ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

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膝を故障された方

体験記として書かれたわけではなく,自分のために書かれていたもので,膝に故障を持たれている方へのロルフィングの可能性を示すいい例になると思い,今回掲載の許可を頂きました。下腺がある箇所は田畑が補足させていただいたものです。

ロルフィング10セッション後3ヶ月経過して

ロルフィング10セッション終わって、ちょうど3ヶ月たちました。

私は以前よりずっとたくさん歩くようになりました。近所のコンビニに行くのさえ、車を出していたのがうそのようです。歩くことが全く苦にならなくなったし、むしろ歩くことが楽しくなっています。

 

歩くことが嫌いだったころは、いつも自分の足もとを見ていましたが、今は目の高さより少し上あたりに視線が上がり、歩きながらの視界がまったく変わりました。ウィンドウで自分の立ち方、歩き方を確認する癖がついて、人の歩き方が気になるようにもなりました。

 

第1セッションの後から、呼吸が入らなかったり背中が痛くなったりしたことは一度もありませんでした。いつも楽々と、十分に胸一杯に息を吸い込んでいます。

 

膝関節自体に問題があって、常に痛みを伴い、まっすぐ伸びないし90度くらいまでしか曲がらないし、半月板の損傷で膝から下が外側に大きく歪曲している左足でしたが、驚いたことに、今では足を伸ばして座ると膝の下に手が入らないくらいまっすぐ伸びています。(以前は拳が入ったほどでした)もう少しで完全にしゃがむことができるほど足が曲がるようにもなり、立つと両足のかかとがつくくらいまで曲がった膝下が改善されてきています。

 

関節の可動域が極端に狭かったために、左足を伸ばしたまま引きずるような歩き方で、消炎鎮痛剤を常用したり、ヒアルロン酸の関節注射を何回も受けていました。今は痛みもほとんどなく、両足の力を同じように使って歩けるようになっていますし、階段を普通に下りることができます。10セッション受けている途中から気付いて、自分でもびっくりしました。薬もずっと飲んでいません。

 

 

どうしてももう一度テニスをやりたくて、東大病院をはじめ、日赤、JR病院など大きな病院の整形外科、スポーツ整形などを5つも受診してまわって、中には膝専門と言われる医者もいましたが、どの先生もレントゲン、MRIの画像を見て、この関節はもう改善不能で悪化の一途をたどるしかないだろうから、あとは無理をしないで大事に使って、年をとって歩けなくなったら人工関節にするしかない、と悲観的な診断ばかりでしたもちろん膝の治療のためにロルフィングのセッションを受けていたのではありませんから、膝の症状が改善されたことは、私にとっては、予想外の嬉しい結果になったと言えます。

 

膝関節のように、目にも見えて使い方にもはっきり違いが表れるような変化と比べれば、セッション後の身体の変化は、それが何週間もかけて徐々に起こっていることなので、自分の身体の情報は、どんどん上書きされ古い情報が削除されていくように、その時はあまり顕著に感じることはなかったように思えます。

 

でも、今は身体が少しレベルアップした、と言う感じがして、快適に生活しています。ロルフィングのセッションでよく言われる「統合されてバランスがよくなる」ということは、

ただ単に身体の構造上のバランスがよくなってまっすぐ立てるようになる、

というようなこととは別のように思います。これは私の感覚なので、うまく説明できないのですが、自分の身体が一番喜ぶ状態を常に自分で無意識で作り出すことができる、というような感じが一番近いかもしれません。ロルフィング10セッションはとても興味深い体験でした。もう少し自分の身体を探求してみたいので、これからもムーブメントやアドバンスロルフィングにもトライしてみたいと考えています。できれば近い将来、もう一度テニスコートで思いっきり戦う、という希望もまだ捨ててはいません。

 

 

第1セッション:呼吸 2003.4.15

初めて代官山のセッションルームに行った。

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心肺停止になったことのある気功実践家

《きっかけ》

 

書店で、ふと覗いた雑誌の記事からでした。「秘伝」という武術の雑誌です。その後、インターネットで、いろいろと調べるうちに、田畑さんのウェブサイトにめぐり合いました。ピンッ!と来るものがあり申し込むことにしました。

 

昨年6月、突然倒れて救急車で病院へ担ぎ込まれました。検査の結果、過労、過ストレスによる一時的な心臓停止ということでした。長年、体を無視して無理を重ねてきたことを思い知らされたのでした。

 

倒れたときムチウチ症になり、その後、整体、鍼灸、カイロなどいろいろ経験するのですが痛みはとれず治したかったこと、そして体をもっといたわりたいという気持ちが大きな動機でした。

 

3年半ほど前から太極拳を始めているのですが、今思えば体が欲していたのだなぁ、と痛感しています。

 

 

《施術風景》

 

施術はとても柔らかいタッチでしたが、その感触はとても興味深いものでした。田畑さんが体の一部に触れると、体を含む空間全体がねじれ、力を抜くとその中に体が自然と滑り込んでいくような感じでした。

 

毎回施術が終わっての帰り道は、体がリラックスして普段より視線が高くなった感覚が心地よいものでした。

 

Basic10を受けましたが、記憶に残ったところをいくつか...。

第1回

 

ロルフィングという言葉さえ初めてでしたので、どうなることかとても楽しみでした。施術は柔らかいタッチで、あっという間に終わってしまった、という感じでした。ところが帰路、だんだんと後頭部から頭頂、眼窩にかけてズキンズキンと痛み出しました。家に着くころには目を開けていることもできないほどになり、そのまま寝てしまいました。翌日は痛みもなくすっきりと目覚めました。これがロルフィングというものか!?…と妙に感心しました。

第6回

 

推手(太極拳)の練習中、「姿勢がよくなりましたね。安定してますよ。」と先生に言われました。太極拳を始めてまだまだ日の浅い私には嬉しいお言葉でした。このころから、站功[たんとうこう](正しい姿勢を身に付けるため一定の姿勢を保つ練習)のとき、体の内的感覚の変化が大きくなり始めました。

第8回

 

腕と胴のつなぎ目辺りを開放してもらった時でした。いつものように歩くと両手のひらがビリビリと痛いくらいの気感を感じました。指先と腹部がつながった感じとでも言いましょうか。

第9回

 

喉を開放してもらいました。この日の就寝時は体が布団にベタッと沈み込むようで、とても気持ちよく寝入りました。こんな感覚は小学生以来かもしれません。

 

 

Basic10を終えて

 

現在、Basic10を終えて2週間ほどになります。ムチウチ症の頸部の痛みは消えたままです。今は肩甲骨と背骨の間に痛みがあります。施術中も体の各部にそうした痛みが起こりましたが、その強さ、部位が変化していくので興味深く見守っています。

 

田畑さんからの、「喉を開放することが、私の体の『鍵』になっている」というご指摘は、とても興味深いものでした。自分自身では、まったく意識できないことでしたから。

 

日常生活での変化は姿勢にとても気を配るようになったこと、それに歩くことがとても楽しくなったことです。今まで気がつかなかった体の微妙なストレスや、体内部から導かれる姿勢のあり方に敏感になりました。

 

また、驚いたことは、このシリーズが終わる頃、不思議な感覚を覚えたことです。昨年、倒れたとき周囲の者は皆、ショックを受けていましたが、当の本人は意識不明だったためショックも何も覚えていないと思っていました。体の内部の感覚を聴くうちに、普段は意識できないとても不快な感覚を意識していることに気がつきました。今でも体の調子は悪くはないと思うのですが、少しでも疲労すると動くことがとてもつらくなります。体は過労で倒れたときのことを、よく覚えていて似たような感覚を捉えると過剰に反応しているのではないかと感じます。

 

体と心は分けることのできないもの。当たり前のことなのかもしれませんが、私は気づくことができて、とても良かったと思っています。田畑さんにとても感謝しています。

 

 

 

・・・・・以上です。

ムーブメント

Basic10を終え、続いてムーブメントのセッションを受けました。セッションの間隔は、Basic10はだいたい1回/週でしたが、ムーブメントは1回/月のペースで受けました。

田畑さんから、Basic10は身体の構造に重点をおきますが、ムーブメントは動きに重点をおくことになります、と聞いていました。どんなふうに違うのだろう?と興味深々でしたが、実際、セッションを受けての感想は両者とも感触的には同じように感じました。しかし、ムーブメントに入ってから、身体の変化はより大きく、そして徐々に自分自身の姿勢の問題点をはっきりと意識できるようになりました。

特に大きな変化は、5回目のセッションを終えてしばらくした頃でした。

上半身と下半身が、例えれば外れたコンセントがカチャッと接続するように、腰椎の辺りでつながるような感触を味わうようになりました。今までに比べて無駄な力が腰から抜け、胸を自然に楽に開くことが出来るようになり、身体的にも気分的にも心地よくなりました。

当初、ムーブメントのセッションを何回受けるか判断できなかったのですが、姿勢がある程度の統一に達したと感じ、結局6回目を受けて一旦セッションを終わらせることにしました。

《ムーブメントを終えて》

ロルフィングを最初に受けた頃、問題となっていたムチウチ症の痛みは今もありません。

日常生活でも、たとえばパソコンを使っているとき「右肩が上がっている。」とか「腰椎の右側の背筋が緊張している。」など自分でよく気が付くようになりました。以前にはなかったことです。

私は趣味で気功をやっています。「形不正即気不順 気不順即意不寧」(体の形が正しくなければ気は順調に流れない、気が順調に流れなければ意識は安定しない。)。気功の言葉です。身体、気、意識を合わせることは気功の基本である、と言うことだと思います。ロルフィングのセッションを受け始めてから、このおよそ1年間、楽な良い姿勢をとれるようになったことは、私の気功にとても良い影響を与えているようです。

私にとってロルフィングは、より良い姿勢を探求することでした。健康はもちろんのこと、身体の形と内面のつながりを大切にするような気功や、(おそらく)ヨガなどをやっている方にはなかなか面白いものだと思います。少なくとも私はとても楽しむことが出来ました。

Rofing10シリーズ後にSomatic Experiencing

SEセッション1

 

昨年~今年にかけてロルフィング10シリーズを受けました。

今まで悩みがあると精神面から解決しようとしてきましたが、ロルフィングで身体からアプローチすることで、身体がとても多くのことを伝えようとしていることに気付き、本当に驚きました。

 

ロルフィングを受ける中で、セッション以外の時間にも、身体のいくつかの部分に、過去の記憶や痛みのような感覚を感じることが多くなりました。

 

その痛みと記憶のようなものは、大きなエネルギーのようにも感じられ、流したい、手放したい、まるでその痛み自体が身体から解放されたいと願っているかのように感じるようになりました。

 

田畑さんにお話ししたところ、ソマティックエクスペリエンスという方法があり、記憶を言葉で表現しなくても良く、無理に思い出す必要もないのだと伺い、安全にトライできると思いました。

 

またロルフィング10シリーズ中、あまり感じたことのないとても安全な感覚を感じており、心から安全と感じる中でセッションを受けられるかも知れないと思いお願いすることにしました。

 

1回目のSEセッションは、ベッドに座り、視界の隅の見えるか見えないかの位置に田畑さんがいらっしゃる状態で始まりました。

 

ロルフィング終了後もたまに感じており、その時もあった右脛の痛みにまず集中して、田畑さんの問いかけに答えてどんな感じがするかを話していきました。

右脛のその感覚は、初めは痛く冷たく、次第に痺れが起こり、足指や膝、左足指へ移動したり右脛に戻ったり、を繰り返しました。

その間、呼吸にも変化が起こり、吐きやすくなり、お腹の中や、背中側まで深く吸えるようになりました。

気持ちが良くて、でも気持ち良すぎない、とても快適なバランスに近いものを感じました。

次第に怖い感じがしてきて、次は泣きたいような感覚になりました。

怖くて呼吸が苦しくて、田畑さんにお伝えしたところ、ゆっくりと周りを見渡して、足指を動かして、安心な視線の位置や足の位置を探して下さいとのこと。

首をゆっくり動かして周りを見ていると、恐怖はなくなり、最初よりも首が動かしやすく可動域が広がっていました。

安心な位置をぼーっと眺めながら、また右脛の感覚を見ていると、突然左耳にキーンと耳鳴りがしてきました。

その音を聴いていると、あるところで急に、周囲の音が深く、立体的に聴こえてきて、視界が水平にすっと開けました。

頭の周囲を円を描くように開けた感覚で、空間が自分を中心に球状に広がっていくようでした。

この時何もお伝えしなかったのですが、『自己治癒の力とつながった状態』と田畑さんはおっしゃいました。

気づくと更に息を吐くのが楽になっており、とても細く長く吐いていることに驚く自分がいて、そんな自分と距離を取った所に、冷静にそれを見つめる自分がいるように感じました。

引き続き、その感覚にフォーカスしていると、脚の痛みと痺れに気づき、また何となく怖くて不安な感じが出てきました。

それをお伝えしたところ、『呼吸6:脚の痛み4、くらいでその感じを感じてみて下さい』とのこと。

安全で広がっている空間の中で呼吸するのは気持ちがよく、その6:4くらい、をやってみるうちに、脚の痛みが怖くなくなり、不思議と穏やかに楽しい気持ちが湧いてきました。

最後に立ち上がり、歩いてみた時のこと、最初は久しぶりに歩いているようでパーツパーツがちぐはぐだったのが、歩いているうち徐々につながってきて動きがスムーズになり、特に腰と股関節、脛に今までと違う変化を感じました。

 

この日は最後まで座った状態で、田畑さんは私に触れませんでしたが、自分の中で起こる小さな感覚の移り変わりを、一緒に見守ってもらえている安心感がありました。

 

SE前と後の写真を見比べると、SE前は右脚に重心がかかっていたのが、SE後の重心は中心の方に動いており、右脚の痛みは、なくなった訳ではなくても溶けるような感じを感じていました。

その後1週間ほどは首の可動域が広くなったように感じ、肩や頭がすっと軽かったです。

また、2週間後に急に、幼い頃に父を亡くした体験とその時の感覚や気持ちが蘇ってきたことは、SEと無関係ではないのではと感じています。

それは自分でも驚くほどリアルな深い感情で、幼い時から長い時間持ってきたことが初めて分かり、人生で初めて心から父の不在と死を悲しみ、怒る感情が湧きました。

その時の感覚は、大きなものでしたが、感情や感覚に飲み込まれるのとは明らかに違っていました。

安全な中で、ただ悲しみ、怒るといった感じだったのが印象に残っています。

 

SEセッション2

 

2回目のセッションも、前回と同じく、ベッドに座り、床に足を安定させて、首の向きと視線をゆっくり左右に動かし、呼吸を感じるところから始まりました。

1回目の始まりには、右足が安定しなかったのですが、今回は最初から右足の接地面がとても安定しており、安心感を感じました。

逆に左足は、なんとなく角度や接地面が定まらず膝に痛みを感じ、お伝えしたところ、それに意識を向けるようにとのこと。

呼吸の変化については、まず少し息が入りやすくなり、次第に吐きやすくなって肩や胸周辺の力が少しずつ抜け、肩や首の重さを感じる、という順番が前回と同じだと気づきました。

次に、腰の後ろ・背骨の奥の辺りに、ムズムズ感と姿勢をどう保ったら楽なのか分からない定まらない感覚が出てきました。

 

これは日常から、腰はもちろん、呼吸に関連した肋骨と胸の開き具合・肩の向き・立っている時の膝の曲げ具合などについて、頻繁に感じるわからなさです。

田畑さんにお伝えすると、その感覚に注意を向けておくようにとのこと。

しばらくすると、その感覚は太腿の奥へ移動し、背中の上の方へ、首の後ろへ移って行きました。

自分の立ち位置というか、楽な姿勢がわからないと、漠然とした不安がわきます。

身体を動かしてしっくりくる姿勢を探そうとするのですが結局は見つからず、また同じことの繰り返しでした。

不安を引き起こした感覚にフォーカスするのはとても怖く、とりあえず身体を動かしたり、別のことをしたりという対処をしてきましたが、その大元の感覚を見つめなければ、繰り返しになるのかも知れないと今回感じました。

考えてみると、それは普段とても不安で怖い作業なのですが、実際やってみると怖さを感じるのは始めのうちだけで、感覚への注意が深まっていくと、身体との繋がりや理由の分からない安心感がわくのでした。

また、今回のセッションでは内臓の感覚が大きかったです。

 

セッション中盤で、眼球に大きな疲れのような定まらなさが起こり、目を閉じながら眼球の向きを調整し、視線を下に落として眼球が落ち着いてきた時のことでした。

不思議と、左卵巣・子宮と右脚が繋がった感じがして、その部分にあたたかさを感じ、徐々に波のように内臓全体へあたたかさが広がって行きました。

 

すると、ふわっと視界が明るく広がって、空間の粒子が細かくなったようにも古い映画のように粗くなったようにも感じられ、空間は軽く、身体は適度に重く、とても気持ちが良い状態がほんのしばらく感じられました。

最後に、座ったままで腕をぶら下げながら上体を腿の方へ倒し、両脚の安定と力を借りながら、上体を起こすという動きを何度か行いました。

 

最初は上手く出来ず、腹筋と背筋など筋肉をどんなバランスで使えば良いのか分からなかったのですが、『内臓の力も借りながら』と伺い、内臓の力もイメージすると、とてもしっくり来る動きが出来るようになりました。

セッション後、姿勢に定まらなさを感じた時にどう対処したら良いか伺うと、呼吸はしっかり入って来ているかどうか、周囲の空間との関係性はどうか、違和感に向いた注意の割合を減らして感覚が届いていない所があるかどうか気付いてみることをしてみると良いとのお話が印象的でした。

 

姿勢が定まらないと感じることが多かったのは、筋肉だけで何とかしようとしていたからかも知れません。

空間認識について、私は子供時代から先天的に両膝脱臼が起きることがあり、膝が信頼できず、本来は上下左右前後にある空間ですが、安全のために足元方向に常に注意を向ける癖があることに気づきました。

身体のことは、筋肉や関節だけだと思っていましたが、内臓、空間までも確実に関連していることを実感しました。

セッションから1週間の気づきとしては、息を吐く分量が増えたように感じる点、以前より姿勢が安定している点、上と後ろ方向の空間を少しですが感じるようになりました。

 

SEセッション3

 

前回から1週間後、3回目のSEセッションを受けました。

前回は内臓の存在を強く感じ、内臓と脚のつながり、内臓が腰や背中の姿勢をラクに保つための、大きな助けになることを、この1週間実感して過ごしました。

 

ロルフィング10シリーズでも内臓を扱う回があったかと思うのですが、その時はさほど内臓を自覚することはありませんでしたので、今のタイミングで内臓の感覚が出てきたことが嬉しく新鮮です。

また、2回目以降、喉に石が詰まっているような、首がしまっているような、何とも苦しく時には痛みを伴う感覚が起こることが何度かありました。

 

それはロルフィング10シリーズ終了後、ごく稀に感じてはいましたが、今より弱い感覚でした。

ふと子供の頃に、もっと苦しい同じような感覚を何度か体験したことがあるのを思い出しました。

ロルフィングとSEで、身体が安心して緩んだことにより、今まで長い時間押さえつけてきたおそろしくて見ることが出来なかった感覚が出て来たように思います。

心身共に『安全』と感じられることが、これほど重要だとは思ってもみませんでした。

喉の苦しさも、膝や脛の痛みも、今はこんなにも強く感じるのに、長年感じていなかった。

今では当たり前だなと思いますが、同時にものすごい驚きです。

 

◆セッション中

SEセッション3回目は、椅子に座った状態で行いました。

回を重ねるごとに、脚への信頼感と脚の強さ、脚と内臓のつながりが強く感じられるようになっています。

今回は、足の接地面のまだ奥、地面の奥から、大きな鐘の響きのような低く繊細な振動を感じました。

田畑さんから、右ももの外側に意識を向けて、それに合わせるように足の向きや位置を調整してみるように言われ、やってみました。

すると、右脚の足裏・脛の内側に不安感と、膝の奥にキーンと一点集中する痛みに似た感覚が起きると共に、右脚の外側には足裏から力強さと安定を感じました。

右膝のキーンとした感覚は脛へ移動し、次第に頭の右上、深度としては中間辺りへ移動、頭に不安を感じるようになりました。

それは上から身体を貫く重く大きな力で、頭痛とは少し違う感覚。右耳へ~額~こめかみへ、モゾモゾと移動し、虫が這うような何とも気持ちの悪い痛みと痺れです。

田畑さんへお伝えすると、その感覚49%:脚の安定感51%といった感じで意識を向けてみるようにとのこと。

しばらくトライしていると、急に目の前が、綺麗で安心な霧がかかったように明るく白っぽくなり、右こめかみの感覚と私だけが、その空間にいるように感じました。

気付くと痛みの感覚と、頭上から身体を貫く力は減っており、こめかみに軽い痺れだけが残っていました。

また、スーッと涼しい風が脛をなでているようにも感じました。

今回は、痛みや不安を感じた時には、内臓の感じにフォーカスするようアドバイスして頂くことが何回かありました。

今回の内臓感覚の変化の順番として、内臓が骨盤の方向へ下がっている感覚→内臓それぞれの間隔が程よく空く感覚→内臓が白く光っているような感覚→最後には内臓が適正な位置に上がったような感覚へと変わっていきました。

 

◆セッション最後の歩行

最後に歩いてみると、セッション前は脚がどっしりと重力を感じて安定し安心感がありましたが、セッション後には上への力・体重が少し軽くなったような脚の感覚でした。

帰宅中の駅の下り階段では、膝への信頼感が増したように感じ、降りやすくなりました。

 

◆セッションから1週間

セッションから1週間経ち、頭の上がふわっと軽いような、上へ手を伸ばしたくなることが多かったです。

反対に、上への感覚が薄れる事に気付く機会も多かったです。

軽い山歩きをした際、私は膝の不安から坂道も階段も下りがとても苦手なのですが、なんとなく以前より脚を信頼して下れたように感じました。

これからの上感覚がどうなっていくか楽しみです。

 

 

SEセッション4回目

 

今回のセッションで印象的だったのは、下腹部の内臓の感覚です。

3回目から今回までの期間で、子宮や卵巣の辺りが冷たく感じていました。

 

セッション後半で、椅子に座り上半身を前傾させる動きをしてみた時に、

鼠蹊部が苦しく痛く感じて、スムーズに動けませんでした。

 

田畑さんのサポートもお借りして、その動作を何度か繰り返すうちに、

股関節を大きく動かして伸ばしたいという感覚が起こり、

実際にベッドに横になり、股関節や膝を伸ばす動きをしてみました。

 

その後、椅子で前傾姿勢になる動きをしてみると、

鼠蹊部の内臓の痛みが先ほどよりは少し弱くなっていることに気付きました。

 

最後に歩いてみると、来た時よりスピードが上がり、肩が自然と落ちて楽になり、

腹筋にスムーズに力が入るようになっていました。

 

◆セッションから1週間

 

今までは歩行時に腹筋と背筋の力の入れ方のバランスが定まらず、

ぐらついていましたが、腹筋に 自然と 程よい力が入った状態で歩けるようになっていました。

下腹部内臓の冷たさは今も感じていますが、前傾した時の痛みの質が違っており、むずむずする感覚があります。

 

 

ロルフィング~SE~現在の変化

 

ロルフィングを始めてから1年ちょっと経ち、変化したことを挙げたいと思います。

以前の自分からは想像もできないような変化がいくつもあり、特に精神面での変化に感動しています。

生きているだけで満たされていて、光や風や緑や海に感動して泣くなんて事は自分には一生起こらないと思っていました。本当に感謝しています。

 

・ハイヒールばかり履いていたが、徐々に履きたくなくなり、今は年に数回しか履か なくなった

 

・洋服の締め付けに違和感を感じるようになり、ゆるい服を着るようになった

 

・冷えに敏感になった

 

・疲れに敏感になった

(疲れやすくなったと感じていた時期があったが、疲れに対する感覚が鋭くなったからだと思う)

 

・声が低くなった

(声が心地よく体の中に響くような感じがする事がある)

 

・肩こりが軽くなった

 

・マッサージに行かなくなった

(安心できない人に体を触られたくないと思う)

 

・人混みが苦手になった

(今までは人混みが落ち着くと思っていた)

 

・海の近くに引っ越した

(小学生の頃から夢だった)

 

・自分の体を否定しなくなった

 

・セッション中に微細な感覚をとらえようとすることで、身体が驚くほど多くのメッセージを送ってくれている事に気付き、身体は細胞レベルで生きようとしていると実感した

 

・一人じゃないと感じるようになった

 

・今までは落ち込みや不安に飲み込まれ、心が敵になることが多かったが、心も私の命を輝かすために、身体とともに何よりも私をサポートしてくれていると強く感じるようになった

 

・死にたいと思う事がなくなった(本当に嬉しい)

 

・生きているだけで幸せと感じる事が増えた

(今までの人生でそんなことを感じた事はなかった!)

 

・光や風や自然の美しさに心から感動する

 

・母親との関係に向き合い始めた

 

・父親を亡くしたことを、初めて悲しむことができた

 

・人といる時に、過剰に自分を演じる度合いが減った

 

・自分と他人の境界が以前よりはっきりしてきた

 

・自分の安全を守ることを大切にしだした

SEセッション5回目

今回は左ひざを立ててベッドに仰向け姿勢。

 

足元で田畑さんが左右に立ち位置を変えると、感覚に変化(あたたかさ、重さの感覚、しびれ、左右の感覚が整いだすなど)が起こったのが印象的だった。

 

◆左側へ田畑さんが移動すると… ・眼球の落ち着かなさ(→眼球の重さを一番感じられる所へ視線を動かしてみた)・左側の足裏から脚へ、手指から左腕へ、ずーんとしたエネルギーとあたたかさ(→左腕が重く沈んで行き、手のひらから下腕が痺れ、重く気持ちがいい)・胃が落ち着く感じで重くなる・左脚、膝下が重く痺れだす

下腹部(イメージとして卵巣と卵管の位置)にも変化が感じられた。 ますズキズキと痛みだし、氷が入っているようなとても冷たい感じからあたたかいような感じ、冷たすぎて痛い感覚、痺れ、痺れが足裏にも始まり卵巣卵管と足裏が同期しているような、連動している感じがした。

少しすると、両腕が私から自由になったような感覚が起きて、両腕を動かしたいように動かしていると、下腹部の痛みは消えていた。

 

◆セッション後の歩行

脚の感覚として、体が重くなったような、骨盤から下(横隔膜から下)に重く重力を感じた。最初は重くてうまく歩けなかったが、歩行を繰り返すうちに馴染んできた。毎回数分歩くだけなのに、この馴染む感じがすごいと思う。

また、左卵巣と卵管の中心の辺りに、集中した冷たさと、弾力が増した感覚が共存していた。内臓の弾力を感じるなんて不思議だけど、本当にそう感じた。

 

◆セッション後の写真

毎回セッション後に写真を見ると、身体全体から共通したイメージを受けると気がついた。セッション前は、身体全体の印象がぼやーっと散漫で、スライムみたいに下へも広がっている。セッション後は毎回、印象が身体の中心へぎゅっと集って、すーっと上へ伸びる。

 

前回から1週間しか経っていないのに、 やっぱり毎回散漫なイメージになるのが残念にも思われるが、行きつ戻りつ、ゆっくり変化して行く過程なんだな、と思う。

ロルフィング後から、痛みを伴う肩こりがなくなっていたが、SEを始めてからは、肩に重力を感じられるようになった。

以前は不安や緊張状態だと、すぐに肩に力が入り、上に上がって前に動き、胸が狭まって呼吸がしずらくなることがあった。

横から撮った写真を見ると、耳と肩の位置が揃ってきていて、上半身は膝とくるぶしより前にあった。

横から見た時のラインが、地面と垂直に揃うのがゴールなのかと伺うと、身体の姿勢や形だけを整えても、身体の内部がその変化に追いついていなければちょっと違うとのこと。

今は変化していく過程で、身体内部を含め身体全体が変わることで外から見た形は変化していく。

セッションの帰り道は、身体の中心軸に力が集った感じがして、歩いていても階段でも姿勢が決まりやすく、小さくぐらついたり、姿勢に迷いがなくなるのでとても快適。

 

◆セッションから1週間

ここ数年、股関節に違和感があり、横になって音が出るほど大きく動かすことが睡眠時に何回もあったが、その回数が減り、動かさなくてもムズムズ感が出ない日もあった。

あまり気心知れない知り合いと集る機会があり、自分では安全な人と楽しくコミニュケーションを取っていると思っているのに、両手足が末端から痺れて感覚が薄くなっていた。

 

しばらくこのことが理解できず、姿勢を少し変えてみたりしたが、痺れは止まらなかった。

今も思い出すと指先が軽くなり、感覚が薄くなるようにも感じる。

どこかで無理をしていたのか、安全と思っているつもりだったが少し違ったのか、よく分からない。

 

感覚がどんどん敏感になっており、身体が教えてくれる、身体が味方という感じは足下から心強い。こんな敏感な感覚を、子供の頃に感じたことがあると思う。

 

子供の頃は、恐怖を感じて感覚を押し込めようとがんばったり、頭で理解できなくてパニックになったり、感じないようにしたり、自分の身体をつねったりと、色々な対処を繰り返した記憶がよみがえってくる。

 

今の自分が抱えている苦しい感情や思い込みに気付くようになり、手放したいと思っているつもりだったが、手放すことへ、大きな不安と怖さがあることにも気がついた。

そんなことに気がつくと、何とかしたくなって苦しくなるが、気がつくだけで大きな変化だと思う。

 

SEセッション中、身体の小さな感覚の移り変わりを集中して見るという体験をすることで、怖い感覚や痛みは、少しずつ動いたり質が変わること、痛みや痺れが、あたたかさや広がりに変わることがあるのを見た。

 

SEを始めてから、ただ気がつく、それだけで本当に小さく変わって行く感じが確かにあると実感できるようになった。

SEセッション6回目

 

今回はベッドにうつ伏せで、膝を中心とした脚にフォーカスするセッションでした。

 

小学生の頃から両膝脱臼するようになり、11歳で脱臼を抑える効果があるという手術をしました。

 

脱臼すると目の前が真っ白になり吐き気がするほど痛いので、避けたいのですが、

歩いていても、走っても、階段の上り下りでも、運動時はもちろん日常でいつどこで脱臼するか分からず、

いつも膝が信頼できず、脚も不安で精神的にも不安でした。

 

脱臼しにくい動かし方を探るため、脚の向きや動かし方など自分なりに工夫してきましたが、

いまいち分からないので、なるべく動かないことが安全!という結論に達したようにも思います。

 

大人になってから、走ったところを想像できない、とよく言われるのですが、

横断歩道を少し走るだけでも脱臼することがあるので走りたくなく、

でも皆と同じ日常のちょっとした動きに差が出ることで、少し傷ついてきました。

 

脱臼のきっかけについて、今回のセッションで鮮やかに思い出したことがありました。

 

小学生の頃、学校でいつも何となく、

でも確かに居場所がないような手持ち無沙汰な感覚があり、

そんな自分に対して、ストレスと罰したいような気持ちがありました。

 

授業中に机の下で、膝を強く触ると少しずつ脱臼するようになり、

次第に膝蓋骨の可動域が広がってしまい、大きく脱臼するようになりました。

 

その頃は自分を罰する意識はありませんでしたが、

セッション中思い出した感覚を、大人になった今の自分が言葉で表現するとするなら、

自分の存在が漠然としていて自分にも理解できないあやうい気持ちと 、

膝がぐらぐらする感じを重ねていて、

脱臼させている時にはなぜか少し落ち着く感覚がありました。

 

手術後、術前に比べて膝が痛むことがとても増えてしまい、

治るはずだったのに脱臼も頻度は若干減ったものの治らず、

自分の膝だという感覚が薄くなっていった気がします。

 

今回のセッションで一番印象的だったのは、

膝の内部の空間があることを思い出したことです。

 

膝蓋骨の下に大腿骨と臑の骨があって、そこに空間があること。

なかなか思い描きにくかったのですが、セッションから日が経つにつれ、

そのイメージが確かになってきました。

 

また、前回のセッション後に、 転職し新しい職場に通い始めたのですが、

変化がダイレクトに身体の感覚に響いてきたことが驚きでした!

 

例えば、仕事をしているときは、内臓や脚の感覚が確かに感じられるが、

通勤途中の景色を見ている時や職場の人を見ていると感覚が薄れ、呼吸が浅くなる、

そんな違和感も毎日連続していると慣れてくる反面で蓄積されて脚の感覚が薄れてくるなど。

 

今までは、望ましくないことがあってもその時は何も感じずに、

帰宅後や後日まとめて体調が悪くなり、原因が分からないことが当たり前でした。

 

違和感を感じた瞬間に、身体を通して違和感を実感できることが嬉しいです。

 

仕事が変わってストレス のかかる期間ですが、

この程度の体調と精神的変化でおさまっているのは、そんな実感があったからこそだと思います。

 

実感がつなぎ止めてくれていること、また違和感を通じて本当の事を伝えてくれることに、

身体に感謝しています。

 

仕事がきっかけになり、日々変化している途中なので、

今後もその変化の感覚を見られる自分でいたいと願っています。

 

SEセッション 7回目

 

今回はベッドにうつ伏せ姿勢で、骨盤が中心になったセッションでした。

今回のセッションは時間が経つのがとても早かったです。

 

SE1~2回目の時期、セッション中に感じている変化について質問されても

曖昧だった部分が、ここ2回ほどは、以前よりはっきりわかると感じます。

 

セッションから3週間の変化は以下です。

 

・お菓子が大好きで頻繁に食べていたが、なぜか美味しく感じないことが増えた

・昼食のコンビニ弁当などが不味く感じて食べなくなった

・好きではなかったお米が好きになった

・脚を組む回数が減った

・子宮と卵巣の冷たさが変化

(凍った金属のような冷たさから冷たいな位に変化、なんとなくその辺りに感覚も出てきた)

・首を締め付ける感じが少し軽くなった

 

SEを始めた当初は、身体がこの場でゆるんで大丈夫かどうか不安がっていたように思います。

日常生活でも、大丈夫な場所では、以前より力を抜くことができるようになってきました。

 

反対に、嫌なことに対する感覚が鋭くなってきたことにも、驚きとともに喜びがあります。

 

日常で今までの人生でどうしてこれができていたのだ!

と思うほど違和感があることもあるので戸惑いますが、

今までは自分の感覚を閉じて、耐えて、自分の感覚からくる判断ではなく、

世間や家族など自分以外の判断基準で決めてきたのだな、と思います。

 

うまい言葉が見つかりませんが、

どんどん嫌なことは避けられるだけ避けて、

出来るだけ好きなことだけして生きていきたいと思うようになりました。

 

自分が環境や人に合わせるのではなく、

環境に合わせてもらうような働きかけができるよう挑戦中です。

 

以前は1か10かという取り組み方が好きで、

1mmずつジリジリ変化していくようなやり方が自分にできるとは思えませんでしたが、

以前よりはイライラせず少しずつ、という感じが受け入れられるようになってきた気がします。

 

また、何年間か継続している心理カウンセリングで、大きな変化が出てきました。

自分の感覚とつながるのが早くなり、本当の言葉が出るのが早くなったからかも知れません。

 

SEを始める前は、自分の中にどうにもできない詰まり(例えばコルクの栓が強くされているような)があって、

流れないというか、どうにも変化できないような感覚があったのです。

 

そんな感覚が、流れだしてやっと外に出せる、やっと気がつける、受け入れる準備ができたと感じることが増えました。

 

まだ詰まりを感じる部分(子宮卵巣と首と肩か胸)もありますが、今後の変化があるかないか、どちらでも気長に楽しみにしたいと思います。

 

SEセッション8回目

 

◆セッション中

 

ずっと仰向けで、上半身についてのセッションだった。

いつものようにベッドに接する体の感覚がを感じることから始まった。

呼吸が吐きやすくなり、どんどん背中がベッドに接する面積が増えるのが気持ち良い。

 

面白かったのは、田畑さんが下腕をサポートしてくれ、肋骨の後側を内蔵側から押す感じで、腕を前に押し出す動き。

肋骨同士や、肋骨と肺の間の空間が、広がり強くなるようだった。

ここに空間があったんだ、という気づきと、その空間と接する部分の感覚が自分に近くなっていくのが心地よかった。

 

呼吸について、田畑さんのおっしゃったことを意識し、感覚に集中すると呼吸は浅くなり、なじむと深く吸い吐きしたくなる、いつもこう。

集中すると浅くなるのに苦しさがないのが面白い。

日常で深く深く息を吐けることがなかなかないのも気付きで、セッション中に深く吐いた時の、心地よく力が抜けてこの体そのままで安心、という感じも気持ちが良い。

 

次に、両方の肺の間の空間と感覚、間にある心臓に意識を向けていった。

心臓は命の象徴のようにも思ってきたのに、今までの人生で心臓の感覚に意識を向けたことがなかったことにもかなり驚いた。

柔らかくあたたかいピンク色の肺に守られるように、肺よりあたたかな心臓が鼓動しながら中心にある感じ、確かな命の感覚があって安心だった。

 

次第に、肺の内側に熱さが起き、首や右半身、胸に広がった。

首の熱さはひりひりに近い熱さになり、だんだんと苦しさの前兆や不安に変わった。

SEを始めてから、首の感覚を感じると不安や悲しさ、頭を大きく左右に振って感覚と感情を振り飛ばしたい衝動が湧いてくる。

どうしようもない過去や、傷ついた自分が湧いてくるようで、怖くて仕方ない感じ。

しかしSE以前は首の感覚にフォーカスするなんてことは出来なかったので、感じるだけで変化だとも思う。

 

次に、膝を立てた姿勢で「膝の内側にある膝蓋骨と膝の後ろの皮膚の間の空間を思い出して、足親指の辺りの骨の間の空間を思い出して」をやってみた。

しばらくすると、不思議なのだが、虹色のプリズムが見えて、足からふわっと優しいあたたかな感じが膝へ、骨盤へ、上半身へと広がり、気付くと首の熱さは感じなくなっていた。

 

頭を左右からサポートしてもらった時、頭蓋骨の力が抜けて気持ちが良くて、なんとなくサポートに甘えてしまいそうになった気がした。

すると田畑さんがすっと離れて、言葉で書くと冷たい感じがしなくもないが、そうではなくて、「今あっちにもたれかかろうと行き始めていたな」となんとなく気づけて、そのタイミングで引いてもらったことに感謝と安心を感じた。

 

もしかしたら深読みしているかもしれないが、私は長い間もたれる人間関係に慣れているんだ、と感覚で納得した。

もたれること、もたれてもらうことが深い関係だと思ってきた。

最近そんなあり方に小さな違和感があるようなないような気がしていたが、感覚でそれを感じることが出来たような気がした。

いつもレポートで、〜気がした的な表現ばかりで恐縮です。

 

◆歩行時

 

いつもは歩行1回目はゆっくり接合部を確かめるように歩くのに、今回はさっさと歩いていた。

関節が滑らかにかみ合って、動きがスムーズでふわりと軽い印象。

角度なども、迷いなく動く、今までで一番快適な歩行。

 

視界について、普段は前と下を中心に視野が狭く集中しているが、セッション後の歩行時は360°空間と意識がふんわり広がっている。

 

すると眼球と眉間、頭が軽くなるのが心地良い。

 

◆その後

 

運転中、骨盤とお腹の辺りの、肋骨と内臓がふにゃふにゃでつぶれて苦しい、姿勢が定まらない感じがあったが、最近少なくなってきた。

 

8月から転職で車通勤に変わり、日常で歩く距離が大きく減ったことで、筋力が急に減ったせいかと思っていたが、きっとそうではなかったのかも。

 

セッション後に田畑さんがおっしゃっていた、生きるための筋力はトレーニングなどしなくても衰えないというお話になんだか納得。

 

先月は休日にたくさん歩くと、とても疲れてしまっていたが、今月はほとんど疲れなくなった。

なんとなくではあるが、上半身の肋骨と内臓のサポートが以前より増えたように感じる。

 

早いものでもう8回目のセッション、もうじき終わるのかと思うと寂しくもある。

少なくともセッションの時間だけは、安心して感覚を開き、どんな感覚や思いが起きても大丈夫と感じられた。

 

日常にもそのような時間が増えている。

感覚を開くことは、時には自分が傷つくことになるので危険だと感じてきた。

 

自分の人生は同じ時間の延長線上にあるはずなのに、時期によりばらばらの別の人が演じていたような強い違和感と不安をここ数年感じていた。

思い返した時に色濃く残っている時期は、感覚を開けていたという共通点が見えたら、徐々に自分の人生に連続している感覚が湧いてきた。

 

色々なことが関係していると思うが、夏の終わり頃から、自分の大切にしたいことに向き合う怖さが湧いても大丈夫という感じが以前よりは強くなっている。

 

また、SEを始めた頃に気になっていた、子宮卵巣の冷たさが、以前よりあたたかくなって体温より少し低い位になっている。

 

膝に集中すると感じていた恐怖と自分はだめなんだという思いも、実感が薄くなってきた。

 

今月は、意に沿わないことをする時間が増えたり、振り回されてしまう時間が多かったが、体の変化として、腰と背中にぎゅっと力が集中して抜けなくなり、肩が慢性的に痺れてきた。

 

今までもこのような体の感覚はよくあって、ただ疲れているだけかと思っていたが、それでけではないかも。

 

意に沿わないこととバランスを取ることにエネルギーを使うか、意に沿わないことをしないで物理的にも生きることにエネルギーを使うか、この2択ではないかも知れないが悩ましい。

 

セッション中に感じるような、身体がゆるんで感覚が開いているけれど安心、という状態を増やせたら嬉しいと思う。

 

 

SE セッション9回目

 

◆セッション前の体調

 

体調が良くなく、こんな状態でセッションを受けるのはもはや申し訳ないのでは、

というほどでした。

 

・頭がぼーっとして、とても感覚が薄い

・眠い

・頭にモヤがかかったようなイメージ

・セッションへ向かう道中、左膝が2〜3回脱臼。姿勢が定まらずぐらぐらする。

・背中が痛くて、夜になると肩が痺れて感覚がなくなる

・なぜか脚が筋肉痛

 

◆セッション中

 

仰向けで、右膝を立てて安定する位置を探す。

外に倒れてしまいそうで、かなりぐらぐら、

筋肉を使うし疲れて面倒な感じがしたのは少しの間だけだった。

 

「不安定で大丈夫、バランスを探して」と聞いて、だんだんと落ち着きだした。

 

かかとと股関節に、ふくらはぎの筋肉の重み、膝の重みを休ませて、

中に通っている太い神経も休ませる。

 

眠くなってきてしまったところで、

「起きているけど、筋肉も脳も休んでいる状態を、味わってみて」と聞き、

そんな状態があり得るのだと、とても驚いた!

 

そんな状態があり得るなんて、思ってもみなかった。

疲れたらとにかく寝るものと思っていたが、いくら寝ても疲れが取れなかったことと関係あるかも。

 

次第に、胸が重たくなり、肋骨や肺や脂肪の重みを感じた。

すると、胸から温かさが広がった。

 

ふくらはぎの皮膚感覚が湧いてきて、少しジンジンした。

それが太ももへ、骨盤の中にも広がった。

 

座位になり、上体を前に倒し、足の力を使って起きてくる動きをやった。

ロルフィングの時に初めてやった時は、とても難しかったっけ、と思い出した。

 

今回は、時間がとても短く感じるセッションで、

時間の感じ方が毎回違うことが不思議です。

 

◆歩行時

 

足の感覚が変わり、歩きにくい。

セッション前の筋肉痛と、違う位置が痛い。

違うところを使っているんだろうと思った。

 

セッション前と比較して、足裏がベタッと床に重く着いている。

下に重みがあると、落ち着く。

 

◉歩く練習

 

かかとで着地→爪先で地面を離れる=木馬を横から見るイメージで、

踏み切る時に、もう少し爪先までいってみる、という練習をした。

 

頭の斜め前に、矢印が丸く伸びていくイメージとのこと。

 

言われてみて初めて、自分の歩き方が、確かに爪先まで行かないものだと納得。

重心が踵寄りで、その方がなぜか断然落ち着く。

 

練習してみると、

「前に勢いを付けるなんてとんでもない、

こんなに堂々として大丈夫なの?

目立ってしまう…」とてつもない不安な気持ちがして、

小学生の頃の、なるべく息を殺して目立たず隠れていたい感じが思い出される。

 

笑ってしまうほど、この動きがどうにもうまくできない。

この動きは勇気がいる。

でも、こんな風に動けたら、もっと自由になれて気持ち良いだろうなと憧れる。

 

◆その後

 

◉当日

 

・頭が軽くなった、頭の周りの空間がはっきりしてきた

・首と肩の痛みがほとんどなくなった

・安心して歩けるようになった

・嫌なのにやっていた、小さなことに気がついた

・肺の奥まで入る呼吸という感じがして、空気が美味しい

 

◉体調不良

 

セッションから2日後から4日間、ここ最近にしては珍しく、

大きく体調と精神バランスが崩れた。

 

疲労度としては少し疲れている程度だったが、

とにかく全身が重くだるく、偏頭痛や耳鳴りまでしてきた。

精神的な落ち込みも大きかった。

 

4日の間、あまりの悪さに今後の心身が絶望的に不安になったが、

1日休んだら徐々に体調が改善し、その後1週間ほどで体調が普段通りになった。

 

今までならば、このような不調はもっと長く続くはずだった。

 

何が変化したのか、はっきりとは分からないが、

確かなのは自分の奥底にある生命力を仄かに感じること。

 

どちらが先かわからないが、身体に信頼感も感じる。

 

以前と比較すると、確かさの感覚が出てきた。

 

それは今まで感じてきた確かさとは違う確かさで、

自分自身に感じる確かな感覚は、幸せで安心です。

 

もっと感覚を開きたいを思うが、

仕事や家族との関係、嫌なことをしてストレスが起きると

感覚が閉じてゆくのが分かった。

 

◉ぐらつき

 

私は日常生活で歩く程度しか身体を動かさないのだが、

ここ3ヶ月は平日の車移動が多く、更に歩く機会が減っていた。

 

以前は、このような時期が続くと、

体の芯があるのかないのか感じられなくなった。

 

腰痛や肩こり、脚の痛みが出たり、

常に姿勢が定まらず、歩行時はぐらつき

立っていてもどう立ったら良いか不安で、

座位でもお腹の辺りがぐらついて不安という状態だった。

 

しかし、最近はぐらつくのは、最初のほんの少しの時間だけで、

姿勢や居どころが定まらない感覚は少なくなっている。

 

感覚が薄くなると、ぐらつきが出るように思うので、

以前教えて頂いたように、首を左右に動かして周りを見たり、

着地している足を動かしたりすると、感覚が変わってくる。

 

◆気になること

 

・喉

喉に苦しい感覚が起こることがある。

熱いような、喉が締まるような、言いたいことがどうしても言えないような、

記憶があるようなないような、そんな感じです。

 

・足

足の感覚が感じられなくなることが多いが、もっと感じられるようになると嬉しい。

 

・胸

呼吸について、胸に息がたまっていて、吐いても吐いても抜けきらないと感じる時がある。

抜きたいのに抜けなくて苦しい。

 

 

SEセッション10回目

 

◇セッション前

 

・呼吸が吐ききれない。

 

・喉がつまったようで苦しい、痛い。

何か嫌な記憶があるようなないような、思い出そうとすると、あと少しのところで霧がかかったように思い出せない。

 

◇セッションで印象に残ったこと

 

・両膝を立てた仰向けで、脚からスタート

 

・「骨と骨の間に意識を向けて」 「骨の中、内側に意識を向けて」

骨に感覚があるとは思っていなかった(骨折したら痛いのに)

 

・右大腿骨の内部をイメージしていると、骨があたたかく、柔らかく、軽く感じて、

骨の表面も軽くなった気がした。

左大腿骨は、気づきにくかった。

 

・足の甲と、手の甲に田畑さんが触れてしばらくすると、首のつまりが軽くなり、なんだかほっとした。

触れた箇所とは別の、意外な部位に変化が起こるのが不思議でおもしろい。

 

・いつものように、徐々に足裏がベッドに着いてゆき、

背中の接地面が広がって、今回は特に、腰・肩まで広がり気持ちが良かった。

 

●呼吸の変化と電気的なしびれが起きたこと

 

セッション最初、漠然とした呼吸の吐きにくさ。

 

→ 足を扱って頂いているうちわりとすぐに、胸が重くなって吸いやすく変化。

鎖骨上と首に、苦しさが残っていた

 

→ 腕骨の内部に意識を向けているうちに、左右鎖骨の交点(のど)に、小さくて硬い、黒く重い石のような感覚が確かにあると感じた。

 

→ 石の箇所が、痛く苦しく

 

→ 腕を扱って頂いている間、少しずつ苦しさが薄れてきたが、まだある。

 

→ 頭頂へ向かって足の力を借り、息を吸いながら押し上げる動きを数回。

 

→ 骨盤内の、あたたかく柔らかなピンク色の安心感を感じ — 頭蓋骨 と骨盤内が連動している感じがした。

 

→ 急に、頭頂から皮膚にビリビリと軽い電気的なしびれが起きた。

頭皮と顔の皮膚が、じんじんして、子供の頃の慢性的な偏頭痛と寂しさを思い出した。

 

→ 片腕をななめ上前方へ、田畑さんにサポートしてもらいつつ押し出す動きを数回。

ビリビリはそこにとどまっていたが、動きにより、振り払えるようなイメージで気分が少しスッキリ。

 

→ 首の右側面が、漠然と熱く痛くなってきた。

首を左右に動かす。

「肺が一緒に動くのを感じて」とのこと。

 

→ 痛みが集中してくる

(のども首も、痛みが集中してくるのが不思議)

 

記憶につながっていくような短い時間で、痛いのに、安心で楽しい感じもした。

思いもよらないタイミングで、思いもよらないことが出てきて、驚くのだが面白い。

 

◇歩行

 

肩と骨盤が、互い違いに、大きくスムーズに動く!

 

仰向けでやったのと同じ動き(片腕をななめ上前方へ、田畑さんにサポートしてもらいつつ押し出す)を、歩きながらやってみた。

 

両腕をななめ後方下へ、田畑さんの手を押しながら、歩行。

 

霧が晴れるように、 頭の斜め上前に、空間があったのだ!と実感。

空間が私の近くにきた、突然空間ができた、という感じで気分が良くなった。

 

先週の歩行時は、斜め前上へ伸び上がるような感覚で歩いてみるよう言われ、その動きに精神的にかなり抵抗があることに気づいた。

 

今回は、先週ほどの抵抗はなくなり、頭の上が、軽く明るく変化した!

 

◇セッションから1ヶ月間

 

・セッション後、のど–眉間 の連動を感じる。

 

・骨の内側の感覚が出てきた。

 

・精神的にハードな1ヶ月だったが、身体の感覚に注意を向ける時、以前より早く、集中できるようになった。

 

身体のサポートを感じる。

特に足の安定感(ただ立ちやすいとかではなくて、なんというか、余計な力を入れなくても地面に足が着いている)を感じられるようになった。

 

・心理カウンセリングで、のどの感覚を扱った訳ではなかったのに、結果的にのどの感覚と記憶に深く触れることができた。

気づきもショックも大きく、その後も尾を引いている。

 

しかし、のどの感覚は正体不明の苦しさではなくなったことは良かった。

今も苦しいので、早くなくなれ!と思ってしまうが、変化していくのではないかと思っている。

 

SEセッション11回目

 

セッション前

 

・年末年始休暇中に、全身に電気的な痺れが1週間続いた

近年まれに見ない疲労感で、もう頑張れない、余力が一滴も残っていないように感じた。

その感覚がなんとなく続いていた。

 

・のどが重苦しく圧迫感があった

セッションで印象に残ったこと

 

・片膝を立てた仰向け姿勢で左脚からスタート

 

・膝を頂点に、腿の重みは骨盤の関節へ、脛の重みは足首へ、脚が等しく分かれて気持ちが良い。

手放せた気持ちよさに似ている。

重力は下へかかるはずなのに、いつもは腿の方へ重みがかかっているように感じる。

 

・足首の内部、くるぶしの間に意識を向ける。

 

・ふくらはぎを左右からサポートしてもらい、それぞれ内側と外側へあずけて呼吸をしていると、股関節が、外側へふわーっと柔らかく広がっていった。

骨盤の大腿骨がはまっている部分が軽くなり、その場所自体が広がった感じ。

 

・のども変化(あつい→冷たい→あつい)

 

●骨盤が震えだしたこと

・セッション中盤で、左肩と頭を支えてもらいながら、左肩は下げる動き、頭は右上に押す動きをした。

 

すると、「肩を縮めたい、いたたまれない!」気持ちになった

「その動きをした時に、動く筋肉や感覚を思い浮かべて」とのことでやってみた。

 

・首の左サイドに変化

ひどいコリ、血流が止まりそう、かたい、圧迫感、痛い、苦しい、かるい痺れ、悲しい気持ち(私は目立ってはいけない、「ごめんなさい」)、涙が出てきた

自分の存在感を広げてはいけない、広げられない悲しさやそれで起きた出来事が、大きくとても漠然とイメージされた。

悲しさは不安な気持ちに変わり、鎖骨の交点の喉の奥に移動して、苦しい圧迫感へ変わった。

 

首をゆっくり左右に動かして、落ち着く位置を探す。

セッション中、悲しさや不安な気持ちが出てきた時に、首をふると、割りとすぐに気持ちが落ち着く。

不安や悲しみに飲み込まれてしまいがちだったが、セッション中のこの経験が、感情はそこまで怖くないという実感に少しずつつながり始めた。

 

首の向きが左寄りに落ち着くと、骨盤がプルプル?カタカタ?小さく震え始めた。

とても小さな動きを伴う震えは、骨盤内の内臓へ移動。

内臓の膜が震え、徐々に内蔵内部に、背中側の内蔵も震え始めた。

それの振動がまた骨盤へ伝わっていく…

初めての感覚だったが優しい振動で、気持ちがよく小さな開放感があった。

 

その間、首を動かして右を向いたり、のどの苦しさ数値がどれ位か聞いてもらう。

のど苦数値 10 → 7 → 3 → 3 → ラストも3

気づくと振動は落ち着いていた。

 

・右足でも同じことをして座位へ

右足に集中しているのに、左脚や左股関節に広がりや動きがあって面白い。

◇歩行

 

・脚

脛の骨~膝関節と骨~大腿骨 まで、きれいに中心の芯に重みが乗っていると感じた。

足首や膝の関節の動きもスムーズで、とても気持ちがいい!

「背骨の動きがよくなったように見える」とのこと。

 

・ワーク

脛を軽く押さえていてもらって、歩き出すように前に出る・後ろへ下がるというワークをしました。

その後の歩行では、膝下部分が膝からぶら下がっていて、簡単に動くという印象に変化。

鎖骨ラインと、腰骨ラインも前後に動きやすくなった。

◇セッションから1ヶ月間

 

・腰

背骨の腰の辺りを、緩めることが多かった。

いつもの座り方だとすぐ腰が痛くなるようになったのが不思議。

 

S字カーブをきつくする姿勢に、気持ちの面でも長年落ち着きがあったのだな、と実感。

ぎっくり腰になるたびに、接骨院の先生にカーブがきついとか、背筋に比べて腹筋が弱すぎると言われていた。

姿勢を変えるようやってみたこともあったが、しっくりこず定着しなかった。

 

前回のセッションでベッドに座った時に、腰の部分を触って「この辺りに呼吸を入れる感じで」と言われて、力を抜いてみた姿勢を取ったら、なんだか突然、徐々にしっくりきた。

 

余計な力を使わなくてよく、楽になった。

腰から肩へ、上半身が少し広がったというか、ふんわりと軽くなってきたように思える。

 

・のど

のどの奥にある固く重い圧迫感が、少し変化してきた。

今まではのどを意識すると確実に大きな圧迫感を感じ痛く苦しかったが、位置が5mmくらい下がっているように感じ、

圧迫度が10 → 8くらいになった。

 

・肩

・セッションから1週間

肩が軽い、やわらかい感覚。

眼球に力が入りすぎていなく、ふわっと楽。

 

セッションから1ヶ月

肩に力が入っていることが常だったが、あれ、肩が軽い、と感じることがあった。

肩というより、のどと首の変化が肩に影響しているような感覚もある。

 

・呼吸

呼吸が浅くなったように感じているが、呼吸の効率が上がったようにも感じられ、一生懸命に吐いたり胸いっぱいに吸わなくても普通に大丈夫な状態。

肩が軽くなったこととも関連がある気がします。

臨床心理士の方へのSE

SEを体験して

 

臨床心理士として日頃クライエントさんの抱えるストレスや傷つきについてお話をうかがっています。そのため、自身の中にいろいろなエネルギーをとどめ過ぎないように、心と身体のバランスを整えることを心がけています。呼吸法、ストレッチなど自分でもいろいろと試みていて、SEもその一つとして体験を希望しました。

ことばでのやりとり中心のカウンセリングと大きく異なり、SEで悩みや不安などについて深くお話することはありませんでした。セッション中ずっといすに座り、プラクティショナーの方の導きで、身体の感覚に意識を向けていくことが中心で、プラクティショナーの方に触れられることも全くないセッションもありました。

それなのに、セッション後は毎回全身がほんのりあたたかくなっていて、運動をした後のような、空気がたくさん胸に入ってくるようなさわやかな感じがしました。座ったままなのにそれは不思議な感覚で、子どもの頃の体育の後のような爽快感がありました(汗をかくこともなく、さわやかな感覚だけがあります)。その感覚を味わうのを楽しみにセッションに通いました。5回目のセッションの後、胸が大きく開いてそこに道ができて空気が直接入るようになったと感じる程呼吸が楽になりました。その後のセッションで、目を動かすワークをした時には少しクラクラして、いろいろと体に起こる変化に少し不安になったこともありましたが、順調に呼吸が楽になり、肩のこわばりなどもなくなり、体の心地よさを感じるようになりました。

強い緊張場面などではまだ呼吸が浅くなり声も出しづらくなる傾向がありますが、以前はそちらが日常的な状態であったことを考えると大きな変化がSEの体験を通してあったことをあらためて思います。身体の感覚を意識していくことは、自分で行うことですが、プラクティショナーの方が視界の端で「そう、そう」とうなずいて見守って下さっている様子がほんの少し見えることから「これでいい」と思える大きな安心感を得ていたと感じています。

ことばにならない何かが心にある時、身体の感覚に意識を向けてエネルギーを解放していくSEが助けになることを体験することができました。ありがとうございました。

SEを体験して・2

 

SEを1・2週間に1回のペースでしばらく継続して体験させていただきました。SEを継続していく中で、呼吸が腹式に変化している様子が感じられました。その感じになかなか慣れませんでしたが、体はその方が楽ですし、時間の経過とともに新しい呼吸のあり方にも慣れることができました。

その他には、目に映るものの彩度が増したり、頭痛がやわらいだりといった変化を経験しました。それらの変化も、呼吸の変化と同じくはじめは慣れなくて、こんなに感じ方が変化して私は大丈夫だろうか・・と不安に思うこともありました。しかし、その不安もSEのセッション中に、今の感覚に集中し、新しい体の感覚に気づいて、そこにとどまっているうちに、自然に消えていきました。そのような変化→不安→落ち着きという体験を幾度も経験することができました。

そして、SEの体験を通して、今私の心には、心配にはなるけれど、何とかなるだろうという自分の力に対する安心感、それは自信というほどの堅固なものではありませんが、心の奥で深く確信している感じがあります。

目の前に難しい課題がある。不安もあり、心配もある。そんな時、以前の私は「きっとできないだろう」と思っていましたが、今は「やってみないとわからない」と思うようになりました。それは小さな気持ちの変化のようでもありますが、とてもはっきりとした違いを感じています。ことばのやりとりがほとんどない中で、このような認知・意識の変容が比較的短期間で起こったことは驚きでした。

身体の感覚を意識する新たな体験のそばでいつもプラクティショナーの方の見守りと導きがあったことを思います。貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。

 

 

片頭痛・緊張型頭痛に長年苦しみ,薬物乱用頭痛と診断された方へのAdvancedシリーズ

Advanced Rolfing5回シリーズ終了後に,継続のセッションをお願いされた時に,

「自分が信用できない」

と仰ったことに対しての補足説明と共に最後のセッションでの印象的な体験のレポートをお送り頂いたので,ご本人の許可を得て,以下紹介させて頂きます。

 

 

長年の頭痛治療で、片頭痛・緊張型頭痛から頭痛薬による薬物乱用頭痛と診断され、頭痛薬の服用をやめたうえで、頭痛の予防薬(抗うつ薬・抗てんかん薬)と鎮痛薬での薬物治療を受けていました。

 

頭痛薬の服用を1年近く中止しても頭痛が続いていたこと、頭痛の名医と評判の医師からの暴言、

また、医師を変えても結局は同様の薬での治療であったこと等から、通院を止め、なんとかしたい

と思いながら毎日2~3回は頭痛薬をのむという生活を続けていました。

 

田畑さんのセッションを受けて初めて、薬なしに頭痛がないという経験をし、以後、頭痛があっても薬をのみたいとは思わなくなりました。画期的な変化で、このことも大変感謝いたしております。

 

しかし、また以前のように、痛いのだからどうしようもないと投げやりな気持ちになり、頭痛薬を使い始めるのではないかという不安もあり、継続をお願いいたしました。

以上「自分が信用できない」ことについての長い説明です。

 

さらに別件ですが、土曜日のセッションで不思議な体験をしました。

田畑さんが私の頭を持たれ、その手に頭を預けていた瞬間、自分が心地よい場所におり、頭をそっと優しく支えられて生まれてくるイメージが浮かぶと同時に、私はこのように生まれたかったのだと強く感じ泣きたくなりました。また、自分が向き合っていない、避けてきたということがわかったとも思いました。何に向き合っていないのかは曖昧です。

泣きたい気持ちを抑えこんだように、抑え込んでいるということも感じました。

 

これは何かできすぎた話に思えて、当日はお伝えしなかったのですが、私にとって印象的な出来事でした。

 

突然長々と書き連ね失礼いたしました。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

慢性的腰痛・肩凝りに加え,心身にまとまりがないと感じている方

 

セッション2

 

◯田畑氏のロルフィングを受けたかった私の理由 以下7点。

 

精神面

 

・自分と自分の身体との不一致感(何とも言えずズレている感じ)を無くしたい。

 

・自分の中の自分自身ではどうにも出来ない大きく・凝り固まった怒り=恐怖 を何とか身体の外へ排出したい。

 

・緊張で常に張りつめている感じのある自分の芯から力を抜かせ、心底から身体全体ゆっくり休みたい。

 

身体面

 

・五十肩?なのか左肩のひょっと動かしたときの激しい痛み

 

・痛み出して3ヶ月位になる右肘腱鞘炎

 

・辛くて堪らないほどの肩こりと首の痛み

 

・歩いている内に始まる腰の痛み

 

当日)

 

施術後お茶もせず真っ直ぐ池袋に向かい買い物。この時全体とても疲れた感のある身体感覚だった。

 

 

 

そのまま買い物中、モーレツな肩こりを感じかなり辛かったがふと気づくと肩こりの痛みは無くなっていた。

 

(痛みの時間は2時間くらいか・・・。)

 

 

 

帰宅すると身体はどこかボォーっとしていて寝たいなぁーという気持ち。その後、落ち着いてゆっくりしたら

 

自分の心持ちが何というか軽くて明るい良い感じがしてちょっと驚く。

 

 

 

 

翌日)

 

朝の犬の散歩で体重を足裏外側(小指)にかけて歩く自分に気づき驚く。

 

 

 

しかし夕方の散歩では またいつもの内側(人差し指・中指)に体重をかけ小指が浮いた感じの歩き方だった。

 

もう一つ、日中の歩きではやたらと踵に重心が乗っかる風で 踵がいたいなと思いつつ歩く。

 

 

身体では、肩こりが酷くずっと痛かった。あまりに痛いので肩にホッカイロを張り温めると少し楽になった。

 

身体全体は どことなくボォーとしただるさでチョット不快な感じ。ただ下半身はスッキリ落ち着いたイメージ有り。

 

 

2日目)

 

朝5時半に目が覚める(起床は6時15分) 以前調子が悪い時もよく早い時間に目が覚めた。

 

目覚めたまま身体を感じると、身体の左半分(頭のてっぺんから足の先まで)はスッと軽い感じ。身体が左右綺麗に分かれている。

 

右半分は重く辛い感じ。特に右肩が固く強張り凝っている!という感じでとても痛い。右肘も強張りすごく痛かった。

 

 

 

朝の散歩は内側重心のいつもの歩き方。 ただ心持ちは重苦しくなく明るいのがうれしい。

 

その日一日 身体全体が油が切れたロボットみたいにギシギシしていた。兎に角肩こりが酷く辛い。

 

 

3日目)

 

 

 

昨日からの酷い肩こりと右肘の痛みが抜けず 今朝も両方の痛さで5時過ぎに目が覚める。

 

あまりの痛さに耐えられずに近所の整骨院に行き、マッサージと電気を受けとても楽になる。

 

その日は一日静かに過ごす。

 

 

4日目)

 

ここのところ朝早く目が覚めるようになっている。今朝は4時半。目覚めると途端にドキドキして不安で嫌な気持ちになる。

 

朝の散歩ではいつもの内側重心歩きで、踵に重心乗ってるなーと感じつつ歩く。

 

他は特になし。

 

5日目)

 

 

今朝も5時半に目が覚め途端に不安でドキドキする。が、今日は日曜で気楽。そのまま8時頃まで寝る。よく眠れた。

 

主人も家に一日居た日。そのせいか どちらかというと心持ちは軽く明るい感じでとてもうれしかった。

 

 

 

 

6日目)

 

今朝5時15分が覚める。同じ感じ。肩こりが酷く辛い。

 

 

 

けれど 今日は散歩後、実に久しぶりにストレッチをして身体を動かそうという気になって軽くストレッチをする。

 

自分の変化に驚く。

 

 

 

セッション3

今回初めて身体の変化感覚を実感。

 

施術中 身体の中の詰まりものを抜かれていくという とても不思議な感覚があった。

真横に向いて寝ている身体が 少しづつ中身を抜かれてぐにゃりとしてしまい

意図せずに身体の向きが変わってしまう奇妙な感覚。

 

施術直後先生に どんなようすですか? と聞かれたが

その時はあまりに直後過ぎて緊張もあり正直よくわからない。肩は強張っていた。

部屋を辞して歩き出し10分程すると 背中がスッと楽な感じで 身体全体がスッキリした感じだった。

 

 

翌日 一人で車の運転をした。

高速道路のかなり遠出をして 帰りに道を間違える。

いつもであれば、自分一人だし高速道路なので、軽いパニックのような焦りが出る。

しかし今回は まったく焦ることなく落ち着いて誤りに対処して無事帰宅。

なぜあんなに落ち着いていられたのか 自分自身大変に不思議。

 

 

施術3日後、身体の内側から綺麗に整えていこうという気持ちを強く持つ。

こうした気持ちを持つことも、ちょっと不思議に感じる。

 

私はロルフィングという言葉は知っていたが、中身はよく知らないので

勝手なイメージで ロルフィング=整体の一種・マッサージに属する方法の一つ と思っていた。

 

なので施術1~2回では 肩こりが消えない等の面に重点を置いて考えていた。

しかし今回3回目を受けて、ロルフィングとは私の考えているような種類のものではなく

全く別のものなのでは? と実感しはじめている。

 

今回感じた 中身が抜き取られるような不思議な感覚。

時間が経ってきてその事が少し自分の中で整理されてきた気がする。

 

あの不思議な感覚は、身体中統一を失ってメチャクチャに詰め込まれていた細胞が

きちんと升目を揃えるように あるべき順序で並べ替えられ、細胞ひとつひとつの形が整形された

という言葉で言い表すと ピッタリくる。

 

結果、身体全体・脳細胞の一つ一つまでが少しづつ整え始められ あるべき綺麗な整列・統一が

行われ始めた感じ。

だから車の運転で焦ることもなく普通の状態でいられたし、身体の内側から綺麗にしたい思いが

表れてきたのだと今は感じています。

 

改めて全10回の施術を楽しみに感じております。

セッション4

 

右半身と左半身での感覚の違い

 

施術を受けるといろいろな感覚が生じる。 それを知ろうとして意識に焦点を合わせてしまうと

生じてきた素直な感覚を邪魔してしまいそう、といって意識に集中しないと それこそ眠ったように

なってしまい何もわからなくなる・・というちょっと不安定な面持ちの意識です。

 

そんな意識で右の施術を受けていると、とても不思議な感覚が起こってきた。

自分の身体の実体が、施術によって現れてくる という感覚だ。

 

今まで有る と思っていた 私の全体像 は実は単なる思い込みであって、

田畑さんに触れられ施術されることによって そこから実体として私の身体がたち現れてくるというような感覚。

自分の実体が創られていくような感覚・・・というとピッタリくるような

とても不思議な感覚だった。

 

 

ところが左半身は全く違った。

 

まず 意識というか頭の中がまったく違う。

左は施術が始まった途端、頭の中が酷く騒がしく落ち着かない。

クリアすぎるカラー写真が目まぐるしく点滅するような感じで、身体を意識するなどという余裕がない。

頭の中がチカチカしている内に左は終了。

 

 

右半身はじっくり自分と対話しながら施術を受け

左半身は施術を必死に受け止めようとした感じか。

左右のアンバランスがとても印象深かった。

 

 

最後の仰向けになっての施術はとても自然に施術を受けた自分という感じ。

例えば、首の位置の施術では そのまま素直に首がぐぅーっと伸びる実感があった。

 

施術終了後は背中がスッキリし

、身長が伸びたような、頭の中がとても軽く感じた。

身体全体がホンワカとして快適な気分で帰宅。

 

 

しかし、あれ程スッキリして帰宅したのに、夕方6時くらいから腰が非常に痛くなる。

痛みの原因になる様なことは一切思い付かず。

 

翌日12月15日、腰の酷い痛みはそのまま続き その痛み具合からぎっくり腰になったと判明

動くのもままならなくなり、この日より3日間近所の整骨院にて治療を受ける。

週末の土日は、以前から予定の温泉旅行へ行き温泉につかりかなり状態は元に戻るが

まだ 少々腰は痛い。

 

この1週間の身体の変化の流れがとても不思議です。

 

セッション5

今回も左右の身体が受ける感覚は違ったものだった。

 

面白かったのは左半身で、施術を受けている内に腕から肩にかけての筋肉というか 細胞が勝手に田畑さんに語り掛けだしたように感じた事。

 

まるで筋肉というか細胞が私の意志と関係なく独立して田畑さんに話し始めたかのような錯覚を覚えた。

 

それは、筋肉・細胞が各自、私とは別個の筋肉格?細胞格?なるものを持って田畑さんに向かって、 こんな風に私は固まっているだとか こんなに辛かったとかワイワイと話しかけているように感じで、すごく面白い感覚だった。

 

右半身は普通の感覚で静かに施術を身体が受けたという思いだけだった。

 

ここまで5回施術を受けて思うことは,

 

1・2回の施術ではわからなかったが、3・4・5回と進むうちに

身体とか自分に対してのイメージが少しづつ変わってきている。

 

私という自己がしっかりとしたものではないような変わらない自己とか自我 というものは実はないのかもしれない,と云う様な思いが、施術を受けている身体から感じています。

 

腰の方はお陰様でとても良くなり、寝起きなど楽に出来るようになりました。

 

 

ありがとうございました。

セッション6

 

前回から3週間近く間が空き、年をまたいでの施術。

 

 

年明け少ししてから、身体の各部位の歪み・ひずみ?がはっきり表面化してきたように

 

感じている。

 

 

 

それは 例えば左肩の五十肩としての痛みや腰の痛みで、

 

これらは以前から持っていた痛みなのだが

 

施術を受けることで身体全体の筋肉や細胞が整い、だから歪みの部位がよりはっきり実感できてきた

 

という事なのでしょうか・・・。

 

 

今回6回目の施術を受けての思いは

 

まだほんの少しづつだけれど、“自分の身体”というものを感じる事が出来るように

 

なってきた気がする という事。

 

 

自分の肩・首・腕の重さやそれが在るという事。

 

今まで“自分の身体”と簡単に口にしていたけれど、実体として自分の身体を意識できた事は

 

一度もなかったように思う。

 

ただ、このように感じだして1週間。

 

 

おかしな言い方だけれど、気持ちがついていかない。

 

身体と意識の関係が 今まで自分が考えていたようなものではない事がわかってきたのだが

 

うまく身体に気持ちが寄り添わない というか・・ なにかちょっと停滞しているような

 

表現しずらいですが、身体は先に進みたがっているのに心は嫌がっているような

 

ちょっと奇妙な心身の在り様です。

 

前回と今回、間が空いたからでしょうか?

 

 

自分の状態がよくわからなくなっています。

 

セッション7

7回の施術を受けて感じていることは、身体はとても順調に調整されている事。

 

何というか 身体の深部が穏やかな感じ と表現したら伝わるでしょうか。

まだ完全ではないのだけれど、身体の各部分のバランスが整ってきているんだろうなと自分で感じるのである。

 

問題は“意識”の方だ。

 

“私の身体”が調整されて蘇ってきて、自分のものになりつつある今

意識・ココロの方が上手く身体についてこられない

これ以上の変化はちょっとキツイ、逃げ出したいよ と意識は落ち着かないです。

 

身体が変わって意識が変わる。意識が変わって身体が変わる。? どっちもありだとは思うけれど

身体が変わって意識が変わる方が、自己コントロールが出来ないだけにキツイように思う。

 

今まで私は、生身の自分を知らなかった。故に生身の他者を意識することがなかった。

それがロルフィングによって自分の身体を持ち始めたので、かなり具体的な他者(田畑さん)が現出してきた。

これは私にとって かなり怖い事です。

 

更に、そうしてきた(生身の他者を意識しない)自分の理由もあるわけで

けれど、私が目的としてロルフィングを受けた結果を出すためには

そこを乗り越えなければならない・・んだろうな と思う。

 

どうしたらいいんだろう・・ どうなるんだろう・・と

今は 出来るんだろうか? という頼りない気持ちです。

変なレポートになりました。すみません。

 

セッション8

前回・今回、7回目・8回目の施術で “頭(意識)と身体の関係”を改めて思った。

 

田畑さんがおっしゃった「今は安全であることを身体に納得させてあげる事」

 

この言葉は 私には目から鱗が落ちる の思いだ。

 

身体が納得しなければ何事も変わらない と教えて頂き、それを実感しているわけだが

 

 

頭と身体の関係・・・がしかしなかなか難しい。

 

前々回の6回までは順調に身体の調整をしてもらった。

 

めちゃめちゃだった身体の中身をきちんと秩序立てて治して頂いたと実感している。

 

回を重ねて、身体の根底が落ち着いてその上の意識が影響する部分に問題が移ってきた今

 

私の大きな問題は、田畑さんへの信頼になってきている。

 

私が、田畑さんの施術時の話しかけに どこまで素直に乗るか。

 

どこまで安心して自分全部を預けるか  という1点になってきている。

 

表面意識では十分信頼しているつもりなのだが、施術中の問いかけや話しかけを

 

聞きながら、この問いかけに乗って自分の感覚を任せたら自分はどうなってしまうのだろうか

 

その時この人は いきなり背を(向けないことはわかっているのに)向けないだろうか 等々余計な気持ちが動いてしまい

身体の感覚に集中しない、 というか集中させない自分が残る。

 

自分がおかしいのは重々承知なのだが この点を今 どうしていいかわからないなぁ と思う。

 

けれど こんな文章を書くことが、私の田畑さんへの甘えであり、大丈夫ですよね という確認なんだろうとも思い

 

こういう自分が嫌だな と思う。

 

袋小路です。   すみません。

 

 セッション9

 

9回目の施術を受けての身体の様子は “すごくリラックスしている”だ。

 

 

このリラックス感を伝えようとした時 私が思い付くイメージで現そうとすると

 

写真家・星野道夫の撮るアラスカの大平原にいる動物たちの姿 が一番ぴったりする気がする。

 

 

 

広大な自然の中、空があり山や大地があって草木がありその中に在るべきひとつとしてそこに居る様な身体の感覚。

 

沢山の生き物の存在のひとつ、丁度パズルの中の一つのピースとしてそこに居て当たり前の者が

 

ただそこに居るという感覚。 私的に言うと ここに居てもいいんだ というリラックス感。

 

 

 

心理カウンセリングの様に、言葉を使って心の在り様を詰めて詰めて自分をを変えようとするのではなく

 

身体をのびのびと伸ばしてもらうことで 身体を感じる心の有りようがこんなにも変わっていくという不思議を思う。

 

 

 

ただなかなか単純には行かなくて、身体の感覚が落ち着きそれに慣れてくると途端に心が反抗してくる。

 

翌日は何とも言えない不安定感。昨日のあの幸せな感覚はどこへいったのか。

 

 

 

今回は腎臓部分を大変丁寧に施術して頂いたと思うが、身体は特にその事に対しては意識が向かない。

 

腎臓部分が軽いとか楽とか温かいとか・・あるいは重いとか不快とか等々 腎臓を意識するようなことはまったく感じない。

 

腎臓 という部分は怒りや悲しみが留まる臓器だというし、そして私は自分の長年手放せない嫌な思い出について

 

田畑さんに訴えている。だからこそ丁寧にその部分を診てくださったと思う。

 

けれど 何も思いがない。それでいいのかもしれないけれど 気にかかってしまう。

 

何故かな?と。

 

やっぱり思ってしまうのは 治りたくないのか自分?という事。辛い辛いと言いながらその辛さを手放したくないのか自分?

 

なんとなくそんな気がするのが困る。元気になりたいはずなのに元気にはなりたくない・・ような。

 

 

 

身体が整ってくる程、見たくない自分・向き合いたくない自分を見せられる思いがしているのは私という個人の性格的なものなんでしょうか?

 

セッション10

今日、施術中自分がガイコツになった。ちょっと面白い感覚だ。 自分が理科室に置いてあるあのガイコツだった。

 

骨を感じて・・とい云われて骨を意識していたら身体の中が骨になって 何だか不思議だった。

 

田畑さんのリードにより静かに自分自身に集中する事を体験し・学んだ。

 

この集中を忘れないようにしたいのだけれど、難しい・・・。

 

10回目。田畑さんが居て自分が居る部屋・空間で、私は素直に横になっていられた。

 

ぴりぴりする緊張感やもぞもぞと落ち着かない不安や恐怖なく、そこに居られた。

 

 

田畑さんの言葉を素直に聞こうとし、余計な思考で頭をうるさくしないでいられた。

 

これは 初めて人を怖がらずにこの場に居ようと素直になれたこと。 人と安心して居られたことだと思った。

 

 

“身体の地殻変動”10回のセッションを終了して思い浮かんだことばがこの言葉。まさに深部から生ずる力による変化です。

 

 

私にとって本当にわからない10回でした。 余計な先入観を持ちたくなくて、田畑さんのホームページを見ませんでした。

 

ほとんど触れるか触れないか・・身体に対して最小限の接触だけ。それ以上具体的な働きかけを感じないのに 何かが変化する不思議。

 

「重力」というものからこんなにも身体が影響を受けているとは知りませんでした。

 

 

施術者と患者の関係も大きいと思えます。 私から見て 田畑さんは実に真っ直ぐで透明でした。

 

患者に近づきもぜず、といって離れるでもなく 自分の存在を押し付けるでもなく、距離を取ろうとするでもなく。

 

淡々とそこにいらした。

 

初めはそれがいいのか嫌なのかよくわからず、ちょっと困りましたが 今はその立ち方がとても良かったんだと思えます。

 

こちら側の勝手な思い込みや理想の投影をきれいに受け流してもらえ、変な緊張や期待を起こさずに済んだからです。

 

施術後半6回目以降は、直後は心穏やかで身体も温かくとても気持ち良いのに 1日経つと何とも言えず心が落ち着かず

 

気分が落ち込む感じになりました。

 

これは 身体の変化と心の変化のズレから来るものなのかと感じました。

 

ですから今は、ちょっと遅れての心の地殻変動が始まりだしている時なのだろうと感じています。

 

それは 楽しくハッピーというよりも、見たくもないものを見なくてはならない感じでしょうか。

 

 

 

半月後・3か月後・半年後・・・その先 と楽しみでもあり、辛く怖いなとも思います。

 

何事も“変化”というのは楽しいばかりではないという事を実感しています。

 

最後にこの10回のセッション 受診前に思っていたものとは全く違う

 

 

想像以上の変化を 体感・実感させて頂きとても感謝しております。

 

ありがとうございました。

顎関節に違和感がある方

セッション10 (4年後)

わたしがロルフィングを受けたきっかけは、
14〜15歳ごろに発症しずっと患ってきた顎関節症を改善したいという思いがあったからです。
全10回のセッションを受け、回ごとに違った変化を感じながら、
最終的にはきっかけとなった顎関節症の完治には至りませんでしたが、
受けたことで身体との付き合い方が変わり、
結果、現在は以前よりも心身ともに良好な状態で過ごせています。
口腔外科医からも完治は難しいと言われていたので、
体調が改善し安定してきたと実感できただけでも大変うれしく思います。
それまでも、顎関節症を治すために様々な療法を試してきましたが、
ロルフィングの面白いところは、例えば整体や鍼灸などのように、
”治したいところがあって、そこに具体的にアプローチして、
わかりやすくシンプルに改善を感じられる”のとは異なり、
毎回、自分の身体の感覚が繊細に研ぎ澄まされていくようで、
「あっ、わたしの身体にはこういう感覚があって、それが整うとこういう感覚なんだ…」
と抽象的だけれど確かな変化を感じられたことです。
一度得た繊細な感覚は、セッションを受けてから4年が経過した今も薄れることはありません。
わたしがロルフィングを受けて得た最大の恩恵は、
「身体が発する微細な声を受け止められるようになったこと」だと思います。
例えば「お腹が空いた」や「眠い」という声は大きいのですぐに気付き対処できるけれど、
「これはなんとなく良い気がする」や「これはなんとなく良くない気がする」
などの理由はわからないけれど感じる身体の微細な声が、大きな声よりも大切だと気付きました。
わたしの場合、微細な声を拾って丁寧に応えていくことで、身体を良い状態に保てるようです。
大きな声の多くは、ときに自分の本心とは関係なく、
「こうでなきゃ」「こうあるべき」といった思い込みを含んでいて、
その声に応えるために自分に無理強いして、結果的に心身を疲弊させていたように思います。
今は思い込みからくる声に対して冷静に対応することができていて、
思い込みよりも自分の本心(=微細な身体の声)を大切にし、
心身ともに健康的に過ごすことができています。
まだ、”自分の身体と完ぺきに良好な関係を築けている”とは言い難いのですが、
これからも身体の微細な声を丁寧に拾って、健康的な生活を維持していきたいと思います。

セッション1

ウェブページなどの情報でロルフィングはほとんど身体に触れないと聞いていたが、本当にその通りだった。

身体の感覚、どう感じているか質問されても、なかなか自分の感覚がわからずもどかしい時もあった、

徐々に、身体の色々な部分に意識を向けると体が勝手に動き出す感覚が出てきた。

施術中は耳、喉元、左こめかみなどにビリビリした感覚を感じる。

目を閉じて眼球の重さを感じるよう言われた時には放射状の粒が目全体に降ってきてマッサージされているようだった。この辺りからどんどん自分の中に入っていく感覚があった。

その他、詰まったところが徐々に通っていく感じがあった。

徐々に自分の中に入って行く感覚。色々なイメージが見える。

暗い宇宙空間のようなところに七色の星の粒で出来た球体がありそれが花火のように閉じたり開いている

最近一緒に過ごしてきた友人たちとの意外な思い出など色々なイメージが見える。

夢を見ていたのかもしれない。

痛みや違和感を感じる箇所が徐々にマッサージされていく感じ。

突然全てが解き放たれた瞬間があり、そこで覚醒。頭の周辺の施術が終わったようだった。

起き上がって歩いてみたら、足が大地をつかんでどんどん歩ける感じ。

お腹にも空間ができ、文字通り腹が据わった感じ。この身体だけあれば大丈夫、というような気持ちになる。

以前友人に腸のマッサージをしてもらった際、お腹の上からマッサージできる範囲が狭いと言われたが、もしかして姿勢や首の位置のせいで面積が人より狭くなっていたのかもしれないと後で思った。

歩いた後で直立していると、お風呂でのぼせたような、立ちくらみのような感じがお腹から上がってきて、脂汗が出てきたので着席。お茶を飲んで、その後も同じ感覚になったので少し横になって休憩。

首の位置が調整されて身体がついていっていないとのこと。

その後は元々痛かった右半身(右腰右肩)に筋肉痛のような痛みが出てきた。

終了後写真を見せて頂いたら横向きの姿勢が全く変わっていて驚く。

施術後は身体全体がダルく、たまに軽く立ちくらみのような感覚があった。

身体が冷えた感覚で何か食べたかったので、近くのコンビニにでサンドイッチとコーヒーの遅めの昼食を済ませ、念のため水も買って自宅へ。

施術前は帰るに周辺を買い物したり帰りにどこか寄りたいと思っていたが、とてもそんな気力は起こらず、やっとの思いで帰宅。

だるさ、右の腰と膝に痛みがあり、そのまま夜までぐっすり眠った。

セッション2

第2回目のセッションを終えて、左こめかみ周辺頭痛が治り、身体の重さが消えた感じがしました。

腰の痛みの種類が変わったきがします。

セッション中は右腰の痛みの中心にずっと働きかけられ、そこから動きが広がっていく感覚があり、たまに首根っこや内臓がピクピクすることがあると感じました。

第1回目同様、寝ているのに近い状態になりました。身体の感覚に集中しているうちに、違う深い場所に行って、人と会話したり、思考したりしていて、途中でハッっと気づくと深い眠りから覚めたような、とてもスッキリしている状態になりました。

セッション後右膝に冷たさが出ましたが、こめかみ痛と歯の痛みは一瞬和らぎました。

その後右側の耳内部からから出血し、数日間痛みがありました。また体の右側だけが筋肉痛となり1週間後も筋肉痛のような痛みが残りました。

セッション3

前の週からはき出した靴のせいか、右足親指の付け根に痛みを感じて、そこから腰にかけても痛みがあり、右側に違和感のあるスタートとなった。

右半身を下にして横になり、ほとんど触れられていないのに、身体が前の方に倒れて行くのを止められない。左を下にするよりも右を下にした方がこの動きが強い感覚があった。

いつものように徐々に身体の感覚だけに耳を澄ませていると、半分寝ているような不思議な状態になる。

セッションが終わると、痛みはあまり変わらないものの、歩くと、大地をしっかり掴み、少し大股になる感覚がある。

毎回終了後に写真を見せて頂いていることもあるが、前より猫背が解消し、普段から胸を開いて歩けているように感じるようになった。

また、顎関節症のせいで右側に顎から耳にかけて激痛があることが去年から何度かあったが、最近はあまりないことに気がついた。但しその後一日中体を動かしたり、飛行機や新幹線で移動した後には疲れからか、痛みが出ることもあった。また多分左右のバランスのズレから、普段どうしてみ足を組んでしまうことが多いが、今後の身体の変化を見守っていきたい。

セッション4

今日は骨盤周辺へのアプローチだった。

最初に歩いた時、右側の骨盤内側になんとなく痛みを感じたが、他には違和感なくスタート。

前回は食後あまり時間が経たずにすぐにセッションを行って、集中度がイマイチだったため、今回はだいぶ空腹状態にして試してみた。

セッションが始まると空腹感が無くなり、身体と向き合うモードになってきた。

まず左足を立てて、骨盤周辺へのワーク。

徐々に骨盤が開き、でも広がり過ぎないところで足を支え、かなりの時間が経っても支えていられる。

左の骨盤周辺へのアプローチが始まってしばらくすると骨盤周辺の臓器が前に張り出してくる感じがあった。また太腿の付け根から膝の辺りに向かって電気的なものが走るような感覚があった。同時に第三の眼の辺りが意識され、この感覚は右側へのアプローチが終わるまで続いた。

左脚が終わると、若干の筋肉の疲れもあるのか、太腿から下があたたかく太くなり、この足が全部支えてくれるというような、頼もしさを感じた。

右脚へのアプローチの最中、内臓の動き、第三の眼の反応を感じているうちに、また半分寝ているような状態になる。

右の場合は膝が何度も反応し、外側に行ったり、内側に戻ったりした。

はっと覚醒するとちょうどワークが終わったところだった。

右脚も左脚同様がっしりとした感じがある。

セッション後空腹と寒さを感じ、軽食を取ったが、椅子に対するお尻の位置、いつもは組んでしまう足を全く組みたいと思わなかった。

この感覚はいつまで続くだろうか?

軽食をとると、胃腸が動いている存在感を感じられ、深く腰掛けている感覚があった。

ここ数週間続けてセッションに来ているせいか、家で座椅子に座っていると、背中の左側がピクピクと痙攣していることがある。

また、普段は床に座る生活をしているが、それが心地悪いなあと思うことが増えてきた。

少し座り方の工夫が必要とのことだが、今後も感覚を見ながら調整していく必要がありそうだ。

また、前日多少落ち込むようなことがあり、1日引きずっていたが、セッション後、足腰がしっかりし、「この身体さえあれば大丈夫」という気持ちが強くなった。

以前、強制的に筋トレをしなければいけない環境に置かれて、数日続けているうちに、今まで全くできなかった腕立て伏せができるようになった時にも、身体が精神状態に及ぼす良い影響について感じたが、このセッションにも似た効果があるのかな?と思った。

セッション後、右首〜肩に掛けて筋肉痛のようなだるさが出た。翌日には左側にも似たようなだるさが出た。

セッション5

今日は骨盤周辺へのアプローチだった。

最初に歩いた時、右側の骨盤内側になんとなく痛みを感じたが、他には違和感なくスタート。

前回は食後あまり時間が経たずにすぐにセッションを行って、集中度がイマイチだったため、今回はだいぶ空腹状態にして試してみた。

セッションが始まると空腹感が無くなり、身体と向き合うモードになってきた。

まず左足を立てて、骨盤周辺へのワーク。

徐々に骨盤が開き、でも広がり過ぎないところで足を支え、かなりの時間が経っても支えていられる。

左の骨盤周辺へのアプローチが始まってしばらくすると骨盤周辺の臓器が前に張り出してくる感じがあった。また太腿の付け根から膝の辺りに向かって電気的なものが走るような感覚があった。同時に第三の眼の辺りが意識され、この感覚は右側へのアプローチが終わるまで続いた。

左脚が終わると、若干の筋肉の疲れもあるのか、太腿から下があたたかく太くなり、この足が全部支えてくれるというような、頼もしさを感じた。

右脚へのアプローチの最中、内臓の動き、第三の眼の反応を感じているうちに、また半分寝ているような状態になる。

右の場合は膝が何度も反応し、外側に行ったり、内側に戻ったりした。

はっと覚醒するとちょうどワークが終わったところだった。

右脚も左脚同様がっしりとした感じがある。

セッション後空腹と寒さを感じ、軽食を取ったが、椅子に対するお尻の位置、いつもは組んでしまう足を全く組みたいと思わなかった。

この感覚はいつまで続くだろうか?

軽食をとると、胃腸が動いている存在感を感じられ、深く腰掛けている感覚があった。

ここ数週間続けてセッションに来ているせいか、家で座椅子に座っていると、背中の左側がピクピクと痙攣していることがある。

また、普段は床に座る生活をしているが、それが心地悪いなあと思うことが増えてきた。

少し座り方の工夫が必要とのことだが、今後も感覚を見ながら調整していく必要がありそうだ。

また、前日多少落ち込むようなことがあり、1日引きずっていたが、セッション後、足腰がしっかりし、「この身体さえあれば大丈夫」という気持ちが強くなった。

以前、強制的に筋トレをしなければいけない環境に置かれて、数日続けているうちに、今まで全くできなかった腕立て伏せができるようになった時にも、身体が精神状態に及ぼす良い影響について感じたが、このセッションにも似た効果があるのかな?と思った。

セッション後、右首〜肩に掛けて筋肉痛のようなだるさが出た。翌日には左側にも似たようなだるさが出た。

セッション6

前回からしばらく空いてのセッションだった。

前回の後、左脇腹や右太腿で痙攣のようなものを感じることがあった。

以前から飛行機などで移動すると右顎や右腰に痛みを感じることがあり、今回も一週間前に飛行機に乗ったせいか、その後数日間右腰から足先にかけて痛みがあったが、今回のセッション前には治っていた。

今回はうつ伏せでのスタート。

台に身体を預けていると、急に右腰に違和感を感じる。

右腰周辺を触られるとそこから足先方向と肩方向に電流が通って行くような感覚がある。

左側の方がよりスムーズに電流が移動していく感覚がある。

右側は最終的に痛みと冷たさが残った。

起き上がってみると右腰から背中にかけての筋肉痛のような感覚が強くなる。

歩いてみると、腰の上、お腹の周辺からしっかり支えられているような感覚がある。

セッション後、右ふくらはぎ、右膝、右腰、背中に軽い筋肉痛のような感覚がある。

前回から少し間が空いたせいか、身体との対話があまりできなかったような気がした。

その後、左目、左脇腹、右脇腹などに痙攣のような動きを感じることがあった。

今後も変化をみていきたい。

セッション7

右腰に若干の違和感を感じながらのスタート。

今回のセッションは首・顔周辺。

まず右膝からスタート。いつも違和感を感じている箇所。

そこから親指にかけていつも通り電流のようなものを感じる。

右膝、右腰、左膝、左腰と進むなか、身体の感覚に集中するうちに、また夢を見ているような状態になる。

肩周辺に進む頃に覚醒する。

次は口の中から上顎の左側、右側、下顎の左側、右側にアプローチする。

上顎左側から始まった時、鼻と喉の奥に急に空間が広がり、呼吸が深くなったような気がした。

そのまま両鼻の穴へ進む。

セッション終了後、左顎に少し引っ張られるような違和感があり、右目が大きくなった気がした。

時間が経つにつれ、首の左側側面に軽い筋肉痛のようなだるさと、右膝内側から下にかけて、右の足の裏にも同じような感覚が出て来た。

その後首の後ろ側にも徐々にだるさが出た。

首の後ろのだるさは違和感は数日で無くなった。

その後、元々痛かった左あごから耳にかけてと、右側に少し違和感が出ることがあるが、以前のような継続的で耐えられないような痛みは出ていない。

セッション8

今日は腰の周辺と足へのアプローチが中心だった。

最近は寒くてホットカーペットの上から動けないせいで、右腰、右膝に若干の違和感があってスタート。

左側の腰周辺からスタートする。

腰周辺を軽く触る程度だが、胸の周りの筋肉が反応したりして面白い。

開始前は違和感程度だった右腰、膝が、施術台に横になって、身体の感覚に集中し始めると、痛みとして感じ始める。

右側への施術に移ると、右腰前面の違和感を感じるところに直接響くような気がした。

左右の腰を前の方に伸ばす運動でも、右腰のモヤモヤしているところがしっかり伸びる感じがする。

最後に椅子に座って両方の腰と膝を伸ばす運動、おへそを中心として腰を回す運動をしていると、

おへそを中心としたお腹の周りがしっかり両足を支え、腰を回す動きをコントロールしているように感じ、頼もしい感じがする。

同時に、右腰、膝の違和感のあるあたり(その辺りだけ、何かがくしゃっと潰れているイメージ)のシワが伸び、本来の動きを取り戻した感じがした。

施術後から、両ふくらはぎへの筋肉痛のようなものが始まり、さらに時間が経つと、右腰、右背中の広い範囲で筋肉痛のようなものを感じ始めた。

今日は今年最後の施術だったが、来年からは少し運動を始めて、もっと身体の動きに敏感になりたいと感じた。

セッション9

寒さのせいか、この日の明け方、腕をあげると右肩に強い痛みを感じた。

また仕事で締め切りに追われていた先週は何度か、右あごから耳にかけて痛みがあることがあった。

やはりストレスと連動しているのかなあと思った。

セッションはそういうわけで右首から肩にかけて軽い痛みがある中でスタート。

うつ伏せで左右の手足をねじるような格好から開始。

下になっている右腰に軽く痛みがある中で、手足を伸ばす動きを何度かする。左足、左手が伸びて調整されていく感じがある一方で、時間が経つにつれて、右腰のダルさが強まる。

今度は左側を下にして同じことをする。今度は違和感のあった右腰がよく伸びる感じで気持ちいい。左腰には何の違和感もないので、やはり私の場合は右側が課題なのだと思った。

最後に調整して頂いたものの、セッション後は右側首の裏側から肩、そして右腕、右胸、足に筋肉痛のようなダルさがある。右ほお骨にも。

左側にはほとんど感じない。

セッションを終えて歩いてみると、首のあたりがしっかりと支えられている感覚が強まる。

最初の頃は、セッション後歩くと、足の指がしっかりと床を掴み、背が伸びたような感覚だったが、これは徐々に自分の身体のデフォルト設定のように感じつつある。

近頃友人にも背筋が伸びて顎まわりがすっきりしたと言われた。

違和感がゼロになることはないかもしれないが、引き続き身体の感覚に耳を澄ませていきたい。

エステティシャンの方

Advanced セッション 1

 

【呼吸を意識する】

◎受ける前の状態

歩行→なんとなく普通で特に感じることはなかったがなんとなくぎこちない?

首→左右の動きが狭く、多少の痛みあり

呼吸→みぞおちあたりに意識あり

 

◎セッション開始

最初にベッドに横になった時、

水平なベッドに仰向けに寝ているはずなのですが、

身体が斜め右に傾いているような感覚。

呼吸が浅く短く、緊張していたのか心臓がドクドクしていました。

 

次に右側と左側を意識した時、どちらが楽に感じるか?正直よくわからない感じ。しかし、次第に右手先からひじにかけて、チクチクチリチリした感覚がありました。

 

そのうちだんだんと身体がダルく、部分的にベッドに落ちていくような、起きているような寝ているような感覚。声を掛けられると現実に戻る的な。いつの間にかウトウトと眠っていた場面も数回あったように思います。

 

気付くと呼吸が最初よりも、深く長く安定してきているようでした。

心臓のドクドクもなくなっていました。

 

そして、斜めになっていると感じていた身体がベッドが水平に感じ背中がぴったりとベッドにくっつきました。

そしてどーんと身体全体がベッドに沈んでいくような感覚も途中から出てきました。

 

途中左右に首を動かした時、左首後ろあたりにほんのわすがな痛みを感じましたが、すぐになくなりました。

 

最後起き上がり、歩行をしました。

セッション前?にも歩行を何往復かしましたが、

最後の歩行は、少し肩に動きが出て、手の振り幅も大きくなったように感じ、セッションを受ける前の歩行では身体がかたくなっていてぎこちない動きであった事に気づきました。

 

◎セッション終了後

帰り道、特に上半身がしなやかにうごいているように思いました。

そして左右に動きにくかった首がスムーズになり回せる範囲が増えたように感じています。

 

寝る時、首になんとなく痛みあり

 

【翌日】

肩、肩甲骨周りが固まっていたところに隙間が出来たような感じで、動きやすくなりました。

昨日よりも上半身の中に空間が出来た感じでとても快適。

首はこころなしか動きがよいように思います。

 

更に変化が1つ、耳下腺のあたりがガチガチに硬かったのが、指が少し入るようになりました。

 

ベッドに横になった時斜めになっている感覚あり。

 

【3日目】

肩甲骨周り快適です。

昨晩同様耳下腺も少し柔らかくなっています。

 

【2週間後】

悩みの肩甲骨は、受けた後の快適さから比べると固さが戻ってきていますが、受ける前よりは幾分調子がよいです。耳下腺もまだ固いですが、柔らかさが残っています。

 

Rolfer’s comment :

 

別のところでBasic10シリーズを受けた後,こちらにいらっしゃいました。そのプラクティショナーが米国に移動することと,シリーズ終了後も肩と腰の違和感がワーク直後は解消するが,効果が一週間ももたないとのことで,その改善を目的としてお越しになりました。前の圧力重視のBasic10シリーズと比較して,このセッションが何もされていないくらい軽いタッチにも関わらず,写真で見ると実際に変化することに驚いている様子でした。

 

 

Advanced セッション2

 

骨盤 恥骨 仙骨

◎セッション開始今回はすぐに意識が遠くなりウトウトとセッション中に眠ってしまうことが多かったです。

右を、下にして横になった時の左肩が痛かったが次第で力が抜けたのか、肩が下がり楽になる。

右肩も同様に腕の内側と脇の下がキューっと緊張感があったが、緩和され、空間が少しできたかのような軽さを実感しました。

 

◎セッション後歩行→骨盤あたりゆるいというかスムースに動いてる感じ。骨盤が腰周りと一体化してたことに気付く。

数時間後すぐに治まりましたが頭が少し痛くなりました。(頭痛は普段全くないので)何か影響したのかなと。

寝る時、身体の重みが分散されたように感じ、ベッドとの密着面が広がったように感じました。

 

【2日目】施術時に座るのですが、その時にいつも腰に違和感があったのが、なくなっています。腰と骨盤が一体かしていたのがゆるくなったというか、違和感がなかった。

腰周りが軽い、長時間歩いても歩行がらく。足がすっとでる。

 

【2週間後】腰張りをあまりかんじなくなりました。

 

Rolfer’s note : お聞きしたところによると,腰の違和感は半分になっていて,それは2週間経った後でも持続しているそうです。

 

Advanced セッション3

背中

◎セッション開始

うつ伏せ

途中から特に左腕がスドーンと重く感じました。動かそうと思っても動かない感じ。

今回も前回と同様、うとうとと眠ってしまった時間が長っかったです。

 

途中背中肩甲骨あたりが固く感じだのが田畑さんにほんのすこし押された時に柔らかくなっている事に気付きました。

 

椅子に座った時には、身体の中心が通っているというか、安定感がありました。腰への負担も感じませんでした。肩がダラんとチカラも抜けた感じ。

 

歩行→腕が振れていました。

セッション前は肩甲骨と腕が一体化してたのが、肩甲骨は肩甲骨、腕は腕という感じで空間が出来てそれぞれ独立した動きが出でているように感じました。

 

右足と左足のそれぞれにゆっくりと体重を乗せる動きをセッション前にした時は右と左の体重が乗っている場所が違いましたが、セッション後、揃いました。

 

◎セッション後

自宅に帰りり肩甲骨を触ったところ、埋もれていた肩甲骨が出てました。肩周りがスムーズです。

首の前方右側が、頭を後ろに顎を上に出した時の突っ張りが緩くなっていました。左側の突っ張りはまだ、残っています。

 

首骨の両脇も柔らかくなりました。

 

◎約1ヶ月後

施術時の腕の使い方に変化がありました。いつもは気づくと腕を使いがちなのですが、脇の下を動かしているような感じがしました。

 

そしていつもは長時間歩くと腰が痛くなるのがならなくなり、とても楽でした。

 

Advancedセッション4

 

《セッション中》

ほとんど寝てしまいました。ズッシリとベッドに沈んでいってるぐらいの脱力感があります。肩から上を意識しながら伸びていくのが気持ち良かったです。

 

最後バランスボール的な台*に乗り、脱力し的乗っていると、内腿、おしりの横がプルプルとしてしていました。

帰る時歩行がものすごくスムーズで足の裏がしっかり使えている感じ、内腿もなんだか使えてるような感じがしました。

気になっている首、肩、肩甲骨周りは軽くなりました。

 

《10日以降》

 

変わらず身体はあまり辛くならずに過ごしていましたが首肩肩甲骨周りは相変わらず動きがかたく、はってる感が消えない感じです。

歩いてる時、左側が窓に映ったのを見て、上半身が前のめりになっているのが気になりました。右側が映ったのを見ると真っ直ぐに歩いています。どうやら左が前のめりで右が真っ直ぐの形で歩いてるようで、すごく気になり始めています。

 

*Tuning Board™のこと

 

Rolfer’s Note: 第3回目のセッション以降,腰の違和感はほとんど気にならない状態が継続しているとのことです。

 

Advanced セッション5

 

【口の中】何度か口の中の施術を受けた経験があるのですが、田畑さんのやり方はなんとも言えない感じで、あんな感じでこんな風に変化するんだ!と驚きがありました。

【セッション中】ただ優しく触れられてるだけなのに、お腹がキュルキュルとなり、普段意識していない口の中の喉仏付近に奥行きが出たような感覚。

背中の密着面が増えた感じバランスボールに置いてた手が気付かないうちに、軽くなり乗せていないかのような軽さに気付きました。

【歩行】手の振りが大きくなりました。スムーズ肩でブロックされながら振られてた腕がスムーズに動きがでました。

駅までの帰り道、かかとからドスンドスンと降りて歩いてたのが、土踏まずより前から足の裏が地面に降りて歩けているような感じで負担がなくなりました。

これから変化が楽しみです。

大学院で舞踏を専攻されたヨガ教師

セッション1

10年以上、受けたいと思いながら踏み出せなかった10シリーズの扉を開けるのはとてもエキサイティングで、けれど自然なことでした。

そのスタートは「開く」と「開ける」のちょうど真ん中にありました。

 

セッションがまず田畑さんの立ち位置を決めていくことから始まるのに、うっすらと感動しながら、自分の中の感覚にフォーカスするのは意外と集中力を要し、すぐに深い意識下まで降りていかなければならないのは大変だと思いながらも「その場にゆだねる」ことに徹しました。

 

体に触れる圧も範囲もとても少ないものながら、確実に変化は起きました。

触れられた場所が膨らむような、沈むような、あるいは力が抜けていくような…様々な感覚がもたらす変化です。

そこから、大きな波が他の部分へと伝わっていきます。呼吸をガイドにしながら深く広く体のネットワークが伸びていくようでした。

ハイライトは2つあり、左肋骨がすうっと閉まっていったことと、右足と右後頭部が左側に互いに伸びあいながら弧を描いていったことです。

体は、自分の意志で自然にある方向へ伸びてからもとに戻りつつ、自分の居場所へ還って行くようでした。

 

見守ってもらえている、十分な時間と空間を与えられ、完全に安全である、その条件の下で、体が自身の意志と知恵で新しいつながりを見出していく場でした。

2時間があっという間で、心地の良いふんわりとした感覚で起き上がりましたが、いつまでもまどろんではいられないという現実。

そこで骨盤の前側〔下腹部)と仙骨の間に自分の軸を見つけ、横隔膜の動きを感じながら、のどの前側の神経を休ませる、鎖骨を心臓の方へと沈めていく…自分は自分の足で、自分の軸で立つという覚悟を再び取り戻していくとき、また意識と体が一致していきました。

 

・セッション直後

少し頭がふんわりとしつつも、頚椎の後ろ側がすっと伸び、骨盤が左右均等の高さになっている写真を見て、その変化が穏やかながら大きなものだったことを実感しました。歩きながらも、新しい体になったことを受け入れられるような、半信半疑のような。けれどその変化が優しすぎて、何かを暴力的に変えられたわけではないことに、自分の権利が守られ、尊重されていることに、穏やかな喜びを感じていました。

セッション中に体が求めれば動いてもいい、目を閉じてもいいのだとうかがって、「その衝動に従う」ということが、次回から私のひとつの課題になるだろうと感じました。

帰宅すると、少し体はだるく眠りたい感じでしたが、横になっても眠れず意識ははっきりしていました。しかし夜は21時には眠りについてしまいました。

 

・セッション1日後

後頭部の広がりと、頚椎ひとつひとつの間が空いているような感覚は新鮮で、呼吸も深すぎず穏やかな波が続いています。

何よりも、日中心理的に辛い感覚が襲ってきたときに、それを追っていかなくてもよいのだ、心地よさを見出しそれをよく感じていけばよいのだ、とセッション中に繰り返していたことを実践するのが、その場をしのぐ助けになりました。

今までは、どうしても辛さや痛みを凝視し、分析してしまう癖がありました。けれど、私には心地よさにとどまる自由がある。制限ではなく、豊かさへと続く道を選ぶのも私自身なのだと改めて感じています。

 

・セッション2日後

珍しく深夜1時まで眠れず、また3時半に起きてしまいました。その時に、自分の呼吸へと意識を向け、鎖骨を休ませる感覚、足が伸びていったときの記憶をたどって、自分で自分を「安全な状態」へと導いていくと、自然にまた眠りにつけました。

私自身が私のよりどころとなる、そんな安心感を作ることができる、新しい感覚でした。

自分自身のために守り守られる体の感覚と意識を、訓練し再習得しているような感じです。

頚椎右側に少し硬さが戻っていましたが、声の出方はいつもより深く、背面の広がりも相変わらず続いています。

 

・セッション3日後

朝、頚椎5番付近に少し筋肉痛のような軽い痛みがありましたが、次第に消失しました。この部位にそのような感覚があったのは初めてです。右の腰部にもいつものだるさが戻ってきました。両足のかかとの当たり具合が少し気になり始めました。

 

・セッション4日後

左骨盤の前傾、右骨盤の後傾、脊柱のねじれ、頚椎の右側の痛みが気になり始めましたが、なるべくセッション後の感覚をもう一度再現するようにしていました。

 

・セッション5日後

横隔膜から腸骨あたりにかけて、胴体部を深くリリースしたので早い時間から眠たくなり、ぐっすりと眠りました。体はいつも通りの自分の体感に戻っています。

 

セッション2

うつ伏せで始まるセッション。田畑さんの姿が見えなくとも、声のする場所や体の存在が心理的に影響を及ぼすことを感じながら、自分がうつ伏せだと意外と体の全面の凹凸をうまくテーブルにゆだねられずに、やりにくいことに気が付きました。

 

また、顔の全面に感覚が集まって頭が痛くなっていきます。と、同時に意識がかなりぼんやりしてほぼ寝ているような感覚で、うつ伏せのセッションは終わってしまいました。

そのせいか、あおむけになった時にはかなり手足がだるく、頭もいたく、やっと視界が開けたことにとても安心していました。

しかし、足へのアプローチだと知っているものの、その変化や反応を感じづらく、自分の感覚もうまく口では伝えられませんでした。膝を立てていると、股関節の感覚がとても気になるので、なかなか落ち着く場所を探すのに苦労しましたが、目線や膝の位置を変えていいということで、ぴたっと何かがはまる場所を見つけることができました。

 

「各パーツの位置はそれでいい気がするけれど、ひとつひとつがバラバラになっているようだ」という感覚があった時には、それを「これでよし」とすることはできたかもしれないけれど、自然のどこか「違う」と感じている違和感を言葉にできることに少し驚き、またその違和感をきちんと掬い取ってもらえたことも、さらに田畑さんへの信頼が深まり、静かに感動していました。言われたとおり、呼吸の心地よさに身をゆだねていると、自然にその感覚のかけらが統合されていきました。

前回、セッション後の「衝動に従うことを許す」という気付きを、今回は目を閉じたくなったり、自然と心地の良い場所を探してみたり、と目の使い方に活かせたと思います。

 

今回のハイライトは、身を起こしてから座っていた時の事、奥歯や耳が広がっていく感覚でした。自分の右に何か自分の感覚が開きたくない部分があったんだ、と思いながら、それが何なのかまるで分らず、けれどそれを追う必要がないことに安心していました。心地のよいところに目を据えたまま、見たくないものを見ないままに、その「少し怖い右」へと感覚を開いていくことで、必要な手綱はしっかりと握ったまま、知らないところへ分け入っていくようでした。

また、座ってから寝ていた時の股関節の心地よさを最初に再現しようとすると、力が少し入って腹部から上に引き上げる感じがありました。けれど、膝から下にはあまり感覚がなく、そのままで「いつもの体」を再現すると、骨盤が左右前後に少しずれていく感じがしました。けれど、そのまま敢えてそのずれたい衝動に沿っていくよう言われました。その変化に従ってから大腿骨を座面に落ち着かせていき、そのずれていきたい感覚が満たされ、収まっていくと、自然と体は正面に戻りたくなってきました。

まったくの新しい感覚(体)を大げさに喜び、それに一足飛びに飛びつくのではなく、今まで共に生きてきたこの体とそれを統合していく。その丁寧な作業が必要なのだと気付き、はっとしました。きっとその時に、今まで置いてきぼりにしてきたものと、きちんと対峙できるのだと思います。

戻ってきた後は、胸が上にふわりと引きあがっている感覚で骨盤がもっと軽く伸びていました。

 

体の変化は前回よりも感じにくく、私は脚に色々な思いを持って生きてきたので、果たしてこれでよいのかどうか少しだけ不安がよぎりましたが、これは理性で捉えるものではない、と田畑さんと自分の体を信じることにしました。

セッション後の写真では、両方の脚にきちんと支えてもらって立っている、という2本の軸ができていました。

 

・セッション1日後

首を左に傾けたくなることが多く、その際大きな音がよく鳴ります。

後頭部はまだ上に伸びてる感じがして、日中いつもの体に戻りそうになった時は、目を据えたまま右の空間を感じた、あの瞬間を再現してみると、少し体が落ち着きます。

呼吸が普段よりも、もう少し上部にまで入ってきて、腰のだるさがほとんどありません。

 

・セッション2日後

逆転のポーズ(逆立ち、三点倒立など)をとった時、軸が両脚にある感覚でした。

相変わらず右に傾けるとよく首が鳴ります。

しきりに脚を組みたくなり、その衝動には従っています。

 

・セッション3日後

体調が悪いのか、手足の冷えがひどくなっていますが、それ以外の変化はありません。

 

・セッション4日後

右手のしびれが出てきましたが、思い当たる理由もなく、セッションとの相関関係も不明です。

 

・セッション5日後

手足の異常な冷えと、右手のしびれが続いています。セッション後1度も右の腰のだるさを感じていないことに気が付きました。

 

セッション3

 

今日は横向きからのスタートで、体の重さをベッドに預けて行くと上側になった腰が後ろに倒れそうになると、腰、背中、肩甲骨の辺りに支えを入れてくれたが、そのほんの少し体を安心させていられるという実感が、体全体に伝わっていきました。手を柔らかいボールの上に置いているときは、どうしても腕は親指側にロールしてしまうので、真下に力を落としていく感覚がつかみにくいと感じました。

 

―喉の前の血管を休ませるようにする。静脈の血が心臓に戻っていくように―何度か繰り返してきたこの誘導は、私の頚椎の空間を変えていきました。今日はさらに、手を触れずに、あご下に置かれた手の存在をただ感じるという指示でまたひとつの統合が導かれました。

たった一滴の指のタッチで脊椎が動き始めます。皮膚が広がって、体中の知恵が発動します。ただ心地よい呼吸をするための時間をとってくれる、そしてそれを全身で味わう。それはまさにヨーガと同じ体験です。言語化をしなければならないという壁がありつつも、そこで出てくる言葉は適切なワードであろうがなかろうが、その言葉のもつ意味よりも、どんな形であれ出てくるものを認め、そこからほんの少しだけ手を添えるように方向を与えてもらっているように感じました。そしてこのロルフィングのセッションの場合は特に、その時間共にいていくれる、見守っていてくれる人がいるということが何よりも大きいのです。

体を起こしてから、ベッドに腰を掛け、股関節から前に体を倒していき、その分だけ足に体重をかけていくと、どうにも足の裏に力を感じたくない自分がいました。そこで太ももと脛の外側を張り出すようにして足の接地面を意識すると一度脊椎が伸び、そこから脚に向かって力が流れ落ちてきました。

 

今回は、歩きながらの統合にいつもよりも多くの時間をかけていたように思います。あごの下の空気の密度とともに歩く、横隔膜を水平に保ち、そこから足が伸びているように歩く、頭の上の空間も意識して…。いくつかのサポートをもらいながら、もはや自分の体が勝手に全体をまとめようとしていくことに、私は歩きながらついていく感じでした。

 

・セッション1日後

ひどい頭痛で目が覚めました。座り姿勢でいることが多かったので、セッション最後に行った、座位での調整を意識して行いました。足の裏へ体重を預ける感覚が少し弱いと感じました。けれど、ふたつの座骨の上に心地よい軸があり、体はとても落ち着いていました。

 

・セッション2日後

真夜中に目が覚めてしまい、眠いのになかなか寝付けなかった時、繊細な羽のようなタッチを思い出し、体を布団に預けるようにすると、どこを触られていると具体的に想像しているわけではないのにセッション中のように、体の中が自然と広がり始め、あるところに落ち着いていく感覚がありました。そうすると、体が落ち着き、再び楽に眠りに落ちることができました。ヨーガのあと、いつもより肋骨全体が軽く、特に背中側がリフトしているようでした。

 

・セッション後3日目

そういえば、と思い出したのが、ロルフィングを受け始めてから眉間の右側にずっと吹き出物が出来ていて、それがとてもひどくなりました。左右に頭を振ると、ひどいめまいがしたのに驚きました。今回は頭がぼんやりすることが多い気がします。

 

・セッション後4日目

1日中歩いているか立っているかでしたが、体がほとんど疲れていませんでした。肋骨が静かに下に向かって閉じている感覚が、重力と体が親和しているようで心地いいです。

 

・セッション後5日目

しばらく続いている「肋骨が閉じている感覚」が、腕を上げるときに体の中心から腕がつながって伸びていく感覚にリンクしていると思いました。右の臀部が少し筋肉痛のような痛みがあり、右の腰がいつもよりも縮んで右肩が下がっているように感じました。吸う息がいつも左ばかりで感じられているのだと気が付きました。体の右側では、あまり呼吸を捉えていないようです。ほんの僅か(1ミリくらいの体感)ながら、脊椎の柔軟性が増しているような気がします。

 

セッション4

セッション開始直後、田畑さんの場所を決めるときに、頭の延長線上でも足元でもなく、少し頭上斜め上にいてもらうことにすると気持ちが落ち着きました。「そこがいい、というのはどんな感じですか?」と聞かれて「存在感を確かに感じるけれども意識に介入しすぎない感じ」と答えた途端、自分のその言葉にはっとして、まるでそれを自分が日常でも望んでいたことかのように感じて、涙が出始めました。また、「それをどこで感じていますか?」と聞かれて「こめかみ」と答えた自分にも驚きました。感情をこめかみで感じていると気付いたのはまったく初めてだったからです。悲しみではなく、ただ体の反応として、涙がよく出るセッションでした。しかし、そこで体の感情を深追いせず、理由づけもせずに、純粋に体の反応を味わい続けるというのは心地のいいものでした。

横向きに寝て、腕をボールに預けることにも前回より慣れ、骨盤が垂直に立たなくとも行きたい方向へと体を倒して行けました。体がうつ伏せに近くまで倒れていったとき、仙骨付近に手を当ててもらい、そちらに少し広がっていくようにすると、体の安定だけでなく心も落ち着いていきました。なぜか、体に従っていくと時々頭では「これでいいのか?」という疑問が浮かびます。その時にそのことを正直に話すと、それをいいとも悪いともせず、わずかな言葉やタッチで、おのずから体がしっかりと心とも融合する場所へと導いてもらっているように思います。今回のセッションでは完全に田畑さんと私の「共同作業」であると感じていました。

今回は骨盤底に働きかけていたので、座骨がふわっとしていく感じや、骨盤底が水平であるという感覚が多く、それは全身にとても優しい安定をもたらしてくれました。

 

・セッション後1日目どこにも流れを妨げるものがない感覚。非常にニュートラルで、すっとしている体と感情。そして足の裏が柔らかくて、床にふわっとつき、体重をかけなくとも接地面が広がっていく感じがしています。骨盤底が水平な感覚と後頭骨が水平な感覚がリンクしていました。

 

・セッション後2日目仕事であったり、子どもに本を読んであげているときにふと、声の出方が変わったと感じました。腹の奥の方から声が少し響くような感じで、それまでコンプレックスであった声の出にくさが、ほんの少しだけ心地よさに変わったようでした。

 

・セッション後3日目疲労がピークに達していることもあり、体は依然として何も変化していないのではないか、とすら感じました。ただ、それは気分によるものであることや、「これをしたのだからこれだけ変わったはず」という思い込みは不要だということもわかっていたので、それについて何も思いましせんでした。

 

・セッション後4日目今週はあまりにもレッスンが多かったせいか、体の精密度が増していて、左の背中にも清々しい芯を感じました。上蓋と横隔膜と骨盤底の水平な広がりが一致すると、背中がもっとストンと後ろに落ちて何かに預けられる安心感が得られました。

 

・セッション後5日目駅のホームで電車を待っている際、私の2倍以上の体重であろう男性が転倒したのに巻き込まれて、私もともに倒れ、その直後から右大転子周辺が痛くなり歩く際にもびっこをひくほどになりました。その後痛みは仙骨の右周辺から、長趾伸筋にまで及びましたが、おそらく炎症だけだろう、ととても冷静に痛みの場所や状態をはっきり把握できたので不安にはなりませんでした。

 

セッション5

立ち位置を決める時、左上にいられると全身が引き上がって頭の方に近く感じるのと同時に身近に感じ、右側だと脚が伸びた。頭部に少し触れられると、こめかみ辺りに当たる手の温かみに涙が出た。圧というよりは、その温度に何かが溶かされるような感じだった。

骨盤を左右に分けて、前後や上下に回転させたりねじったりする動きをしていると、左右に一度分離された体が、自発的にひとつになろうと繋がっていく。見たことのないところに目線が止まった時、後頭部が伸び始めて統合が完了した。

片脚をたらして腸腰筋の伸びを感じると、それは後頭部とリンクしていた。左の肋骨が閉まっていく時、頭を左に向けたくなり、右後頭部の苦しさがぱかーんと開きながら出て行った。いつもは寝ころんだまま足の裏をつけて膝を曲げている体勢が、膝の置き所が難しくてあまり好きではなかったのが、それがサポートとなり他の部分を伸ばしていく体験があった。

起き上がってから座ると、左右の腹横筋を横に張り出すようにすると、胴体部の支えを感じるのか、肩が開いたまま下に落ちた。歩き始めた時には胸郭を左右から誰かに持ってもらっているようなサポートを感じた。その支えが少しくすぐったくて、そして嬉しかった。また胸の真ん中には確かに「中心」があった。そこに支えを感じて歩いてもいいのだという感覚が。

実は今回のハイライトは終わってから何気なくした質問に対する答えだった。次回のセッションまでに少し時間があくので、今回のセッションで心地よかったり、変化があった体の動きや感覚を次のセッションまでの間、復習のように再度たどってみても良いかと聞いたとき、それがいい感じになる間はやってもいいが、体は変化し続けるし前の感覚に固執するようになるからあまりお勧めしないという返事をもらい、そうか、それはそうだと妙に納得すると同時に、いつも体の内側の感覚に目を向けてばかりなのに、「こうあるべきである」という方向にベクトルを向けてしまって、どうしてその瞬間瞬間の体を大事にしようとしていなかったんだろう、と自分自身を振り返った。

 

・セッション後1日目

あまり変化を感じられず、どこかで焦りがあるような感覚。

 

・セッション後2日目

張り出していく腹横筋の中に透明な軸ができていき、その張り出した皮膚の感覚も溶けていく。

 

・セッション後3日目

右頚椎の痛みがひどくて呼吸が浅い。

 

・セッション後5日目

おそらく6時間以上歩き続けていたけれど、疲労感はまったく無し。

 

・セッション後2週間

 

今回は次のセッションまでに5週間空くというスケジュールなので、念のため記録を残しておくと、肩が外に開いて程よく肩甲骨が下りている感覚と、大腿骨の外側に強さを感じる。顎の位置がしっくりせず、もう少し胸椎の上部と頚椎の2~3番あたりの連携を感じたい。

 

・セッション後4週間

Rolf Movementのワークショップを受けていたので、緩めたり繋げたりする流れが自動的に起こるようになっていて、とても快適。とにかくこの体で生きていることが幸せで幸せで仕方がない。いつもある息苦しさ、息をすることをどこかで制御している感じや首の不快感が、気付けばまったく無くなっていた。

 

セッション6

今回は寒気と歯痛があって、どうやら軽く風邪を引きかけているようだったことと、連休が明けてから普段の生活のリズムに戻って疲労があったことからコンディションはあまりよくありませんでした。

しかし、うつ伏せから始まるも、今までよりも力が抜けるのが早く、今回はただただ自動運動が大きく続いていました。

皮膚が広がっていく感覚というよりも、もっと奥の方、筋肉や関節がもこもこと動いてその波が伝わっていく感じです。

大きな動きが起こるとき、それに体を任せていると波に飲み込まれそうなことが何度かありました。

自分の体が自分のものではないことをはっきりと感じながら、ただ「それ」に持っていかれそうなことを怖がらずに向かい合ってみようとするとき、必ず潮は満ちたら引くのだということを思い出す、そしてその満ち引きの間に深い呼吸がある。ー

そんなことを繰り返していた時間でした。

 

座骨に意識を向ける課題が今回はキーとなっていて、その感覚を誘導された時に体全体が大きく変化しようとしていました。

この2時間はそこに向けてデザインされていたように思うし、またそこからなだらかに収束していくカーブさえ完璧に計算されていたような弧を描いていました。

 

何度か左目のみから涙が出ました。それはまったく感情と結びついていない生理的なもので、鼻も同様に左の鼻腔のみが何度かツーンと通ることがありました。

それを繰り返しながら、体が崩した左右のバランスを取っていくようでした。

 

立ち上がって歩いたとき、大きく鎖骨が開いていて、耳や顎といった頭下部の空間を広く感じました。

意外と顎関節は力を入れる・抜くといった上下の感覚のみだったので、それを味わったときにさらに鎖骨や肩甲骨が下に下がり、同時に首が上に伸びていく、とても心地のいい感じがやってきました。

そして再び、自分の脚は2本あるのだ、という喜びで歩き始めました。

 

セッション7

今日は久しぶりに首の後ろがとても張っていて、少し痛みがあった。

やはり、仰向けに寝たときは首を大きく左に向けていたほうが体の力が抜けていくようだった。

その時に左の膝裏が少しぴりぴりして、その感覚と頭から体中の力がベッドにゆだねられていく重さを感じていた。

その次は右に顔を向けたくなり、右腰のだるさを右股関節が頭方向に近づきながらどうにかしようとしているのを眺めていた。

 

内臓頭蓋から呼吸器、消化器官をつなげていく。

上歯茎に触れられているときは上蓋が頭頂方向に広がるように力が抜けていって頭蓋骨の内側全体の空間がふわーっと新たなスペースを獲得していった。

下歯茎の時には後頭部が膨らみ、少し首筋が伸びていくとともに、後頭部が丸みを増していく。

この感覚が欲しかったものだ!と気付きながら、もっともっととその感覚を欲する自分がいた。

初めて、触れている手をしばらくそのままにしていて欲しいと思った。

歯茎の内側に触れられているときは、なかなか力が緩められず、ここでもまだ指を口の中にいれたままにしておいて欲しかった。

けれど、タッチは入口に過ぎないので物理的にそれが無くなった後も反応は続いていく。

ただ左右の鼻腔に指が入っているときも同様に、片鼻が塞がれていて呼吸がしにくくなっているにも関わらず、息は深く入っていたし、

鼻腔が塞がれているはずの半身がそれぞれまぶしい明るさを取り戻していった。

左鼻に指が入っているときは、明らかに左が真っ白で右半身は暗く影のようになっていたが、

次に右鼻に指を入れられたあとは、しっかりと左右が同じ明るさになっていたのに驚いた。

 

体にまとっていた薄い衣がいつの間にか消えていたかのように、少し新しい体で、けれど肩と腸骨がベッドにしっかりと落ちて安定と調和を作りあげているので不安がない。

しっかりとした自分の体がありつつも、気付けば新しい体になっているような感覚は、内部と肘から先にあった。

 

後頭部の広がり、丸みがとても大きくて、首や背骨の存在を忘れるような立ち上がりだったが、

しばらくチューニングボードに乗っていくととても内またになっている気がして、意識しないときはただ乗っていればそこで安定して何の動きも生じないようだったが、力を緩めようとすると、急に難しさがやってきた。

1段階目は仙骨が閉まり、尾骨が垂れてきてよい感じだったものが、2段階目から先に進まない。右の仙腸関節と膝を緩めようとするとうまくいかない。

もどかしさと困難を感じていると、上半身の心地よさを感じて、という田畑さんの言葉ではっと我に返る。

そうだ、眉間にしわを寄せて、自らが作りだした問題とにらみ合う必要などない。息をつめてしまう状況に、わざわざ突進していかなくてもいい。

いつだって体は今の瞬間に最適なバランスを見つけ、この全体性を保っていてくれる。

どんな一瞬にもその美学があり、ただその営みをそのままに、おいしく味わっていればいいのだ。

そうだった、そうだった。

 

セッション後3日目

セッションを受け始めてからほとんどなかった頚椎の張りや痛みが戻ってきていて、ロルフィングをやる前と何も変わっていないような気さえする。

 

セッション後5日目

今日のヨーガの最中に、いわゆる丹田と呼ばれる部位と第4回目のセッションで触れられた恥骨下枝と坐骨枝の感覚がつながって、そこから上歯茎を触られた感覚や、舌の下の柔らかい部分から内臓に至る道筋がすべて体の内側にあたらしい空間をもたらして、体感が一気に変わった。

自分の膝下へのネガティブな意識が思い出箱を開けるようによみがえってきて、ここから何かが変わっていく予感すらした。

 

セッション8

 

第8回目は全体の統合プロセスに入ると聞いていたので、どんな風に来るかと思っていたが、それよりも頭の中がざわざわしていて、膝下も午前中からむくんで重く、全体的に落ち着いていない自分をsettle downさせる方が目前の問題になっていた。

 

仰向けになって頭を左右に振るだけで後頭部の重さが感じられて、思い切り頭を横にして、その重さを台にゆだねていると、まもなく肩や背中が広がっていった。今回は何よりも内臓がよく反応した。胃のあたりから大きな動きが始まって、その動きをよくよく感じていると、すぐに自己が融解していき体が流れに乗りやすくなった。

 

ロルフィングはいつも「集中力」を有すると感じていた。意識を完全に体全体に向けるのはそれなりの感覚の「体力」がいる。しかしそれは「自分」の意識を集めるというよりは、集めてから、自分を構成する諸要素の概念をぱっと手放すことが重要なのだと改めて感じた。

 

上半身の重たさとは対照的に意識のない胴体から、完全に自分の体ではないように感じる下半身。それが胴体の中に納まっている内臓の活発な動きからだんだんと爪先まで呼吸が入ってきた。首を横に傾けたまま、目を水平に動かすように指示されたが、なんと目の動かせる範囲の狭いことか。少しでもその範囲を超えると目の奥がちかちかして目を開けていられないほどのぐらぐらを感じる。けれど相変わらず果敢にそこに向かっていく必要はなく、落ち着く場所で呼吸を繰り返し、片膝を立ていている足の位置を微調整したり、立てた膝のサポートをしてもらったりしながら、とにかくそこで「感じる」「呼吸をする」、それに徹しているだけだった。何かを問いかけられたり、何かを指示されたりしても、今日はほとんど言葉にならない、あるいはしたくなかったり、うまく指示に従えない感じだった。どこか「しない」「できない」ことを肯定する強さがあるようだった。

 

起き上がり、歩き始めると、目は嫌な感覚がないのに前を向けない。少し止まってみると、目線は下にしていたい。目をあまり開きたくない、使いたくない。後退も前進もしないように、目もちょうどいい力で少し開いたまま、体の欲求に従って呼吸をしたり、少し左側に体をねじったりしていると、少しずつ目が明るくなってきた。目線もあがり、少しずつ歩き始めると、膝から下が自主的にしっかりと指1本1本を伸ばして床を押していた。腸骨が広く、耳が顔よりも離れてついているかのように、遠くの風の音が耳の中を貫いた。

 

・セッション後1日目

 

どっと眠気が来ることはなかったけれど、翌朝はなかなか目が覚めなかった。後頭部がとても苦しく、目の奥が目ヤニでどろどろになってコンタクトレンズをはめられない!という不快な夢を見ていた。後頭部と目の違和感は、起きて動き始めるとまもなく無くなった。

 

・セッション後5日目

 

この1週間は寝不足が続いてまともな状態ではなかったが、昨夜はある程度睡眠時間を確保できた。しかしずっと首の不快感が取れない。今までは首を横にぼきっと振って、骨を鳴らせば解消できていた感覚が、音が出ないためずっと詰まったままの木管楽器のようになっている。

 

セッション 9

首はすでにこの10セッションを始める前とは明らかに違っていて、それぞれの頚椎の間に空間を獲得しているのだけれど、時々その一つ一つの水平方向の回転角度がずれている感覚は残っていて、今日も伸びてはいるのにどこか不快感があった。そしていつものように朝からむくんでいて、下半身の中で特に主張をするふくらはぎ。けれどここまでのセッションの中で得た肩や胸の広がりが、それらのアンバランスを包んで補えるだけの余裕を確保していてくれる。

 

右側を下にして右腕を背中側に伸ばし、左手をバランスボールの上に預ける。右ひざを曲げて、左脚はクッションの上に置いて伸ばしている。左手をボールの上に置いたまま前に伸ばしていくと同時に、右手も後ろに向かって伸ばしていくと、だんだん肩回りの力は抜けて台に体が沈んでいく。しかし胴体の力が抜けて左半身が前に倒れていくとともに、右臀部が伸ばされてどんどん痛みに変わっていく。

今回ほどセッション中に痛みが強かったことはなく、ただそれがどのように変化していくか見守りたいと思っていた。また、呼吸やゆだねる感じは普段と変わらなかったので、起こることについていけるような気がしていた。時間がたち、いろいろな刺激を受けながら脊柱の回転や胴体部のつながりが変わっても痛みはまったく減らなかった。

しかし右仙腸関節はこりやすい部分であったので、そこが刺激を受けて大きく反応しているのであれば、それは歓迎したいことだった。おでこに手を当てられたとき、その手の柔らかさと温かさが尋常ではなかった。首の角度を探すのが難しい。ほんの少し顔を動かすだけで、一つ一つの頚椎が組み変わる。最初はどこかどこかと0.1ミリ単位で適切な場所を探していたけれど、それもだいたいのところでやめてしまった。胸椎4番に触れられたとき、重力に従って体の全面に飛び出してくるように感じていた左の浮遊肋骨がすうっと体の中心に吸い込まれるように収まっていった。ちなみにこの左の浮遊肋骨は常日頃前に突き出しているように感じ、不快感があったところで、「飛び出している飛び出している」と自分の身体イメージに過ぎないものだと知りながらも感じていたところが、ドラマティックに収束した。

何度か促されたが、頭頂方向に伸びていくのが難しい。右臀部が完全に感覚を失うほど痛みが強いため、右坐骨を触られても、どうにもすることができない。とても不自由でぎこちない体の中で何とか動きを起こそうとするとき、本当にどこかにゆだねていることが土台となることを感じた。

 

左足の爪先側を伸ばし、右膝を体側に引き寄せながら両手を水平方向に伸ばしていく。が、右臀部が痛みでまったく動かないので膝を引き寄せられず、左足を伸ばそうとすると、体が台から持ち上がってしまう。少し前に倒れた体を垂直に起こすとなんとかできるようになったが、指示された動きがこんなにできないのは初めてだった。

体勢を変えるのにもイテテテとなるが、体を反対側に向け、左側を下にして、まったくおなじ体勢を取る。頭を左下にして寝るのが苦手なため、こちらの方が不快かと思いきや、体全体は楽でこちらでは何の問題もなかった。指示された動きもやりやすく、ただただ心地よさの中にいた。が、痛みを感じないうちに、実は右半身を下にしていた時と同じように、完全に左臀部も伸びきっていた。左半身が前に倒れていたのを垂直に立てようとしたときには、左脚は完全にしびれ、臀部も痛くてしばらく動かせない状態だった。

 

右膝から立て、仰向けになっていると少しずつ左脚が落ち着いてきた。左膝を立て首を左右にゆっくり振ると、どうやら死角があるらしく、視線がスキップする空間があった。指で誘導してもらい、ある地点(顔の真上よりはほんの少し左上方)を見ていると、またたく間に仙骨が開いてきて両股関節のスペースを広げ、爪先までがつながり、下半身が安定してくると今度は上半身を、脊柱を中心につながりが伸びてきて、首の位置が変わった。首の位置と視線が変わると、またつながりを下半身に求めるように両ひざが円を描くように動き、また足裏の付く位置を変えて脚全体が居場所を探していった。左脛が左に倒れたがっている。左側の空間を感じていると両ひざが円を描くように動いて居場所を少し感じているとだんだんとその動きが収まり、足の裏の位置を変えたい衝動が起きたので、それに従うと体全体が落ち着いた。

 

体全体が台に深く根付いていくと、肩関節と股関節が外に向かって開き始め、同時に以前のセッションで得た恥骨下枝&坐骨枝と舌下を緩める感覚を思い出していたら、骨盤内、ちょうどへその下(丹田と言っても可)にぐーっとエネルギーが集まってきて、そこに小さな自分の体全体が収まっていくようだった。

これほど下腹部が充実したことはなかったし、そこに自分があるという感覚が、(「この世界全体と自分は同じものである」という梵我一如の概念に似ていて非なるものだが)自分の中に自分が入っている、また別の入れ子ができていることが面白かった。このまとまりが作られていくときは完全に愛する人とつながっているとき、ひとつになっているときの感覚で、自分が完全に何かと一致して柔らかい光になっているようで、もう少しこのままでいたいと頼んだ。

 

立ってみると、その下腹部の充実感は何でもないかのようにほぼ消えていたが、それは失われて空っぽになったものではなく、その充実感が吸収されたような感覚だった。帰り道、歩いていると仙腸関節の空間がとても広くなっているのに驚いた。あれだけセッション中に痛かった股関節はほとんど何の痛みも感じなかった。

 

・セッション後1日目

左太ももの膝あたりが筋肉痛。仙腸関節が昨日とはうって変わって痛い。首がよく鳴る、以前の状態に戻った。

 

・セッション後2日目

首がとても痛い。久しぶりの右後頭部の凝る感覚。あぁ、まだあるのかという感じ。この日から眠気がきた。

 

・セッション後3日目

移動が多かったせいか、21時には就寝。体は辛くないが、心がざわざわして重たい。

 

・セッション後4日目

頭痛がひどい。特に後頭部蝶外骨のあたりが鈍い痛みで包まれている感じ。一日中眠くて何度も居眠りをする。

 

・セッション後5日目

眠る前も、目覚めてからも、涙が出る。頭痛は消えていて、少し視界はクリア。

 

セッション10

今日はセッションルームに向かう足取りから少し違って、寝不足なのに感覚はクリア、膝下が少し長くなっていて地面よりも一段下にまで伸びている感じだった。ただ最終セッションだからといって期待はしたくないし、終わるのが寂しいとも思いたくない、これが終わることも、そしてそこからまた今まで通りの日々が始まることも、どちらも楽しみだった。

 

台の右端にうつ伏せになり、右腕を下にぶら下げて、右脚をボールの上に預ける。この時の顔の向きが問題だった。うつ伏せになるときは左向きになるのが癖だが、その偏りを無くしたいから右に向けたい。どちらが自分の体の願いなのかわからなかった。従って、直観。いつもこちらが気持ちいいから、ではなく、今こうしたいという衝動に従って、癖とは違う右向きになった。首の角度に安心感があるわけではないけれど、力の抜きづらさもなく、左頬骨の当たりを少し気にしながらも体を台にゆだねていった。後頭部に触れられて、その温かさや柔らかさを感じるのだけれど、そしてそれをもっと感じたいと思うのだけれど、私の頭はそれになじんでいかない。頭頂部に伸びていく動きを促されてもあまりうまくいかない。けれど、次第に左頬骨が右股関節とつながり引き込まれていく感覚が起こり、坐骨や仙骨のあたりに触れられるとともに脊椎が少しずつ動いていった。ひとつひとつの椎骨が右に回転して独立していく感じでどんどん動きが沸いてくる。その動きを実際に体を動かすのではなく、イメージの中でついていくようにすると、今度は内側からの動きは左回転、体は右回転をしたがっていることが分かった。腰椎→胸椎ときた回転が頚椎までこない違和感はその両方の感覚を味わってあげることで緩和していった。

今度は左端で左半身を下に降ろす時にも、顔の向きは自由だったが、その時左向きになるには首が痛かったこともあり、頭ではアンバランスかもと思いながら、体が堂々とまた右向きを選択した。先ほどとは違い、こちら側では全身が割と落ち着いていて、あまり動きが起こらなく、ずーっと深く沈んでいる感じだった。今思えば、右向きの首もそこでこの体に包含されていたのだと思う。

 

仰向けになって左膝を立てる。左右の半身差が大きく、左足の置き位置もなかなか決まらない。そうこうする内に胃や腸がぼこぼこと激しく動きだした。右脚をなるべくゆだねようとすると、右半身が真ん中からどんどんと外側に開いていきたがる。目線が落ち着く場所を探しながら、右手を腹部に置いて内臓の動きを感じていると、どんどんと右脚が落ち着いていった。「右脚の接地面が広がっているように見えますが、どうですか?」と聞かれて同意すると、その瞬間。バーンという大きな音がしたかのように仙腸関節が大きく左右に広がっていった。今脚が落ち着いているって言ったばかりなのに!!という驚いた心の叫びを伴いながら、出産のときの骨盤の広がりを思い出すくらい強力な力でどんどん開き、どうなってしまうのかと思わず眉間に力が入る。骨盤の中にある人の顔がバン!と入ると、少しその動きが収まってきて、今度は右後頭部がぱかーんと口を開くように首が左に傾いていった。左半身を軸にしながら首がどんどん左に伸びていく。その動きに、イメージの中だけでついていくと、それは右から左に水平にうねっていった。蛇の動きのように頭蓋骨が左、右、左…とカーブを繰り返している。とてもダイナミックで、頭につられて脊柱が動いているのも感じられた。

 

今度は左脚を伸ばし、右膝を立てる。膝を立てるのはとても難しくて、なかなか足の置き位置が決まらない。右脛や大腿骨で支えるように、右内転筋も少し感じて…と言われるがなかなかうまくいかず、結局少し手に預けるようにする。右股関節も感じてと言われるが、どう大転子が収まればいいのか頭も体もわからない感じでもやもやする。股関節を腹部と背部から包まれて、この間の空間を感じて、と言われるが意外と下腹部の内側に意識は集まらない。右膝は自分が置き場を決めようとするよりも、外に預ける感覚で落ち着いてくると、左半身にはびくびくざわざわと動きが起こってきた。ぶるぶるっという痙攣のようなものが何度か起こりながら左半身が落ち着いていくのを見守っていた。頭は大きく左に向いていたのだが、左の肋骨は体の中心に向かって回りながら、右腹部はその左肋骨を覆うように左側へと回っていった。

 

その時々に合わせて大きく右や左に向いていた首が真上を向き、正面に目線が戻っていきながら内臓の動きも収まり、両脚をのばす。体全体が台の上で広がり、落ち着いていくと右耳の穴が大きくなったような感覚で、遠くの風の音まではっきりと聞こえるようになった。その右耳の広がりに体をゆだねていると、背中側から皮膚が脚に向かってめくれるように、新しくなっていくようだった。それは足裏から今度は体の前面に。体が大きく脱皮していくように、全体がべろーんと真新しい皮膚になった。

 

座ってから、最初はくらくらしていたものの、下半身の感覚はしっかりしており、何よりも目線がとても広い水平性を獲得していたので、それを心の底から味わった。横に広がっていく世界はとても穏やかで、心地よくて、目の前にはビルがあるのだが地平線や水平線を見ているようだった。しばらくそこでじっとしていると、今度はその真ん中に垂直線が表れてきて、大きな大きな十字の中で、自分の体にもその両方があるような感覚になった。促されて、右足の位置をほんの一ミリ動かした時、普段はそのほんの少しの動きや目線が大きな変化を起こすのに、今回直後はほとんど変化もなく、それを意外に思いながらそう伝えた後、瞬く間に右後頭部がまた先ほどのように左上方に伸び始めた。右後頭部がぱかーんという大きな口を開け、ほとんどの頭部が左側に寄っているように感じながら、その動きについていくと、だんだんその右後頭部が大きくぐるぐるという回転を始めた。もちろん、その通り動くことはせず、イメージの中でついていくのだけれど、そのとき急によく知りもしないホ・オポノポノのことを思い出した。田畑さんがリストバンドをしていた記憶から、よく知らないままに「ありがとう」「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」とその回転に対して心の中で繰り返していた。どこで覚えていたのかもわからない、そんな記憶を引っ張り出し、注ぎ込む、それほどに体が動揺していたのだと思う。次第にその大きな回転は不規則で速度を落とした動きになっていき、だんだんと小さくなって、螺旋を描きながら右耳から出ていった。右後頭部はずっと長い間、詰まりやすい場所だった。

立って歩きながら、左半身はどーんと軸のある直線、右は首や腰にカーブのあるS字ラインを描いているように感じたけれど、その左右の違いも含め自分自身であることを心身が納得しているように感じた。違和感というよりもそれが私なのだという自信、そしてなによりもこの体、人生、今ある命を全肯定したいような気分だった。もはや何が起きたのかも知る必要がなかった。そして、ずっと葛藤し苦悩してきたこの自分の体を大好きだと感じていることが、何よりも私がこのセッションを受けた証だと思った。

 

・セッション後数日間の様子

 

何日も忙しく寝不足の日々が続いたり、心が大きく動揺するような出来事もあったりしたが、風通しの良い体の快適さがあればほとんどのことは「大丈夫」だった。無理をする瞬間にも体や呼吸を固めることもないし、疲れたことにも、泣きたいことにも素直でいられる。不快さを感じているときにも心地よい部分に意識を向けたり、今体がどうしたがっているのかを毎瞬間追うことで再び体の有機的なつながりを取り戻したり…このセッションを受けて何かが「完成」「解決」したのではなく、刹那滅するこの存在において、どうやってその変化し続ける瞬間の連続にい続けるか、その在り方を学んだような気がする。そしてそれは、開かれたこの体の智慧に付いていくこの経験と、そこで感じた命と自分に対する絶対的な肯定感が土台となっている。

 

約10年ぶりに数100人の前でやるパフォーマンスに参加した。

踊ることを自分に許せたのもきっとこのタイミングだったのだと思うが、そこで久しぶりに会う友人たちに「とても印象が変わった」と言われて結婚、出産、ヨーガの深まり…と経てきた変化も思い返しながら、それでも一番今の自分に大きかったのはこのロルフィングであったことが口をついて出ていた。「今までの人生も、自分も全肯定できているんだよね。」そう返すと、聞く人誰もが目を丸くして、「それ、すごいね!」「ちょっとすごいわ…。」突拍子もない、大げさにも聞こえるかもしれないこの言葉を、衝撃と納得でみんなが受け取ってくれたのは、きっとそれが私から出た真実だったからだろう。もう一つ驚いたのは、後で自分の踊る姿を映像で確認したときに自分だとは気づかなかったことだ。こんなにも動きが変わっていたなんて…。柔らかくなった脊柱に、音が流れていた。

オペラ歌手でハープ演奏家でもある方

セッション1

【セッション前】

 

心臓の開胸手術による胸骨の痛みが抜けず、日常生活・歌う際に支障がある。

胸骨が常に固く強張っているように感じ、疲労が溜まると鎖骨に痛みが生じる。改善したくセッションを申込んだ。

 

【セッション当日】

歩く。体の状態を観察する。

→胸骨の辺りが強張っている。

 

マットに仰向けになる。

今日のテーマは「呼吸」

呼吸を意識する。

→胸骨の辺りで呼吸が止まっている。

深く呼吸が出来ていない。

 

田畑さんが、左右上下4箇所に立つ。

どの場所にいる時、体が楽かを感じる。

→立つ場所によって体の感じ方が変化した。右側の頭部あたりにいる時が一番楽だった。

 

首を左右に動かし、どちらが楽かを観察する。

→左側はすんなり動くが、右側は途中で左首付け根が痛み、あまり向くことができない。

 

首を楽なところで止め、呼吸を意識する。

 

ここで、田畑さんが足の裏から膝、背中の裏、肘などを調整する。

 

この時の体の状態を観察する。

→強張っていた胸骨が緩んで、深く呼吸できる。

 

胸骨の傷から、背中の裏の間を観察する

→その瞬間、何かが熱くなって解け、流れ始めた。活性化し始めた。

足の裏、手のひら、胸骨、頭部、肘に、勢いよく血が流れ始めた。

体全体がポカポカしてきた。

胸骨の痛みは無く、とてもリラックスしている。呼吸も楽に深く出来ている。

 

首を左右に動かすと、右側がすんなりと動く。肩周りの力も抜けてきた。

 

膝を立てて、膝と肘を外側に広げる。この時に、空間を広げるイメージでとアドバイスを受ける→空間が広くなったのを感じた。視野が広がった。

 

マットに腰掛けて、骨盤を前に動かし、両足で支えながら胸郭にたっぷり息を吸う。→その後歩くと、左側の胸郭が広がった印象があった。筋肉を使っている感覚がある。胸骨の痛みも気にならない。

 

踵に重心が乗っている感じがして、安心する。足の裏全体が地面についている。

 

肩が楽。ずっとポカポカして、血が巡っているのを感じる。右肩、肘、手の指先までの血の流れが分かる。

 

【振り返って】

物の位置や場所によって、体の反応が変わるのが興味深かった。

普段まったく意識していなかった感覚が目覚めた。ピリピリすることもあった。

 

面白かったのは、途中から胃腸がぐるぐる動き出したこと。

 

首周りや肩がガチガチになっていた。

凝視する癖があることに気づいた。

そのせいで視野が狭くなっていた。

顔も外側に動かすことによって視野が広がった。首の可動域も広がった。

 

空気や空間を感じることを、これからも意識したい。

皮膚や体の感覚、センサーを働かせることが、虫の触覚を思い出させた。感じる能力を忘れないでいたい。

 

【セッション後】

数日間、昔痛めた右膝の半月板が再び痛くなった。

身体全体を意識することが出来る。

周りの空間を意識することが出来る。

首回り、肩に力が入るのが分かる。

左の胸郭を使っている感じがする。

胸骨の痛みが軽減した。

体が元気なのを感じる。

 

【最後に】

たった一度のセッションで、ここまで体に変化があるとは思いませんでした。

胸骨の痛みが減ったことは、本当に嬉しいことでした。他にも気付きが沢山ありました。ありがとうございました。

これから体がさらにどう変わっていくのか、次のセッションも楽しみです。

 

セッション2

〜テーマ 足〜

歩く→左足裏が地面に着いていない。

うつ伏せになり、首が楽な所で止める。

 

田畑さんが上下左右に立つ。

どう感じるか?

左頭 存在感がある

左足 少し押される感覚

真後ろ 楽

 

足に触る。

呼吸と重心はどうなっているか?

首が楽な左側を向き、左胸の下にボールを入れる。背骨が呼吸した時に振動しているのを感じる。→どんどん呼吸が深くなる。声も深く低い声に変わってくる。

 

普段、体の後ろ側を意識することが少ないので、知らない感覚・体の状態があった。背骨、坐骨の意識。膝の裏、足の裏。全部、この瞬間に等しく存在している。何か1つのことに集中しがちだが、同時多発的に色んな場所が感じていることがある。体の状態を観察しようとすると、視点が固まってしまうので動かしながら観察することが課題。

内側だけに集中するのではなく、周りの空気・空間を感じながら。外側と内側のバランスは同じように。

 

*外側にあるものを皮膚の中、体の内側に取り込む感じをイメージする→印象的だった。体の輪郭がハッキリしたように感じた。

 

田畑さんが胸骨・胃の下に手を入れる。重心を乗せる、手のひらに任せる。すると、胃がリラックスした。重さも自然に乗っかる。普段あまり意識しない部分。

固まったまま、力が入ったままの状態が多いのではないだろうか。

楽になると、呼吸も自然に入ってくる。

 

背中がフラット。

 

背中と表側との間を感じる。

段々足の裏まで意識が働いていく。

膝の裏側まで意識したことはない。

同じように背骨・坐骨までも意識したことがない。

 

足の裏までの道筋がはっきり分かるような感覚。

 

上半身に集中すると、足を忘れてしまう。忘れると足の指先が冷たくなる。

全身力が抜けていて、呼吸も深い。

胸骨、胃の下に手を入れた後、そこまで意識が働いてリラックスするので、呼吸も深くなる。途中から声が低くなった。これは、深くまで息を吸えて腹式呼吸が出来ている状態。

 

右腕・右胸を外側に押す。この時、肺をイメージする。心臓から来ると思って。

力いっぱい外側に広げる。しばらく続けると、肺が広がった。背中の筋肉も意識

血が巡り、ポカポカする。手汗。

 

交代。

 

さっきとは逆。

右側を向き、右胸にボール。

ぎこちなく、強張っている。

また足の裏から始める。

徐々にリラックスする。

外側の空間・空気を感じること。

 

途中から、リラックスし過ぎて眠くなる

。胃腸が動く。

左側の肺を広げる際、右側より広がらない。無意識のうちに心臓を守りたいのか

力をセーブしている。無理しなくて良いと言っていただく。左側の空間を広げるイメージを持つ。すると、肺も自然と広がった。左側の空間に対して体も開いた。

 

体が開いていく感覚が面白かった。

 

仰向けになり、両膝を立たせる。

足の裏と肘を感じること。首を左右に動かす。左側はスムーズ、右側が途中で右の首筋が痛くなる。

 

左側に頭を向け、楽な位置で止める。

 

天井を眺めながら、右側に立つ田畑さんの合図などを観察する。じっと見るのではなく、視界の外側を感じること。

この時、足裏、肘を軸として、視界の外側を観察すると、体が感知できる距離が広がったので驚いた。外側の空間を意識できると、視野が広がる。頭上の空間まで認識できる。

 

また、左右に動かす。右側に動かした時に痛みはなかった。そう答えると、痛みを探さないでと一言。あぁ、確かにと思った。痛みを何か悪いものとして捉えようとしていたのですが、そうではない。

体の反応に良いも悪いもないし、痛いからと言ってそれは悪いことではない。

わざわざ見つけようとしなくても良いし、体がどう感じるかだけ、シンプルに観察しようと思った。

 

その後、イスに座り坐骨を前に意識しながら、左右にスライドするような動き。

体と体が斜めの方向によく伸び、距離が感じられた。新しい体の中の距離だった

その後歩く。

 

左足裏が地面に着いている。

足の外枠がしっかりした。

足の指先まで、よく血が巡り、意識が行き届いている。術後、どうしても歩く事が減って、足の感覚が薄れている自覚はあった。軽快な歩み。

 

今日の発見は、体の新しい感覚・位置を知った事。知ってる事が増えた。自分の体の事を知っていく過程はとても面白い。背中、肺、周りの空間が開いた。

背中に意識が宿った。

 

【振り返って】

 

今日は、普段あまり意識しない背中の感覚に集中していたので、言葉に表せない事も多く、返答に困った時もあった。

表面に比べて感覚が鈍いのかと思ったが、単に普段意識していないだけで、いざ1つ1つ観察してみると、1つ1つにスポットライトが当たる感じがして、

感覚の地図が広がったようで、背中は広いと思った。

 

坐骨、背骨、肺、膝の裏、足の裏、肘、外側の空間・空気、呼吸、声。

多くの場所に意識を向けようとすると、頭がパンクしそうになる時があった。

各所、様々に感じることがある。その事が今回本当に良い発見となった。

 

肘の中の骨を楽にしてと仰ったと思うのですが、その瞬間骨がマットにゴロンと転がるイメージが思い浮かび、分かりやすかった。普段、骨もあまり意識しないのですが、肘の骨をリラックスすると、肘が本当に力が抜けた楽な状態になった。ポカポカと手汗が出るほど。。

 

【今回感じたこと】

 

田畑さんは、必要最低限の事しか仰らない。だからこそ、自分の体の声に耳をそばだてることが出来る。どう感じますか?と聞いてくれることによって、そのまま流してしまわないで、どう感じるかを言語化することも勉強になる。

 

全て自分がどう感じているかに委ねてくれる。

 

答えは探さなくて良い。正解はない。

 

【セッション後】

背中・胸郭が開いている。

足が地面に着いている。

視野が広がっている。

体が活性化している。

セッション3

 

【セッション前】

セッション②の後は、身体が元気で、足も地に着いている感覚があった。

当日は、外出が続き身体が疲労していた。鎖骨と胸骨と右首の付け根に痛みがある。首まわりが強張っていた。

 

【セッション当日】

歩く→首・鎖骨・胸骨の痛みが気になる。

 

両腕を真っ直ぐ伸ばし、上下に動かす。→これが未だに一番やりにくい動作。肩、鎖骨、胸骨が痛むので、上げづらい。右側が特に。右腕と左腕では違うもののよう。左腕はすんなり上がる。

今度は左右に広げた状態で、上下に。→右側はぎこちなく強張っている。骨が鳴る。上げると胸骨が痛むのではないかと心配になる。

 

台に移動。右側を下にして横になる。足・腕の下にボールを置く。田畑さんが頭頂部、足元などに立つ。身体がどう感じるか。→背面側足元が楽。初回より感じるスピードが早くなった。

 

台に体の右側の重さを乗せる。右側の肺も下に重みを感じる。鎖骨の付け根まで肺だと思って、とアドバイスを受ける。すると力が抜けた。→力が入っていたことに気付く。胸骨の力も抜けたことを感じる。

身体の内側に意識を向ける。お腹に集中して。それが出来たら外側を感じる。

坐骨も周り緩んで。観察する。台に重さを感じる。→右側側面が、台に重みを感じている。

鎖骨から背中の間、喉元から背中の間を観察する。→またビリビリと電気が走るような感覚があり、ポカポカと血流が良くなった。リラックスした。

 

頭頂部を触っていただく。→ジンワリ暖かくなる感じがしたと同時に、頭蓋骨が緩む感覚があった。今まで力を入れて固くしていたことに気付く。

 

額、眉間、眼球なども緩んで楽になった。頭上の空間も感じられるようになった。また、頭頂部がビリビリする感覚がある。頭頂部から首、背骨を通り、坐骨、足の指先まで長い距離に渡って意識が行き届いている。

足の指先に布地を当てる。→指先にまで意識が行き渡っている。だんだんリラックスしてきて、肩周りも楽になっていく。

 

今度は左側。

右側を向いている間も鎖骨と胸骨が痛かったが、左側の方が少し痛みが多い。右腕は内側ではなく外側の方が楽だったので、そうしてもらった。

同じように肺の重みを感じる。心臓が肺の上に乗っかって休んでいるのをイメージしてとアドバイスを受ける。→強張ってぎこちなかった身体がどんどんリラックスしていくのを感じた。心臓の位置を改めて確認でき、心臓そのものをリラックスさせることは新しい発見でした。落ち着きました。

 

また、胸骨と背中の間を観察する時に、心臓の裏側を感じてみて下さいと仰ったのが、目から鱗でした!

心臓の裏側を意識したのは初めてでしたが、改めて心臓の大きさ、幅、などを観察出来たのが嬉しかったです。リラックスしたので、肩周り、鎖骨、胸骨が緩み、リラックスしました。

 

頭頂部から足の指先まで、ちゃんと意識が繋がっている。長い距離を感じる事ができた。

その後、仰向けになる。呼吸はどうか?身体はどうか?ゆっくりと首を左右に動かす。→この時、右側の首が痛む。

目を閉じて、音を聴いて左右に動かす。すると不思議。痛みもなく、可動域も広がった。→視界が可動域を制限したり、体に力を入れているのかもしれない。

立ち上がり、歩く。腕の上げ下げ→最初よりも鎖骨、胸骨、首の痛みが減った。スムーズに行える。

 

【セッション後】

セッション後は、いつも血行が良く、元気になる。

今回は鎖骨、胸骨、首が痛い状態で体に色々な働きかけを行ったので、セッション中・直後は痛みが減少したのですが、帰り道と帰宅後に、特に首の痛みがマックスになりました。いつも安静にしていると治まっていたので、働きかけたからかなぁと思っていましたが、次の日に起きると、全く痛みはなくなっていました。昨日の痛みは、身体の中で色々調整をしていたからかもしれません。

 

改めて、身体の調整能力やバランスを整える力はすごいなぁと思いました。

 

ありがとうございました。また次のセッションも楽しみです。

セッション4

 

これまで、セッションを受けて変わってきたことは、身体が今どのような状態か気づけるようになったことです。

 

例えば、ハープの練習中に腕や肘に力を入れている、アンサンブルで歌うときに身体を固めている、普段の生活で口周りに力を入れている、など無意識のうちにしていることを意識できるようになりました。

また、ロルフィングを始める前は、ハープを30分も弾くと身体中が痛むので、練習を止めざるを得ませんでしたが、セッションを受けた次の日から、1時間以上弾けるようになりました。

身体が元気になり、活発に動けるようになって、気持ちも前向きになりました。

 

4回目のセッションを受けて思ったのは、身体の痛みや身体が感じていることを共有してくださる方が居ると安心するということです。

 

自分1人では気づけないことに意識を向けてくださる。そのおかげで初めて気づくことがあります。

今日は、足と坐骨周りがテーマでした。坐骨に重さを置いて、骨盤を意識します。そして”骨”にフォーカスしました。骨の大きさ、重さ、幅、長さなどを注意深く観察しました。( 実際に見えるわけではありませんが、人体模型を思い浮かべながら想像しました。)身体の中に骨があることを、改めて感じる時間でした。

骨盤周りを、だいぶ狭くしていたかな?と思いました。坐骨と恥骨、骨盤周りと膝までの間、膝から足の指先までの距離を観察します。すると、足の指先から骨盤までが繋がって、ジンジンする感覚がありました。

 

また、そうする中で首周りに力を入れていたので、田畑さんはすぐに気付いて力を抜けるように促して下さいました。「どうだろう?」「こうかな?」など、頭で考える癖がありますが、頭に手を置いて下さったので、リラックスできました。そして、話していると目が大きくなる癖もあるのですが、ただ単に目に力を入れているだけだと気付きました。力を抜く or 力を入れなければ良いと分かり、良い収穫になりました。

座って、腕の上げ下げをしました。とてもスムーズに動くので驚きました。(手術後、一番やりにくい動作なので)骨盤の位置が、自分としてはかなり前に感じましたが、安定感があります。腕を上げる時も、骨盤、足の踵を支えとして上下に引っ張り合うようにします。今まで腕は腕だけで動かしていました。下の支えがあると、何の痛みもなく動かすことが出来て嬉しかったです。身体は全部繋がって連動しているのだなと思いました。また、ハープを弾くときのアドバイスもいただきました。身体に力を入れてしまいがちですが、足の力が抜けて自由であること、前後の移動も骨盤から動かすこと、など、とても役に立つアドバイスでした。

 

【まとめ】

 

骨盤や周辺の骨が開いて緩んでいると、上半身が安心して乗っかることができる。上半身も開いて、呼吸も深くなる。足先まで意識が行き届いて、身体全体をしっかり支えることができる。(足首、膝、恥骨、骨盤周り、首周り、頭蓋骨、目、口周りに力を入れやすい。気をつける。)

 

今回も新しい気づきをありがとうございました。これからも、新しい発見を楽しみにしています。

セッション5

 

かなり身体がキツイ状態で受けたセッションでした。右半身が縮こまって、鎖骨は痛く、首はガチガチに固まっていたのですが、終わってみて楽になりました。

 

額の骨を緩めること、頭蓋骨を緩めること、目の周りを緩めること。最近、特に力を入れていたところだと思います。

 

私の都合でセッションの間隔が開いてしまったのですが、身体を意識する感覚を忘れてはならないなぁと思いました。意識を向ける時間、観察する時間を持とうと思います。

 

股関節を緩めること、またスペースを感じること。今日はこの ”スペースを感じること” が心に響きました。力を入れて、詰まって、強張っていた状態でした。力を抜いて空間、隙間、スペースがあること。そうすることで、足の指先まで意識が行き届くように思います。

 

大腿骨を感じる。ここも初めて意識したところです。

股間接が緩むことで、隙間が生まれて、自由になる。邪魔するものがない。スムーズに動きました。

両足で違う動き。片足は押す、片足は引き上げる。固まっていた部分に油が注ぐ感じ。

膝を立て、緩めつつ、首まわりと距離を感じる。観察する。首を左右に動かす。左側を向く際に、動き辛かったのがなくなりました。

 

足の感覚が戻って来ました。歩いてる時に、大腿骨、大腿筋、股関節周りを意識したことはあまりなかったように思います。ちゃんと意識が通って足の指先まで感覚があり、足の裏が地面にちゃんと着いているのを感じます。

 

そして今回も感じたことは、血の巡りがよくなり、身体が軽くなる。鎖骨の痛みが取れる。首まわりが楽。リラックス。呼吸が深くなる。周りの空間を感じることが出来る。

 

身体が生き返りました!ありがとうございました。

セッション6

背中を中心に

まず、重心を左足、右足と移動させる。

左足は楽、右足は胸骨がこわばる、引きつる、痛みを感じる。

うつ伏せになる。

肩、腕、肘、を触っていただく。だんだん緩んでくる。

胸骨、胸の辺りの重心を感じる。心臓、肺の重みも乗せる。だんだん緩んで脱力する。

緩んで、呼吸も深くなった。細部の筋肉を意識して働きかける。緩んでいく過程が、子供を寝かしつける時に似ていた。完全に寝つきそうになった。

背中がビックリしやすい事も分かった。とてもくすぐったく感じる。背中のそのような感覚もこのロルフィングを通して初めて知った。

足の裏、ふくらはぎにも触れていただき、ものすごく細かく筋肉に働きかけてくださるので、はじめて意識するような場所もあった。発見だった。

背中が生き返ったような感覚。肘を外に押す感覚で肺も広げる、と言うのが面白かった。肺が広がって、体の中のスペースも広がった。

肩周り、首、背中、頭がガチガチだったのが緩まった。

背中は普段なかなか意識しないので、体の感覚が敏感になったように思う。うつ伏せで視界がないことも手伝ったかもしれない。

座った時の背中を意識する。ゆっくりと目線を降ろす過程で、背骨も一本ずつ下げるイメージ。この時に心臓に痛みを感じる。(下の物を取ったり、しゃがんだりする時に痛みやすい)

前屈はせず、背骨の移動を感じる事にする。体の中の事を意識する。外側だけではなく、内側の微細な感覚は、ほんの少し動くだけで変わるのが面白かった。

背中がシュッと伸びて、上半身が引き上げられているのを感じる。同時に首の長さが伸びたような。背中が丸くなりがちだったのが、背筋が伸びて、視線と顔も少し上向きになった。

下を向く、かがむ際に、胸骨や心臓が痛むのを恐れて、キュッと体を硬くしていたことに気付いた。

 

【セッション後】

背中の感覚が、まったく変わりました。活性化して、ものすごく元気。以前は、横になっていないと動けない状態が多かったのですが、今はその逆で、長く寝ていられなくなりました。手術後の状態から、とても大きな変化でした。歌を歌う際にも、背中が働いてくれて、楽に歌えるようになりました。ロルフィングが、日々の生活の原動力になっています。ありがとうございます。

セッション7

首から上を中心に額の骨の力を抜く頭蓋骨の重みを感じる→頭を左にゆっくり倒していく。手のひらに預ける

 

*力を抜く過程で、今まで余計な力が入っていたことに気付く

 

目を閉じて眼球の力を抜く目が楽に出来るところを探す頭と額に手をあててもらう→緩む

 

*頭の面積が広がった。額、眼球が楽。

 

首を左右に動かす。動きやすくなった。目が開きやすい。

 

口腔内の空間→上顎の重みを感じる→下顎の重みを感じる顎の重み。はじめての感覚でした。

 

鼻腔内、軟口蓋→鼻周りがスッキリした。目がぱかっと開く。食道、気管と繋がっている。頭の空間の広がりも感じる。

 

*全身が繋がってるのを感じた。

 

足を立てる片足ずつ、外側に。重みを載せていく。股関節の付け根から首まで繋がっているのを感じた。股関節もリラックスした。

 

骨盤の位置尾てい骨を感じる→いつもの場所より、もっと上。背骨が伸びて、胸郭の位置も変わったが、落ち着いてバランスが取れている。

 

*視界が広がって、色んな方向に意識を向けることができた。

 

【まとめ】

 

頭蓋骨に力を入れていると、狭くなる。緩めてあげると広くなって楽。余計な力が入っていないと、スペースができて色んなことに気付けるようになる。

 

口の中の空間が広がった。特に上顎周辺が柔らかくなった→力が入っていた。

 

鼻の通り、特に息の通り方が良くなった。歌う時の声の通り方もスムーズに。体との繋がりを意識出来たからかもしれない。

 

骨盤の位置が後ろ過ぎている。もう少し前に、中心を意識する。背筋が伸びて、ぐんと上に向かう感じが有る。歩く時もシャキッとして、良い感じに。

 

【感想】

セッションの途中で、頭をぶつけた事はありますか?と尋ねられた。自分で思っている以上に、ぶつけた記憶を覚えていることに驚く。古くは小学生の頃から、最近のことまで頭をぶつけたシーンがザーッと蘇った。体は、経験したことは忘れずに、ちゃんと記憶して、情報として体の中にある。普段の生活でも無意識のうちに、前にぶつけたようなシチュエーションがあれば、それを避けてくれる。それでも懲りずに頭をぶつける私は、頭蓋骨や眼球、顎、首まわりなどに力を入れているから視界が狭く、周囲に意識を向けられていないと気がついた。これからは余計な力を抜いて、体の声を聞いて、電信柱や看板に頭をぶつけることが無いようにしたいと思う。

 

また、慣れないパソコン仕事を始めた直後だったので、眼球や額や頭蓋骨に相当力を入れていたことに気がついた。完全に力を抜いてみて初めて気づくこともある。ふだん無意識に力を入れていることに、もっと気がつくようにしたい。

 

今日も新しい気づきと、リラックスできる時間をありがとうございました。

セッション8

仰向けになる。背中がベッドにくっついてるか観察する

→最初は固くこわばっていた体がだんだん緩んで来て、背中がベッドにくっついてくる。

片方の足を立てる。首を動かして楽な所で止める。鼠径部の下を流れる血管を感じる。

 

→段々と鼠径部周辺が緩んでくる。外側に倒して重さをかけていく。

 

すると、足の裏・手のひら・体がポカポカして、お腹がグルグル動き出した。鼠径部周辺を緩めたことで、何かが反応したのだろうか。面白かった。

 

反対側も同様に。眼球の重さを感じる。額の骨、頭蓋骨の重さも感じる。

 

→目に力を入れていた。視線が落ち着く場所を探す。見ていて楽な場所をボーッと眺める。

 

片方の足をベッドから降ろし、足の裏に重みを感じる。膝と鼠径部の二箇所から、足のつま先側に向かって矢印を出す(ような意識)。膝と鼠径部の間は楽にする。

 

→鼠径部の内側から膝に向かってビヨーンと伸びたように感じた。距離が長く感じられた。膝の感覚を意識するのは久しぶりだった。逆の足は胸の方に寄せて、双方逆方向にスライドさせる。

 

→足の指先から鼠径部まで、まっすぐにつながった感覚。逆も同様に。

 

途中、鎖骨と背中の間を感じる、胸骨と背中の間を感じる。

 

→力が抜けて血が通った感じ。楽になった。

 

ベッドに腰掛けて、足と足の間に少しスペースを空けて座る。田畑さんが、この辺りはどうですか?と右足を調整してくれる。自分にとって右足が左足と平行ではなく、ちょっと右に逸れていると感じた。いつもの自分の癖でその位置が良いと思っていたけれど、調整してくれた位置はバランスが良かった。いつも同じ場所に落ち着かせていることを発見した。

 

そのままの状態から、上半身を前方に倒す。この時、尾骶骨と丹田の間ぐらいを意識。バランスの中心を探す→私の場合、中心の場所を思っているよりも少し前にすると、ちょうど真ん中ぐらいになる。

 

→普段使っていない背中や腰あたりの筋肉を使っている。上半身を少し引き上げている感覚がある。

 

上半身を戻す時に、両膝を前方に押しながら戻る→前後に同じだけのエネルギーが働き、足先から頭のてっぺんまで一本に繋がっている感じがする。いつも上半身の力だけでやっていた。下半身とバラバラになっていた。一本に繋がっていると少しの力で動ける気がする。

 

歩く。この時、はっきりとセッション前とは違うのを実感。まず、足と頭が一本に繋がっているので、少しの力と歩幅で前に進める。鼠径部の辺りが活性化して働いてくれている感じ。いつもバタバタとガニ股?のように歩いていたが、スッスッと歩けたので驚いた。最近、首ギックリになってぎこちなかった首回りも、スムーズに動かせるようになった。

 

また次回も楽しみにしています。

セッション9

*歩く。

どんな状態か?・合わない靴を履いて足や全身が痛い・慣れないパソコン作業で首周りや肩、鎖骨が浮き上がった感覚があり、痛む

*台の上に仰向けになる左の肩の下にボールを入れて、右側に上体を傾ける。右足を膝立てる

 

心臓手術後は胸骨が痛むので、仰向けにしか寝られなかったのですが、未だに上半身を捻る時は左側が痛みます。

 

*田畑さんが色んな箇所に立ち、身体がどう感じるかを観察する

 

圧迫感を感じる所と、楽な所と楽な所に立ち、体の状態を観察する

 

起こった変化・足裏、手などがポカポカ暖かくなる・力が抜けて、台に重みを乗せられる・呼吸が深くなる 等

 

*田畑さんが、脹脛や膝などを調整・まっすぐ伸びた感覚・緩んだ

 

その状態で、また身体を観察する・背面や背骨が台により重みを乗せている・瞼が重くなった。瞼を閉じて、目を休める・左首から肩にかけて、つっぱっている感じがする

 

*田畑さんが、先ほど圧迫感を感じた場所に移動する

 

・圧迫感を感じない・非常にリラックスしている・腰周り、太腿の裏などがしっかり台に着いている・胸骨の痛みが無くなった・頭に血が通ったイメージ、スッキリした

 

*右膝を伸ばして、左肩の下のボールを外す

 

・左側の首がシュッと伸びている・右側の首周り、頭が太い感じ・右脚がシュッと長くなった・右脚の太腿、膝、脹脛の裏がしっかり台に着く・左半身と右半身が、真ん中で2つに分かれて別物のよう

 

*今度は反対。右肩下にボールを入れて、左膝を立てる。同じように圧迫感を感じない場所に田畑さんが立つ。

 

・圧迫感の感じ方が違った・呼吸が深くなっていく・脚が緩み、伸びる・目を休めたら、途中からパッと瞼が軽くなって頭がスッキリした・眉間の力が抜けた・手足と言わず、全身がポカポカした

 

*肋骨周り、胸骨に触れて、観察する

 

・肋骨の動きを意識できた・胸骨の痛む部分、ほとんど感じなくなったが、触れた後に時折痛みがあった・深い呼吸が出来ていた・喉が疲れていることに気付いた

 

*上体を起こして座る、首を動かして観察

 

・若干フラッとする・首を左右に動かしても、胸骨には痛みもなかった

 

*歩く

 

・セッション前と比べて、一番大きかった変化は、脚がシャンと伸びてしっかり歩けたことです。少し脚が伸びたような感覚。

 

・胸骨の痛みは全く感じなかった・鎖骨は浮き上がっている感じはあるが、痛みは無くなった

 

*まとめ

 

今回のセッションを受けている間に改めて思ったのは、ロルフィングは体と対話する時間だなと言うことでした。体の声に集中できます。今回は、左下の歯茎が痛いからそろそろ歯医者に行け、と言う声が聞こえてきました。あとは、喉が疲れていること、目が疲れていることに気付けたのが良かったです。

 

セッション10回目

【セッション前】

私の都合で、前回のセッションから一カ月半近く経ってしまいました。

その間、疲労が蓄積して身体が重く、足が地に着いていない感じがありました。

 

【セッション】

*マットの上に、うつ伏せになる。

 

左脚の脹脛の後ろを触っていただく。

足の指先まで意識が届いているか?

→段々と呼吸が深くなって、足の指先まで意識が行き届いていく。繋がっている感覚。この時、だんだんと身体がポカポカしてくる。特に手のひらと足の裏。

 

左肘を曲げて、意識が届いているか?

左肘、左肩を中心に触っていただく。

→肩周り、背中がどんどん暖かくなる。

 

尾てい骨を意識する。

→左の手のひら、肘、肩、背中を通って、尾てい骨、脹脛、指先まで、一本に繋がった。血流が良くなり、滞りなく流れている感覚でした。体温は上昇、だんだん眠くなってくるぐらい、身体の力が抜け、全身の重みがマットに乗っかっているイメージ。呼吸も深い。

 

*反対側。

 

今度は右側だが、首を右に傾けると首筋と右胸辺りが強張る感じがしたので、クッションを挟んでいただいた。

 

右脚に意識を向けると、左脚よりも意識が行き届くスピードが遅い。なかなか指先まで行かない。何度か脹脛を触っていただき、ようやく通る。

 

右肘、右肩。こちらも触っていただくと→すぐにポカポカしてくる。呼吸も深く、力が抜けていく。またしても寝そうになるぐらいリラックスしている。

 

右側の尾てい骨を感じながら、右肘、右肩、右背中、右尾てい骨、右脹脛、右足首、指先まで一本に繋がるイメージ。

→やはり、左側より意識が繋がるまでに時間がかかる。

 

☆肘、肩、背中を触っていただいてる時、滞っていた血流が勢いよく流れ出し、ものすごく軽くなった。

 

*仰向けになる。

 

鎖骨から肩、肘まで意識を通す。→強張っていた鎖骨周辺が段々緩んでいくのが分かった。

 

鎖骨と、背中の裏側が縦に繋がるのを感じて、心臓の重みが下にあることを意識する→無意識のうちに緊張していた、心臓周辺が段々と解れてくる。呼吸も深くなった。

 

*起き上がり、マットに座る。

 

この時、両膝が平行になるようにする。

そして、肘を上げ下げする。この時、座骨からスタートして、段々背骨が上がってくるのを意識する。→またしても、自然と背骨が曲がってしまうので、もう少し座骨を引き上げるイメージにすると、プラス何ミリか背骨が伸びる気がする。

この時、ちゃんと呼吸をする。

 

*立ち上がって、右手を壁に触れ、顔は正面を向いたまま、上半身だけ左斜め前に移動させる。→これが中々難しい。首と一緒にスライドしてしまいそうになるが、首と上半身は別の方向を向く。

 

反対側も同じことをする。こちらも、同じ様にそれぞれ別方向にスライドさせる。田畑さんが腰をしっかり支えてくれないと、自分1人では中々難しい。

 

→不思議と、中心軸がすっと通り、右と左のバランスが取りやすくなった。

 

*歩いてみる

 

一番変化したのは、脚の感覚。靴底が浅い靴を履いて疲労していたのが、すっと軽くなった。足が地にしっかりと着いて、小幅でもどんどん前に進んでいく。

 

背筋もピンと伸びて、身体も軽く楽になった。ポカポカ血流が良くなって、身体が活性化した。

 

身体全体が一本に繋がっている感覚でした。

 

【セッションを終えて】

次の日、目が覚めてみると、何だか足が伸びて、背が高くなった気がしました。思った以上に疲労していたこと、地に足が着いていなかったことを再確認しました。歩いていて足取りが軽くて嬉しくなりました。

 

【10回セッションを終えて】

心臓手術を終えて、入院中はリハビリの時間がありましたが、退院後は特にありませんので、自分で何とかしなければなりません。でも、自分だけでは限界を感じていた時に、これだ!と思ったのがロルフィングでした。

 

一番始めのセッションで「胸骨と背中の間を感じて下さい」と言われた瞬間に、ビリビリして、血流が勢いよく流れ出したのを感じた時から、身体が元気に、良い方向に回復し始めました。

 

時には、セッションを受けた後に、首の痛みが最高潮に痛くなったりもしましたが、次の日にはさっぱり痛みが消え去っていたりと、本当に身体の反応と言うのは面白い!と思いました。

 

身体の状態を観察できたことは、貴重な体験だったと思います。こんな感覚があるんだ、こんな場所があるんだ、身体って広いな、でも細かいな〜と思ったりもしました。そんな感覚を知れたことも本当に嬉しかったです。身体と対話する時間をありがとうございました。

 

これからも、時折通わせて頂きたいと思っています。

 

さらに9ヶ月経過して

ロルフィング10回シリーズを終えて、9ヶ月が経ちました。その後の様子を報告いたします。

 

セッションを終えて・身体がとても元気になった。

・たくさん動けるようになった。

・行動的&活動的になった。

・ハープや歌の練習ができるようになった。

・疲れている、休みたいと言う身体の声に従えるようになった。

・身体がNOと言っていることをすると、すぐに反応が出るようになった。

 

1番大きな変化は、身体の声に従えるようになったことです。身体がNOと言うことをすると、熱が出たり、起きれなくなりました。身体にすぐ反応が出るようになったのです。身体が嫌がる事はせず、身体を優先しようと思うようになりました。

ロルフィングを受けたことで、どういう状態がゼロであるかを知れたのが良かったです。

脱力して、無理のない時、身体はどんな状態なのか。身体の基本が分かりました。また、人や物との距離の取り方を感じとれるようになったことは、非常に良かったです。

人や物がいる又はある位置によって、身体が感じる圧迫感や不快感が変わってきます。身体が楽なところにいられるように心がけようと思っています。

胸骨の痛みは、まだありますけれども、痛む時の対処法をセッションの中で教わりましたので、生活の中に取り入れています。(胸骨と背中の間を感じる、など)まだ時々身体に無理をさせて熱を出したりしていますが(実は昨日も)、もっと身体を大切にしたいと思います。

これからも、時々通わせていただきます。ありがとうございました。

 

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