ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

Page 28 of 33

指圧師の方 続報

ロルフィング基本シリーズを受けていくなかで、新しいバージョンの身体を手に入れたように感じていましたが、セッション最終日から約1ヶ月の間に、さらに3回ほど大きな変化を実感しました。
1回めは最終日から4日後。
人とのコミュニケーションが前よりも楽になった実感が。初めての環境でも、”場”に対する変な緊張感が無くなっている自分を俯瞰でみて新鮮でした。同時に、人と相対したときに、フィルターを介してやり取りしているような感覚になる時がよくあったのに、直接ストレートにやり取りをしている心地良さを感じられるようになりました。
2回めは、19日後の田畑先生のライブ会場。人口密度が少し高めで、パーソナルスペースが曖昧な空間。今までならば、いろいろな目に見えない軽微な刺激に、無防備な状態で晒されているような感覚でした。けれど当日適当な場所に席を見つけて座り、落ち着いて会場を見回していると、不意に、小さく自分を取り囲むスノードームのような空間を感じました。守られている!と感じられる壁。広くはないのに閉塞感のない安心できる空間。この感じなら、どんな場所でも大丈夫!、そう思えてとても嬉しくなりました。
3回めは、ライブの翌日仕事中の出来事でした。急に、個々の細胞レベルでエネルギーがアップしたような感じで、身体の急なギアチェンジに自分でも戸惑いを感じるほどでした。
最後のセッションからほぼ4ヶ月経つ今も、身体全体の調子の良さは継続しています。身体のセンサーのようなものは、一時ほどクリアでなく少しぼやけてきているように感じています。
前回のセッションによる身体の変化も落ち着いたように感じるため、以前から考えていた次のステップをお願いすることにしました。

CS60xRolfing10シリーズのモニター

生後すぐに腹部の手術を受けた方へのRolfing10シリーズで、全編CS60でワークしました。発達段階の初期に大きな医療処置を受けるとその影響は大きい可能性があります。影響とはつまり、身体に感覚を向け細かくそれを感じにくくなることです。

7回目のセッションまでほとんど、身体の変化を自覚できない状態だったようですが、そういうケースも珍しくありません。身体感覚を自覚するには、地道に身体の変化を捉えようとする、その人にとっては新しい試みエネルギーを使う時間が必要です。私田畑も過去ロルフィングを最初に受けた時には、自分が今どう感じているのか?全くわからず、感覚ではなく思考や過去の経験からのコメントしかでて来なかった経験があります。当時フェルトセンスを感じそれを言語化する作業が当時の自分にはチャレンジすぎる内容だったのです。それでも様々な体験を経て、今では細かく身体で起こっていることを捉えられるようになりました。ですから、どの段階からスタートしたとしても、その方が身体感覚を取り戻す可能性は常にあると信じられます。

ただ、以下の動画に示されるように、身体はセッション後、そこから次のセッション前まで、そして次のセッションというように刻々と変化を続けています。変化を自覚することと実際に変化していないことはイコールではなく、ある閾値を超える必要があるようです。

ご本人も最終セッションの感想で、”私がグラウンディングできるようになったのは、1回目から8回目のセッションが土台にあったからこそたどり着けたのかなと思っています。“と仰っています。

Aさんの10回シリーズの動画

1回目

私が田畑さんのセッションを受けてみようと思ったのは、「人生を創る」よしもとばなな✖️ウィリアム・レーネン著を読んだのがきっかけです。所々に田畑さんのことが書かれていて、「ヒロは、『ソウル・ヒーリング』と呼ばれるヒーリングを行う人です」p110との記述が最も私の心に響きました。

セッション当日、ドキドキしながら指定された場所に向かいました。始まる前もほとんどセッションに関する説明はなく、セッション中も終了してからも、田畑さんの口から多くの言葉は聞かれませんでした。
終了後2-3の質問を田畑さんにして、特に大きな変化も感じないまま、私はお部屋を後にしました。

私は「自分を愛すること」、「愛する」という言葉が大げさであれば、「自分のことを無条件に好きでいること」が大切だと頭では理解していても、なかなか実際には難しいと常々感じています。例えば、頑張っている私なら好きでいられるけれども、サボっている私では好きになれない、と言ったような。
セッションの次の日、ダラっとしていた時に、私の気持ちがあまり焦っていないことにふと気付きました。いつもなら、「こんなことしている時間は無駄だから、前に進まなくちゃ」と焦るのです。劇的に何かが変化したわけではないのですが、なんとなく私の気持ちがほわっとした気がしています。それがセッションを受けたからなのかどうかはよくわからないのですが、今後の2回目、3回目を楽しみにしたいと思っています。

2回目

1回目と内容的には大きな変化はなく、セッションは淡々と行われました。セッション中時々、田畑さんから、自分がどんな風に感じているのかを尋ねられるのですが、精神的にも身体的にも敏感とは言えない私は「ん・・・」となってしまいます。

「身体の、何かを感じるセンサーが敏感になるのではないか?」私が田畑さんのセッションを受けようと思った理由の一つです。敏感ではない身体が急に敏感になるのは難しいのかもしれません。3回目以降に期待したいと思います。

背筋について、少し伸びた気がしています。半年ほど前、子どもに「お母さん、猫背になってるよ」と指摘されたことがあり気になっていました。このまま胸の開きを維持していけるのか、自分のことを観察していきたいと思います。

3回目

セッション中やセッション後には、大きな変化や何か感じたこと等がなかったので、1週間経過観察をしてみました。残念ながら特に言葉にできるようなことはありませんでした。私は身体的に敏感とは言えないので、その辺りはもちろん関係していると思います。

10回コースなので、これから少しでも変化を感じられたら嬉しいと思います。

4回目

セッションの始めと終わりに、「どんな感じですか?」と聞かれます。田畑さんのセッションを受けてみようと思ったきっかけの一つが、「自分の感じていることを少しでもわかるようになりたい」という願いでした。
4回目のセッションでも、自分の体がどう変化したのか、どんな風に感じているのかはわかりませんでした。
ただ、すぐには変化を感じられないこともあると田畑さんから伺ったので、このまま続けてみようと思います。

5回目

5回目のセッションでも、特に変化はありませんでした。毎回、セッションが始まる前と終了時に写真を撮影し、画像を見ながらその変化の説明を受けます。田畑さんはマウスを使って、「このお腹のところに厚みが出た」とか「この胸のあたりが開いた」など、具体的に話をしてくださいますが、私にはその違いが理解できません。何度も何度も同じことを聞くのも申し訳ないので、そのまま帰ってしまっていたのですが、次回から後半に入っていくので、理解できるまで聞いてみようと思います。

6回目

10回コースの後半に入りました。相変わらずセッション前とセッション後で大きく違いを感じることはありません。もしかしてほんの少し足の付け根辺りの動きが良くなったかな?と思いましたが、次のセッションまでの期間に観察してみるも変化なしでした。
ただ、セッション後に「10回コースでは何か感じるのは難しいかも。でも、半年後か2年後かはわからないけど、(セッションによる)変化は感じられるので」と言う田畑さんのお話を聞いて、そう言うものなのかなぁと次回以降に期待することにしました。

7回目

7回目のセッションでした。やはりセッション前と後の変化が感じられず、焦りを覚え始めました。
セッション後に見せていただく、セッション前と後の比較画像では、説明を受ければ、あぁこの辺りが変化したのかな?と思えなくもないので、後3回のセッションで確固たる変化に出会いたいと思います。

8回目

8回目のセッションは、おへそから足の付け根あたりの範囲に重きを置かれて行われました。いつものようにセッション前に写真を撮影し、お部屋の中を歩きました。セッションが終わった後、ベッドの上に一度腰を下ろし「どんな感じ」なのかを確かめます。今まではその時に何も感じられなかったのですが、今回は下腹部あたりが重たくどっしりしたように感じました。実際歩いてみてもその重みは変わらずそこにありました。
田畑さんに尋ねると、赤ちゃんの時に脱腸で手術したことが関係しているとのこと。成長期にそのようなことがあると身体に大きく影響するそうです。
私は50数年間生きてきて、初めて「脱腸」の影響を知り、そのこと意外で驚いたのですが、確かに赤ちゃんの時に手術をすると言うことは身体に何がしかの副作用を及ぼすだろうなと。今までどうして気づかなかったんだろうと、逆にそう思うところがありました。次回が楽しみです。

9回目

9回目のセッションは、足の裏を中心に行われました。セッション前はいつもと変わらず、特に歩く動作も手を挙げる動作も不自由はありませんでした。
セッション後、お部屋の中を歩いてみると足の裏が床にべたっとついている感覚がありました。更にもう少し歩くと、上半身(特に肩や二の腕辺り)がアニメのシュレックになったような…、ズッシリと重く太くなったように感じられました。とても不思議な感覚でした。
田畑さんによると、私の場合、生まれてすぐの手術の時に、足の裏から採血されたと思われ、その影響でグラウンディングされにくくなっていた、とのこと。そのお話を聞いて非常に驚きました。
2年前、緑豊かな環境の中でグラウンディングをすると言うイベント(6回コース)に参加したのですが、上手くグラウンディングができなかったからです。
私自身はエネルギーの流れからグラウンディングできているか否かを感じられるということはないのですが。実感覚として、足が地についている感覚がセッション後10日経過しても失われていません。その実感覚があることによって、グラウンディングが出来ている(エネルギーレベルではグラウンディングできているのか否かわからないとしても)と自分が信じられることは素晴らしいことだと思います。

10回目

10回目のセッションは、全身の細かな(?)調整のようで、私自身は大きな変化は感じられませんでした。
1回目から7回目までは実感できるものがなく、8回目で下腹部のあたりの重さ、9回目で足裏が地についた感じ、そして最終セッション。
9回目のセッション終了後、グラウンディングが出来ている感覚が現在もあります。1回目から7回目のセッションでは、実感できるものはなかったと書きましたが、私がグラウンディングできるようになったのは、1回目から8回目のセッションが土台にあったからこそたどり着けたのかなと思っています。
自分の身体感覚を大切にしてこなかった故に、小さな変化に気づけない自分を発見しました。地に足をつけて、自分を大切にして前進していきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

3.11の震災後体調を崩された方

震災後、突発性難聴、耳鳴りにお悩みの方のセッションの感想です。

上京された際に、ご住所の地名をいうと、「大丈夫なの?」と言われたり、「その地名を聞くとゾッとする。」と言われたりすることがあって、以前は気軽に東京に来ていたが、今ではとても億劫になったと仰っていました。そのような無神経で失礼なことをいう人間がいること自体ゾッとしますが、心ない言葉が、ご本人の聴覚に影響を与えないはずはないのです。

セッションの意図は、彼女を取り巻く環境が過去いろんなことがあったにせよ、今は安全だということを少しでも実感し思い出してもらうサポートが必要とかんがえました。

1回目

お陰さまで体を動かすのが楽になり、
体調が良くなり体力が少しずつ戻ってきたようです。
睡眠の質も良くなった感じがします。

空間認識のお話をさせて頂きましたが、
10年以上前にロルフィングを受けた時も空間認識が変わり、感動しましたが、
今回は更に深まりを感じました。
雨にぬれたけやきの樹がとても美しく
目には見えませんが、
大地に深く根をはびこらせて
生きていると、想像している自分が
不思議で、素敵な体験でした。

近くの物を見る時の空間認識にも
変化があり、野菜の皮を剥いている時に
鼻先を通して見ていて、あまり首を
下げていないようです。

視野が上下左右に拡がったようです。

それから、巻き肩で鏡にうつすと
手の甲が見えていたのが親指が見える
ようになり、胸が開いて肩甲骨が下がり
座る、立つ、歩くが楽になりました。
寝ると背中の接地面積が拡がり
ゆっくり休息できる感じが継続中です。

日課のテレビ体操をしますと、
背骨に柔軟性がでたのがよくわかります。

家事に没頭してると悪い癖で動いてしまい、
首、肩が苦しくなりますが、
今のところは良い状態にどれるようです。

耳は二日位は楽でしたが、
戻ってしまったようです。

耳鳴り等の改善の可能性はいかがでしょうか。

今の状態をご報告させて頂きました。

素晴らしいセッションを
本当にありがとうございました。
感謝いたします。

2回目

先日のセッション後も空間認識は
良い変化が続いております。
目線が高くなったようですし、
視野が拡がり目が楽に感じます。
新たにピアノ曲をCDで聴いてますと
音に奥行きを感じて深みのある
演奏を楽しむことができております。
知覚の変化は日常を楽しませて
くれますね。感謝しております。

ただ季節の変わり目で
軽い目眩とか体調をくずしがちですが、
体力が少しずつ戻ってきているようです。

介入に敏感な方へのCS60セッション

こちらで10シリーズロルフィングを終了された方が、CS60による3回シリーズを受けにいらっしゃいました。

1回目

「CS60セッションを受けて」

以前に何度か別の場所でCS60を受けた事があり、その中で少しきついなと感じながら、そのまま受け続けた事がありました。

私は介入に敏感なところがあり、その後身体のバランスが崩れたような感覚がありました。CS60によって身体がスッキリとした感覚もあったのですが、身体の繋がりが途切れ、身体の不協和音を聞いているような日々がしばらく続いていました。

痛みを感じるほとんどの部位はかなり痛くても不快さや怖さはなく、シンプルに痛みとして通り過ぎていくのですが、特定の部分の施術では痛みとともに古い感覚や不安のようなものが表れ、その場所を施術され続ける事に少し苦痛が伴いました。

初めてCS60を受けた時はお腹の時にだけ痛みとともに子供の頃の感覚が蘇ってくる経験をし、その時は子供の時の感覚が蘇るだけだったのですが、別の機会に別の方にお腹を施術していただいている時に、古い感覚とともに不安を伴うような痛みが生じ、それ以上受けるのはきついな感じながら痛みがあることはお伝えしていたのですが、とても熱心にされていたので、それ以上私がうまく断る事ができずにそのまま受け続けたことでバランスを崩すことにつながったと感じています。

田畑さんからCS60のセッションを受けて、自分の内側に戻ってきた久しぶりの静けさに安心しています。

身体のそれぞれの部位がそれぞれの響きを発していて、その響きが調和せずに不協和音となり、そこへ意識を向けるとあまり快適ではないこの数ヶ月だったのですが、今はそれぞれの部位の響きに調和があり、気持ちの良い身体の一体感があります。

セッション中は、触れらている起点から離れたところに流れが生まれて、その流れが全体に広がっていくのがとても興味深く、

私の身体的、空間的スペースを大事にしながらセッションを進めていただいている安心感がありました。

静かな波が生まれ、その波の動きの中で不要なものは流れて行き、不要なものを手放した身体が再び統合されていくような、私はただその波に身を委ねているような心地良さの中、セッションが進んで行きました。

セッション後の帰り道では、足の支えがしっかりしていて、支えがあることで安心して肩の力も抜けて、歩行がとても快適でした。

2回目

セッションの後から左腕のだるさ、身体の置き所のない感じがあり、
その日の夜は身体の中から、特に下腹部あたりからこみ上げる感情がありイライラしやすくなっていました。

セッション中に身体の中に流れを感じていたのですが、その流れに抵抗を感じる場所が左手首と下腹部でした。

セッション中に正気に戻った感じするとお伝えしたのですが、CS60を受けながら本来の自分はこんな感じなのかもしれない。と自分の輪郭が見えてきたように感じていたので、それを正気が戻ってきたと感じたのではないかと振り返ってみて思います。

季節の変わり目も影響しているのか、眠くて眠くてしょうがない日々が続いていました。

今回はセッション後に様々な反応が出ていたのですが、
できるだけ身体に起きていることにシンプルに向き合うように
そのプロセスの中で立ち上がってくる感覚にもただ認識しておく程度にして、イメージやストーリーを付け加えないように
そんな事を自然と意識していました。
今まではこんな時、思い出す事があれば過去のことを答え合わせをするように考えて、
今起きていることに意味を与えようとしてきたところがあったのですが
今回はそうする事が今、身体で起きているプロセスを制限してしまうような、
小さくしてしまうような気がしていました。

目の前で起きていることに意味を与えることで
どこまで体を通して体験するのか調整してきたのかもしれません。
少しずつ身体の声に耳を傾ける事ができるように、そして
身体のプロセスに身を委ねられるようになってきてるように感じています。
自分の体への信頼が深まる事で、自分の外の世界との関わり方も変化してきています。
少しずつオープンに、より開いた関係を人や物事と持てるようになってきている事が嬉しいです。

3回目

田畑さんからCSを受けた3回ともに共通していたのですが、

CSが触れたところから離れた場所に流れが生まれ、その流れが全体に広がっていき、一度全てが液体のようになって改めて形作られて統合されていくようなプロセスをセッションの中で感じていました。

3回目のセッション後、歩行時にお腹に芯ができているのを感じた時、もう周囲に頼ろうとしなくていいんだという気持ちになり、自分が大人になったような感覚になりました。

今回のセッションのプロセスでは、自分で好きか嫌いか選べる年齢以前に身体に入ったもの、そこを扱ったような印象があり、

とても古いもののような

念のようなものでもあるような

そんな印象をセッション後に感じていました。

セッションの後半に胃の入口あたりに田畑さんが手を触れられて、そこの感覚への提案をいただいたように身体の置きどころを意識したことで全身に広がる動きがあり、重力への自分の関わり方が変化したように感じました。

触れられた場所は長い間、疲れやストレスに反応しやすいところでした。

今回、田畑さんから3回のCSセッションを受けたことで、CSを扱う時に痛みに囚われないでいいんだ、という事を自分の体を通して経験できた事がとても大きな気付きとなりました。

研修の中では、痛みにとても価値が置かれていたので、身体の中から電気的なものが抜ける反応の一つとして理解しつつも、研修中はポイントが合っているかどうかの確認として痛みを利用した指導を受けるので、どうしても研修生は痛みに取り憑かれてしまうところがあり、そこへ違和感を感じながらも、CSにおける痛みへの理解が自分の中で整理が付かなくて戸惑いがありました。

田畑さんからCSを受けて、身体の変化と統合に『痛み』が伴う事が必ず必要なのだ、という思いから自由になる事ができました。

慢性疼痛がある方へのCS60で行う10シリーズ

ほぼ、CS60だけで行う10シリーズのモニターとしてお申込み頂きました。全身に慢性疼痛があるケースです。

第1回目

施術中とにかくアクビが止まらなかった。
そしてなぜか涙もでてきた。
寝不足では全然ないのだが…こんな事は初めてで不思議だった。
帰りの電車でもアクビが何度もでた。
身体が休息したがっているのか?

仰向けで寝たとき、顔を右側に傾けると痛んだ右肩の付け根が、施術後には痛みがなくなっていた。

帰り道は、足の裏全体が地に着いてまっすぐ歩いている感覚。
いつも整体などに行ってもその日の夜には辛くなるのに、翌日もどこにも違和感なく過ごせた。

身体が楽だと気持ちにも余裕がでるからか、家族にも優しくなれる。そして家族の笑顔も増えて…改めて心身を整える大切さを感じた。

第2回目

2週間ほど前に体調を崩した事もあって、頭や首の痛み、腰の重さが結構あった。

前回と同様、先生の丁寧な施術が続く。前回が身体の前面、今回は身体の背面だそうです。うつ伏せで首を左右に向けたままにすると首の付け根が少し痛む。

施術自体はCS60での痛みを感じることは全くなく、部屋の暖かさとCS60でさすられる気持ち良さでうつらうつらしてしまう。

うつ伏せの状態で足の付け根から膝をのばして足を上げるのに、重くて上がらなかった左足が施術後には軽々と上がりびっくり。終わった後は、頭と首がすっきりして重さが取れた感じでした。

施術の効果なのか、私生活でイライラすることが減ってきている。家族にも優しくなれるし、とてもありがたい事です。

第3回目

この日は特にどこが痛いという場所はなかった。あえて言えば、肩と頭が重いくらい。

横向きになって側面の施術がはじまる。最初、安定した姿勢で施術を受けていたが、なぜか段々と姿勢が不安定な感じ?少しふらついてくる。

CS60に関しては、初めて肩甲骨あたりの施術がちょっとだけ痛い?と思った箇所があった。
ガマンできない痛みでは全然ない。

終わった後は頭がスッキリして、立っている姿勢が楽に感じた。施術前後の写真を見せてもらうと、頭と腰の位置がずれているのが矯正されていた。

正しい姿勢になると、ただ立つだけの姿勢もこんなに楽になるんだな…と思った。

第4回目

朝から左の首が痛い。
今日は骨盤周りの施術の予定の様です。
最近は家事や仕事の後も疲れにくくなった様に感じる。
施術後は骨盤まわりの安定とともに、足の裏全体がぴったり地面についてるのを実感。
帰り道の足の運びが軽やか。

~3週間たって~
気候の影響もあるのか、朝からだるい日が続く。ストレッチをすると少し和らぐ。
頭痛薬を飲む頻度が以前に比べてやや少なくなった。ただ、首まわりや背中の凝りと張りは続いている。
普段の歩く姿勢をより気をつける様になった。

芸術家の方

医師でもあり、美術を中心に活動されている方の10シリーズ体験

1回目

〈セッション中のこと〉
セッションの始まり
繰り返し浮かぶ言葉「ここ(この世界)にとどまるために、ここ(セッション)に来た」

右足
自分の身体が、実はとても良いものだという、あかるい感触。
宇宙船を出航させる前に、クルーを一人一人起こしてもらっているような感覚。
自分で思っていたより有能なメンバーが揃っていると感じる。

腹部
急に腸が喋りだした感じ。べらんめぇ口調。
「オレはもっとすごいんだぜ。どうせうんこの通り道くらいにしか思ってなかったろ」

頭蓋骨
琥珀の色。緑よりの色と、赤よりの色が繰り返し現れる。

〈セッション終了後の変化〉
・歩きやすくなった
・字が大きく書けるようになった
・関節炎になってから、お盆やお皿が持ちづらかったのが、片手で持てるようになった
・腎機能が良くなった気がする(排尿が増え、むくみが引いた)
・重いものを持ったり、無理な姿勢をした後、自分で少しずつ重心を変えたりして、負荷を調整できるようになった
・車の急ブレーキなど、突然の衝撃を少し柔軟に受け止められるようになった
・起きた時に、ひどく疲れていることが無くなった。
・セッション終了後、10日目を越すと変化はおさまって、セッションとの繋がり、集中力のようなものが一度途切れる感じがした。
水槽の水をかき混ぜた後、砂が沈殿して元に戻るイメージ

〈ロルフィングについて〉
自分の身体との通信回路を作ってもらっている感じ。
あるいは、間違った位置のまま根をはってしまった植物を植え替えてもらっている感じ。

2回目

〈セッションがはじまるとき〉
なぜか、「猫がいる」という強い感覚。
焚かれていたセージらしき香りからの連想か。
以前、ユング派の先生に夢分析を受けていたときも、夢のシリーズの最初には、すぐには意味のわからない、暗示的なモチーフが出てきたことを思い出す。
〈はじまってから〉
少し緊張しているかなと思い、なるべく力を抜こうとしたとき、「そのままでいい」という感覚が来る。
「緊張しているのが悪い、リラックスしているのが良いという判断をしないこと。
身体は一枚の絵画と同じように見ることができる。様々な色と質感のバリエーションの組み合わせであり、そのどれもが正しくも悪くもない。ただ隣り合った絵の具の間に不調和があったり、全体の中で浮いている部分があるというだけ。そして、その不調和でさえ、作品としてあえて意図された場合には、的外れではない。きみは、知っているだろう。」
というようなことを、静かに「場」が語ってくれているのをただ聞いている感じ。
前回の腸のおしゃべりについても、
「腸が特別なのは、内側にある外側だからだ」と。
〈頭部への施術のとき〉
前回は、琥珀のようなビジョンが繰り返し現れたが、今回はそれが少し流れている感じ。深い飴色の渦がゆっくりと動いている。
〈セッション終了後の変化〉
・左足を後ろまでけり出せるようになった。
・なぜかずっと、骨盤の中の「腔」について思っていた。でも、思っていただけで、何も分からなかった。
・以前は、痛みが出るまで無理な姿勢をしていて、痛いところを強くさすったり、関節をぐるぐる回したりしていたが、少しずつ違和感の段階で気がつけるようになり、ちょっと重心を変えたり、弱い力で伸ばしたりすることで解決できるようになった。
・ひとつの動きをするのに、身体のいろいろな部分を同時に動かせるようになった。
(そうできなくなっていたことにも気がついていなかった!)
・いつのまにか頭痛が無くなっていた
・前回劇的に良くなっていたむくみはまた少し出てきている感じ

3回目

〈セッションの前〉
1回目2回目と面白い経験をさせていただいて、3回目もとても楽しみにしていたのですが、なぜかセッションの数日前から出かけていくのが少し重たいような感じで、軽い抵抗感があり、不思議に思っていました。
今から振り返ると、セッション開始から終了まで、それから今までの期間を通して、心理的な課題と向き合っていたようです。そのことから起きる抵抗感だったのかなと感じました。〈セッション中のこと〉
横になる体勢で、背中を丸めるか伸ばすか意識したときに、幼い頃、母に打たれた記憶が思い出されました。
フラッシュバックのようなものではなく、水族館で水槽を眺めている感覚です。
平手打ちされるときに、思わず体を縮めて手で頭をかばってしまうことがとても惨めで、なぜ毅然と背を伸ばして立っていられないのだろうと思っていました。気持ちが萎縮して、どんどん背中が曲がっていく私に、父はよく後ろから肩をつかんで胸を張らせるようにして「背筋を伸ばしなさい」と言いました。自分の身体は、縮こまることも伸ばすことも、どちらにしても強制されるのが嫌だったんだと思いました。その後も、姉が亡くなった時のこと、治療家を辞めた時のことなど、人生の大きなイベントがセッションを通して映し出されるようでした。
医師だった時、心理療法の先生から、患者の病的なものを一度自分の中に吸い込んで、そこから解消させていくタイプの治療家なのではないかと言われ、そんな風に意識して患者の治療を手がけることで自分なりのスタイルを作ろうとしていたこと。(でも、その方法では、すぐに限界が来るよなぁと。当時は分からずもがいていたことが、現在、水族館の水槽越しだとあっさり見えて来るのでした)
その少し後、15年間、膠原病と生きてきた姉が急変した時、私は姉の病気を自分の中に吸い込むどころか、病そのものに触れることもできなかった。姉は、大切な秘密の恋人みたいに膠原病を大切に抱きしめていて、そのまま逝ってしまいました。
そのことで自分にがっかりしていたことや、医師の仕事にこだわっていたのは、患者ではなく自分が救われたかったからだと感じて、それ以上続けられなくなっていったことなどが、順番に思い出され、それにただ「そうだったね」とうなづいているような時間でした。〈セッション後のこと〉
帰り道、歩き始めると、身体が3分の2くらい地面に沈んだように重く、それなのにふわふわと軸がぶれて安定しない気持ちの悪い感覚がありました。母との問題に取り組み続けていた30代後半まで、ずっとそんな体感で生きていたことを思い出し、今は恵まれているなと思いました。体は、暴力も他の出来事と区別せずにこうして律儀に保存していて、年月を経ても、心理療法を受けても、母本人が亡くなっても、それは変わらずに私の中に折りたたまれていて、ことあるごとに現れるのです。それどころか、歳がいくほどに、身体は遺伝するカタチを露わにしていくようで、鏡を見るたび親の姿が見えるのではないかと気持ちが寒くなる。なんだか理不尽な思いがしました。
暴力に苦しんだ友人や患者と、彼らに刻まれた傷を思い出したら、圧倒されるような無力感を感じ、そのすぐ後に、肚の底から強く、生命に暴力は必要ないのだという感覚が湧き上がってきました。それから1〜2週間は、仕事などで父に似たタイプの男性に会うことが多く(寡黙で感情表現が不十分。いわゆる理系タイプ)、これまではそういう人に好意を感じることが多かったのに、変に腹が立つことが増えてきました。それで、自分は母に対して感じていたのと同じくらい父にも腹を立てていたのだと気がつくことができました。
全然違うタイプの夫(感情豊かでおしゃべり、コミュニケーション命の男性)と結婚している理由もよくわかりました。心理的には振り返るのが辛い課題でしたが、今までの自分が作ってきた今の暮らしは、なかなかよく出来ていると思えたのが良かったです。
身体は、30代くらいまでの(多分抑うつ傾向が強かった頃の)様子に近く、便秘がちで、動悸がしやすく、ギクシャクとした感じ。
ただ、不眠症は再発せず、仕事や作品制作がハードな時期も動きが鈍ることなく、十分に機能することができました。
制作で立ったままずっと下を向いて絵を描いていたりしたせいか、股関節の痛みと、歩く時のアンバランスな感じがまた出てきてしまいました。
せっかく、微妙な調整をしていただいている時なのに、身体を雑に扱ってすみません。

4回目

〈セッションがはじまったとき〉
1,2回目にもありましたが、普段は思い出さない記憶が断片的に浮かびました。
今回は、30代半ばで一番貧乏だったころのこと。なぜか小麦粉だけはたくさん持っていて、よくパンやビスケットを焼き、うどんを打ち、結局は豊かな食生活だったことなど。
それから、前回のセッションのことを思い出し、両親のどちらにも怒っていたのなら、早く亡くなった姉にも怒っているのかもしれないと考えると、それに反して姉に対する甘い慕情のようなものが激しくこみあげてきました。
すると同時に、死神先生が現れ(私の想像上の存在で、生まれてすぐに凍えて泣いている時に、枕元に立ち、生き残り方を教えてくれた男性)、
「涙は内側へも流れるのだよ、レイコくん」と。
死神先生、変なしゃべり方だなぁと思いながらも、意識を眼球の内側へ向けてみると、たしかに強い流れが頭の中を通って下へ(その時は横になっていたので、耳の方へ)と向かうのが感じられました。
セッションが進んでいくと、身体の感覚が変わり、枠組みとしての硬い骨に肉や内臓が付いているのではなく、皮の袋の中の柔らかい肉の中に小さな骨が浮いているような心持ちになってきました。
そのあと、重心が身体の外にぽーんと飛び出していく感じがしました。
〈骨盤の右側〉
コーヒーの染みがついたまだらな布巾のイメージが浮かび、何か病的なもの、違和感のあるものを連想し、亡くなった母の病気が卵巣癌だったことを思い出しました。
自分が卵巣癌になったら、夫は母に私を奪われたと感じてひどく哀しむだろうと、そのことを潜在的に怖れていたのだと気がつきました。
そしてまた、死神先生。
「その意識と戦ってはならない」と。
鐘が鳴るように、明確な言葉の響き。
私は、卵巣癌に対しても、他の病いに対するのと同じくらい開かれていようと思いました。
〈骨盤の左側〉
左側は、右側とは対照的に、青く透明で空っぽなイメージ。夜の室内プールのような。
〈セッションの後半〉
直径30センチほどの太い筒がうねりながら頭上から出ていくような感覚が数分間続きました。
〈4回目のセッションを終えて〉
身体の重心が変わって姿勢が違うのが、セッション前後の写真でもよくわかりました。1〜3回目までは、先生に説明してもらって、よく見てみるとなるほどそうだなという感じでしたが、今回は自分でも一目で違いが見てとれて嬉しかったです。
〈セッション後の変化〉
新しい靴がなかなか馴染まなくて、いろいろな歩き方を試していたとき、この歩幅
、このリズムで足を運ぶと気持ちがいいという感覚が初めてわかりました。どこかへ行くためとか、運動のためといって歩くことはあっても、気持ちいいから歩くということはこれまであまりありませんでした。
身体の気持ち良い感覚は、見つけようと思いさえすれば、もっとたくさん、いろいろなバリエーションで味わえるのかもしれないと思いました。

5回目

〈セッション開始前〉
セッションに向かう途中のバスの中で、前に座った女性の呼吸が少し早く、それでも苦しそうというわけでなく、リズミカルにコートの襟が上下しているのがなんだか愛おしいと思いました。
そのことから、昔飼っていたチンチラというウサギに似た小動物のことを思い出し、セッションのはじまりからほのぼのと心地よい気持ちでした。
〈セッションのはじまり〉

黄色とオレンジの色が繰り返し現れました。それが、先生の立つ位置によって少しずつ変化し、鮮やかで透明感のある青と緑へ。その色からフィジーへ行ったことを思い出しました。

体験ダイビングで海に潜り、たくさんのきれいな生き物を見せてもらったとき、通り過ぎた他のダイバーを見て、とても嬉しくなり、やっぱり自分は人類の身体が一番好きだとわかったこと。それが、なんだか爽快に負けてしまった感覚で、気持ちよかったのを思い出しました。
色がどんどん変化していき、紫のむこう側や、赤のむこう側のことが気になり始めました。
画家のジャクソン・ポロックやマーク・ロスコーは、色の向こう側を人々に見せようと挑戦してくれたんじゃないかと不意に思いました。
左側の施術。
空っぽのイメージ。
空の部屋に何か並べなおす感覚。
右側は、対照的にいろいろ散らかっている感じでした。それらを左に移すのかとおもったら、さらに右に流して、外へ出してしまう感覚。
左頭部への施術。
墨の黒〜紫のインクのにじみが現れ、じわじわと輪になって遠くへ行く映像が繰り返し現れました。
〈セッションの後〉
いつもバスで帰っていたところ、急にたくさん歩きたい気持ちになって、歩いて帰りました。
途中、喫茶店でランチを食べましたが、スープが胃にまっすぐおりていく感覚があり、驚きました。今まで、食道も曲がっていたのかもしれません。
また、鼓動の響きが気持ち良く感じられるようになりました。
ありがとうございます。

 6回目

〈セッションの前〉

バスの中でとなりに座った小さな女の子が、まだ大きめの学校の制服を着て、じっと座っている佇まいが可愛らしく、とても印象的でした。

これはセッションのプロローグみたいだなと思った時、ロルフィング10シリーズの自分なりの体験の仕方がわかった気がしました。毎回短い物語を読むように、身体や空間が語るものを聴いている、そんな感じです。
〈セッション中のこと〉
うつぶせになっての施術。たくさんの色が感じられました。
先生が立つ位置によって変化し、
右頭部では、彩度の高いこげ茶
左足の時は、濁りのある濃い青
右頭部で、やや濁りのあるワインカラー
そして、その都度何かの流れが、斜めにまっすぐ走る感じがしました。
それから、不意に夫に対して「ごめんね」という気持ちが湧いてきました。何か悪いことをしたとか、悔いていることに対してではなく、ただ明るい心持ちの「ごめんね」でした。
そういえは、さきほどのバスの女の子にも何度か「ごめんね」と言ったことを思い出しました。(荷物が多くて邪魔だったり、降りるのに道を開けてもらったりした時に)
それは、おばあちゃんの「ごめんね」だなと思いました。何か都合の悪いものを相殺するための言葉ではなく、春の明るい空に浮かぶ丸い雲みたいな「ごめんね」。あてどないようでいて、ちゃんとそこにある「ごめんね」。
こんな短かい当たり前の言葉に、こんな大きな違いが隠れていたとは驚きでした。
右上腹部への施術の時は、急に雰囲気が変わり、肝臓がおどけて歌い出した感じがしました。
「レバレバ〜、キラキラエコー脂肪肝♪」と言いながら、ぷうっと際限なく膨らんでいく感じ。
このおかしなテンションは?とたずねると、疲れすぎているから、と。
どうぞおとなしく調伏されてくださいとお願いしていたら、だんだん鎮まっていきました。
作品の制作でお世話になっている先生は、作りすぎの過労で腎臓を悪くされたので、とくに根拠もなく、自分の場合も腎臓に来るのかなと思っていたけれど、肝臓に無理をかけるタイプなのかもしれないなと思いました。
無理をするときの主軸になるということは、その人の強みだった部分こそが病気になりやすいのかなとぼんやりと考えを巡らせました。
それからは、身体のあちこちで起きていた小さな拘縮が解けていく感じ。
最後の写真での確認では、背骨がストレートバックから、自然なわん曲に近づいているのがわかって嬉しかったです。
〈セッション後の変化〉
・しばらくハードなスケジュールが続いていたのですが、風邪もひかず、ほどよく元気に乗り越えることができました。
・外反母趾や股関節の痛みが少なくなりました
・漠然とした感覚ですが、変化に対して開かれていることができるようになった気がします

7回目

〈セッションの前〉
前回、プロローグがあることに気がついたところでしたが、そうしたら今回はそれらしい気配がなく。毎回、ロルフィングってこういうものなのかな?と少し分かったような気がしては、するりとかわされてしまうことの繰り返しのようです。
〈セッション中のこと〉

はじまりはとても静かでした。

コンクリートの壁のデザイナーズマンションみたいに、半分無機質で、半分は人を迎え入れている感覚。
先生の立つ位置が右足の時は、オレンジ〜レンガ色。左足の時はブルーグレーと、色のイメージが分かれました。
足への施術では、頭の方まで一本斜めに通る感じがしました。
手への施術
右手が、次に作りたいものについて語りはじめました。ちょっと上から目線の言い方で、「君は、中西夏之の絵のような、優雅で生命感ある余白を修得するといいよ」と。
左手は対照的に沈黙。そういえば、木彫の作品を作っている間ずっと、よく鑿を持って支えてくれてたなと思い出しました。受け止める左手。ドカベンの山田太郎みたいだなと思いました。(とすると、おしゃべりな右手は侍ジャイアンツの番場蛮でしょうか)
頭、顔への施術では、プラネタリウムの星空のようなイメージが浮かび、宮島達男の作品を思い出しました。
そういえば、10シリーズの最初の頃は、
カラヴァッジォやレンブラント、それからターナーやブラマンクの作品が思い浮かぶことが多かったのですが、今回からは急に現代美術へとイメージが変わっているなと思いました。セッションのプロローグが無くなって、物語性が必須でなくなったこととリンクしているような気がします。
〈セッションの後〉
・よく歩けるようになりました。歩くことが楽しくなって、またバスを使わずにアパートまで歩いて帰ることができました。
・身体のあちこちにコイルみたいな小さなねじれがあるのがイメージでき、それを少しだけほどくのを意識してみました。
・よく歩けるようになった分だけ、膝と股関節が痛むようになりました。40代に入ってから10キロ近く太ってしまったので、そのせいかと思います。そういえば、ロルフィングの4〜5回目くらいから、太っていることへの違和感を感じるようになりました。頭で思う、やせなきゃ!とか恥ずかしいいなぁではなくて、身体で感じる、どうも合っていないなぁという感覚です。
・直接関係があるかわかりませんが、10シリーズを受け始めて、20代の後半からあった首の老人性疣贅(いぼみたいな皮膚の老化現象)が、腫れて痛み、引っ掻いて出血することを繰り返した後、今回のセッションの数日後にかさぶたになって取れてしまいました。
〈セッション前のこと〉
セッション前に疲れのピークが来ました。
身体が分かっていて、深部から表面へ「疲れ」を浮かび上がらせているような感覚でした。
セッションに依存しているのかなと少し心配になりましたが、今回(9回目のセッション前)そういうことは起きなかったので、大丈夫のようです。

8回目

〈セッション中のこと〉
先生が左側に立たれた時のイメージ
大きな直方体が雑然と積み上がった感じ。
右側のイメージ
2〜3個の直方体がバランスよく組み合わさっている。
左はFactory、右はHomeだなと思いました。
右側下肢への施術
植物のイメージ。葉芽が出てくるところが思い浮かびました。
台に付いている左の頬から根が生えてきて、足の方から葉が生えてくる感じです。
実際は平らな台の上にいるのに、顔の方がどんどん沈んで、足の方は上へ上がっていくようでした。
「再生の力はその強度ではなく、制御する能力に拠っている」という声。
以前ゲーテの植物論をベースにした講義を受けたことがあり、その時一瞬だけ植物のからだになった気がしたことがありましたが、それを今回じっくり経験しているような感じ。重力との関係が動物とはまるで違うことが分かりました。
背部への施術。
ぐるぐると地軸が回る感覚。水面をかき混ぜて回転させているような感じがしました。
その後、CS60での施術に変わって、少しずつイメージが動物の骨と肉の世界に戻ってきました。一部には相変わらず葉が繁っていて、しばらく動物と植物のイメージが混在している感覚。
それから、普段思い出さない記憶のいろいろが断片的に蘇り、昔飼っていたチンチラ(ねずみやウサギの仲間の小動物です)がこちらをじっとみている気がしました。生きている時と同じように、少し首をかしげた姿勢で、今でもわたしを見ているような。
動物の、身体を通してしか表せないような感情表現のことを考えて、自分はどちらかというとそっちの国の住人だったなと思いました。
〈セッションの後〉
・目の位置が高くなりました。それが、写真でもわかって嬉しかったです。
・痛みの出ていた股関節もなめらかに動くようになりました
・またバスに乗らずに歩いて帰れました
・余計な力が入っていることに、自然に気づいて力を抜くことができるようになりました。
・「正しい姿勢」と意識するよりも、その時その時に合わせていろんな姿勢でいられるようになりました。

9回目

 

〈セッションのはじまり〉
横になった姿勢で脱力すると息がしにくい感じがしました。
先生に、足の方へ呼吸を意識するよう促されると楽になり、解剖学的な肺の呼吸と、体全体でする呼吸とは次元が違うのだと思いました。
今の制作のテーマである、心臓の作品を作ることを考えました。ハグできる心臓。それを思い浮かべたとき、自分の心臓がとても喜んでいる気がしました。
セッションの中で、足を伸ばす動きをしたとき、はじめて伸ばす筋の感触があり、猫の背伸びを思い出しました。
動物の仕草のまねをしていれば、身体はおおむねいいのかもしれません。
小さい頃、おままごとで人間を演じるのが気恥ずかしく、いつも犬の役をやっていたことを思い出しました。人間の身体には、尻尾はないし、後ろ足で耳をかくこともできないし、四つ足で走るには後ろ足が邪魔だし、ずいぶん不便だと思ったものでした。
色のイメージ。
いつもは使わない色。
霧のような紫、浅いブルー、醒めたピンクなどが、にじむように切り替わるのが美しく、見落としていた色の世界がたくさんあるのを発見しました。
展開
からだの有機的な形が、こまかな立方体に変換されて(平面でのピクセルのように)、それが一度に開かれるイメージがありました。

頭への施術。

頭部の筋肉のこわばりを自覚しました。自分の奇妙な考えがいつのまにかはみ出して、人を傷つけないように、無意識に壁を作ってきたのだと思いました。今からは、その壁は必要なく、むしろ、「奇妙な考え」を十全に発揮できなくては、と思いました。
首への施術。
首の筋肉がイワシになって自由に泳いでいくイメージ。
アジやサンマの方が好きだと思ったけど、形はやはりイワシ。欲張って、もっと高価な魚がいいなと思ったけど、やっぱりイワシでした。
頭から煙

20代から30代にかけて、喫煙していた分の煙がもくもくと左の側頭部から出て行く感じがしました。マボロシの煙なのに、本当に臭いがしてくるようなリアルな感触です。

〈セッションの後〉
・頭からの煙は、その後何日間も続きました。

映画『脳内ニューヨーク』で、主人公の恋人が、いつもどこか燃えている家に住んでいるのを思い出しました。途中、煙はシャボン玉のようなものに変わり、それからいつのまにか無くなってしまいました。
・時々、セッションの最初にあったような呼吸の苦しさがありました。息を吸いきれないような感覚。これも、いつのまにか無くなっていきました。
・気がつけば、結構ハードなスケジュールを割と楽に生きられているようになっていました。
・環境の変化に適応(というか観念してしまうような)できるようになった気がします。

整体で腕を痛めたまま (安田氏とのコラボWSに参加)

1回目

ロルフィング。20年以上前、友人から勧められて知ってはいたものの、
セッションは下着で受ける、写真を撮られる、10回は受ける
ということに抵抗を感じ、二の足を踏んだまま月日は流れ・・・。

今年に入り、能楽師でロルファーの安田登先生と田畑先生のコラボイベントに
行った際、ロルフィングのデモがあり、その「何をしているのかよく分からない」施術に不思議な引力を感じ、一緒に行った友人に、ロルフィングを受けるなら田畑先生から受けてみたいね、と言い合って帰りました。

・・・そして、この度のモニター募集。思わずポチりました。

施術は、他の整体とは全く違いますね。
初回は骨盤、土台の調整だからなのか、背骨のあたりを触れることなく、
身体にそって、あるいは肌に手を添えていく、軽く触れていく感じで、
何か圧を加えられているという感じはほとんどありませんでした。
時々、田畑先生から**して下さい、と指示が入るのですが、身体の内部のことなので戸惑っていると、田畑先生が「そうそう」「そうそう」とOKサインを出されるので、特に意識でどうこうしようとしなくても、意識を向けるだけで、身体の方で自然に「そうなる」のかもしれません。

日頃、痛みを感じないかぎり、身体の骨や筋肉には意識を向けることのない毎日なので、あらためて、確かにそこにあるんだなぁと、自分の身体に申し訳ない気持ちが起こりました。

あと9回。年末までにどんな変化が起きているのか楽しみにしています。

2回目

他のロルフィングを知らないので、比較はできないのですが
田畑先生の施術の「間」の取り方は独特ではないかなと思います。

1時間の施術時間のうち、「直接的な(肉体に対する)働きかけが何もなく、
ただ寝かされている」ように感じた時間がありました。
何らかの働きかけがあったあと、後は身体の動きにまかせる
というのは頭で理解できるのですが、最初に「ただ寝かされていた」ので
頭の中は「これは何??」とクエスチョンマークが頭の中を飛び交ってました。
しかも「この位置はどう感じますか?」と聞かれるので、ますます??で・・・(苦笑)。

ロルフィングを受け始めたことを知った友人に「どう?」と
何度か聴かれましたが、
「たぶん、田畑先生のロルフィングは、他の方の施術と
違う気がする」と答えています。

あの時間、自分の筋肉や骨格に何が起こっているのか、ともかくも、不思議です。

3回目

私はひどいO脚のせいもあり(母方の叔母たちが並ぶと、
見事にO脚が並びます(笑))、どうやら歩くときの重心は
ずっと小指側にかかっていたようです。

2回目のセッションのあとに、新しいカラダが以前からの馴染んだ歩き方を
しようとするせいなのか、どう歩いていいのか、ギクシャクした感じが
あり、3回目まで歩き方を意識するようになりました。

3回目のセッション後、部屋を歩き始めたとき、
重心が小指側から親指側に移っていたのを感じました。
和装では、踵の内側、こはぜのあたりに重心を置くよう意識するそうですが
カラダにそっと手を添えているだけのように感じる田畑先生のセッションで
何故、重心が変わったのか、とても不思議です。

また、昨年11月に、友人に紹介されて受けた整体の先生から強く揉まれた
ことが原因で、直後から腕の上げ下ろしの際、腕と肩に激痛が走るようになりました。
特に冬はコートに袖を通すたびに腕が痛むので、とても困っていました。

ところが、いつのまにか、腕の痛みが消えています。
特に腕にアプローチされたという記憶はないのですが・・・。

田畑先生が施術の間にどう私たちのカラダとコンタクトを取られているのか
とても興味があります。

4回目

私は、バッグや荷物を持つとき、いつも右手にばかり持って
しまっていました。2つバッグがあれば、2つとも右手に
下げていました。
左右のバランスを意識して、気がついたときには左手に
持ち替えるようにしていたものの、自然にまた右手に
持ってしまっていたのですが、
3回目のセッション後、気がつけば、
いつのまにか、バッグを左手に持っています。

左手にバッグを持っている自分にハタと気がついて
ビックリしている自分がいます。

私の左腿には、0歳のとき受けた注射針から雑菌が入り、
膿を出すために切開をした2センチほどのキズ痕があります。
すでに56年経ったキズですし、その傷痕と共に成長したので、
特に気にしたことはなかったのですが、そのキズ痕が左脚
(もしくは身体のバランスに)影響を与えていると言われ、
そんなものなのかーと驚きました。

田畑先生のロルフィングは、指先でそっと身体に触れる、
沿わしている繊細で静かなセッションですが、その繊細で
静かなタッチでないと聴けない細胞の声を感じていらっしゃる
んだろうなと思います。

5回目

5回目のセッションで初めて身体に「圧」を感じるセッションを
受けた気がします。
筋肉を押されたり、揺すられたり・・・。
一緒に受けている友人は5回目はうつぶせだったと言っていたと
記憶していますが、私はずっと仰向けでした。
相変わらず背骨には触られないので、何故ですか?とお聞きしたら、
土台が整ってないのに、腰椎や背骨を調整しても、またすぐに戻って
しまうでしょうと(たぶん、こんな感じのお返事でしたよね?)。
整体というのは、必ず腰椎と背骨の調整をされるものだと思っていましたし
実際、これまで受けた整体は、どれもそうだったので、いつ背骨にアプローチ
があるのか、またどのようなものになるのか、反対に興味が沸きました。
10回コースで受ける、ということの意味がようやく理解できました。

歩いているとき、荷物を持っているとき、立っているとき
自分がどのようにしているのか、時々ですが、気を向けるようになりました。
重心はどうか、荷物はどっちの手に持っているか、どのように立っているか。

セッションの時に変化があっても、すぐに元の癖や姿勢にもどるのでは?
と実は思っていましたが、いまのところ、施術の成果はキープしているようです。
重い荷物を持ったり、スーツケースで長時間歩いたりと無理な姿勢をして
いることもあるので、このキープ力が不思議です。

 

6回目

6回目の施術では、脚と背骨に沿ってCS60での施術がありました。
過去何度か、私はフルのCS60の施術を受けています。
そのたびに私はほぼずっと「痛い」と叫んでいますが(笑)、あんなに痛みを感じなかったCS60は初めてで、何故痛くなかったのか、よく分かりませんー!

以前田畑さんから受けたときには単に、その部位にCS60を当てているだけだったのでだから痛くないのだと思ってましたが、擦られても痛みがないのが不思議です。

7回目

 

ロルフィングも後半になってきました。
7回目では、口や鼻の中の調整がありました。
普段、あまり人の手が入らない部位の調整が入ったためか
その直後から、身体に怠さを覚え、その後4日ほど、怠さが続きました。
それ以外は、特別何かをされた、ということはなかったので、
なぜ、怠くなったのか自分では全く理解不能なのですが、
身体は何かに反応していたのでしょう。

8回目

8回目は、ほぼ、うつ伏せになっていたこともあり、ウトウトと寝てしまいほとんど覚えていません。ただ、終わって立ち上がったら、足全体でしっかり地面に立っている感覚があり、立っているのがマンションの床ではなく、北海道や、あるいはケニアの大地だったら、どんなに良いかしらと思ったくらいです。

セッションの感想ではないですが、1つ、思い出しました。

ロルフィングが日本に入ってきたごく初期の黎明期。
外人講師の通訳を、知り合いの通訳2人が担当したんですが
彼女たちも、せっかくならとロルフィングを受けたところ、
「君たちの身体に必要なことだから」と、なんと、膣の中にも指を入れての
膣内のセッションもあったそうです。
「でも、とても嫌だったので、泣きながら受けた」と言っていたことを
思い出しました。その後、ロルフィングが日本に広まるにつれ、
あの講師は単なるエロ親父だったことが分かったとも言っていました。

9回目

今回はCS60の出番が多く、半分くらいはCS60の施術だった気がします。
以前受けたときもそうでしたが、こんなに痛くないCS60は初めてで、何故痛くないのか、田畑先生に伺ってみたのですが、よく分かりません。
軽く持っているからですよ、と言われたのですが、他の施術者の方にも「これ以上ゆるく持ったら、手が浮いてしまいます」と言われながらとても痛いので、何が違うのか、田畑式を他の施術の方にもぜひ広めていただきたいくらいです。

ロルフィングを受けてどうですか?と、周りの人から感想を聞かれることが何度かあったんですが、1年以上前、強く揉む系の整体を受けて痛めていた左腕が、その後、様々に施術やマッサージを受けても最後まで消えなかった痛みのポイントが無くなったのと、いつも右しか鞄を肩に下げたり持ったり出来なかったのに、
いつのまにか、左側で鞄を持つことが気にならなくなったことが大きいです。

10回目を終えて

10回のシリーズが終わりました。
半年ぶりに、ボディワークやっている知り合いの人と会ったんですが、
私が歩いている姿をみてすぐに、彼女に「あれ?体幹が変わっているけど、何かやった?」と聞かれました。
やったーっという感じです。
足がしっかり地についている感じで歩けるようになった、と伝えたら、彼女もちょうど、別の方のロルフィングに
通い始めたところだそうで、10回が楽しみになったと喜んでいました。
私もロルフィングに通っていることを知らない知り合いに「体幹が変わった」と言われて嬉しい限りです。
10回シリーズを受ける前と、どう自分に変化があったかなと振り返ると、
身体の内側のざわつきやノイズが鎮まったような感じがしています。静かな身体になったというか。
ロルフィングを始めたと同時に、他のアプローチも始めたので、そのシナジー効果もあり、
頭の中の雑音もほとんど無くなった気がします。ヴィパッサナー瞑想にひさしぶりに参加したときにも頭の中も身体も静かで、瞑想が心地良かったです(1日10時間座るので、肉体的には辛かったですが)。ロルフィングを以前受けた、という方とも話しましたが、「あれは痛い施術よね」と言われました。

昔は痛かったのでしょうか? それとも施術者によって、受ける人の状態によって施術内容が違うのでしょうか?

一度も痛さを感じなかったので、私はたまたま痛くなかったシリーズだったのか。

いずれにしても、10回シリーズ、ありがとうございます。

 

遠方からゆっくりペースで進める10シリーズ

【ロルフィング10シリーズを終えて】
2020/5/3

2018年8月から2019年10月の約1年間をかけて、ほぼ月に一回のペースでロルフィングの10シリーズを終えました。

遠方から通うこともあり、月一回で通うことにしましたが、私自身の気持ちの上でもゆっくり変化を受け入れることができ、心身ともにちょうどよいペースで進めることができました。

セッションを始める前までは、ハードワークによる疲れのため、月に1日ほど寝込んでしまうことが続いていました。職場や人間関係も、安定しつつもどこか停滞感があり、私自身も、今の職場にずっといなければならないと思い込んでいました。

セッションを受け始めて2、3ヶ月が過ぎる頃から、身体と仕事や人間関係のことで、ゆっくりと必要な変化や浄化が起こっていきました。
そのときは、ロルフィングが深まってきたためとは気が付かず、なぜ今までのような穏やかで落ち着いた環境ではなくなってしまったのかと、起こってきた変化への苦しさばかりを感じていました。

ロルフィングによって私に起こった変化は、ただずっと居心地がよいだけのものではなく、ときには精神的な苦しさも伴うものでした。
それは、半返し縫いという布の縫い方のように、ひと針進んでは半分戻るような、戻りながら前に進む波のような変化でした。今思えば、一見悪くなったように見えることも、私にとってはどれもが必要な過程だったように思います。

ロルフィングのセッションが深まるにつれ、人間関係も本当に必要な方との関係が残り、お仕事も、とても不思議なことに、長い間勤務してきた大学の事務から、自分がずっと望んでいた美術館で働くことになりました。
大学に留まろうとしたときには、不思議なほどうまくいかず、気持ちもなぜか明るくなれませんでしたが、美術館のお仕事は、すうっと道が拓けるように決まりました。

いちばんうれしかったのは、ロルフィングによって、自分の身体がいつも私のそばにいてくれることを強く感じるようになったことです。その感覚が今も自分を支えてくれています。

ロルフィングによる変化は、もうしばらく続くように感じています。これからも自分の変化を楽しみに見守っていきたいと思います。

田畑さんには強要することなくセッションの過程を見守っていただいて、心より感謝しております。本当にありがとうございました。

【セッション 第1回目】

2018/8/14

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回ロルフィングを受けた目的は、体のどこかに不具合があってその改善のため、というよりは、
これからの時間のためにもっと自分の体をケアしたかったからです。

ロルフィングを受ける前までの状況は、
仕事が忙しく、月一回くらいの頻度で体調を崩して寝込んでしまうことが続いていました。

また体調だけではなく、私自身の状況も。流れが滞っているような、何かがうまくつながらないような感覚がありました。

田畑さんのロルフィングは、以前東北の震災関連ワークショップに参加したこともあり、受けた後の身体の深く満たされた感覚をずっと覚えていました。
機会があればしっかり受けてみたいと思っていたところ、今回タイミングよくモニターコースの募集があったため、ぜひにと申し込みをさせていただきました。

セッションを受け始めてまもなく、
ギリシャのエーゲ海のような青い海が思い浮かんで来ました。

なぜこのようなイメージが浮かんで来たのかはわかりません。
そのときは今回の私のテーマは海なのかなとふと思いました。

田畑さんのワークはとても繊細で、
これまで私が受けてきたアロマテラピーのトリートメントとは、受けているときの感覚が全く異なりました。

マッサージのように筋肉の表面的な疲れを取るというのではなく、
繊細なタッチによって、私の身体の可能性を自然に引き出そうとしている(道筋を与えている)ように感じました。

そのため?、タッチされた後も、
まだタッチが続いているようなほかほかした温かさを感じました。(温かいなあと思っていると、あ、もう手を離されていたと気付くような感じでした。)

ワークを受けている間は、私自身が首を左右に動かして落ち着くところを探したり、どのような感じかを問われたりもしました。
また、セッションの最初と最後で、部屋の中を歩いたときも、
セッションの最初では足の甲の厚みを感じたのに対し、
セッション後は、腰がしっかり安定して身体ごと動いているなあと感じました。

こんなに短い時間でも、セッションを受けて身体の感覚が変化していることがわかり、とてもおもしろかったです。

②その後、感じたこと

なんとなくではありますが、
歩くときに足だけが動いているというよりは、腰が前に行って身体全体で進んでいるような感覚が続いています。

また身体だけではなく、私自身の状況も、少しずつ流れ始めたように感じています。

【セッション 第2回目】

2018/9/15

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回も始めに、セッションルーム内を何往復か歩いて、その感触を伝えることから始まりました。
今回は何となく腰の辺りがしっかりしてきて、腰から前に進むような感覚がありました。

今まで受けてきたアロマテラピーのトリートメントでは、セラピストさんに体を預けるような感覚がありましたが、田畑さんのセッションでは、ちょうどよいタイミングで、私自身が今どう同じているのかを確認しながら進めてくださるので、私も一緒に船を漕ぎながらセッションを受けているような気持ちになります。

今回は上半身から足にかけて、全身をぐるりと囲むようにワークをしていただき、何となく今日はソフトな回だなあと思っていたら、最後にセッション台から起き上り、腰をかけた状態で受けたワークでがーんと大きな手応え?を感じました。
田畑さんからは、座った状態で上半身を倒して、尾てい骨を丸めるような感じでとアドバイスをいただいたのですが、始めは体をどう動かしたらよいかわからず、頭が真っ白になりました。
私にとって、体の中で一番意識できていない場所が、上半身と下半身をつないでいる骨盤の部分だったので、この最後のワークは私にとってとてもインパクトのあるものでした。

そのためセッションの後は、これまではもやもやとした概念のようだった骨盤のあたりが、しっかりとした形を与えられたように感じました。

②その後、感じたこと

これまでは足がむくみやすく、特にあまり動かないでいると太ももやお腹のあたりがぱんと張るようにむくみ、体の流れが滞っているような感覚がありました。

セッション後、2、3日してからいつも履いているパンツを履いたとき、あれ?痩せたのかなと思いましたが、太ももの部分がすっきりしたのだと気がつきました。これまで常にあった太ももや腰回りのよどみのようなものがなくなっていることに気付きました。

またここ最近は、仕事が終わってからどこかに行ったりすることは、次の日に疲れてしまうからとできないでいました。ですが、セッションから2、3日後の平日に、仕事が終わってからふと思いついて、歩いて15分ほどのカフェに行って夜のお茶を楽しむことができました。

また、ロルフィングのセッションを受けてから、これから自分がどんなふうに働いたり、生きていきたいのかを考えるようになりました。

一方、セッションから数日後に頭痛と吐き気による体調不良で仕事を1日休んでしまうこともありました。

いずれもセッションによって、滞っていた部分が流れ始めたからなのかなと思います。これからも変化を楽しみに見守っていきたいと思います。

※【セッション 第1回目】の補足

・1回目のセッションの10日後くらいに、光があふれて風通しのよい、きれいなマンションを借りる夢を見ました。
これからの私の体の比喩のようにも感じました。(以前、河合隼雄先生が、夢は暗喩ではなく、直喩になっている、とお話しされていたのを思い出しました。)

・職場(事務職)の同じ部署に、ボディワークを副業にしている方が来て、一緒に働くことになりました。直接関係はないのかもしれませんが、これもセッションの過程で生じてきた変化の一端のようにも感じました。

————————————

余談ですが、
8月末に関西に台風が来た際に、
ホメオパスのせはたさんに、神戸は大丈夫でしたかとメールをし、田畑さんのロルフィングを受けることにしましたとご報告したところ、

私が「結局、世界一の名医はその人自身の中にいる!」と
断言できるのはロルフィングで得た感覚によるところが
大きいです。
きっと吉田さんにとっても自分の中の偉大な治療家に
気づく経験になるはずです。
楽しんで体験してきて下さい。

と、すてきなお言葉をいただきました。

今後も引き続き自分の変化を見守っていきたいと思います。

1回目から2回目までの写真

【セッション 第3回目】

2018/10/6

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回のセッション前までの状態は、
お仕事が多忙で寝不足が続いている状態でした。特にセッションの前日は、朝早かったこともあり、行きの新幹線ではほとんど眠っていました。

今回のセッションも、部屋の中を何度か往復して、その感覚を確かめることから始まりました。
これまでは、歩くことは足を動かすことだとばかり思っていましたが、田畑さんのセッションを受けるようになってからは、歩くって、腰のあたりが前に進んでいることなんだなーとだんだん感じるようになりました。

今回はまず両腕を体の横や前に上げて、
その感覚を確かめてからセッションが始まりました。

セッション台に横向けに横たわり、体をねじるような姿勢でワークを受けました。
いつもセッションのはじめのほうでは、体が閉じているような、ゆだねきれずにセッション台から体が少し浮いているような感じがするのですが、セッションが進むにつれ、体がゆったりと開くような感覚があり、セッション台に自然に体を預けられるようになります。
ひと言でいうと(なんだかおかしいのかもしれませんが)、うっとり、というような感じです。体が静かで満たされている感じがします。これが自然な体のあり方なのかなと思いました。

特に今回のワークでは骨盤を意識することが多く、それもとてもよかったです。

前回と今回のセッションで、上半身と下半身が腰を中心につながったように感じました。

②その後、感じたこと
・帰りの新幹線でも眠気を感じ、眠ってしまいましたが、行きの新幹線のときのような睡眠不足から来る眠りではなく、もっと深くてゆるむような眠りでした。眠気は、セッション後からも2、3日続きました。

・歩いていると、なんとなく足が長くなったような感覚があります。歩くと腰から足が前に出て、前に進んでいるような感覚があります。

・あとは関係ないのかもしれませんが、
最近ごはんがとてもおいしいなと思うようになりました。実際に以前よりしっかり食べるようになった気がします。

・また、夜眠っているときに見る夢の輪郭が、はっきりしてきたように思います。これまではどこか霧の中のような夢が多かった気がします。

【セッション 第4回目】

2018/12/22

①ロルフィングの最中に感じたこと

11月に展覧会をしたため、前回のセッションから1ヶ月ほど間を空けての再開となりました。
この間、私自身にも変化があり、今のお仕事から変わる可能性が出てきました。
そのせいもあってか、セッションを始める前に、田畑さんからいつものように、歩行しているときの体の感覚を問われた時は、しばらく言葉が出ませんでした。自分がいっぱいいっぱいで、頭と気持ちだけで生きていたことに気付かされるようでした。

今回のセッションでは、足と骨盤を中心にワークしていただきました。

まずは横向きになり、体をひねるようなスタイルになりました。はじめに、台の上に体をゆったりと預けるワークをしましたが、今回は体がいつもよりぎゅっと緊張していて、体を預けるのにいつもより時間がかかったように思います。
その後、足全体を器具のようなものでつぼ押しのようにとんとんと軽くタッチしていただきました。
私自身も連日ハードワークが続いていたため、セッション中は半分眠っているような意識の状態でしたが、ときどき田畑さんが、あれ?という感じで器具のタッチに念入りになる箇所は、私の方でも、なんとなくいつもむくむような、流れが滞っているなと感じているところでした。そういう場所は、その器具で押されると、疲れている部分のつぼを強く押したときのような、ぴりっとした感覚がありました。

両足のワークが終わって、田畑さんから今の感覚を問われた際に、さっきよりも格段に深く呼吸ができるようになっていることに気が付きました。息が深く入るとこんなに気持ちがよくて落ち着くのだなあと改めて思いました。

その後、骨盤へのワークに移りましたが、私にとって骨盤は、体のなかでもいちばん意識することのない部分でした(イメージとしては、頭と足の間にある、なにかもやもやしたもの)。
田畑さんのワークを受けていたら、自然と自分の骨盤の形(内臓を下からそっと受け止める手のひらみたいな形)をあらためてイメージすることができました。ワークを受けながら、もし骨盤がなかったら、内臓はどうなってしまうのだろう?という思いが自然に湧いてきて、骨盤って大切なものなんだなと気付きました。

②その後、感じたこと
・セッション直後
帰りの新幹線から眠気を感じ、深く眠ることができました。ロルフィングのセッションを初めて受けた時から思うのは、深い安心とは、本当は自分の体の中に元々あるのではないかということです。私たちはいつも、外に外にとその感覚を求めてしまうのだけれども、安心の源は自分の体の中にあるのだと、ロルフィングを受けるたびにいつも思います。

・セッションから数日後~
セッション直後から、足がずっとぽかぽかと暖かく感じ、二、三日続きました。表面的な暖かさではなく、筋肉の内部から暖かさを感じるました。

また、セッション当日の夜に自然な排泄があり、便秘が解消されました。
一方、セッション翌日に足が筋肉痛のようになりましたが、翌々日にはなくなりました。
また、セッション当日夜から翌日にかけて、髪と肌が今までになくつるつるになりました。

セッションから1週間後の体の感覚としては、全体的に腰のあたりが以前よりもしっかりしてきたように感じます。

また、お仕事の件は、私自身がロルフィングを受けて体が自然な状態に近づくなかで、自然に起きてきた変化の一つのようにも感じています。

今回のセッションを受ける前に、ロバート・C・フルフォード博士の『いのちの輝き』を再読しました。その中で、サッカーによる怪我をし続ける男性について、フルフォード博士が、彼はサッカーをやめない限り、怪我をし続けるだろうと指摘していたのが、とても心に残っていました。

私もロルフィングを受けながら、体の導き出す答えを信じて変わっていけたらと思います。

【セッション 第5回目】

2019/1/12

①ロルフィングの最中に感じたこと

前回は気持ちがぐるぐると混乱していましたが、ロルフィングのセッションを受けてからは、気持ちも体もずいぶん落ち着きました。ロルフィングを受けるまでは先々のことばかり考えて、心が体にないような感じでしたが、ロルフィングを受けてからは今の時間を見れるようになりました。

セッションの始めのほうで、いつものように田畑さんに体の感じを問われたときに、前より疲れにくくなったことと、腰がしっかりしてきた感覚があることをお伝えしました。また、これまでは疲れが出ると、頭痛と吐き気で寝込んでいたこともお伝えしました。

セッションではまず仰向けになって、頭を中心に微細なワークをしていただきました。はじめは頭や上半身へのワークが多かったので、今日は上半身の回なのかなあと思っていました。
その後、最後に骨盤の底辺と丹田に当たる部分へのワークがあって、頭から骨盤までがひとつの容れ物としてつながったように感じました。もともと体は継ぎ目なくつながっているのですが、意識の中で、頭、上半身、下半身と分けられていたのがひとつになったような、とてもふしぎな感覚でした。

田畑さんのセッションでは、いつも、ここの骨をこんなふうにタッチされたことはないなあとか、今までこの場所の筋肉をこんなふうに動かしたことはないなあという指示をいただくことが多いです。自分の体なのに全く意識していない部分や、思うように動かせない部分があることに、毎回はっとします。自分の体なのに知らない部分がたくさんあるんだなあと気付きました。

セッションが終わって、田畑さんから、今日は骨盤、肚の前面へのワークだったとお伺いし、とても納得しました。

②その後、感じたこと

セッション後はいつも深い眠気があり、今回は特に深い眠りが数日間続きました。ロルフィングを受けた後の眠りはとても密度が濃く、目覚めてからも満たされたような充実感があります。

セッションの数日後に、オペラのように美しく歌う夢を見ました。ロルフィングによってゆるめられた体の感覚が、そのような歌声となって聴こえたのかもしれません。

また体の感覚として、足が長くなったように感じることがときどきありました。体がまっすぐになったからでしょうか。

その他、体が疲れにくくなったことや、
毎日のごはんをおいしいと思うようになりました。

また、ロルフィングと関係はないのかもしれませんが、いつの間にかお誘いを自然に断ることができるようになっていました。今までは断ることができず、自分を責めてしまい、具合が悪くなっていました。

ロルフィングによる変化は、本当に私自身も気づかないくらい自然に起きているように感じます。後から、あれ?疲れてないなとか、できるようになってたなと気付く感じです。それが本当にすばらしいなと思います。

【セッション第7回目】

2019/5/1

①ロルフィングの最中に感じたこと

お仕事の都合で、約二か月半ぶりのセッションとなりました。

セッション前までの状態は、前回に引き続き、睡眠時間が3、4時間程度の日が続き、夜型の生活リズムからなかなか抜け出せずにいました。

ただし、これまで月一回くらいのペースで頻発していた、頭痛と吐き気で一日中寝込んでしまうことがほぼなくなっており、そのことはセッションを始める前に田畑さんにもお伝えしました。

今回のセッションでは、まず仰向けになり、いつものように周りに田畑さんが立ってその感覚を確かめながら始まりました。今回は、頭の真上のほうに田畑さんが立たれたとき、なぜか頭がぐるぐるするような感覚が少しありました。

その後、脚部からワークが始まり、徐々に上半身へと移っていきました。

今回のセッションでは鼻と口を中心にロルフィングを行うことを、他の方の体験談からなんとなくわかってはいましたが、具体的にどのようなものなのかが掴めず、漠然とした不安も感じていました。

実際には、田畑さんが手袋をして、口腔内の上下左右と喉の奥、鼻腔の左右にロルフィングを行い、調整をしていただきました。気にしていた口や鼻への働きかけも、想像していたよりもとても自然に受けることができました。

ここ数ヶ月、気を張り詰めてお仕事をしていたこともあり、頭や口にもずいぶん力が入っていたように思います。ロルフィングの後は頭の緊張が解けて、ふんわり握った手のひらのようなやわらかな感じになりました。

また、なぜかいつも詰まり気味だった右の鼻腔の通りもよくなっていました。頭の中が突然風通しのよい部屋になったようで、とても気持ちがよかったです。

②その後、感じたこと

今回もセッション直後は、とても深く眠りました。
ロルフィングを受けた後はいつも、いったん体が深い海の底まで行って、そこでまた新しいバランスを得て帰ってくるような感覚があります。

また、気持ちの面では、疲れたり静かに過ごしたいときは、無理をして人に会ったりせず、少しずつ自分にとって安心できる時間を作れるようになりました。

またこの冬に、仕事上の人間関係でトラブルがあり、とても悩み苦しみました。今思えばそれもまた、ロルフィングを受ける過程で起きてきた変化のようにも感じます。長い目で自分の変化の道のりを見守っていきたいと思います。

ロルフィングを受けて思うのは、なんとなく自分らしく過ごせるようになってきたかなあということです。心地よさのポイントは人それぞれで、私の場合は、SNSなどの外からの情報を減らして、家で静かに過ごす時間が必要だったことに気が付きました。本当にささやかですが、このことに気づいてから、いろいろなことが楽になりました。

これからも田畑さんのセッションを大切に受けていきたいと思います。

【セッション 第8回目】

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回も、セッションルーム内を歩いて
感覚を確かめるところから始まりました。
田畑さんから、最近どうですか?と問われたときに、最近なぜか左足の裏、親指の付け根と中指の間に痛みを感じることをお伝えしました。
これまでもストレスの強い職場で働いていたときに、足裏のその部分が固くなることはありましたが、痛みを感じるまでではなかったので、少し違和感を感じていました。

またこの春は、これまでずっと関わってきた方たちがなぜか一斉に移動され、不安さとさみしさでいっぱいの状態が続いていました。

セッションは、はじめはうつ伏せでと指示がありましたが、やはり横向きでと田畑さんから言われ、横向きになって始まりました。
いつものように田畑さんが私の体の四方に立って感覚を確かめたとき、私の背面に立たれたときに違和感があったので、それもお伝えしました。
はじめのうちはふしぎだったこの確認作業も、耳をすませるようにしていると、よくわかるようになってきました。私たちは言葉で会話をする以前に、本当は体で、相手の人と気のようなものを響かせながら対話しているのかなと思います。

今回は頭部を中心としたセッションで、今までは脚や骨盤など、下半身を重点的にロルフィングしていただいていたので、とても新鮮でした。
その日は朝早く家を出たため、睡眠時間が2時間くらいしかなく、半分眠りながらセッションを受けてしまいましたが、大事なところと感じる部分はふしぎと目が覚めて、はっきりと覚えていました。

特にこめかみへのワークのとき、田畑さんは静かにゆっくりと触れただけでしたが、なぜか、ここに悲しみがたまっている、でもそれは流れていくだろう、と、今まで考えたこともない思いが浮かんできました。

また、セッションの最後の方で、軽くお腹にタッチをしていただいたときも、なぜかはわかりませんが大切な動きだと思いました。今思えば、頭と体に道筋をつけるような、頭と体をつなぐような働きがあったように思います。

セッション直後は、頭と肩の上に乗っている空気が軽くなっているような、視界の上の方が広がって明るくなったように感じました。また、頭部と体全体がひとつの輪を描いてつながっているようにも感じました。

②その後、感じたこと

ロルフィングのセッションを受けるようになってしばらくしてから、腰のあたりに水平にお皿が入っているような感覚があり、それが全身を支えていると感じるようになってきました。それと並行して、どんなに辛いことがあっても、体がそばにいて支えてくれるのだという感覚を強く感じるようになりました。

また、左足裏の痛みは、気がついたらなくなっていました。意識したときに、たまに違和感を感じる程度です。

先日、吉本ばななさんのブログを読んでいた際に、ロルフィングを受けたので、これからどう変わっていくか楽しみ、とお書きになっていたのを読み、もしかしたら私に足りなかったのは、変化を楽しむ気持ちだったのかもしれないなあと、はっと気づきました。

ロルフィングを受けて自分の体を良くしていきたいと思いつつ、環境も自分自身も、今のまま変わらずにいたいという気持ちがありました。

この春の人間関係の変化も、本当に必要な方とのご縁は残り、そうでない方とのつながりはほとんどなくなりました。

また、ふしぎなことですが、私が本心でしたいと思わないことは、その場所に行けなかったり、タイミングが合わなくてだめになるようになりました。

私が頭で考えた、目先の都合のいいことではなく、私にとって本当に必要なことが起こるようになってきたことを感じています。

これから自分が、変化、流れていくことに対して心を開いたとき、どんなことが起こってくるのか、楽しみにしていたいと思います。

【セッション 第9回目】

2019/7/13
※セッション前までの状態

梅雨時の気候のせいか、セッションが進行しているためなのか、今年の冬に起きた人間関係のトラブルについて、ひんぱんにフラッシュバックが起き、苦しかったときの記憶がよみがえってくるようになりました。そのためか、時折右のまぶたが不意にぴくぴく動くようになりました。

また、負の記憶の連鎖なのか、もう8年前にもなる、震災の地震の最中の感覚が頻繁にふっとよみがえってくるようになりました。普通の地震ならもう終わるだろうというところから、強烈に揺れ始めたあのときの音と振動がよみがえってきて、いつのまにか動きが止まっていることがありました。

また、こちらに来て5年間、ずっと心の拠りどころにして来た場所が、この3月に突然移転したことも、深くショックを受けていました。今は何もする気が起きないため、無理に何かをしようとせず、日々淡々と仕事をし、週末は家で静かに過ごしたり、たまに穏やかな友人と会ったりしていました。

これを書きながら思い出しましたが、確か河合隼雄先生も、その人が深く変わるとき(その方が抱えてきた課題に取り組むタイミングがきたとき)に、妄想のようなものが現れることがあるとおっしゃっていました。

田畑さんのロルフィングともに、この状況を乗り越えて(乗り越えるというよりは、深くaliveして)いけたらと思います。

①ロルフィングの最中に感じたこと

セッションの始めに、田畑さんから最近の調子を問われたときに、先月のセッション直後に、お風呂そうじ中に右足を滑らせ、右足首から下にかけて内出血ができたことと、痛みもまだ少し残っていることをお伝えしました。

今回はうつ伏せから始まり、その状態で左側から右側の順にセッションをしていただきました。はじめに田畑さんから、神経叢を通って、のどから胸にかけて落ち着くようなイメージで、と言われたとき、ふと潮が満ちていく穏やかな海が浮かんだので、自分の胸の中に光がきらきらした波がすーっと満ちていくのをイメージしました。

今回は頭部や肩、胸などの上半身を中心に、全体をつなぐような感じでセッションをしていただいたような感覚がありました。
田畑さんのセッションでは、極力最小限にポイントを押さえてタッチをされているのに、終わった後はいつも全身がまるくつながっているような感覚を受けます。

今回印象的だったのは、田畑さんが脚部にタッチしているときに、反射的に私の手がぱんと前に出たりすることが何度かあったことです。ふしぎでしたが、体というのは、深いところでつながってバランスをとっているのかなと感じました。

また、セッションの最後の方で、田畑さんが私のかかとをとんとんと何度か繰り返し叩くようにされたときがありましたが、そのときはかかとを叩かれているという部分的な感覚ではなく、とんとんという響きが足からずっと膝や腰を貫いて、頭蓋骨の裏側をこつこつとノックされているような感覚がありました。

セッションの最後に、丸いボードのようなものの上に立ったとき、なんだか自分の背が伸びたような、胸の中の空間が広くなったような、まるで山の頂上にいるような清々しい感覚がしました。一瞬、自分がいばっているような感じがして、あれ?と思い、今までの感じに戻したくなりましたが、もしかしたらこれが萎縮しないそのままの自分の状態なのかもしれないと気づき、そのままでいることにしました。
実際にセッション後の写真を見せていただいたら、セッション前よりも上半身がすうっと自然に伸びていて、驚きつつも納得しました。

②その後、感じたこと

セッションの2日後くらいに、夕方とても眠くなり、2時間ほど深く眠ったことがありました。とても深い眠りで、いったん深い海の底にもぐるような感覚がありました。いつもは夕方に眠ると、起きたときにだるさを感じることもあるのですが、その時は深い眠りからぱっと目が覚め、まったくだるさや後悔がありませんでした。なんとなく先日のセッションがあったから、この深い眠りが起きたのだと感じました。

セッションから2週間が経ち、右足首の痛みや、以前気になっていた左足裏の痛みもなくなっていることに気が付きました。

気持ちの上では、セッション前までは、この冬に人間関係のトラブルがあった方に対して、怒りの気持ちが湧いたり、自分を責めたり、なぜなのかを延々と考えることもありましたが、それも今は特に思い出すこともなくなっていました。まぶたがひきつるように動くことも、なくなっていました。
それと並行して、何度も自分の頭の中で繰り返し起きていた地震が、いつの間にか起こらなくなっていました。

また、年明けに頂いてずっと書けないでいた年賀状のお返事を、先日やっと書くことができました。ずっと止まっていた時計が、やっと動き出したような感じがしました。

ロルフィングで体が変化した(本来のかたちに戻った)ことで、心も自然に変わっていったように感じました。

【セッション 第10回目】2019/10/19

※10回目のセッションは、当初は8月の予定でしたが、偶然ずっと観たかった画家クートラスの展覧会が10月に開かれることを知り、田畑さんにお願いし、10月にしていただきました。
また、偶然8月の半ばに髪を短く切ったことで、何か自分の中の時間の流れが切り替わったように感じていました。

①ロルフィングの最中に感じたこと

セッションはいつものように、歩いて感触を確かめることから始まりました。
1回目のセッションでは、田畑さんから感触を聞かれたときは、歩く=足の甲が動いている、としか言えませんでしたが、今は身体全体がつながりながら動いていることを感じるようになりました。

セッションでは田畑さんが四方に立って、私が違和感を感じるところを確認してから始まりました。

今回は仰向けになった状態で、脚側から始まり、腰、肩、頭と身体全体を包むような感じでタッチしていただきました。脚側は軽く始まり、頭部側はだんだん厚みを持ってタッチしていただいた感触がありました。
私は今でも施術する方に100パーセント身体を預けてしまうところがあるのですが、このときも田畑さんに、ロルフィングを受けているときの身体や感覚に意識を向けることを示唆されて、その度に、はっと自分の身体に魂が戻る感じでした。ロルフィングのセッションは、音楽家同士のセッションのように、ロルファーの方とクライアントの共同作業(共演)なのだなあと感じました。

今回は特に、腰と頭部へのタッチが心に残りました。
腰の裏側へのタッチは、繊細だけれども大きなストロークで、私の中で何か大切なものがジョイントされるような感覚がありました。

以前、田畑さんのブログで、田畑さんが交通事故に遭われ重体を負った際に、幽体離脱をされたことをお書きになっていましたが、それを読んで、私も4歳くらいのときに入院中に突然ひきつけを起こし、急きょ診察台に運ばれ、麻酔注射を腰椎に受けたことがあったことを思い出しました。
そのときの感覚は、記憶の中では全く痛みを感じず、ただ小さな剣山のようなものでそっと腰椎を押されたくらいの感覚しかありませんでした。また、周りの状況がスローモーションで見え、眠りに落ちるまでの記憶では、世界はとても甘く、とろけるようでした。
後から偶然父に聞いて分かったことですが、実際には私は何度も針を刺され、ぎゃーと叫び、付き添いをしていた祖母はお願いだから止めてくれと泣いて医師に懇願したそうです。そのときに憶えている光景が、なぜか天井から診察台に横たわる私の風景だったことに、長年何の疑問もありませんでしたが、田畑さんのブログを読んで、あれはもしかしたら幽体離脱だったのかもしれないと気づきました。

そのときのひきつけの発作から、私にてんかんの疑いがあることがわかり、小学生から中学生まで薬を飲み、毎年その小児科の医院で脳波の検査を受けていたことも久しぶりに思い出しました。

今思えば、毎年先生に何の理由も告げずに学校を早退し、学校の友達の誰にも話すことなくずっと脳波の検査を受けてきたことは、何かずっとふしぎな手触りで私の中に残っています。帰り道は、頭につけた粘着剤で髪の毛がぼそぼそになるのですが、それでも、毎回担当してくださる優しい看護婦さんが好きで、検査自体にいやな思い出はありませんでした。

今回のセッションの最後の方で、田畑さんが私の頭全体を包むように持たれたとき、何かこれまでに同じような感触があったことを思い出しそうになり、しばらくしてそれが毎年脳波の検査を受けていたときの看護師さんの感触だったことに気がつきました。そしてなぜか、自分をもっと大切にしなければいけないなあと感じました。

脳波の検査は中学生までで終わりましたが、担当の先生からは、てんかんのこともあるので激しい運動は避けるようにと言われていました。にもかかわらず、どこかその先生の言葉に反抗する気持ちもあって、本当は美術や絵が好きだったのに運動部に所属し、毎日激しい運動をし、体を酷使していました。てんかんの発作が出ることはありませんでしたが、気持ちと身体の両方で、自分をいじめているような感じもしていました。

私自身ですらすっかり忘れていたことを、田畑さんのセッションを受けたことがきっかけとなり、少しずつ思い出していました。

②その後、感じたこと

セッションが終わった直後は、身体がまるくつながったような感触がありました。私はタロットの一番最後のワールドというカードが好きなのですが、あのカードのように、身体が全体と調和してつながる感じがありました。

セッションから2週間たった今は、以前よりも、腰や肚が身体全体を支えていていることを、日々実感しています。自分の身体なのですが、腰が私を支えて守ってくれているんだなと感じます。

1回目のセッションからしばらくした頃に、印象的な夢を見たことを思い出しました。私はなぜか部屋を二つ借りていて、一つは今住んでいる部屋で、もう一つは見たことのない、立派で居心地のいいマンションでした。新しく、光がいっぱいさして風がよく通り、和室もあって、一目で気の流れが良く、ここに住んだら心も体も健康になるとわかるような部屋でした。夢の中の私は、二つも部屋を借りて家賃が心配になって、今までどうしてたんだっけと真剣に考え、なぜか、そうか今までも借りてたんだと気付いて安心して夢は終わりました。
今思えば、この部屋は私の身体のことだったのかなと思います。ロルフィングを受けて、私の身体の中にあった、もう一つの部屋の存在に気づくことができました。

また、これは副次的なことなのか、本質的なことなのかよく分かりませんが、本能的な声の存在に気づいたり、少し先のことがなんとなく分かるなど、勘が冴えるようになりました。

参考までに、私がセッション期間中に意識してやっていたことは、自分の身体の意識を高めるために、フルフォード博士の本を読んだり、田畑さんのブログやみなさんの体験談を丁寧に読むことでした。

私自身は、今もまだロルフィングの変化が続いていることを感じています。そのため、あえてまだ完結するようなことは書かず、また機会があればレポートを提出させていただこうと思います。

田畑さんには、一年以上も時間をかけてロルフィングの基本シリーズを完結していただいたことに、本当に感謝しています。期間中は、今まで滞っていたことが流れ始めたことによって、精神的にきついことも起こりましたが、今思えば、必要なことだったと思います。本当にありがとうございました。

骨折・脱臼・眼球摘出術経験がある方へのAdvanced 5シリーズ

10シリーズロルフィングを他のロルファーから受けた後、Rolf Movementワークショップに参加され、こちらでのセッションに興味を持たれ、Advanced 5シリーズを開始。

Advanced 5 series を終えて

この度はセッションしていただきありがとうございました。
体験記のご報告が大変遅くなってしまいましたが、セッション終了後から今までの間に、職場の同僚から「最近膝の事を話さなくなったよね」と言われました。職場でも交通機関でも、自然に階段を使うことが多くなりました。なぜか気が向くからそうする感じです。
右足関節脱臼骨折は今までの人生で一番の大怪我でした。整復手術は出来るだけのことをしていただいたと頭では理解出来ても、「もう二度と受傷前の足首には戻れない」という喪失感と屈辱感を抱き続け、「もう年なんだから日常生活に不自由がなければそれでいいでしょ」という医師の言葉に怒りを感じていました。トップアスリートでもパフォーマーでもない一般人は、いつもこのように扱われるしかないのか?個人の症状にお構いなく十把一絡げに片付けられてしまうのか?
田畑先生とのセッションで日々身体の変化を感じながら、怪我で休眠していた部分が復活して行く毎に喜びと深い感謝を覚えると共に、積年の恨み(改めて文字にすると恐ろしいですね)のようなわだかまりを手放していきました。おそらく私がこの体験記に愚痴のように綴った不具合もひとつひとつ掬い取って下さったのだと感じています。単純な表現ですが「いつも親切だった=身体がうまく使えるように誘導して下さった」という思いだけが残り、先生の他人に対する観察眼や姿勢、その佇まいに学ぶところが多かったです。医療処置を受けて私のような思いを抱いて生活している人は少なくないと思います。1人でも多くの方が田畑先生やロルフィングに出会って欲しいと思います。本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

セッション1回目

2018/9/1

ハードタッチの10 seriesを終えるとき、私にとって難しかったのがお腹を緩めて身体を上に伸ばすことでした。緩めれば気持ちよいバランスが得られることは体感できましたが、日々の仕事と生活で椅子に座っている時間が長くお腹を固める癖があり、歩行時は意識して脱力し、頭や胸を上げようとしていました。
今年の2月に先生の「心地よい間合いを見つける」ワークショップに参加し、先生のデモでワークを受けた帰り道、意識せずともお腹が緩んでいることに気付いて驚きました。鳩尾が楽に開いて、自然に胸が上がってしまう感覚でした。ずっと悩んでいた課題があっけなく解決してしまい、拍子抜けして笑いながら「何だこれは!」と叫んで歩いたことを覚えています。
そのワークショップで参加者同士でワークを交換している時に、「ここに意識を集中して」と施術者になった私の丹田とその背面の腰に先生が指1本で触れて下さったとき、「ああこのような触れ方があるのだ」と非常に感動し、その感覚が深く私の中に刻まれました。
以来先生のセッションを受けてみたいと考えていたことと、CS60に興味がありモニタープログラムのセッションを希望しました。以下感想です。
2018/9/1 1回目

カウンセリング 既往症をお伝えしながら、私の痛めている左膝、以前脱臼した右肩と右足首、尾骨などに先生が着目されているのかなと思う。

歩行する様子を見ていただく。私は室内と戸外の歩行では歩幅や足に込める力がかなり違うため、靴を履いて戸外で歩行のチェックをしたいといつも思う。10 seriesより慣れてきたが、気恥ずかしくて苦手な時間。
マッサージテーブルに顔を右に向けてうつ伏せになる。右肩の下に半球形につぶした柔らかいボールをあてがう。当然右肩の下に異物感がある。緊張しているつもりはないのに、テーブルに触れている左耳の中で心拍音が大きく聞こえる。深く呼吸することに集中する。
田畑先生が立ち位置を変えて声をかけながら、私と心地よい場所を探していく。最初に立って下さった右側から、私の右半身の表面に暖かいものが流れてきたように感じたので迷うことなくその位置を選ぶ。
身体に触れない、何もしないワーク。見守って、待って下さる。次第に呼吸が深くなってきて、背中や臀部、身体全体が緊張していることに気付く。少し経つと呼吸が更に深く入るようになり、緊張が解けてテーブルに身体を預け始めたと感じる。深呼吸を続けながら、気持ちが良くてこのまま寝てしまいたいと思う。
左右中殿筋辺りの緊張を解くことができない。自分で気付いて緩めたり、先生に声をかけられて緩めることを繰り返すが、気付くとまた緊張させている。
またしばらく経って、深呼吸を吐き切ったとき、先生に右肩はどうですかと聞かれ、右肩が楽に緩んでいて、ボールをあてがっている感覚がほどんど無いことに気付く。
右太腿の後ろ側からワークが始まり、先生が私の右脚に触れているはずなのに、とても人の手の感触とは思えないような感覚を味わう。脚が微電流のような穏やかな刺激に包まれて痺れるような、あるいは固くごわついたタオルや、ちくちくする麻布などでそっと包んで触れられているようだ。先生には「痺れる・・・」と伝える。
身体の右側、右脚にワークしているのに、なぜか左手指と左足指がわずかに開いたり閉じたりと動く。左足首がわずかに伸び縮みする。ごくたまに、右手指も反応して動く。止めることができない。何かが解放され続けているような気がするのでそのままにする。
足元から、膝、腿、腰、肩など、私の身体の下に先生がそっと手を差し入れて引いていく(イールドタッチ)。身体が緩んで更にテーブルに密着していくのを感じる。
この辺から気持ちよさであまり良く覚えていないが、うつぶせの顔の向きを左に変えて、身体の左側、肩、左脚にも同じようにワーク。身体がさらに緩んでいく。煩く聞こえていた心拍音は感じなくなっている。
左脚にワークを受けているとき、足首の方からかすかに暖かい感覚が膝の方へ移動してきて、腿の方へ抜けて行った。
先生に「今はどんな感じですか」と聞かれ、両膝から骨盤あたりにかけて、テーブルに接している部分がどんどんが温かくなっていることを伝える。暑いと感じるくらい。
再度右脚にワークが始まり、「今度は人の温かい手が触れている」と感じる。11年前に事故で右足首を脱臼して腓骨を骨折し、内側、外側の踝が折れてボルトやプレートを入れたままの足首に先生が触れていく。怪我して以来、自分で触れるのも嫌だし、他人に触れられるのはなおさら嫌だった傷跡に、これほど慈しみを持って、全く圧力もなく、ただ触れられるのは初めてだと思う。これには泣きたいほど感動した。
脚のワークが終わり、頭に両手でそっと触れて、右に、左に静かに首を回して動かす。首の緊張が緩む気がする。
うつ伏せのまま、仙骨にCS60を当てる。移動して、右側の座骨に当ててゆく。身体は、掌全体で強く圧を加えられるよりも、1本の指先や、CS60の先端など、1点で触れられる方が体の感覚がそばだつような気がする。CS60を左の座骨に当てられた時、堪らず身体が仰け反って、バチっ!と強めのデコピン?を当てられたような衝撃と痛みとともに、身体から何かが抜けて行った。このセッションの3週間位前から左のふくらはぎに張りを感じ、膝や腿の裏、腰まで張りが移動していた。それが抜けた気がする。
仰向けでもワークを受け(たような気が)、テーブルの上に座って、先生に頭を支えられながら骨盤を前屈、後屈させる。
最後に歩行のチェック。両耳の下の胸鎖乳突筋に触れられて「力を抜いてみて」と言われる。今まで無駄に力を入れて顎を引いていたのだと気付く。
帰り道 2月のワークショップの後のように、身体が緩んで楽なのを感じながら帰宅。
9/2 日曜(1日目)夕方近所へ買い物に出ると、頭と骨盤の位置関係、バランスが変化していることに気付く。セッション前より頭が↗前に移動して、骨盤の上方に気持ちよく浮かんでいる。私は今まで首を緊張させて顎を引いていたのだ。歩いていると前後左右上下、特に後背面の空間が大きく広がったと感じる。
9/3 月曜(2日目)前日と同様に気持ちの良い感覚。自宅で視界が明るいと感じる。職場で、近視が改善したように感じる。
9/4 火曜(3日目)職場を退勤して歩き始めると、昨日よりさらに足腰が軽くなっている。突然の進化に驚く。歩行中、背中(肩甲骨の間)と骨盤を後ろから支えられているように感じる。胸骨から足が動いている感じ。
9/5 水曜(4日目)就寝中、右足首を脱臼骨折した時に消防防災ヘリ(山岳救助)に搬送してもらったことや、自宅で這いまわりながら入院の支度を整え、満開の桜並木の中をタクシーで病院に向かった時の嫌な気持ちを突然思い出して泣いた。受傷後3~4年の間、ヘリの音を聞いては泣き、満開の桜を見ては泣いていた。PTSDのようなものか。
9/8 土曜(7日目)友人と9時間工程のドライブに出かけた。後部座席に座っていると、左側の坐骨がしんどい。何度も座りなおして我慢する。
9/10 月曜(9日目) 左坐骨のしんどさが消えている。
9/11 火曜(10日目)職場の椅子に、坐骨、両足の3点でバランスよく座れている。
9/13 木曜(12日目)前の晩充分に睡眠が取れ、翌朝はロルフィングセッション直後のように身体が軽い。
10 series より進化できたと感じること
・背中が解放された。胸骨、肩甲骨の間から脚が動いていると感じる。
・身体が十分に休息出来た時、軽々としたロルフィングのバランスが復活すること。
・左膝はまだ痛むことは痛むが、痛みが軽減している箇所も感じること。

 

セッション2回目

1回目セッション後の感想補足:
深呼吸して両肺の動きを感じてみるとき、背中側、骨盤の上まで息が入るよう。今回のセッション前まで右の肩甲骨の下にどうしても動かない、開かない場所があったが、そこが開いた。
全身の動き、特に両足の関節の動きが今までに比べて軋みや引っかかる感じがなく、とてもスムーズに動かすことができる。まるで油を注した機械のような軽やかさ。
1回目セッション後に出かけたドライブで友人が撮ってくれた写真を見たら、頭を保つ位置が変化したことで写真映り(姿勢)が変わっていた。幼少時に左眼を失明後、私は右眼が身体の中心に来るよう頭を傾ける癖があり、写真に映ると常に顎の位置が首や身体の中心からずれていた。10代から気になっており、長い間姿勢を修正できずにいたが、今は身体の中心に真っ直ぐ頭が乗っている。数十年の悩みが1回のセッションで解決。私は先生が触れた首の力を抜いただけだ。
2018/9/15 2回目
歩行チェックで身体の他の箇所に比べて左脚が不調であることを田畑先生に伝える。股関節、膝関節の違和感、10 series セッションを受ける前までは冷えを感じ血色が悪く、それが改善した今でも動く身体に左脚がついてこないと感じること。
先生の指示通り両足を肩幅に開いて立ち、両腕を左右に開いて、または両腕を前に伸ばして上下させた感覚を聞かれ、脱臼した右肩には左肩より負荷がかかっていることを伝える。腕を動かしながら「この動きが脚にも関係しているのだろうか」と思う。
身体の左側を下にして横になり、右膝曲げてをクッションに乗せ、左膝も少し曲げた状態でセッションが始まる。右膝のクッションの高さが足りなくてすぐに足して下さった。私の体勢に無理が出てきそうなのを、本人より先に気づかれてしまう。前回のセッションでもそうだったが、先生の観察力や気配りに感動し、今まで他人と接して何かをするのにこういう経験をしたことがなかったなと思う。私と先生の心地よい場所が若干異なり、互いに調整する。私は体の表面に温かいものを感じると、ただ直感でそこが良い、と思う。
今回は私にとっては複雑なセッションで、終わった直後もあまりよく思い出せないくらいだったが、右脚と左脚に交互に様々なワークをして下さった。つぶした柔らかいボールや、布で右足裏にそっと指を置いて触れる。足首から膝、腰と少しずつ場所を移動していって少し時間が経つと、身体の中で何かが引き出されたような、体内の繋がりが以前より確かになるような感覚を得る。左脚を同じようにワークしていただいた後は、足から頭まで全てが一つにまとまって温かく、まるで繭玉の中に寝ているような気分になった。
身体にCS60を当てていくとき、所々で当てた箇所から身体中の他の箇所まであちこちに響いてきて「あっ」と思うと同時に身体の感覚が変わることがある。しかもその瞬間を田畑先生がすかさずとらえてさらにその箇所にワークしていると思う。
右足の腓骨のボルトやプレートに丁寧にCS60を当てているとき、一箇所だけ甲から薬指、小指の先までビリビリと響いた箇所があった。
仰向けになって両膝を立て、踵に脚の重さを預けて立つ準備をしているとき、突然右脚の中で膝の辺りから力が湧いて、さっきビリビリと響いた右の薬指、小指に力が入って動いた。
立ち上がって歩行してみると、身体のバランスの変化が大きく、私には受け止めきれずかなりふらついた。両脚の感覚が離れてしまったような、常に肩幅位に足を開いて歩いているようになった。田畑先生が両膝のお皿の辺りに少し触れて、右膝は外側へ、左膝は内側へ回すように抑えて下さり、ゆっくり屈伸すると、なぜか重心が身体の中心に戻ってきた。
再び両腕を上げ下げすると、右肩の負荷がほどんどなくなっていた。
帰り道、電車の座席に座っていると、腰の左側、大転子の辺りから太腿、痛めている膝の内側が、じんわりと内側に移動するのを感じる。歩行するとき、しっかりと足裏が地面について、フットプリントを押しているようなイメージが頭の中に浮かぶ。
2018/9/16 翌日
田畑先生のワークショップに参加し、友人からワークを受けていたら、再び右足の薬指と小指に力が入って動いた。 胸筋が大きくゆるんで両肩の方へ伸びていった。
帰宅して洗面台の前で右腕を上げたら、突然緩んで以前より可動域が広がった。
数日経って、右足指が動いた理由に突然気付いた。右足関節を骨折後は足底のアーチが崩れて偏平足に近い状態になっている。足指で床をつかもうとすると全く使えないのが薬指と小指だった。わずかだがそこに力が入って動かせるようになったと思う。
セッションで右膝を外側に回していただいたことで、骨折の手術で右足首が少し外旋して整復されており、足を正面に向けて置くと右膝が内側に向いてしまうことも久しぶりに思い出した。田畑先生には事前に何も告げていないが、今まで整形外科医等に訴えても取り上げてもらえなかった不調を、初めて汲み取っていただいた。こういう方が実際にいらっしゃるのだ、と心の底から有難く思う。

セッション3回目

歩行チェック。

今回のセッションを受けていて嬉しいことの一つが、日常生活でお腹を固めるような姿勢が続いてしまった後でも歩き出すとすぐに緩んできて胸が上がり、楽な姿勢を取り戻せるようになったことだ。勤務中に3時間以上座り続けたり、ランチで入った店の、何とも座り心地の悪い椅子でお腹が固まり(まずいな、これは・・・)と思いつつ我慢した後でも、数十メートルも歩くとお腹や股関節が緩んでくる。以前は身体が緊張してバランスを失うと、時間をとって集中して歩行したり、やみくもにストレッチをして 肋骨と骨盤を切り離そうとしていた。

毎日歩きながら、左膝が痛くなる原因は自分の歩き方、痛くなるような歩き方をしているのかもしれないと次第に感じ始めている。痛いことは痛い、だた常にではなくて、思い切って左足を放り出して踏み込んでみると痛くない時がある。左足裏の外側を使い、先生に言われた通り親指を意識して歩いてみると、痛みが和らぐように感じる。左膝が継続して痛むようになって3年弱、昨年10月に念願のロルフィングセッションを受け始めてから未だに自分の左脚が信頼できなくて、身構えて身体の不要な箇所に体重をかけ、痛みから逃げようとしているのかもしれない。

今回も身体の左側を下にして横向きに寝てセッション開始。
セッションを重ねる毎に田畑先生がどこに立っても安心していられる範囲が広くなる。初めて頭の近くに立って下さったとき(今年2月のワークショップ)、先生が掌を私の頭に向けて「待った」か「お断り」のような仕草で突き出し、それが顔の横まで来ているような圧迫感があった。今はそれが無くなっている。立つ場所を移動すると近いと感じることはあるが、それもほとんど大丈夫だ。

下にした左脚の膝の内側から座骨、仙骨にかけて指先でをそっと置くように触れながら、骨盤をテーブルに預けるように促すワーク。こんなところにも力が入っていたのかと内心驚き、本当にわずかだが確実に身体が緩むのを感じ骨盤がテーブルに落ち着いていく。座骨にCS60を当て始めると脚に響いてきて、皮膚の表面がざわざわとして暖かくなり、脚の中へ何か流れ込んでいるように感じる。頭の中に浮かぶのは、身体の中に刷毛か筆を走らせて掠れるような、または微粒子の集まりが自在に変形しながらサーっと移動するようなイメージだ。2回目のセッションでは右足首に当てると温かいざわざわ感がお腹の辺りでUターンして左脚に巡って行ったこともあった。とても不思議で、おもしろい。時折、左の大転子周辺が緩んで脚がテーブルに落ち着いていく。

同じ姿勢で、左耳の下にCS60を丁寧に当て、頭をテーブルに預けて行く。1回目のセッションで先生に触れられて緩んだ場所だ。私にとってこの箇所が意識できるようになったことは劇的な変化と言ってもいいくらいで、就寝中横になって枕に頭を乗せているときも「これは緊張してしまう」「これは楽だ」と感じて頭の位置を調節するようになった。CS60を当て続けていると、左脚に先ほどの微粒子の移動、流れのような感覚が起きる。CSの位置を少し移動すると、右脚にも同じように流れていく。

今度は身体をの右側を下にして横になる。右脚の内側から座骨、仙骨にかけて同じようにワーク。触れられながら、左脚より緊張が強く、緩みにくいと感じる。CS60を座骨に当て始めると、面白いことが起きた。座骨の下の方に当てているときは脚にざわざわと感じてくるのだが、ウエストに近い座骨の上の方に当てていると背中がふっと軽くなり、さらにCS60を移動したら今度は顔から何か剥がれ落ちて軽くなり、目の前が明るくなったように感じた。風が強い日に厚い雲が流れていて、自分に日光が当たったり陰ったりするとき、日光を感じると暖かくてすっと気持ちよくなる、そんな感じだ。
(先生には「ひもトレ」でたすき掛けしたときの微細な背中の軽さ、とお伝えした方が解りやすいかも知れません)
右耳の下にもCS60を充分に当てて、首から脚までを緩めて終了。

テーブルから立ち上がるとき、膝に体重を乗せるときの感覚を得るために膝や脛骨を軽く押さえてもらい上半身の前屈を繰り返す。

歩行してみると、今までより身体が軽くなったのが解るが、うまく表現できない。先生に骨盤周りはどんな感じかと聞かれたが、答えられなかった。今までの経験上、この変化が解るのはきっと明日の朝だなと思った。

セッションルームを辞して歩き始めた帰り道、やっと感覚の変化に気付いた。身体が無い! 脇腹、腰周りが無くなって、頭の中では自分の身体が1本の松葉のようになって、骨格も周囲の組織も何も感じることなく雲の上を歩いているようだ。 人人人人人人・・・(テキストはヒトですが、こんなイメージ)
やはり私は靴を履いて外に出ないと身体の変化を感じるのが難しいらしい。

9/29午後 4ヶ月ぶりにフラレッスンに行って踊ってみる。
割と楽に踊れて、周囲に30人くらい人がいることも全く気にならなかった。ロルフィングで右足関節が緩んだので、基本に忠実に低い姿勢がとれる。今までスローテンポの曲にシンクロしようとしてブルブル震えながら動かしていた腕や指先が、深い呼吸と共にすーっと伸ばしたり曲げたり出来るのも不思議だった。身体と気持ちに余裕があるので、何より心の底から笑顔でいられた。

その後の日々は就寝中の身体の落ち着きが、うれしい変化だった。体重が均等に分散されて、仰向けでも横向きでも、どんな姿勢で寝ても楽だった。

セッション4回目

10/6
歩行チェック。前回から全身の軽快さは変わりない。この1週間で本当にわずかずつだが、歩行中に左膝が痛まない足の着き方が解りかけてきた。
うつ伏せで、顔右向き、右肩の下に半球ボール、右肘、右膝を直角に曲げ、左肘から先をテーブルから下にぶら下げて開始。左足指が着地しているかのように半球ボールを置く。寝相としてあまり良くないと言われているが、私も時々やってしまう体勢だ。なんだか死体のようだなと余計なことを考えて噴き出しそうになるのを堪えて、神妙に田畑先生の立ち位置に意識を集中する。また左耳に心拍音が聞こえて多少緊張している。
膝、腿、腰、肩等の下に、今までとは異なる、本当にわずかなイールドタッチ  。次第に身体が緩んでいくので、緊張してテーブルに預けられていない場所が把握できる。緩む反応も前より早くなった。しばらく見守っていただきリラックス出来たところで腕のワークが始まった。
私からは見えていない左腕の外側、肩から下がって三角筋が終わる辺りに指1本が置かれ、先生に言われて深呼吸がそこへ伝わっているのを感じてみる。呼吸と、身体の感覚を十分に感じながらゆっくり時間が流れていく。肩関節を包み込むように両手が置かれる。なぜかとても安心して満たされた気分になった。私が呼吸を吐くのに合わせて、ほとんど分からない位の力でそっと腕を引いて肩を伸ばして行く。腕の1点と、大腿の1点に場所を移動しながら同時に触れていく。身体の中で脚から腕の感覚が繋がっていくのを感じる。
体勢を全て反対の左向きに変えて左腕や肩に同じようにワーク。同じうつ伏せのまま脚の後ろ側や外側からCS60を当てる、というより摩擦させて移動していく。私はCS60を当ててもほとんど痛みを感じることがない。右膝の外側で、小さなピリピリ感があり、先生に「痛いですか」と聞かれたがそれほどでもない。脹脛や足首の周囲も同様だ。仙骨から骨盤全体を終え、最後は頭全体に摩擦させた。両足から、膝、腿、腰、胸と、いつもの温かいざわざわ感、微粒子の集まりがゆっくり移動してきて、身体がテーブルにめり込むと思うくらい温かく重くなって密着し始めた。今腰まで来ました、今胸です、顔ですと思わず先生に実況した。テーブルに接した身体の重さが、ともすると重苦しさにも感じられて、もしかしてこれが痛み?とも思われた。
立ち上がって歩行すると、身体全体が今までの半分位に軽くなった気がした。先生に「頭はどんな感じですか」と聞かれたが、今日もうまくこたえられなかった。
セッション後職場へ寄って仕事をし、歩いて帰るときにやっと気がついた。肩や腕が軽くなって、前回同様組織が無くなってしまったように感じる。今まで仙骨を中心に身体の支えを感じてきたが、それが全身に広がって後ろから支えられているような気がする。仙骨周りを感じながら、ふと幼い頃に親に抱っこされてお尻を支えられていた感触を思い出し、抱かれて安心し満足していた子供の自分に戻ったような思いが湧きあがった。懐かしいな、そうだったよなと幸せな気分で帰宅した。
10/7 1日目
洗面台の前で右腕を挙げて肘を後頭部に付けるように動かすと、肩関節がバキ、バキ、バキ、と3回鳴ってまた可動域が広がった気がする。肩が動いた感覚が、脱臼後肩関節が固まってしまった時に受けた、ほとんど拷問のような柔道整復に似ていた(柔道整復師は痛みを非常に心配したが、私が「脱臼前の状態に戻りたい」と切望して処置をお願いした)。
10/8 2日目
目が覚めると右の胸から腕にかけて、肩甲骨周辺が筋肉痛のように痛い。右腕を付け替えられたのではないかと思うくらいだ。だが右肩は確実に以前より動くようになった。肘を曲げて、右手の甲を肩甲骨につけられるようになった。これが脱臼前の状態だ。言いようもなく感動して先生に早く伝えたいと思う。
10/11 4日目
徒歩で出勤した。今までにない軽さ、足から頭までの繋がり、連動。頭頂から足が出ている。正に松葉状態。出勤時に通り抜ける地下鉄の駅の40段の階段を駆け上がった、脱臼骨折以来なかったことだ。退勤して歩いているとき、左膝が痛まない歩き方がはっきり体得出来てきたと感じた。両足の踵にしっかりと体重が乗り、今まで繋がらなかった左足首、膝、股関節が駆動していると感じた。膝の痛みを感じる回数が半減した思う。

セッション5回目

10/13
いよいよ最終セッション。左足裏と左脚の外側を意識して体重移動する歩行が定着した。このseriesのセッションを開始するまで両膝を屈伸する度にガクガクと崩れていた左膝関節のまとまりを感じている。
今までの歩き方より足首が使えているようで、長時間歩くと脛の前面に少し疲労感が残る。丁度そこが頸骨と腓骨の間で、10 series セッション中に意識して使うよう助言を受けた箇所だった。左膝痛と曲げにくい右足関節のために屈むことを避けて生活しているので使いようがないと思っていたが、そこが使えていると感じる。
身体の左側を下にして横向き、左腕は身体の後ろに抜いて右手はテーブルの横に置いたバランスボールの上、左脚を直角に曲げ、右脚を少し曲げて左脚の後ろに置く体勢で開始。左の股関節が窮屈で右膝の下にクッションを置いていただく。左股関節とテーブルに接している腿の外側が気になり、これは重み?それともかすかな痛み?と少し散漫になりつつ見守っていただいた。
前回よりさらに小さなイールドタッチを膝、腿、腰、肩に施していく。1回目セッションのタッチを1とすると、4回目が1/4、今回が1/8位の感触だろうか。2回目のセッション同様、緩んでいく身体に布やボールや指で様々な触れ方をしていただいた。左大腿の外側から膝の内側にかけてワークが効いていると感じ、そこは左膝痛が始まって以来いつも張りや緊張が溜まり、緩めたい、伸ばしたいと思う場所だった。頭をシーツでそっと包み込んで触れる。右の眼窩に触れられて眼球の重みを意識してみる。顔の力が抜けて軽くなるように感じる。
身体が緩んだところで右腕と右脚を上下に伸ばす動作を休みを入れつつ繰り返した。左腕と左膝は各々伸ばしている右腕と右脚の反対方向へ引いているので、右体側が思い切り伸びた。私の動作が今一つで、先生がかなり手を添えて誘導して下さった。10 series の3回目セッションで立位で教わった体側伸ばしをテーブルの上でしているようだった。
身体の右側を下にして向き直り、同じようにワーク。今までのセッションと異なり右半身の反応が早く、すぐにテーブルに落ち着いていった。左の眼窩に触れていただいたとき「重みを感じたくても左眼はありませんが」と口答えし(ごめんなさい)、触れられた指が額に沿って抜けて行くとまた顔が軽くなるように感じた。左脚の外側にCS60を比較的強めに押し当てたような気がする(先生がセッションルームの中を歩いて色々な道具が出てくるのはわかるのだが私には見えず、何で触れているのかはわからない)。「痛いですか」と聞かれたが痛みは無かった。
最後に下になっている右脚の脹脛に両手を添えてわずかに外側へ回し始めた。脛に触れて動かしているのに、身体の中で一番はっきり感じるのは右肋骨に付いている細かい筋肉がピリピリしながら引っ張られて少しずつ伸びて行くことだった。身体はこうやって繋がっているのだと改めて感じながら、脱臼骨折以来ずれてしまっている右膝と爪先の向きを調整しようと働きかけてくださっているのかなと思った。
立ち上がって歩いてみる。体側伸ばしのおかげか、四肢がX状に繋がったと感じる。左足を踏み出す時にいつも「頭からの繋がりが足りない」と感じていたが、今までより強くなった。それは左膝関節のまとまりと関係があると感じる。セッション前後の写真を見せていただいているとき、「もうお腹は固まらなくなりました」と先生に伝えた。
セッション後
回を重ねる毎に身体の中が繋がって行くのを感じてきた。今は歩いていると背中や肩や首や頭の皮膚の動きを感じ、身体の表面全て繋がっていると感じる。セッション開始後に感じた脚の関節のスムーズさが全身に広がった。仙骨周辺の支えがさらに強くなって、腹腔ごと、体幹が浮き上がるように歩ける。下り坂を歩くのが面白くて、10 series後は胸で滞空しながら駆け下りていたが(一歩ずつ踏み止まると脚が疲れるのでしない)、今は仙骨で滞空しながら下りられる感覚になった。
1年以上休んでいるフラレッスンを再開しようかどうか逡巡している。洗面台の前で左膝を深く曲げてステップを踏んでみると、痛みを感じないときがあり感涙する。「薄紙を剥ぐように」という表現があるが、痛みの感覚が日を追って僅かずつ減少したり、遷移したりと変化している。
10月も終わろうというのに気温の高い日が続き、ビーチサンダルを履いて家の近所へ買い物に出た。偏平足気味で靴底の平らな履物で歩く時にいつも痛んでいた右足の薬指と小指の痛みを感じなくなっていた。2回目のセッション以降、どんどん力が湧いてきた場所だ。床に足を置いたとき、指の着き方も左足に近くなって、右足の甲の変形が少し改善した。

 

指圧師の方

セッション1
施術をしていただいて、改めて、〝足元”の影響力の大きさを実感しました。
また、体内の繋がりによる調整力も身をもって感じられました。
不思議で楽しい時間をありがとうございます。
具体的な部位としては、左肩は施術後の良い状態をほぼ維持できています。少し崩れても、良い状態に戻り易いです。
自分なりに感じた経過を下記にまとめてみました。
日常
体で不調を実感するポイントは主に、頸・左肩・背中〔ダン中当たりの高さ当たり〕。
頸   右側に鈍い辛さを感じるときが多い。
肩・背中   日頃から肩こりや背中の張りの実感はあまり無いが、人から指摘を受けて気づくことが多い。ダン中の当たりだけは詰まっているような辛さを感じるときがある。眠りが浅くなると、背中の張りのバロメーターとしているところがある。肩を動かすと痛みは無いがゴリゴリとした音が聞こえ、繰り返し動かしても音が小さくなることはない。施術を受けて、肩がとても楽になった実感があっても音がしなくなることはほとんどない。
施術前〔8月1日〕
歩行時に右脚に突っ張り感あり。
左肩は内旋気味で、動かすと痛みは無いがゴリゴリと音がする状態。
頸は右側に辛さを感じやすい。
当日は日頃滅多に無い頭痛あり。
施術時
先生のポジションによって皮膚ごく表面に反応が起きる。
聞かれなければ気づかないくらいのものかもしれない。
先生が左半身側にポジションをとっているときのみ、ピリピリザワザワとした何かを察知したかのようなわずかな感覚が起こる。足元よりも肩に近い方が若干強くなる気がする。
その後は自分の身体に起きる反応に気を取られて、どこを触れられていたときの反応か、もしくは触れられていなかったときの体験報告ものかも記憶が定かではないが、腹部と左肩が連続して小さな円運動を続ける。同時進行で、右半身へのアプローチのときは右半身に、左半身へのアプローチのときには左半身に小さな動きが起き、最終的に脊柱が下から首の方へ波打つように反応して左右が連動する感覚となる。腹部も最後は円運動から縦方向〔頭⇄足〕運動となる。右頸にも響く感覚ある。
施術終了後
直後
左肩を回す動きをしてもゴリゴリとした音がしなくなっている。左肩の内旋は解消し、肩峰を遠くに感じる。
歩行時の右脚の突っ張り感無くなる。
右頸の辛さと頭痛は残るが軽減している。
翌日から一週間
左肩のゴリゴリと音がする状態無し。
右脚の歩行時の突っ張り感無し。
頸の鈍く辛い感じと鈍い頭痛続いている。
仰向けに寝て、背面と床の接地している感じを意識すると、以前よりも反応が良い気がする。
施術時に小さな動きを続けていた左肩が、施術終了後に大きく変化していたのを実感できたことで、小さな反応にゆだねる意識が強くなった気がする。
10日後頃
膝を伸展するとできていた右膝内側上の盛り上がりが目立たなくなり、左右差が気にならなくなる。
気づくと頭痛無くなっていた。頸の鈍い辛さも。頭痛は、軽い熱中症によるものだった可能性がある。
左肩は内旋気味になってきても、軽く手を当てていると改善が感じられ、身体の反応が良くなっているように感じる。ゴリゴリ音もすぐに解消する。
20日後頃〔8月20日〕
シーカヤック初体験。終了時カヤックから降りようとすると、右脚がつっぱる感じと、正座後のようなしびれと上手く力が入らない感じがある。数分かからずに元に戻る。
夜、膝上の盛り上がり右が目立つが位置は真ん中。
肩のゴリゴリ音は数回回すうちにしなくなる。
頸の辛さの再発無し。
セッション2

施術前

歩行・写真撮影の後、うつ伏せ、仰向けの順で施術が行われた。
うつ伏せ
頸の向きはどちらでも良いとのことなので、顔を左に向けたうつ伏せ姿勢をとる。
うつ伏せなので先生のポジションはわからないが、本日は左下肢からアプローチが始まる。
大腿後面遠位の内側に軽く触れられる。乳頭の高さ当たりで胸郭よりも小さい楕円運動を感じる。左大腿後面のときは、左半径は小さく右半径が大きい惑星の軌道のような楕円。体の左右をまたがるような大きな横方向の反応は前回には無かったため、新鮮な感じ。(右大腿部のときは軌道が左右逆になる。
)ふくらはぎに軽く手掌を置き、四指でふくらはぎを外に倒されると、連動して起立筋が同じように外側に倒れるような感覚があり、肩甲骨内縁が持ち上がる感じがする。
再び、大腿後面遠位を先ほどよりは少し強く触れられたように感じると、別の部位が先ほどよりもはっきりと反応する。
左臀筋に触れられると、ダン中あたりにそこだけ強い拍動が起こり、自分の身体の反応に驚く。尾骨に触れるときにはダン中の拍動は認識しなくなる。他の部位の反応を感じる。
肩関節と上腕を軽く支えられた状態で肩関節周囲の小さな動きを感じる。
頸と頭の”心地よい位置”が変わっていくために、自分で位置を微妙に調整しているが、施術が左半身の後半になると調整する間隔短くなっていく。最終的に、頸に若干のテンションがかかる位置に置いておきたい衝動に任せているタイミングで、施術が右半身に移行する。顔を右に向ける。いつもなら、錆びた瓶の蓋を開けるときのように少しずつぎこちなく頸を回旋させざるを得ず、右向きになった直後は右肩が浮いてしまうため、今回もゆっくり感覚を確認しながら顔の向きを変え始めるが、スムーズ過ぎて肩透かしを食らった感じ。右肩はベットから浮かずにいられる。

仰向け
パーツ単位で重心をかける場所をイメージしていくのに慣れていないことを実感した。

椅子に腰かけて
下腿に重心を乗せる意識を促されるが、乗って無いのがわかるが乗せるの難しい。先生が軽く触れると、股関節屈曲と骨盤後傾が同時に強く起こったように不自然さを感じる姿勢になり頚椎も同じ角度で屈曲しているように窮屈さを感じる。次のアプローチで窮屈さ無くなる。

歩行
右股関節がニュートラルになった感じ。右鼠蹊部がスッキリして軽くなる。しかし、股関節の自由度が増した分、慣れない不安定さを感じる。右脚の突っ張り感はない。

写真
みぞおちがスッと上に自然に引きあがってる。

帰路
右股関節が軽く、関節の広がりを感じる。感覚がクリアに感じられる反面、負荷も感じられ、筋肉痛になるのではないか…と感じる。実際にはならなかったが…。

翌日
出勤時、右股関節は昨日の帰路と同じ感覚継続。右肩関節は骨1つ1つが独自して感じられる。つまりがないということか…。肩甲骨と肋骨の間にも空間を感じる。
仕事終了後、肩周りと背中にだるさを感じる。
翌々日
肩周りや背面がニュートラルな状態になったのに、その分、無意識に肩周りを固めてつかってしまったのか、右肩を上げる動作でゴリっとした音とわずかな引っかかりが出る。左肩もわずかに引っかかりあり。
3日後
首が身体の真ん中に乗っている感じがする。
4日後
歩行時、両脛骨にしっかり体重が乗っている感じがする。
5日後
昨日、重めの荷物を肘にかけて歩いていたせいか、右脚の足運びに違和感あり。股関節から少し巻き込むような、右膝がスムーズに動けていないような気持ちの悪さがある。
7日後
肩周りの引っかかりやゴリゴリ感ない。自己回復力が増しているのか、今回はヒモトレ以外のセルフケアもほとんどしていないのに肩周り改善。首も身体の中心に乗っている感じがして頚椎のつまり感ない。右股関節は内旋気味に感じられる分、ほんの少し右膝に違和感を感じるが、仕事中の姿勢のとり方の影響とも感じている。施術を受けるようになったことで、足元、土台の重要さを身をもって再認識し、仕事中の姿勢に改めて意識が向いたことで、備品などの影響で足や膝のポジションが置きたいところに置けず、身体の感覚に逆らって姿勢をとっている自覚が以前より強くなった。今後の大きな課題をもらった。

セッション3
横向きスタート
どちら向きからでも良い、との先生の言葉に、明るい窓に向く左側を上にした横向きを選ぶ。
左脚は90度くらいの屈曲位で下腿をクッションにのせる。
先生が背面の位置に立ったときに、感覚としては2、3メートル後方に囲むような薄い幕に覆われているような少し暖かい安心感というか心地良さが感じられる。頭頂方向に立たれると、何となく嫌な感じ。
先生は背面後方のポジションからアプローチをスタート。
触れられているのかどうか感覚がない。少し経って、仙骨がキュインと歪むような感覚があると、直後から左仙腸関節が緩んでいく感じがしてから次第に股関節の屈曲位はそのままに仙腸関節の広がりに合わせて左脚が前方に伸びていく。ジワジワと伸び、伸びきると動きが収まり、次に脊柱方向に身体が伸びる動きがでる。姿勢が整えられた感じ。そして、骨盤下面が広がり始める感じがある。次第に左大腿部が上半身の方に上がってくる。先生が動きを補助しているのかと思うほど、促される動きを感じる。その後、左の腸骨と右腸骨の繋がりを感じ、その日、内旋を感じていた右股関節が開いていく感覚あり。動きが収まったところで、右向きに姿勢を変える。
右向きでは、先生のポジションから受ける感覚も変わり、頭頂に立たれても不快感ない。
右向きでは、骨盤周囲にあまり動きの実感はなく、首の感覚に変化を感じる。
仰臥
膝を曲げて足底の位置を定めたら、大腿骨を腸骨に重心乗せる感じ。
上肢も肘軽度屈曲位で、垂直方向に腕を挙げる。肩甲骨に重心を乗せるイメージ。はじめはは力で姿勢を作っていたが、先生の言葉かけによるアプローチで肩関節前側緊張が緩み、体幹前面の力が抜けたのを感じる。
座位
前回よりも脛骨に重心が乗るようになったきた。
上肢をゆっくり外転。
左・ 90度辺りで軽く音がするが可動制限受けることは無い。
 右・ 三角筋真ん中辺りに、外転位90度辺りで軽く引っかかりを感じが同じく可動域制限はない。
  上体を若干前傾させ、頭頂の少し上で先生から施術を受けると、左右とも、動かし易くなる
上肢をゆっくり伸展。
外転のときと似たような感じある。
先生の施術後、スムーズさ増す。左肩のプチプチっとした音は外転のときとと同様に若干残る。
歩行
歩き始めは、体幹の中心辺りに身体のまとまりを感じて、四肢の感覚がぼんやりしている。次第に四肢の感覚が出てくると、左右の足底の着地感の差が強く感じられる。左がベッタリ面で着くように感じるのに対して、右は足首若干内旋気味に床に着地し、踵中央と母指球と第2指付け根の間辺りのラインで着地している感じがある。
終了後、写真で骨盤の角度が変化し、下肢の横脚傾向が改善し、二本足でしっかり立っている感じになる。
数日後
床での開脚すると、自然に骨盤が起き、坐骨が落ち着く。以前は、下肢伸展位では骨盤が起きても安定した姿勢が取りずらかった。開脚角度は大きく変わらないが制限を受ける位置が変わっている。
5日後
久しぶりのヨガ。頭頂部を床につけて首に負荷がかかる姿勢をとっても、首に不快感、不安感がない。座位で呼吸を意識すると、身体の中心が真っ直ぐ伸びて心地よい空洞を感じる。
仕事で無理な姿勢を取らざるを得ないときに、違和感を以前よりも強く感じるようになっているため、違和感を減らすように心がけるようになった。

 

セッション4
ここまでの経過
ロルフィングを受けるようになり、首がしっかり真ん中に安定している心地良さを感じられるようになった。身体がしっかりしてきている。身体への安心感・信頼感が増している。気づけば外出頻度も増えている。
当日
ウォーキング
写真撮影
下肢内側と骨盤へのアプローチ
横向き
先生が足の裏側を通ると圧迫感のようなものを感じ、足下斜め後方からアプローチスタート
骨盤の角度が少し前傾、仙腸関節がふんわりしたように感じる。その後、下側になっている右脚が、ほんの少し屈曲していたが次第に伸展していく。右膝内側にぼんやりとした塊のように感じる違和感が軽減していき、他の部位と同じように気にならなくなる。
仰臥
先生の言葉かけに応じた、自分の身体への意識の仕方に慣れてきている。
座位
前回よりも下肢に重心が乗りやすく感じる。
立位
上肢の外転・伸展
前回は肩関節に意識が集中し、三角筋がとても気になったが、今回はどちらの動作も全身の連動が感じられ、支点をはっきり感じない分、肩関節自体がほとんど意識ず気持ちよく身体が伸びる。抵抗感も引っかかりもない。
ウォーキング
右足裏が面で着地している。右足指もゆったりとして感覚がある。前回は右股関節のスッキリ感を心地よく感じながらも不安定な動きに感じていたが、右股関節がスッキリしながらもとても安定感ある動きをしていて、頼もしい。
当日帰り道
肩からかけるカバンと手荷物の重さに身体がぶれない。
最近、重い荷物を持って歩くのが苦痛なので、買い物の量を調整するだけでなく、少しでも荷物を軽くしようとして、カバンそのものの重さが軽いものを選ぶ傾向が強かった。それが、重さを感じる感覚が変わっていることに気づく。
数日後以降
朝の目覚めが良くなっていることに気づく。以前は、頭に薄く白いモヤがかかったような不快感を感じることも多かったが、今は、頭がスッキリしていることが多い。
体調の変化があっても、頭と目がスッキリするこの感覚が持続するのは、久しぶり。荷物に対する自分の体の反応に驚く。
セッション5

当日のコンディションは、寝不足なこと以外は体調面でとくにきになることはない。

下肢前面と骨盤
仰臥
先生のポジション
左足底外方方向…左半身が黒っぽい霞のようなものに覆われて、左外方に引かれる感じ。首の右側真ん中もピンポイントで左外方に引かれる感じがする。
首の右側真ん中の真横…首の真横あたりがくぼむようにピンポイントで曲げられて頭と首の境目と首の付け根が右側に引っぱられる感じがする。
右足底外方方向…首の右側に感じていた矯正される感じから開放されて首が楽になる。脚が涼しく爽やかなな感じになる。
→右側足底外方方向からスタート

先生が右の腓骨に触れると右半身で腓骨からみぞおちをつなぐラインが右外方にパタンと開き、内側のものが表面に若干せり上がる感覚になる。それに伴って右骨盤の内側も心地よく緩む感覚がある。

右大腿部の前面では、ひんやりとした感覚から触れているのが先生の手ではないことがわかる。急に体の反応リズムが変わる。スピードが速まり、反応も強くなる。それまでは右半身に反応を感じていたが、仙骨を介して左半身に横断したかと思うと、左肩関節周囲が強く反応し出して動き、次第に左上肢が外転し前腕がベットからはみ出しているのが反応が継続する。

右膝を立てた姿勢で大腿部の真ん中を意識するように先生から言葉かけがあり、先生が足部表面、とくに第四指五指から足背にかけて繰り返しアプローチすると、右背面、右骨盤のベットとの接地面積が増して右外側がベットにしっかり着いている実感がでる。
右膝を立てたまま左脚にも同様のアプローチがあるが、左は全く感じが異なる。先生が触れるポイントを通る縦方向のラインが、自分の呼吸に連動して全身伸び縮みするのを感じる。引っかかりなく、つま先から頭まで伸びて縮むので呼吸も深く柔らかくなる。

腹部を触れられると、ピンポイントで喉仏に反応を感じる。そこを中心に回転しようと右回転左回転しようとするがうまく回転できずに“つまり“のように感じる。声かけを受けながら腹部の回転運動をするうちに喉のつまり感は軽減する。

座位
今までで一番大腿部がスッとしていて股関節からのつながりを実感できる。

歩行
右大腿部が頼もしい。股関節、大腿部、膝関節、下腿、足部の連動に無理がなくとても気持ち良く連動している。後頭骨下縁のつまりもなく、頭はちょこんと首に乗っている感覚で重さをあまり感じない。

翌日
仕事中に膝を着いて軽く曲げた姿勢をとると、今までには感じなかった関節の遊びを感じる。緩さというか可動性が少し違和感というか姿勢へのわずかな不安を感じる。

翌々日
右脚、股関節から内転筋の走行ラインに突っ張り感を強く感じる。体操などで軽めに対応。

三日後
右脚の突っ張り感、軽くはなるが残る。

四日後
膝、脚とも、仕事中を含めてほとんど気にならなくなっている。首の右側につまり感は感じる。

一週間後以降
右脚、気にならなくなっている。首はたまに気になることがある。
左肩関節を動かしてもゴリゴリ言わなくなっている、のは継続。

今まで、右膝が気になることはありましたが、あくまでも他の部位からのしわ寄せを受けているのだと考えていました。けれど、先生のセッションを受けて自分の体の経過をみているうちに、幼少期の記憶がクローズアップされ、実は右膝が大きなポイントなのではないかと思えてきています。今後の経過が楽しみです。

セッション6
当日のコンディション
首の右側にたまに詰まり感がある。
下肢後面と骨盤
伏臥
いつもは自分の左サイドに先生がポジションをとると、ネガティブな感覚が生じていたが、本日は、先生が右上方にポジションをとると、右肩関節周囲がうずうずし始め、実際に小さく動いている気がする。結果として肩関節が詰まるような感覚になる。先生が左に移動すると、右肩関節の詰まりはとれる。
左下腿からアプローチスタートし、大腿部、臀部へと進む。ベッドに乗せていた前腕をベッド下に落とすと、右の前腕が肘を支点に円を描いてグルグルと回り出す。形を変えながら様々な円軌道を描く。施術が右脚に移っても右前腕が反応し続ける。
仰臥
両膝を曲げた姿勢。
左背面がベッドに密着している感覚なのに対して、右半身は外側が少し浮いて左に回旋気味に感じる。先生からの施術で左右がフラットに着いてる感じになる。
座位
前回、前々回に比べると、座った瞬間は、上手く大腿部と下腿に体重が乗らない感じがしたが、股関節の開き方、足部位置や向き、足首の調整などを先生が行うと体重が乗ってくる。
立位
左右の体重移動では、今まで使わられていないところが使われている感覚がある。
ウォーキング
右恥骨脇辺りが詰まる感じがする。
(帰宅時以降、気にならなくなっている)
翌々日
仕事で、久しぶりに床(床面にマット)での施術をする機会がある。ベッドでの施術以上に、ロルフィングを受け始める前と後での身体と身体の感覚の大きな変化を実感する。以前に私の床での施術を何度も見たことがある同業者の友人からも、以前よりも身体が安定していて施術しやすそうにみえたと言葉がある。
施術姿勢をとるときに、身体の中に指標を感じられるようになってきたため、私の身体にとっての自然な姿勢が、安定した姿勢になってきたかなと思いました。身体の指標を感じられる安心感を感じました。
セッション7

当日のコンディション
朝から鈍い頭痛がする。イネ科のアレルギーを持っているためか、鼻をかむほど鼻水が出るわけではないが鼻がスッキリしない状況。

顎、鼻周囲と頭

仰臥
肘を曲げて、手のひらをを下に向けている姿勢。
手の下には半分くらい空気を抜いてあるボールがある。

上肢末端からスタートして順次体幹方向へ先生からのアプローチがある。ベットに横になったときは肩周りのぎこちなさが気になったが、施術が進むに連れて、同じ姿勢が楽に感じる。
首への施術は顔を左に向けて右側から。単純に緩む感覚。顔を右に向けて左側に触れられると、右手の母子球の人差し指側に痛みを感じる。その痛みは、強弱はあるが左側に触れられる間中続く。途中、頚椎付け根の棘突起あたりにピキッとした痛みが出るが左肩関節あたりからかくっと音がして棘突起あたりの痛みは無くなる。
顎のラインを外側から触れられるとすぐに唾液が出始める。とくに右側に顕著に感じる。
口の中から、上顎、下顎に施術を受ける。顎関節の噛み合わせがふんわりとし、モノを噛まなければ摩擦が生じていない感覚になる。口元も緩んでいる気がする。
鼻の穴への施術の後は鼻呼吸が楽になる。明確に気道が感じられる。

終了後、朝からの頭痛が軽減する。

当日夜
鼻はアレルギーの影響でスッキリしない感覚があるのに、通り道が大きく広がって鼻から空気がタップリ入ってくる。顎もふんわり感が継続していて唾液も多い。

翌日
仰向けに寝ると今までの枕の高さがしっくりこない感覚がある。
痛みや違和感は全く無いが、仕事上で左手が若干使い勝手が違う感じ。重心の位置なども意識してみるがなんとなく感覚が違う。(この感じは1週間継続。)
鈍い軽い頭痛が継続。

翌々日
右脚下腿の外側に温風が当たったように感じる瞬間がある。
4日後も同じ瞬間がある。
5日後以降は、その部位自体が熱感を持っているように感じる時間がある。

毎回新しい発見があり、自分の身体をとても新鮮に感じて楽しんでいます。
ありがとうございます。

セッション8

当日のコンディション
アレルギーの影響で、鼻はスッキリしない。
後頭部から首の付け根の周囲にかけて軽い違和感がある。鈍く軽い頭痛。
頭痛は出ても頭はスッキリしている。この感じは施術を受け始める前と大きく異なる。

伏臥
向きやすい左向きのうつ伏せを選ぶ。
左肩の下に少し空気を抜いたボールを入れ、肩の高さまで上肢を上げて肘関節は屈曲位で挙上。
左脚も股関節軽度屈曲位。右側は伸展位でスタート。
左大腿部後面の遠位から施術が始まる。触れられると頚椎と胸椎の境目あたりに響く感じがする。
左上腕を繊細なタッチで微妙に位置を変えながら触れられると、頚椎と上部胸椎の棘突起から左肩にかけてこんがらがっていた糸を少しずつ解いていくような感じで左肩首周囲が変化し続ける。
首の向きを右向きに変える。今までならば、この動作は錆びたネジを回すようにぎこちなくゆっくりとしかできなかったが、摩擦や不安無く動いて自分で驚く。
下肢と上肢のポジションも左右入れ替える。右側への施術は短時間で、同じ姿勢のまま左脚後面へ。布のような緩衝材越しに治療具で、先程よりも強めの施術。首の付け根周囲、とくに左側に強い反応がある。左肘関節が屈曲してきて強く反応している首の付け根周囲にテンションがかかる位置に動く。私の意志なのか反応なのか区別がつかない感覚になる。小刻みにプルプル震えながら速く動く。次第に胸部と連動した動きになってくる。全ての動きが首の付け根周囲に向かっているように感じる。

仰臥
両膝屈曲位。右膝の脛骨粗面周囲を治療具で叩かれると、仙骨と後頭骨と首の境目、首の付け根あたりにクリアに響く。強く響くが心地よい。左脚では後頭骨下縁に響く。
再び右脚に戻る。後頭骨下縁に響くがそれまではピンポイントに響きを感じていたのに対して、広がりを持って首まわり胸回りまで響く。
足部を叩かれると、体幹がベットに対してフラットに寝ている感覚になる。
膝関節周囲を叩かれると、首の付け根のつまり感が緩み、さらに現状の姿勢が楽になる。

座位
首周囲が楽になっている。

歩行
骨盤がキュッと三角形に絞められている感覚があり、股関節が少し不安定に感じる。
踵周囲に治療具で刺激を受けて、再び歩行すると、骨盤が緩み歩行が安定。両足裏の着地の感覚が揃っていて、歩行がとても気持ち良い。

当日夜
枕との違和感なくなっている。

翌日以降
頭痛無し
今までは歩行時に左右の着地感の違いが違和感となって何となく気持ち良くなかったが、靴ともしっくり馴染み、歩行を快適に感じている。
首周囲の違和感忘れている。

自分の身体への信頼感が増して、とても心地よいです。身体の中に指標ができたことで動きが変わっているのも感じらています。本当にありがとうございます。

セッション9

当日のコンディション
前回気になっていた頭痛、首の違和感はない。
最近また左肩を動かすとゴリゴリいうようになってきている。
歩行時の足部の感覚快適。
体幹のしっかりとした感じ継続。
首を動かすと太く盛り上がっていた胸鎖乳突筋が人並みの太さになっている。

横臥
右側を上になる姿勢から施術を受ける。右上肢挙上。左上肢は体幹の背面側に。右脚は伸展位。左脚は屈曲位。
頭部を先生が細かく触れていくと、頭部表面の膜が複雑に変化していく。
下腿・膝関節に治療具で刺激を受ける。仙腸関節や腰仙関節・股関節に急に動きが出て反応する。固まっていた関節に柔らかさを感じるようになる。
再び先生が頭部に触れると、頭部の膜が変化し続け、右頭部側面が均一に広がった感覚になる。反面、左後頭部がキューっと縮んで締まる感じになる。
反対向き。頭へのアプローチで左後頭部の縮み感覚軽減。首左側面へのアプローチで首左側面の奥がゆっくりと緩み、残っていた左後頭部の縮み感覚がとれる。同時に左肩の三角筋の正中に感じていた硬くて太いスジのようなものが消える。

仰臥
両脚屈曲位。ベットとの接地面を感じると、左右差があり、首の付け根に少し脱力できない詰まり感があるが、施術を受けると、左右差がなくなり、首も含めて全身脱力。

座位
頭部に先生の手の支えを受けながら前傾し、足底で押し返すイメージで姿勢を戻す。先生の支える手のポイントが変わりながら数回繰り返す。首、肩がぶら下がる感覚が心地よい。

歩行
今までは、体に軸が感じられても首で途切れていたが、首がすっと上方に伸びて、その中心に軸となるラインを感じる。骨がきれいに乗っている感じ。頭、首スッキリ。前回までは、しっかりと足底が接地している心地よさはあったが、左右の動き方の違いが違和感としてどうしても残っていた。それが、今回終了後には、足底の接地、足部の動きが揃っていて歩行時の足がとても気持ち良い。

終了後
眼鏡をかけると視界のクリアさにびっくりする。
首から肩にかけてのラインの脱力感、近年記憶にない。
前回は舌下腺から唾液が急に出てきたが、今回は顎下腺が活発に活動する。

翌日以降
頭のスッキリ感継続。
脚の調子の良さも継続。
首も右側面中部の不快感も含めてその後すっとしている状態が継続。仕事の後などに体の様子をチェックしていると、無意識に調整したくなるのは首の付け根のようで、首の付け根をやじろべえの支点のようにして両肩を動かして自然と調整している。
頭がスッキリしているおかげで落ちていた思考力も働き出している。

おかげさまで、自覚をしていなかった部位も含めてコンディションが良くなって、根本のエネルギーが増している気がします。ありがとうございます。

セッション10

当日のコンディション
首の付け根周囲に若干の違和感を感じるが、そこ以外はとても調子が良い。体幹と首・頭の軸も感じられる。
歩行
左右とも、足底の着地感がしっかりしている。
仰臥
右膝蓋骨周囲から施術が始まる。右大腿前面へのアプローチのときに、上部胸椎の右側面の軽い癒着のようなものが剥がれたような感じになる。先生のアプローチが下腿に移ると、左肩関節が反応し続ける。次第に内旋していき掌が下向きになる。この時点で初めて左掌は上向き、右掌は下向きにして寝ていたことに気づく。下肢への軽い抵抗をかけるアプローチの後、先生の声かけに合わせて使ったところを休める意識をもつと、右半身の脱力・伸展を感じる。同時に、左肩関節周囲、左上肢も脱力・伸展する。右膝関節屈曲位でのアプローチでは、脊柱ラインに反応を感じる。腹部に触れられると、頚椎の終わりから胸椎の始めにかけてアプローチを受けている感じがする。
左側のアプローチは下腿から始まる。触れられているのは下肢なのに、頚椎下部から胸椎の始めにかけて、いろいろな角度から弱い刺激を受けている感覚がある。頭部へのアプローチでも同様の反応を感じる。知恵の輪を外すように、複雑な制限を少しずつほどいてもらっている感覚がある。
鼻骨へのアプローチを受けていると、昔の記憶がよみがえる。小学生の頃に、勢いよく振られた玉入れ用の太い竹の棒が思い切り鼻骨に当たった記憶が。
座位
頭頂部のある方向を意識し、上半身を前傾して戻す。踵に重心を乗せることを意識しながら戻すのが上手く実感できていない自覚あり。
歩行
本日最初の歩行もスムーズだったが、終了後の歩行と比較してしまうと、最初の歩行は、足部・膝関節、股関節と部位ごとの感覚がそれぞれあっ終了後の歩行は、全身繋がっている空気人形のような感じ。からだの軸はあるが、関節ごとの個別の負荷を感じない。首の付け根も軽く、からだの軸が首の付け根で途切れない感じ。全身軽い。
翌日以降
首の付け根周囲のつまり感無い。首から肩にかけて自然に伸びている。
テレビ番組の再放送の冒頭を見ると、ストーリーが素早く頭に蘇るようになった。先週くらいまでは、見たことは覚えていても、話の展開を忘れていて、ぼーっと見ていることがよくあった。覚えていないのかと思っていたが、そうではなかった。
4日後
過剰な防御反応がコミュニケーションの邪魔をしなくなっていることに気づく。
コンディションによる強弱はあっても、根本的な要因はメンタル的なものだと思っていたので、考えてもいなかった変化だった。
とくにコミュニケーションに困っていたというほどでもないし、僅かな変化なのだと思うけれど、自分の中では表現や表情に制限を受けている感覚があった。情報のインプットのときも、頭とからだ・感情の反応に違和感を感じることがあったので、ストレスなくインプットとアウトプットが行われるようになったのはとても気持ちが良い。
1週間後
骨盤周囲がしっかり安定している実感がある。
10回コースを受けている間、自分のからだに起こる変化が毎回とても楽しみでした。受けるに当たって、漠然とした期待はあったものの、今のからだへの変化は考えてもいないものでした。それでも最終日後の変化は1番の驚きでした。
この楽しみが終わってしまうのは残念な気もしてしまいますが、変化の継続を味わってみたいと思います。
本当にありがとうございました。
機会がありましたら、是非次のステップも体験してみたいと思っています。

Page 28 of 33

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén