ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

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「酷い猫背で」受けにいらしたSさん( 5/10)

セッション5

これまでの四回の施術で足から腰にかけてのバランスが非常に良くなってきたように感じ ると同時に、背中や肩・腰の歪みが気になっていました。

今回はそんなこともあり、足から腰のバランスを再度整えていただくことで、上半身がし っかり乗る?ようにしていただいたように思い、腰を中心に下半身と上半身が真っ直ぐに 乗っている状態が、リラックスした楽な姿勢であると感じました。

また、両手でボールを持って歩行することで、姿勢が猫背にならない体制がバランスが良 いように意識も変化することができました。

ちょうど折り返しなので、残りの施術も楽しみながら実感していきたいと考えておりま す。

「酷い猫背で」受けにいらしたSさん(4/10)

セッション4

四回目から骨盤の施術として新たな体制が多く新鮮なであった。

一回目から三回目に施術を行ってもらった脚のバランスは相変わらず整っているように感 じ、その上にある骨盤やお腹周りが逆にはっきりと疲労しやすいように感じていた。

横向きで足と骨盤の繋ぎ目の動きとともに腸内を意識することで、少しずつお腹の内部に 広がりを感じるのは非常に興味深かったです。

座りながら背骨?辺りを押されつつ、両腕を上げ下げする動作では、酸素が頭から抜けて いくような感覚があり、呼吸が深く感じることができました。

時々呼吸が浅く感じたり、酸素が薄く感じたりしていたので、その改善も期待されるのか なと思いました。 無意識のうちに自らの身体が変化していくことをとても期待して、残り六回を楽しみにし ております。

「酷い猫背で」受けにいらしたSさん(3/10)

セッション3

一回目から引き続き、脚を中心とした施術を行なっていただきました。

三回目では、うつ伏せでの施術もあり、途中左手が重いような感じがあったのですが、 途中から完全に痛みが消えていました。おそらく体制を変えることにより気付かないうち に力みがあったのだと思います。 日常生活では体は様々な体制をとっていますが、その際いかに力みが入りバランスを崩し ているかがよくわかりました。

毎日歩行のバランスが改善され、足から膝そして股関節へ繋がりが感じられるようにな っており、積み木がうまく組み立てるようなイメージを持ちました。ただ、相変わらず胸 の痛みや猫背にはなりがちなので、どのような変化が見られるか 4 回目以降も興味深く受 けたいと思います。

また、日々目覚める際に、起き上がりに重さを感じていたが、軽減されて行っているよう に感じており、足から腰、胸、肩、首など今後の施術を行うことで、どのような変化が起 きていくのか楽しみです。

「酷い猫背で」受けにいらしたSさん(2/10)

セッション2

まず始めに両腕の上げ下げや歩行チェックを行いますが、個人的に気になっていたのは、歩 行の際バランスが悪いことと、胸骨(中心部)の痛みがあることです。今回もそのチェックで は歩行のバランスが少し崩れることや胸の痛みがある事は認識できました。

前回同様、施術は骨折経験のある脚(腸骨)部分を中心に受けました。 やはり、この施術を受けると骨がズレる?滑る?ような感覚を持ち、骨と骨の繋がっている部 分がしっかり合わさるようになりました。 特に今回は、脚の施術を受けている際、腰が軽くなっていることに気づき、いかに体は支え合 って作用しているかを理解することができました。

私自身、サッカーをやっていたこともあり、足の感覚は鋭い方かもしれないと考えていました が、あまり使用しない部位に変化を感じることができたことは非常に興味深かったです。

施術後の歩行チェックや両腕の上げ下げでは、明らかに胸痛は落ち着き、歩行のバランスも安 定感が増しました。 数日たった今でも歩行のバランスは安定し、古傷をかばうような動作が少なくなったように感 じます。

今後は猫背姿勢の改善(見た目だけではなく、臓器への影響・循環の改善)や胸骨の痛み軽減 をどのような形で効果を感じていくことができるのかを非常に楽しみにしております。

「酷い猫背で」受けにいらしたSさん(1/10)

ロルフィング10シリーズを終えられた奥様からのご紹介でいらしたご主人。慢性的な胸部痛があり、酷い猫背で、ということでお申し込みになりました。学生時代はサッカーをされていたそうです。

セッション1

まず初めに仰向けになり、声をかけられる角度を決めるため、声の届く距離や、気配を感 じながら、どの位置が自分にとって最適かを図ることから始められました。 私の場合は、背後に気配を感じるのが苦手なため右足付近からの位置を選択しそこからの 施術をお願いすることにしました。

1 回目の足へのアプローチは、直接触れることこそ少ないですが、一瞬触れた際に引っ張 られている様に感じ、手を離すと無意識に元の位置に戻ろうとする自らの足に不思議な感 覚を持ちました。 その施術を何度か繰り返すことにより、その戻る位置が身体の求める元の位置なのではな いかというように力が抜けていきました。

施術後に歩行をすると、骨の上に骨が乗っている感覚をイメージとして持つことができ、 身体が支えられているのだと改めて認識することができました。

数日が経ち、理性として忘れている場合も、ふと気づいた際に身体の支えを意識している ことに気が付きます。

まだ、一回目の施術でほんの一部ではありましたが、2回、3回と繰り返すことにより、 自身の身体が何に気付き、変化していくのか非常に楽しみです。

心身に向き合っていきたいMさん(9/10)

<9回目のセッションと身体の感じ方について>

今回のセッションは、とても繊細で不思議な動きだと思いました。
6、7回目のセッションあたりからでしょうか、だんだん身体がまとまりを持ち始めているように感じます。
9回目のセッション中も身体をまるまるやわらかい一塊で感じるような時間がたくさんありました。

最近、身体が自分で自分を釣り上げているような軽さを、よりしっかりと感じます。
1、2回目のセッションのときに初めて感じた感覚が蘇るようなときもあり、改まってる感じがすこしします。
今まで「身体を支える」というと、足で地面から支えたり、手をついて身体を持ち上げるイメージだけでしたが、
やわらかく身体自体がいつもリフトアップしているような軽やかさです。水の中にいるときの感覚にちょっとだけ似ている気がします。
身体に感じる変化も、局部的な気づきより、具体的に言い難い全体的な感覚の変化をじっくり味わっています。
身体を動かすとき、なんとなくさらさらとしたイメージがあります。夏の高原の空気の中にいるみたいな気持ちよさです。

セッション後に変化を眺めていると、今までの過去の感覚で作られた意識との時差に気づくことがあります。
身体はいつも今ここにあるので、まずはそれを感じてみると「今まで自分は実はこんなふうに身体を扱ってたんだな」と、
ニュートラルに近い立ち位置で見つめる感覚に気づかされます。
前よりも調子がよくなって初めて、自分の不調に気づくというようなこともありましたし、
気づかないうちにいろんな変化を「普通」のものとして受け止めているのかなと思います。
日常では静かに移ろいでいくものがたくさんあって、その中には気づかない不調のように、変化を求めているものもあるのだろうなと思います。
自分の中にある、そういう小さな変化の声を、ロルフィングは見つけて背中を押してくれているのかな、と感じています。

心身に向き合っていきたいMさん(8/10)

<セッションと身体の変化について>

前回のセッションが続いているような、身体が思い出すような感覚がありました。
いつもより、1週間くらい間隔が短かったからでしょうか…?
横になっているだけで、身体が楽になりながら上にも下にも伸びていくようでした。
今回のセッションでは、特に背中から足先までサラサラとほぐれていく感じで、
膝のおさまる位置がすこし動いたような間隔がありました。
片足だけを触ってもらっているのに、反対側の足も対称的に反応していることがあり、おもしろかったです。
セッション中はいつも身体と心に穏やかさが流れていて、
「人の手ってやさしいなあ…」と、改めてしみじみ感じていました。

途中で眠りそうになるくらい気持ちが良かったのですが、
終わって身体を起こしてみると、身体の中がたくさん動いたような充足感がどしっと来たので、意外でした。
セッションを受けた日に、1時間くらい歩いたのですが、左膝の使い方なのか、位置なのか、変化していたようです。
6回目のセッションくらいから、身体がまとまっていくようなイメージがあり、軸が安定して生まれてる気がしています。
動作のイメージがコンパクトになって、そのぶん身体の周りに空間と軽さを感じます。

<ロルフィングと日々のことについて>

日常で、過去のことや未来のことを考えて、心が落ち着かなくなりそうなとき、
自分の中心に気持ちがストン、と静かにおさまるのを、いつでも感じられるようになりました。
目の前で流れていく時間も、心に流れている時間も、壁が無いかのようにおんなじで、
そこで自分が何をどんなふうに見て感じているのか、観察しているようなときがあります。
ロルフィングの経験が自分の世界に加わって、身体と精神のバランスを知っていけているような気がしています。
もともと、内観したり物事を見つめることが好きでしたが、心と体が噛み合わないような ちぐはぐさが生まれて
気分が塞いだり、体調を崩すこともよくありました。
今では、心と体が手を取り合って足並みを揃えているのだということを感じられているように思います。
身体の声の感じ取り方を、ロルフィングを体感するまでは殆ど知らなかったのだと思います。
自分が意識で気づいていないことも、身体が感じ取って知らせてくれるのだと思います。
心がうんと先に進む時もあれば、身体が心をリードしてくれる時もあります。
考えや先入観よりも、感じることから…そんなふうに過ごして、すこしずつ、自由に広がっていけたらいいなと最近感じます。
いろんな日々がありますが、自分自身のいちばん奥のあたりで、一日いちにちを楽しんでいるのを感じるようになりました。
いつもと変わらない日々の中で目に触れるものは、いつもなんとなく新鮮で、
日々の中にある、いろんな出会いや出来事へのまなざしも変化していくのだなと感じます。
書きながら頭の中でまとめていると、改めて心と体ってパワフルだと思いました。
パワフルな日々を、バランスをとりながらどんどん進めているのは、やっぱりロルフィングのおかげだなと思います。

心身に向き合っていきたいMさん(7/10)

セッション7

<セッション中に感じたこと>
セッションが始まる直前、田畑さんが立たれた瞬間、スイッチが入るように静かな感覚になり、あまりの早さにびっくりしました。
足元しか触れていないのに、後頭部と首の後ろが通りがよくなったように脈打ち始めました。
肩へ広がるようにほぐれて、頭から背筋にまっすぐ流れていくイメージがあって、じわじわスッキリしていきました。
セッション後、背中の中心が柔らかくなって背筋がぶれない感じがして、肩の上と首の周りに空間を感じるようなゆとりを感じました。
下腹あたりにカチッとしていて、セッション前に比べて姿勢が身体の軸におさまっているようで、立っているだけで前後に対するポジションの印象の違いをはっきり感じました。
いままで自分が意識していた軸は、頭からおへそあたりのイメージだったのですが、今回その軸が身体全体まっすぐに伸びて、より整っていくような感じがします。

<生活の中でロルフィングセッションのイメージが結びついた出来事など>

6回目のセッションのあと、このところ気になっていた左足首の捻挫の古傷の違和感がいつのまにか無くなっていて、忘れた頃に「なにもない!」と気がつきました。
いままで生理をきっかけに起こっていた腰の凹んでいるあたりに滞りがあるような感じも、一度も訪れることがなく、軽やかに過ごせています。
久々に、弓道の型の練習をしてみたくなり、やってみると、身体のまとまりと呼吸がリンクしている感覚に驚きました。
自分にとって今回のセッションの感覚が、弓道の所作の感覚ととても相性がよかったように思います。
だからなんとなく思い出してやってみたくなったのかなあとも感じました。
身体が調和している心地よさと、それを内観する感覚がすこし身についたのかなと想像しています。
セッションを始めてから、体を動かしたくなったり、こんなふうに昔やっていたスポーツをまたやりたいなと思う気持ちが生まれることがあります。

今まで、心身を眺めている時に「変化」と感じていたものを、最近は「表情」と表現したくなるようになりました。
セッションを重ねるにつれて、こわばっていたものがやわらかくなる感覚や、日常で心の中にニュートラルを感じるようになって、
「変化」よりも、静かで穏やかな流動性と自然に在るものを感じるイメージを持つ「表情」という言葉がしっくりくるのだと思います。
また、このように感じたことを言語化することも、わたしにとってセッションの一部分に感じています。
言葉にするために起こるプロセスにも、脳と身体を動かすことに似た大事なものがあるように思います。
レポートを書き終わると、なんとなく気持ちが整って、スッキリ元気になります。
セッションで生まれた感覚の何かが、身体から出たがっているのではないかと思うくらいです。

セッション中の、普段頭の中で思考したり意識して捉えることから離れた言語化しないありのままのを感じることと、
そのあとに少しずつ起き上がってくるものを表現してみる(または、いつのまにか表れている)こと。
ありのままを型に嵌めずに漂わせたまま感じることと、ありのままを大事に感じながら表現として掴んでみること。
両者の関係性にそんなものを感じています。
そんな両方を往き来するようなプロセスの中に、静かに自分と向き合っている時間が存在しているようにも感じています。

太極拳実践者 Uさん (11)

10シリーズ終了後

半年ほど経ちましたので
レポートを提出いたします。

施術いただいていた時期に感じた、
足から力が上に伝わるような感覚は、普段は感じないのですが、意識すると戻ってきます。

重心の位置や、姿勢などを微調整し、「ここかも」という位置を感じ取れます。
そして、その場所は安定していて、余分な力が抜けて、居心地がいい感じがします。
立っているだけで、背中をゆるくマッサージされているような感覚も思い出されます。

今、股関節の痛みがまだあるため、
太極拳の練習を減らし、ヨガをやりはじめました。
しばらくはヨガの方からのアプローチで体を変えて、太極拳に繋げたいと思っています。

体の使い方を変えたくなったら、
また、頼らせていただければと思っています。

心身に向き合っていきたいMさん(6/10)

セッション6

今回のセッションの終わりに、上に伸びるように意識しながら、重心を左右に移動させる運動をしたとき、
足首から肩にかけて、引っかかるものが何もないすーっとしたものを感じました。
ドライヤーなどの電気コードが捻れていた状態からまっすぐになったときのようなすっきりしたイメージがありました。
後日この動きをたまにやってみると、身体が思い出すように整うのをすこし感じました。

セッションのあとのその日、駅の階段を上っていたら、
いままでの身体の使い方とのギャップをはっきり感じる瞬間がありました。
むかし捻挫して違和感がたまにある左足の股関節に強い違和感を感じたので、
それを身体の声の音源かのように耳を傾けました。
歩くときに身体が上に伸びるような感覚がポイントのようで、ちょっと意識すると違和感が抜けていきました。
さらに、自然体でいるときの重心が、以前よりやや前に移動していることにも気づきました。(重心を感じる感覚も、5回目セッション以降にだいぶわかるようになりました)
セッション直後からずっと腰から下のスムーズさがすごくて関節の存在感がなく、滑るような軽さがずっと続いていましたし、
身体の反応などがいろいろと落ち着いてきたからなのか、2日後には違和感はすっきりと消えて、動きかたが馴染んでいました。
なんとなく、いままでにやってきたセッションでの変化があったからこその変化とバランスが生まれていたように感じます…。

【全体的な様子について】
体重を手首で支えたり一部分に負荷をかけたあとの、解放されるスピードが早くなったと思います。
リリース力のようなものが増したように思います。
ロルフィングセッションを始める以前は、季節の変わり目や移動による環境の変化の折にいつも体調を崩していました。
いまでは飄々としたもので、生活のペースが体調によって乱されることがなくなりました。
そのことで、心と身体の歩調も眺めやすくなり、自分のニュートラルを感じやすくなったり、
日々の些細な表情の変化に気づいていくことが毎日の自分自身との対話のようになっている気がします。
以前は漢方胃腸薬を頻繁に飲まないといけなかったのですが、これもめっきり飲まなくてよくなりましたし、
悩まされていた知覚過敏もほぼ感じず、快適になりました。

セッションをするときと、普段の生活との状態に、境界がなくなってきているような気がしています。
セッションを始めたばかりのときは、普段生活とセッションとの間に区切りや切り替えを持っていました。
いまは違いや別なものという感覚はあっても、そこに境界がなくなっている感じです。
セッション中の空間・感覚の特別さや、普段の雑多なものがなくなる澄んだ感じ・静けさはいまも変わらず感じていて、
そういうものが、自分の中にいつも存在するのだということを、普段から感じられるようになっているのかもしれないと思います。

古傷の部分に違和感が出たときに、田畑さんにサポートしてもらうと、ほどなくすーっと違和感がなくなっていくことがあり、
その綻ぶような感覚に、なんとなく「過去から心が解放される瞬間」を連想させる安心感が伴いました。
いままでも、具体的に言葉にはしにくいものも含め、セッション中に
身体が心へと「こういう瞬間があるのだよ」と教えてくれるようなときが何回かありました。
感じることに、身体と心の境界もなく繋がっているように思えてきます。

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