#4セッション

右側面を下にした横向きで、頭部、顔面の右半球内部の引っ張り癖に、さまざまなルートからアプローチしていただく。癖の中心が、なんとなく空。空間なのか、中心に何があるかわからなくて、そういう感じがするのか。

身体のさまざまな場所、部位が、その周辺の制限につながっていて、少しづつ解けたり、緩んだりしながら、制限箇所の質感が、緩く、柔らかな?曖昧な感じになっていく。中心の外堀を埋めていくような。

引っ張り癖は17年モノだ。顔面を強打した後、普通に呼吸するだけでその辺りが微かに動き激痛だったので、痛くならないように顔を固めるなどいろいろ試行錯誤していたが、自然に唾を飲み込んでしまうときが本当に辛かったので、意図的に唾液を溜めて、息を殺しながらそーっと飲み込む、というパターンを編み出した。

そのパターンは、もちろんとても役に立ったが、知らぬ間に、そのまま無意識的に繰り返すものになっていた。8年くらい前にそのことに気づいて、今度はそれをやめることに取り組んできたが、なかなか手強い。ちょっとゆるむと自動的に戻るし、しっかりゆるみかけると、グラグラする感じが恐ろしくて続かなかったり。

ただ、地味に取り組んできたからか、ゆるんだときの恐さはもうほとんどない。そろそろ終了でいいんじゃないかな〜と思いつつ、のんびり待とうとも思う。

一つ大きかったのが、胸椎の左側湾との連動と、その側湾がなくなったこと。右頬周辺内部がミシミシいっていた。脊柱全体と鎖骨の変化も派手目だった。

起き上がってマッサージテーブルに腰掛けたとき、大腰筋上部付着部周辺の存在を初めて実感した。胸郭と骨盤をつなぐ肉のコイルが左右に入っているみたいで、立ち上がるときにコイルが縮んで、立つと伸びる。前回感覚した「胴が短くなった感じ」をつくる、気づかなかった作用の一つっぽい。

また、左鎖骨の存在感も強く感じる。セッション後の着替えの際に鏡を見たら、見た目にもそれが感じられた。

翌日、右足の親指にピキッというかツという感じが起きて、それまで使えなかった第一関節が使えるようになった。そのことで右下腿の引っかかりが一つなくなる。そして、ほかにもいろいろ細かい気づきもあったが、ざっくりいうと、右大腰筋全体が感覚しやすくなった。

今回、大腰筋再起動プロジェクトをやっているのかもしれない、と思う。