ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

カテゴリー: セッション7

モニタープログラムWさん 7/10

セッション7

今回は口・鼻内のセッションでした。
セッションを受けることで、口や鼻の中の広さやつながりや空間を感じることが出来、それが数日経っても続いています。

セッションを受けることで、その部位を微細に感じ、認識出来るようになっています。
身体の認識が上がることで、つながりや不調に気付けるようになっているように思います。

自分への意識が高まり、他者との境界が取りやすくなっており、また自分自身の幸福に繋がっているか、自分を愛せているかといった意識も深まっています。

自分に合わないものが分かりやすくなっており、
家の中の物の手放しや、より品質の良いものへの入れ替えも進んでいます。

仕事についても思うところがあります。日々の思考や感情の現れを大切にしています。

舞台のセットや空間デザインを手がける方 7/10

【7回目レポート】

<7回目の施術>
・今回は頭から上のほうの施術にうつっていくと聞いていましたが頭 (頭蓋骨)を正しく整えていくのに、まさか口の中からアプリーチするとは思わなかったので驚きました。

・口の中を触っていただいた後では、頭蓋骨の中の空間を感じました。鼻の後ろの頭全体が、空洞というか、ぽっかりと丸く空間があるような感覚です。本当は骨や脳が詰まっている部分が、まるで何もない空間のように感じたのが面白い感覚でした。
<背術直後>

・ベッドに腰掛けた時に、今までは胴体や足の感じ方が変化したかに意識が向きましたが、今回は身体よりとにかく、頭部がとても意識されました。「頭が身体(首)の上にある」という、当たり前なのですが、いつも特に意識しないでいることを初めてちゃんと感じられた気がしました。
・歩いてみた時の変化も、とにかく「頭部」でした。こんなにはっきりと「頭」を感じながら歩いたことはなかったです。とにかく頭の存在感が凄すぎて、身体や足の変化があるのかないのか、わかりませんでした。
・帰宅中に感じたのですが、「視覚が冴えた」といいますか、街中の看板の文字などがいつもより意識に入ってきました。それまではそこに看板があることすら全く認識していなかったのに、看板の文字情報に目が止まり読んでいた、というようなことです。(長時間続いているわけではないですが、施術後は明らかに変化がありました。)

<施術から現在までの変化>

・顎周り、口周りを整えてもらったことで、顎が頭蓋骨から正しく「ぶら下がる」ようになっているかも!と思いました。もともと、集中する時などに歯を食いしばっている傾向があると言われていて、たしかにいつもエラを押すと気持ちがいい(つまり、エラが凝っている)状態だったのですが、施術後はそのコリが明らかに弱まっています。口(顎)が力を抜いた状態でいられているのだと思いました。 ・鎖骨は平行のままで良い感じです。鎖骨(肩)をさらに降ろそうとすればまだ降りる、という感じだったのが、ほとんど降りなくなりました。(つまり、普通にしている時にすでにちゃんと降りている。)

ご家族のサポートの合間を縫って遠方から ~7回目

セッションの最初、田畑さんの立ち位置によって、感じ方が随分異なっていた。違和感が少ない場所の時は、だんだん呼吸が変化し、安心してベッドに身体を預けていけるようになっていくようだった。セッションの最後の方は、身体の緊張が大分とけて、どの位置でも重い感じが緩和されていた。

どんな状態か質問されることで、改めて自分の身体の変化に丁寧に目を向けるようになり、少しずつ、力を抜いてゆくことができていたように思う。
今回は、口の中や鼻、顎周辺に触れられてゆく中で、呼吸が深く変化してゆくのが感じられた。特に、口の周りはいつもぼんやりした感覚だったのが、動きがよりはっきり感じられるようになっていた。

セッション中、顎の骨の重みを感じることは難しかったので、なんとなく力をぬくことを意識してセッションを受けていた。口の中、鼻と触れられてゆくと、目の奧が広がっていくようで、鼻から息がより吸いやすくなった。それに伴い、首の後ろやお腹周辺の巡りが良くなっていくようだった。

セッション後も、鼻、器官、肺がつながっているイメージで呼吸をすることを時おり意識してみている。そうすると、肩の力がぬけて、お腹が硬くなっていくのも軽減されているような気がする。

ここ2年ほど、歌を歌う時の声が力んでしまいがちだったのだが、セッションの後、歌う機会があり、何度か声を出すうちに、声の出し方にも変化が出てきて、地声が出しやすくなったように感じた。
残り3回のセッションだが、施術中に気づいたことを日常にも取り入れながら、自身の身体がどう変化するかみて行けたらと思う。

エネルギーワーカーで、イールドも習得中のYさん〜7回目

〇セッション当日

・朝は背中から腰にかけて張っているように感じていたが、セッションのはじめに歩いてみたら、右の足首近く、脛の辺りに違和感があった。

・セッションは仰向けで、首から頭にかけてワークするとのこと。

ベッドに横になった時から、右半身が沈んでいるような、右に傾いているような感じがあったが、田畑さんが最初のポジションを決めようと動くたびに傾きが次第になくなっていった。

まず脚からワークされたが、わりと脚の方と首の方とを行ったり来たりとか、同時にタッチされることが多かった気がする。首をとくに丁寧にワークされたが、その度に仙骨の辺りに熱いものがじゅわーっと広がる感じがあった。

それから、意識がちょっと違うところへ漂う感じがあって、その間からだはぽわんと着ぐるみに包まれているような感じだった。

そして、いよいよ口と鼻へ。今回この10シリーズを受けるにあたっては予備知識を入れないようにしているので(知識に自分の感覚を合わせてしまったり、答え合わせのようなことをしてしまいそうなので)、鼻や口に指を突っ込まれるとは知ってはいたが、どの程度かは分からず少し緊張していた。

口の方は指が入ってきても意外に違和感はなかった。食道や声帯、消化器官までも楽にして拡がる感じを味わうとか、うまく感じられたかは分からないけど、こんな風に感じようと思ったことなかったなと思って(当然ですが)、ちょっと感動した。

鼻は、意外に奥の方まで指が入ってきて、最初胸の内部の方、食道の辺りなのか、肺なのか、横隔膜の辺りなのかは分からないけど、左側のどこかの膜が波打ったような感じがあった。驚いたせいか、拡がろうとしたせいかは分からない。

また、口の時か鼻の時かは忘れたが、仙骨の辺りも反応していたし、横隔膜の辺り、みぞおちの脇の辺りは一瞬かなりの痛みが走った。(これも左側)

最後、起き上がってベッドに腰かけた状態で調整してもらう。

このベッドに腰かけた状態では、自分では真っすぐに座っているつもりでも、毎回仙骨をもっと立てるように言われる。目をつぶった状態で言われた通りにしてみると結構前傾しているような感じがあるが、目を開けてみると前傾していない。

歩いてみたら、左の土踏まずのところが少し痛いような感じ。首はどうかと聞かれたが、その存在すらないような…。首にはどこかしら張りがあるのが常なのに、それが全然なかった。

最後に写真を見たら、腰椎の辺りが拡がって、首なども上に伸びている印象だった。

今回は、オーソドックスなロルフィングの手法を使うことが多かったし、最後の調整は痛くなかったかと気にしていただいた。が、今回も繊細にからだと対話してもらってワークされた感じは変わりなかったし、強い圧も、矯正とは違って、からだが向かいたい方向へ行くためのきっかけを与えてもらったような感じで、痛いは痛かったけど、ダメージになるようなものではなかった。

帰り道、行きよりも断然歩きやすい感じで、お腹もさらに一段階自由になった感じがある。ずっとあった、うまい収まりどころが見つからないという感覚が、だいぶ薄らいでいる。

〇セッション翌日以降

・セッション翌日、首が、普通の姿勢では何の問題もないが、下を向いて携帯を見たりしているとやたらにきつい。また、昨日のセッション中は左半身の横隔膜やらみぞおちの辺りが痛くなったりしていたが、今日は同じ感覚が右のわき腹にある。

呼吸を感じてみると、自然にお腹の奥の方まで空気が入ってくる気がする。普段はこの一歩手前までしか息を吸えないような感覚が以前はあった。

・4日目辺り、お腹を感じてみると、みぞおちの辺りが、息をいっぱい吸い込もうとして、そのまま動きが途中で止まっているような、引っかかって緊張が抜けないでいるような、なんともいえない感覚がある。以前からこの感覚はあるけれど、すごく不快に思えて、あっても感じないようにしていた。今は、この感覚があっても、ジャッジせずになんとか見ていられるような感じ。

・セッションから約2週間後、「支えの充実」という田畑さんの4日間のワークショップに参加した。その間毎日ワークを受けて、ビフォーアフターの写真を見ると日々変わっている。10シリーズを受け始めてからだいぶ歩きやすくなってきていたが、よりよいバランスに変わるポテンシャルがまだあるというのがすごいなぁと思う。2日目にデモセッションを受けたが、呼吸するたびに感じていた横隔膜辺りの引っかかりがだんだん喉の辺りまで上がってきて、それから消えてしまったか、気にならなくなってしまった。その後午後の実習のセッションを受けたとき、本当に呼吸が楽で、何の引っかかりもなくて、とても平和な気持ちになった。このワークショップ期間中はかなり眠気が強かった。

・横隔膜辺りの、何か引っかかったような、動きが途中で止まったような感覚は、ワークショップ後数日経った昨日、今日とまた出てきたが、そのせいで呼吸しづらいような感じはないし、この感覚と共存しやすくなった。

・ワークショップ前から、左足首に違和感がある。歩いている時は気にならないが、横になるとなんとなく痛いような感じ。ワークショップ中に受けた実習のセッションで一時なくなったようだったが、また違和感が出てきている。

心の平安を求めて〜セッション8

背面から全体のつながりのセッション。
全身4方向の写真を撮ってもらってから、歩く。ぎこちない感じ。なぜか、左の親指先にピンが刺さったような感覚を急に感じて気になる。
うつ伏せからスタート。首は右に向ける。首のつけ根に力がかかって痛い。右手、右足を曲げて、ベッドに触れている面を感じる。
立ち位置を聞かれる。ベッド後方の左右と、上半身に近い所での左右。ベッド後方では、明るい、暗い、をまず感じた。以前ほど違いに差が出なくなった感じがしたが、上半身での立ち位置では、頭の後ろ側になる左に立たれると、振り返って確認したくなった。顔の方の右側では、安心感があった。立ち位置を感じることで、自分の領域が広がって、この身体だけでなく空間まで自分の存在の一部となることに気づく。自分はもっと広くて、自由なんだ、、、、、。
しばらくベッドに触れている面を感じ続ける。こうしていると、内的な微細な動きが少しづつ広がっていって、身体を、あるべき位置に自発的に調整していくようだった。首の痛みが意識の中では強いのだが、その痛みを和らげていく働きが静かに身体の中で進行しているように感じられた。
足からそっと触れられる。呼吸が少しづつ深くなっていく。足にCS60の感触だと思うのだが、今までのような金属の感触が感じられなかった。じーんと温かさが伝わってくる。
体位変換する。顔向きが左から右向きになるだけなのに、垂直に横たわったような感覚。以前にも感じたことがあった。首のストレスがなくなって、身体と意識だけの感覚になる。
左半身のセッションが終わると、上向きになる。両膝を立てる。右膝の位置を調整される。ベッドに腰掛けて、浅く座る。座ると、上半身がすーっとまっすぐに立っている。今までより支えがしっかりできた感じ。頭が少しぼんやりしている。立って歩く。骨盤から先に足がスイスイ出ていく。上半身はそれに乗って、ついていく、という感覚。腿はどうですか?と聞かれて、ああ、腿から足を牽引して進んでいってるんだー、と気づく。
セッション後の写真を撮ってもらう。セッション前と比べると、ああ、体が伸びている、、、。ちぢこまっていたのだな、、。
歩いて帰る道すがら、、、。何かが気楽になっている気がする。物事に対する深刻さが薄れて、ガッチリしていた物の輪郭がぼやけてきている感覚がある事に気づく。物と物が混ざり合ってゆるやかに存在している感覚。自由な感覚、、、。
先日見た、横尾忠則さんの最近の作品のように、ひとつひとつの色や形が混ざって大きい点描になっているような、、、。それは、とても気楽さがあって素晴らしい感覚だと感じた。あの絵の様子が自分の現実にリンクしていると感じるなんてすごい事だ。横尾さんの作品は大好きで、今まで見てきたけど実生活でここまでリアルにリンクするなんてなかった。そんな楽しい、うれしい日が来るなんて、昔の自分に言ってあげたい。
そんなに人生に深刻にならなくていいんだよ〜、生きていることに自由さを感じることもあるんだよ〜、と。

心の平安を求めて〜セッション7

内臓としての消化器と呼吸器のセッション
はじめに全身の4方向の写真を撮ってもらい、歩く。いつもより歩きやすい気がする。体が軽い?、、、?むくんでいるが、湿気もあるが、、、。
上向きになってベッドに寝る。右腕、手のひらに布ごしにcs60の感触。黄オレンジ色の光のかたまりが入ってくる。じわーっと温かくなって、肘まで流れてくる。肘にcs60が触れる。左こめかみにピリピリ反応が出る。上腕、三角筋あたりにcs60の感触。
右足首の上あたりにcs60、摩擦がある。胃が動いて、お腹が鳴る。
左腕も布ごしにcs60が手のひらから当てられて、じわーっと温かくなってその感覚が広がっていく。肘部分はしばらく、ゆっくり摩擦される。この辺りは先週から切り込むような痛みがあったので、少しづつ緩和されたらいいなぁ、、と思う。始終、消化器が反応して動いている。上腕部分まで終わると、一気に呼吸筋が緩んで、深呼吸が起こる。
その後、左足首上部にcs60の感触。
次にお腹にcs60の摩擦が入る。胃の中心あたりの、いつも硬くなって慢性的なこわばりがあるところで、そこに、ピンポイントでcs60のエネルギーがじーんと入ってくる。しばらくすると、こわばりが緩んできてお腹が柔らかくなった感じがする。
口腔内のセッション。右下の口腔内が奥から緩んでいくのがわかる。緩むと口から食道のつながりがリアルに感じられる。口腔上部が終わった時に、口の中がすごく広いトンネルの天井のように丸く広がって、そのトンネルがどんどん伸びていって胃までつながっている様子が見えた。食道ってこんなんなんだー!!!確かに口は消化器の出先器官という認識はあるけど、それをビジュアライズしたのは初めてだった。すごいなああああああーーーー。
次に鼻腔のセッション。鼻の奥は副鼻腔や肺と繋がっていて、日常それを意識する感覚は経験がないが、セッションが終わると、確かに鼻の奥の広がり、そして気管支、肺とのつながりが実感として感じられた。そして、呼吸がものすごくしやすい。鼻の奥は、吸った空気をいくつかのフィルターを通して肺へと送っているんだなぁー!普段全く意識したことがなかったけれど、ものすごくありがたい事なのだと、身体の仕組みに感謝の気持ちがわいてくる。空気の取り込み一つとっても、どれだけ精緻なシステムになっているんだろう!もくもくと身体の仕事をし続けている細胞のひとつひとつの健気さに驚きの気持ちと全て有機的なつながりを持って、連携して常に一番いい状態を作り出そうとがんばっている、命の不思議に圧倒されてしまう。

セッションが終わって、ベッドに腰掛ける。呼吸があんまり楽なので、感動する。両方の肺が、オレンジ色で肋骨の中で、羽根のような形できゅっと収まっているのが浮かぶ。ウエストが細くなって、上半身が逆三角形にまとまっている感覚。肋骨の中の肺が生き生きしている。肺が生き生き、、、、。そんな経験は初めてだ!
4方向の写真を撮ってもらい、歩く。セッション前より歩きやすい感じがする。軽くなって進んでいけそうな気がする。

セッション後約2週間後、朝起きると、前回と同じ左首が回らなくなった。朝方の窓からの風で冷えたのかも、胸鎖乳突筋が固まっている。今回は1日で、ある程度の痛みは緩和されたが、左肩甲骨下部あたりに違和感が出ている。痛みや違和感が出るのは、その時は辛いのだが、その痛みも含めての今の状態がわかるので、部分が全体である感覚として身体の全体像を感じていける、と感じています。

ドイツで活動されている舞踏家 7/10

第7回目

前回のセッション以来、机に座ってラップトップに向かう時間が長く、首を突き出す姿勢になってしまっていた。その度に姿勢を直すのだが、それよりも机をスタンディングデスクにするとか、根本的に変えた方が良いのだろう。

セッションに向かう途中、かかととくるぶしが痛い。折角足の指が開き、指の付け根を使って踏み締められるようになったのに、思い切り歩けず残念だ。

すっかり忘れていたが、小学校6年生の時に左足を捻挫して数ヶ月間後遺症が残ったことがあった。4年前にも右足首を捻挫している。今回のこの痛みは古傷と関係あるのだろうか?

今回は移動中に座ったまま眠ったりして、少々首に負担がかかって痛む。慣れっこになってしまっているのだが、考えてみればそれ自体が無茶な習慣だ。

セッション開始。左側と右側に施術者が立ち、スタート位置を決める。左側はざらざらした感触で、右側は温かい液体が流れるように感じる。触れられていないが、脚がガクッと動くポイントがある。

最初は脚や腕に触れられる。施術者の左右の手で二つの点に触れられているのに、第三のポイントにも触れられているように感じる。第三のポイントは冷たく感じる。

本日の目標は頭部の調整ということで、頬、左右の鼻の穴の中、左右の上顎、下顎に触れられていく。

まず鼻の脇から頬骨にかけて触られる。指先が非常に繊細で柔らかい感触なのに驚く。

次は鼻の穴の奥に施術者の指が入り、喉への空間を意識しながら骨の重さを感じるよう指示される。上下左右の歯茎も同様に、骨の重みを感じながら喉への空間を意識する。

最後に施術台に腰掛けて、消化器官が一本の管になるよう意識する。食道から胃、胃から十二指腸、小腸、大腸、肛門と、背骨の前で位置を意識する。

鼻から吸った息が喉の奥に当たる。これも喉から気管支・肺に空気が行き渡るのを意識する。

背骨・気道・消化器官の位置関係を意識しながら呼吸する。飲食時以外に消化器そのものを一つの管として意識すること自体が初めてのことだ。体内に意識を向けながら静かに呼吸する。情報量が多くて集中が途切れてくる。

すると、前々回に続いてイタコの口寄せのような現象が起き、口先が激しく不随意運動を始めた。声は乗せずにしばらく動くままに任せていると、何かの塊が口から出て行った。この塊と自分との間には双方向にエネルギーの交換が起き、不要なものを見送った、という実感があった。それ一回では出切っていない感触があり、再び不随意運動が起きる。今回も何かの塊が口から出たが、初回のようなエネルギーの交換があったという実感はない。

この件を田畑さんに申告する。「残りの3回で出るといいですね。でも出た方がいいのかどうか。」と田畑さん。

その塊自体が何なのか、分かる場合もあれば分からない場合もあるので、力まずになるがままに任せておこうと思う。

足は痛むけれど歩いて帰路に着く。交通量の多い道路脇で歌うと音域が伸びている。実践では使えない声質だが、高音はBb7、C7、D7まで一瞬出ることがある。また、一つの子音から別の子音へと口の形を変化させる時、一つ一つをスムーズに繋げられるようになっている。

吸った空気を目の涙腺のあたりからも出せるように感じる。

帰って鏡を見ると鼻筋が真っ直ぐになっている。

田畑さんの指先の感触を自分で再現しようと思い、色々試してみる。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー

様々なジャンルを手がけるプロデューサー Rolfing 7/10

ずっと続いている膝の痛みが結果的に施術の後になくなるのですが、

施術ルームに到着するまでの間に、足が重くてしょうがなくなり、NIKEのランニング用のスニーカーを購入してしまった。

それ程足が重かった。

NIKEにはきかえると足は軽くなった。

施術ルームに入ると、左膝は存在感を増して膝のまわりだけが大きく腫れたように感じたが、痛みは薄らいだ。

仰向けにベッドに横たわり、今日のメインは顔というか口腔内と鼻の穴。

口の中に指が入り、頬骨の下あたりに指が置かれ、その指に頬骨を預けるようにして頬全体の重さを載せた。頬の所へ顔面の重さをかけようとすると身体全体の重みもそこに横たえるような感覚だった。

眉間に皺が寄る。これは癖なのだが、顔面を土俵にしてシコを踏むような感じで難しい。しかし、意識的に、頬に重さをかけることで、いらない緊張や重圧を、要らない部分にかけていたことに気付くのであった。

頬骨から喉、気管、食道から腸までが弛緩していく。

顔面の肉と骨の間の空間が開いて、そこに風船がひろがっていくようだ。

身体の外が身体の中にある。口から肛門まで、が、ゆるゆる広がって涼しい風が吹き抜けるようだ。この感覚を知ることで、そして意識的に緊張を緩めることでたくさんのストレスから救われるであろう。

そして鼻の穴。指が入るという事実に緊張する。

緊張していたはずなのに、鼻の穴から肺、そして全体へと酸素がジュワ~と広がって、お腹を通って太ももから足の先までがあたたかい。鼻の穴は開放感と栄養を身体へ送り込む働きがあったのだ。いつも軽い鼻炎で鼻水が予測不能なタイミングで垂れてくる鼻の穴を、恐怖の出口として捉えていたのは間違いだった。鼻は幸せ、多幸感の入り口だ。

膝や首、肩の痛みを感じている時は狭い部屋に閉じ込められているようだが、セッションの最中には身体の外と内に広がる空間に風船が浮いているようでちょっとした無重力状態だった。痛みや疲れが溶けてなくなり身体が浮いている。

施術が終わり、ベッドに座った時に、自分の今の年齢の身体をしっくり纏っている感覚になった。大人っぽくなった気がした。

歩行してみると上から吊されているように身体が軽く、同時に、床がいちいち身体の重さを受け止めてくれている感覚もあって、安心して歩けた。

身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいダンサー – session7

セッション7回目、はじめに田畑さんに「今回は口と鼻を内側から広げます」と言われ、どんなことをするのだろう?と思いつつ、仰向けのまま覚悟を決めました。
右足の方から順に触れていただき、準備が整ったところで口の中の施術へと進みました。手袋をした田畑さんに、歯茎の根本に触れられるのは、歯医者さんに行った時の感覚に似ていました。軟口蓋や舌の下(舌骨周辺)にも触れていただきました。続いて鼻の中に触れられながら、副鼻腔から肺までを意識しながら呼吸しました。
これまでのセッションを通して、触れられると、その部位や、広い範囲がゆるむ感覚が分かってきました。(逆に状況によっては、触れられると強張る場合もあると思いますが。)そして、触れられたときではなく、日常生活の中で触れられたことを思い出したときにも、感覚に変化が起こるような気がします。
施術を終えて歩いてみると、わずかに頚椎上部の動きが感じられました。田畑さんに伝えると、頭蓋骨と頸椎が繋がる位置を教えてくださいました。普段イメージしていた首よりも、頸椎は上の方まであることが実感できました。
副鼻腔や頸椎など、普段のイメージと、身体の構造のずれがはっきりと感じられたセッションでした。両者のイメージが一致してくると、楽に動けるのだと思います。セッションを通して、自分の体と出会い直しているという思いがますます強くなりました。
次回からは「全身の統合」に進むとのこと。まだまだ楽しみが続きます。

Page 2 of 2

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén