ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

カテゴリー: オンライン

オンラインワークショップ(2023.4.1)の感想

2023年4月1日に(下肢の支えの探求 〜 足場とセルフファッシャルストレッチ)というテーマで開催したZoom経由でのワークショップに参加された方から感想が届きました。2週間紹介した内容を実践されたことについてもコメントされています。

下肢の支えということで、今の私にいいタイミングだと思い家族と参加しました。
家族は、ストレッチは膝、足首が痛くなり、難しくできなかったそうです。いつものワークが始まり、マットに横になった途端に寝息をたて熟睡しているようでしたが終わった後、背中の接地面がひろがり、立った時の足裏の接地面が増し、身体が、軽くなった感じがしたそうです。後ろ側から眺めると左肩が極端に下がって見えていましたが終了後、左肩が少し上がり、両肩のバランスが変わっていました。家族は数回、オンラインWSに参加していますがWS後1,2日、強めの咳をしていますが、長引くこともありません。自己調整の過程かなと思っています。
今回、私は、。左半身と右半身、そしてその間の中心軸が左右の半身をそれとなく支えているのでしょうか、それとも、それぞれが互いに支え合っているのでしょうか、右半身、左半身、そして軸、それぞれが負担なく、自立した関係性を保とうとしているように見えました。日常と違う見方で正面から身体を見ている感覚でした。
擬人化しますが、ストレッチの時から、左半身の足裏は、自信なく不安と怖れで安定感も全くなく、身体を支えるどころではないようでした。そのためか、左半身は不甲斐ない芒洋とした感じがしました。右半身は、足裏の安定感が左足裏よりもあり、、淡々と右半身として立っているようでスッキリと静かでした。その違いは、いつも感じている疲れやすく膨れているような左半身と右半身の左右差の通りでした。
共鳴テンセグリティのC地点では、身体がここちよく緩み、呼吸も深まり、動いたようです。A地点でも動きましたが、C地点の時より、ダイナミックさは感じなかったようです。B地点は、田畑さんの声がなぜか聴こえなくなりよくわかりませんでした。(今回は、左耳の中、左耳寄りの後頭部、頸部、目の奥が動いていました)A地点で、なんらかの準備の動きがはじまり、C地点で大きく動く、、という感じでした。
その間、身体は安心して自己調整しているようでした。特に左半身は足の親指から頭の先まで、日常で気になる部分をしっかりとチェックしているようで感心しました。
日常で不都合と感じることが多い、左側の脇、腹部、下腹部、股関節辺りが動く流れで胸が詰まった様になり少し早い動悸を感じた時、感情が刺激されるような感覚があり、立ったり、歩いたり身体が動くときに、自然な身体の使い方をしていなかったのか、あぁ、そうだったか~と深い理解が一瞬で起こったように思います。言葉にすると単純ですが。
終わって立ちあがった時、特に左の足裏がとてもしっかりと地面に接地して、身体を支えている自信のような充実感がありました。腰背部、背中全体が軽く、特に腰の辺りがすっきりのびたように感じました。また、左半身がリフトアップしたような感覚がありました。

4/1オンラインWSからやがて2週間経ちますが、時々思い出したときに教えていただいたストレッチをしています。少しふらつきますが、いつの間にかできるようになってきています。あんなに足首が痛くて出来なかったのに。身体の左右のバランスの差の違和感も軽減していますし、ふと気がつくと、足裏や背部に支えがあることを感じますし不自然な姿勢や動きに気づくことも多くなったと思います。
今回、いつも左半身が膨れているように重く感じ、不調と決め込んで考えがちでしたが、不調ではなく、歪んだ空間をただ整えていただけだったのかと、深く感じ入りました。この気づきは、日常を過ごすときにもイールドを学ぶ時にも、とても大切な経験だと思いました。
いつもありがとうございます。落ち着いて、深めていきたいと思います。

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オンラインワークショップの感想 Yさん

ほぼ毎回オンラインワークショップにご参加頂いているYさんからご感想を頂きましたので紹介させて頂きます。

一昨日のオンラインWS、ありがとうございました!

位置が決まって仰向けになっていると、早々に右半身の横隔膜の辺りと肋骨が広がろうとすぐに反応しだし、お腹には何か乗っているような、そして下肢方向へ動こうとしているような、そんな感じがしました。

他にも、耳の奥や、つま先の方とか、下肢だけではなくいろんなところが痛んだり、小刻みに動いたり…。

前歯は、転んだりぶつけたりなど顔面を打ったりしたわけではなく、きわめて平和的な形(?)で折れたのですが、心理的な衝撃はだいぶ大きかったです。

このおかげでいろんな気づきがあり、自分なりに向き合ったりもして、心理的にはかなり落ち着いた頃に参加した今回のオンラインWSでしたが、からだまではしっかり落ち着けていたわけではなかったのを再認識しました。

安心安全の場を感じて、からだのあちこちが一斉に反応しだしたみたいな感じで、我ながら本当に分かりやすいなと思いつつ、セッションを受けていました。

昨日外を歩いているときには、からだが自由にのびのびとしているのを感じ、今日はしっかり地面に足が付いているのを感じています。また、対面セッションを受けた後によく起こる、わき腹や首の方を熱い液体が通るような感じも、時々あります。

新型コロナが広がりだしてからというもの、たくさんの制限に直面するのは残念ですが、一方では恩恵というか、オンラインでこんな風に毎週のようにセッションの機会があったことは本当にありがたかったです。

とくに、予約をとって対面のセッションに行こうという余裕がなかった今回は、まさに助け舟のようでした。ありがとうございました!

オンラインワークショップの感想 Mさん

<3月3日 首の横から、休息と呼吸を取り戻す>

‐冒頭、田畑さんが位置を決められると、首の後ろの骨に沿った部分にちょっとした広がりができたような感じがあって、とても面白く感じた。

‐第1のワーク: 右腕は、肩から肘、肘から指先までの調整をずっと続けているせいもあって、落ち着き場所がなかなか決まらず、指をちゃんと顔につけているのかもあまりわからない感じだったが、肘を上に向かう矢印のように、というご指示の場面では、右わきがより開くようになった感触があった。

‐第2のワーク:耳を指で挟み、左を上にした時には、顎関節を思いっきり広げて、ムンクの叫びみたいな感じになったし、右を上にした時には、右の脇腹の入り具合をさぐること、そして右の股関節をおもいきり開いて調節することに専念していた。

‐終了直後、仙骨の存在がはじめて意識できて、最近認識できるようになった背骨のイメージとうまい具合につながった。

‐セッションを終えて椅子に座っていたら、左肩が何回か少しずつ動き、肩関節の収まりどころを見つけているような感じがした。

<3月5日 股関節を通して全体を休める>

‐右股関節を引き寄せた時には、右脚をどんどん外側に開いていき、左股関節を引き寄せた時には、うつぶせになって体の内側に左脚をおさめていこうとする動きがあった。股関節を動かすと、肩も同時に動きたがっているのが面白かった。

‐終わって立ち上がった直後は身体にまとまりがなくて、各パーツがばらばらの感触だったが、歩き回ったり、首や肩を回したりしているうちにみるみる全身が整っていったことにとても感動した。セッション開始前は右足に体重がかかり気味、内側と外側ではどちらかというと内側だったのが、終わってみると、足の裏がとても柔らかくなっていて、全面で床に接地できている。膝から下が柔らかく動くようになっている。首も伸びたような感じがした。

‐翌日:太ももの内側に支えができている感じ。脚の付け根のあたりがすっきりとしている。

脚を横に振り上げた時の上げやすさ、脚の軽さ。左膝が緩んでいることを感じ、そしてそれが右腰の柔らかさにつながっていることに気がつく。右肩肩甲骨のあたりにスペースができていることを感じる。膝がゆるんだせいか、O脚が緩和したような感覚がある。背中が柔らかくなり、両肩が下に落ちている。右肩、右腕、右ひじから下の収まり具合を頻繁に調整している。

<3月12日 骨盤帯 特に臀部を通して全体を休める>

‐自分の位置決めの時の感触が、いまひとつしっくりこないままセッション開始。左脚は内側に寄せたがるし、右脚は開いて、のパターンにもっていこうとする流れは変わらない。股関節を意識すると、肩関節も連動している感じがやはり強い。

‐2つのワークが進むにつれ、右半身に比べて左半身の詰まった感じがどんどん強調されていく体感があって、途中、ちょっといやな感じを持ちつつも、そのまま身体の動きにまかせていた。

‐しかし、最後の調整の段階で、左顎を緩め、左骨盤の上あたりを見事に伸ばし、また、左足首をさかんに振って、左足首の骨を、“イテッ”と心の中で大きな声を出してしまうほどにずらし、左右の違和感をみごとに調整しきってワークが終了。セッション直後に椅子に座ってみると、右腰の柔らかさがより一層増していることに気づく。背中がゆるんで、肩が下におちている感じもあった。

オンラインWSに参加させていただいて、ここまで、とてもいい流れをつくることができていると思う。股関節、脚の調整、そしてそれが肩、背中に伝わって、身体全体が着実に整っていっていることを実感している。

左膝、左足首が緩まって、それが右腰の柔らかさに結びついていくなど、思いもよらない変化であったし、さらには、右腰が緩むことが、懸案となっている右肩から右腕にかけての動きの改善を明らかに促していることも実感している。ひとつの変化が思わぬところの変化を引き出す流れがとても面白い。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

オンラインワークショップの感想まとめ

オンラインワークショップの感想 Tさん

先日の肩を扱ったオンラインワークショップに参加された方から感想が届きました。

‐ 自分の場合、「肩」と感情はどうも密接な関係があるらしい。2月10日の肩に焦点をあてたWS1回目では、最初の位置決めのところで、すでに意識がふっとより深いところに落ち、途中嗚咽して、最後は画面に背を向けたまま脱力してセッションが終わってしまったのだが、その2日後、ある夢をみて、起きたら身体の細胞すべてが薄い「怒」に覆いつくされている体感を味わった。

続く2月25日、肩の2回目では、途中から涙がにじんできて、セッション最後には膝を抱えて首をうなだれたまま、「哀」の感情に包まれてセッションが終了した。‐ いまだに「哀」の感情からは抜け切れていないし、とにかく一日中眠くてしようがない日々が続いているが、おかげ様で身体はいたるところで調整を続けていて、特に26日のWS後には、首、肩の全面がグンと伸び、右腰の入りが深まった感じが強くなった。そして、何より、首から下の背骨の感じがリアルに体感できるようになり、それにつれて、背面の自由度が格段に高まっていることを感じる。

‐ また、自分の周りで、まるで計らったかのような嬉しい出来事が起きたりして、今、自分が進んでいる方向は間違っていないな、と実感できている。セッション中、田畑さんは、感じたことや、感覚を「味わう」という言葉をよく口にされるが、たとえ避けたくなるような苦しい負の感情であっても、逃げずに「味わう」ことの先にあるもの、を大切に想いながら、もう少しこのまま進んでいこうと思います。いつもありがとうございます。

遠隔セッション オンラインクラスの感想 Oさん

オンラインワークショップに数回参加頂き、オンライン個人セッションをお受けになった方からのレポートです。

世界情勢が緊迫する中で、地に足をつけること、自分の体の中に「安心」を感じることができたのは、私にとって(そして多分、多くの人にとっても)本当に大切なことだと思います。

セッション中は、体の中にさざ波が感じられるたびに、先生のおっしゃる「Yielding Embodiment Orchestration」の「オーケストラ」のイメージが頭に浮かび、確かにその通りだなと思いました。
また、言葉にあまり重きを置きすぎることは、よくないように思っていた中で、セッション中に「委ねてみてください」という先生の言葉に、何かプツンと細い糸が切れるような感覚がして「安心」が全身に広がった時は、ギフトのような瞬間でした。

人間はやはり「言葉」に頼っている生き物だし、人と人の間をつなぐ信頼を作り出すツールとして「言葉」を大切にしてもいいんだなと思い直しました。

また、先生の記事「イールドワークで学ぶ空間身体学」を読ませていただいて、「安心があってからこその安全」なんだということが書かれていて、とても腑に落ちました。
日本は「安全・安心」が大きく謳われる中で、実は「安全」を求めるばかりに「警戒」が強まり、結果、本当の「安心」が提供できていない傾向があるように思います。私がフランスに来て感じたことは、「フランスは日本ほど安全じゃないかもしれないけれど、安心できる場所がそこかしこに散らばっている」ということでした。
私が日本の社会や、日本の家族に感じられなかったものに対する回答がここにある気がします。

同じ記事の中に、イールドとは「待つこと」であり「施術側がよかれと思う変化を押しつけず、プロセスを無理に進めようとしないこと」というのがあり、これはまさに「子育て」のことだなと直感しました。
そこで、子供達のためにも、イールドをいつか学んでみたいと、思い始めています。
とはいえ、まだ始めたばかりなので、初めはうちの猫(モモちゃん、メス8ヶ月)のお時間を借りて練習させてもらって、ゆくゆくは、心理カウンセラーを目指すパートナーにも、練習に付き合ってもらおうとも思います。彼自身、大病と手術を経験し、身体が「委ねる」とは程遠い状態にある上、将来のクライアントとの「間」を見つける上でもイールドは有用だと思うからです。

イールドは「共鳴」であり、「アート」であり「ワールド」ですね!

オンラインワークショップの感想 Tさん(石灰化沈着性腱板炎)

イールドのワークショップには何度か参加しています。その度にカラダが自然と自己調整をしている自然な動きに逆らわないようただゆったりとマットの上で休んでいます。

感想をと思いますが言葉にすることがとても難しくありがたいと思いつつ、失礼をしていますことお許しください。

肩を通して休息と呼吸を取り戻すその2
今回は「肩」という言葉で参加させていただくことにしました。これまで肩の力が抜けないこと、なぜか肩に力が入ってしまうことにどうしてなんだろうと思っていましたので。この参加した日の翌朝、肩や背中の上部がこれまでにない軽さ、開放感があり、多分今も続いていると思います。
ワークショップの時間はまさに肩を通して休息と呼吸を取り戻す時間だったのだろうと思います。
私事ですが、以前、石灰化沈着性腱板炎で左肩、腕が息もできないような疼痛で治療したことがあります。患部注射で疼痛は治まりましたが左肩や腕がかたまってしまい、動きを取り戻すことに数年かかったように思います。今も何となくシコリのような気配をかんじる気もしますがムリなく腕を前後左右に動かせるようになっています。
イールドのワークショップに参加させていただくようになり、その度にその時の記憶が身体に残っていて自己調整しているのだろうか、と感じていました。
左側の肩や腕、左半身は、身体の各部位とうまく繋がっていないような感じがしてぎこちなくなんとかしようと個別の動きをしているのに連動していないような、。横になっているだけなのに心臓の鼓動が激しくなり、バクバクし、それを見ていると左の肺が縮こまっているようで、それも、見ていると少しずつ呼吸が楽になったのか、肺に、鎖骨の辺りにも空気がたくさん入ってきたような感じがあり鼓動も落ち着いてきました。
ワークショップ2日後の今思うと、息をするのも怖かった疼痛で左の肺は縮こまっていたのでしょうか、思い当たる節が少なからずありますが。
石灰化沈着性腱板炎の痛みが始まったころ、
身体の真ん中、中心から左半身と右半身が真っ二つに音を立てて、分かれてしまったような強い衝撃がありました。不思議過ぎて、整形外科の先生には言えないままで、疼痛も辛かったのですがこの衝撃も何事が起ったのだろうと今も強く記憶に残っています。
そういう経過をカラダは自己調整しながら休息しようとしているのでしょうか、自分のカラダと簡単に思い込み過ごしてきましたが、カラダの自動的な、自然な動き、快適に生きようする動きに深い感動のような思いがわいてきます。
今回のワークショップの最後に上向きで休んでいる時、肩や背中の接地面の広さに驚きました。床の上で休んでいる時、何かから開放されたようなひろがるような何とも言えない心地よさがありました。その寛いでいるような自然な身体をただみているような、ただ身体だけがあるような、静かな居心地でした。

「イールド」とは、身を委ねるという行動のことなのですね。イールドワークの知識はありませんが
そうだったか~と(大雑把で申し訳ないですが)これまでの自分やその身体や過ごしてきた日々がほぐれていくような深い安堵感を感じています。

オンラインワークショップの感想 大阪Mさん

ロルフィング10シリーズを終了され、その後も何度か大阪からセッションにお越し頂いているMさんですが、オンラインワークショップにもご参加頂き感想をお寄せ頂きました。

2月18日(金)手と頭を通して、全体を休める

‐WS開始直後のデモでは、田畑さんと相手の方が会話を始めると、身体がふわっとして、画面のほうにふらふらと足が向いてしまう。普段とはちょっと違う体感、いままで経験したことがない感じだ、と思う。相手の方が落ち着き場所を探り始めると、自分はその場でくるくると回転を始める。以前のオンラインWSでも回転を始めることはあったけれども、今回は回転の速さと強さが段違いで、針をぐるぐるさせている方位磁石のようなイメージが思い浮かぶ。田畑さんが場所を探しはじめると、その回転がピタっと止まる。田畑さんの位置決めでは、2か所のうち、自分は最初のほうが、身体がおだやかでいられる感じが強かった。

‐自分の位置決めが終わり、田畑さんの位置決めが始まると、身体はパソコン画面の方向にぐいっと強く引き寄せられ、仰向けだった身体は、顔を横に向けたうつ伏せの状態に落ち着く。そのままじっとしていると、畳への接地の程度がどんどんと強まっていき、畳に吸いついていくような感触、このままずっとこうしていたら、次になにが起こるのか感じてみたいな、と興味が湧いてくるほどだった。

‐仰向けになって、ご指示に従い、おなかの上に手と水の袋を乗せるが、ほどなく両腕を開きぎみの位置に動かしてしまう。立てていた右脚を外側に倒して股関節を開き、右腕を少し上にずらした位置でいると、右腕、右脚を結んでできる三角形のようなスペースにじんわりとした温かさが感じられだし、なぜか「しあわせ」という単語が思い浮かんだ。

‐後半、水の袋を額に乗せてご指示に従っていると、後頭部、副鼻腔のあたりに広い空間の存在を感じだし、首の前側に乗せてからは、肋骨を大きく開き、胸をそり気味にして空気をため、両腕にも空気を満たし、その下、足の先まで、詰まりを感じる右脚あたりは揺らしながら、くまなく空気をいきわたらせる感触。このときイメージとして浮かんできたのは、絵本の「スノーマン」の姿、あたたかみの感じられる体つき、にっこりとした表情。身体の中全体にゆったりとした広がりを感じる。それに続いて身体を取り囲む空間のひろがりを感じようとする動き、両手を上にあげて空間を包み込むような動作をする。とてもおだやかな心持ち、それと同時に気分がすっきりとする感じもあった。

2月19日(土)休める体を取り戻す

‐田畑さんと最初の方とのデモ、田畑さんの選ばれた初めの位置では、自分は思いっきり首を前に倒して背中を少し丸め、膝も少し緩めてじっと立っている。次の位置では、頭をゆっくりと起こし、身体全体をピンと伸ばすようにして立つ動き。身体の爽快さを感じる。そこからまた移動されると、首を再び倒しはじめ、背中を丸め、両膝を曲げて床にゆっくりとしゃがみ込む。

‐自分の位置決めでは、左体側を下にしていい場所に落ち着いたが、パソコンの位置が遠いのか、田畑さんの声が聞き取りにくく、画面をオフにして自分のすぐそばにパソコンを移動させる。

‐腹部のあたりのワークから再び参加、田畑さんの指示にしっかりと従っていく身体を感じる。肺、心臓のあたりで臓器の重さを感じつつ身体を休めているとき、気になっている右肩甲骨のあたりを上げたり回そうとしたりして盛んに動かす。

‐頭のあたりのワークでは、鼻の通りがとてもよくなり、また、眼球が、2月4日の時ほどの強さではないが、自然と動きだす。目をぎゅっと閉じたり、思いっきり開いたりの感触もあった。しばらくして、顎を上げ、首の前側を思いっきりのばしたあと、体を丸めてじっとする時間をとる。

‐そのあと、仰向けになり、膝をたてておさまりの良い位置を探すとき、臀部を少し引き上げ気味にすると、背面が畳にぴったりとくっつく場所を見つけられて、身体がとても満足している感じがした。

‐そのまま身体を休めていると、左右の耳が貫通して、顔の中心あたりに一本空洞が走っている感覚が起こり、続いて、先ほどの鼻が非常によく通っている感じが再びやってくる。そのあと、口を思いっきり開いて、顎関節を広げる動き、鼻の穴を思いっきり開く動き、そして目をぎゅっとつぶった後おもいっきり開く感覚の動き、が一連の動作として起こる。

‐最後は、下半身だけ右側に倒し、首は左側に向けてひたすら身体を休めたままWSが終了した。

  • オンラインWSを何度か経験してみて、冒頭のデモンストレーションで、田畑さんと相手の方が作り出す空間を感じようとするときの自分の身体の感触が、毎回見事なまでに異なることがとても興味深く思われる。また、テーマの決まったWSの中でも、自分が今気になっている点は、その流れのなかでしっかりと調整しようとする身体の賢さも回を重ねるにつれてますます感じられるようになっている。

ADHDと診断された方へのリモートロルフィングセッション

10回のストラクチュラルインテグレーションのシリーズを終了された方から、50分のリモートセッションのご希望があり、Zoom経由でセッションしました。感想をお送り頂いたのでご紹介します。(転載許可は頂いています。)

先日は施術をしていただきありがとうございました.感想をお伝えしたくてメールしております:


・遠隔にも関わらず,以前に生のロルフィング/SIの施術を受けたあとと同じような感覚が身体に残っています(軽い肩こりのような症状が出たり消えたりする,呼吸が深くなっている,地に足がついている感じがあるなど).大変興味深いです.

・もともと,ADHDによる集中困難の症状が主な困りごとだったのですが(頭の中が常にチリチリ・チラチラしていて仕事や学業に集中しづらい感覚がありました),田畑さんの施術を受けてから,物事にfocusしやすくなっているような気がします.とはいえ視野狭窄的なfocusの仕方ではなく,もう少しふわっとした感じのfocusの仕方と申しますか.木も見て森も見る感じと言いますか.

・施術中に目を閉じつつ手や足を動かした時に,自分のボディイメージが「見える」ようになっていたのには驚きました.今は施術中に比べると少しぼやけましたが,施術中は手の小関節一つ一つまで「見えて」いました。

・話はややそれるのですが,先日,精神科で実施したIQテストでは言語性IQ>>動作性IQを指摘されました.つまり「言語的な処理能力は高いが,非言語的な処理能力が相対的に弱い」という話で,確かに自分は昔から何事も言語化して理解したがる傾向があるのです.

・これまでの人生の中で,本来は非言語的に「身体で覚える」方が自然なはずの「手作業の手順」や「武道の型」なども,私は言語に逐一翻訳して理解しようとしてきました.しかし,複雑な動作になればなるほど言語化が難しく,(仮に言語化できたとしても)言語化した際のデータ量も膨大になるので短期記憶やワーキングメモリに負荷がかかり,多くの場合,メモリの容量オーバーで破綻してしまうわけです.身体で覚え理解すべき事柄を無理やり頭(≒言語)で覚え理解しようとした結果,ワーキングメモリに負荷がかかり,集中力が奪われてしまう.…これはあくまで仮説に過ぎませんが,私の内部でこのようなことが起きていたのではないかという気がしたため,ロルフィングを受ける中で自分の身体や周囲の空間と非言語的な形で対話することが役に立つのではないかと思い,今回田畑さまの施術を受けてみたわけです.

・結果として施術を受けたのは大正解だったかなと思っています.集中困難という特定の症状の改善に繋がりそうという意味でも「施術を受けて正解」だったと思うのですが,それ以上に,「自分の言語優位な頭でっかちの生き方を変え,身体や空間との非言語的な対話をもっと大切にしてゆかなければいけない」という人生全体に関する根本的な気づきが与えられたことが大きいです.

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