#6セッション

「顔に衝撃を受けたなら、顔面をイールドさせればいいんじゃない?」的な。なぜ今まで気づかなかったのか?不思議なくらいだが、気づかなかった!うつ伏せでヘッドレストに顔面をあずける。まさにそのまんまで、本当に有効だった。

頭の重さで左右の頬骨がヘッドレストに沈み込み、くっきりはっきりと支えられているのがわかる。真ん中の鼻や眉間や人中はそのまま垂れて、正中線の奥に空間ができて矢状面が広がる。

額がヘッドレストに沈み込み、縦長の楕円になっていく。頬骨も上下顎も額も骨が弾力性を帯びてきて、粘土細工のように形が変わる(感じがする)。それにしても額が長い(感じがする)。これ、顔がえらく変わるんじゃないか?と思ったが、セッション後の写真を見るとそうでもなかった。

顔面、頭部の変化が面白く夢中だったので、田畑さんのワークはあまり憶えていない。左肘や頚椎、胸椎あたりに、(いつもながらだが)ほんの軽い介入があったと思う。

両腕はマッサージテーブルの脇に肘を引っかけて、手をボールにあずけて休めていた。昇降可能な電動式は、こういうことができるのがいいなあと思う。そして、下腿の下にクッションの支えが入ると、やはりものすごく安定するし、身体全体が上(頭部の先)に伸びようとする。

そして後日わかった。普段つぶれていて感覚も薄い足首関節付近がクッションの支えにイールドすると、隙間ができて楽で感覚もしやすくなり、足の甲~足首関節~下腿のカーブが得られる。すると、足裏足指が使えて、土踏まずが生まれて、大腿前面の力みが抜けて、臀筋上部が使えて、胸椎のカーブが生まれて、大腰筋上部が感覚できる。#2セッション後に得られた感覚の元はこれだったようだ。

また、顔面をイールドすると顎が上がったり引きすぎたりもせず、胸椎、頚椎のカーブが自然に出やすい。そして、頚椎のカーブの続きに後頭部のカーブがあって、その続きが額に抜ける。長くなった(ように感じる)額が、ラッパのようにパーッと開く感じがあって清々しい。

17年モノの「頭部、顔面の内部右半球の引っ張り癖」がほぼ消えつつある。すごい。