第9回目

起床して歩いてみると、痛めていた足が右だけ、痛みが減っている。親指とアキレス腱が連動しているのを意識できた時は痛みがない。左足でも同じ感覚をつかめないか試すが、なかなか実現する瞬間がない。

立った時に腸骨の辺りがしっかりしたのがわかる。建物の土台のように感じる。この感覚は生まれて持つものだ。

今日の施術は右半身を下にしてスタート。右肩から右腕にかけてを右半身の裏から肩甲骨側に、左腕はクッションを支えにして体の前方に、寝たまましばらく伸ばして、休める。同時に頭頂部を引っ張るイメージを持つ。腕を匍匐前進のように動かすと、胸の中心が体軸として感じられて面白い。丹田から肛門のラインを意識しながら、脚を蹴り下げる。同時に両腕も動かす。体の中というより、前面の少し前に、一本ラインが通ったようだ。

右半身の次は左半身への施術。後頭部から首の後ろの空間を感じることと、頸椎一つ一つの間に空気を入れていくイメージを持つように指示される。頭を支えられ、頭頂部から目の裏側の空間を真っ直ぐに感じていく。

すると頭の左、鉢が開いた辺りと頭頂の中間点辺りが痛む。

普段、首の後ろの頸椎3番あたりに気穴のような場所があって、そこで呼吸したり何かを入れたり出したりできる感覚がある。田畑さんが側に立つ時、その部分から身体が貪欲にエネルギーを吸収したがっていることがある。頭が痛い時はその穴が閉じるようで、嫌な記憶が思い出されたりする。

頭から施術者の手が離れると、上にしている右半身がエネルギーを感じる。

左手の平と前腕をほぐす。これまでのセッション中、一番強い手圧がかかっている。

バランスボールに板を載せたものに乗って、重心の位置を確かめる。

最初は前寄りの重心になりやすく、足指でつかめているけれども、かかと には重力が全く乗っていなかった。次はその逆で、かかとだけに重心が乗っている。

両目の間と頭頂が交差するポイントを意識すると、みぞおちの上や丹田も感じられ、一本線が通るのがわかる。

最後に歩くと、時々ではあるけれども、体が自然に前に出る瞬間がある。一体どこのポイントなのだろうか?

最後に田畑さんに色々質問し、考察する。

指の腱鞘炎とバネ指について。

楽器や道具を持つ時の「握る」という動作と「掴む」という動作は異なる、ということを伺う。小指から中指側を使った場合は体側面に繋がる動きとなる。

歩くという行為の必要性について。

筋トレだと全身運動にはなりづらい。散歩などで実際に歩き、骨に衝撃を与えた方が、骨の代謝を活発化させるそうだ。