ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

月別: 2024年3月

「酷い猫背で」受けにいらしたSさん(1/10)

ロルフィング10シリーズを終えられた奥様からのご紹介でいらしたご主人。慢性的な胸部痛があり、酷い猫背で、ということでお申し込みになりました。学生時代はサッカーをされていたそうです。

セッション1

まず初めに仰向けになり、声をかけられる角度を決めるため、声の届く距離や、気配を感 じながら、どの位置が自分にとって最適かを図ることから始められました。 私の場合は、背後に気配を感じるのが苦手なため右足付近からの位置を選択しそこからの 施術をお願いすることにしました。

1 回目の足へのアプローチは、直接触れることこそ少ないですが、一瞬触れた際に引っ張 られている様に感じ、手を離すと無意識に元の位置に戻ろうとする自らの足に不思議な感 覚を持ちました。 その施術を何度か繰り返すことにより、その戻る位置が身体の求める元の位置なのではな いかというように力が抜けていきました。

施術後に歩行をすると、骨の上に骨が乗っている感覚をイメージとして持つことができ、 身体が支えられているのだと改めて認識することができました。

数日が経ち、理性として忘れている場合も、ふと気づいた際に身体の支えを意識している ことに気が付きます。

まだ、一回目の施術でほんの一部ではありましたが、2回、3回と繰り返すことにより、 自身の身体が何に気付き、変化していくのか非常に楽しみです。

心身に向き合っていきたいMさん(9/10)

<9回目のセッションと身体の感じ方について>

今回のセッションは、とても繊細で不思議な動きだと思いました。
6、7回目のセッションあたりからでしょうか、だんだん身体がまとまりを持ち始めているように感じます。
9回目のセッション中も身体をまるまるやわらかい一塊で感じるような時間がたくさんありました。

最近、身体が自分で自分を釣り上げているような軽さを、よりしっかりと感じます。
1、2回目のセッションのときに初めて感じた感覚が蘇るようなときもあり、改まってる感じがすこしします。
今まで「身体を支える」というと、足で地面から支えたり、手をついて身体を持ち上げるイメージだけでしたが、
やわらかく身体自体がいつもリフトアップしているような軽やかさです。水の中にいるときの感覚にちょっとだけ似ている気がします。
身体に感じる変化も、局部的な気づきより、具体的に言い難い全体的な感覚の変化をじっくり味わっています。
身体を動かすとき、なんとなくさらさらとしたイメージがあります。夏の高原の空気の中にいるみたいな気持ちよさです。

セッション後に変化を眺めていると、今までの過去の感覚で作られた意識との時差に気づくことがあります。
身体はいつも今ここにあるので、まずはそれを感じてみると「今まで自分は実はこんなふうに身体を扱ってたんだな」と、
ニュートラルに近い立ち位置で見つめる感覚に気づかされます。
前よりも調子がよくなって初めて、自分の不調に気づくというようなこともありましたし、
気づかないうちにいろんな変化を「普通」のものとして受け止めているのかなと思います。
日常では静かに移ろいでいくものがたくさんあって、その中には気づかない不調のように、変化を求めているものもあるのだろうなと思います。
自分の中にある、そういう小さな変化の声を、ロルフィングは見つけて背中を押してくれているのかな、と感じています。

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