ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

カテゴリー: 医療処置

太極拳実践者 Uさん(1/10)

“太極拳では、体をつなげること、カラダの声を聞くことを求められますが、私はまだその感覚をつかめていません。
逆に、良くない姿勢で練習しすぎたせいか、股関節、膝に痛みが出るようになり、歩きづらい状態です。
カラダのことをいろいろ教えていただければと思っております。”

という動機で10シリーズロルフィングを開始したUさんの第一回目のセッションの感想です。

◼︎施術前
施術の開始場所を探す時の田畑さんの立ち位置によって、明らかに、落ち着く感覚と、落ち着かない感覚があったことに驚きました。

ベッドにあおむけになった姿勢で、右側後方に立たれる時がとても落ち着きました。ゆっくりそちらに引力がかかっているイメージです。
逆に、左側後方は、空気が軽くて安定しない感覚がありました。
また、頭部の右側は、窓が開いて空気が流れてくるような、更に落ち着かない感じがありました。

◼︎施術中
足首あたりに触れられた感覚がある時に、
太ももあたりで血液のようなものが流れている感じがありました。脈拍のように波打つものを感じました。

右膝を立てた状態で、足の内転の角度を変えてもらっている時、ゆっくりした内向きへの圧力とともに、体の右半身が海苔巻きのように背骨に向かって巻かれるような感覚がありました。

施術の終盤、呼吸が深くなっていることに気づきました。
ベッドに沈み込む感覚でした。

◼︎反省点
右の股関節の感覚はあまりわかりませんでした。これまで中の方に意識を向けることがなかったせいかもしれません。
また、視線の位置を見つける時、どこが落ち着くかなかなか定まりませんでした。

◼︎施術後
帰宅途中、歩いている時や座っている時、自然と落ち着ける姿勢を探していました。
この重心じゃないな。ここだな。みたいな感じです。

ただ、その感覚はだんだんあやふやになってくるので少し心細い気持ちですが、
今後のセッションを受けることで、少しでも変わっていければと思っています。

モデルナワクチン接種中の遠隔セッション

一回目のモデルナ製Covid-19 mRNAワクチン接種後に大きな副反応はないが、自分と自分の体の間に何か膜がある感じを感じているということで、遠隔10分のセッションを希望され、二回目のワクチン接種後に対面セッションを希望された方からの感想です。

以下ご本人の了承を得て転載させて頂きます。

Covid-19 ワクチンと田畑さんの施術の関係性でいくと、1回目の接種のほうが、熱こそでなかったものの接種前と接種後に体が変わった感じ(体内に膜が張られた感じ、知覚や動作が少し遅くなる感じ、自分自身にアクセスしづらい感じ)がして、心身ともに違和感と嫌悪感がありました。頭痛や気持ち悪さ、だるさもありました。

1回目接種の後にうけた遠隔セッションは、短時間で途中から犬が吠えだして離席したりとありましたが上記の症状の改善、違和感の軽減に非常に役立ったと思っています。
このまま状態が改善しなければ2回目の接種はやめようと思い、できることはしてみようとシャーリックhttps://brtbyimedis.shop-pro.jp/?pid=159989079
も取り入れてみました。
遠隔セッション後からは、心身共に回復してきた感じを覚えたので2回目接種する気になりました。
2回目は高熱は出たものの、1回目に感じたほどのつよい違和感はそこまで感じなかったのですが、心身のバランスをもう少し整えたいと思い、9月にセッションを受けた という流れです。
9月のセッション後特に変化があったのは気持ちの方で、なんとなく前向きになってきた、ことを感じました。背中が開いた感じ、とでもいうような。

あの遠隔セッションの冒頭5分は、心身へのfeedbackが早くてダイレクトで、そのあとに受けた60分の対面セッションと、心身へのリアクションがまた違うものでした。遠隔で短時間だからfeedbackは弱く、リアルで長時間だからfeedbackが早く、強いわけではない というのは自分にとっても大きな気づきでした。
ありがとうございました!

追加情報として、写真データをORT認定医7段の医師に酸化ストレスマーカーの8-OHdGのレベルを測定依頼しました。8-OHdGのレベルは、最大 +25〜 -100の範囲で示されます。


ロルフィング前 +10

ロルフィング10シリーズ後 -50 

ロルフィング34回目のセッション後 -60

ワクチン接種後 遠隔セッション後 -5

対面セッション後 -30

➡ 遠隔及び対面セッションによって、酸化ストレスのレベルが低レベルに抑えられていることが示唆されました。ここには示していませんが、他のケースでは、ワクチン接種後にプラスのレベルに酸化ストレスが上昇していたので、遠隔セッションが、功を奏した可能性があります。

いずれにしても、仮にmRNAワクチンによって酸化ストレスが上昇したとしても、遠隔セッション及び対面セッションが酸化ストレス低減に働く可能性が示唆されました。

センター軸が通り、丹田に気が充ち、開かれたからだを持って素直に楽に生きたい Kさん

セッションを受ける前の状況と動機:

緊張しやすく、口から首、肩、胸に力が入りやすい。仕事はパソコンワークで週5日、1日8時間ほとんど話さずモニターに向かっていて、ここ4か月くらいは、身体を捻ったり深呼吸すると背中が痛む。
出生時、鉗子分娩で先天性股関節脱臼。
センター軸が通り、丹田に気が充ち、開かれたからだを持って素直に楽に生きたい。妨げになっている精神的なブロックと自己防衛からくる思いこみを取り除く手助けをしてほしい。

10シリーズ1回目 2020.8.15

仰向けに寝て、ほとんど軽く触れられただけなのに身体が変化したのには驚きました。

足を立ててから左側の腿を触れられた時、腰が軽くなり骨盤が揺れて転がるような感じで自然に動きました。

終盤に足、膝裏、大腿、股関節を連続して触れられました。その時関節の間の空間が広がって、内側から空気ポンプで膨らませたように身体全体が大きくなったようでした。身体が自分で行きたい方向に動いて広がっていって、ちょうどいいところに収まった感じです。あるべきところに持って行かれるのではなく、自律性を引き出されて自然に動いたようで嬉しかったです。田畑さんのブログやクライアントさんの感想に書かれていたのはこういう事だったのかと納得しました。

帰り道を歩くときに感じた変化は、まず足の裏全体が満遍なく地面にペタッと心地よく触れて安定しました。かかとの骨から膝、股関節までがよく繋がった感覚です。また関節の隙間が空いて可動域が広がり、動きに余裕ができました。地面と垂直にまっすぐ無駄なく立てています。

外側にかかっていた重心が内側に入って集中し、ぼやけていた体幹に線が通り、丹田に力を感じます。

次回のセッションまでにも変化がありましたらまた報告します。

どうもありがとうございました。次回が楽しみです。

2回目2020.8.29

1週間前にぎっくり背中になり、身体を曲げたり深呼吸すると鋭く痛みました。痛みのある左側の背中に意識が向いてしまい、あまりリラックスできなかったようです。前回ほどはっきりした感覚の変化はありませんでした。

下半身の調整で重心がセンターに集まり、楽に立てる感覚はありました。

3回目2020.9.5

まだぎっくり背中の痛みが続いていました。この日はまず右側を下にして横臥、足のタッチから始まりました。足の裏の皮膚がぴくぴく動いてじんわりと血流を感じました。手のひらも敏感になった感じでした。

セッションの最後に、ベッドに腰かけた状態で腕を前方から斜め上に上げました。すると深呼吸しても背中が痛みませんでした!

立ち上がって歩くと頭が軽く、首がすっと立った感じでした。

4回目2020.9.19

まず右を下に横臥して、脛の骨の脇を丁寧にマッサージ。そして大腿骨の脇、膝、股関節、坐骨、尾骨、仙骨と腰周りを調整してもらいました。

特に尾骨、仙骨脇のマッサージは、繊細な振動と暖かさで、緊張がほぐされ心地良かったです。骨盤が安心感と余裕で満たされました。

終了後立ちあがり歩くと、上半身がいいバランスで楽に乗っている感覚でした。身体の右側の内部空間が狭かった感じがなくなり、左右が同じ大きさと密度にまとまりました。身体の中心に力がキュッと集中して締まりがある感じです。上下の意識は重心が少し上になり、足が長くなったようです。内転筋に力が入って安定しています。

右側に頭を回すのは左側より回しにくかったのですが、今回のセッション後は、かなり右後ろまで楽に回るようになりました。左の肩甲骨に触れられただけで右側はさわられなかったと思うのですが。

家に帰ってお風呂に入り、布団に仰向けに寝そべったら、腰全体が布団に沈みました。反り腰気味だった背中側の緊張がなくなり、布団に触れる面積が大きくなったのがわかりました。

左右の大臀筋が仙骨を中心にして割れたような自由を感じます。骨盤が平たかったのが前に膨らみ、丸く立体感が増した感じです。右の肩から肩甲骨も布団にぴったり吸い付くような安心感があり、首も楽に肩につきます。

仙骨周辺が暖かく、骨盤底筋群がしっかり内部を支えている感じがします。

今回のセッションでまた変化したようです。ありがとうございました。次回も楽しみにしております。

5回目 2020.10.6

右を下にして横臥して、伸ばした左腕のタッチから始まりました。

平日は毎日8時間ずっとパソコンを使っているので、全身、特に肩から指までが固まっています。右手はマウスを握りっぱなしなので親指が付け根から凝っていて、左指の人差し指は曲げると第二関節が痛む状態でした。

上腕と前腕に丁寧に繊細な圧がかかり、手の平がほぐされました。普段感じている以上にこんなに硬くなっていたのかと改めて思いました。

腕の後、同じように脚にも触れられた事で、手と脚4本のつながりを感じました。赤ちゃんの時は4足歩行していたのに、立ち上がってから手足がバラバラになってしまったと思いました。

肩甲骨と胸椎の間もほぐされて空間が広がって、最後にベッドに腰掛けて腕を上げた時には、息が背中まで楽に入りました。

このセッションの後は肩の緊張が取れたので、いつも歩きながら腕をぶらぶら振り子のように振って、手の重さを楽しんでいます。

6回目 2020.10.17

今日はうつ伏せになり、左脚のタッチから始まりました。ふくらはぎ、太腿の裏側を色々な角度から押さえたり伸ばしたりされるうちに、膝のところで上下に分離していた脚が、繋がって一本の長い真っ直ぐな脚になった感じでした。

左側の腕と手の親指の付け根も押されて、脚と対応するように伸ばされて手足の連動を感じました。

次に右側の脚と腕、その後、左側の背骨と肩甲骨の間を押された時は硬かった組織の中を田畑さんの指が微妙にめり込んでいくようで、昔見た必殺仕置人のレントゲン写真を思い出しました。この部分が繊細な角度と重みと張りを持って動くのは驚きでした!ほぐれて柔らかくなっただけでなく充実した存在感があります。

そして骨盤、お尻、首、頭。

最後にベッドに腰掛けて、上から背中に圧をかけながら息を吸って腕を上げて、体幹がしっかり整った感じです。

終わってから立ち上がり歩いてみると、重心が足の内側に寄って力が集中し、脚が細く長くなった感じでした。狭い面積でしっかり支えています。また右側の膝と足が真っ直ぐ正面を向いています。

お腹の前の空間に意識を持っていくように促され、下に注意を向けていると丹田が充実して安心感が増したようです。

ふと気がついたのですが、3か月くらいずっと痛かった左の人差し指第二関節から痛みが消えていました。

セッションも後半に入りあと残り4回です。これからまたどんな風に変化するのか、楽しみです。

7回目 2020.10.24

今日は左の顔の横側、顎を触れてから、腿の前面と横、脛、上腕の皮膚が外側に伸ばされました。

そして口の中。上顎の前側を左から持ち上げるように押し、次に下顎。その後、もっと奥の普段は舌でも触れない場所を上顎、下顎の順に押されました。

こめかみと口蓋の上の部分を緩めてと言われましたが、歯を噛み締める癖があるので緩めるのが大変でした。

次に鼻腔。いつも鼻が詰まりがちで、スッキリしない状態が多いです。指を入れて内側から広げられストレートに空気が入ってきたのは驚きました。鼻から肺までじゃまをするものがなく太い管で繋がっている、というより管そのものになったようです。内側の広がりを感じました。

そして大きく息を吸いながら、頭蓋骨と第一頸椎の間が離され、肋骨が下げられて隙間が開きました。

立ち上がると頭が軽くなり、半分くらいの重さになって浮き上がっているような感じです。頭を回すと油を挿された自転車のペダルのように、滑らかで軽快に動きます。

顎が前に出ていたのが、やや後方に引けて良いバランスで首の上に収まっています。顎の先から首の前面に繋がっている皮膚が弾力を持って広がっています。首の後ろ側では、首が頸椎7個の部分に分かれているのが何となくイメージできるようになりました。

肋骨と横隔膜が動くようになり、息が背中からお腹まで楽に入る感じです。

8回目 2020.10.31

今日は足から頭まで上下に引き伸ばされて、首がより立ち上がった感じがします。顎回りがスッキリして頭を回すのがとても楽です。

背中の反った緊張感もなくなり、胃の後ろ側あたりから仙骨までが安心して落ち着いた感じです。

セッションはうつ伏せで脚のタッチから始まり、太腿裏側からかかとまで繊細に伸ばされました。

以前は脚は前後の感覚しかなかったのですが、恥骨から繋がる内腿の感覚が分かるようになりました。腿を水平に切ったとしたら、その断面は左右が長い楕円だったのが正円になった感じです。

鏡でチェックすると、腿の間が全然付かないかったo脚だったのがかなり改善されています。内転筋が使えるようになりました。自然に立っている時にも恥骨側に重心を感じ、くるぶしの腓骨側が持ち上がったように感じます。

今日でセッションから10日余り経ちました。横隔膜を中心にして肋骨の動きがよく分かるようになりました。肩の緊張感も少なくなり、落ち着いた感じがします。

9回目 2020.11.11

今日の体勢は、まず右を下に横臥で、右手を背中側に伸ばして左手をバランスボールに乗せました。

脚の脛骨の縁に沿って細かく振動するようにさすられ、ふくらはぎの内側は左右ともかなり痛い場所がありました。

また、肩甲骨の脇と胸椎の左側、さらに後頭骨をさすられた時も痛い部分がありました。

そして左腕を上、右腕を下方向へ鳩尾から伸ばしながら頭頂を引き上げ、さらに足に当てたボールを踏むように大きく伸ばしました。身体全体が引き伸ばされて開放感が心地よく感じられました。

終了後、歩く時に受けたアドバイスは、下顎がぶら下がっている頬の位置を意識すること、頭の角度をやや下方向に向けることでした。すると視線が真っ直ぐ前方に据えられ、首の後ろのうなじから背中までが楽に伸びて腰の上に乗っている感じでした。

帰り道では、お風呂に入った後のようなほっとした寛ぎと身体の軽さを感じました。

今日でセッションから3日経ちましたが、首から胸が滑らかに動くようになり、胸椎が上半身の中心を貫いている感じがあります。緊張を感じたら身体を揺らして緩められるようになりました。

いよいよ今日でセッションが終了します。統合された感覚を味わうのが楽しみです。よろしくお願いします。

10回目 2020.11.14

今日は右の頬骨から上顎に沿って細かくさすり、次に下顎、鎖骨。さすられながら、今まで自分で抑圧してきた発言や感情表現などを思い、顔に無理をさせてきたことを謝り、これからもっと自分に正直になろうと思いました。

頭頂をさすられた時は、振動が背骨を通って足の先まで伝わり、足の裏ががじんじんしびれるようでした。頭と足が一体になりました。

肋骨の横側、腰、腕や脚を調整して身体全体にタッチが伝わると、身体が五芒星形になってエネルギーを放射しているようでした。皮膚の外側の空間が大きく広がった感じです。

鳩尾の下あたりがややつながりが感じられなくて空白感があったのですが、田畑さんのタッチで落ち着いてきました。

終了後、歩く時に意識するポイントを指摘していただきました。まず頸椎の上部を意識して頭蓋を巻き込むように乗せる。そして壇中と胸椎の間を感じる。

顎が上がって背中が反る癖があったのですが、この歩き方だと重心が下に落ちて身体が一体になり、軽い感覚で歩けます。

10回が終了して、一番変化したのは身体のセンターが意識できるようになり、下丹田に力が増したことです。上半身はまだ背骨と肩甲骨の動きが固いので自由に力を抜けないのですが、腰の反りは小さくなり背中が伸びました。

まだまだこれから変化が続くと思いますので、またレポートを送ります。

医療処置(乳癌手術)による影響がある方

ご友人がロルフィングのモニターを受けての感想を投稿しているのに興味を持ち、その変化に更に興味を持ち、7年前に乳がんステージ2bの診断で右乳房を全摘し、抗がん剤とハーセプチン治療をし、その後二児(5歳保育園児、1歳未就園児)の母となられた方。
近隣のロルファーを探したが、施術のタッチをそのご友人から聞いて、身体により負担のかからない田畑の施術を希望。

セッション1

整体・リンパマッサージはしたことがあったものの、ロルフィングという施術がどんなものか全く未知の世界の扉を開く少しの不安と、10シリーズを終えた友人の驚くべき変化を目にしたことから期待を膨らませ、訪れました。
前日夜に激しいスタンディングライヴへ行ったので、コンディションはかなり悪かったです。

ベッドに横たわり目を瞑ると、全身が薄い膜に包まれたような感覚になり、じんわり温かくなってきました。まだ母親のお腹にいた頃、羊水に入ってるってこんな感じかなぁとぼんやり思っていました。
最初は右脚側に立たれていたのですが、左脚側に立たれた途端、身体中が熱くなり動悸が激しくなって少し息苦しくなってきました。私は乳がんで右乳房を全摘しており、リンパ節生検の後遺症か右腕が鈍痛したり浮腫むこともあり、てっきり右側が弱いと思っていたのに左側がこんなに弱いとは思わず驚きました。
ベッドを感じ、その下の床を感じてと言われた時、ベッドではなく直接床に寝ているような、床と一体化しているような感覚になったのがすごく不思議でした。
いよいよ右脚から直接身体にアプローチをして頂いたのですが、軽く触れただけなのにふくらはぎの筋肉がポコポコと足首から上に動き出しました。お湯が沸騰するときのような感じで、内から外へ、下から上へポコポコするのです。
これは初めての体験で、とっても面白かったです。このポコポコは、セッション後に友人と食事をしている時や、帰りの新幹線でもありました。

セッション半ばあたりでは、お腹の中心から熱が出ているようにじんわり温かくなってきました。初めの方は床と一体化している感覚だったのが、今度は宙に浮いているような感覚になりました。それも羽毛布団のようなフワッと柔らかくて温かいものに包まれているように。
最初は肌の近くに膜を感じていたのに、その空間が広がって境目がなくなってきていることがとても心地良かったです。

そして、セッション後半になると首の頸椎の歪みからくる痛みを調整して頂いていたようで、調整して行く中で痛みはだんだん薄れていき、痛む場所もだんだん下に下りて行きました。
直接首を触らず、どちらかというと下半身からのアプローチでの変化がとても不思議でした。

セッション後は、身体が緩んでいるせいかとても眠くなってしまいました。寝不足もあったでしょうが。
そして、歩くのに重かった足取りがとても軽くなり、足に合わない靴を履いていたにも関わらずあまり痛めることもなく帰宅できました。

私は呼吸が浅く、鼻炎のせいで口呼吸も多いのですが、普段から過呼吸ぎみです。セッション前に伝え忘れていたのですが、乳がん手術中の麻酔のコントロールがあまり良くなかったようで、手術中の医師の会話が聞こえていたり、麻酔から覚める時に意識が先に覚めてしまい、人工呼吸器を外してもらうまで呼吸ができずとても苦しい思いをしたことがトラウマになっています。それ以降、過呼吸になることが増えて普段から吐くことを意識しないとなかなか深い呼吸ができないのです。
それが、セッション途中から意識しなくても吐くことができるようになり、とても感動しました。これはずっと続いていて、今では意識しなくても、かなり吐くことができていると感じています。

また、体重を片側にかけて立つ癖があったのですが、今はそれをやると気持ち悪くてすぐ止めるようになりました。帰りの新幹線を待っている時に最初に気づいて、歯磨きしている時やドライヤーをかけている時など、やっていると止めるを繰り返してきたので頻度も減ってきました。
セッション当日の夜から、両肩がものすごく痛くなりました。今まで痛いと感じたことがない場所で、ライヴの後遺症なのか、首の痛みが下りてきたことに対する反応なのか、数日経っても消えなければ相談しようと思っていましたが、そのまま消えて行きました。

初回から、とても不思議な体験をたくさんしたので、今後どのような変化が起きてくるか、本当に楽しみです。
不思議と言えば、帰りの新幹線は乗る直前に指定席を取ったのですが、3人がけの通路側が珍しく満席だったので、窓側を取りました。品川駅から乗ったのですが、通路側も真ん中も誰もおらず、一緒に乗る人はおらず、新横浜からも乗ってきませんでした。
車内は割と混んでいて、2人がけはほぼ満席、3人がけも満席の場所もあるのに私の隣はガラガラ。お陰でぐっすり眠ることができたのですが、セッションと無関係とは思えない出来事でした。

セッション2

まず、前回のレポートで書きそびれてしまった印象的なことを2つ書き添えます。
確か、左腕あたりをタッチしてもらっている時に、何故か左眼から涙が流れました。左眼だけだったので不思議に思い感情を探ってみたのですが、特に何かを思った訳ではなかったので何だったのか分からずじまいでした。
普段、何度言っても聞かない子どもに声を荒げることがあるのですが、帰宅してから2〜3日は特に、声を出しているのが上の空のようでした。声を出している自分と意識を持っている自分が別人のようでとても不思議な感覚でした。それは1週間ほどで段々おさまって行きました。

さて、本題のセッション2回目についてです。
今回はうつ伏せからスタートし、下半身と骨盤を中心に整えて頂いたようです。
セッション前にちょっとしたハプニングがあったこともあり、始まりの頃は頭がザワザワしてなかなか落ち着かない感じでした。
場所を移動して声をかけられるのですが、なかなか意識が向かず、どここら声をかけられているのか分からなくなる時もありました。
その中で、恐らく左足の方から声をかけられた時、そちらに引っ張られているような感覚がありました。同じような感覚になった時があったのですが、どこからか分かりませんでした。
前回はどんな感じですか?と質問をずっと受けていたのですが、今回はほとんど質問がなく、穏やかに身を任せられる心地良さと同時にレポート書く時に忘れてそうだなぁとぼんやり思っていました。
脚をタッチされているせいか、顔から胸にかけて沈み込んでいくような感覚が多かったです。床との一体感は前回と同じでしたが、そこから更にめり込んでいく感じ。今まで味わったことのない感覚でした。
また、確か右脚をタッチされていた時だと思うのですが、呼吸がものすごく大きくなっていきました。息苦しさは全くなく、うつ伏せなのに腹式呼吸になる不思議。
この辺りから、かなり無に近い瞑想状態に。寝ているわけではなく意識はあるものの、何も考えを巡らせることなく過ごしていました。
この状態になるのは久しぶりだったので、とても心地良い時間でした。
骨盤のあたりを調整されている時は、お腹のあたりがじんわり温かくなり、空間がとても広く開放的に感じました。まるで雲の上に横たわり空に浮かんでいるような感じでした。
脚をタッチされている時は、骨盤がどんどん拡がっているような感じだったのですが、いつの間にか締まっていたのですね。
セッションが終わり歩いてみると、背筋が伸びている感覚があり、土踏まずのアーチがしっかりあって指で床を踏みしめているようでした。

今回は心地良さをしっかり味わってしまったので、セッション中のことをあまり覚えていませんが、セッション後の生活で、大きく変わったことが3つありました。
1つ目。子どもと丸一日出かけると、いつもは疲れて翌日はグッタリ、下手すると数日ダメージを受けていましたが、それがなくなりました。翌日もいつも通りの生活を無理せずできるようになりました。
2つ目。長年、肩甲骨の凝りが酷く鉄板のようにカチカチだったのですが、それがない日がありました。この数十年で肩甲骨の軽さを感じたことはなく、大きな喜びでした。
3つ目。恐らく骨盤が締まってしっかり立っていること。普段は骨盤サポートのショーツを履いているのですが、セッション後に履くと窮屈だった箇所がピッタリ収まり気持ち良く履くことができました。

疲れにくい身体を目指して始めたのですが、こんなに早く効果が現れるとは思っていなかったので本当に嬉しいです。
ここ数年、今日は元気!と思える日がなく(全然労ってこなかったので当然と言えば当然なのですが)、何とか過ごしてきましたが、これからどんな身体になっていくのか本当に楽しみです。

セッション3

3回目にして、何故かセッションルームに入った時の部屋の印象が今までと違うように感じました。
カーテンの色がこんな色だっけ?と思い田畑さんに確認してしまいました。
変わってないとのことでしたが、今思えば視覚がクリアになって情報が入ってきやすかったのかもしれません。
セッション中も、部屋の装飾品などにやたら目が行きました。今までこんなに気づいてなかったんだと驚くほどでした。

今回は、主に横向きでの施術でした。
どちら向きでも良いとのことでしたが、寝やすい左向きでスタートしました。
立ち位置としては、やはりいつも左下と右上あたりに違和感を感じるようです。特に最初は左下が苦手なようで。
そして、脚へのタッチを受けると、特に右脚の収縮が凄かったです。ふくらはぎが一番強く、太腿にも収縮の波が来ました。1回目の時もあったのですが、それよりも締め付けが強く、例えるならこむら返りのような感覚に近いです。
特に冬になると脚がつりやすくなり、妊娠中も酷かったのですが、こむら返りはのたうち回るような痛みであるのに対し、まるで筋肉が意思を持って動いているかのようです。
左腕も右脚ほどではありませんが同様の感覚があり、途中、金縛にあったかのようにカチカチに固まってしまいました。
それを田畑さんに伝えると、血管を休めるように言われ、どういう事!?血管休めたら止まって死んじゃうんじゃ??などとくだらないことを思いながらも何とかイメージしていくとフワッと柔らかくなっていきました。
呼吸も入りやすくなり、また初回と同じように左眼に涙が流れました。
左手は抗がん剤の点滴でダメージを受けてきた場所なので、当時これをイメージできていたらもう少しケアできたかもと思います。

次は右向き。窓側に顔が向くので、目を閉じていても光を感じて暖かく柔らかい気持ちになりました。
タッチを受けると、右脚同様に左脚にも収縮が始まりました。右腕にも収縮が来ましたが、左腕ほどは強くなかったです。
首筋や鎖骨あたりからも血管を感じるように促されると、首の緊張がほぐれていって喉元からフワッと柔らかく広がっていく感覚になりました。
そして、そこからの瞑想タイムの中で、今までに感じたことのないとても不思議な感覚が訪れました。
それは、自分の身体の輪郭は線で描かれた絵のようにしっかり感じているものの、中身の重力を全く感じていなくて、でも浮いてる感覚でもなく、大気と一体化しているというか自然に溶けていくような感覚です。
閉じた瞳に入る黄金色の光と暖かさも相まって、あぁ、死ぬ時ってもしかしてこんな感覚なのかなぁ?もしそうなら今死んでしまっても構わないなぁと思えるほどでした。私にとって、未だかつてない至福の時間でありました。
クライマックスがここだったので、後のことはあまり覚えておらず、最後に何度か膝の調整をして頂いて終了しました。

セッション後は、やはりこむら返りが回復した時のような筋肉の違和感がしばらく残っており、翌日はかなりの筋肉痛でした。
初回の時は前日に激しいライブに行ってたので、ライブの影響か分かりませんでしたが、今回の件で間違いなくロルフィングの影響と判明しました。
筋肉痛は3〜4日続き(普段は2日くらいで治るのですが)、これを自分でできるようになれば筋トレに使えそうだとまたくだらないことを思っていました。
セッション後に、田畑さんを紹介してくれた友人とランチに行ったのですが、私の頭の位置や首の使い方が変わったそうで、印象が全然違うと言われました。シュッとして優雅に見えたそうです。
自身ではなかなか気づきにくい外見の変化を教えてもらえるとても貴重な意見でした。
優雅に見えるなど言われたことがないので、素直に嬉しかったです。

そして、前日電車で出かけた時に気づいたのですが、座席に座った時に自然に膝が閉じるようになっています。今までは意識して膝に力を入れないと開いていたのですが、今は意識しなくても閉じていて驚きました。
肩の緊張もほぐれていることが多く、特に背筋にはスッと一本糸が通ったように背骨が積み上がっている気がします。
そのかわり、腰の位置が落ち着かない時があり、気持ちのいい位置を探している感じです。
無意識のうちにちょっと反り腰になっていることがあるので、落ち着いていくといいなと思っています。
これで外側が終わり、次回からは内側への施術となっていくそうで、またどんな感覚をもたらしてくれるのか楽しみです。

セッション4

まず、3回目の体験レポートに書き忘れた補足です。
背後に立たれて頭か首のあたりにタッチを受けた時、首筋がゾワゾワして少し不安な気持ちになりました。
その時はあまりいい感覚ではなかったのですが、友人にその話をしたところ、そのゾワゾワする感じは神経回路が組み替えられる時に起こるようで悪い感覚ではないらしいと教えてもらいました。
なので、その感覚も大事にしていこうと思います。

本題の4回目について。今回は、初めて食後のセッションとなり眠気もかなりあったため、特に前半の記憶に自信がありません。
横向きで左を下にしてスタート。
立ち位置としては、やはり左下側に違和感があり、その他の場所は特に何も感じませんでした。
脚からタッチを受けていくと、やはり今回も脚の筋肉の収縮が始まり、右脚のふくらはぎと左腕も少し収縮していました。
最初は呼吸が浅めで、身体を床に預ける感覚もまだ自分で頭を持ち上げてる感じだったのですが、首の血管を感じるように促してもらい、徐々に深い呼吸と身体も預けられるようになっていきました。
骨盤へのタッチを受けた時は、お腹のあたりが温かくなり骨盤が上に持ち上がるような感覚になりました。
右を下にしてからはだいぶ意識がはっきりしてきました。
左脚のふくらはぎの収縮は始まりましたが、右腕はそこまで収縮はありませんでした。
この日は肩の緊張がなかなかほぐれず(ロルフィングを受ける前は、無意識に肩を緊張させていたので)、また首の血管を感じるよう促してもらいやっとほぐれていきました。
骨盤のタッチを受けた時は、左を下にしてた時より更に上に持ち上がっていくというか伸びていくような感覚がありました。
頭か肩にタッチを受けた時、前回同様に首筋がゾワゾワしました。前回よりは短い時間だったように感じます。
最後に、膝の調整をしてもらって終了。
座った状態で腕を横から上に上げる動作は途中で少し引っかかりを感じたのですが、立ってやるととてもスムーズでした。

この日のセッションは、今までで一番ライトで新しい発見が少ないように感じました。
セッション後は全身が少し疲れたように感じたものの、歩くと脚だけではなく骨盤から動かしている感覚がありました。
セッション中に感じた骨盤が持ち上がった感覚の通り、画像でも骨盤のあたりが持ち上がっていたので、こういう変化に繋がるのかと歩くのが楽しくなってしまいました。

そして、驚くべきは帰宅後です。
ライトに感じていたはずのセッションでしたが、身体には響いていたのか眠くて眠くて週末は時間があれば寝てばかりいました。
そして、ロルフィングを受けるようになってから億劫に思えたことがスッとできるようになっていたのですが、今回のセッション後は何もやる気が起きずにダラダラ過ごしていました。
ソファーに座っているだけでもしんどいので、横になると寝てしまうというぐうたらぶり。
今回のセッション前から右腕の鈍痛が続いていて、更に右のエラの骨まで痛みが出てきて久しぶりに鎮痛剤のお世話になりました。
友人に話したところ、身体の力が抜けたのではないかと言われ、確かにそんな感じの脱力感虚無感でした。身体が深く緩むと大きく組み直しできるらしいと聞いて、少しホッとしました。
セッションから4〜5日経ってやっと復活し、腕やエラの骨の痛みも治まってきました。
4回目と5回目はあまり間を空けない方がいいとのことで、ちょうど1週間ほどの間隔で受けられるので、次はどう身体が組み直されていくのか楽しみです。

セッション5

5回目。今回驚いたのは、最初の位置決めでどこに立たれても全く違和感がなかったこと。
過去4回は左下が特に苦手だったのに、不思議なほど何も感じず。他の場所もそうで、最初からゆったりとして温かく(暖かくではなく)心地よい自然な空間でした。
左膝を立ててセッションスタート。
ここ数回は深く沈み込むような感覚が多かったのですが、今回は浮いているような感覚がセッション全体を通じてありました。
内臓に意識を向けるというのは、痛みの時や満腹になった時くらいしかした事がなかったので、貴重な体験でした。
内臓を意識することにより呼吸が入りやすくなり、深く呼吸ができるようになりました。
そして、今回はこれがいわゆる筋膜リリースというやつかな?と思うようなタッチが今までの中で一番長くありました。
左肩から腕にかけてのタッチを受けた後、腕全体がフワッと軽く柔らかくなったような感覚になりました。
また、そのタッチを受けているあたりから、目を閉じているのに田畑さんがどこにいて何をしているかというのが、明るく白っぽいバックの中で影のように、でも輪郭もハッキリと目に映るようになりました。
次に右膝を立てると、ふくらはぎの収縮が始まりました。身体が覚えているのか、膝を立てるのがスタートの合図になっているかのようで驚きました。
そして、右鎖骨〜右肩〜右腕にかけてのタッチを受けている時、田畑さんの優しさが流れ込んでくるように感じられて、とても有り難く温かい気持ちになりました。
右は手術した側でもあり、普段から自分でもある程度ケアしてきたのですが、この数日調子が悪かったので余計にそう感じたのかもしれません。
今まで身体を労って来なかったので、自分の身体をとても愛おしく感じてすごく満たされた気持ちになり、この愛を周りに振りまきたくなりました。
右腕は特に念入りに調整して頂いた感じがするのですが、術後あんなに肩まわりがスッキリと軽くなったのは初めてでした。
身体もですが、心も満たされて幸せな気持ちでセッション終了。
帰りも何だかウキウキしながら帰宅しました。
そういえば、セッション途中から急に涼しくなったように感じた時があったのですが、後日友人のブログにてそれはエネルギーが発散する感覚という話が出ていて、私もそうだったのかな?と思いました。

セッション後は、また2週間ほど脱力した感じが続きました。
前回のように全然何もしたくないというほど深くはないものの、何となくやる気が出ないというかあまり外出したり動きたくないというか。
深くない分、期間が長くて大丈夫かなぁと思っていましたが、その後徐々に回復?してきました。
ところがその後、全身や気持ちの回復と反比例するかのように、右腕(特に手首と脇)がものすごく痛怠くなってしまい、家事やスマホの操作にも影響が出るほど。
特に何か負荷をかけた記憶もないので原因が分からず、術後一番酷い状態でした。
それも1週間ほどで少し良くなってきたのですが、ちょっと右手を使うとダメージが大きくて回復までに時間がかかります。
まだそんな状態なので、次回のセッションで少しでも楽になったらいいなぁと思っています。
また、涙を流す機会がすごく増えてきました。何かのキッカケで感情が動いて泣いてしまうことはもちろんあるのですが、特に感情が動いていない時でもふと泣きたくなって泣くことがあります。
ただただ身体に任せて、ひとしきり泣いてスッキリしています。
10シリーズも折り返しに入り、少し間が空いてしまったので、久しぶりの次セッションが楽しみです。

セッション6

コロナの影響で、ロルフィング自体約5ヶ月のブランクがあり、その間に育児休業が終わり仕事に復帰。
ほぼパソコンを使っての座り作業で、慣れない業務に就いたこともあり、ストレスや身体への不調が顕著に出ていた。
歩いている時の左右の足の長さが違う感覚、尾てい骨〜仙骨の痛み、右肘をぶつけたことによる傷と手首、小指にかけての痛み等々。
セッション前にいくつか不調な点を伝え、今日は首から頭だが間が空いているので調整から入りますとの事で、すぐに右足からスタート。
今までで一番ゴリゴリされた感覚があり、不調と伝えていなかった右足首(軽い捻挫)、右膝(時々痛む)にも、時間をかけてゴリゴリ。膝は少し痛い痛い時もあったが、あちこち調整して頂いた後にゴリゴリされると痛みがなくなっていた不思議。
また、右肘と腰の痛みがかなり酷かったが、痛みがなくなり右手指がスムーズに動くようになった。
左も同様にゴリゴリされていたはずだが、眠ってしまったようであまり覚えていない。

首から上のタッチはほぼなかった記憶だが、セッション前の歪んでいる感覚はなくなりスッと伸びた感覚。
足も、骨盤から動いている感覚を取り戻したようで左右差も感じなくなっていた。

帰りの新幹線では腰の痛みと右肘〜手先の痛みが少し戻ってきてしまったが、数日で消失。
その他の不調も解消された。

セッション後の数日は特に眠りに落ちるのが早く、眠いな〜と思う間もなくソファーで寝落ち(洗濯が終わるのを待っている間にテレビを見たまま気付いたら明け方)。
特に印象的だった出来事は、セッションの翌日だったか翌々日だったか、朝の通勤途中で電車の座席に座れた時、目を閉じていたらふと深く落ちる瞬間があった。一気に意識が暗転し、降りる駅まであと二駅なのにまずいな〜と思っていた。このまま身を任せたかったがそうもいかず、何とか起きて下車。ところが、身体はスリープモードになったままでうまく切り替えができず、一日中眠くて眠くて大変だった。

その数日が過ぎたら、また身体は整って過ごすことができていた。
座る時に開いていた膝もくっついている事に気づく。
その後、子どもが風邪を引いたり、母が入退院したり、仕事のストレスもあってか偏頭痛が続き、一時後頭部〜首の付け根の強い痛みと嘔吐が続き、吐き気で食欲が落ちてきた。
久しぶりにこんなに酷く体調を崩してしまったので、身体を労りつつまた次回のロルフィングでの変化を楽しみにしています。

セッション7

コロナの影響で、ロルフィング自体約5ヶ月のブランクがあり、その間に育児休業が終わり仕事に復帰。
ほぼパソコンを使っての座り作業で、慣れない業務に就いたこともあり、ストレスや身体への不調が顕著に出ていた。
歩いている時の左右の足の長さが違う感覚、尾てい骨〜仙骨の痛み、右肘をぶつけたことによる傷と手首、小指にかけての痛み等々。
セッション前にいくつか不調な点を伝え、今日は首から頭だが間が空いているので調整から入りますとの事で、すぐに右足からスタート。
今までで一番ゴリゴリされた感覚があり、不調と伝えていなかった右足首(軽い捻挫)、右膝(時々痛む)にも、時間をかけてゴリゴリ。膝は少し痛い痛い時もあったが、あちこち調整して頂いた後にゴリゴリされると痛みがなくなっていた不思議。
また、右肘と腰の痛みがかなり酷かったが、痛みがなくなり右手指がスムーズに動くようになった。
左も同様にゴリゴリされていたはずだが、眠ってしまったようであまり覚えていない。

首から上のタッチはほぼなかった記憶だが、セッション前の歪んでいる感覚はなくなりスッと伸びた感覚。
足も、骨盤から動いている感覚を取り戻したようで左右差も感じなくなっていた。

帰りの新幹線では腰の痛みと右肘〜手先の痛みが少し戻ってきてしまったが、数日で消失。
その他の不調も解消された。

セッション後の数日は特に眠りに落ちるのが早く、眠いな〜と思う間もなくソファーで寝落ち(洗濯が終わるのを待っている間にテレビを見たまま気付いたら明け方)。
特に印象的だった出来事は、セッションの翌日だったか翌々日だったか、朝の通勤途中で電車の座席に座れた時、目を閉じていたらふと深く落ちる瞬間があった。一気に意識が暗転し、降りる駅まであと二駅なのにまずいな〜と思っていた。このまま身を任せたかったがそうもいかず、何とか起きて下車。ところが、身体はスリープモードになったままでうまく切り替えができず、一日中眠くて眠くて大変だった。

その数日が過ぎたら、また身体は整って過ごすことができていた。
座る時に開いていた膝もくっついている事に気づく。
その後、子どもが風邪を引いたり、母が入退院したり、仕事のストレスもあってか偏頭痛が続き、一時後頭部〜首の付け根の強い痛みと嘔吐が続き、吐き気で食欲が落ちてきた。
久しぶりにこんなに酷く体調を崩してしまったので、身体を労りつつまた次回のロルフィングでの変化を楽しみにしています。

セッション8

この1〜2週間、夕方になると特に偏頭痛がする事を伝え、うつ伏せからスタート。
お腹のあたりが温かくなるイメージで、左足側に立たれた時は、その温かさが左側に流れていく感じ。田畑さんに聞かれた時はその感想だったのですが、直後、少しの圧迫感と動悸がありました。セッションが始まるとすぐに治まったのですが、呼吸がなかなか安定しませんでした。
今回はゆっくりなペースでのタッチが多く、最初の方は身体が外側に広がるような感じ。
不思議だったのは、腰のタッチを受けた後にずっと手を置かれていると思っていたら、田畑さんが違う場所にいる事に気付き、それでも何かが置かれているような感覚が続いていたことです。
うつ伏せの時は、腰を浮かしたくなるようなお尻の方から持ち上がるような感覚になる事が多かったので、今回のように重みを感じるのは初めてでした。
それからはだんだん身体が内側へまとまっていくように。
そして、なぜか突然、顔、亀、と忘れてしまったのですがあと2つのイメージが現れては消えてゆきました。
眠りに入る寸前くらいの意識だったと思うのですが、動きのある夢ではなく、イメージのみ。
これも、10シリーズを始めて初めての経験でした。
その後、肩甲骨から首、頭を施術してもらっている間、背が伸びていく感覚がありました。
仰向けになってからは、少し脚をゴリゴリ。結構痛く感じる所もあったのですが、今回は骨を感じる事が多かったです。
踵をコンコンとされた時に、肩までその振動が骨を通して伝わって、足から肩まで骨で繋がっている感覚があり、思わず「骨ー!!」と叫びたくなるくらい新鮮な感覚でした。
ロルフィングを紹介してくれた友人が施術した時に「棺桶に入ったミイラみたい」と言われたという話を聞いたばかりで興味深かったので、「私はミイラじゃなくて骸骨だ!」と静かに興奮していました。
すねなど、外側から骨を感じることはあっても、内側から感じたのは初めてです。
最後に座って音叉のようなもので再び骨の振動を感じ、とても面白い体験ができました。
終了後歩いてみた時、背筋がスッと伸びて背が高くなった気がしました。
また、頭の重みがなくなり、軽くなっていたことも驚きです。

セッション前後の写真にはいつも驚くのですが、今回は特にセッション前の正面画像で右に傾いていたのが気になりました。
それがセッション後は真っ直ぐになり、横からの写真では腰から上がスッと伸びていました。

セッション後数日は、いつも眠くて眠くて身体が休息したがっているのか、筋肉?力?も緩みがちです。
今回も多少その気はあるのですが、今までより元気に動ける時間が長いように思います。
そして、有り難いことに偏頭痛も特になく過ごすことができています。頭が首にドーンと載っている感じだったのですが、首の凝りが解消されたようです。
仕事が終わる頃になると頭痛が出てきていたのですが、久しぶりに鎮痛剤を飲まずに過ごせていてとても嬉しいです。

10シリーズもあと2回。
ラストに向けて、またその先の変化も通して、自分の身体を楽しみたいと思います。

セッション9

新幹線が遅れたためにセッション開始時間に間に合わず、少し遅れて到着。落ち着かない状態でスタート。
ただ、前回から5日しか経っていないため、身体は割と整っていて頭痛も改善されていい状態。

左を下にした横向きでスタート。
まだ落ち着かないので、呼吸もなかなか整わず、しっかり呼吸してない感じ。
しばらくして少し深い呼吸が入るようになってくると、田畑さんのタッチが呼吸に合わせてされているように感じ、意識しないようにしようとすればするほどうまくいかない時がありました。
更に深く呼吸が入るようになると、寝てはいないけど意識がかなり落ちている感覚になりました。
途中の細かい事がほとんど思い出せなくなってしまったのですが、今まではセッション中、暖色系の光のイメージ(白熱灯のような)だったのですが、今回は初めて青白い寒色系の明かりのイメージでした。
ゴリゴリは右脚は結構痛い部分が多く、身悶えしそうになる時がありました。
脚から骨盤、上半身へ抜けるような感覚が時々ありました。

次は右を下にしたのですが、今までのセッションを通してあまり色は出てこなかったのに青のイメージが広がっていきました。
それから静かな水面のようなものが見えてきたり、魚(ハッキリとは分からずぼんやり)、赤ちゃんの顔が出てきたり。
赤ちゃんの顔が出てきた時は、2年前に稽留流産した時の事を思い出したのですが、不思議と悲しさはなく温かい気持ちになりました。
自分の気持ちとして、元々子どもが3人欲しかったのですが、2人目の産後半年での妊娠で周り(特に夫と実母)の反応が残念だった事、1人目2人目妊娠中もライヴに行っていたので3人目の時も行ったのですが、それが流産の原因だったのかもと思う事もあり、その後3人目を授からないまま40歳になり最後の妊娠が流産で終わってしまいそうな事への寂しさみたいなものがありました。
そんな負の感情を包み込むような、心配しなくていいんだよ、と言われているような感覚でした。
左脚のゴリゴリではそんなに強い痛みはなかったのですが、確かふくらはぎの外側あたりで角度を変えながら同じ場所をゴリゴリされた時、その向きによって骨盤が整っていく感じがありました。

セッション終了後に立った姿勢を矯正?してもらい、骨盤を立てるようにして下腹で支えるように言われました。
ヨガの立ちポーズで、よく尻尾をしまうように、、、と言われていたのですが、正にそれ。
今まで私はかなりお尻を出していた事に気づき、その後も意識して立ったり歩いたりしていると、骨盤を土台としてしっかり積み上がってる感じがしました。

セッション3日後に夫と喧嘩して突き飛ばされてしまい、自宅廊下で頭と腰を強打。
せっかく整ってきていた身体がボロボロになってしまい、薬のお世話になったりしていました。
最初は鎮痛剤を処方してもらい、次は傷ついた筋肉を修正していくために筋肉を緩める薬の処方。
薬を飲むと全身の力が少し緩んでしまうのと微妙に眠気があるので、スッキリしない日々でした。
薬を飲む期間が終わり、まだ腰の痛みは薬を塗らないと治らないのですが、身体全体についてはかなり整ってきたと感じています。

次は10シリーズ最後になります。
今まで身体に無頓着だった私が、身体に興味を持ち、自分を労ることの大切さに気づくことができた貴重な時間。
しっかり味わいたいと思います。

セッション10

ロルフィングレポート10回目

いよいよ10シリーズ最後、東京へ通うのもしばらくなくなると思うと楽しみが減ってしまうなぁと少しの寂しさを思いながら、しっとりと雨の中向かい、落ち着いて仰向けでスタート。
最後という事で、全身を調整しますと。
気持ちが落ち着いていたので呼吸は最初の方からしっかり入りやすくなっていて、序盤から寝落ちしないギリギリの感覚、瞑想状態になっていました。
今までは左右ほぼ同じタッチを受ける事がほとんどでしたが、最後の調整なので左右バラバラのタッチだったのが印象的でした。
足の方からタッチしてもらい、お腹のあたりがふんわりポカポカする感じ、骨盤の広がりを感じました。
その後の細かい記憶がほとんど寝ていたようでかなり曖昧なのですが、この日はとにかく空間全体にもすごく広がりを感じていました。

恐らく下半身を中心にまとめて頂いたようで、セッション終了後は身体が軽くなった感じ。
リラックスできすぎて本当に「整いました!」と身体が言っているみたいでした。
また、田畑さんから立ち姿勢について教えて頂き、私の無駄に姿勢を良くしようとする癖が治るといいなぁと思っていました。

この日は、田畑さんを紹介してくれた友人と会う予定がなくなったので、お天気だったらお散歩しまくりたいくらいと友人にLINEしていたのですが。

渋谷駅に向かう途中で道が変わっていた事もありかなり迷ってしまい、その後も乗る電車を間違えて引き返したり、キツネにつままれたようにたくさん歩く事に。
普段は方向音痴でもなく勘も良い方なのでほとんど迷わず行けるのですが、10回通った最後の最後にビックリでした。
図らずもたくさん散歩する事になり、目的は達成できたようです。笑
そして、普段通勤で通る歩道橋を渡るのが辛い私が、エスカレーターでなく階段を苦もなく上ったり、電車も座らず立っていました。

セッション後数日は本当に身体が調子乗ってる感で若かりし頃の早歩きが復活して姿勢も意識しなくても整っている感じでした。
が、週末で背中の痛みが酷く、最低限の家事以外ほとんど動けず寝ていました。
週明け午前中は良いのですが午後からまた背中が痛くて、、、という日々をしばらく過ごしていたのですが、そういえばいつの間にか落ち着いていたようです。

職場でも、かなり変化がありました。
チームから異動で1人減るので仕事が増える事になり引き継ぎをしたのですが、結局別のチームの担当と私がトレードする事になり、また新たな仕事を覚える事に。
ただ、育休明けで職場の雰囲気がかなり変わっていて、上司もチーム内の雰囲気もあまり良くなかったので新しいチームへの配属はある意味好転でした。
それでもワークライフバランスがまだうまく行かず割と不規則な生活をしていたのですが、短時間の睡眠でも深く眠れてスッキリしていたり、食べ過ぎてるのに体重は増加していなかったり、それなりに落ち着いて過ごせていました。
ある日突然の血便からあちこち検査したのですが、特に問題もなく終わりました。

そこからしばらくして、母が入院し、末期癌のため退院のタイミングで介護休業を取得し実家で看取る事に。
無事に看取りをして仕事へ復帰したのですが、職場の雰囲気も良くなっていてチームの人数も増え、忙しいながらも周りに振り回されず過ごせています。

介護休業中はほとんど外出しておらず、ストレスで爆食いしていたせいもあり、妊娠期以外で過去最高体重となってしまいました。
それでも、前ほど身体を重く感じず動けています。
また、リラックスモードに入るのがすごく早くなり、ともすれば通勤電車の中でうたた寝数分しただけで回復する事も。
ただ、リラックスモードに入るとなかなかスイッチを切り替えられずシャキッとできない事も多々あるのが少し悩みでもあります。
そして、いつの間にか治ってたシリーズでは、数年前から右の瞼が眼瞼下垂で左眼との大きさが全然違ったのがほぼ元通りになっています。
よく右眼付近に痙攣を起こしていたのもほとんどなくなりました。

10シリーズ終わってからも変化が起きていくとの事なので、これからもその変化に気付ける自分でありたいなと思います。
ありがとうございました。

様々な違和感があり、様々な療法を試みた方への10シリーズ

5回目を過ぎたところで、以下のようなメールを頂きました。
”まだ10セッションの半分を過ぎたところですが、一回一回非常に多くの体験が起きており、それを自分の外にも出しておきたいと思い、言葉にします。
まとめて感想を書こうと思ったのですがまとまらず、日々自分用にメモしていたものをそのまま転記しました。
改めて全部を書き直してみることで、1つ1つの気づきを俯瞰して全体のプロセスとして見ることにも役だったため、かなりの長文かつ個人的体験で恐縮ですが、このまま送らせいただきます。”

※公開するかしないかは別として、身体感覚を言語化するプロセスには意味がありますので、セッションをお受けになっている方は、ご自分のためにこのようにジャーナルを書き留めることをお勧めします。

■【1回目】
◇セッション中
・初回で緊張の中スタート。
最初に、落ち着く場所(境界)の確認から丁寧に時間をとってもらえたことで安心した。思考から体へ戻りやすかった。
・首の後ろ緊張・硬直が気になりそこばかりに意識が行きがちだった。
・足裏に気づきを向けていると、みぞおちで何かもやっとした感覚が一瞬あり、すぐそれが過ぎ去り呼吸がひとつ大きく入ったのに気づいた。

◇セッション後
・「背が高くなった感じ。見える景色がいつもより位置が高いと感じた。
腹背が広くなり伸びているのに、何も頑張って伸ばしていないという感覚が新鮮だった。
・「体の幅感覚が広い」と思った。
「自分の体と認識する領域」の幅が広いことを感じた。
特に肋骨回りにとても広い空間があるのを感じた。呼吸がとても楽に入る。
・足裏が広い。着地面が広くしっかり地面についているのを感じた。
・左腕が水平より少し上に上がるようになった。
・目に映る世界が変わったようなワクワクする感覚と、内から湧いてくる活力を感じた。

◇翌日
・朝目覚めた時のスッキリ感に気づく。
・左腕が昨日より更に上がる。1年半上がらなかった腕が真上まで上がる。
・体の快調さ・立ちやすさは昨日より薄れている。体の癖が戻ってしまったのかと気になる。
・丹田への気づきが「全くお留守」になっていることに気づく。
普段、重心が上に上がりっぱなしで、お腹、腰、足裏への感覚が全くなかったことに気づいた。
・体に活力と歩きたい気持ちが湧いてくるのを感じて、歩く。

*気づき
・一切の判断批判も非難もされないことに、体の中心が広がる感覚がした。心底ほっとしていることに気づいた。これを感じて、
思った以上に、他のセッションで体へのジャッジや批判を受けたことがこたえていて、自分が自分の体への自信を全く失っていたことに気づいた。
しかしそう気づくと、自分の体への判断基準が外にあったことに気づいた。
「私が私の体に気づきを向けること」を、「気が済むまで」味わえる時間と空間があることが何より自分の栄養になった。

◇2日後
・既に体の快調さが薄れている。
・肩が内旋し首が前に出ている。
首で姿勢のバランスをとって、首で踏ん張っていることに気づいた。
・首の力みに気づいてそれに意識を向けると、首の力みが自然と抜け、首の前傾が戻って顎が引く感じで、首が背骨の上に乗る。と背骨が骨盤に乗る感じ。と、自然と丹田に気力が集中し、お腹が充実する感覚がある。普段、肚に気づきが全くお留守だったと気づく。
・姿勢は既に戻っていることに落ち込むが、そういえば呼吸がしやすい、息苦しさや「吸えない感じ」がないことに気づく。

—–
■【2回目】
◇セッション中
・うつぶせで首の痛みが強くそこばかりに気が行ってしまう。力を抜こうにもますます力が入り硬直していることに気づいた。
・足裏に気づきを向けるとスーと力みが抜け→首〜肩甲骨が開き→硬直した体がベットに沈んでいく変化に気づいた。胸肩が開いたことで首の頑張りが緩み痛みが減った。
・踵を自力で微細に動かすのがとても難しい。足首の固まりを感じた。
・左足首上に触れらるとそこに痛みがある事に初めて気づく。
痛みは強いが止めてほしい痛みではない感じがした。むしろもう少しそこにいてみたい感じ。
とそのタイミングで「ここ大丈夫ですか」と田畑さんからのお声掛けがあり、一人で探求し向き合っているのではないことを感じた。その為安心してそのまま痛みを痛みのまま感じる時間をとれた。そして痛みが薄らいていく感覚にも気づいた。

・仰向けでの右肩甲骨〜肩〜胸のワークの際。
肩と肩甲骨下に手を感じながら十分時間をもらえると、
鎖骨下〜肩関節方向へ何かが広がっていく感覚がし、そのままその動きに気づきを向けていた。
表層よりもっと奥の奥。深部の、感覚としては鎖骨下か小胸筋辺りから腕骨方向への微細な広がるような感覚。
とても微細で、その中に入っていくような同時に外から観察しているような不思議な感覚。自分の体というより何かそれ自体が意図をもった有機体のような感覚。(ごく微細ながら)ただそこに共にい共にそれを体験していた。
田畑さんがパっと離れ距離を置いてくれていることに気づきはしたが、私は私のその体験にいることだけに没頭していて、ただ空間を与えられたことへの有難さをぼーっと外側で感じていた。
その、大きな海で漂っているようなゆっくりとした時間と空間の中で、私の体が体自身のワークを存分にできた。そしてそれを「私が」見守ることができたことが大きい。
体の力を信頼し直していける気がした。
これが十分に行われたそのタイミングで、「今どうですか」とお声がかかり大きなサポートを感じた。
それがあったことで、自分内の体験で終わらず外側とつなげられたようにも思う。

◇セッション後
だるさと疲労感。前回のワクワクと活力が湧く感覚はなく早々に寝た。

◇翌日
・歩きやすい。踵から楽につけて足裏を使える。
・右胸の解放を感じる。
・驚く程、右肩の内旋がない。右肩甲骨の傾きがない。
あれほど、長年、自他共にさじを投げられていた右胸〜肩の萎縮がスペースと時間を与えられたことで、自ら解放が起きていることに、体が広がる感覚がする。
胸という体を守る部分の固まりに体が気づき解放していくプロセスを、あのゆっくりした時間、自分が見守れたのかもしれないとの思いがわき感慨深い。
1つずつ、体との信頼関係を取り戻していく過程にいることを感じる。

*気づき
今回のセッションは、
左アキレス腱と、右胸肩部の2か所のワークが私には大きな体験だったが、
それぞれ違うサポートのされ方だったことがとても助けになった。
左アキレス腱の痛みの部分は、長年違和感がありつつスルーしてきた箇所で、しっかりとフィジカルな体に触れられることで、そこに十分気づきを向けることができ、よりそこへ探求を向ける機会を持てたと思った。
一方右胸肩は、より繊細で深い部分に触れることだった為、もし体に直接触れるサポートであったら、多分TOO MUCHだったように思う。あの時は。
見守られることのこれ以上ないサポートをあの時感じていた。
それがあって、体は体のワークを自ら安心して自分のペースで進められたように感じる。
本当にとても大きな助けだった。

—–
■3回目】
◇セッション中
今回は、いつもより体への気づきと集中が薄いことに気づいたまま終わった。

◇翌日
きのうは大きな体への気づきがなかったが、1日経ってみて明らかな体の変化を感じる。
座りやすい。体側が伸びていて胸が開く。腕を上げた際の肩甲骨の動きと肋骨周辺の空間を感じる。

—–
■【4回目】
セッション前、骨盤の左右差、傾き感を特に感じる。
◇セッション中
・骨盤底へのアプローチの際、
骨盤内のもの(内臓?)がだらっと重みでベット方向に重力に従ってリラックスして下がってくるような感覚がし、骨盤内のものに重みがあることに初めて気づいた。

・仙骨と後頭下に手が当てられた際、
背骨やそれに付随するいろいろな液や波?等が、一気に調整され、体が自ら整っていく感覚を感じた。
仙骨と頭蓋骨のつながりを感じた。

・今までよりも更に、足裏がべったりと、しっかりと地面についている感覚に気づいた。
足裏がしっかりと地面と接し、地面を捉えてその上に体という重さを乗せる土台になっている感覚。

◇翌日
・非常に座りやすいことに気づく。
座骨の下、骨盤底にスペースができて、骨盤の動きに自由さがある感覚。
セッションを受けるたびに、使えなかった所が再び使えるようになる感覚を体験し、一つ一つ体との信頼関係を築き直している感覚。

—–
■【5回目】
2日前に首寝違え、せっかくのワークの機会なのに首が動かず十分味わえないかもしれないと、残念な気持ち。

◇セッション中
お腹へのワークの際、大腰筋に気づきが行くと、ふと「体のことじゃない」という思いがわいた。もっと深くの、体そのものでなく体にため込んだ感情や人生の癖などなど?の、何か深いところに「自分が」触れているという感覚を、体で感じていた。

セッション後、非常に疲れとだるさ、眠気を感じた。夜早々に寝る。

◇翌日
体の重さだるさ。左足の座骨神経痛。

◇2日後
体の痛み、だるさ重さ。しんどい。寒さで気分も重い。体との信頼関係にバラバラ感を感じる。
セッションを受けているのにと自分を非難し落ち込む気持ちに気づく。
強制や矯正されるのを嫌いつつ、自分の中に自分を強制しようとする気持ちがあることに気づく。

(6回目以降に続く)

—–
■全体の気づき
初回後感じたことは、
ロルフィングはかなり能動的なセッションだということ。主体は受け手で、受け手が自分の体のワークを進めるものであること。(私個人の感想です)
またそれを実際体験してみると、体にコンタクトすることは単に物理的な体や個人の体にとどまらず、
カラダという有機体としての意図や流れの中でのことでもあって、
治す変えるでは得られない全体としての健全性のようなことが、本当に今ここで行われているということを、
頭でなく体で、体の内からの実感をもった体験として知ることができた。
これは、自分の体への何にも基づかない信頼を生み、
少しずつ自分の体との信頼関係を取り戻す過程を始められたように感じる。

CS60xRolfing10シリーズのモニター

生後すぐに腹部の手術を受けた方へのRolfing10シリーズで、全編CS60でワークしました。発達段階の初期に大きな医療処置を受けるとその影響は大きい可能性があります。影響とはつまり、身体に感覚を向け細かくそれを感じにくくなることです。

7回目のセッションまでほとんど、身体の変化を自覚できない状態だったようですが、そういうケースも珍しくありません。身体感覚を自覚するには、地道に身体の変化を捉えようとする、その人にとっては新しい試みエネルギーを使う時間が必要です。私田畑も過去ロルフィングを最初に受けた時には、自分が今どう感じているのか?全くわからず、感覚ではなく思考や過去の経験からのコメントしかでて来なかった経験があります。当時フェルトセンスを感じそれを言語化する作業が当時の自分にはチャレンジすぎる内容だったのです。それでも様々な体験を経て、今では細かく身体で起こっていることを捉えられるようになりました。ですから、どの段階からスタートしたとしても、その方が身体感覚を取り戻す可能性は常にあると信じられます。

ただ、以下の動画に示されるように、身体はセッション後、そこから次のセッション前まで、そして次のセッションというように刻々と変化を続けています。変化を自覚することと実際に変化していないことはイコールではなく、ある閾値を超える必要があるようです。

ご本人も最終セッションの感想で、”私がグラウンディングできるようになったのは、1回目から8回目のセッションが土台にあったからこそたどり着けたのかなと思っています。“と仰っています。

Aさんの10回シリーズの動画

1回目

私が田畑さんのセッションを受けてみようと思ったのは、「人生を創る」よしもとばなな✖️ウィリアム・レーネン著を読んだのがきっかけです。所々に田畑さんのことが書かれていて、「ヒロは、『ソウル・ヒーリング』と呼ばれるヒーリングを行う人です」p110との記述が最も私の心に響きました。

セッション当日、ドキドキしながら指定された場所に向かいました。始まる前もほとんどセッションに関する説明はなく、セッション中も終了してからも、田畑さんの口から多くの言葉は聞かれませんでした。
終了後2-3の質問を田畑さんにして、特に大きな変化も感じないまま、私はお部屋を後にしました。

私は「自分を愛すること」、「愛する」という言葉が大げさであれば、「自分のことを無条件に好きでいること」が大切だと頭では理解していても、なかなか実際には難しいと常々感じています。例えば、頑張っている私なら好きでいられるけれども、サボっている私では好きになれない、と言ったような。
セッションの次の日、ダラっとしていた時に、私の気持ちがあまり焦っていないことにふと気付きました。いつもなら、「こんなことしている時間は無駄だから、前に進まなくちゃ」と焦るのです。劇的に何かが変化したわけではないのですが、なんとなく私の気持ちがほわっとした気がしています。それがセッションを受けたからなのかどうかはよくわからないのですが、今後の2回目、3回目を楽しみにしたいと思っています。

2回目

1回目と内容的には大きな変化はなく、セッションは淡々と行われました。セッション中時々、田畑さんから、自分がどんな風に感じているのかを尋ねられるのですが、精神的にも身体的にも敏感とは言えない私は「ん・・・」となってしまいます。

「身体の、何かを感じるセンサーが敏感になるのではないか?」私が田畑さんのセッションを受けようと思った理由の一つです。敏感ではない身体が急に敏感になるのは難しいのかもしれません。3回目以降に期待したいと思います。

背筋について、少し伸びた気がしています。半年ほど前、子どもに「お母さん、猫背になってるよ」と指摘されたことがあり気になっていました。このまま胸の開きを維持していけるのか、自分のことを観察していきたいと思います。

3回目

セッション中やセッション後には、大きな変化や何か感じたこと等がなかったので、1週間経過観察をしてみました。残念ながら特に言葉にできるようなことはありませんでした。私は身体的に敏感とは言えないので、その辺りはもちろん関係していると思います。

10回コースなので、これから少しでも変化を感じられたら嬉しいと思います。

4回目

セッションの始めと終わりに、「どんな感じですか?」と聞かれます。田畑さんのセッションを受けてみようと思ったきっかけの一つが、「自分の感じていることを少しでもわかるようになりたい」という願いでした。
4回目のセッションでも、自分の体がどう変化したのか、どんな風に感じているのかはわかりませんでした。
ただ、すぐには変化を感じられないこともあると田畑さんから伺ったので、このまま続けてみようと思います。

5回目

5回目のセッションでも、特に変化はありませんでした。毎回、セッションが始まる前と終了時に写真を撮影し、画像を見ながらその変化の説明を受けます。田畑さんはマウスを使って、「このお腹のところに厚みが出た」とか「この胸のあたりが開いた」など、具体的に話をしてくださいますが、私にはその違いが理解できません。何度も何度も同じことを聞くのも申し訳ないので、そのまま帰ってしまっていたのですが、次回から後半に入っていくので、理解できるまで聞いてみようと思います。

6回目

10回コースの後半に入りました。相変わらずセッション前とセッション後で大きく違いを感じることはありません。もしかしてほんの少し足の付け根辺りの動きが良くなったかな?と思いましたが、次のセッションまでの期間に観察してみるも変化なしでした。
ただ、セッション後に「10回コースでは何か感じるのは難しいかも。でも、半年後か2年後かはわからないけど、(セッションによる)変化は感じられるので」と言う田畑さんのお話を聞いて、そう言うものなのかなぁと次回以降に期待することにしました。

7回目

7回目のセッションでした。やはりセッション前と後の変化が感じられず、焦りを覚え始めました。
セッション後に見せていただく、セッション前と後の比較画像では、説明を受ければ、あぁこの辺りが変化したのかな?と思えなくもないので、後3回のセッションで確固たる変化に出会いたいと思います。

8回目

8回目のセッションは、おへそから足の付け根あたりの範囲に重きを置かれて行われました。いつものようにセッション前に写真を撮影し、お部屋の中を歩きました。セッションが終わった後、ベッドの上に一度腰を下ろし「どんな感じ」なのかを確かめます。今まではその時に何も感じられなかったのですが、今回は下腹部あたりが重たくどっしりしたように感じました。実際歩いてみてもその重みは変わらずそこにありました。
田畑さんに尋ねると、赤ちゃんの時に脱腸で手術したことが関係しているとのこと。成長期にそのようなことがあると身体に大きく影響するそうです。
私は50数年間生きてきて、初めて「脱腸」の影響を知り、そのこと意外で驚いたのですが、確かに赤ちゃんの時に手術をすると言うことは身体に何がしかの副作用を及ぼすだろうなと。今までどうして気づかなかったんだろうと、逆にそう思うところがありました。次回が楽しみです。

9回目

9回目のセッションは、足の裏を中心に行われました。セッション前はいつもと変わらず、特に歩く動作も手を挙げる動作も不自由はありませんでした。
セッション後、お部屋の中を歩いてみると足の裏が床にべたっとついている感覚がありました。更にもう少し歩くと、上半身(特に肩や二の腕辺り)がアニメのシュレックになったような…、ズッシリと重く太くなったように感じられました。とても不思議な感覚でした。
田畑さんによると、私の場合、生まれてすぐの手術の時に、足の裏から採血されたと思われ、その影響でグラウンディングされにくくなっていた、とのこと。そのお話を聞いて非常に驚きました。
2年前、緑豊かな環境の中でグラウンディングをすると言うイベント(6回コース)に参加したのですが、上手くグラウンディングができなかったからです。
私自身はエネルギーの流れからグラウンディングできているか否かを感じられるということはないのですが。実感覚として、足が地についている感覚がセッション後10日経過しても失われていません。その実感覚があることによって、グラウンディングが出来ている(エネルギーレベルではグラウンディングできているのか否かわからないとしても)と自分が信じられることは素晴らしいことだと思います。

10回目

10回目のセッションは、全身の細かな(?)調整のようで、私自身は大きな変化は感じられませんでした。
1回目から7回目までは実感できるものがなく、8回目で下腹部のあたりの重さ、9回目で足裏が地についた感じ、そして最終セッション。
9回目のセッション終了後、グラウンディングが出来ている感覚が現在もあります。1回目から7回目のセッションでは、実感できるものはなかったと書きましたが、私がグラウンディングできるようになったのは、1回目から8回目のセッションが土台にあったからこそたどり着けたのかなと思っています。
自分の身体感覚を大切にしてこなかった故に、小さな変化に気づけない自分を発見しました。地に足をつけて、自分を大切にして前進していきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

骨折・脱臼・眼球摘出術経験がある方へのAdvanced 5シリーズ

10シリーズロルフィングを他のロルファーから受けた後、Rolf Movementワークショップに参加され、こちらでのセッションに興味を持たれ、Advanced 5シリーズを開始。

Advanced 5 series を終えて

この度はセッションしていただきありがとうございました。
体験記のご報告が大変遅くなってしまいましたが、セッション終了後から今までの間に、職場の同僚から「最近膝の事を話さなくなったよね」と言われました。職場でも交通機関でも、自然に階段を使うことが多くなりました。なぜか気が向くからそうする感じです。
右足関節脱臼骨折は今までの人生で一番の大怪我でした。整復手術は出来るだけのことをしていただいたと頭では理解出来ても、「もう二度と受傷前の足首には戻れない」という喪失感と屈辱感を抱き続け、「もう年なんだから日常生活に不自由がなければそれでいいでしょ」という医師の言葉に怒りを感じていました。トップアスリートでもパフォーマーでもない一般人は、いつもこのように扱われるしかないのか?個人の症状にお構いなく十把一絡げに片付けられてしまうのか?
田畑先生とのセッションで日々身体の変化を感じながら、怪我で休眠していた部分が復活して行く毎に喜びと深い感謝を覚えると共に、積年の恨み(改めて文字にすると恐ろしいですね)のようなわだかまりを手放していきました。おそらく私がこの体験記に愚痴のように綴った不具合もひとつひとつ掬い取って下さったのだと感じています。単純な表現ですが「いつも親切だった=身体がうまく使えるように誘導して下さった」という思いだけが残り、先生の他人に対する観察眼や姿勢、その佇まいに学ぶところが多かったです。医療処置を受けて私のような思いを抱いて生活している人は少なくないと思います。1人でも多くの方が田畑先生やロルフィングに出会って欲しいと思います。本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

セッション1回目

2018/9/1

ハードタッチの10 seriesを終えるとき、私にとって難しかったのがお腹を緩めて身体を上に伸ばすことでした。緩めれば気持ちよいバランスが得られることは体感できましたが、日々の仕事と生活で椅子に座っている時間が長くお腹を固める癖があり、歩行時は意識して脱力し、頭や胸を上げようとしていました。
今年の2月に先生の「心地よい間合いを見つける」ワークショップに参加し、先生のデモでワークを受けた帰り道、意識せずともお腹が緩んでいることに気付いて驚きました。鳩尾が楽に開いて、自然に胸が上がってしまう感覚でした。ずっと悩んでいた課題があっけなく解決してしまい、拍子抜けして笑いながら「何だこれは!」と叫んで歩いたことを覚えています。
そのワークショップで参加者同士でワークを交換している時に、「ここに意識を集中して」と施術者になった私の丹田とその背面の腰に先生が指1本で触れて下さったとき、「ああこのような触れ方があるのだ」と非常に感動し、その感覚が深く私の中に刻まれました。
以来先生のセッションを受けてみたいと考えていたことと、CS60に興味がありモニタープログラムのセッションを希望しました。以下感想です。
2018/9/1 1回目

カウンセリング 既往症をお伝えしながら、私の痛めている左膝、以前脱臼した右肩と右足首、尾骨などに先生が着目されているのかなと思う。

歩行する様子を見ていただく。私は室内と戸外の歩行では歩幅や足に込める力がかなり違うため、靴を履いて戸外で歩行のチェックをしたいといつも思う。10 seriesより慣れてきたが、気恥ずかしくて苦手な時間。
マッサージテーブルに顔を右に向けてうつ伏せになる。右肩の下に半球形につぶした柔らかいボールをあてがう。当然右肩の下に異物感がある。緊張しているつもりはないのに、テーブルに触れている左耳の中で心拍音が大きく聞こえる。深く呼吸することに集中する。
田畑先生が立ち位置を変えて声をかけながら、私と心地よい場所を探していく。最初に立って下さった右側から、私の右半身の表面に暖かいものが流れてきたように感じたので迷うことなくその位置を選ぶ。
身体に触れない、何もしないワーク。見守って、待って下さる。次第に呼吸が深くなってきて、背中や臀部、身体全体が緊張していることに気付く。少し経つと呼吸が更に深く入るようになり、緊張が解けてテーブルに身体を預け始めたと感じる。深呼吸を続けながら、気持ちが良くてこのまま寝てしまいたいと思う。
左右中殿筋辺りの緊張を解くことができない。自分で気付いて緩めたり、先生に声をかけられて緩めることを繰り返すが、気付くとまた緊張させている。
またしばらく経って、深呼吸を吐き切ったとき、先生に右肩はどうですかと聞かれ、右肩が楽に緩んでいて、ボールをあてがっている感覚がほどんど無いことに気付く。
右太腿の後ろ側からワークが始まり、先生が私の右脚に触れているはずなのに、とても人の手の感触とは思えないような感覚を味わう。脚が微電流のような穏やかな刺激に包まれて痺れるような、あるいは固くごわついたタオルや、ちくちくする麻布などでそっと包んで触れられているようだ。先生には「痺れる・・・」と伝える。
身体の右側、右脚にワークしているのに、なぜか左手指と左足指がわずかに開いたり閉じたりと動く。左足首がわずかに伸び縮みする。ごくたまに、右手指も反応して動く。止めることができない。何かが解放され続けているような気がするのでそのままにする。
足元から、膝、腿、腰、肩など、私の身体の下に先生がそっと手を差し入れて引いていく(イールドタッチ)。身体が緩んで更にテーブルに密着していくのを感じる。
この辺から気持ちよさであまり良く覚えていないが、うつぶせの顔の向きを左に変えて、身体の左側、肩、左脚にも同じようにワーク。身体がさらに緩んでいく。煩く聞こえていた心拍音は感じなくなっている。
左脚にワークを受けているとき、足首の方からかすかに暖かい感覚が膝の方へ移動してきて、腿の方へ抜けて行った。
先生に「今はどんな感じですか」と聞かれ、両膝から骨盤あたりにかけて、テーブルに接している部分がどんどんが温かくなっていることを伝える。暑いと感じるくらい。
再度右脚にワークが始まり、「今度は人の温かい手が触れている」と感じる。11年前に事故で右足首を脱臼して腓骨を骨折し、内側、外側の踝が折れてボルトやプレートを入れたままの足首に先生が触れていく。怪我して以来、自分で触れるのも嫌だし、他人に触れられるのはなおさら嫌だった傷跡に、これほど慈しみを持って、全く圧力もなく、ただ触れられるのは初めてだと思う。これには泣きたいほど感動した。
脚のワークが終わり、頭に両手でそっと触れて、右に、左に静かに首を回して動かす。首の緊張が緩む気がする。
うつ伏せのまま、仙骨にCS60を当てる。移動して、右側の座骨に当ててゆく。身体は、掌全体で強く圧を加えられるよりも、1本の指先や、CS60の先端など、1点で触れられる方が体の感覚がそばだつような気がする。CS60を左の座骨に当てられた時、堪らず身体が仰け反って、バチっ!と強めのデコピン?を当てられたような衝撃と痛みとともに、身体から何かが抜けて行った。このセッションの3週間位前から左のふくらはぎに張りを感じ、膝や腿の裏、腰まで張りが移動していた。それが抜けた気がする。
仰向けでもワークを受け(たような気が)、テーブルの上に座って、先生に頭を支えられながら骨盤を前屈、後屈させる。
最後に歩行のチェック。両耳の下の胸鎖乳突筋に触れられて「力を抜いてみて」と言われる。今まで無駄に力を入れて顎を引いていたのだと気付く。
帰り道 2月のワークショップの後のように、身体が緩んで楽なのを感じながら帰宅。
9/2 日曜(1日目)夕方近所へ買い物に出ると、頭と骨盤の位置関係、バランスが変化していることに気付く。セッション前より頭が↗前に移動して、骨盤の上方に気持ちよく浮かんでいる。私は今まで首を緊張させて顎を引いていたのだ。歩いていると前後左右上下、特に後背面の空間が大きく広がったと感じる。
9/3 月曜(2日目)前日と同様に気持ちの良い感覚。自宅で視界が明るいと感じる。職場で、近視が改善したように感じる。
9/4 火曜(3日目)職場を退勤して歩き始めると、昨日よりさらに足腰が軽くなっている。突然の進化に驚く。歩行中、背中(肩甲骨の間)と骨盤を後ろから支えられているように感じる。胸骨から足が動いている感じ。
9/5 水曜(4日目)就寝中、右足首を脱臼骨折した時に消防防災ヘリ(山岳救助)に搬送してもらったことや、自宅で這いまわりながら入院の支度を整え、満開の桜並木の中をタクシーで病院に向かった時の嫌な気持ちを突然思い出して泣いた。受傷後3~4年の間、ヘリの音を聞いては泣き、満開の桜を見ては泣いていた。PTSDのようなものか。
9/8 土曜(7日目)友人と9時間工程のドライブに出かけた。後部座席に座っていると、左側の坐骨がしんどい。何度も座りなおして我慢する。
9/10 月曜(9日目) 左坐骨のしんどさが消えている。
9/11 火曜(10日目)職場の椅子に、坐骨、両足の3点でバランスよく座れている。
9/13 木曜(12日目)前の晩充分に睡眠が取れ、翌朝はロルフィングセッション直後のように身体が軽い。
10 series より進化できたと感じること
・背中が解放された。胸骨、肩甲骨の間から脚が動いていると感じる。
・身体が十分に休息出来た時、軽々としたロルフィングのバランスが復活すること。
・左膝はまだ痛むことは痛むが、痛みが軽減している箇所も感じること。

 

セッション2回目

1回目セッション後の感想補足:
深呼吸して両肺の動きを感じてみるとき、背中側、骨盤の上まで息が入るよう。今回のセッション前まで右の肩甲骨の下にどうしても動かない、開かない場所があったが、そこが開いた。
全身の動き、特に両足の関節の動きが今までに比べて軋みや引っかかる感じがなく、とてもスムーズに動かすことができる。まるで油を注した機械のような軽やかさ。
1回目セッション後に出かけたドライブで友人が撮ってくれた写真を見たら、頭を保つ位置が変化したことで写真映り(姿勢)が変わっていた。幼少時に左眼を失明後、私は右眼が身体の中心に来るよう頭を傾ける癖があり、写真に映ると常に顎の位置が首や身体の中心からずれていた。10代から気になっており、長い間姿勢を修正できずにいたが、今は身体の中心に真っ直ぐ頭が乗っている。数十年の悩みが1回のセッションで解決。私は先生が触れた首の力を抜いただけだ。
2018/9/15 2回目
歩行チェックで身体の他の箇所に比べて左脚が不調であることを田畑先生に伝える。股関節、膝関節の違和感、10 series セッションを受ける前までは冷えを感じ血色が悪く、それが改善した今でも動く身体に左脚がついてこないと感じること。
先生の指示通り両足を肩幅に開いて立ち、両腕を左右に開いて、または両腕を前に伸ばして上下させた感覚を聞かれ、脱臼した右肩には左肩より負荷がかかっていることを伝える。腕を動かしながら「この動きが脚にも関係しているのだろうか」と思う。
身体の左側を下にして横になり、右膝曲げてをクッションに乗せ、左膝も少し曲げた状態でセッションが始まる。右膝のクッションの高さが足りなくてすぐに足して下さった。私の体勢に無理が出てきそうなのを、本人より先に気づかれてしまう。前回のセッションでもそうだったが、先生の観察力や気配りに感動し、今まで他人と接して何かをするのにこういう経験をしたことがなかったなと思う。私と先生の心地よい場所が若干異なり、互いに調整する。私は体の表面に温かいものを感じると、ただ直感でそこが良い、と思う。
今回は私にとっては複雑なセッションで、終わった直後もあまりよく思い出せないくらいだったが、右脚と左脚に交互に様々なワークをして下さった。つぶした柔らかいボールや、布で右足裏にそっと指を置いて触れる。足首から膝、腰と少しずつ場所を移動していって少し時間が経つと、身体の中で何かが引き出されたような、体内の繋がりが以前より確かになるような感覚を得る。左脚を同じようにワークしていただいた後は、足から頭まで全てが一つにまとまって温かく、まるで繭玉の中に寝ているような気分になった。
身体にCS60を当てていくとき、所々で当てた箇所から身体中の他の箇所まであちこちに響いてきて「あっ」と思うと同時に身体の感覚が変わることがある。しかもその瞬間を田畑先生がすかさずとらえてさらにその箇所にワークしていると思う。
右足の腓骨のボルトやプレートに丁寧にCS60を当てているとき、一箇所だけ甲から薬指、小指の先までビリビリと響いた箇所があった。
仰向けになって両膝を立て、踵に脚の重さを預けて立つ準備をしているとき、突然右脚の中で膝の辺りから力が湧いて、さっきビリビリと響いた右の薬指、小指に力が入って動いた。
立ち上がって歩行してみると、身体のバランスの変化が大きく、私には受け止めきれずかなりふらついた。両脚の感覚が離れてしまったような、常に肩幅位に足を開いて歩いているようになった。田畑先生が両膝のお皿の辺りに少し触れて、右膝は外側へ、左膝は内側へ回すように抑えて下さり、ゆっくり屈伸すると、なぜか重心が身体の中心に戻ってきた。
再び両腕を上げ下げすると、右肩の負荷がほどんどなくなっていた。
帰り道、電車の座席に座っていると、腰の左側、大転子の辺りから太腿、痛めている膝の内側が、じんわりと内側に移動するのを感じる。歩行するとき、しっかりと足裏が地面について、フットプリントを押しているようなイメージが頭の中に浮かぶ。
2018/9/16 翌日
田畑先生のワークショップに参加し、友人からワークを受けていたら、再び右足の薬指と小指に力が入って動いた。 胸筋が大きくゆるんで両肩の方へ伸びていった。
帰宅して洗面台の前で右腕を上げたら、突然緩んで以前より可動域が広がった。
数日経って、右足指が動いた理由に突然気付いた。右足関節を骨折後は足底のアーチが崩れて偏平足に近い状態になっている。足指で床をつかもうとすると全く使えないのが薬指と小指だった。わずかだがそこに力が入って動かせるようになったと思う。
セッションで右膝を外側に回していただいたことで、骨折の手術で右足首が少し外旋して整復されており、足を正面に向けて置くと右膝が内側に向いてしまうことも久しぶりに思い出した。田畑先生には事前に何も告げていないが、今まで整形外科医等に訴えても取り上げてもらえなかった不調を、初めて汲み取っていただいた。こういう方が実際にいらっしゃるのだ、と心の底から有難く思う。

セッション3回目

歩行チェック。

今回のセッションを受けていて嬉しいことの一つが、日常生活でお腹を固めるような姿勢が続いてしまった後でも歩き出すとすぐに緩んできて胸が上がり、楽な姿勢を取り戻せるようになったことだ。勤務中に3時間以上座り続けたり、ランチで入った店の、何とも座り心地の悪い椅子でお腹が固まり(まずいな、これは・・・)と思いつつ我慢した後でも、数十メートルも歩くとお腹や股関節が緩んでくる。以前は身体が緊張してバランスを失うと、時間をとって集中して歩行したり、やみくもにストレッチをして 肋骨と骨盤を切り離そうとしていた。

毎日歩きながら、左膝が痛くなる原因は自分の歩き方、痛くなるような歩き方をしているのかもしれないと次第に感じ始めている。痛いことは痛い、だた常にではなくて、思い切って左足を放り出して踏み込んでみると痛くない時がある。左足裏の外側を使い、先生に言われた通り親指を意識して歩いてみると、痛みが和らぐように感じる。左膝が継続して痛むようになって3年弱、昨年10月に念願のロルフィングセッションを受け始めてから未だに自分の左脚が信頼できなくて、身構えて身体の不要な箇所に体重をかけ、痛みから逃げようとしているのかもしれない。

今回も身体の左側を下にして横向きに寝てセッション開始。
セッションを重ねる毎に田畑先生がどこに立っても安心していられる範囲が広くなる。初めて頭の近くに立って下さったとき(今年2月のワークショップ)、先生が掌を私の頭に向けて「待った」か「お断り」のような仕草で突き出し、それが顔の横まで来ているような圧迫感があった。今はそれが無くなっている。立つ場所を移動すると近いと感じることはあるが、それもほとんど大丈夫だ。

下にした左脚の膝の内側から座骨、仙骨にかけて指先でをそっと置くように触れながら、骨盤をテーブルに預けるように促すワーク。こんなところにも力が入っていたのかと内心驚き、本当にわずかだが確実に身体が緩むのを感じ骨盤がテーブルに落ち着いていく。座骨にCS60を当て始めると脚に響いてきて、皮膚の表面がざわざわとして暖かくなり、脚の中へ何か流れ込んでいるように感じる。頭の中に浮かぶのは、身体の中に刷毛か筆を走らせて掠れるような、または微粒子の集まりが自在に変形しながらサーっと移動するようなイメージだ。2回目のセッションでは右足首に当てると温かいざわざわ感がお腹の辺りでUターンして左脚に巡って行ったこともあった。とても不思議で、おもしろい。時折、左の大転子周辺が緩んで脚がテーブルに落ち着いていく。

同じ姿勢で、左耳の下にCS60を丁寧に当て、頭をテーブルに預けて行く。1回目のセッションで先生に触れられて緩んだ場所だ。私にとってこの箇所が意識できるようになったことは劇的な変化と言ってもいいくらいで、就寝中横になって枕に頭を乗せているときも「これは緊張してしまう」「これは楽だ」と感じて頭の位置を調節するようになった。CS60を当て続けていると、左脚に先ほどの微粒子の移動、流れのような感覚が起きる。CSの位置を少し移動すると、右脚にも同じように流れていく。

今度は身体をの右側を下にして横になる。右脚の内側から座骨、仙骨にかけて同じようにワーク。触れられながら、左脚より緊張が強く、緩みにくいと感じる。CS60を座骨に当て始めると、面白いことが起きた。座骨の下の方に当てているときは脚にざわざわと感じてくるのだが、ウエストに近い座骨の上の方に当てていると背中がふっと軽くなり、さらにCS60を移動したら今度は顔から何か剥がれ落ちて軽くなり、目の前が明るくなったように感じた。風が強い日に厚い雲が流れていて、自分に日光が当たったり陰ったりするとき、日光を感じると暖かくてすっと気持ちよくなる、そんな感じだ。
(先生には「ひもトレ」でたすき掛けしたときの微細な背中の軽さ、とお伝えした方が解りやすいかも知れません)
右耳の下にもCS60を充分に当てて、首から脚までを緩めて終了。

テーブルから立ち上がるとき、膝に体重を乗せるときの感覚を得るために膝や脛骨を軽く押さえてもらい上半身の前屈を繰り返す。

歩行してみると、今までより身体が軽くなったのが解るが、うまく表現できない。先生に骨盤周りはどんな感じかと聞かれたが、答えられなかった。今までの経験上、この変化が解るのはきっと明日の朝だなと思った。

セッションルームを辞して歩き始めた帰り道、やっと感覚の変化に気付いた。身体が無い! 脇腹、腰周りが無くなって、頭の中では自分の身体が1本の松葉のようになって、骨格も周囲の組織も何も感じることなく雲の上を歩いているようだ。 人人人人人人・・・(テキストはヒトですが、こんなイメージ)
やはり私は靴を履いて外に出ないと身体の変化を感じるのが難しいらしい。

9/29午後 4ヶ月ぶりにフラレッスンに行って踊ってみる。
割と楽に踊れて、周囲に30人くらい人がいることも全く気にならなかった。ロルフィングで右足関節が緩んだので、基本に忠実に低い姿勢がとれる。今までスローテンポの曲にシンクロしようとしてブルブル震えながら動かしていた腕や指先が、深い呼吸と共にすーっと伸ばしたり曲げたり出来るのも不思議だった。身体と気持ちに余裕があるので、何より心の底から笑顔でいられた。

その後の日々は就寝中の身体の落ち着きが、うれしい変化だった。体重が均等に分散されて、仰向けでも横向きでも、どんな姿勢で寝ても楽だった。

セッション4回目

10/6
歩行チェック。前回から全身の軽快さは変わりない。この1週間で本当にわずかずつだが、歩行中に左膝が痛まない足の着き方が解りかけてきた。
うつ伏せで、顔右向き、右肩の下に半球ボール、右肘、右膝を直角に曲げ、左肘から先をテーブルから下にぶら下げて開始。左足指が着地しているかのように半球ボールを置く。寝相としてあまり良くないと言われているが、私も時々やってしまう体勢だ。なんだか死体のようだなと余計なことを考えて噴き出しそうになるのを堪えて、神妙に田畑先生の立ち位置に意識を集中する。また左耳に心拍音が聞こえて多少緊張している。
膝、腿、腰、肩等の下に、今までとは異なる、本当にわずかなイールドタッチ  。次第に身体が緩んでいくので、緊張してテーブルに預けられていない場所が把握できる。緩む反応も前より早くなった。しばらく見守っていただきリラックス出来たところで腕のワークが始まった。
私からは見えていない左腕の外側、肩から下がって三角筋が終わる辺りに指1本が置かれ、先生に言われて深呼吸がそこへ伝わっているのを感じてみる。呼吸と、身体の感覚を十分に感じながらゆっくり時間が流れていく。肩関節を包み込むように両手が置かれる。なぜかとても安心して満たされた気分になった。私が呼吸を吐くのに合わせて、ほとんど分からない位の力でそっと腕を引いて肩を伸ばして行く。腕の1点と、大腿の1点に場所を移動しながら同時に触れていく。身体の中で脚から腕の感覚が繋がっていくのを感じる。
体勢を全て反対の左向きに変えて左腕や肩に同じようにワーク。同じうつ伏せのまま脚の後ろ側や外側からCS60を当てる、というより摩擦させて移動していく。私はCS60を当ててもほとんど痛みを感じることがない。右膝の外側で、小さなピリピリ感があり、先生に「痛いですか」と聞かれたがそれほどでもない。脹脛や足首の周囲も同様だ。仙骨から骨盤全体を終え、最後は頭全体に摩擦させた。両足から、膝、腿、腰、胸と、いつもの温かいざわざわ感、微粒子の集まりがゆっくり移動してきて、身体がテーブルにめり込むと思うくらい温かく重くなって密着し始めた。今腰まで来ました、今胸です、顔ですと思わず先生に実況した。テーブルに接した身体の重さが、ともすると重苦しさにも感じられて、もしかしてこれが痛み?とも思われた。
立ち上がって歩行すると、身体全体が今までの半分位に軽くなった気がした。先生に「頭はどんな感じですか」と聞かれたが、今日もうまくこたえられなかった。
セッション後職場へ寄って仕事をし、歩いて帰るときにやっと気がついた。肩や腕が軽くなって、前回同様組織が無くなってしまったように感じる。今まで仙骨を中心に身体の支えを感じてきたが、それが全身に広がって後ろから支えられているような気がする。仙骨周りを感じながら、ふと幼い頃に親に抱っこされてお尻を支えられていた感触を思い出し、抱かれて安心し満足していた子供の自分に戻ったような思いが湧きあがった。懐かしいな、そうだったよなと幸せな気分で帰宅した。
10/7 1日目
洗面台の前で右腕を挙げて肘を後頭部に付けるように動かすと、肩関節がバキ、バキ、バキ、と3回鳴ってまた可動域が広がった気がする。肩が動いた感覚が、脱臼後肩関節が固まってしまった時に受けた、ほとんど拷問のような柔道整復に似ていた(柔道整復師は痛みを非常に心配したが、私が「脱臼前の状態に戻りたい」と切望して処置をお願いした)。
10/8 2日目
目が覚めると右の胸から腕にかけて、肩甲骨周辺が筋肉痛のように痛い。右腕を付け替えられたのではないかと思うくらいだ。だが右肩は確実に以前より動くようになった。肘を曲げて、右手の甲を肩甲骨につけられるようになった。これが脱臼前の状態だ。言いようもなく感動して先生に早く伝えたいと思う。
10/11 4日目
徒歩で出勤した。今までにない軽さ、足から頭までの繋がり、連動。頭頂から足が出ている。正に松葉状態。出勤時に通り抜ける地下鉄の駅の40段の階段を駆け上がった、脱臼骨折以来なかったことだ。退勤して歩いているとき、左膝が痛まない歩き方がはっきり体得出来てきたと感じた。両足の踵にしっかりと体重が乗り、今まで繋がらなかった左足首、膝、股関節が駆動していると感じた。膝の痛みを感じる回数が半減した思う。

セッション5回目

10/13
いよいよ最終セッション。左足裏と左脚の外側を意識して体重移動する歩行が定着した。このseriesのセッションを開始するまで両膝を屈伸する度にガクガクと崩れていた左膝関節のまとまりを感じている。
今までの歩き方より足首が使えているようで、長時間歩くと脛の前面に少し疲労感が残る。丁度そこが頸骨と腓骨の間で、10 series セッション中に意識して使うよう助言を受けた箇所だった。左膝痛と曲げにくい右足関節のために屈むことを避けて生活しているので使いようがないと思っていたが、そこが使えていると感じる。
身体の左側を下にして横向き、左腕は身体の後ろに抜いて右手はテーブルの横に置いたバランスボールの上、左脚を直角に曲げ、右脚を少し曲げて左脚の後ろに置く体勢で開始。左の股関節が窮屈で右膝の下にクッションを置いていただく。左股関節とテーブルに接している腿の外側が気になり、これは重み?それともかすかな痛み?と少し散漫になりつつ見守っていただいた。
前回よりさらに小さなイールドタッチを膝、腿、腰、肩に施していく。1回目セッションのタッチを1とすると、4回目が1/4、今回が1/8位の感触だろうか。2回目のセッション同様、緩んでいく身体に布やボールや指で様々な触れ方をしていただいた。左大腿の外側から膝の内側にかけてワークが効いていると感じ、そこは左膝痛が始まって以来いつも張りや緊張が溜まり、緩めたい、伸ばしたいと思う場所だった。頭をシーツでそっと包み込んで触れる。右の眼窩に触れられて眼球の重みを意識してみる。顔の力が抜けて軽くなるように感じる。
身体が緩んだところで右腕と右脚を上下に伸ばす動作を休みを入れつつ繰り返した。左腕と左膝は各々伸ばしている右腕と右脚の反対方向へ引いているので、右体側が思い切り伸びた。私の動作が今一つで、先生がかなり手を添えて誘導して下さった。10 series の3回目セッションで立位で教わった体側伸ばしをテーブルの上でしているようだった。
身体の右側を下にして向き直り、同じようにワーク。今までのセッションと異なり右半身の反応が早く、すぐにテーブルに落ち着いていった。左の眼窩に触れていただいたとき「重みを感じたくても左眼はありませんが」と口答えし(ごめんなさい)、触れられた指が額に沿って抜けて行くとまた顔が軽くなるように感じた。左脚の外側にCS60を比較的強めに押し当てたような気がする(先生がセッションルームの中を歩いて色々な道具が出てくるのはわかるのだが私には見えず、何で触れているのかはわからない)。「痛いですか」と聞かれたが痛みは無かった。
最後に下になっている右脚の脹脛に両手を添えてわずかに外側へ回し始めた。脛に触れて動かしているのに、身体の中で一番はっきり感じるのは右肋骨に付いている細かい筋肉がピリピリしながら引っ張られて少しずつ伸びて行くことだった。身体はこうやって繋がっているのだと改めて感じながら、脱臼骨折以来ずれてしまっている右膝と爪先の向きを調整しようと働きかけてくださっているのかなと思った。
立ち上がって歩いてみる。体側伸ばしのおかげか、四肢がX状に繋がったと感じる。左足を踏み出す時にいつも「頭からの繋がりが足りない」と感じていたが、今までより強くなった。それは左膝関節のまとまりと関係があると感じる。セッション前後の写真を見せていただいているとき、「もうお腹は固まらなくなりました」と先生に伝えた。
セッション後
回を重ねる毎に身体の中が繋がって行くのを感じてきた。今は歩いていると背中や肩や首や頭の皮膚の動きを感じ、身体の表面全て繋がっていると感じる。セッション開始後に感じた脚の関節のスムーズさが全身に広がった。仙骨周辺の支えがさらに強くなって、腹腔ごと、体幹が浮き上がるように歩ける。下り坂を歩くのが面白くて、10 series後は胸で滞空しながら駆け下りていたが(一歩ずつ踏み止まると脚が疲れるのでしない)、今は仙骨で滞空しながら下りられる感覚になった。
1年以上休んでいるフラレッスンを再開しようかどうか逡巡している。洗面台の前で左膝を深く曲げてステップを踏んでみると、痛みを感じないときがあり感涙する。「薄紙を剥ぐように」という表現があるが、痛みの感覚が日を追って僅かずつ減少したり、遷移したりと変化している。
10月も終わろうというのに気温の高い日が続き、ビーチサンダルを履いて家の近所へ買い物に出た。偏平足気味で靴底の平らな履物で歩く時にいつも痛んでいた右足の薬指と小指の痛みを感じなくなっていた。2回目のセッション以降、どんどん力が湧いてきた場所だ。床に足を置いたとき、指の着き方も左足に近くなって、右足の甲の変形が少し改善した。

 

ロルフィング講師の感想 その2

the Photo before and after the session with Ma

The second time I remember you physically touching me during the session was, near the end of the session, when you asked me to bend my knees so my feet were on the table. You adjusted the placement of my feet and then touched the bottoms of my feet.   What happened then, was an amazing feeling of a flow from my left visceral side, diagonally across connecting with a flow around L3 down the spine and through my pelvis and into my right leg, flowing down and through the entire leg.  My lumbar curve shifted, increasing – returning to it’s more natural way, and with it a beautiful sense of relief, welcoming and ease. I felt more sinuous like a stream in its natural course.  I felt very whole and integrated.

私がセッション中に私に物理的に触れたことを覚えている2回目は、セッションの終わり近くに、私の足がテーブル上に来るように私の膝を曲げるように頼んだときでした。あなたは私の足の配置を調整し、その後私の足の底に触れました。その後、左内臓側から、L3の周りの流れと脊椎を通って、そして骨盤を通って、そして右脚に流れ込むように、対角線上を流れる驚くべき感触が、脚全体に流れ落ちました。私の腰部のカーブは、それがより自然なやり方に戻り、癒され、歓迎され、楽になります。私は自然の流れの中で川のようにより滑らかに感じました。私は非常に全体的で統合されていました。

Standing, you asked me what I was noticing…. I don’t completely remember what I said… I think I mentioned feeling more ease, more anterior-posterior movement of my right illia, more of a lumbar curve, clearer connection to earth, and more open…. and what was most significant for me was the prominent sense of joy.  I clearly remembering sharing that I wanted to dance. – an expression of my joy. Right then!  Dance! The sense of joy was deep, profound, and gentle.  It was a sense of joy within me and around me.  A feeling of connection and belonging – physically, spiritually, and emotionally.  This was a very profound session, Hiro.  Thank you ever so much.

立ってみて、あなたは私が気づいていたことを私に尋ねました…。私は私が言ったことを完全に覚えていない…私は、私の右の腸骨、腰椎のカーブが増えて、地球へのより明確なつながり、よりオープンな、より多くの前脚の動きを感じると述べたと思います。私にとって最も重要なことは、”Joy – 喜び”の顕著な感覚でした。私は踊りたいと思っていたことを覚えています。 – 私の喜びの表情。そう!ダンス!喜びの感覚は、深く、深く、優しいものでした。私の中や私の周りの喜びの感覚でした。身体的、霊的、感情的なつながりとそれを自分にあるという感覚。これは非常に深遠なセッションでした。本当にありがとうございます。

Months after the session, I continue to play with, embody, and evolve the work.  I re-visit “that lying supine with knees bent, Hiro touching my feet…flow of connection and shift of lumbar curve”. I feel even more the vitality it brought and still brings.  I continue to welcome back my lumbar curve.  I remind myself of the joy, the letting go, the allowing. Over these months, I notice that a constant systemic static is diminishing.  I feel more peaceful.  I feel more at ease being seen, being in front of people.  I bring into my practice, and into my life in general, the concept of MA.  And I curiously ask myself,  “What is this work that we call Rolfing Structural Integration?”

Again, I thank you, Hiro.  I hold you and this experience in my heart.

セッションの数ヶ月後、私は仕事を続け、体現し、進化させていきます。私は “膝が曲がって仰向けに横たわっている、ヒロは私の足に触れている…つながりと腰のカーブの移動の流れ”をもう一度感じてみる。私はさらにそれによってもたらされた活力を感じています。私は腰椎のカーブをよろこんで受け容れ続けています。私は喜び、諦め、許すことを思い出します。この数ヶ月にわたって、私は、ある一定したシステムのやる気のなさ(constant systemic static)が減少していることに気付きました。私はより平和を感じます。人々の目の前にいて、もっと見やすく感じます。私は私のプラクティス、そして一般的に私の人生にMA(間)の概念を持ち込んでいます。そして私は不思議なことに、「私たちがRolfing Structural Integrationと呼んでいる仕事は何なのか?と自分に興味深く問いかけています。

再び、私はあなたに感謝、ヒロ。私はあなたと私の心の中でこの経験を持ち続けます。

Note by Lisa : I’d like to provide you with a little more background information, if it is helpful.  About eleven years ago, I had a spinal cord injury.  All my lumbar discs herniated and my L5-S1 disc shattered and migrated up my spinal cord.  I was not able to walk, sit or stand for more than 5 minutes.  I lost the use of my right leg for 1 month until I received surgery to remove the shattered disc from my spinal cord.  In order to remove the disc pieces which were applying pressure and blocking my spinal cord, the surgeon had to remove approximately 3/4 of an inch of bone in the right sides of vertebral  bodies L3 and L4, removed the associated facets on the right side, and parts of the discs.  This intervention returned neurological flow along the spinal cord and I then was able to partially use my leg and begin to learn to walk again.  I am very thankful for the surgery.  The surgery also introduced much instability and new, different, flatter spinal curves.   During the three years that followed surgery, as I gained feeling and strength, I broke my right leg three different times in three different places.  Again, I am thankful for so much.  I have much support and skills, from within myself and with my family, friends and community, that overtime I heal. As you notice, I walk quite well now. I continue to find ways to awaken my body and connections, to find easier movement, to remember joy.  I feel our session together help me find connections and ways of being in my body and spirit that were previously dampened or obscured, perhaps from my injuries.

ノート:もし私が助けになればと思い、もう少しのバックグラントとなる情報をお伝えしたいと思います。約11年前、私は脊髄損傷を起こしました。すべての腰椎椎間板がヘルニアになり、私のL5-S1椎間板が壊れて脊髄に移行しました。歩いたり、座ったり、5分以上立つことができませんでした。私は、脊髄から粉々になった椎間板を取り除く手術を受けるまで、右足を1ヶ月間使い果たしました。外科医は、圧力をかけて脊髄を閉塞するディスク片を取り除くために、椎体L3およびL4の右側の約3/4インチの骨を除去し、右側の関連する側面を除去しなければならなかった、およびディスクの一部。この医療的介入は、脊髄に沿った神経学的な流れを戻し、私はその後、部分的に私の脚を使用して、再び歩くことを学び始めました。私は手術にとても感謝しています。手術はまた、多くの不安定性と、新しい、異なる、よりフラットな脊柱のカーブをもたらしました。手術後の3年間で、私は感情と強さを得て、3つの異なる場所で3回、右足を骨折をしました。再び、私はそのことに感謝しています。私は自分自身の中から、そして家族、友人、そして地域社会から多くのサポートとスキルを持っています。あなたが観ると、私は今かなりよく歩いていることが分かるでしょう。私は身体とのつながりを目覚めさせる方法を見つけ出し、動きを容易にし、喜びを覚えていきます。私達のセッションが、私の身体や精神に繋がりを感じさせてくれるようになりました。

I’d also like to share of how the feelings I experienced during and after our session (those of connection and belonging – physically, spiritually, and emotionally; and the deep, profound sense of joy and peacefulness) were very similar to the feelings I experienced in a near death or “death and back again”  drowning episode years ago.  During that episode, when I realized that, no matter how much I struggled, I could not free myself of the ropes that held me under water, I became very clear.  I let go. I felt free and fluid.  I felt a sense of connectiveness within and around me.  A profound sense of joy enveloped me.  It was lovely.  I do not know how my drowning experience that included near death or death relates to our MA Rolfing session.  I image it may be in the commonality of fundamentally experiencing profound joy and ease, albeit in different manners.  Or perhaps, as I am just beginning to understand, it is MA – the pause, the space, the relationship – that is the commonality.

私はセッション中やセッション後に経験した感情(身体的、霊的、感情的なつながりと帰属感、そして深く深い喜びと平和感)が私が数年前に水難事故で経験した,臨死体験或いは蘇生体験とどんなに似ているかをシェアしたいと思います。そのとき私がもがいても、水の中に閉じ込めたロープから自分を解放することはできませんでした。その時私は,自由で流動的であると感じました。私は、私と周りとのつながりの感覚を感じました。私たちのMA(間)の Rolfingセッションには、異なるやり方ではありますが、(臨死体験と) 基本的に深い喜びと容易さを経験するという共通性があるかもしれません。おそらく私は,MA (間) – 休止、空間、関係 -について,理解し始めたばかりです。

ロルフィング講師の感想 その1

ロルフィング教員会議でデモンストレーション


2017年にRolf Instituteのボールダー本部で開催された教員会議で,間を用いたデモンストレーションを行いました。その際にデモクライアントとなってくれた,ロルフィング講師のリサ(写真上)がその時の体験を送ってくれましたので,ご本人の了解を得て掲載します。

 I am grateful that I stepped forward for the opportunity to be your, Hiro’s, demonstration client for 2017 faculty meeting.  This was a courageous act for me – sharing myself in this way in front of a group – as I am a rather private individual.  My curiosity to understand and experience the work that Hiro brings forward was compelling.  I wanted a felt-sense exploration.  The session proved to be one of my more profound Rolfing® Structural Integration experiences.

私は、2017年のRolf Instituteの教員会議でヒロのデモクライアントになる機会を得たことに感謝します。これは私にとっては勇敢な行為でした – グループの前でこのように自分自身をシェアする- 私はむしろ私的な存在です。ヒロがもたらす仕事を理解し経験する私の好奇心は魅力的でした。私はフェルトセンスを探求したいと思っていました。セッションは私にとって,より深いRolfing®Structural Integrationの経験の1つであることが証明されました。

In response to your question, Hiro, of what I was noticing as I stood in front of the group at the beginning of the session, I verbally shared that I felt a notable and long-lived discomfort deep in my right hip and that I felt more weight in my left side and through my left leg.  When walking, I felt more ease, fluidity, and more anterior:posterior motion of my left ilia relative to my right.  There was a “hitch in my giddy-up” on my right side and my low back ached.

あなたの質問に応えて、セッションの始めに私がグループの前に立っていたときに私が気づいていたことについてコメントしましたが、私の右の股関節の深いところで顕著で長い期間そこにある不快感を感じ、私の左側と私の左の脚を介してより重さを感じました。歩いているとき、私はより快適、流動性、およびより多く前側を感じた:私の左の腸骨の後ろの動きは、私の右と相対的です。私の右側には “ぎこちなく痛い”があり、腰に痛みがありました。

While lying supine on the table, eyes softly closed, I gradual became more peaceful and much more aware.  The growing rich awareness included the physicality of my body, the spaciousness of my being, and a novel type of dialog . I remember a gentle curiosity as I felt into and within my cells. I noticed the space and texture between cells.  There was time of discomfort around the left side of my peritoneal bag – internally with organs and also with visceral connections inside and outside of peritoneal bag.  Some time passed and what I remember next were very intense connections and attentions at my right side in and around L3 to L5 and the associated areas of my spinal cord and dural tube.  It felt like very specific and refined palpations that keenly invited my attention.  The refined “palpations”, connections and attention had a quality of accuracy, clarity and refinement that I do not remember ever experiencing before when touched.   I recall a feeling of building focus and sense of sorting that brought ease and relief.  During this entire time lying supine I believe you physically, hands on, lightly and briefly touched me once on my leg.

マッサージテーブルに仰向けに横たわっている間、目はやわらかく閉じ、徐々に穏やかになって、はるかに認識しました。意識が豊かに広がり、私の体の肉体、私の存在感は広がり、そして新しいタイプのやり取りが含まれていました。私は自分の細胞の中と内部で感じるような穏やかな好奇心を覚えています。私は細胞間の空間と質感に気づいたのです。私の腹膜の左側には不快感がありました。臓器が内部にあり、腹腔内および腹腔内に内臓のつながりが感じられました。いくらか時間が経過し、私が次に覚えていることは、腰椎3番から5番までの私の右側の脊髄と硬膜菅の関連領域に非常に強く結びついていました。私の注意を惹きつけたのは、非常に特異的で洗練された触診を受けている時のような感覚でした。洗練された「触診」、つながり、注意は、実際に触れときにこれまで経験したことのないような精度、明瞭さ、洗練されたクオリティを持っていました。私は、心地よさと安らぎをもたらしたフォーカスと感覚を築く感覚を思い出します。私が仰向けになっている間、物理的に短く一度だけ私の足に触れたと思います。

この後,テ−ブル上でのワ−ク後,深い気づきについての記述があります。

心肺停止になったことのある気功実践家

《きっかけ》

 

書店で、ふと覗いた雑誌の記事からでした。「秘伝」という武術の雑誌です。その後、インターネットで、いろいろと調べるうちに、田畑さんのウェブサイトにめぐり合いました。ピンッ!と来るものがあり申し込むことにしました。

 

昨年6月、突然倒れて救急車で病院へ担ぎ込まれました。検査の結果、過労、過ストレスによる一時的な心臓停止ということでした。長年、体を無視して無理を重ねてきたことを思い知らされたのでした。

 

倒れたときムチウチ症になり、その後、整体、鍼灸、カイロなどいろいろ経験するのですが痛みはとれず治したかったこと、そして体をもっといたわりたいという気持ちが大きな動機でした。

 

3年半ほど前から太極拳を始めているのですが、今思えば体が欲していたのだなぁ、と痛感しています。

 

 

《施術風景》

 

施術はとても柔らかいタッチでしたが、その感触はとても興味深いものでした。田畑さんが体の一部に触れると、体を含む空間全体がねじれ、力を抜くとその中に体が自然と滑り込んでいくような感じでした。

 

毎回施術が終わっての帰り道は、体がリラックスして普段より視線が高くなった感覚が心地よいものでした。

 

Basic10を受けましたが、記憶に残ったところをいくつか...。

第1回

 

ロルフィングという言葉さえ初めてでしたので、どうなることかとても楽しみでした。施術は柔らかいタッチで、あっという間に終わってしまった、という感じでした。ところが帰路、だんだんと後頭部から頭頂、眼窩にかけてズキンズキンと痛み出しました。家に着くころには目を開けていることもできないほどになり、そのまま寝てしまいました。翌日は痛みもなくすっきりと目覚めました。これがロルフィングというものか!?…と妙に感心しました。

第6回

 

推手(太極拳)の練習中、「姿勢がよくなりましたね。安定してますよ。」と先生に言われました。太極拳を始めてまだまだ日の浅い私には嬉しいお言葉でした。このころから、站功[たんとうこう](正しい姿勢を身に付けるため一定の姿勢を保つ練習)のとき、体の内的感覚の変化が大きくなり始めました。

第8回

 

腕と胴のつなぎ目辺りを開放してもらった時でした。いつものように歩くと両手のひらがビリビリと痛いくらいの気感を感じました。指先と腹部がつながった感じとでも言いましょうか。

第9回

 

喉を開放してもらいました。この日の就寝時は体が布団にベタッと沈み込むようで、とても気持ちよく寝入りました。こんな感覚は小学生以来かもしれません。

 

 

Basic10を終えて

 

現在、Basic10を終えて2週間ほどになります。ムチウチ症の頸部の痛みは消えたままです。今は肩甲骨と背骨の間に痛みがあります。施術中も体の各部にそうした痛みが起こりましたが、その強さ、部位が変化していくので興味深く見守っています。

 

田畑さんからの、「喉を開放することが、私の体の『鍵』になっている」というご指摘は、とても興味深いものでした。自分自身では、まったく意識できないことでしたから。

 

日常生活での変化は姿勢にとても気を配るようになったこと、それに歩くことがとても楽しくなったことです。今まで気がつかなかった体の微妙なストレスや、体内部から導かれる姿勢のあり方に敏感になりました。

 

また、驚いたことは、このシリーズが終わる頃、不思議な感覚を覚えたことです。昨年、倒れたとき周囲の者は皆、ショックを受けていましたが、当の本人は意識不明だったためショックも何も覚えていないと思っていました。体の内部の感覚を聴くうちに、普段は意識できないとても不快な感覚を意識していることに気がつきました。今でも体の調子は悪くはないと思うのですが、少しでも疲労すると動くことがとてもつらくなります。体は過労で倒れたときのことを、よく覚えていて似たような感覚を捉えると過剰に反応しているのではないかと感じます。

 

体と心は分けることのできないもの。当たり前のことなのかもしれませんが、私は気づくことができて、とても良かったと思っています。田畑さんにとても感謝しています。

 

 

 

・・・・・以上です。

ムーブメント

Basic10を終え、続いてムーブメントのセッションを受けました。セッションの間隔は、Basic10はだいたい1回/週でしたが、ムーブメントは1回/月のペースで受けました。

田畑さんから、Basic10は身体の構造に重点をおきますが、ムーブメントは動きに重点をおくことになります、と聞いていました。どんなふうに違うのだろう?と興味深々でしたが、実際、セッションを受けての感想は両者とも感触的には同じように感じました。しかし、ムーブメントに入ってから、身体の変化はより大きく、そして徐々に自分自身の姿勢の問題点をはっきりと意識できるようになりました。

特に大きな変化は、5回目のセッションを終えてしばらくした頃でした。

上半身と下半身が、例えれば外れたコンセントがカチャッと接続するように、腰椎の辺りでつながるような感触を味わうようになりました。今までに比べて無駄な力が腰から抜け、胸を自然に楽に開くことが出来るようになり、身体的にも気分的にも心地よくなりました。

当初、ムーブメントのセッションを何回受けるか判断できなかったのですが、姿勢がある程度の統一に達したと感じ、結局6回目を受けて一旦セッションを終わらせることにしました。

《ムーブメントを終えて》

ロルフィングを最初に受けた頃、問題となっていたムチウチ症の痛みは今もありません。

日常生活でも、たとえばパソコンを使っているとき「右肩が上がっている。」とか「腰椎の右側の背筋が緊張している。」など自分でよく気が付くようになりました。以前にはなかったことです。

私は趣味で気功をやっています。「形不正即気不順 気不順即意不寧」(体の形が正しくなければ気は順調に流れない、気が順調に流れなければ意識は安定しない。)。気功の言葉です。身体、気、意識を合わせることは気功の基本である、と言うことだと思います。ロルフィングのセッションを受け始めてから、このおよそ1年間、楽な良い姿勢をとれるようになったことは、私の気功にとても良い影響を与えているようです。

私にとってロルフィングは、より良い姿勢を探求することでした。健康はもちろんのこと、身体の形と内面のつながりを大切にするような気功や、(おそらく)ヨガなどをやっている方にはなかなか面白いものだと思います。少なくとも私はとても楽しむことが出来ました。

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