ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

カテゴリー: セッション1

身体機能を今より向上させたい

■【1回目】
◇セッション中
・初回で緊張の中スタート。
 最初に、落ち着く場所(境界)の確認から丁寧に時間をとってもらえたことで安心した。思考から体へ戻りやすかった。
・首の後ろ緊張・硬直が気になりそこばかりに意識が行きがちだった。
・足裏に気づきを向けていると、みぞおちで何かもやっとした感覚が一瞬あり、すぐそれが過ぎ去り呼吸がひとつ大きく入ったのに気づいた。

◇セッション後
・「背が高くなった感じ。見える景色がいつもより位置が高いと感じた。
 腹背が広くなり伸びているのに、何も頑張って伸ばしていないという感覚が新鮮だった。
・「体の幅感覚が広い」と思った。
 「自分の体と認識する領域」の幅が広いことを感じた。
 特に肋骨回りにとても広い空間があるのを感じた。呼吸がとても楽に入る。
・足裏が広い。着地面が広くしっかり地面についているのを感じた。
・左腕が水平より少し上に上がるようになった。
・目に映る世界が変わったようなワクワクする感覚と、内から湧いてくる活力を感じた。

◇翌日
・朝目覚めた時のスッキリ感に気づく。
・左腕が昨日より更に上がる。1年半上がらなかった腕が真上まで上がる。
・体の快調さ・立ちやすさは昨日より薄れている。体の癖が戻ってしまったのかと気になる。
・丹田への気づきが「全くお留守」になっていることに気づく。
 普段、重心が上に上がりっぱなしで、お腹、腰、足裏への感覚が全くなかったことに気づいた。
・体に活力と歩きたい気持ちが湧いてくるのを感じて、歩く。

*気づき
・一切の判断批判も非難もされないことに、体の中心が広がる感覚がした。心底ほっとしていることに気づいた。これを感じて、
思った以上に、他のセッションで体へのジャッジや批判を受けたことがこたえていて、自分が自分の体への自信を全く失っていたことに気づいた。
しかしそう気づくと、自分の体への判断基準が外にあったことに気づいた。
「私が私の体に気づきを向けること」を、「気が済むまで」味わえる時間と空間があることが何より自分の栄養になった。

◇2日後
・既に体の快調さが薄れている。
・肩が内旋し首が前に出ている。
 首で姿勢のバランスをとって、首で踏ん張っていることに気づいた。
・首の力みに気づいてそれに意識を向けると、首の力みが自然と抜け、首の前傾が戻って顎が引く感じで、首が背骨の上に乗る。と背骨が骨盤に乗る感じ。と、自然と丹田に気力が集中し、お腹が充実する感覚がある。普段、肚に気づきが全くお留守だったと気づく。
・姿勢は既に戻っていることに落ち込むが、そういえば呼吸がしやすい、息苦しさや「吸えない感じ」がないことに気づく。


■【2回目】
◇セッション中
・うつぶせで首の痛みが強くそこばかりに気が行ってしまう。力を抜こうにもますます力が入り硬直していることに気づいた。
・足裏に気づきを向けるとスーと力みが抜け→首〜肩甲骨が開き→硬直した体がベットに沈んでいく変化に気づいた。胸肩が開いたことで首の頑張りが緩み痛みが減った。
・踵を自力で微細に動かすのがとても難しい。足首の固まりを感じた。
・左足首上に触れらるとそこに痛みがある事に初めて気づく。
痛みは強いが止めてほしい痛みではない感じがした。むしろもう少しそこにいてみたい感じ。
とそのタイミングで「ここ大丈夫ですか」と田畑さんからのお声掛けがあり、一人で探求し向き合っているのではないことを感じた。その為安心してそのまま痛みを痛みのまま感じる時間をとれた。そして痛みが薄らいていく感覚にも気づいた。

・仰向けでの右肩甲骨〜肩〜胸のワークの際。
肩と肩甲骨下に手を感じながら十分時間をもらえると、
鎖骨下〜肩関節方向へ何かが広がっていく感覚がし、そのままその動きに気づきを向けていた。
表層よりもっと奥の奥。深部の、感覚としては鎖骨下か小胸筋辺りから腕骨方向への微細な広がるような感覚。
とても微細で、その中に入っていくような同時に外から観察しているような不思議な感覚。自分の体というより何かそれ自体が意図をもった有機体のような感覚。(ごく微細ながら)ただそこに共にい共にそれを体験していた。
田畑さんがパっと離れ距離を置いてくれていることに気づきはしたが、私は私のその体験にいることだけに没頭していて、ただ空間を与えられたことへの有難さをぼーっと外側で感じていた。
その、大きな海で漂っているようなゆっくりとした時間と空間の中で、私の体が体自身のワークを存分にできた。そしてそれを「私が」見守ることができたことが大きい。
体の力を信頼し直していける気がした。
これが十分に行われたそのタイミングで、「今どうですか」とお声がかかり大きなサポートを感じた。
それがあったことで、自分内の体験で終わらず外側とつなげられたようにも思う。

◇セッション後
だるさと疲労感。前回のワクワクと活力が湧く感覚はなく早々に寝た。

◇翌日
・歩きやすい。踵から楽につけて足裏を使える。
・右胸の解放を感じる。
・驚く程、右肩の内旋がない。右肩甲骨の傾きがない。
あれほど、長年、自他共にさじを投げられていた右胸〜肩の萎縮がスペースと時間を与えられたことで、自ら解放が起きていることに、体が広がる感覚がする。
胸という体を守る部分の固まりに体が気づき解放していくプロセスを、あのゆっくりした時間、自分が見守れたのかもしれないとの思いがわき感慨深い。
1つずつ、体との信頼関係を取り戻していく過程にいることを感じる。

*気づき
今回のセッションは、
左アキレス腱と、右胸肩部の2か所のワークが私には大きな体験だったが、
それぞれ違うサポートのされ方だったことがとても助けになった。
左アキレス腱の痛みの部分は、長年違和感がありつつスルーしてきた箇所で、しっかりとフィジカルな体に触れられることで、そこに十分気づきを向けることができ、よりそこへ探求を向ける機会を持てたと思った。
一方右胸肩は、より繊細で深い部分に触れることだった為、もし体に直接触れるサポートであったら、多分TOO MUCHだったように思う。あの時は。
見守られることのこれ以上ないサポートをあの時感じていた。
それがあって、体は体のワークを自ら安心して自分のペースで進められたように感じる。
本当にとても大きな助けだった。


■3回目】
◇セッション中
今回は、いつもより体への気づきと集中が薄いことに気づいたまま終わった。

◇翌日
きのうは大きな体への気づきがなかったが、1日経ってみて明らかな体の変化を感じる。
座りやすい。体側が伸びていて胸が開く。腕を上げた際の肩甲骨の動きと肋骨周辺の空間を感じる。


■【4回目】
セッション前、骨盤の左右差、傾き感を特に感じる。
◇セッション中
・骨盤底へのアプローチの際、
骨盤内のもの(内臓?)がだらっと重みでベット方向に重力に従ってリラックスして下がってくるような感覚がし、骨盤内のものに重みがあることに初めて気づいた。

・仙骨と後頭下に手が当てられた際、
背骨やそれに付随するいろいろな液や波?等が、一気に調整され、体が自ら整っていく感覚を感じた。
仙骨と頭蓋骨のつながりを感じた。

・今までよりも更に、足裏がべったりと、しっかりと地面についている感覚に気づいた。
足裏がしっかりと地面と接し、地面を捉えてその上に体という重さを乗せる土台になっている感覚。

◇翌日
・非常に座りやすいことに気づく。
座骨の下、骨盤底にスペースができて、骨盤の動きに自由さがある感覚。
セッションを受けるたびに、使えなかった所が再び使えるようになる感覚を体験し、一つ一つ体との信頼関係を築き直している感覚。


■【5回目】
2日前に首寝違え、せっかくのワークの機会なのに首が動かず十分味わえないかもしれないと、残念な気持ち。

◇セッション中
お腹へのワークの際、大腰筋に気づきが行くと、ふと「体のことじゃない」という思いがわいた。もっと深くの、体そのものでなく体にため込んだ感情や人生の癖などなど?の、何か深いところに「自分が」触れているという感覚を、体で感じていた。

セッション後、非常に疲れとだるさ、眠気を感じた。夜早々に寝る。

◇翌日
体の重さだるさ。左足の座骨神経痛。

◇2日後
体の痛み、だるさ重さ。しんどい。寒さで気分も重い。体との信頼関係にバラバラ感を感じる。
セッションを受けているのにと自分を非難し落ち込む気持ちに気づく。
強制や矯正されるのを嫌いつつ、自分の中に自分を強制しようとする気持ちがあることに気づく。

(6回目以降に続く)


■全体の気づき
初回後感じたことは、
ロルフィングはかなり能動的なセッションだということ。主体は受け手で、受け手が自分の体のワークを進めるものであること。(私個人の感想です)
またそれを実際体験してみると、体にコンタクトすることは単に物理的な体や個人の体にとどまらず、
カラダという有機体としての意図や流れの中でのことでもあって、
治す変えるでは得られない全体としての健全性のようなことが、本当に今ここで行われているということを、
頭でなく体で、体の内からの実感をもった体験として知ることができた。
これは、自分の体への何にも基づかない信頼を生み、
少しずつ自分の体との信頼関係を取り戻す過程を始められたように感じる。

親御さんの薦めによってロルフィングシリーズを開始した学生

セッション1

第1回(2021/11/18) レポート

■セッションを受けて変化したと感じた点

·荷物を持った時にも肩が前に曲がらなくなった。

·視線が上がった。身長が高くなった気がした。

·リュックを背負っても呼吸が苦しくなくなった

··足ではなく、腰で立っている感覚になった。

·首が軽くなった

·体よりも左にノートを置き、体を捻って文字を書いていたが、身体の正面で書けるようになった。

·前のめりになっていると感じて重心を後ろにするよう意識すると、以前は歩くのが遅くなっていたが、あまり遅くならなくなった。

·足の裏全体を使って歩いている感覚がある。

·数日経つとだいぶ元に戻ってしまったが、足の裏全体で歩いている感覚は残っている。

·元に戻ってしまうにあたって、足がビリビリとしびれるような感覚があった。

·普段の呼吸が楽になったかどうかはいまいちわからない

·少しだけ、周りの音を気にせず寝られるようになった。

◼️セッション中

·背骨の真ん中は深く沈んでいたけれど、肩は浮いていてなかなか力が抜けてくれなかった

·頭に触られた時に、左足(ふくらはぎの外側)に電気が走った感じがした。

セッション2

第1回(2021/11/25) レポート

■セッションを受けて変化したと感じた点

·「へそ下を骨盤の中に収めるイメージ」がとてもしっくりときた。

·足首が軽くなった。

·意識して姿勢を正したときに、今までは少し背中が痛く無理をして真っ直ぐにしていた。しかし、首の1番上の骨を感じること、下顎の重みを感じること、へそ下を骨盤に入れることの3つを意識すると、痛みも感じないうえ、これが正しい位置だと感じられるようになった。

·朝起きた際、以前は横を向いて肩や首が痛いことが多かったが、最近は仰向けが多く、疲れがとれやすくなったと感じる。

◼️セッション中

·最初に右足や腕に触れられたときに、どこを触っても右外太腿にビリビリとした感覚があった。右側の内臓にも少しビリビリとした感覚があった。

·右のふくらはぎ下を擦られた時に、腰が一度上がって、降りてくる感覚があった

■その他

·他のことがばたついていて、「行きたい」ではなく「行かなきゃ」と感じていた。「行きたい」と思わないと力も抜けず、自分の感覚に集中できないとわかったので、心の持ち方を変えていきたいと感じた。

心の平安を求めて〜セッション1

認知症のご家族を介護中の方で、今一番自分が求めるものは「心の平安だ」ということにお気づきになられ、体を整えることで、心も整い、自分を取り巻く周りの状況も変わってくるのではないかという動機で10シリーズロルフィングを開始されました。

1回目はじめに問診を受けて、過去の交通事故について聞かれる。30年くらい前を思い出しながら答える。施術中、左肩に触れられた時に、その時のことが映画を見るように思い出された。私はあの時クラクションを鳴らしたんだ、えっ、直進なのに入ってくるの?と言った言葉の直後、ガーン!!!とぶつけられた。後で、その時左からぶつけられたので、触れられたところが相似していたのに気づいた。
はじめに、田畑さんの立ち位置について聞かれた時、だんだんと自分の意識の領域が広がっていきながら、自分という肉体感覚が薄まっていく感じがした。左が涼しく、右が暖かい、と答える。体の左右差を顕著に感じる。左足が半分沈んで溶解しているような感じ。右足は丸く大きく膨らんでいるような感覚。左側がどんどん沈んで暗くなっていく。目はつぶっているが暗く感じた。
田畑さんに体の状態や呼吸について聞かれるのだが、深く深く意識の淵まで落ちているのでうまく答えられない。今まで体が受けたいろいろなダメージが部分的に島のように違和感となって浮かんでくる。自分が忘れていた古傷も何ヶ所か感じられた。今までの体の傷や痛みの歴史を振り返るような時間だった。深く自分の体と向き合う時間だった。
施術中、そっと触れられている体の部分に意識を向ける。触れられている時と触れられていない時の間が濃密でありながら穏やかで、まるですごくいい瞑想をしているようだった。途中、目の中に黄色い三角の光が見えた。しばらくして消えて、それを追う。すると左右から雲が次々に現れてきた。、、、それを見続けていると、すごく楽だ、、。どんどんリラックスしていって、眠れない時はそうすればいい、、と思う。本当の意味でのリラックス状態にあれば、人は病にはならないのだと分かった。分かった事がでかすぎて、圧倒された。
家に帰ってからも、ふ、と忘れていた体の古傷が思い出された。自分が体に対してケアしているつもりでも未だ治りきれていない、癒されていない箇所があることに気付かされた。

ご家族のサポートの合間を縫って遠方から ~1回目

・セッション中感じたこと
横になり、呼吸に意識を向けると、最初は身体の右側と左側で違う感覚がしました。右側は、少し興奮しているような気がし、左側は停滞している、良くいえば落ち着いているような感じです。
セッションが終わった時は、両側とも自然に血液が流れているような感じで、呼吸がしやすくなりました。

身体の変化は、上腕の張りが軽減し、首の後ろが伸びた感覚がありました。
お腹(へその周辺)が固く緊張していたのも、少し楽になり、立つと肩で支えるのでなく、足でしっかり立てるようになった気がしました。

・セッション後について
当日は、身体が軽く感じ、肩や腕が柔らかく動く心地よさがありました。
セッションを受けた日は、寝つきがとても良かったです。2日目は、なんとなく頭が興奮して夜中に何か目を覚ますを繰り返し(セッション前は良くありました)、3日目からは、夜中目が覚めてたとしても、またすぐ寝れてセッション前より深く眠れる感じがしています。
首やお腹が張ってくる感じが時々戻ることがありますが、呼吸に意識を向けてゆっくり息をしたりすると、少しほぐれるような感じがしています。
頭の中で色々考えてしまうと首や背中が固くなってくるような気がするので、そうなりそうに感じたら、足首や肘、膝の裏をマッサージすると、身体が少し楽になります。(セッション中、触れてもらった時に呼吸がしやすくなった部分をほぐしている感じです)

エネルギーワーカーで、イールドも習得中のYさん〜1回目

〇セッション当日

「今どんな感じか」と聞かれて、うまく答えられないことが多かった。いろいろと感じはするけれど、どんどん過ぎていってしまうし、言葉への変換が出来ない感じだった。

セッションは、頭の上、真ん中辺りに立ってもらって、仰向けの体勢からスタートした。最初のタッチも頭からだったと思う。

顎にワークしてもらったことと、眉間からおでこにかけて、内側がぎゅーっとする感じがかなり長いこと続いていたこと。そのほかのことはあまり覚えていない。

後半、左の膝を立てた状態で、違う箇所を触れられていると、そのたびに左脚が開いていった。ベッドから起き上がって座った状態のとき、仙骨を立ててとか、骨盤をまっすぐにしてみたいなことを田畑さんから言われたが、どう動かせばよいのかさっぱり分からず、次回やりましょうということになった。

最後、歩いてみたら、右膝が尖っていて左膝がぺったんこな感じだった。

セッション前に書いておく質問表にあった「後に残るような苦痛/衝撃」に、歯科治療での痛い経験を一応書いてみたが、それも20年ほど前のこと。数年前、同じ辺りを治療された際に顎が勝手にガクガクし始めたことで思い出したのだった。

頭ではすっかり忘れていたことにからだが反応していることに驚いたので、一応質問表に書いてみたが、普段は全く意識に上らないこと。

それが、セッションでは思いの外このことにフォーカスされたことが驚きだった。

夜には、右足の大転子の辺りや右顎やみぞおちの右側など、右半身に多く痛みを感じる。左半身の方に多くワークしてもらったのに、右側の方が反応しているようなのがおもしろい。

また、顎の辺りの力みは軽減している気がした。

これに関連してか、口を半開きにして顎を意識的に緩めると、寒くて震えた時のように歯がカチカチなっていたのが、夜にそれをしてみたら、ならなくなっていた。最近はこれを試していなかったので、セッション前に既にならなくなっていたのかは分からない。

〇翌日以降

翌日も、やはり右の大転子の辺りや右膝などが痛む。昨日のセッション直後とは逆に、左膝が尖っていて、右膝がぺったんこな感覚。また、両方のふくらはぎが筋肉痛のような感じ。首もかなり痛む。

 時々、喉から食道にかけてか、スースーとした清涼感がある。

4日目くらいから首の辺りがかなり楽になってきたのと、この頃から地面のちょっとした出っ張りにつまづきそうになることが数日続いた。私は、左右の脚の長さが時々違うようなのだけど、短くなるのは今まで決まって右足。そして、この数日つまづいていたのは右足ばかり。

9日目辺りから腰がかなり痛い。からだに負担をかける姿勢を長い時間続けてしまったりしているから当然かと思う。また、お腹がキリキリするような感覚がある。小さな頃から、緊張するとガスが出なくてこの痛みを覚えることがよくあった。ひどい時はからだを九の字にしていた。ここ最近はこの痛みを感じることがなかったし、この日はほぼ家に居たので緊張するようなことも何もなかったのに不思議。

10日目、顎の重さを初めて感じたような気がした。今までは、意識的に顎から力を抜こうとしていた気がするが、顎の重さを感じてそれに抵抗しなければ勝手に力は抜けてくれることを体感した。前日くらいから、唇から顎にかけて時々スースーしている。

〇レポートを書かなくては!と思っているので、セッション後から意識してからだに気づくようにしていると、痛みなども、ずっと同じところに同じ程度感じているわけではなく、場所はどんどん変わっていくし、痛くなくなったり、痛さを増したり、常に変わっていくことがよくわかる。そうすると、いちいち感情が入らずに見ていられるし、悲観的にもならないので楽。今まではからだの反応に結構振り回されていたことがよくわかる。

2月下旬から、住む場所も変わり、仕事に関しても自分で何もかも決めていかなければならなくて、忙しい上に不慣れなことや苦手なことばかりしているが、日々意識してからだに気づくことをしていることが精神衛生上とても助けになっているようだ。

ドイツで活動されている舞踏家 1/10

第一回目 

ロルフィングを受けるのは初めてのことです。

長年身体を無視するような様々な無理を重ねてきましたが、更年期に入って安定した部分もある反面、老化や身体感覚の鈍化を実感することが多くなりました。加齢に従って身体が何を欲しているのかを知りたいと思い、セッションを受けることにしました。

また演奏家として、演奏者と共演者・観客・演奏する空間の関係性に興味を持っています。

施術中は触れられているポイントで呼吸している感じ。膝・くるぶしの関節を貫徹して呼吸が通っていく。右膝に古傷があることを思い出す。意識を向けられていなかった部分から、向けられた意識に呼応して何かが流れる。実体のつかめなかった欲求が意識に上り、それが方向性を見つけて出ていくのがわかる。

寝ている間は後頭部で首と肩を支えていて、胴体と足が動いても自然に連動しないようだ。後頭部の頸椎の最上部と頭蓋骨の間のあたりにりきみがある。おそらくその影響で、横になった時に首の付け根が緊張している。

眉間を伸ばしたり、頭頂部を使って何かを把握しようとする癖があることがわかる。

右半身・左半身とも、施術のある瞬間からは半覚醒状態に入った。

触られる感覚を聴覚で捉えている時がある。耳というよりも体の内部、あるいは体まるごとで聞いている。施術者の立ち位置を体感する時も、一部は触覚・一部は聴覚で捉えている。

身体のどこをも触られていない時は空調の音に耳が集中する。しかし空調の音を集中して聴くと、身体の感覚に意識が向かなくなる。聴覚と触覚は両立しないのだろうか?

施術後は首が自然に胸郭の上に載っている。椅子に座る時、骨盤のどこで支えれば良いのかがわかる。脚を組まなくても座れる。歩く時、膝の後ろが伸びて、脚を出すのが楽になっている。歩くスピードを出すために前頭部や顎を突き出す癖があるのだが、もっとゆっくり歩いてもいいのかもしれない、と思う。

様々なジャンルを手がけるプロデューサー

身体への理解を深めると共に、身体や空間について学びたいダンサー – session1

ロルフィングセッションを受けるのは初めてなので、楽しみでしたが、少し緊張していました。田畑さんには、子どもの頃、海の岩場で右足の親指を切り、今も右側にうまく体重が乗せられないこと。そのせいか首・肩周りが疲れやすく、左腿裏側が固いことをお伝えしました。
姿勢、歩行の確認をして、ベッドへ横になると思ったよりも柔らかい。楽になれる首の位置を探すと、少し左を向いた角度になりました。
体や空間を丁寧に感じ、呼吸が深まる時間を経て、田畑さんが右足からセッションを始めてくださいました。
ふにゃふにゃのボールを足裏と手に当てられると、つられるように全身の力が抜けました。右足の位置を調節されるのに誘われて、頭の角度が右の方に変わっていきました。足先や脛に丁寧に触れられたのが印象的でした。
続いて左足へ。右足も短い時間の施術だったと思います。両膝を立てると、どんどん左側へ傾いていく。バランスを崩してしまいそうでしたが、それならそれで良い、受け入れようと思いました。傾く動きが落ち着いたところでセッションは終了しました。
歩いてみると、踏み出す足に重みがありました。呼吸は普段より深い。身体の各部に迷いがない感覚。子どもの頃の怪我が、傷はすっかり治っているのに、影響が残っているのは考えてみると当たり前。ですが不思議だとも思いました。田畑さんにそのことを伝えると「再教育することができる」との言葉が返ってきました。治療ではなく、再教育。セッション中は筋肉や骨よりも、微細な組織に働きかけられているように感じていたことを思い出しました。帰り道でも、足取りがしっかりしていて、頭はすっきりしていました。

翌日も右足の親指が以前より使えていると感じました。少し古傷が疼く感じはありますが、嫌な感じではありません。翌々日には、なぜか左足の親指が同じように疼きましたが、すぐに治りました。全身が右足に合わせて変化しようとしているのだと思います。次回のセッションが楽しみです。

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