ロルフィング10シリーズを終了され、その後も何度か大阪からセッションにお越し頂いているMさんですが、オンラインワークショップにもご参加頂き感想をお寄せ頂きました。

2月18日(金)手と頭を通して、全体を休める

‐WS開始直後のデモでは、田畑さんと相手の方が会話を始めると、身体がふわっとして、画面のほうにふらふらと足が向いてしまう。普段とはちょっと違う体感、いままで経験したことがない感じだ、と思う。相手の方が落ち着き場所を探り始めると、自分はその場でくるくると回転を始める。以前のオンラインWSでも回転を始めることはあったけれども、今回は回転の速さと強さが段違いで、針をぐるぐるさせている方位磁石のようなイメージが思い浮かぶ。田畑さんが場所を探しはじめると、その回転がピタっと止まる。田畑さんの位置決めでは、2か所のうち、自分は最初のほうが、身体がおだやかでいられる感じが強かった。

‐自分の位置決めが終わり、田畑さんの位置決めが始まると、身体はパソコン画面の方向にぐいっと強く引き寄せられ、仰向けだった身体は、顔を横に向けたうつ伏せの状態に落ち着く。そのままじっとしていると、畳への接地の程度がどんどんと強まっていき、畳に吸いついていくような感触、このままずっとこうしていたら、次になにが起こるのか感じてみたいな、と興味が湧いてくるほどだった。

‐仰向けになって、ご指示に従い、おなかの上に手と水の袋を乗せるが、ほどなく両腕を開きぎみの位置に動かしてしまう。立てていた右脚を外側に倒して股関節を開き、右腕を少し上にずらした位置でいると、右腕、右脚を結んでできる三角形のようなスペースにじんわりとした温かさが感じられだし、なぜか「しあわせ」という単語が思い浮かんだ。

‐後半、水の袋を額に乗せてご指示に従っていると、後頭部、副鼻腔のあたりに広い空間の存在を感じだし、首の前側に乗せてからは、肋骨を大きく開き、胸をそり気味にして空気をため、両腕にも空気を満たし、その下、足の先まで、詰まりを感じる右脚あたりは揺らしながら、くまなく空気をいきわたらせる感触。このときイメージとして浮かんできたのは、絵本の「スノーマン」の姿、あたたかみの感じられる体つき、にっこりとした表情。身体の中全体にゆったりとした広がりを感じる。それに続いて身体を取り囲む空間のひろがりを感じようとする動き、両手を上にあげて空間を包み込むような動作をする。とてもおだやかな心持ち、それと同時に気分がすっきりとする感じもあった。

2月19日(土)休める体を取り戻す

‐田畑さんと最初の方とのデモ、田畑さんの選ばれた初めの位置では、自分は思いっきり首を前に倒して背中を少し丸め、膝も少し緩めてじっと立っている。次の位置では、頭をゆっくりと起こし、身体全体をピンと伸ばすようにして立つ動き。身体の爽快さを感じる。そこからまた移動されると、首を再び倒しはじめ、背中を丸め、両膝を曲げて床にゆっくりとしゃがみ込む。

‐自分の位置決めでは、左体側を下にしていい場所に落ち着いたが、パソコンの位置が遠いのか、田畑さんの声が聞き取りにくく、画面をオフにして自分のすぐそばにパソコンを移動させる。

‐腹部のあたりのワークから再び参加、田畑さんの指示にしっかりと従っていく身体を感じる。肺、心臓のあたりで臓器の重さを感じつつ身体を休めているとき、気になっている右肩甲骨のあたりを上げたり回そうとしたりして盛んに動かす。

‐頭のあたりのワークでは、鼻の通りがとてもよくなり、また、眼球が、2月4日の時ほどの強さではないが、自然と動きだす。目をぎゅっと閉じたり、思いっきり開いたりの感触もあった。しばらくして、顎を上げ、首の前側を思いっきりのばしたあと、体を丸めてじっとする時間をとる。

‐そのあと、仰向けになり、膝をたてておさまりの良い位置を探すとき、臀部を少し引き上げ気味にすると、背面が畳にぴったりとくっつく場所を見つけられて、身体がとても満足している感じがした。

‐そのまま身体を休めていると、左右の耳が貫通して、顔の中心あたりに一本空洞が走っている感覚が起こり、続いて、先ほどの鼻が非常によく通っている感じが再びやってくる。そのあと、口を思いっきり開いて、顎関節を広げる動き、鼻の穴を思いっきり開く動き、そして目をぎゅっとつぶった後おもいっきり開く感覚の動き、が一連の動作として起こる。

‐最後は、下半身だけ右側に倒し、首は左側に向けてひたすら身体を休めたままWSが終了した。

  • オンラインWSを何度か経験してみて、冒頭のデモンストレーションで、田畑さんと相手の方が作り出す空間を感じようとするときの自分の身体の感触が、毎回見事なまでに異なることがとても興味深く思われる。また、テーマの決まったWSの中でも、自分が今気になっている点は、その流れのなかでしっかりと調整しようとする身体の賢さも回を重ねるにつれてますます感じられるようになっている。