ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

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安田登氏とのイベントに参加され、過去CS60施術体験もある方

以前、田畑先生と安田登先生との代官山でのイベントに参加致しまして大変興味を持っておりました。またCS60は 他でご縁を頂いており注目しているところです。
セッション1回目

セッション後の顕著な変化は慢性的な肩の凝りが消えていたこと、特に左肩の滞りが全くなくなっており爽快でした。
この夏の猛暑、直近に非日常的な日々が続いていたこともあり、疲労困憊、やる気の出ない状況でお伺いしましたが、セッション後は保留にしていた何軒かの事をやり始めておりました。また、返信待ちの知人達から立て続けに連絡が入ってきたり、と周りとのコミュニケーションが再開した感じがありました。
眠りも以前よりは深くなっているような気がします。

セッション中に特に興味深かったことは、田畑さんが私の周りをぐるっと回られた時に起ったカラダの中の動きです。以前参加した田畑さんと安田先生とのコラボで、どこに位置するかというお話がとても面白かったのですが、細かくはとらえられなかったのですが確実に何かが起こっていることを体感しました。
また、ある部分に触れられた時に、別の部分が反応するということを度々感じ、遮断されていたものが繋がる感覚もありました。
全体を通して、いつも外に向いている意識をカラダに集中して向ける事で蘇ってくるものを楽しませていただいた初回のセッションでした。

セッション2回目

あっという間の1時間、時計を見た時に本当にびっくりしました。
うつ伏せで左サイドをやって頂くと、自然にベッドに沈んでいきました。
明らかに右側は浮いていて、左側が沈んでいる状態でした。
右側もやって頂くと、カラダ全体がベットに沈みとても心地良く安心感がありました。その後仰向けになった時には、カラダが浮いていて不安定でした。
腰に何かを置かれた事はわかったのですが、最初はCS60とは思いませんでした。
とても小さい物に感じられたからです。
施術後にも少しお話しましたが、田畑さんの指で触れられた時は微粒子がフワッと舞う感じですが、CS60を置かれるともっと直線的な放射を感じました。
左足の甲にCS60を置かれた時に少し強い反応と金属的な匂いがしたような気がしました。
他で受けたCS60の施術ではカラダが身構えてしまい、また金属の触れた感触に嫌悪感もあったのですが、今回はイヤな感じもなく、静かに深く対せたように思います。
オマケですが、足の浮腫みが取れたのか、帰りに何度も靴が抜けそうになりました。

Rolfer’s note:

CS60の強く擦る基本的な使用法とは異なる、イールドを促したり、組織の微細な動きが引き出されるのに必要なだけの最小限の使い方をしました。

セッション3回目

1回目、2回目の施術、あお向けの状態で田畑さんが移動されると、カラダの中に波のような変化が起こることは感じるのですが、位置による感覚の違いはわかりませんでした。3回目の今回、横向きの状態になり移動されましたが、背後の足に近いところが安心感があり、足下から背骨に何かが通る感じがしました。
今回の施術で最も反応を感じたのが、右側横向きで、右脚に触れて頂いた時です。左肩が微細に反応し続け、勝手に動き出しそうでした。
逆サイドでも反応はありましたが、左肩ほどではありませんでした。
施術後、肩の凝りはなくなっていました。
カラダに軽く触れられると、眉間にも反応を感じました。詳細は覚えてませんが、触れらる場所により、もう少し上、目の奥あたりに反応を感じることもありました。
今回のオマケですが、帰りにマンションを出てすぐ、888ナンバーの車に遭遇しました。

セッション4回目

前日ほとんど寝ておらず、ドンヨリ状態でお伺いしました。
今回は左側横向き状態でスタート、前方頭の近くにいて下さったと思うのですが、頭頂から目の裏、背骨に通る感じがあり、どんどん緩んでベッドに沈んでいきました。
右側横向きでは背後に位置して下さったと思いますが、固まっていた背中が緩んでいく感覚でした。前回も一番反応を感じた左肩は、背後に立って頂いただけで肩が引っ張られ、また動き出しそうでした。脚の施術の時には眠りに落ちてしまっていたと思います。
骨盤周りの施術では、ボンヤリだった骨盤の輪郭が出てきて、存在が強くなった感じがしました。
右膝へのCS60の施術では、やっていただくうちにフワッと腹部に、右手中指に反応があったような気がしました。
帰路歩いている時に、あれ、私骨盤で歩いてる?と、ふと思いました。

Rolfer’s note:

今回もCS60の使用に関しては、基本的な使用法とは異なる、繊細な微細な動きが引き出されるのに必要なだけの最小限の使い方です。

セッション5回目

足下右サイドに立たれたときは、足裏から安定したエネルギーがカラダに入ってくる感じがしましたが、
左サイドに立たれた時は、違う感じ、ハスキーな感じのエネルギーが入ってくるような感覚でした。
右膝を立ててからのセッション中は意識がかなり飛んでました。田畑さんの手がすごく暖かいと記憶しています。
左膝を立ててのセッションはパチっとハマる感覚がつかめず、右の方が安定していたと思います。
ただ、左側セッションの際に、いつも反応する左肩がまた反応していました。
具体的にどこをやっていた時かは覚えていないのですが、右中指が強く反応した瞬間がありました。
今回セッション中は体感が薄かったのですが、終わってから腹部に空間ができ空気の流れのようなものを感じました。

セッション6回目

今回、うつ伏せからのスタート。
背中が無防備、不安定で落ち着かない、ベッドの高さもいつもより高い感じがして、宙に浮いているような感覚で臨みました。が、田畑さんに立っていただくと、カラダにエネルギーのようなものが入るような感覚があり、落ち着く感じがいたしました。
セッション中眠りに落ちていたのか、本当にあっという間で、1時間たったとは思えませんでした。また、骨盤周りは、前回同様体感があまりなく、CS60が登場したあたりで、何かが指先から抜けて行くような感じがありました。
仰向けになった際に、やはりいつもより高いベッドに不安感がありました。
カラダの在る場所が、心理に及ぼす影響が面白いと思いました。

土曜日に疲れ果てており、寝っ転がってフランス人パーカッションのCD、自然の石を叩き続けるミニマルミュージックを聴いていました。音が細胞に染み込んでいくようで、固まったカラダに心地良く響きました。気持ちいいなぁと思いながら聴くことはありますが、こんなに微細にカラダが反応したのは初めてのことでした。

昨日、右膝の痛みがなくなっていることに気づきました。
経過観察中です。

セッション7回目

軽く足の表面全体に触れていただいたのは、くすぐったい感じでした。が、
膝に丁寧に触れていただいた時は、とても心地よかったです。
顎、鼻の施術はビックリ、中から緩めるというのは初めての体験で、
上顎、下顎、、固有名詞を聞いて緩める場所へ意識を向けるのに、オドオド時間がかかりましたが、
チカラが抜けた時、小さな爽快感が広がっていく感じ、脳、首の後ろ、肩あたりまで、肩のラインが熱くなりました。
身体技法の講座に出ていた頃、骨の感覚がいまいち掴めないでいたのですが、理科の実験室にあったようなスケルトンを見せられた時に、
あーこれがカラダの中に入っているんだなぁと思った瞬間に繋がった感じがありました。その時の感じに似ているのですが、鼻の中を緩め、
空気の流れを感じた瞬間が何とも新鮮でした。
最後、股関節脇辺りにCS60を当てていただいていたのでしょうか?
この施術はとても気持ち良くカラダが整って行くように思いました。

右膝の痛みはないように思います。
最近、姿勢がいいですよねー、と褒めていただくこと多いです。

セッション8回目

右足を立てての仰向け状態、田畑さんが右足近くに立たれると、暖かいものが入ってきました。
頭の施術では首の後ろから、首の施術では眉間辺りから、緩んで抜けていく感じがありました。
すっと抜けるというよりは、♭フラットのついた変調で抜けていく感じ、初めての感覚でした。
頭の時だったと思いますが、鼻がフッと通った瞬間がありました。
背中の横ラインが熱くなり、ベットに沈んでいきました。背中ラインが緩みベットに沈むと、
背中に逆三角形の支えができたようで存在が増す気がします。
眉間辺りが緩むと、細かい粒子がキラキラ舞ってるような明るくなる感じがありました。

帰り道、腰が油をさしたようにスムーズに動いていました。
今週は立ち姿勢が軽かったです。
昨晩左鼻から鼻血が出ました。大人になってから、滅多にない事です。
右膝、立ったり、座ったりの時に特に痛みが出ていたのですが、治っているようです。
もう少し経過をみたいと思います。

セッション9回目

うつ伏せでの施術、前回のうつ伏せ施術では無防備で不安感がありましたが、今回は手も足もポーズを取って背中と接触していたからか、
背中の意識がクリアーで無防備感無しでした。
脱力感あり、またいつものどんな感じですか?の問いかけもなかったので、すっかり寝入ってしまい、詳細記憶ありません。

右膝の痛みはなくなりました。経過観察中に感じていた 少しの不安定さも消えたように思います。

先週末、JSバッハ ミサ曲の合唱コンサートに行きました。コーラスの響きが細胞に染み渡るような感覚が深くあり、プチ恍惚状態になりました。
家でCDを聴いている時も同じく、特に打楽器、人の声にカラダが反応するようです。

セッション10回目

マンションを出て道路を歩き始めた時、お尻が軽い!とまず思いました。

最終回の施術では、足から丁寧に整えて頂いている感じを受けておりました。
施術がはじまると、掌が熱くなりました。
背骨、頭、額の施術は心地よかったです。アタマの中が空っぽになっていくようでした。
CS60を右太腿辺りに、これまでの中では1番強く(他の方のCS60と比較すると全く強くありませんが)当てて頂きました。
実は太腿前は触られるのも最も苦手な場所なのですが、嫌だと感じることありませんでした。
後半、足の裏から放電しているような感覚がありました。

以前より、カラダからチカラを抜く事、ムダな動きをなくすことを実践したく、身体感覚の講座などに参加、そこから派生して、現在はお茶の稽古に通っております。ロルフィングの重力との関係を改善、調和するという施術は、今まで自分のカラダにのみ向けていた意識を、外へ向けるきっかけとなりました。外に向かう矢印も在り、バランスしている、という感じでしょうか。

経過を何となく見ておりましたが、広がりを感じられるようになったと思います。
膝の痛みがなくなったことも嬉しいことです。お茶の稽古が不安定になっておりましたので、膝を痛めてやめてしまわれる先輩方沢山いらっしゃるのです。

10回にわたり、有り難うございました。

出産後、慢性疲労で身体が力んでしまう

代官山ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」での安田登さんとのコラボイベントに参加頂いたことでご興味をお持ちになり、モニタープログラムにお申込み頂きました。

安田登さんのブログ

1回目

・施術中

仰向けに寝た状態で田畑さんが色々な位置に立たれて、身体にどのような感覚が出てくるかを見ました。右の頭の方に立たれた時に、背中から腰にかけてとても暖かく感じました。(この暖かさは帰宅しても仰向けに寝ているときには感じ取れ、2日ほど続いていたようです)

その後、脚に軽く触れるような施術をしていただいたのですが、左足に触れているときは左の股関節から骨盤が開いてゆくような感じと、足の裏から股関節に向けて繋がるラインが感じられました。骨の自分が感じられたようで、とても面白かったです。自分が思っていたよりも骨盤は幅があり、両脚の付け根は離れているのだなと思いました。

右脚では膝上の筋肉が動きたがっている感じがあり、しかしどのように動けばいいのかわからずに戸惑っているような感じがしました。田畑さんにそれをお伝えして、軽く触れる施術を続けていただいたところ、やはりこちらも骨盤が開いてゆく感じが出てきました。それにつれて、右下腹部の内臓の位置がズルっと変わる感覚がありました。

自分がこれほど股関節を緊張させていたのだということと、骨盤は広がりがあってのびのびとしているものだったのだということにとても驚きました。

首を左右に動かすと右側が向きにくかったのですが、施術の途中で左を向いた姿勢でしばらくいたときに、右耳のすぐ後ろに嫌な感じの圧迫感がありました。怖いという感情が出てきましたが、施術していただいているうちに空間が軽くなって消えました。それとともに、右鎖骨の付け根と右後頭部にあった詰まりのようなものも取れて右が向きやすくなりました。

・施術後

微調整をしてから歩いてみたときに背中側にも空間ができ、自分を包む空間がいつもよりも均等に広がっている感覚がありました。それと同時に気持ちも落ち着いたようです。

帰宅中、雑踏を歩いていて人や雑音がきちんと入っては来るものの気にならず、感覚が自分の中を通過していくような感じがしました。感じたこととそれに対して自分が反応してしまうことは全く別のことなのだと思いました。ロルフィングを始める前、私はSE*を受けており、これまで感覚を閉ざすことで対処していた「自分にとって快適でないこと」を見つめなおすようにしていました。「快適でないこと」を無視することをやめてみたものの、感覚を通過させるという事がうまくできなかったためにイライラしがちだったのかもしれません。また、帰りにバスに乗っているときの骨盤の感じが子供を抱いているときの感覚がして、この骨盤のスペースがないと落ち着いた気持ちで育児ができないのかもしれないなと思いました。

夜になってからは初めは右、続いて左も膝から下に成長痛のような痛みを感じました。夜何度も不思議な感覚がして目が覚め、なんとなく「これは下半身が組み変わっている感覚かな」という事を思っていました。あまりよく眠れた感じではありませんでしたが、起床時には睡眠不足感はありませんでした。

・後日

初日と比べると少しづつ薄れてきているような気はするものの、感じたことに対して飛びつかなくなったおかげかとても落ち着いた気持ちで過ごせています。子供と一緒にいてもイライラしにくいので、育児がとても楽だと感じます。また、相性が悪いと感じる相手との仕事でも今までよりも冷静に対処ができるので楽だと感じます。

私は小学校に上がる前に左右の足首を自転車の後輪に巻き込まれて大きなけがをしており、これまで、つま先立ちや足の甲を地面につけるような動きをするときに、足首が怖がっているような感覚がありました。足首をかばうために、身体に余分な力が入ってしまって不安定になるような感覚です。施術後2日してから、裸足で椅子に座っているときに、右踝の骨を中心に、地面につながっている感じがとても気持ちがよくて驚きました。怪我がひどかった左足は右足に比べると地面とつながっている感覚が少し弱いようです。

骨盤の上に身体をどう乗せておくと快適かがまだつかみきれず、迷っています。でも、ベンチに座った時に座骨が立っていて、骨盤のところまではある程度定まっているのかなという感じがします。

左の股関節に少しつまりがあるようです。左の大腰筋が伸びていて、右は伸びがない感じがします。これまでより感じ取れることが増えてきたように思います。

*SE は、Somatic Experiencing®の略で、身体指向のトラウマ療法。

2回目

施術中

今回はうつ伏せでスタートしました。先週と比べると感覚がわかりづらいと感じていましたが、ふと感覚を探しているときに息が止まっている自分に気が付きました。今回は結構触れる事の多い施術だったのですが、足の裏や腰や左肩甲骨の力が抜けている感じ、骨盤の中に納まっている内臓の感覚を感じているうちにうつらうつらしてきて、眠ってしまいました。眠りの中で短い夢をいくつも見ていて、夢の中で何かネガティブな言葉を言ってふっと目を覚まし、また眠りに落ちてネガティブな言葉を言う夢で目を覚ます…(繰り返し)という不思議な夢の見方をしました。実際には動いていないと思うのですが、膝下を動かしているような感じがして、肉体のほかにイメージの身体のようなものがあるのかなというような事を思いました。

施術が終わると今日は骨盤に「納まるべき場所に納まっている」というような感じがありました。歩いてみたら空間の密度が濃い感じと、右の足首にちょっと不安定さを感じました。微調整をしていただいたら頭上に空間が出てきたのが面白かったです。

施術後街に出たときに「まるで海外の街にいるようだ」と感じたのですが、それは音の聞こえ方が変化したせいでした。音の残響がよく聴こえて、音の質が硬質でくっきりしています。すれ違う人の会話がとてもクリアに聴こえるのですが、意味が欠落して、言葉ではなく音として聴こえてくる感じです。不思議に思って話を聞き取ってみようとしたら、わーっと引き寄せられてくような感じがあり不快だったのでやめました。音に圧力のようなものがあって、強すぎる音に圧倒されている自分も感じました。この音に圧倒される感じに、子供のころ、徒競走のピストルの音に圧倒されて動けなくなってしまって、いつも順位が後ろの方だったのを思い出しました。

空間は縦軸の感覚が強くなっているようで、頭の上に高い空が広がっている感じと、階段を降りているときに深く踏みしめている感覚がありました。脚が重く感じもしました。

子供を産んでから肩をすくめるような動きをすると鎖骨に痛みがあったのが9割方なくなったようです。

電車の中で、首を右に傾げて考え事をしているとき、息が止まってぎゅーっと引きずり込まれるような感じで身体の広がりを失っていることに気が付きました。言葉の意味を聴き取ろうとしたときに引き寄せられていくのと似た感覚で、自分がいる収まりの良い場所から引きずり出されるような感覚です。気づいてから首を右にかしげるという動きに気を付けて生活しています。

感覚に集中するときに呼吸が止まっていることについて伺ったところ、田畑さんが「高いところから見下ろすように、もっと軽い感じで感覚を眺めるといいかもしれませんね」とアドバイスをくださったので、身体にきちんと納まりながら感覚を見渡せるというのができたらいいなと思います。

帰宅してからはひざ下と鎖骨に成長痛のような痛みが出てきました。

・施術後1日目

朝はネガティブな感情の夢で目を覚ましましたが、その感情を引きずる感じでもなく、フラットな気持ちで動き出しました。

ロルフィングから帰ってきてから、肌が露出している部分に小さいもの(髪の毛とか蚊とか)が触れるような、もぞもぞとした感覚があります。ロルフィングからきているのか、季節の変わり目で肌が敏感になっているのか(もともと秋口は肌の調子が悪くなりがちです)わかりませんが、 子供の頃は散髪で切った毛が皮膚につくことや毛糸のセーターが肌に触れてチクチクすることが耐えられなくてよく泣いていたのをふと思い出しました。

 

・施術後2日目

鎖骨の痛みはなくなりましたが、背中側の重さを感じます。リュックを背負っているような姿勢になっているようなので、気づくたびに身体を戻していましたが、とても肩が凝ってきました。

二の腕と肩甲骨をストレッチしてみたら気持ちがよかったので時間を空けて何度かやっていたら背中も軽くなりました。首が長くなった感じで快適です。夜になってから思い立って肩甲骨を動かしてみたらよく動くようになっていました。

・施術後3日目

1回目のロルフィングで骨盤が緩んでから、立っている時の脚に違和感を覚えることが増えました。膝をロックして内股気味になっている感じで、この感じは何だろうと考えていたのがやっと言葉になりました。それは「子供」「幼児」でした。

最初は嫌悪を感じたのですが、ふとこの子供は子供だった頃の自分の感覚の残像であるような気がしました。私は子供の頃の自分の感覚についてすっかり忘れていて、どういうわけか自分は昔から鈍感な方であるように思っていたのですが、2回目のロルフィング後に思い出した子供の頃の感覚を思うと、子供の頃の私は色々と敏感すぎて大変だったのだろうなという気持ちになりました。でも今の私が子供の感覚を違和感として感じているということは、もう私にとってはこの子供の感覚は自然な感覚ではないのだなと思います。そんな風に感じたら、何故かこの感覚は出てこなくなったようです。

 

3回目

施術中

今回は横向きでの施術でした。手に動きたい感じが出てきたのでその感覚に身を任せてみました。我家の4歳児が座って遊んでいるときによく足の指を猫のしっぽのように動かしていますが、今まで気がつかずに無意識に止めてしまっていただけで、日常の中での私の身体も、特に目的や意味を持たない動きをしたがっているのかもしれないという気がします。無理に身体を止めていないか少し気を付けて生活するようになりました。

頭から肩にかけてふわっと暖かい毛布で包まれたような感覚がしたので「身体のすぐそばに田畑さんがいらっしゃるのかな」と思っていたら予想していた位置よりもだいぶ遠くから声が聞こえてきたり、CS60?を脚に当てていただいたときに貧血のときのように足元に向かってすっと何かが引いていくような感覚があったり、下腹部の空間が広がるような感覚があったりと、今まで感じたことがないけれどはっきりした感覚もありましたが、今までよりも感覚がわからないと思うことも増えました。でもそれはそれでいいかなという感じもしてきていて、少しゆったりした気持ちになれているように思います。

施術後は左右の腕の上がりやすさを調整していただきました。右肩が引っかかっていたのがほぼなくなり、右肩甲骨の内側の引っかかり(10年近く前の亜脱臼の影響だと思います)もほぼ解消されました。

帰り道、ポケットに手を入れて歩いていたらコートの生地が触れている手の甲がじんじんと暖かくなってきました。面白いなと思いながら歩いているうちに、背中や脚など服が触れている場所あちこちにその感覚がでてきて、「皮膚がある!」と思いました。自分の身体を包んでくれている皮膚を頼もしく感じました。2回目施術後からあった、強い音の圧力に驚いてびくっとしてしまうことが少なくなりました。

前回は踏み込んでゆく感覚が強く脚を重く感じましたが、今回は歩いているうちに「地面から支えられている」という逆ベクトルの力を感じるようになりました。地面からの支えが骨盤を通って肩甲骨まで来ていて、その上に首が乗っている感じです。首を左右に倒すと、今まであった引っかかりがほとんどなくなっています。左右にねじるような動きではまだ引っかかりがあるようです。

前回の施術後に感覚の残像のようなものがあるのを感じてから、感じたものをずっと持っているのではなくて、流れて変化していくままにしていくよう心掛けるようになりました。そうやって見ていると痛みが出ることはあっても、痛みに居続けることがあまりなくなったように思います。クリスマスツリーのライトのように、あちこちに色々な感覚が灯って消えてゆくのを眺めている感じです。

歩いている途中から動悸と過呼吸になりそうな感覚があったのですが、胸郭のバランスが変わったのかなと思いあまり気にせずにおきました。夜はドキドキしすぎてあまり眠れませんでしたが、起床後だるさはあまり感じません。

・施術後1日目

田畑さんの量子波タッチのWSに行きました。イールドの説明を聞いたことで、施術中の背中が暖かかくなる感じで起きていることのイメージがつかめて、寝るときに身体をイールドの状態に持っていきやすくなったように思います。ペアワーク中に短時間ではありますが眠れたのでとてもすっきりしました。ヨガのシャバアーサナで眠ってしまったときのような感覚の眠りだなと思いました。また、地面に手を置いた時に、とても親しく頼もしい感じがしました。

・施術後2日目

過呼吸になりそうな感じは治まり、動悸はたまに感じるくらいになりました。

立ち眩みがしたり、身体の重だるさや痛みなどの生理前・生理中の不調がほぼないことに気が付きました。あまりに普段との差がないので不思議な感じがします。

車の座席の座面に支えられている感じがとても頼もしく感じます。座っていても寝ているときと同じように全身の疲れが回復している感じが出てきました。

食事に関して、食べたい感じとともにこれ以上食べたくない感じも強く感じるようになりました。身体が快適な量の食事というのはこれまで自分が思っていたよりも少ない量なようです。食べたいと感じたときは我慢せずに食べて、もう食べたくないと感じたら残してでも食べるのをやめるようにしています。

・施術後3日目

気乗りしないボランティア仕事をしに行ったら風邪をひきました。熱は出ても微熱なのですが、節々と喉が痛むのでキャンセルできる用事は全てキャンセルして、自宅でゆっくり過ごしました。節々の痛みがあってもイールドの感覚で寝転んでいるとふわっと気持ちよくなって眠ってしまうので、比較的気分よく過ごせています。地面との繋がりが心地よいので、時々少し身体を動かしてみたりもしています。

・施術後4日目

風邪がよくならないけれどどうしても買い物に出なければならず、重い荷物を持って坂道を登っていた時にふと「苦役をしている人」のようなイメージが出てきました。ロルフィングを受ける前はいつもこんな感じで坂を上っていたのだと思います。苦しそうだし、なんとなく気持ちの上でも自尊心が下がっていそうな印象を受けました。地面からの支えを感じ取れる位置に身体を戻すと、大地から応援を受けているようで肉体的にも精神的にも力強さを感じました。

・施術後6日目

風邪をこじらせて気管支炎になってしまい、身体のあちこちがこわばってきているのを感じたので病院で吸入薬を貰ってきました。春秋に風邪をひくと咳喘息になりがちなのですが、咳が出ても身体をゆるめるようにすると睡眠がとれるのはありがたいです。

4回目

3週間空いた事もあり、横になるとかなり緊張しているのを感じました。いつものように田畑さんがyieldで見守って下さると身体の力を抜ける箇所が出てきて、それをきっかけに水が流れ始めるように力が抜けていきました。身体が施術台に溶け込んでいるような感覚で、ここまで力が抜けるものかと驚きました。

頭に触れられているときは、田畑さんの手が私の身体の話を頷きながら聞いてくださっているような感じの時と、何か意見を伝えているような時があって、「まるで相談をしているみたいだな」と思っているうちに更に深く力が抜けて眠ってしまいました。

横隔膜と骨盤底が呼吸と一緒に柔らかく連動している感覚、骨盤の内側が暖かく満たされてそこにスペースがあるという感覚、足から頭まで柔らかい電流が流れるような感覚があって、自分の身体が「生き物だなぁ」という感じがしました。

今回の施術後は、とても疲れにくくなりました。連休は学生時代を過ごした街で山や海を3時間くらい散歩して楽しみました。疲れはしませんが、筋肉痛にはなるので不思議な感じです。ここ数年の、いつも疲れて身体を引きずるようにして歩いていたのは何だったのだろうと思います。

施術後田畑さんに、この3週間漠然と感じていた違和感について質問をしてみました。それが他人との境界線が薄いということや、身体の位置感覚が弱いということからきているのかもしれないというお話を伺って腑に落ちるものがありました。ここのところ人と話すときに腕を組みたくなる事が多くありましたが、これは相手と境界を設けたいという身体なりの工夫だったのかなと思います。面白いことに、相手と距離を取りたい、境界を設けたいと思って過ごしているのに、ここ2週間くらい何人か古くからの友人と非常に打ち解けた話をするようになったり新しい友人ができたりして、親密な関係が増えたように感じます。自分では意識していなかったけれど、見えてきたものがこのモニターに応募するきっかけとなった公演の「憑依と肚」というテーマそのままだという事も興味深く感じます。これからの数回の施術は肚に関わるものだそうなので、とても楽しみです。

5回目

ロルフィングを受け始めてから腸がよく動くようになったと感じていましたが、この日のセッションでは腸の中を勢い良く流れていく感覚に驚きました。起き上がってみるとお腹に息が入るスペースができて、呼吸時に肩が上がらなくなっていました。

歩いてみると少し眩暈のような感じがし、田畑さんに微調整をかけていただきました。その中で「見る」ことについて教えていただきました。帰宅してから教えていただいたことを参考にしながら色々と試していたら、少しずつ点でものを見ている感じから面で見ているような感じへ、そして6回目のセッションの後、具体的な何かを見るのではなくて空間の広がりを見るような感じが出てきました。

この目で見るようにすると、ヨガでポーズをするときに身体が安定してバランスがとりやすくなったり、日常生活では安定した気持ちでいられるようです。

目の使い方が切り替わりやすくなるにつれて、私は自分の身体についても点や区切られたパーツとしてイメージしていて、広がりや全体性というものに目を向けてこなかったのだということに気が付きました。

セッションの終わりに田畑さんがおっしゃった「感覚を切り分けない」という言葉が心に残りました。今は広がりということを感じ取るときには全ての感覚を統合して使っているような感じがしています。

これも6回目のセッション後に感じたことですが、広がりを見ていると田畑さんのセッションを受けようと決意したきっかけでもある、背中側に空間があるという感覚を感じるようになりました。前にも後ろにも広がりがあるという事を感じたときにふと、「自分がこの広がりの中心にいる」という感覚が出てきました。子供の頃電車に乗った時にしていた遊びのように、自分がいる場所は動かずに風景の方が流れていくような感覚も。静かで、遠くて、孤独な感じ。決して嫌な感じではないのですが、まだ少し腑に落ちるには強すぎるような感じがします。少し時間をかけて馴染んで行きたいです。

6回目

脚を入念に調整してくださっている間、背中・上腕・頭に鳥肌が立つような感覚がありました。これが神経なのかなと思っているうちにうとうとしてしまい、2回目のセッションの時と同じように短い夢を沢山見ました。

田畑さんが仙骨を人を起こすときのような感じで揺さぶると、首の方に向かって、停電していた町に明かりが戻るときのように暖かいものが広がっていったのがとても面白かったです。

セッション後は踵が少し地表より下でコツンと踏み込んでいるような感じで、スニーカーをはいているのにヒールのある靴で歩いているような感じがしました。体の軸が強まったこともあり、背が伸びたように感じます。また、鎖骨から腕、首に広さが出て自由になったように感じます。顎を引いても窮屈な感じがしないので頭や首を納めておきやすくなりました。

5回目のワーク以降、苦手な人に振り回されそうになった時に「私のことは私が決めます」とフラットな気持ちで伝えることができたり、反射的に行動せずに一旦自分の身体に留まって自分のペースで考えてから行動するという事ができるようになってきました。

流されずに自分の中に留まるという事、自他との境界線を引くという事が選択肢として出てきて、その自由さが嬉しい一方で少し焦りやプレッシャーも感じます。自由に伴って、依存や自立ということがテーマとして出てきているような感じがしています。時間をかけて整理していきたいと思いました。

7回目

鼻と口のワークでした。始める前は緊張していましたが、一方的に受けるワークではなく自分も能動的に参加できるものだった事とワーク後の感覚の変化への驚きで動揺する間がありませんでした。

目の奥と鼻の奥と喉の奥が繋がっていてそこに広いスペースがある。気管が広々としていて呼吸がしやすい。目が軽くて動かしやすい。目を動かすと自然に顔や首が連動していて、全身が参加してものを見ているような感じがします。天気の良い日に空を見上げると、空の広がりと自分の身体の広がりが鏡写しになっているようで、そういえば私が身体に興味を持つきっかけになったパントマイムは、この環境と身体の呼応を使ってそこにないものを人に見せる技術だったのだなと思いました。

特にネガティブな気持ちになったわけではありませんが、心が動くことが増え、心が動くと涙が出るようになったのでよく泣くようになりました。

知らない人から話しかけられたり友人から悩みを相談されることが増えました。親しくなっても敬語が抜けなかったのが気が付くと友達口調になっていたり、求められたときに自然にハグできたり、人との距離感が近くなった時に感じていた違和感がとても薄くなりました。今迄は他人との境界が曖昧だったために無意識に他人と距離を取ることでバランスを取っていたのかなと思います。自分の身体に留まれるようになったので距離を取る必要がなくなって、人と親しくなりやすくなったのかなぁと思っています。

他人と対立的な状況になった時に、反論されても自分の主張を伝えることを諦めずにいられたことも変化だなと思います。相変わらずそんな時には手が冷たくなって震えたり、視野が狭くなってくらくらしたりするけれど、その感覚に振り回されずにいられればそれはただの身体の状態にすぎないのだと思いました。

「私は今、目的のためではなく、自分の居場所を守るためにだけ、必要ともやりたいとも思わず、さして周囲に求められてもいない仕事をしているな」と感じた出来事がありました。その日の晩、身体を緩めようと、最初のセッションの時のように仰向けに寝て膝を立ててみました。股関節が緩んで、骨盤のスペースが広がっていくのを感じたら何故か安心して、それから少しうれしくなって笑いました。

身体が、安心して居られる場になってくれるなら、心をすり減らしてまで自分の居場所を作らなくていい。もっと楽しみや喜びのためにエネルギーや時間を使うことができる、そういうことを実感した出来事でした。

痛みや不調もそれなりにはありますが、痛んでいる場所には探してみると癒えてゆく感覚も見つけられることが多くて、痛みの辛さよりも自分の身体に頼もしさを感じています。

8回目

横向きでスタート。これまではyieldして頂いているときに施術台に触れている面が暖かく感じていましたが、今回は肩や頭など設置していない面も暖かく感じました。

ワーク前は歩くと踵が強く床にあたる感覚がありましたが、ワーク後は柔らかく接地できるようになり、首・肩周りのスペースの広がりや、骨盤に内臓が柔らかく納まっているのを感じました。

人間関係や人に対した時の感覚の変化はまだ続いているようで、「相手が私をどう思うのかは相手の自由だ」と感じることが増えて、相手にどう思われるかよりも自分が感じたこと・伝えたいことに正直である事に興味が向くようになりました。この1週間は対立的な場面でも興奮状態になることがなく、フラットな体感なのが自分でも不思議です。

自分の身体が安心して居られる空間になった事、自分と相手との間に境界ができ、空間が開いたことで「関係性」というものが見えるようになったような気がしています。合わないなと思っても、自分と相手との意見のやり取りで何が出てくるのかが少し楽しみに感じているようなところがあります。

この1週間は何か焦っているような、エネルギーを持て余しているような感覚があって少し困っていました。でも、ヨガでシャバアーサナをした時に感じたyieldの時のような温かさや腸の動きと一緒に、床下まで広がる四角い空間に守られているような安心感に、10シリーズが終わってもちゃんとこの深く癒えていく感じに戻ってこられそうな予感がしました。

9回目

今回は動きを交えながらのワークでした。

施術台に横向きに寝た状態でバランスボールにのせた手足を伸ばすのですが、ワーク前はバランスを崩してしまいそうな怖さがあって、何かにしがみつこうとするような、意志に反して体幹に手足を引き込もうとするような感覚があったのが、ワーク後には安心して身体の芯から手足が伸びて行ける広がりを感じました。

ワーク後歩いてみると少しくらくらするような感じがあったので微調整をしていただくと、耳を中心にして左右に強く広がっているような空間が出てきました。部屋の壁を通り抜けてずっと遠くまで広がっていくような水平的な空間です。

気持ちが落ち着いて心地よかったので、帰宅してからも感じてみようとしましたが耳の周りが緊張してしまってうまくいきません。忘れてぼんやりしていた時に不意に音楽の聴こえ方がいつもと違う事に気付きました。耳の穴が広くなって音楽が頭の内側の空間に響いて、そこに空間があることを思い出させてくれるような感じです。微調整の時に田畑さんに教えて下さったように、頭を少し後ろに委ねるような感覚を持ってみると皮膚の感覚が強くなるのを感じました。自分の身体の輪郭が空気で包まれているような安心感があり、よく聴こえているのに音と私が衝突している感じがなくてとても静かな感じがしました。

友人の相談事を聞いているときに、過去の嫌な出来事を思い出してもネガティブな感情が湧かなくなっていることに気が付いて驚きました。過去を単なる出来事として扱えるようになった事で「これからどうするのか」についてこれまでより冷静に判断できるようになっている感じがします。

過去の嫌な感情を反芻することで随分時間やエネルギーを消耗していたのだなと思います。「今」に使える時間やエネルギーが増えて疲れなくなったと思う反面、それを向ける先がうまくコントロールできず、無駄ごとに逃避して過ごしています。自分がどうしたいのか、できることは何なのかという事をしっかり整理しなおす必要を強く感じています。

10回目

背中と腰の境目あたりにギュッと詰まったような場所がある旨お伝えしてワークしていただきました。

膝下に帝王切開の下半身麻酔を受けたときのような感覚や術後の血栓予防のストッキングをはいているような感触、仙骨にCS60を当てていただいているときに骨を金槌でそっと叩かれているような、陣痛の始めのような感覚が出てきたり、出産の時を思い出すような感覚がいくつも出てきて面白かったです(どの感覚もワーク中に消えました)。背中の詰まりはワーク後なくなりました。

最後に不安定なボード*の上にバランスを取って立ちました。身体の外側の空間と内側の空間の密度が同じくらいで広がりがある時に身体が安定する感じがします。耳よりも少し後ろの左右の空間を意識するとそういう感じになりやすいけれど、意識を一か所に固定するとバランスが崩れてくるように感じました。

足の裏に意識が集まって一点集中になってしまった時には、9回目のセッションで感じた「しがみつくような感覚」が出てきてバランスが大きく崩れました。怖さ、身体のバランスの崩れ、過剰にコントロールしたくなる感じ、広がりのなさ…これはまとまりのある1つの感覚で、「執着」というのはこういう感覚を指しているのかなと思いました。

10シリーズで、田畑さんに助けていただきながら「境界としての身体」「空間としての身体」を見つけることができたことで、何かダメージを受けるようなことがあっても身体という空間で回復してゆけること、自分で選んで変化してゆけることがわかりました。変化できるのであればどんな「今」も通過点に過ぎず、間違えることは必ずしも致命的な事ではないのだと思うようになりました。身体の変化だけでなく、この気持ちの変化でも随分リラックスして過ごせるようになったと思います。

まだ身体から受け取り切れていないことが沢山あるように思いますが、いつかそれが消化できたら、また田畑さんのロルフィングを受けてみたいです。とても楽しいセッションをありがとうございました!

*Tuning Board™ ロルファーのDarrel Sanchezによって開発された器具。

大学院で舞踏を専攻されたヨガ教師(Advancedシリーズ)

10シリーズに引き続き、Advanced5シリーズのモニターに応募頂いた方のレポートです。

セッション1/5

何かの調子がいい、悪いというのは一概にも言えないもので、
調子の悪さがもたらしてくれるきっかけや気付きもある。
けれどそれを差し置いても、アドバンスを受けようと思いその波にふと乗れたのは
2年前に10シリーズを終えてから、身心ともに次のフェーズに入っていることを自覚していたからだと思う。
心の準備ができていなくとも、エスカレーターに乗ったように自然と体が運ばれて部屋に着き、
口をついて出る近況説明には、話をしている私自身が驚いた。それほどの無意識。
今回は思いもかけずロルフィングではなく、CS60を使ったセッションになった。
骨のきわに 「生体に蓄積している有害な迷走電流を排出する 」器具が当たると、鈍い錆がこすられるような感覚だったり、まったく違う部位が痺れたり、
全身がかっと熱くなって奥から汗が噴き出たり、細かい火花がちらつくようだったり、内臓がぎゅっと奥からねじれるようだったり…
痛みに強い自信があった私も悶絶するほどの痛みが走る。
けれど何かが響き、何かが放出されていくのは、まったく未知の感覚につま先を忍ばせて、わくわくとのぞき見するような楽しさがあった。
うつ伏せで仙腸関節に器具を当ててもらった時には、直後脚をまったく持ち上げることができなくなった。
けれど少し大腰筋を意識ようにすると、まるで歩いたことのない道をたどるようにして脚が持ち上がった。
今まで使う必要のなかった部分を酷使していたことが分かるとともに、こんな風にして動きを修正できるのかと、新しい光を見た気がした。
大腰筋の起始がアイデンティファイされたからなのか、最後に起き上がって歩き始めると、まるで新しい自転車に乗っているかのよう。
その身体には慣れないほどの脚のリーチの伸張があった。
どんなセッションであれ、そこには田畑さんとの信頼関係があるのは間違いないのだけれど、
今回一番大きかったのは、その関係性がまるで新たなものに感じたこと。
あんなに言葉数多く、笑ったり冗談を言ったりしながらセッションを受けたことはなくて、
その変化がおかしくてうれしくて仕方ない。
自分の体にものすごく集中して向き合っているのに、そこには軽やかさと無邪気さがあった。
数日経っても施術で痛みが噴出した部分には、変わらず筋肉痛や打撲のような痛みがある。
けれど少しずつ、骨を洗ったような心地よさとスペースが生まれつつある。
頭ではなく、体が了承している何事かの中に
堂々と立っていられる、そんなセッションが始まった。

セッション2/5

今回はうつ伏せで片脚ずつを90度に折り曲げ、CS60をほぼ当てるように使うセッションとなった。
前回からの間に衝撃的な出来事があったけれど、今までとは違ってそれを流せている感覚はある。
前回とても痛かった仙腸関節周辺はある場所にCS60を当てるだけで、足の先や腕まで痺れてくる。
坐骨周辺に関しては全く何も感じないけれど「出てますね」という。
私の感覚がすべてではないので、そこはお互いが呼応して出てくるものに委ねていた。
頭部に丁寧に当ててもらっているとき、あまり劇的な感覚はなかったのだが、耳の穴に当ててもらっていると蝶形骨の前辺りの広い空間を感じ、鼻がすーっと通ったことに驚いた。
統合はなかなか難しく、立ち上がったときには体全体がカチッとした箱のような感覚だったのが、歩きながらゆっくり馴染んでいった。
腕とのつながりを引き出すだめに少し胸骨の回旋を促すようなムーヴメントもした。
セッション後の写真は左右ふたつのシリンダーがかなりはっきりしていて、いままでずっと気になっていた右半身への傾きが解消され、脊柱のカーブが出ていたことが意外でうれしかった。

セッション3/5

この1週間はとても心が揺さぶられ、それに耐えることで必死だったためよく横になっていた。そのせいか体が起き上がることを拒否するように、ずっと脊柱起立筋群にだるい痛みがあった。
脊柱が動きと新しいつながりを欲しているようだった。
そのためか、今回は横向きで、CS60は使わないことになった。
珍しく体の感覚にフォーカスしにくく、思考が巡ってしまうことを伝えると、少し頭蓋へのアプローチが始まった。
そこではクレニオのようなタッチと、イールドが何とも言えない場を作り、頭を支えてもらっている安心感から、見事に脊柱がうねうねと動き始めた。
急激な変化というよりは、ゆっくりゆっくり。そして頭頂から、新しい頭がずいっと現われていくようだった。
 
一番不思議だったのは、セッション中ずっとシンギングボールのような金属の響く音が聞こえていたこと。
どこかで工事をしているのかと思うくらい遠くの音で、あまり幻聴の経験はないのでとても変な気分だったけれど、嫌な感覚はなかった。
けれど、今回頭蓋に働きかけてもらっていることと無関係ではない気もして、かといって因果関係もないような感じ。
実際立ってから、その音は聞こえなくなっていたけれど、あの音のおかげで聴覚器の周囲は意図しない空間を得たような気がする。
 
今回のハイライトは喉元の空間に初めて光が当たったこと。
そこでの支え方が変わると、今まで20年間くらいは課題だった胸椎の3,4番目が動きやすくなった。
起き上がってからベッドに座り、脊柱をひとつずつ動かす動きをやってみると、日々やっているはずだったそのクオリティがまったく変わっていた。
そして脊柱の動きに両掌を連動させていくことで、さらに上肢のつながりが引き出され、歩いた時にはもう元からその体で生きてきたかのようにとても自然で楽にいられた。

セッション4/5

これまでの3回で、骨盤内の空間が生まれて胴体と下肢のつながりが変わったり、左右のシリンダーがしっかりしたり、2次カーブがはっきりしてきて、それぞれ気がついてみれば長い間じんわりと気にしてきたことがひとつひとつ解消されてきた。
ここまでの変化を受け取るように、今回は頭蓋骨がうまく脊柱の上に乗っていない感覚があり、何かあるたびに感じてきた頚椎2-3番周辺の辛さを伝えた。
しかし最初に触れてもらったのは指の関節。
そこを支えてもらいながら抜けるところを探っていくと、ぶわぁっと手の記憶が蘇ってきた。
手で触れたもの、握ったもの、あらゆることを手で行ってきた。その強い余韻が広がってただ涙が流れるままに、その波が引くのを待った。
口の中に指を入れるマウスワーク。
前回頬骨を休めたときに前頭葉が広がってきたのと似て、奥歯に触れた指を軽く噛みながら上顎と下顎を緩めていくと、頚椎と頭蓋骨がじりじりと新しいつながりを探していった。
起き上がり、立ち上がるのはとてもスムーズ。
新しい体のバランスだけれど、それが元々そうであったように、今回は自然に歩き始めた。

セッション5/5

2年前に10シリーズを終え、まさかアドバンスまで受けることになるとは思わず、大きなものにぽいっと放り込まれるように始めたけれど、気がつけばそれは迷走神経の存在をはっきりと感じ、仙骨前面から腹腔、胸腔、頭蓋腔…と体の空間への響きを味わいながら、四肢と脊柱の自由さを取り戻す旅だった。
最終日。
不思議なことにこれと言って大きな主張は体から聞こえてこない。頭部の乗り方にも違和感はないし、歩いてみても、田畑さんも「四肢もよく動いているし、うーん…どうしましょう?笑」と言われてふと気がついたのは、最近こうなりたいというビジョンがまったくないということ。そして現状の把握も非常に境界が曖昧だということ。それが悪い心地はしないのだけれど。
「ノープランなんですけど」と言われて始まったけれど、もちろんそこに不安はない。
仰向けで腹に触れられそこと仙骨の間の空間に意識を向けると、そこには感じたくないものがたくさんあることに気がついた。
涙が流れるけれどその記憶にはフォーカスしないよう努める。体を他人のために使ってきたこと、それくらいしかできないと投げやりに自分を卑下していたこと、そしてもうそんな必要はないのだと体がささやいた。
その空間のエネルギーがなかなか行き場を見つけないので膝を立てた。足場をもらい、少しずつ骨盤内の空間は気にならなくなっていく。左肩に触れていてもらうと、左側の空間のエッジがはっきりしてきた。
首周りの静脈を休めながら胸腔の入り口に触れてもらうと横隔膜が大きく動き始めた。心臓の輪郭がはっきりする。
劇的な時間の波ではなく、濃い時間が筒状に流れていく。部分ではなく、構造が静かに変わっていく。
起き上がってからの体もとても安定していたけれど、腰を掛けて首の両脇、後頭骨と環椎の間に触れられると、一気に横隔神経が感じられて胸郭の内側の壁がはっきりとし、頭蓋骨と椎骨の間にも今まで気づかなかったスペースが開いたために、眼球がどこにどんな大きさでどんな風に乗っているのかがはっきりわかった。
立ち上がった両脚は二軸がしっかりとし、その支えを受けて骨盤の内側の空間が広く、しかし充実したまま動きのある腹部を支えている。
意図はしていなかったのにずっと気になっていた肩甲骨は羽のように広がって胸椎にも優しいカーブ、そして開いた鎖骨が喉元をしっかりと支えて話す、息をする、ものを食べるその通り道に安心感。コンテンツの多い頭部も広がりとまとまりを備えていた。
ああこうなりたかったんだ、そんな体だった。
親和で繊細、わずかなわずかなtouch.そうでなければ扉を開いてくれないほど深層にある感覚。
「よくなる」ということさえ望まないくらい、現状をすべて受け容れる訓練をしてきたけれど、それでは停滞してしまう何かがあった。自由になればなるほど、手放せば手放すほど、どこかに沈めた感覚の残骸があった。
奥深いそれに気づきながら、掬いながら、撫でては流していく。留めなくていい。融解しなくていい。
少なくとも私は今生きていて、この血は流れ続け、細胞のひとつひとつは生死を繰り返している。
私はいきいきと動いていたい。
交わり流れる、躍動するそのすべてを包み込む体でいたい。
セッションが終わってエレベーターホールに出ると、嵐が過ぎたあとの眩しい夕焼け。その光に呆然としていると、それを見に来た田畑さんと鉢合わせした。
二人で静かに屋上に上がった。
空と地面の間に自分という存在があった。
今度は溶けながらも、しっかりと。

 

ボディワーカー(SI)へのAdvanced5シリーズ

四谷でロルフィングを受けられた後に、Structural Integrationに興味を持たれて、SIのプラクティショナーになられた方です。

セッション1回目

施術前(カウンセリング)

身体の症状の中で、胸のつまりや、左膝に違和感があったので、その旨をお伝えさせて頂きました。
でも、本当の理由は20年ロルフィングをしている人への好奇心がほとんど。
あとは、身体がバージョンアップすればいいかな?という、あいまいな目的でのセッション希望でした。

セッション開始

まず、ベッドから離れた場所に、田畑さんが立ち、その位置によって何を感じるのかを味わう時間でした。

感覚に注意が向くことで、感じるということや、その場所にいるということを確認している時間だった気がします。

この過程で、施術者の立ち位置で、居心地は良くもなるし、悪くなることも実感出来ました。

田畑さんのタッチは、身体の緊張しているところに手を置く。
触れる程度の圧で、身体の緊張に気づける様、促してくれているような感じです。

手を置くといった感じの表現が一番合うような気がします。

置かれた手から、緊張が取れていき、足の位置や、手の位置を微調整されていく。
そして、身体が伸びやかでいれる場所を見つけていく。

そんな感じで、セッションが進んでいきます。

その過程で、身体の内側から伸びていくこと(緩んでいくこと)に気づけました。

居心地良く伸びていく感じです。

緩むことにより、身体に空間を作る。

その後は、身体に任せると言った印象です。

(後から教えてもらったのですが、イールドワークと言うそうです。)

セッションを終えて。

問題だった左ひざの感覚が変わりました。

帰り道に、足の裏に注目しながら帰ったということもありますが、足裏のつく位置が変わったことで、膝の感覚が良い方向に進んでいることに気づけました。
例えるならば、緩やかな矯正を受けた後で、そこにあれば心配ないという感じです。

次は、胸のつまり。
セッション後、みぞうちがリラックスし、伸びがでて、胸が楽にリフトアップしている様に感じます。
(最後、写真で見比べて頂きましたが、かなりリフトアップしていました・・・)
自分自身、胸にばかり注目していたが、実は溝うちの緊張に注目すれば、この問題は解決するかも?なんてことも気づかせてもらえたのは、とてもうれしい気づきです。

この変化を楽しめた帰り道、とても楽しい時間でした。

セッションで得る感覚を大切に、注意深くこの5シリーズを受けたいと改めて感じました。

セッション2回目

前回からの経緯

身体が変容している過程を感じる一週間。

今までとは違う足のつき方だと感じました。
上に伸びるような感覚があり、それが薄れない様、歩行していました。
左膝に良い違和感を感じ、その後、左母指球にその違和感が移行しました。

2回目セッション後

外側のサポートがテーマ。

骨盤底筋や、内側にアプローチがあり、足の運びがスムーズなりました。
踵の内側を感じ、骨盤がサポートされているのを感じます。
骨盤の位置が定まることにより、上半身が詰まっていたことにも、気付かされました。

最後、左右の顔面(眼球周り)に、優しいタッチでワークを受け、全体が休まっていくことができました。

心理的な作用としては、セッションルームからの帰り道、なんだか「安心感、落ち着き」のよの様な感覚を得ました。
その言葉が適切な表現かはわかりませんが、今はそう表現したいと思います。

田畑さんのワークは、休んでいないことに、気づかせて貰えます。
身体という物質に対してアプローチしているが、奥底の何かに気づき、休息を促す。

休息があるからこそ、身体の変容があるという、今までの自分には無い何かを得た様な気がします。

セッション3回目

テーマが背面のサポート。

前面、側面、背面の三回で足のつき方と骨盤のあり方に対して、アプローチでした。

正しい足のつき方(感覚的に不都合を感じていた、上手く自分では探せなかった足のつき方)を提示してもらえた気がします。

セッションの最後は、座りながら身体の感覚を確かめるのですが、いつも何かが違います。
今回は特に、不思議な感じがしました。

自分の足を見下ろすと、「これっ!、この足のつき方が欲しかった。」というのが正直な感想です。
なかなか解決しなかった場所…
これから、膝への違和感が解消していく感じがしています。

腰椎と骨盤の滑らかさも格段にアップしています。
地面からの力をスムーズに上げてくれるこの骨盤と腰椎…ものすごく滑らかな動きをしてくれています。

セッションルーム内の立位、歩行で、感じたこと。

安定感を感じたが、下半身を重たく感じました。
その旨を伝えると、田畑さんが股下の空間に手を置き、それを感じることと、頭の上に手をかざし、同じく感じる事を促しました。
すると、身体に軸を感じることが出来、一気に身体が楽になり、居心地か良くなりました。
手をかざして、感じるということをするだけ。
あまりに感覚が変わったので、思わず質問をすると・・・
答えは、「上と下に二方向性ができた」との事。

二方向性を感覚から引き出すって事に、また新しい体験です。
知らないことばかりで楽しいです。

最後に、左背面に何か昔の古傷があり、そこにアプローチしたということを教えてもらいました。
そういえば、セッション中、左の腰から下に、ずっと不快感のようなものがありました。
何かズーンと重たい何か・・・
そんなことを見つけられる人から、ワークを受けれるのは、改めて貴重な体験だと感じます。

セッション4回目

3回目セッションを終えてから。

仙骨に動きを感じる一週間でした。

下半身の滑らかさと、強さを感じることができ、歩く事をサポートされていました。

また、自身のクセが、仙骨周りに力を入れること、それに伴い尾骨周りにも力が。。。
大きな気づきです。

心境の変化。

古傷?下腿のセッション?からなのか、とにかく気分が上がりませんでした。
20代に感じた意味もない焦燥感…そんな不思議な感じです。

4回目セッション。

骨盤底、尾骨周り、再度アプローチがあり、その後、内臓のアプローチ。
首から下を再度、整える様なセッション。

首から下に強さと、軸の様なものを感じました。

セッションルームにて歩行した際は、首から下がひもになった感覚で、胸部の下から二手に分かれるようにぶらぶらしながら歩いてる事に気付きました。
「しっかりとつながっている。」
そんな感覚です。

今回は、cs60を使用した施術。
田畑さんが扱うcs60は、当ててて、優しく促すような使い方でした。
(以前、cs60を受けた事があるのですが、悶絶するほど痛かった…)
組織が緩んでいくことを感じながら、身を任せている時間。
特に、尾骨を中心とした骨盤を感じることが出来たのは、新鮮でした。

内面で感じたこと。

内臓アプローチの際、何かいやなものを感じ、自分のダークな部分、自分があまり会いたくない人に会っている様な、なんとも言えない不思議な感覚になりました。

尾骨をアプローチされている際は、幼少期滑り台から落ちた記憶が、ぽっと出てきました。
そんなことと向き合いながら、受けるセッション、とても面白かったです。

帰り道

前回は仙骨周りの動きを感じたが、今回は尾骨周りが自由になり、内臓?腹部の支えを感じます。
その支えがある、妙な安心感。
首から下の繋がりを感じながら歩き、紐が垂れているような感覚に。

自分にスペースが出来、他者との距離が取りやすくなった様に感じます。

田畑さんからセッションを受けたことが、今後に大きな影響を与える様な気がしています。
次回、最後のセッション、宜しくお願い致します。

セッション5回目

2,3日前に風邪が悪化し、峠は過ぎたものの・・・という状況で、当日の体調はあまり良いとは言えない状態でした。

今回のセッションは、上半身のセッション。
手の甲から肘、指まで十分なスペースがなかったとのことです。

最近の指の感覚が身体全体に影響するのでは?
なんてことを思っていたので、「指の感覚はどうですか?」と聞かれた時に、ドキッとしてしまいました。
たまたまかもしれませんが、見透かされているような感覚でした・・・

そして、自身が抱える指の問題、その影響があるのかなどの質問をし、そのままセッション開始。

今回のセッションについては、最初指と手にアプローチされていたことは覚えているのですが、後はあまり覚えていません。
体調が良くなかったということを加味しても、なんかもったいないことをした様な気がしています。
ただ、身体が緩んでいく過程で、海でただ浮かんでいるようになっていたことが、とても印象的でした。
どこにも力を入れずにゆったり寝ているそんな感じです。

帰り道

歩行していると、肘が楽になっていることに気づき、その肘が楽になっていると、上半身にゆとりを感じました。
そして、肩肘に力が入っていることに初めて気づかされました。
また、肘の力が抜けると背中の自由さを感じます。
肘の重要性に納得するような帰り道でした。

田畑さんは、何かを直接的に指摘するようなワークではなく、そっと気づきを与えてくれるそんなロルファーさんだと思います。
長年ワークに携わっていくと、このような感じになるのかな?なんて垣間見れた様な気がします。

今回の5シリーズ、多くの学びと、良い経験をさせて頂き、ありがとうございました。

 

パニック発作がある方への遠隔セッション

2018年6月4日に遠隔セッションをお受け頂いた方からの感想を紹介します。
セッションの感想をお送りしたく、メールをさせて頂きました。
以下、感想です。
自室のベッドに腰かけた状態でセッションがはじまりました。
初めに両腕、それから胴回りのあたりに遠赤外線みたいなホカホカしたものを感じました。
それがだんだん上半身のほうに上っていき、頭のほうまで達しました。
その後頭の左側から左半身を中心に温かいものが広がっていき(私は、左目に眼瞼下垂があり、頭の左側や、左半身に、色々な症状や、違和感があるのです)
今度は、足先のほうが温かくなりました。
足先が温かくなると同時に眉間のあたりが、つまりがとれるというか「通った」感覚があり足先と、眉間の感覚は、セッションが終わったとのメールを頂いた後も続きました。
セッションの後、1週間ほどは特に変わったことは感じなかったのですが
1週間後くらいから、パニック発作で大変だった外出が少しずつ楽になってきたのです。
薬をいつもより余分に飲み、パニック発作が出たら車を止めて家族に電話し休まないと仕事にも通えませんでしたが、パニック発作自体がだんだん出なくなってきたのです。
家族に電話で助けを求めずとも今は仕事に行けます。
大阪の 浜野さおり先生の量子波セッションが、週1ずつ3回受けてから,間隔を開けていくというお話を聞いていたので
正直に言うと、田畑さんにお願いしながらも、きっと1回受けたくらいではだめだろうと思っていたのです。
でも、そういう期待が無かったのがかえって良かったかもしれないとも思います。
私は、ここのところ3年に1度くらいの間隔で夏にひどいパニックを起こしそうすると夏中、一人で外出できなかったり、薬を多く飲まなければならなかったりしていたのですが、今回は、量子波セッションのおかげで短い期間で、パニックを乗り越えることが出来そうです。
セッションをして頂き、本当にありがとうございました。

間合いのワークの感想

私のセッションを世界で一番受けているクライアント,Kさんから,触れずに間合いだけで受け手自身のプロセスに任せるという,”何もしないことを敢えてする”ワークの感想を頂きました。Kさんには,Rolfing,Somatic Experiencing, CranioBioなどなどすべて体験して頂いています。以下ご本人の許可を得て紹介します。

“立つ位置を決める段階で、すぐに身体の先生のいる側がじんじんと反応したり、頭、首、胸部が先生のいる頭頂方向に伸びていって首が楽になったりと、いつもより違いがハッキリとしかもすぐに出ました。首がセッション開始直後からこんなに楽になることはこれまでほぼ無かったと思います。立つ位置を決める際、身体がじんじんしたりすることも初めてでした。以前は変化のための準備として少しでもリラックスできる位置を感じて判断していましたが、今回は反応や変化が身体のどこに、どれだけ、どんなふうに起こるかの違いを判断している感じでした。それとうっすら残っていた喘息も5,6分で楽になっていました。

今回はいつもより反応がすぐに始まってするするとスムースに進んでいき、変化が途切れそうな感じや、見失いそうな感じが全くなかったので常にリラックスして身体の変化や反応を味わえたこともあり、すごく楽しかったです。

なにかのエネルギーが滞るというか行き先を探りながら同じところでぐるぐるとうねっていたりすることもなく、範囲の広がらない同じ部分での反応でも常にその反応、変化が進んでいる感覚がありました。変化しているところで感じるエネルギーもよりクリアで軽く、もたれない感じでした。

意味のある深い変化が軽く楽に起こり、スムースに進んでいくことはこれまでもありましたが、それのもっと良いものという感じがしました。しかも今回はそれがセッション冒頭から最後までずっと続いたので、変化を簡単に把握できることもあり、変化に夢中になっている内にあっという間に終わってしまい、先生が直接体に触れた時間が実は無かったことに言われるまで全く気づかなかったほど充実したセッションでした。量子波以外でこんなに身体の中に人を元気にするような陽性のエネルギーを感じる時間の多かったセッションも初めてでした。

終了直後も体が軽快で、頭の中も身体の感覚もクリアでした。(セッション自体も軽快さに溢れていたと思います。)考えがまとまりやすく読むスピードも理解力も良くなった、と自分では思います。”

長年不具合を感じていた方のその後

10シリーズごとの体験記は以下に載せています。

頸部・腰背部に痛みがある方 (月一ペースで)

原因不明の出血と腰に慢性的な痛みがある方

[10シリーズ終了一ヶ月後頂いた感想]
5月〜8月にベーシック10シリーズを受けました〇〇〇〇です。
ご無沙汰しております。お元気ですか?
その後、予感していた通り、左腰の痛みは徐々になくなり、
今は芯のようにわずかに残るのみとなっています。
不思議なことにリンゴを丸のまま食べるように周りから
時間をかけて少しづつ引いていきました。
お神輿を担いだのに、従来持っていた腰痛は出ていません。
左足の人差し、中、薬指から出ていた出血も、ロルフィングの終わりとともに終息しました。
体の不思議を感じます。
このことをお伝えしたいなと思っていたら、先月末、幡ヶ谷のショーゴズキッチンで奥様にお会いし、お話できました。
ロルフィングを受けていた期間は、通常より敏感に体の声を聞き、体ファーストに過ごした特別な時間でした。
[10シリーズ終了半年経過して]
その後の経過についてお知らせいたします。
まず、いつも疲れるとでていた左腰の痛みはあれ以来でていません。
昨年10月頃
*りんごの芯のように残っていた左腰の鈍い痛みがいつの間にか消えていました。
*証明写真を撮るとき、いつも顔の歪みを直されていたのですが「直す必要がありません。まっすぐです」と言われ、すぐにロルフィングだ!と思いました。
昨年11月頃
*身体検査で背が伸びていました。1㎝。2回別のところで測ったので間違いありません。
今年1月
*気がついたら、長い間できていなかった階段をたたっっと降りることができていました。(あまりよくはないですが)
以上、簡単ですが、本当に施術が終わってから後々も
影響するんだなと感慨深いです。(とくに階段たたた)

チネイザン施術者の体験

10回終了後,10ヶ月後に最後のレポートです。

田畑さんのロルフィングを受けてから
身体に対する、自分に対する変化として一番おおきなことは、信頼するのだと腹の底で思えるようになったことです。
何かが良くなったから信頼してよいと安心できるようになったのではなく、とにかく今のこの状態、今の私、今の世界を信頼できる私がいる、
ということがロルフィングを受ける前の自分を眺めて思うことです。

色んな変化はあったのだと思います。
選択の仕方も変わったし、考え方も少しは広がって楽になったと思うし、人生に対する力みが和らいだと思います。

なのですが、そのひとつひとつの変化を生んだのは、ちいさな根っこができたから、だと思っています。

私がロルフィングでもらったものです。

私には私にしかないものがあって、
まわりの皆にもそれがあって、ただそれだけのことなのに、
何であんなに比べたり競ったり喜んだり悲しんだりしていたのだろうと思います。

私の身体が昨日より心地よくなることより、
人より機能や見た目に優れていることに価値があると思っていたことに気付きました。

これからやっと自分をただ生きるのだと思います。

9月に、産後初めて生理が戻りました。
それは身体のひとつの大きな変化だったと思います。
ロルフィングを受けなくても生理は戻ったかもしれませんが、
それに対する感じ方は全然違ったろうと思っています。

もらったものがじわじわと私をあたためるのですが、
治してもらったり、良くしてもらった、というよりは、そもそもあるものをあるよと言ってもらったように感じています。
それは、ここにあるじゃない!と指差して大きな声で指摘されるようなことではなくて、
そっと触れてもらったような感覚です。

もっと先になって気づくこともあると思います。
きっといつになっても大切な、受けとることの尽きない体験をしたのだと思います。
不思議なワークだなぁと思います。
田畑さんのロルフィングを受けられて幸運でした。
ありがとうございます。

ロルフィング講師の感想 その2

the Photo before and after the session with Ma

The second time I remember you physically touching me during the session was, near the end of the session, when you asked me to bend my knees so my feet were on the table. You adjusted the placement of my feet and then touched the bottoms of my feet.   What happened then, was an amazing feeling of a flow from my left visceral side, diagonally across connecting with a flow around L3 down the spine and through my pelvis and into my right leg, flowing down and through the entire leg.  My lumbar curve shifted, increasing – returning to it’s more natural way, and with it a beautiful sense of relief, welcoming and ease. I felt more sinuous like a stream in its natural course.  I felt very whole and integrated.

私がセッション中に私に物理的に触れたことを覚えている2回目は、セッションの終わり近くに、私の足がテーブル上に来るように私の膝を曲げるように頼んだときでした。あなたは私の足の配置を調整し、その後私の足の底に触れました。その後、左内臓側から、L3の周りの流れと脊椎を通って、そして骨盤を通って、そして右脚に流れ込むように、対角線上を流れる驚くべき感触が、脚全体に流れ落ちました。私の腰部のカーブは、それがより自然なやり方に戻り、癒され、歓迎され、楽になります。私は自然の流れの中で川のようにより滑らかに感じました。私は非常に全体的で統合されていました。

Standing, you asked me what I was noticing…. I don’t completely remember what I said… I think I mentioned feeling more ease, more anterior-posterior movement of my right illia, more of a lumbar curve, clearer connection to earth, and more open…. and what was most significant for me was the prominent sense of joy.  I clearly remembering sharing that I wanted to dance. – an expression of my joy. Right then!  Dance! The sense of joy was deep, profound, and gentle.  It was a sense of joy within me and around me.  A feeling of connection and belonging – physically, spiritually, and emotionally.  This was a very profound session, Hiro.  Thank you ever so much.

立ってみて、あなたは私が気づいていたことを私に尋ねました…。私は私が言ったことを完全に覚えていない…私は、私の右の腸骨、腰椎のカーブが増えて、地球へのより明確なつながり、よりオープンな、より多くの前脚の動きを感じると述べたと思います。私にとって最も重要なことは、”Joy – 喜び”の顕著な感覚でした。私は踊りたいと思っていたことを覚えています。 – 私の喜びの表情。そう!ダンス!喜びの感覚は、深く、深く、優しいものでした。私の中や私の周りの喜びの感覚でした。身体的、霊的、感情的なつながりとそれを自分にあるという感覚。これは非常に深遠なセッションでした。本当にありがとうございます。

Months after the session, I continue to play with, embody, and evolve the work.  I re-visit “that lying supine with knees bent, Hiro touching my feet…flow of connection and shift of lumbar curve”. I feel even more the vitality it brought and still brings.  I continue to welcome back my lumbar curve.  I remind myself of the joy, the letting go, the allowing. Over these months, I notice that a constant systemic static is diminishing.  I feel more peaceful.  I feel more at ease being seen, being in front of people.  I bring into my practice, and into my life in general, the concept of MA.  And I curiously ask myself,  “What is this work that we call Rolfing Structural Integration?”

Again, I thank you, Hiro.  I hold you and this experience in my heart.

セッションの数ヶ月後、私は仕事を続け、体現し、進化させていきます。私は “膝が曲がって仰向けに横たわっている、ヒロは私の足に触れている…つながりと腰のカーブの移動の流れ”をもう一度感じてみる。私はさらにそれによってもたらされた活力を感じています。私は腰椎のカーブをよろこんで受け容れ続けています。私は喜び、諦め、許すことを思い出します。この数ヶ月にわたって、私は、ある一定したシステムのやる気のなさ(constant systemic static)が減少していることに気付きました。私はより平和を感じます。人々の目の前にいて、もっと見やすく感じます。私は私のプラクティス、そして一般的に私の人生にMA(間)の概念を持ち込んでいます。そして私は不思議なことに、「私たちがRolfing Structural Integrationと呼んでいる仕事は何なのか?と自分に興味深く問いかけています。

再び、私はあなたに感謝、ヒロ。私はあなたと私の心の中でこの経験を持ち続けます。

Note by Lisa : I’d like to provide you with a little more background information, if it is helpful.  About eleven years ago, I had a spinal cord injury.  All my lumbar discs herniated and my L5-S1 disc shattered and migrated up my spinal cord.  I was not able to walk, sit or stand for more than 5 minutes.  I lost the use of my right leg for 1 month until I received surgery to remove the shattered disc from my spinal cord.  In order to remove the disc pieces which were applying pressure and blocking my spinal cord, the surgeon had to remove approximately 3/4 of an inch of bone in the right sides of vertebral  bodies L3 and L4, removed the associated facets on the right side, and parts of the discs.  This intervention returned neurological flow along the spinal cord and I then was able to partially use my leg and begin to learn to walk again.  I am very thankful for the surgery.  The surgery also introduced much instability and new, different, flatter spinal curves.   During the three years that followed surgery, as I gained feeling and strength, I broke my right leg three different times in three different places.  Again, I am thankful for so much.  I have much support and skills, from within myself and with my family, friends and community, that overtime I heal. As you notice, I walk quite well now. I continue to find ways to awaken my body and connections, to find easier movement, to remember joy.  I feel our session together help me find connections and ways of being in my body and spirit that were previously dampened or obscured, perhaps from my injuries.

ノート:もし私が助けになればと思い、もう少しのバックグラントとなる情報をお伝えしたいと思います。約11年前、私は脊髄損傷を起こしました。すべての腰椎椎間板がヘルニアになり、私のL5-S1椎間板が壊れて脊髄に移行しました。歩いたり、座ったり、5分以上立つことができませんでした。私は、脊髄から粉々になった椎間板を取り除く手術を受けるまで、右足を1ヶ月間使い果たしました。外科医は、圧力をかけて脊髄を閉塞するディスク片を取り除くために、椎体L3およびL4の右側の約3/4インチの骨を除去し、右側の関連する側面を除去しなければならなかった、およびディスクの一部。この医療的介入は、脊髄に沿った神経学的な流れを戻し、私はその後、部分的に私の脚を使用して、再び歩くことを学び始めました。私は手術にとても感謝しています。手術はまた、多くの不安定性と、新しい、異なる、よりフラットな脊柱のカーブをもたらしました。手術後の3年間で、私は感情と強さを得て、3つの異なる場所で3回、右足を骨折をしました。再び、私はそのことに感謝しています。私は自分自身の中から、そして家族、友人、そして地域社会から多くのサポートとスキルを持っています。あなたが観ると、私は今かなりよく歩いていることが分かるでしょう。私は身体とのつながりを目覚めさせる方法を見つけ出し、動きを容易にし、喜びを覚えていきます。私達のセッションが、私の身体や精神に繋がりを感じさせてくれるようになりました。

I’d also like to share of how the feelings I experienced during and after our session (those of connection and belonging – physically, spiritually, and emotionally; and the deep, profound sense of joy and peacefulness) were very similar to the feelings I experienced in a near death or “death and back again”  drowning episode years ago.  During that episode, when I realized that, no matter how much I struggled, I could not free myself of the ropes that held me under water, I became very clear.  I let go. I felt free and fluid.  I felt a sense of connectiveness within and around me.  A profound sense of joy enveloped me.  It was lovely.  I do not know how my drowning experience that included near death or death relates to our MA Rolfing session.  I image it may be in the commonality of fundamentally experiencing profound joy and ease, albeit in different manners.  Or perhaps, as I am just beginning to understand, it is MA – the pause, the space, the relationship – that is the commonality.

私はセッション中やセッション後に経験した感情(身体的、霊的、感情的なつながりと帰属感、そして深く深い喜びと平和感)が私が数年前に水難事故で経験した,臨死体験或いは蘇生体験とどんなに似ているかをシェアしたいと思います。そのとき私がもがいても、水の中に閉じ込めたロープから自分を解放することはできませんでした。その時私は,自由で流動的であると感じました。私は、私と周りとのつながりの感覚を感じました。私たちのMA(間)の Rolfingセッションには、異なるやり方ではありますが、(臨死体験と) 基本的に深い喜びと容易さを経験するという共通性があるかもしれません。おそらく私は,MA (間) – 休止、空間、関係 -について,理解し始めたばかりです。

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