気がついたらなくなっていました。意識したときに、たまに違和感を感じる程度です。

先日、吉本ばななさんのブログを読んでいた際に、ロルフィングを受けたので、これからどう変わっていくか楽しみ、とお書きになっていたのを読み、もしかしたら私に足りなかったのは、変化を楽しむ気持ちだったのかもしれないなあと、はっと気づきました。

ロルフィングを受けて自分の体を良くしていきたいと思いつつ、環境も自分自身も、今のまま変わらずにいたいという気持ちがありました。

この春の人間関係の変化も、本当に必要な方とのご縁は残り、そうでない方とのつながりはほとんどなくなりました。

また、ふしぎなことですが、私が本心でしたいと思わないことは、その場所に行けなかったり、タイミングが合わなくてだめになるようになりました。

私が頭で考えた、目先の都合のいいことではなく、私にとって本当に必要なことが起こるようになってきたことを感じています。

これから自分が、変化、流れていくことに対して心を開いたとき、どんなことが起こってくるのか、楽しみにしていたいと思います。

【セッション 第9回目】

2019/7/13
※セッション前までの状態

梅雨時の気候のせいか、セッションが進行しているためなのか、今年の冬に起きた人間関係のトラブルについて、ひんぱんにフラッシュバックが起き、苦しかったときの記憶がよみがえってくるようになりました。そのためか、時折右のまぶたが不意にぴくぴく動くようになりました。

また、負の記憶の連鎖なのか、もう8年前にもなる、震災の地震の最中の感覚が頻繁にふっとよみがえってくるようになりました。普通の地震ならもう終わるだろうというところから、強烈に揺れ始めたあのときの音と振動がよみがえってきて、いつのまにか動きが止まっていることがありました。

また、こちらに来て5年間、ずっと心の拠りどころにして来た場所が、この3月に突然移転したことも、深くショックを受けていました。今は何もする気が起きないため、無理に何かをしようとせず、日々淡々と仕事をし、週末は家で静かに過ごしたり、たまに穏やかな友人と会ったりしていました。

これを書きながら思い出しましたが、確か河合隼雄先生も、その人が深く変わるとき(その方が抱えてきた課題に取り組むタイミングがきたとき)に、妄想のようなものが現れることがあるとおっしゃっていました。

田畑さんのロルフィングともに、この状況を乗り越えて(乗り越えるというよりは、深くaliveして)いけたらと思います。

①ロルフィングの最中に感じたこと

セッションの始めに、田畑さんから最近の調子を問われたときに、先月のセッション直後に、お風呂そうじ中に右足を滑らせ、右足首から下にかけて内出血ができたことと、痛みもまだ少し残っていることをお伝えしました。

今回はうつ伏せから始まり、その状態で左側から右側の順にセッションをしていただきました。はじめに田畑さんから、神経叢を通って、のどから胸にかけて落ち着くようなイメージで、と言われたとき、ふと潮が満ちていく穏やかな海が浮かんだので、自分の胸の中に光がきらきらした波がすーっと満ちていくのをイメージしました。

今回は頭部や肩、胸などの上半身を中心に、全体をつなぐような感じでセッションをしていただいたような感覚がありました。
田畑さんのセッションでは、極力最小限にポイントを押さえてタッチをされているのに、終わった後はいつも全身がまるくつながっているような感覚を受けます。

今回印象的だったのは、田畑さんが脚部にタッチしているときに、反射的に私の手がぱんと前に出たりすることが何度かあったことです。ふしぎでしたが、体というのは、深いところでつながってバランスをとっているのかなと感じました。

また、セッションの最後の方で、田畑さんが私のかかとをとんとんと何度か繰り返し叩くようにされたときがありましたが、そのときはかかとを叩かれているという部分的な感覚ではなく、とんとんという響きが足からずっと膝や腰を貫いて、頭蓋骨の裏側をこつこつとノックされているような感覚がありました。

セッションの最後に、丸いボードのようなものの上に立ったとき、なんだか自分の背が伸びたような、胸の中の空間が広くなったような、まるで山の頂上にいるような清々しい感覚がしました。一瞬、自分がいばっているような感じがして、あれ?と思い、今までの感じに戻したくなりましたが、もしかしたらこれが萎縮しないそのままの自分の状態なのかもしれないと気づき、そのままでいることにしました。
実際にセッション後の写真を見せていただいたら、セッション前よりも上半身がすうっと自然に伸びていて、驚きつつも納得しました。

②その後、感じたこと

セッションの2日後くらいに、夕方とても眠くなり、2時間ほど深く眠ったことがありました。とても深い眠りで、いったん深い海の底にもぐるような感覚がありました。いつもは夕方に眠ると、起きたときにだるさを感じることもあるのですが、その時は深い眠りからぱっと目が覚め、まったくだるさや後悔がありませんでした。なんとなく先日のセッションがあったから、この深い眠りが起きたのだと感じました。

セッションから2週間が経ち、右足首の痛みや、以前気になっていた左足裏の痛みもなくなっていることに気が付きました。

気持ちの上では、セッション前までは、この冬に人間関係のトラブルがあった方に対して、怒りの気持ちが湧いたり、自分を責めたり、なぜなのかを延々と考えることもありましたが、それも今は特に思い出すこともなくなっていました。まぶたがひきつるように動くことも、なくなっていました。
それと並行して、何度も自分の頭の中で繰り返し起きていた地震が、いつの間にか起こらなくなっていました。

また、年明けに頂いてずっと書けないでいた年賀状のお返事を、先日やっと書くことができました。ずっと止まっていた時計が、やっと動き出したような感じがしました。

ロルフィングで体が変化した(本来のかたちに戻った)ことで、心も自然に変わっていったように感じました。

【セッション 第10回目】2019/10/19

※10回目のセッションは、当初は8月の予定でしたが、偶然ずっと観たかった画家クートラスの展覧会が10月に開かれることを知り、田畑さんにお願いし、10月にしていただきました。
また、偶然8月の半ばに髪を短く切ったことで、何か自分の中の時間の流れが切り替わったように感じていました。

①ロルフィングの最中に感じたこと

セッションはいつものように、歩いて感触を確かめることから始まりました。
1回目のセッションでは、田畑さんから感触を聞かれたときは、歩く=足の甲が動いている、としか言えませんでしたが、今は身体全体がつながりながら動いていることを感じるようになりました。

セッションでは田畑さんが四方に立って、私が違和感を感じるところを確認してから始まりました。

今回は仰向けになった状態で、脚側から始まり、腰、肩、頭と身体全体を包むような感じでタッチしていただきました。脚側は軽く始まり、頭部側はだんだん厚みを持ってタッチしていただいた感触がありました。
私は今でも施術する方に100パーセント身体を預けてしまうところがあるのですが、このときも田畑さんに、ロルフィングを受けているときの身体や感覚に意識を向けることを示唆されて、その度に、はっと自分の身体に魂が戻る感じでした。ロルフィングのセッションは、音楽家同士のセッションのように、ロルファーの方とクライアントの共同作業(共演)なのだなあと感じました。

今回は特に、腰と頭部へのタッチが心に残りました。
腰の裏側へのタッチは、繊細だけれども大きなストロークで、私の中で何か大切なものがジョイントされるような感覚がありました。

以前、田畑さんのブログで、田畑さんが交通事故に遭われ重体を負った際に、幽体離脱をされたことをお書きになっていましたが、それを読んで、私も4歳くらいのときに入院中に突然ひきつけを起こし、急きょ診察台に運ばれ、麻酔注射を腰椎に受けたことがあったことを思い出しました。
そのときの感覚は、記憶の中では全く痛みを感じず、ただ小さな剣山のようなものでそっと腰椎を押されたくらいの感覚しかありませんでした。また、周りの状況がスローモーションで見え、眠りに落ちるまでの記憶では、世界はとても甘く、とろけるようでした。
後から偶然父に聞いて分かったことですが、実際には私は何度も針を刺され、ぎゃーと叫び、付き添いをしていた祖母はお願いだから止めてくれと泣いて医師に懇願したそうです。そのときに憶えている光景が、なぜか天井から診察台に横たわる私の風景だったことに、長年何の疑問もありませんでしたが、田畑さんのブログを読んで、あれはもしかしたら幽体離脱だったのかもしれないと気づきました。

そのときのひきつけの発作から、私にてんかんの疑いがあることがわかり、小学生から中学生まで薬を飲み、毎年その小児科の医院で脳波の検査を受けていたことも久しぶりに思い出しました。

今思えば、毎年先生に何の理由も告げずに学校を早退し、学校の友達の誰にも話すことなくずっと脳波の検査を受けてきたことは、何かずっとふしぎな手触りで私の中に残っています。帰り道は、頭につけた粘着剤で髪の毛がぼそぼそになるのですが、それでも、毎回担当してくださる優しい看護婦さんが好きで、検査自体にいやな思い出はありませんでした。

今回のセッションの最後の方で、田畑さんが私の頭全体を包むように持たれたとき、何かこれまでに同じような感触があったことを思い出しそうになり、しばらくしてそれが毎年脳波の検査を受けていたときの看護師さんの感触だったことに気がつきました。そしてなぜか、自分をもっと大切にしなければいけないなあと感じました。

脳波の検査は中学生までで終わりましたが、担当の先生からは、てんかんのこともあるので激しい運動は避けるようにと言われていました。にもかかわらず、どこかその先生の言葉に反抗する気持ちもあって、本当は美術や絵が好きだったのに運動部に所属し、毎日激しい運動をし、体を酷使していました。てんかんの発作が出ることはありませんでしたが、気持ちと身体の両方で、自分をいじめているような感じもしていました。

私自身ですらすっかり忘れていたことを、田畑さんのセッションを受けたことがきっかけとなり、少しずつ思い出していました。

②その後、感じたこと

セッションが終わった直後は、身体がまるくつながったような感触がありました。私はタロットの一番最後のワールドというカードが好きなのですが、あのカードのように、身体が全体と調和してつながる感じがありました。

セッションから2週間たった今は、以前よりも、腰や肚が身体全体を支えていていることを、日々実感しています。自分の身体なのですが、腰が私を支えて守ってくれているんだなと感じます。

1回目のセッションからしばらくした頃に、印象的な夢を見たことを思い出しました。私はなぜか部屋を二つ借りていて、一つは今住んでいる部屋で、もう一つは見たことのない、立派で居心地のいいマンションでした。新しく、光がいっぱいさして風がよく通り、和室もあって、一目で気の流れが良く、ここに住んだら心も体も健康になるとわかるような部屋でした。夢の中の私は、二つも部屋を借りて家賃が心配になって、今までどうしてたんだっけと真剣に考え、なぜか、そうか今までも借りてたんだと気付いて安心して夢は終わりました。
今思えば、この部屋は私の身体のことだったのかなと思います。ロルフィングを受けて、私の身体の中にあった、もう一つの部屋の存在に気づくことができました。

また、これは副次的なことなのか、本質的なことなのかよく分かりませんが、本能的な声の存在に気づいたり、少し先のことがなんとなく分かるなど、勘が冴えるようになりました。

参考までに、私がセッション期間中に意識してやっていたことは、自分の身体の意識を高めるために、フルフォード博士の本を読んだり、田畑さんのブログやみなさんの体験談を丁寧に読むことでした。

私自身は、今もまだロルフィングの変化が続いていることを感じています。そのため、あえてまだ完結するようなことは書かず、また機会があればレポートを提出させていただこうと思います。

田畑さんには、一年以上も時間をかけてロルフィングの基本シリーズを完結していただいたことに、本当に感謝しています。期間中は、今まで滞っていたことが流れ始めたことによって、精神的にきついことも起こりましたが、今思えば、必要なことだったと思います。本当にありがとうございました。

出産後、慢性疲労で身体が力んでしまう

代官山ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」での安田登さんとのコラボイベントに参加頂いたことでご興味をお持ちになり、モニタープログラムにお申込み頂きました。

安田登さんのブログ

1回目

・施術中

仰向けに寝た状態で田畑さんが色々な位置に立たれて、身体にどのような感覚が出てくるかを見ました。右の頭の方に立たれた時に、背中から腰にかけてとても暖かく感じました。(この暖かさは帰宅しても仰向けに寝ているときには感じ取れ、2日ほど続いていたようです)

その後、脚に軽く触れるような施術をしていただいたのですが、左足に触れているときは左の股関節から骨盤が開いてゆくような感じと、足の裏から股関節に向けて繋がるラインが感じられました。骨の自分が感じられたようで、とても面白かったです。自分が思っていたよりも骨盤は幅があり、両脚の付け根は離れているのだなと思いました。

右脚では膝上の筋肉が動きたがっている感じがあり、しかしどのように動けばいいのかわからずに戸惑っているような感じがしました。田畑さんにそれをお伝えして、軽く触れる施術を続けていただいたところ、やはりこちらも骨盤が開いてゆく感じが出てきました。それにつれて、右下腹部の内臓の位置がズルっと変わる感覚がありました。

自分がこれほど股関節を緊張させていたのだということと、骨盤は広がりがあってのびのびとしているものだったのだということにとても驚きました。

首を左右に動かすと右側が向きにくかったのですが、施術の途中で左を向いた姿勢でしばらくいたときに、右耳のすぐ後ろに嫌な感じの圧迫感がありました。怖いという感情が出てきましたが、施術していただいているうちに空間が軽くなって消えました。それとともに、右鎖骨の付け根と右後頭部にあった詰まりのようなものも取れて右が向きやすくなりました。

・施術後

微調整をしてから歩いてみたときに背中側にも空間ができ、自分を包む空間がいつもよりも均等に広がっている感覚がありました。それと同時に気持ちも落ち着いたようです。

帰宅中、雑踏を歩いていて人や雑音がきちんと入っては来るものの気にならず、感覚が自分の中を通過していくような感じがしました。感じたこととそれに対して自分が反応してしまうことは全く別のことなのだと思いました。ロルフィングを始める前、私はSE*を受けており、これまで感覚を閉ざすことで対処していた「自分にとって快適でないこと」を見つめなおすようにしていました。「快適でないこと」を無視することをやめてみたものの、感覚を通過させるという事がうまくできなかったためにイライラしがちだったのかもしれません。また、帰りにバスに乗っているときの骨盤の感じが子供を抱いているときの感覚がして、この骨盤のスペースがないと落ち着いた気持ちで育児ができないのかもしれないなと思いました。

夜になってからは初めは右、続いて左も膝から下に成長痛のような痛みを感じました。夜何度も不思議な感覚がして目が覚め、なんとなく「これは下半身が組み変わっている感覚かな」という事を思っていました。あまりよく眠れた感じではありませんでしたが、起床時には睡眠不足感はありませんでした。

・後日

初日と比べると少しづつ薄れてきているような気はするものの、感じたことに対して飛びつかなくなったおかげかとても落ち着いた気持ちで過ごせています。子供と一緒にいてもイライラしにくいので、育児がとても楽だと感じます。また、相性が悪いと感じる相手との仕事でも今までよりも冷静に対処ができるので楽だと感じます。

私は小学校に上がる前に左右の足首を自転車の後輪に巻き込まれて大きなけがをしており、これまで、つま先立ちや足の甲を地面につけるような動きをするときに、足首が怖がっているような感覚がありました。足首をかばうために、身体に余分な力が入ってしまって不安定になるような感覚です。施術後2日してから、裸足で椅子に座っているときに、右踝の骨を中心に、地面につながっている感じがとても気持ちがよくて驚きました。怪我がひどかった左足は右足に比べると地面とつながっている感覚が少し弱いようです。

骨盤の上に身体をどう乗せておくと快適かがまだつかみきれず、迷っています。でも、ベンチに座った時に座骨が立っていて、骨盤のところまではある程度定まっているのかなという感じがします。

左の股関節に少しつまりがあるようです。左の大腰筋が伸びていて、右は伸びがない感じがします。これまでより感じ取れることが増えてきたように思います。

*SE は、Somatic Experiencing®の略で、身体指向のトラウマ療法。

2回目

施術中

今回はうつ伏せでスタートしました。先週と比べると感覚がわかりづらいと感じていましたが、ふと感覚を探しているときに息が止まっている自分に気が付きました。今回は結構触れる事の多い施術だったのですが、足の裏や腰や左肩甲骨の力が抜けている感じ、骨盤の中に納まっている内臓の感覚を感じているうちにうつらうつらしてきて、眠ってしまいました。眠りの中で短い夢をいくつも見ていて、夢の中で何かネガティブな言葉を言ってふっと目を覚まし、また眠りに落ちてネガティブな言葉を言う夢で目を覚ます…(繰り返し)という不思議な夢の見方をしました。実際には動いていないと思うのですが、膝下を動かしているような感じがして、肉体のほかにイメージの身体のようなものがあるのかなというような事を思いました。

施術が終わると今日は骨盤に「納まるべき場所に納まっている」というような感じがありました。歩いてみたら空間の密度が濃い感じと、右の足首にちょっと不安定さを感じました。微調整をしていただいたら頭上に空間が出てきたのが面白かったです。

施術後街に出たときに「まるで海外の街にいるようだ」と感じたのですが、それは音の聞こえ方が変化したせいでした。音の残響がよく聴こえて、音の質が硬質でくっきりしています。すれ違う人の会話がとてもクリアに聴こえるのですが、意味が欠落して、言葉ではなく音として聴こえてくる感じです。不思議に思って話を聞き取ってみようとしたら、わーっと引き寄せられてくような感じがあり不快だったのでやめました。音に圧力のようなものがあって、強すぎる音に圧倒されている自分も感じました。この音に圧倒される感じに、子供のころ、徒競走のピストルの音に圧倒されて動けなくなってしまって、いつも順位が後ろの方だったのを思い出しました。

空間は縦軸の感覚が強くなっているようで、頭の上に高い空が広がっている感じと、階段を降りているときに深く踏みしめている感覚がありました。脚が重く感じもしました。

子供を産んでから肩をすくめるような動きをすると鎖骨に痛みがあったのが9割方なくなったようです。

電車の中で、首を右に傾げて考え事をしているとき、息が止まってぎゅーっと引きずり込まれるような感じで身体の広がりを失っていることに気が付きました。言葉の意味を聴き取ろうとしたときに引き寄せられていくのと似た感覚で、自分がいる収まりの良い場所から引きずり出されるような感覚です。気づいてから首を右にかしげるという動きに気を付けて生活しています。

感覚に集中するときに呼吸が止まっていることについて伺ったところ、田畑さんが「高いところから見下ろすように、もっと軽い感じで感覚を眺めるといいかもしれませんね」とアドバイスをくださったので、身体にきちんと納まりながら感覚を見渡せるというのができたらいいなと思います。

帰宅してからはひざ下と鎖骨に成長痛のような痛みが出てきました。

・施術後1日目

朝はネガティブな感情の夢で目を覚ましましたが、その感情を引きずる感じでもなく、フラットな気持ちで動き出しました。

ロルフィングから帰ってきてから、肌が露出している部分に小さいもの(髪の毛とか蚊とか)が触れるような、もぞもぞとした感覚があります。ロルフィングからきているのか、季節の変わり目で肌が敏感になっているのか(もともと秋口は肌の調子が悪くなりがちです)わかりませんが、 子供の頃は散髪で切った毛が皮膚につくことや毛糸のセーターが肌に触れてチクチクすることが耐えられなくてよく泣いていたのをふと思い出しました。

 

・施術後2日目

鎖骨の痛みはなくなりましたが、背中側の重さを感じます。リュックを背負っているような姿勢になっているようなので、気づくたびに身体を戻していましたが、とても肩が凝ってきました。

二の腕と肩甲骨をストレッチしてみたら気持ちがよかったので時間を空けて何度かやっていたら背中も軽くなりました。首が長くなった感じで快適です。夜になってから思い立って肩甲骨を動かしてみたらよく動くようになっていました。

・施術後3日目

1回目のロルフィングで骨盤が緩んでから、立っている時の脚に違和感を覚えることが増えました。膝をロックして内股気味になっている感じで、この感じは何だろうと考えていたのがやっと言葉になりました。それは「子供」「幼児」でした。

最初は嫌悪を感じたのですが、ふとこの子供は子供だった頃の自分の感覚の残像であるような気がしました。私は子供の頃の自分の感覚についてすっかり忘れていて、どういうわけか自分は昔から鈍感な方であるように思っていたのですが、2回目のロルフィング後に思い出した子供の頃の感覚を思うと、子供の頃の私は色々と敏感すぎて大変だったのだろうなという気持ちになりました。でも今の私が子供の感覚を違和感として感じているということは、もう私にとってはこの子供の感覚は自然な感覚ではないのだなと思います。そんな風に感じたら、何故かこの感覚は出てこなくなったようです。

 

3回目

施術中

今回は横向きでの施術でした。手に動きたい感じが出てきたのでその感覚に身を任せてみました。我家の4歳児が座って遊んでいるときによく足の指を猫のしっぽのように動かしていますが、今まで気がつかずに無意識に止めてしまっていただけで、日常の中での私の身体も、特に目的や意味を持たない動きをしたがっているのかもしれないという気がします。無理に身体を止めていないか少し気を付けて生活するようになりました。

頭から肩にかけてふわっと暖かい毛布で包まれたような感覚がしたので「身体のすぐそばに田畑さんがいらっしゃるのかな」と思っていたら予想していた位置よりもだいぶ遠くから声が聞こえてきたり、CS60?を脚に当てていただいたときに貧血のときのように足元に向かってすっと何かが引いていくような感覚があったり、下腹部の空間が広がるような感覚があったりと、今まで感じたことがないけれどはっきりした感覚もありましたが、今までよりも感覚がわからないと思うことも増えました。でもそれはそれでいいかなという感じもしてきていて、少しゆったりした気持ちになれているように思います。

施術後は左右の腕の上がりやすさを調整していただきました。右肩が引っかかっていたのがほぼなくなり、右肩甲骨の内側の引っかかり(10年近く前の亜脱臼の影響だと思います)もほぼ解消されました。

帰り道、ポケットに手を入れて歩いていたらコートの生地が触れている手の甲がじんじんと暖かくなってきました。面白いなと思いながら歩いているうちに、背中や脚など服が触れている場所あちこちにその感覚がでてきて、「皮膚がある!」と思いました。自分の身体を包んでくれている皮膚を頼もしく感じました。2回目施術後からあった、強い音の圧力に驚いてびくっとしてしまうことが少なくなりました。

前回は踏み込んでゆく感覚が強く脚を重く感じましたが、今回は歩いているうちに「地面から支えられている」という逆ベクトルの力を感じるようになりました。地面からの支えが骨盤を通って肩甲骨まで来ていて、その上に首が乗っている感じです。首を左右に倒すと、今まであった引っかかりがほとんどなくなっています。左右にねじるような動きではまだ引っかかりがあるようです。

前回の施術後に感覚の残像のようなものがあるのを感じてから、感じたものをずっと持っているのではなくて、流れて変化していくままにしていくよう心掛けるようになりました。そうやって見ていると痛みが出ることはあっても、痛みに居続けることがあまりなくなったように思います。クリスマスツリーのライトのように、あちこちに色々な感覚が灯って消えてゆくのを眺めている感じです。

歩いている途中から動悸と過呼吸になりそうな感覚があったのですが、胸郭のバランスが変わったのかなと思いあまり気にせずにおきました。夜はドキドキしすぎてあまり眠れませんでしたが、起床後だるさはあまり感じません。

・施術後1日目

田畑さんの量子波タッチのWSに行きました。イールドの説明を聞いたことで、施術中の背中が暖かかくなる感じで起きていることのイメージがつかめて、寝るときに身体をイールドの状態に持っていきやすくなったように思います。ペアワーク中に短時間ではありますが眠れたのでとてもすっきりしました。ヨガのシャバアーサナで眠ってしまったときのような感覚の眠りだなと思いました。また、地面に手を置いた時に、とても親しく頼もしい感じがしました。

・施術後2日目

過呼吸になりそうな感じは治まり、動悸はたまに感じるくらいになりました。

立ち眩みがしたり、身体の重だるさや痛みなどの生理前・生理中の不調がほぼないことに気が付きました。あまりに普段との差がないので不思議な感じがします。

車の座席の座面に支えられている感じがとても頼もしく感じます。座っていても寝ているときと同じように全身の疲れが回復している感じが出てきました。

食事に関して、食べたい感じとともにこれ以上食べたくない感じも強く感じるようになりました。身体が快適な量の食事というのはこれまで自分が思っていたよりも少ない量なようです。食べたいと感じたときは我慢せずに食べて、もう食べたくないと感じたら残してでも食べるのをやめるようにしています。

・施術後3日目

気乗りしないボランティア仕事をしに行ったら風邪をひきました。熱は出ても微熱なのですが、節々と喉が痛むのでキャンセルできる用事は全てキャンセルして、自宅でゆっくり過ごしました。節々の痛みがあってもイールドの感覚で寝転んでいるとふわっと気持ちよくなって眠ってしまうので、比較的気分よく過ごせています。地面との繋がりが心地よいので、時々少し身体を動かしてみたりもしています。

・施術後4日目

風邪がよくならないけれどどうしても買い物に出なければならず、重い荷物を持って坂道を登っていた時にふと「苦役をしている人」のようなイメージが出てきました。ロルフィングを受ける前はいつもこんな感じで坂を上っていたのだと思います。苦しそうだし、なんとなく気持ちの上でも自尊心が下がっていそうな印象を受けました。地面からの支えを感じ取れる位置に身体を戻すと、大地から応援を受けているようで肉体的にも精神的にも力強さを感じました。

・施術後6日目

風邪をこじらせて気管支炎になってしまい、身体のあちこちがこわばってきているのを感じたので病院で吸入薬を貰ってきました。春秋に風邪をひくと咳喘息になりがちなのですが、咳が出ても身体をゆるめるようにすると睡眠がとれるのはありがたいです。

4回目

3週間空いた事もあり、横になるとかなり緊張しているのを感じました。いつものように田畑さんがyieldで見守って下さると身体の力を抜ける箇所が出てきて、それをきっかけに水が流れ始めるように力が抜けていきました。身体が施術台に溶け込んでいるような感覚で、ここまで力が抜けるものかと驚きました。

頭に触れられているときは、田畑さんの手が私の身体の話を頷きながら聞いてくださっているような感じの時と、何か意見を伝えているような時があって、「まるで相談をしているみたいだな」と思っているうちに更に深く力が抜けて眠ってしまいました。

横隔膜と骨盤底が呼吸と一緒に柔らかく連動している感覚、骨盤の内側が暖かく満たされてそこにスペースがあるという感覚、足から頭まで柔らかい電流が流れるような感覚があって、自分の身体が「生き物だなぁ」という感じがしました。

今回の施術後は、とても疲れにくくなりました。連休は学生時代を過ごした街で山や海を3時間くらい散歩して楽しみました。疲れはしませんが、筋肉痛にはなるので不思議な感じです。ここ数年の、いつも疲れて身体を引きずるようにして歩いていたのは何だったのだろうと思います。

施術後田畑さんに、この3週間漠然と感じていた違和感について質問をしてみました。それが他人との境界線が薄いということや、身体の位置感覚が弱いということからきているのかもしれないというお話を伺って腑に落ちるものがありました。ここのところ人と話すときに腕を組みたくなる事が多くありましたが、これは相手と境界を設けたいという身体なりの工夫だったのかなと思います。面白いことに、相手と距離を取りたい、境界を設けたいと思って過ごしているのに、ここ2週間くらい何人か古くからの友人と非常に打ち解けた話をするようになったり新しい友人ができたりして、親密な関係が増えたように感じます。自分では意識していなかったけれど、見えてきたものがこのモニターに応募するきっかけとなった公演の「憑依と肚」というテーマそのままだという事も興味深く感じます。これからの数回の施術は肚に関わるものだそうなので、とても楽しみです。

5回目

ロルフィングを受け始めてから腸がよく動くようになったと感じていましたが、この日のセッションでは腸の中を勢い良く流れていく感覚に驚きました。起き上がってみるとお腹に息が入るスペースができて、呼吸時に肩が上がらなくなっていました。

歩いてみると少し眩暈のような感じがし、田畑さんに微調整をかけていただきました。その中で「見る」ことについて教えていただきました。帰宅してから教えていただいたことを参考にしながら色々と試していたら、少しずつ点でものを見ている感じから面で見ているような感じへ、そして6回目のセッションの後、具体的な何かを見るのではなくて空間の広がりを見るような感じが出てきました。

この目で見るようにすると、ヨガでポーズをするときに身体が安定してバランスがとりやすくなったり、日常生活では安定した気持ちでいられるようです。

目の使い方が切り替わりやすくなるにつれて、私は自分の身体についても点や区切られたパーツとしてイメージしていて、広がりや全体性というものに目を向けてこなかったのだということに気が付きました。

セッションの終わりに田畑さんがおっしゃった「感覚を切り分けない」という言葉が心に残りました。今は広がりということを感じ取るときには全ての感覚を統合して使っているような感じがしています。

これも6回目のセッション後に感じたことですが、広がりを見ていると田畑さんのセッションを受けようと決意したきっかけでもある、背中側に空間があるという感覚を感じるようになりました。前にも後ろにも広がりがあるという事を感じたときにふと、「自分がこの広がりの中心にいる」という感覚が出てきました。子供の頃電車に乗った時にしていた遊びのように、自分がいる場所は動かずに風景の方が流れていくような感覚も。静かで、遠くて、孤独な感じ。決して嫌な感じではないのですが、まだ少し腑に落ちるには強すぎるような感じがします。少し時間をかけて馴染んで行きたいです。

6回目

脚を入念に調整してくださっている間、背中・上腕・頭に鳥肌が立つような感覚がありました。これが神経なのかなと思っているうちにうとうとしてしまい、2回目のセッションの時と同じように短い夢を沢山見ました。

田畑さんが仙骨を人を起こすときのような感じで揺さぶると、首の方に向かって、停電していた町に明かりが戻るときのように暖かいものが広がっていったのがとても面白かったです。

セッション後は踵が少し地表より下でコツンと踏み込んでいるような感じで、スニーカーをはいているのにヒールのある靴で歩いているような感じがしました。体の軸が強まったこともあり、背が伸びたように感じます。また、鎖骨から腕、首に広さが出て自由になったように感じます。顎を引いても窮屈な感じがしないので頭や首を納めておきやすくなりました。

5回目のワーク以降、苦手な人に振り回されそうになった時に「私のことは私が決めます」とフラットな気持ちで伝えることができたり、反射的に行動せずに一旦自分の身体に留まって自分のペースで考えてから行動するという事ができるようになってきました。

流されずに自分の中に留まるという事、自他との境界線を引くという事が選択肢として出てきて、その自由さが嬉しい一方で少し焦りやプレッシャーも感じます。自由に伴って、依存や自立ということがテーマとして出てきているような感じがしています。時間をかけて整理していきたいと思いました。

7回目

鼻と口のワークでした。始める前は緊張していましたが、一方的に受けるワークではなく自分も能動的に参加できるものだった事とワーク後の感覚の変化への驚きで動揺する間がありませんでした。

目の奥と鼻の奥と喉の奥が繋がっていてそこに広いスペースがある。気管が広々としていて呼吸がしやすい。目が軽くて動かしやすい。目を動かすと自然に顔や首が連動していて、全身が参加してものを見ているような感じがします。天気の良い日に空を見上げると、空の広がりと自分の身体の広がりが鏡写しになっているようで、そういえば私が身体に興味を持つきっかけになったパントマイムは、この環境と身体の呼応を使ってそこにないものを人に見せる技術だったのだなと思いました。

特にネガティブな気持ちになったわけではありませんが、心が動くことが増え、心が動くと涙が出るようになったのでよく泣くようになりました。

知らない人から話しかけられたり友人から悩みを相談されることが増えました。親しくなっても敬語が抜けなかったのが気が付くと友達口調になっていたり、求められたときに自然にハグできたり、人との距離感が近くなった時に感じていた違和感がとても薄くなりました。今迄は他人との境界が曖昧だったために無意識に他人と距離を取ることでバランスを取っていたのかなと思います。自分の身体に留まれるようになったので距離を取る必要がなくなって、人と親しくなりやすくなったのかなぁと思っています。

他人と対立的な状況になった時に、反論されても自分の主張を伝えることを諦めずにいられたことも変化だなと思います。相変わらずそんな時には手が冷たくなって震えたり、視野が狭くなってくらくらしたりするけれど、その感覚に振り回されずにいられればそれはただの身体の状態にすぎないのだと思いました。

「私は今、目的のためではなく、自分の居場所を守るためにだけ、必要ともやりたいとも思わず、さして周囲に求められてもいない仕事をしているな」と感じた出来事がありました。その日の晩、身体を緩めようと、最初のセッションの時のように仰向けに寝て膝を立ててみました。股関節が緩んで、骨盤のスペースが広がっていくのを感じたら何故か安心して、それから少しうれしくなって笑いました。

身体が、安心して居られる場になってくれるなら、心をすり減らしてまで自分の居場所を作らなくていい。もっと楽しみや喜びのためにエネルギーや時間を使うことができる、そういうことを実感した出来事でした。

痛みや不調もそれなりにはありますが、痛んでいる場所には探してみると癒えてゆく感覚も見つけられることが多くて、痛みの辛さよりも自分の身体に頼もしさを感じています。

8回目

横向きでスタート。これまではyieldして頂いているときに施術台に触れている面が暖かく感じていましたが、今回は肩や頭など設置していない面も暖かく感じました。

ワーク前は歩くと踵が強く床にあたる感覚がありましたが、ワーク後は柔らかく接地できるようになり、首・肩周りのスペースの広がりや、骨盤に内臓が柔らかく納まっているのを感じました。

人間関係や人に対した時の感覚の変化はまだ続いているようで、「相手が私をどう思うのかは相手の自由だ」と感じることが増えて、相手にどう思われるかよりも自分が感じたこと・伝えたいことに正直である事に興味が向くようになりました。この1週間は対立的な場面でも興奮状態になることがなく、フラットな体感なのが自分でも不思議です。

自分の身体が安心して居られる空間になった事、自分と相手との間に境界ができ、空間が開いたことで「関係性」というものが見えるようになったような気がしています。合わないなと思っても、自分と相手との意見のやり取りで何が出てくるのかが少し楽しみに感じているようなところがあります。

この1週間は何か焦っているような、エネルギーを持て余しているような感覚があって少し困っていました。でも、ヨガでシャバアーサナをした時に感じたyieldの時のような温かさや腸の動きと一緒に、床下まで広がる四角い空間に守られているような安心感に、10シリーズが終わってもちゃんとこの深く癒えていく感じに戻ってこられそうな予感がしました。

9回目

今回は動きを交えながらのワークでした。

施術台に横向きに寝た状態でバランスボールにのせた手足を伸ばすのですが、ワーク前はバランスを崩してしまいそうな怖さがあって、何かにしがみつこうとするような、意志に反して体幹に手足を引き込もうとするような感覚があったのが、ワーク後には安心して身体の芯から手足が伸びて行ける広がりを感じました。

ワーク後歩いてみると少しくらくらするような感じがあったので微調整をしていただくと、耳を中心にして左右に強く広がっているような空間が出てきました。部屋の壁を通り抜けてずっと遠くまで広がっていくような水平的な空間です。

気持ちが落ち着いて心地よかったので、帰宅してからも感じてみようとしましたが耳の周りが緊張してしまってうまくいきません。忘れてぼんやりしていた時に不意に音楽の聴こえ方がいつもと違う事に気付きました。耳の穴が広くなって音楽が頭の内側の空間に響いて、そこに空間があることを思い出させてくれるような感じです。微調整の時に田畑さんに教えて下さったように、頭を少し後ろに委ねるような感覚を持ってみると皮膚の感覚が強くなるのを感じました。自分の身体の輪郭が空気で包まれているような安心感があり、よく聴こえているのに音と私が衝突している感じがなくてとても静かな感じがしました。

友人の相談事を聞いているときに、過去の嫌な出来事を思い出してもネガティブな感情が湧かなくなっていることに気が付いて驚きました。過去を単なる出来事として扱えるようになった事で「これからどうするのか」についてこれまでより冷静に判断できるようになっている感じがします。

過去の嫌な感情を反芻することで随分時間やエネルギーを消耗していたのだなと思います。「今」に使える時間やエネルギーが増えて疲れなくなったと思う反面、それを向ける先がうまくコントロールできず、無駄ごとに逃避して過ごしています。自分がどうしたいのか、できることは何なのかという事をしっかり整理しなおす必要を強く感じています。

10回目

背中と腰の境目あたりにギュッと詰まったような場所がある旨お伝えしてワークしていただきました。

膝下に帝王切開の下半身麻酔を受けたときのような感覚や術後の血栓予防のストッキングをはいているような感触、仙骨にCS60を当てていただいているときに骨を金槌でそっと叩かれているような、陣痛の始めのような感覚が出てきたり、出産の時を思い出すような感覚がいくつも出てきて面白かったです(どの感覚もワーク中に消えました)。背中の詰まりはワーク後なくなりました。

最後に不安定なボード*の上にバランスを取って立ちました。身体の外側の空間と内側の空間の密度が同じくらいで広がりがある時に身体が安定する感じがします。耳よりも少し後ろの左右の空間を意識するとそういう感じになりやすいけれど、意識を一か所に固定するとバランスが崩れてくるように感じました。

足の裏に意識が集まって一点集中になってしまった時には、9回目のセッションで感じた「しがみつくような感覚」が出てきてバランスが大きく崩れました。怖さ、身体のバランスの崩れ、過剰にコントロールしたくなる感じ、広がりのなさ…これはまとまりのある1つの感覚で、「執着」というのはこういう感覚を指しているのかなと思いました。

10シリーズで、田畑さんに助けていただきながら「境界としての身体」「空間としての身体」を見つけることができたことで、何かダメージを受けるようなことがあっても身体という空間で回復してゆけること、自分で選んで変化してゆけることがわかりました。変化できるのであればどんな「今」も通過点に過ぎず、間違えることは必ずしも致命的な事ではないのだと思うようになりました。身体の変化だけでなく、この気持ちの変化でも随分リラックスして過ごせるようになったと思います。

まだ身体から受け取り切れていないことが沢山あるように思いますが、いつかそれが消化できたら、また田畑さんのロルフィングを受けてみたいです。とても楽しいセッションをありがとうございました!

*Tuning Board™ ロルファーのDarrel Sanchezによって開発された器具。

遠隔セッションの感想 – 2

ぼーっとしてしまうためレポートを書くのに時間がかかっていたKさんでしたが,十数行前に書いたことでもかなり思い出せるようになって、考えもまとまるようになったとのコメントと共に,先の体験のその後についてレポートしてくれました。

その後も変化が続いています。たぶん頭の血流量が増えました。セッションの翌日の夜には銭湯から濡れた髪のまま自転車に乗っていて、その次の夜には部屋より寒い台所に出ただけで、頭の筋肉がギューッと縮んで、こめかみの血管が波打つようにドクンと血が流れました。初めてのことでした。いつもそうなるので怖くなり帽子を被るようにしたらほぼ大丈夫になりました。そのときの縮んだ状態が遠隔の前とほぼ同じでした。手で触れるとかではなく普段の生活のなかで常に頭の筋肉が柔らかくなったのを実感しています。そして力んでいても意図的に力みを減らせます。それから徐々に記憶力がよくなった気がします。ありがとうございました。

 

エサレンマッサージプラクティショナーの方

セッション1

【当日の体調】

良好。昼を食べ過ぎでお腹が重い。

【セッション前】

歩いてみた感じ  左足のひざ下外側に張りを感じ、そこに引っ張られるように重心が左にずれていく感覚がある。

 

ベッドに横になった時は、右半身が小さく固まったような感覚。

ファーストタッチで身体の周囲を取り巻くように触れられた後は身体がベッドに沈み背面全部がしっかりとくっついた。

右足裏に柔らかいボールをあてられて、そこに呼吸をむけるように促されると

右半身が息を吹き返したように柔らかく広がり、左右差がなくなる。

右足首に触れられると喉がつまるような感覚になり、ほぼ同時に胸回りが呼吸とは別に広がるような動きがでる。

上半身へのワークでは右側の上顎骨やその奥にうずくようなずんとする違和感が場所を変えつつ現れては消えて行く。

身体の感覚以外に、右足の膝を立ててワークが始まった時、なぜがうっすら楽しい気持ちになり、勝手に顔が笑ってるのではないかと思ったくらい。

また目を閉じて見える色がピンクやオレンジのように変化していることもあった。

 

呼吸は最初の方では深く入る感覚があったが、その後はすごく静かに穏やかだった。

 

腰掛けた状態では足が地に着かず浮いている感じだったが、調整をしてもらい段々と落ち着いてくる。しばらく自分の輪郭がぼやけているような、ジリジリしているような感じがした。

 

最後の歩きの感じ  後頭部と首の付け根あたりに意識があり、骨盤周りにスペースを感じで楽に立って軽やかに歩ける。

 

【セッション後】

電車にも乗るが1時間くらい歩いてみる、というか歩きたくなる。いつも早足なのだが、普段よりゆったりしたペースになっているのに気づき、歩きながら股関節にスペースができたような、軽さを感じた。

 

家に戻り普段通りに動いていると、いつも左脚が外に向いて立っている癖があるがそれが自然にまっすぐに立っている。

中心にすっくと立っている感覚が続いていて気持ちがいい。

 

2日後、右眼下あたりに打撲のような鈍い違和感が出たが、2日ほどで消える。

セッション中に右顎関節あたりに何回か違和感を感じた事を思い出した。

その後は視界がクリアになっている。

セッション2

【当日の体調】

良好。昼食を食べ過ぎ、お腹が重い。

 

【セッション前】

歩いてみた感じ 首から肩甲骨にかけて固まっている感じ、左脚が短く小さい、右脚は大きく柔らかく地面についている感覚。

うつ伏せからスタート。左半身にアプローチが始まると一気にその側に血が巡りだしたように熱くなる。その熱が落ち着いてくると、ベッドに左半身が沈み込んでいくようにリラックスしている。その後、頭や脚裏側へのアプローチが続くと、体が上下に伸びた感覚。落ち着いて来たところで、反対側に代わり、そのころは意識が遠くなってあまり覚えていないが、左脚がさわさわしたり、歯が浮くような違和感があったり体の中での動きが出てくる。動きがある時は田畑さんはそばで見守っていて、動きが収まって静かになると次に進んで行く。体の中まで見えてるのかなと遠い意識の中で考えたりする。座って後ろ側のサポートを整えてもらったが、言葉の誘導で動くだけで腰椎から順にスペースが出来て行く感じが面白かった。

その後の歩き すっと何の努力もなく立って、いつまでも歩けるような軽さ、最初に感じた首回りの固さはない。立った状態で微妙な調整をしてもらうと(右ひざを軽く曲げ、顔を少し左にむけたところでホールド)体が新しいバランスに合わせて調整している感じがあって、段々と落ち着いて、一見斜めに向いて変なバランスで立っているはずなのに、心地よいバランス感覚になっていくのが不思議。

視界はクリアで、横幅が広く見える。視界はどうかと聞かれて、目を開いてはいるが、体の中の感覚を探る方に行っていて、外界に意識がなかったことに気づく。

最後の歩き セッション後すぐは軽さを感じたが、調整後は力強さが出て、追い風に受けているような、走り出したい感覚の歩きになる。

 

【セッション後】雨で傘を持っていて出来なかったが、両手を振りながらガシガシ歩きたかった。

また今回もお腹がこなれないままでのセッションだったが、セッション中は落ち着いていたのに、帰り道に急に満腹感がぶり返してきて、苦しいくらい。体が心地よいところに戻ると、必要以上に食べ過ぎてたことを思い出したみたいな反応だなと思えた。

一日後 鈍い頭痛が一日続く。内面的に穏やかでなく、自分の嫌な性格面が強く現れる。そういえば、このところ呼吸がしやすいというか意識しやすい状態になっている。

 

【感想】

セッション後、調整前後での歩きの質が、バランスというより強さが変わったのはとても面白かった。

セッション3

 

【当日の体調】

良好。身体はスッキリとしているが、急に寒くなった日なので体の冷えを感じる。

 

【セッション前】

歩いてみた感じ 左右の違いを感じる。左側が小さく固い、右側が大きくふんわりした感じ。左下肢が床に引っ張られているような感覚がある。

両手を左右や前に上げたりして、可動域の確認がある。歩いていた時と同じように左肩がピキピキと鳴って固まっている感じ、右肩に違和感はあるが左に比べるとふわっと大きい感じ。

横向きでのセッションスタート。色々な場所にアプローチがあり、段々と身体がベッドに沈み込んだり、輪郭が薄れて宙に浮いたような感覚になったりすることで、それまでいかに身体が緊張して固まっていたかがわかる。向きを変えて逆側へのアプローチが終わる頃は身体が上下に伸びたようなスペースを感じる。左大腿側面に違和感が出たり収まったりの繰り返しがあるが、以前から固まっていた場所なので、ゆるんで動き出している感じがして今後の変化が楽しみ。両目への重さを感じるワークは目が休まる感じがしてとても気持ちがよかった。

仰向けでは視覚を使っていくつかのアプローチが進んで行くが、ある一点を見ながら目の動かし、腹部にアプローチがあると、以前手術をした際、手術台に上がった時の場面が思い出されなんとも言えない思いになり、涙があふれそうになる。その時は「感情が動いたので」という表現をしたが、実際に悲しいとか辛い、苦しいといった感情は伴っていなくて、何か押し上げられて涙が出てくるような感覚に近かった。田畑さんは、私がしばらく落ち着くまで、安心感を感じれる場所で静観していてもらえたので、自分の状態を言葉で表現することはできなかったけれど、自分の内にわき上がった感覚を自分の中で十分味わえたことで満足したそんな感じだった。

座った状態で骨盤を前傾後傾させながら腹部、胸部、頭部を調整して終了。

セッション前にやった両手を上げる動作では、始まる前は肩の動きが気になったが、セッション後では楽に両腕があがり肩に意識が向かなかった。体側から腕が楽にのびてスペースが出来たのを感じる。

最後の歩き いつも左右のバランスの違いを感じるが、太いパイプが身体の真ん中を通っていてそこを気持ちよく空気が抜けて行くような心地よさを感じながら歩けている。左右の違いを感じなくはないがそれよりも中心がとてもしっかりした感覚が気持ちよい。

 

【セッション後】

終了後立ち話をしている時に、自分が少し大きくなったようなどっしりとした安定感を感じていることに気づく。気分も晴れやかな感じ。

帰り道、歩きが軽い。太ももの前の力が気持ちよく抜けている。その後は仕事に行ったのだが、ほぼ疲れを感じずに、身体の力もいい具合に抜けて楽だった。そういう身体の状態だからか、気分も軽く、周りとの関係性もとてもスムーズに流れて行く。最近感じていた気持ちの面での頑さがほぐれた感じがある。

その後、数日たっているが、呼吸に意識が向く事が多く、深い呼吸をしている。中心軸も気づくとそこにしっかり在る感覚が続いている。

セッション5

 

【当日の体調】良好。スッキリ、胃と肝臓に固さを感じている。

 

【セッション前】歩いてみた感じ  右半身が小さく、固い感じがするが、前回で感じた中心軸の存在がちゃんとある。

横向きからのセッションスタート今日は内転筋と骨盤底へのワークとのこと。脚の内側へのアプローチが続くなかで、ふっと横隔膜がゆるんだというかほどけたような感覚になったり深海の中に沈んだようにぐーっと圧力が体の内側にかかったような初めての感覚もあった。他にも頭の中にぼわーんとした違和感や喉が詰まったような感覚が出たと思うと、田畑さんの手がその場所に置かれるので、なんでわかるんだろ??とぼんやりした頭で思っていた。

終盤でお腹に触れたときは、右脚にさわさわと温かい流れが通り、手が首にあてられると、ふわっと首がゆるんでベッドに沈んでいくので、それまで首に緊張があったことに気づく。

座った時に骨盤がどーんと大きくどっしりした感覚だったが、田畑さんの指示で骨盤を前後に動かすとすーっと頭まで同じ体の幅に整っていく。

最後の歩き  体重を感じないくらい体が軽く、楽々立っている。

 

【セッション後】太ももから力がふわーっと抜けていく感覚。その日は2万歩近く歩いたが、ほとんど疲れを感じなかった。

【感想】ただ寝てるだけ、軽く触れられるだけなのに、こんなに身体が変わるって何でなんだ!!ロルフィング面白い!身体って楽しい!

セッション6

 

【当日の体調】良好。 年末年始の食べ疲れで胃が張っている。

 

【セッション】歩いてみた感じ 一歩めから左頸骨筋の張り感に引っ張られて歩いている感覚。上体は楽にのっている。立ったまま体重を左右に移動させて感覚のチェックもあり。

今回は背面。

うつ伏せでのセッション。体がベッドに沈んでいく感覚を味わっているうちに意識がなくなる。今までのセッションの中でここまで寝てしまったような感覚は初めてだったかも。そんなぼんやりとした中でも、始まって早いうちに体全体、特に手や足の先まであったかくなる感覚が広がっていき(あったかいなぁと思っていたら記憶が無くなっていたというのが正しいかも)リアルな夢をいろいろ見て意識が戻るのを繰り返していたセッションだった。

最後に仰向けになった時、呼吸がとても楽に出入りする感覚が気持ちよかった。座位で骨盤のムーブメントをして調整してもらい、終了。

最後の歩き  最初に感じた左前頸骨筋あたりの張りは感じなくなったが、左大腿部外側に筋肉痛のような違和感が出ている。左股関節、お腹に風通しの良いスペースが出来ている感じ。終わってもしばらくボーッとした感覚が続いていた。

外に出て歩いているうちに段々クリアになっていき、気づいたら左大腿部の違和感も消えていた。とにかく楽に立っていられる感覚が一日続いた。

今日のように、意識がなくて眠ってしまっていたような感覚と今までみたいにに意識はクリアにあるが、体の輪郭や実態感がない感じとの違いが面白い。田畑さん曰く、どちらが良い悪いではなく、その時に必要なプロセスであるとのことだが、自分で自分の身体の中で現在進行系で何が起こっているのか全く分からないのはなんだかもどかしい感じ。自分の意識ではないところで、身体はちゃんと必要なことをやってくれている。

 

ただただ感謝するしかない。

セッション7

 

【当日の体調】少し疲れているが身体は軽い。

 

【セッション】頭周り 口と鼻の中

歩いてみた感じ  軽いけれど、うわついているような感じの歩き。足に重さを感じない。

ひざ下と首にクッションを置いて仰向けからスタート。首を左右に回しながら、空間を見ていく。左側が見やすくそこでとどまるが、目がひどく疲れている事に気づく。頭に少し触れてもらうと、頭の中からふわっと緩む感じがあり、その後視線を動かすとかなり目の疲れが和らいでいる。何度か楽な位置に変えながらセッションが続いていくと、いつしか意識が沈んでいき半分意識が在る感じだけど、すごく静かな深いところに落ち着いている時間がしばらく続き、とても心地よかった。ふと今ここにいるという感覚に戻ったと感じると目の前がオレンジ色に包まれて、田畑さんから「どんな感じですか」と声がかかる。次はいよいよ口の中と鼻の中へ口の中はセッション中特に変化を感じなかったけれど、夜になってみてあごの開閉がスムーズになっているのに気づく。今まで開閉時にカクッとずれる感じがあったがそれが無くなっている。鼻は思いの外痛くなく、どんどん奥が開いていく感覚があり、終わってみると空気がとても気持ちよく出入りして、脳の中にまで空気が入っていくような新鮮な感覚。脳の扉を開けて、空気を入れ替えたように爽やかな気分。これはかなり衝撃的かも。

 

セッション中は目を閉じている間、良く色が見えて、黄色、オレンジ、紫と変わっていった。また楽しいような嬉しいような感覚がうっすらあったけれど、帰り道になんともいえない穏やかな至福感に包まれて、すべてにありがとうという感謝の気持ちで満たされる。ここ数回のセッションでは体の変化というより、気持ちの面での変化をとても感じる。自分の絶対的な存在感やそこからくる安心感に静かに満たされている感じがしている。

セッション8

 

【当日の体調】花粉症の症状で目のかゆみが朝からひどい状態。

 

【セッション】うつ伏せ 骨盤 下肢 腕など

歩いた感じ  目のかゆみに全神経が集中していて、身体の感覚がよくわからない。

うつ伏せの状態で、下肢、腕、骨盤回りへのタッチを感じていると、目のかゆみがスーッと収まっていく。身体は輪郭がなくなり広がって溶けていくように力が抜けていく。その感覚から力が入っていたんだと気づく。特に右側への施術では、下肢に触れていても右の肩甲骨がゆったりと円を描くように広がっていく。骨盤底に初めて感じる違和感があり、しばらく神経がうずいているような感覚が続く。その感覚をぼんやりと感じながら、うとうとしていると仰向けに。腕に触れられている間、首が自己調整を始めて左右に動きながら、ピタッと中心に治まる。右骨盤が下に沈んでいるような感じで左右の違和感があったが、いつのまにか均等になった。一旦座ってみると、全体に身体がキュッと集まって小さくまとまっている感覚があり、田畑さんにそれを伝えると、身体の前後に手を添えて、その間を感じるようにして調整してもらうだけで、いつもの「自分」の大きさに戻った。

歩いてみると中心に気持ちよくまとまっているが、左下腿に固さが残ってそこに引っ張られる感じ。骨盤内の軸の位置を示してもらうと、少し右にひねったところに身体が勝手に動く、ひねって立っているのに身体はとても居心地がいい。「左足指の位置も少し外へ」と言われて動かすと、左下腿の違和感がスーッと消える。そこでの感覚を十分味わうと、身体が中心に自然と戻っていく。不思議・・・

前回のセッションから2ヶ月間が空いたのもあり、結構身体が緊張していたことや、普段の自分のセッションの中で右腕に力が入って肩甲骨から首にかけて負担が来ているなと思ったが、下肢を触れられている時に右肩甲骨がどんどん緩んでいくのは面白い感覚だった。

その後1週間の間に、左股関節が今までと違う位置にいて納まりどころを探しているような感じがあった。また、身体の感覚以上に、感情面の揺れが結構あって、ひとしき味わい尽くしたところで穏やかになった。

セッション9

 

【当日の体調】腰がどんと重い感じ。それ以外は良好。

 

【セッション】腹部から全体のつながりetc

歩いた感じ 腰が重く、そこだけに力が集まっている感じ。

仰向けで片足を曲げて、腹部や腕、肩、頭など上体へのセッション。手先足先がジンジンして皮膚の表面の感覚がクリアになり、その外側の空間が皮膚を包むように覆っている感じがした。そのあとは、とても意識はクリアなままセッションが続き、閉じた目の中で色の変化を感じながら、身体の中は静かだった。田畑さんから「呼吸はどんな感じですか」と何回か聞かれたが、不意に深く呼吸が入る?したくなる?ことが多々あった。今回は全体的にしっかりとしたタッチで特に腹部にはかなり時間をかけていただいていたが、空間が広がり、ふんわりしたお腹に変化していくのを感じていた。セッションが終わり歩いてみると、身長が10cm位高くなり、体重が10kg位減ったような感覚。今までのセッションの中では一番終わった後の、身体の感覚の違いがあった。歩いている時に左膝に少し違和感が出てきたことを伝えると、上体を調整してもらうことでその違和感がすーっと無くっていく。

身体が軽い。上から軽く引っ張られ、下にもピタッと吸い付いているような気持ちのいい姿勢。この感覚をしっかりと覚えておきたいと思う。

帰り道はお腹の深部がなんだかやけに熱い。外の風が冷たかったのでその差をとても感じる。身体の深部で微細に調整している動きを感じながらの帰り道。

 

【セッション後日】身体的には下腿の重さが数日続いていたが、6日経って抜けて来た。感情的にはとても静かで凪いでいる感じが続いているのが初めての感覚。

セッション10

 

【当日の体調】良好。腰に軽い違和感。

 

【セッション】統合セッション

歩いた感じ 右半身が左に比べて大きい感覚。

仰向けで、田畑さんがどの位置に立つと落ち着くかを確認して始まる。立ち位置によって、自分の中の身体の反応の違いが面白い。安心すると感じる場所ではみぞおちあたりにその安心感があり、あったかさを感じる。左側からタッチが始まるが、早い段階から呼吸が落ち着いて、とても静かで省エネモードのような最小限の力で呼吸をしている。頭を触られていないのに、頭がゆっくりと動き始め、顔の全面がふわっと緩んでいくのを感じた後は体の感覚から離れて意識の深いところに落ちていく。といっても意識がなくなる訳ではなく、周りで起こっている事はしっかりと感じている。それは今までに感じたことが無い感覚だったのだが、自分の中の「健全」な部分に包まれて、その「健全さ」がどんどん広がっていくような感覚。体の感覚はなく、「健全」な意識だけに満たされているという至福感。この10セッションの中でも、よく色が見えていたのだが、今回もピンク、白、青と次々と変化していたが、「健全さ」を感じている時は一面がゴールドに輝いていた。かなりの時間その感覚に包まれて、セッションが終わり、座って背面を調整してもらうと、大腿部からふわーっと一気に力が抜けていく。頸椎の位置も微細に調整が入る。そのちょっとした調整にも、今までは意識して動かしていた感じがしたが、今回は自分の意識でどうこうしようとするのではなく、身体が勝手に田畑さんの言うように動き始める感じが面白い。

歩き始めると、身長が伸びてスッキリした感じ。自分の体ではなく、新しく生まれて、これから始まるという感覚を覚えた。

 

【セッション後】

その日は午後から一日中疲れを感じない、軽やかな感覚。いつもより早い時間から眠くなり、早々に寝てしまう。

次の日は体というより気持ちがとても満たされて安心している。その夜、横になっていると、身体の内側で微細に動いているというか、調整しているような動きがいろんな場所で起こっているのを深い意識の中でしばらく感じていた。こんな感覚は初めてで、とても不思議な時間だった。

 

11月からスタートしたロルフィングセッションを終わってみて

 

「自分がリニューアルした」という感覚。体だけが変わるのではなく、それとともにというか体よりももしかしたら、意識=心の変化の方が優先していた感じがする。

5回目くらいから気持ちの安定感を強く感じるようになり、特に最後のセッションではこうなるのか!?というくらいの予想外の感覚(健全さを感じた事)は、体からのアプローチ、しかも繊細にふれているだけなのに、これほどまでに心に影響するのかということを実感できて、自分もボディワーカーの一人としてとても貴重な体験をさせてもらった。まだしばらく身体は変化していくというので、それも楽しみであり、このセッションで得た、気持ちの安定感や健全という感覚はこれからの自分を支えていく大切な重力になると思う。

田畑さんのセッションを受けられたそのご縁に感謝しかありません。

Page 1 of 2

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén