ロルフィング体験

Rolfing Experiences with Rolfer Hiroyoshi TAHATA

投稿者: rolfinger Page 30 of 35

遠方からゆっくりペースで進める10シリーズ

【ロルフィング10シリーズを終えて】
2020/5/3

2018年8月から2019年10月の約1年間をかけて、ほぼ月に一回のペースでロルフィングの10シリーズを終えました。

遠方から通うこともあり、月一回で通うことにしましたが、私自身の気持ちの上でもゆっくり変化を受け入れることができ、心身ともにちょうどよいペースで進めることができました。

セッションを始める前までは、ハードワークによる疲れのため、月に1日ほど寝込んでしまうことが続いていました。職場や人間関係も、安定しつつもどこか停滞感があり、私自身も、今の職場にずっといなければならないと思い込んでいました。

セッションを受け始めて2、3ヶ月が過ぎる頃から、身体と仕事や人間関係のことで、ゆっくりと必要な変化や浄化が起こっていきました。
そのときは、ロルフィングが深まってきたためとは気が付かず、なぜ今までのような穏やかで落ち着いた環境ではなくなってしまったのかと、起こってきた変化への苦しさばかりを感じていました。

ロルフィングによって私に起こった変化は、ただずっと居心地がよいだけのものではなく、ときには精神的な苦しさも伴うものでした。
それは、半返し縫いという布の縫い方のように、ひと針進んでは半分戻るような、戻りながら前に進む波のような変化でした。今思えば、一見悪くなったように見えることも、私にとってはどれもが必要な過程だったように思います。

ロルフィングのセッションが深まるにつれ、人間関係も本当に必要な方との関係が残り、お仕事も、とても不思議なことに、長い間勤務してきた大学の事務から、自分がずっと望んでいた美術館で働くことになりました。
大学に留まろうとしたときには、不思議なほどうまくいかず、気持ちもなぜか明るくなれませんでしたが、美術館のお仕事は、すうっと道が拓けるように決まりました。

いちばんうれしかったのは、ロルフィングによって、自分の身体がいつも私のそばにいてくれることを強く感じるようになったことです。その感覚が今も自分を支えてくれています。

ロルフィングによる変化は、もうしばらく続くように感じています。これからも自分の変化を楽しみに見守っていきたいと思います。

田畑さんには強要することなくセッションの過程を見守っていただいて、心より感謝しております。本当にありがとうございました。

【セッション 第1回目】

2018/8/14

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回ロルフィングを受けた目的は、体のどこかに不具合があってその改善のため、というよりは、
これからの時間のためにもっと自分の体をケアしたかったからです。

ロルフィングを受ける前までの状況は、
仕事が忙しく、月一回くらいの頻度で体調を崩して寝込んでしまうことが続いていました。

また体調だけではなく、私自身の状況も。流れが滞っているような、何かがうまくつながらないような感覚がありました。

田畑さんのロルフィングは、以前東北の震災関連ワークショップに参加したこともあり、受けた後の身体の深く満たされた感覚をずっと覚えていました。
機会があればしっかり受けてみたいと思っていたところ、今回タイミングよくモニターコースの募集があったため、ぜひにと申し込みをさせていただきました。

セッションを受け始めてまもなく、
ギリシャのエーゲ海のような青い海が思い浮かんで来ました。

なぜこのようなイメージが浮かんで来たのかはわかりません。
そのときは今回の私のテーマは海なのかなとふと思いました。

田畑さんのワークはとても繊細で、
これまで私が受けてきたアロマテラピーのトリートメントとは、受けているときの感覚が全く異なりました。

マッサージのように筋肉の表面的な疲れを取るというのではなく、
繊細なタッチによって、私の身体の可能性を自然に引き出そうとしている(道筋を与えている)ように感じました。

そのため?、タッチされた後も、
まだタッチが続いているようなほかほかした温かさを感じました。(温かいなあと思っていると、あ、もう手を離されていたと気付くような感じでした。)

ワークを受けている間は、私自身が首を左右に動かして落ち着くところを探したり、どのような感じかを問われたりもしました。
また、セッションの最初と最後で、部屋の中を歩いたときも、
セッションの最初では足の甲の厚みを感じたのに対し、
セッション後は、腰がしっかり安定して身体ごと動いているなあと感じました。

こんなに短い時間でも、セッションを受けて身体の感覚が変化していることがわかり、とてもおもしろかったです。

②その後、感じたこと

なんとなくではありますが、
歩くときに足だけが動いているというよりは、腰が前に行って身体全体で進んでいるような感覚が続いています。

また身体だけではなく、私自身の状況も、少しずつ流れ始めたように感じています。

【セッション 第2回目】

2018/9/15

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回も始めに、セッションルーム内を何往復か歩いて、その感触を伝えることから始まりました。
今回は何となく腰の辺りがしっかりしてきて、腰から前に進むような感覚がありました。

今まで受けてきたアロマテラピーのトリートメントでは、セラピストさんに体を預けるような感覚がありましたが、田畑さんのセッションでは、ちょうどよいタイミングで、私自身が今どう同じているのかを確認しながら進めてくださるので、私も一緒に船を漕ぎながらセッションを受けているような気持ちになります。

今回は上半身から足にかけて、全身をぐるりと囲むようにワークをしていただき、何となく今日はソフトな回だなあと思っていたら、最後にセッション台から起き上り、腰をかけた状態で受けたワークでがーんと大きな手応え?を感じました。
田畑さんからは、座った状態で上半身を倒して、尾てい骨を丸めるような感じでとアドバイスをいただいたのですが、始めは体をどう動かしたらよいかわからず、頭が真っ白になりました。
私にとって、体の中で一番意識できていない場所が、上半身と下半身をつないでいる骨盤の部分だったので、この最後のワークは私にとってとてもインパクトのあるものでした。

そのためセッションの後は、これまではもやもやとした概念のようだった骨盤のあたりが、しっかりとした形を与えられたように感じました。

②その後、感じたこと

これまでは足がむくみやすく、特にあまり動かないでいると太ももやお腹のあたりがぱんと張るようにむくみ、体の流れが滞っているような感覚がありました。

セッション後、2、3日してからいつも履いているパンツを履いたとき、あれ?痩せたのかなと思いましたが、太ももの部分がすっきりしたのだと気がつきました。これまで常にあった太ももや腰回りのよどみのようなものがなくなっていることに気付きました。

またここ最近は、仕事が終わってからどこかに行ったりすることは、次の日に疲れてしまうからとできないでいました。ですが、セッションから2、3日後の平日に、仕事が終わってからふと思いついて、歩いて15分ほどのカフェに行って夜のお茶を楽しむことができました。

また、ロルフィングのセッションを受けてから、これから自分がどんなふうに働いたり、生きていきたいのかを考えるようになりました。

一方、セッションから数日後に頭痛と吐き気による体調不良で仕事を1日休んでしまうこともありました。

いずれもセッションによって、滞っていた部分が流れ始めたからなのかなと思います。これからも変化を楽しみに見守っていきたいと思います。

※【セッション 第1回目】の補足

・1回目のセッションの10日後くらいに、光があふれて風通しのよい、きれいなマンションを借りる夢を見ました。
これからの私の体の比喩のようにも感じました。(以前、河合隼雄先生が、夢は暗喩ではなく、直喩になっている、とお話しされていたのを思い出しました。)

・職場(事務職)の同じ部署に、ボディワークを副業にしている方が来て、一緒に働くことになりました。直接関係はないのかもしれませんが、これもセッションの過程で生じてきた変化の一端のようにも感じました。

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余談ですが、
8月末に関西に台風が来た際に、
ホメオパスのせはたさんに、神戸は大丈夫でしたかとメールをし、田畑さんのロルフィングを受けることにしましたとご報告したところ、

私が「結局、世界一の名医はその人自身の中にいる!」と
断言できるのはロルフィングで得た感覚によるところが
大きいです。
きっと吉田さんにとっても自分の中の偉大な治療家に
気づく経験になるはずです。
楽しんで体験してきて下さい。

と、すてきなお言葉をいただきました。

今後も引き続き自分の変化を見守っていきたいと思います。

1回目から2回目までの写真

【セッション 第3回目】

2018/10/6

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回のセッション前までの状態は、
お仕事が多忙で寝不足が続いている状態でした。特にセッションの前日は、朝早かったこともあり、行きの新幹線ではほとんど眠っていました。

今回のセッションも、部屋の中を何度か往復して、その感覚を確かめることから始まりました。
これまでは、歩くことは足を動かすことだとばかり思っていましたが、田畑さんのセッションを受けるようになってからは、歩くって、腰のあたりが前に進んでいることなんだなーとだんだん感じるようになりました。

今回はまず両腕を体の横や前に上げて、
その感覚を確かめてからセッションが始まりました。

セッション台に横向けに横たわり、体をねじるような姿勢でワークを受けました。
いつもセッションのはじめのほうでは、体が閉じているような、ゆだねきれずにセッション台から体が少し浮いているような感じがするのですが、セッションが進むにつれ、体がゆったりと開くような感覚があり、セッション台に自然に体を預けられるようになります。
ひと言でいうと(なんだかおかしいのかもしれませんが)、うっとり、というような感じです。体が静かで満たされている感じがします。これが自然な体のあり方なのかなと思いました。

特に今回のワークでは骨盤を意識することが多く、それもとてもよかったです。

前回と今回のセッションで、上半身と下半身が腰を中心につながったように感じました。

②その後、感じたこと
・帰りの新幹線でも眠気を感じ、眠ってしまいましたが、行きの新幹線のときのような睡眠不足から来る眠りではなく、もっと深くてゆるむような眠りでした。眠気は、セッション後からも2、3日続きました。

・歩いていると、なんとなく足が長くなったような感覚があります。歩くと腰から足が前に出て、前に進んでいるような感覚があります。

・あとは関係ないのかもしれませんが、
最近ごはんがとてもおいしいなと思うようになりました。実際に以前よりしっかり食べるようになった気がします。

・また、夜眠っているときに見る夢の輪郭が、はっきりしてきたように思います。これまではどこか霧の中のような夢が多かった気がします。

【セッション 第4回目】

2018/12/22

①ロルフィングの最中に感じたこと

11月に展覧会をしたため、前回のセッションから1ヶ月ほど間を空けての再開となりました。
この間、私自身にも変化があり、今のお仕事から変わる可能性が出てきました。
そのせいもあってか、セッションを始める前に、田畑さんからいつものように、歩行しているときの体の感覚を問われた時は、しばらく言葉が出ませんでした。自分がいっぱいいっぱいで、頭と気持ちだけで生きていたことに気付かされるようでした。

今回のセッションでは、足と骨盤を中心にワークしていただきました。

まずは横向きになり、体をひねるようなスタイルになりました。はじめに、台の上に体をゆったりと預けるワークをしましたが、今回は体がいつもよりぎゅっと緊張していて、体を預けるのにいつもより時間がかかったように思います。
その後、足全体を器具のようなものでつぼ押しのようにとんとんと軽くタッチしていただきました。
私自身も連日ハードワークが続いていたため、セッション中は半分眠っているような意識の状態でしたが、ときどき田畑さんが、あれ?という感じで器具のタッチに念入りになる箇所は、私の方でも、なんとなくいつもむくむような、流れが滞っているなと感じているところでした。そういう場所は、その器具で押されると、疲れている部分のつぼを強く押したときのような、ぴりっとした感覚がありました。

両足のワークが終わって、田畑さんから今の感覚を問われた際に、さっきよりも格段に深く呼吸ができるようになっていることに気が付きました。息が深く入るとこんなに気持ちがよくて落ち着くのだなあと改めて思いました。

その後、骨盤へのワークに移りましたが、私にとって骨盤は、体のなかでもいちばん意識することのない部分でした(イメージとしては、頭と足の間にある、なにかもやもやしたもの)。
田畑さんのワークを受けていたら、自然と自分の骨盤の形(内臓を下からそっと受け止める手のひらみたいな形)をあらためてイメージすることができました。ワークを受けながら、もし骨盤がなかったら、内臓はどうなってしまうのだろう?という思いが自然に湧いてきて、骨盤って大切なものなんだなと気付きました。

②その後、感じたこと
・セッション直後
帰りの新幹線から眠気を感じ、深く眠ることができました。ロルフィングのセッションを初めて受けた時から思うのは、深い安心とは、本当は自分の体の中に元々あるのではないかということです。私たちはいつも、外に外にとその感覚を求めてしまうのだけれども、安心の源は自分の体の中にあるのだと、ロルフィングを受けるたびにいつも思います。

・セッションから数日後~
セッション直後から、足がずっとぽかぽかと暖かく感じ、二、三日続きました。表面的な暖かさではなく、筋肉の内部から暖かさを感じるました。

また、セッション当日の夜に自然な排泄があり、便秘が解消されました。
一方、セッション翌日に足が筋肉痛のようになりましたが、翌々日にはなくなりました。
また、セッション当日夜から翌日にかけて、髪と肌が今までになくつるつるになりました。

セッションから1週間後の体の感覚としては、全体的に腰のあたりが以前よりもしっかりしてきたように感じます。

また、お仕事の件は、私自身がロルフィングを受けて体が自然な状態に近づくなかで、自然に起きてきた変化の一つのようにも感じています。

今回のセッションを受ける前に、ロバート・C・フルフォード博士の『いのちの輝き』を再読しました。その中で、サッカーによる怪我をし続ける男性について、フルフォード博士が、彼はサッカーをやめない限り、怪我をし続けるだろうと指摘していたのが、とても心に残っていました。

私もロルフィングを受けながら、体の導き出す答えを信じて変わっていけたらと思います。

【セッション 第5回目】

2019/1/12

①ロルフィングの最中に感じたこと

前回は気持ちがぐるぐると混乱していましたが、ロルフィングのセッションを受けてからは、気持ちも体もずいぶん落ち着きました。ロルフィングを受けるまでは先々のことばかり考えて、心が体にないような感じでしたが、ロルフィングを受けてからは今の時間を見れるようになりました。

セッションの始めのほうで、いつものように田畑さんに体の感じを問われたときに、前より疲れにくくなったことと、腰がしっかりしてきた感覚があることをお伝えしました。また、これまでは疲れが出ると、頭痛と吐き気で寝込んでいたこともお伝えしました。

セッションではまず仰向けになって、頭を中心に微細なワークをしていただきました。はじめは頭や上半身へのワークが多かったので、今日は上半身の回なのかなあと思っていました。
その後、最後に骨盤の底辺と丹田に当たる部分へのワークがあって、頭から骨盤までがひとつの容れ物としてつながったように感じました。もともと体は継ぎ目なくつながっているのですが、意識の中で、頭、上半身、下半身と分けられていたのがひとつになったような、とてもふしぎな感覚でした。

田畑さんのセッションでは、いつも、ここの骨をこんなふうにタッチされたことはないなあとか、今までこの場所の筋肉をこんなふうに動かしたことはないなあという指示をいただくことが多いです。自分の体なのに全く意識していない部分や、思うように動かせない部分があることに、毎回はっとします。自分の体なのに知らない部分がたくさんあるんだなあと気付きました。

セッションが終わって、田畑さんから、今日は骨盤、肚の前面へのワークだったとお伺いし、とても納得しました。

②その後、感じたこと

セッション後はいつも深い眠気があり、今回は特に深い眠りが数日間続きました。ロルフィングを受けた後の眠りはとても密度が濃く、目覚めてからも満たされたような充実感があります。

セッションの数日後に、オペラのように美しく歌う夢を見ました。ロルフィングによってゆるめられた体の感覚が、そのような歌声となって聴こえたのかもしれません。

また体の感覚として、足が長くなったように感じることがときどきありました。体がまっすぐになったからでしょうか。

その他、体が疲れにくくなったことや、
毎日のごはんをおいしいと思うようになりました。

また、ロルフィングと関係はないのかもしれませんが、いつの間にかお誘いを自然に断ることができるようになっていました。今までは断ることができず、自分を責めてしまい、具合が悪くなっていました。

ロルフィングによる変化は、本当に私自身も気づかないくらい自然に起きているように感じます。後から、あれ?疲れてないなとか、できるようになってたなと気付く感じです。それが本当にすばらしいなと思います。

【セッション第7回目】

2019/5/1

①ロルフィングの最中に感じたこと

お仕事の都合で、約二か月半ぶりのセッションとなりました。

セッション前までの状態は、前回に引き続き、睡眠時間が3、4時間程度の日が続き、夜型の生活リズムからなかなか抜け出せずにいました。

ただし、これまで月一回くらいのペースで頻発していた、頭痛と吐き気で一日中寝込んでしまうことがほぼなくなっており、そのことはセッションを始める前に田畑さんにもお伝えしました。

今回のセッションでは、まず仰向けになり、いつものように周りに田畑さんが立ってその感覚を確かめながら始まりました。今回は、頭の真上のほうに田畑さんが立たれたとき、なぜか頭がぐるぐるするような感覚が少しありました。

その後、脚部からワークが始まり、徐々に上半身へと移っていきました。

今回のセッションでは鼻と口を中心にロルフィングを行うことを、他の方の体験談からなんとなくわかってはいましたが、具体的にどのようなものなのかが掴めず、漠然とした不安も感じていました。

実際には、田畑さんが手袋をして、口腔内の上下左右と喉の奥、鼻腔の左右にロルフィングを行い、調整をしていただきました。気にしていた口や鼻への働きかけも、想像していたよりもとても自然に受けることができました。

ここ数ヶ月、気を張り詰めてお仕事をしていたこともあり、頭や口にもずいぶん力が入っていたように思います。ロルフィングの後は頭の緊張が解けて、ふんわり握った手のひらのようなやわらかな感じになりました。

また、なぜかいつも詰まり気味だった右の鼻腔の通りもよくなっていました。頭の中が突然風通しのよい部屋になったようで、とても気持ちがよかったです。

②その後、感じたこと

今回もセッション直後は、とても深く眠りました。
ロルフィングを受けた後はいつも、いったん体が深い海の底まで行って、そこでまた新しいバランスを得て帰ってくるような感覚があります。

また、気持ちの面では、疲れたり静かに過ごしたいときは、無理をして人に会ったりせず、少しずつ自分にとって安心できる時間を作れるようになりました。

またこの冬に、仕事上の人間関係でトラブルがあり、とても悩み苦しみました。今思えばそれもまた、ロルフィングを受ける過程で起きてきた変化のようにも感じます。長い目で自分の変化の道のりを見守っていきたいと思います。

ロルフィングを受けて思うのは、なんとなく自分らしく過ごせるようになってきたかなあということです。心地よさのポイントは人それぞれで、私の場合は、SNSなどの外からの情報を減らして、家で静かに過ごす時間が必要だったことに気が付きました。本当にささやかですが、このことに気づいてから、いろいろなことが楽になりました。

これからも田畑さんのセッションを大切に受けていきたいと思います。

【セッション 第8回目】

①ロルフィングの最中に感じたこと

今回も、セッションルーム内を歩いて
感覚を確かめるところから始まりました。
田畑さんから、最近どうですか?と問われたときに、最近なぜか左足の裏、親指の付け根と中指の間に痛みを感じることをお伝えしました。
これまでもストレスの強い職場で働いていたときに、足裏のその部分が固くなることはありましたが、痛みを感じるまでではなかったので、少し違和感を感じていました。

またこの春は、これまでずっと関わってきた方たちがなぜか一斉に移動され、不安さとさみしさでいっぱいの状態が続いていました。

セッションは、はじめはうつ伏せでと指示がありましたが、やはり横向きでと田畑さんから言われ、横向きになって始まりました。
いつものように田畑さんが私の体の四方に立って感覚を確かめたとき、私の背面に立たれたときに違和感があったので、それもお伝えしました。
はじめのうちはふしぎだったこの確認作業も、耳をすませるようにしていると、よくわかるようになってきました。私たちは言葉で会話をする以前に、本当は体で、相手の人と気のようなものを響かせながら対話しているのかなと思います。

今回は頭部を中心としたセッションで、今までは脚や骨盤など、下半身を重点的にロルフィングしていただいていたので、とても新鮮でした。
その日は朝早く家を出たため、睡眠時間が2時間くらいしかなく、半分眠りながらセッションを受けてしまいましたが、大事なところと感じる部分はふしぎと目が覚めて、はっきりと覚えていました。

特にこめかみへのワークのとき、田畑さんは静かにゆっくりと触れただけでしたが、なぜか、ここに悲しみがたまっている、でもそれは流れていくだろう、と、今まで考えたこともない思いが浮かんできました。

また、セッションの最後の方で、軽くお腹にタッチをしていただいたときも、なぜかはわかりませんが大切な動きだと思いました。今思えば、頭と体に道筋をつけるような、頭と体をつなぐような働きがあったように思います。

セッション直後は、頭と肩の上に乗っている空気が軽くなっているような、視界の上の方が広がって明るくなったように感じました。また、頭部と体全体がひとつの輪を描いてつながっているようにも感じました。

②その後、感じたこと

ロルフィングのセッションを受けるようになってしばらくしてから、腰のあたりに水平にお皿が入っているような感覚があり、それが全身を支えていると感じるようになってきました。それと並行して、どんなに辛いことがあっても、体がそばにいて支えてくれるのだという感覚を強く感じるようになりました。

また、左足裏の痛みは、気がついたらなくなっていました。意識したときに、たまに違和感を感じる程度です。

先日、吉本ばななさんのブログを読んでいた際に、ロルフィングを受けたので、これからどう変わっていくか楽しみ、とお書きになっていたのを読み、もしかしたら私に足りなかったのは、変化を楽しむ気持ちだったのかもしれないなあと、はっと気づきました。

ロルフィングを受けて自分の体を良くしていきたいと思いつつ、環境も自分自身も、今のまま変わらずにいたいという気持ちがありました。

この春の人間関係の変化も、本当に必要な方とのご縁は残り、そうでない方とのつながりはほとんどなくなりました。

また、ふしぎなことですが、私が本心でしたいと思わないことは、その場所に行けなかったり、タイミングが合わなくてだめになるようになりました。

私が頭で考えた、目先の都合のいいことではなく、私にとって本当に必要なことが起こるようになってきたことを感じています。

これから自分が、変化、流れていくことに対して心を開いたとき、どんなことが起こってくるのか、楽しみにしていたいと思います。

【セッション 第9回目】

2019/7/13
※セッション前までの状態

梅雨時の気候のせいか、セッションが進行しているためなのか、今年の冬に起きた人間関係のトラブルについて、ひんぱんにフラッシュバックが起き、苦しかったときの記憶がよみがえってくるようになりました。そのためか、時折右のまぶたが不意にぴくぴく動くようになりました。

また、負の記憶の連鎖なのか、もう8年前にもなる、震災の地震の最中の感覚が頻繁にふっとよみがえってくるようになりました。普通の地震ならもう終わるだろうというところから、強烈に揺れ始めたあのときの音と振動がよみがえってきて、いつのまにか動きが止まっていることがありました。

また、こちらに来て5年間、ずっと心の拠りどころにして来た場所が、この3月に突然移転したことも、深くショックを受けていました。今は何もする気が起きないため、無理に何かをしようとせず、日々淡々と仕事をし、週末は家で静かに過ごしたり、たまに穏やかな友人と会ったりしていました。

これを書きながら思い出しましたが、確か河合隼雄先生も、その人が深く変わるとき(その方が抱えてきた課題に取り組むタイミングがきたとき)に、妄想のようなものが現れることがあるとおっしゃっていました。

田畑さんのロルフィングともに、この状況を乗り越えて(乗り越えるというよりは、深くaliveして)いけたらと思います。

①ロルフィングの最中に感じたこと

セッションの始めに、田畑さんから最近の調子を問われたときに、先月のセッション直後に、お風呂そうじ中に右足を滑らせ、右足首から下にかけて内出血ができたことと、痛みもまだ少し残っていることをお伝えしました。

今回はうつ伏せから始まり、その状態で左側から右側の順にセッションをしていただきました。はじめに田畑さんから、神経叢を通って、のどから胸にかけて落ち着くようなイメージで、と言われたとき、ふと潮が満ちていく穏やかな海が浮かんだので、自分の胸の中に光がきらきらした波がすーっと満ちていくのをイメージしました。

今回は頭部や肩、胸などの上半身を中心に、全体をつなぐような感じでセッションをしていただいたような感覚がありました。
田畑さんのセッションでは、極力最小限にポイントを押さえてタッチをされているのに、終わった後はいつも全身がまるくつながっているような感覚を受けます。

今回印象的だったのは、田畑さんが脚部にタッチしているときに、反射的に私の手がぱんと前に出たりすることが何度かあったことです。ふしぎでしたが、体というのは、深いところでつながってバランスをとっているのかなと感じました。

また、セッションの最後の方で、田畑さんが私のかかとをとんとんと何度か繰り返し叩くようにされたときがありましたが、そのときはかかとを叩かれているという部分的な感覚ではなく、とんとんという響きが足からずっと膝や腰を貫いて、頭蓋骨の裏側をこつこつとノックされているような感覚がありました。

セッションの最後に、丸いボードのようなものの上に立ったとき、なんだか自分の背が伸びたような、胸の中の空間が広くなったような、まるで山の頂上にいるような清々しい感覚がしました。一瞬、自分がいばっているような感じがして、あれ?と思い、今までの感じに戻したくなりましたが、もしかしたらこれが萎縮しないそのままの自分の状態なのかもしれないと気づき、そのままでいることにしました。
実際にセッション後の写真を見せていただいたら、セッション前よりも上半身がすうっと自然に伸びていて、驚きつつも納得しました。

②その後、感じたこと

セッションの2日後くらいに、夕方とても眠くなり、2時間ほど深く眠ったことがありました。とても深い眠りで、いったん深い海の底にもぐるような感覚がありました。いつもは夕方に眠ると、起きたときにだるさを感じることもあるのですが、その時は深い眠りからぱっと目が覚め、まったくだるさや後悔がありませんでした。なんとなく先日のセッションがあったから、この深い眠りが起きたのだと感じました。

セッションから2週間が経ち、右足首の痛みや、以前気になっていた左足裏の痛みもなくなっていることに気が付きました。

気持ちの上では、セッション前までは、この冬に人間関係のトラブルがあった方に対して、怒りの気持ちが湧いたり、自分を責めたり、なぜなのかを延々と考えることもありましたが、それも今は特に思い出すこともなくなっていました。まぶたがひきつるように動くことも、なくなっていました。
それと並行して、何度も自分の頭の中で繰り返し起きていた地震が、いつの間にか起こらなくなっていました。

また、年明けに頂いてずっと書けないでいた年賀状のお返事を、先日やっと書くことができました。ずっと止まっていた時計が、やっと動き出したような感じがしました。

ロルフィングで体が変化した(本来のかたちに戻った)ことで、心も自然に変わっていったように感じました。

【セッション 第10回目】2019/10/19

※10回目のセッションは、当初は8月の予定でしたが、偶然ずっと観たかった画家クートラスの展覧会が10月に開かれることを知り、田畑さんにお願いし、10月にしていただきました。
また、偶然8月の半ばに髪を短く切ったことで、何か自分の中の時間の流れが切り替わったように感じていました。

①ロルフィングの最中に感じたこと

セッションはいつものように、歩いて感触を確かめることから始まりました。
1回目のセッションでは、田畑さんから感触を聞かれたときは、歩く=足の甲が動いている、としか言えませんでしたが、今は身体全体がつながりながら動いていることを感じるようになりました。

セッションでは田畑さんが四方に立って、私が違和感を感じるところを確認してから始まりました。

今回は仰向けになった状態で、脚側から始まり、腰、肩、頭と身体全体を包むような感じでタッチしていただきました。脚側は軽く始まり、頭部側はだんだん厚みを持ってタッチしていただいた感触がありました。
私は今でも施術する方に100パーセント身体を預けてしまうところがあるのですが、このときも田畑さんに、ロルフィングを受けているときの身体や感覚に意識を向けることを示唆されて、その度に、はっと自分の身体に魂が戻る感じでした。ロルフィングのセッションは、音楽家同士のセッションのように、ロルファーの方とクライアントの共同作業(共演)なのだなあと感じました。

今回は特に、腰と頭部へのタッチが心に残りました。
腰の裏側へのタッチは、繊細だけれども大きなストロークで、私の中で何か大切なものがジョイントされるような感覚がありました。

以前、田畑さんのブログで、田畑さんが交通事故に遭われ重体を負った際に、幽体離脱をされたことをお書きになっていましたが、それを読んで、私も4歳くらいのときに入院中に突然ひきつけを起こし、急きょ診察台に運ばれ、麻酔注射を腰椎に受けたことがあったことを思い出しました。
そのときの感覚は、記憶の中では全く痛みを感じず、ただ小さな剣山のようなものでそっと腰椎を押されたくらいの感覚しかありませんでした。また、周りの状況がスローモーションで見え、眠りに落ちるまでの記憶では、世界はとても甘く、とろけるようでした。
後から偶然父に聞いて分かったことですが、実際には私は何度も針を刺され、ぎゃーと叫び、付き添いをしていた祖母はお願いだから止めてくれと泣いて医師に懇願したそうです。そのときに憶えている光景が、なぜか天井から診察台に横たわる私の風景だったことに、長年何の疑問もありませんでしたが、田畑さんのブログを読んで、あれはもしかしたら幽体離脱だったのかもしれないと気づきました。

そのときのひきつけの発作から、私にてんかんの疑いがあることがわかり、小学生から中学生まで薬を飲み、毎年その小児科の医院で脳波の検査を受けていたことも久しぶりに思い出しました。

今思えば、毎年先生に何の理由も告げずに学校を早退し、学校の友達の誰にも話すことなくずっと脳波の検査を受けてきたことは、何かずっとふしぎな手触りで私の中に残っています。帰り道は、頭につけた粘着剤で髪の毛がぼそぼそになるのですが、それでも、毎回担当してくださる優しい看護婦さんが好きで、検査自体にいやな思い出はありませんでした。

今回のセッションの最後の方で、田畑さんが私の頭全体を包むように持たれたとき、何かこれまでに同じような感触があったことを思い出しそうになり、しばらくしてそれが毎年脳波の検査を受けていたときの看護師さんの感触だったことに気がつきました。そしてなぜか、自分をもっと大切にしなければいけないなあと感じました。

脳波の検査は中学生までで終わりましたが、担当の先生からは、てんかんのこともあるので激しい運動は避けるようにと言われていました。にもかかわらず、どこかその先生の言葉に反抗する気持ちもあって、本当は美術や絵が好きだったのに運動部に所属し、毎日激しい運動をし、体を酷使していました。てんかんの発作が出ることはありませんでしたが、気持ちと身体の両方で、自分をいじめているような感じもしていました。

私自身ですらすっかり忘れていたことを、田畑さんのセッションを受けたことがきっかけとなり、少しずつ思い出していました。

②その後、感じたこと

セッションが終わった直後は、身体がまるくつながったような感触がありました。私はタロットの一番最後のワールドというカードが好きなのですが、あのカードのように、身体が全体と調和してつながる感じがありました。

セッションから2週間たった今は、以前よりも、腰や肚が身体全体を支えていていることを、日々実感しています。自分の身体なのですが、腰が私を支えて守ってくれているんだなと感じます。

1回目のセッションからしばらくした頃に、印象的な夢を見たことを思い出しました。私はなぜか部屋を二つ借りていて、一つは今住んでいる部屋で、もう一つは見たことのない、立派で居心地のいいマンションでした。新しく、光がいっぱいさして風がよく通り、和室もあって、一目で気の流れが良く、ここに住んだら心も体も健康になるとわかるような部屋でした。夢の中の私は、二つも部屋を借りて家賃が心配になって、今までどうしてたんだっけと真剣に考え、なぜか、そうか今までも借りてたんだと気付いて安心して夢は終わりました。
今思えば、この部屋は私の身体のことだったのかなと思います。ロルフィングを受けて、私の身体の中にあった、もう一つの部屋の存在に気づくことができました。

また、これは副次的なことなのか、本質的なことなのかよく分かりませんが、本能的な声の存在に気づいたり、少し先のことがなんとなく分かるなど、勘が冴えるようになりました。

参考までに、私がセッション期間中に意識してやっていたことは、自分の身体の意識を高めるために、フルフォード博士の本を読んだり、田畑さんのブログやみなさんの体験談を丁寧に読むことでした。

私自身は、今もまだロルフィングの変化が続いていることを感じています。そのため、あえてまだ完結するようなことは書かず、また機会があればレポートを提出させていただこうと思います。

田畑さんには、一年以上も時間をかけてロルフィングの基本シリーズを完結していただいたことに、本当に感謝しています。期間中は、今まで滞っていたことが流れ始めたことによって、精神的にきついことも起こりましたが、今思えば、必要なことだったと思います。本当にありがとうございました。

骨折・脱臼・眼球摘出術経験がある方へのAdvanced 5シリーズ

10シリーズロルフィングを他のロルファーから受けた後、Rolf Movementワークショップに参加され、こちらでのセッションに興味を持たれ、Advanced 5シリーズを開始。

Advanced 5 series を終えて

この度はセッションしていただきありがとうございました。
体験記のご報告が大変遅くなってしまいましたが、セッション終了後から今までの間に、職場の同僚から「最近膝の事を話さなくなったよね」と言われました。職場でも交通機関でも、自然に階段を使うことが多くなりました。なぜか気が向くからそうする感じです。
右足関節脱臼骨折は今までの人生で一番の大怪我でした。整復手術は出来るだけのことをしていただいたと頭では理解出来ても、「もう二度と受傷前の足首には戻れない」という喪失感と屈辱感を抱き続け、「もう年なんだから日常生活に不自由がなければそれでいいでしょ」という医師の言葉に怒りを感じていました。トップアスリートでもパフォーマーでもない一般人は、いつもこのように扱われるしかないのか?個人の症状にお構いなく十把一絡げに片付けられてしまうのか?
田畑先生とのセッションで日々身体の変化を感じながら、怪我で休眠していた部分が復活して行く毎に喜びと深い感謝を覚えると共に、積年の恨み(改めて文字にすると恐ろしいですね)のようなわだかまりを手放していきました。おそらく私がこの体験記に愚痴のように綴った不具合もひとつひとつ掬い取って下さったのだと感じています。単純な表現ですが「いつも親切だった=身体がうまく使えるように誘導して下さった」という思いだけが残り、先生の他人に対する観察眼や姿勢、その佇まいに学ぶところが多かったです。医療処置を受けて私のような思いを抱いて生活している人は少なくないと思います。1人でも多くの方が田畑先生やロルフィングに出会って欲しいと思います。本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

セッション1回目

2018/9/1

ハードタッチの10 seriesを終えるとき、私にとって難しかったのがお腹を緩めて身体を上に伸ばすことでした。緩めれば気持ちよいバランスが得られることは体感できましたが、日々の仕事と生活で椅子に座っている時間が長くお腹を固める癖があり、歩行時は意識して脱力し、頭や胸を上げようとしていました。
今年の2月に先生の「心地よい間合いを見つける」ワークショップに参加し、先生のデモでワークを受けた帰り道、意識せずともお腹が緩んでいることに気付いて驚きました。鳩尾が楽に開いて、自然に胸が上がってしまう感覚でした。ずっと悩んでいた課題があっけなく解決してしまい、拍子抜けして笑いながら「何だこれは!」と叫んで歩いたことを覚えています。
そのワークショップで参加者同士でワークを交換している時に、「ここに意識を集中して」と施術者になった私の丹田とその背面の腰に先生が指1本で触れて下さったとき、「ああこのような触れ方があるのだ」と非常に感動し、その感覚が深く私の中に刻まれました。
以来先生のセッションを受けてみたいと考えていたことと、CS60に興味がありモニタープログラムのセッションを希望しました。以下感想です。
2018/9/1 1回目

カウンセリング 既往症をお伝えしながら、私の痛めている左膝、以前脱臼した右肩と右足首、尾骨などに先生が着目されているのかなと思う。

歩行する様子を見ていただく。私は室内と戸外の歩行では歩幅や足に込める力がかなり違うため、靴を履いて戸外で歩行のチェックをしたいといつも思う。10 seriesより慣れてきたが、気恥ずかしくて苦手な時間。
マッサージテーブルに顔を右に向けてうつ伏せになる。右肩の下に半球形につぶした柔らかいボールをあてがう。当然右肩の下に異物感がある。緊張しているつもりはないのに、テーブルに触れている左耳の中で心拍音が大きく聞こえる。深く呼吸することに集中する。
田畑先生が立ち位置を変えて声をかけながら、私と心地よい場所を探していく。最初に立って下さった右側から、私の右半身の表面に暖かいものが流れてきたように感じたので迷うことなくその位置を選ぶ。
身体に触れない、何もしないワーク。見守って、待って下さる。次第に呼吸が深くなってきて、背中や臀部、身体全体が緊張していることに気付く。少し経つと呼吸が更に深く入るようになり、緊張が解けてテーブルに身体を預け始めたと感じる。深呼吸を続けながら、気持ちが良くてこのまま寝てしまいたいと思う。
左右中殿筋辺りの緊張を解くことができない。自分で気付いて緩めたり、先生に声をかけられて緩めることを繰り返すが、気付くとまた緊張させている。
またしばらく経って、深呼吸を吐き切ったとき、先生に右肩はどうですかと聞かれ、右肩が楽に緩んでいて、ボールをあてがっている感覚がほどんど無いことに気付く。
右太腿の後ろ側からワークが始まり、先生が私の右脚に触れているはずなのに、とても人の手の感触とは思えないような感覚を味わう。脚が微電流のような穏やかな刺激に包まれて痺れるような、あるいは固くごわついたタオルや、ちくちくする麻布などでそっと包んで触れられているようだ。先生には「痺れる・・・」と伝える。
身体の右側、右脚にワークしているのに、なぜか左手指と左足指がわずかに開いたり閉じたりと動く。左足首がわずかに伸び縮みする。ごくたまに、右手指も反応して動く。止めることができない。何かが解放され続けているような気がするのでそのままにする。
足元から、膝、腿、腰、肩など、私の身体の下に先生がそっと手を差し入れて引いていく(イールドタッチ)。身体が緩んで更にテーブルに密着していくのを感じる。
この辺から気持ちよさであまり良く覚えていないが、うつぶせの顔の向きを左に変えて、身体の左側、肩、左脚にも同じようにワーク。身体がさらに緩んでいく。煩く聞こえていた心拍音は感じなくなっている。
左脚にワークを受けているとき、足首の方からかすかに暖かい感覚が膝の方へ移動してきて、腿の方へ抜けて行った。
先生に「今はどんな感じですか」と聞かれ、両膝から骨盤あたりにかけて、テーブルに接している部分がどんどんが温かくなっていることを伝える。暑いと感じるくらい。
再度右脚にワークが始まり、「今度は人の温かい手が触れている」と感じる。11年前に事故で右足首を脱臼して腓骨を骨折し、内側、外側の踝が折れてボルトやプレートを入れたままの足首に先生が触れていく。怪我して以来、自分で触れるのも嫌だし、他人に触れられるのはなおさら嫌だった傷跡に、これほど慈しみを持って、全く圧力もなく、ただ触れられるのは初めてだと思う。これには泣きたいほど感動した。
脚のワークが終わり、頭に両手でそっと触れて、右に、左に静かに首を回して動かす。首の緊張が緩む気がする。
うつ伏せのまま、仙骨にCS60を当てる。移動して、右側の座骨に当ててゆく。身体は、掌全体で強く圧を加えられるよりも、1本の指先や、CS60の先端など、1点で触れられる方が体の感覚がそばだつような気がする。CS60を左の座骨に当てられた時、堪らず身体が仰け反って、バチっ!と強めのデコピン?を当てられたような衝撃と痛みとともに、身体から何かが抜けて行った。このセッションの3週間位前から左のふくらはぎに張りを感じ、膝や腿の裏、腰まで張りが移動していた。それが抜けた気がする。
仰向けでもワークを受け(たような気が)、テーブルの上に座って、先生に頭を支えられながら骨盤を前屈、後屈させる。
最後に歩行のチェック。両耳の下の胸鎖乳突筋に触れられて「力を抜いてみて」と言われる。今まで無駄に力を入れて顎を引いていたのだと気付く。
帰り道 2月のワークショップの後のように、身体が緩んで楽なのを感じながら帰宅。
9/2 日曜(1日目)夕方近所へ買い物に出ると、頭と骨盤の位置関係、バランスが変化していることに気付く。セッション前より頭が↗前に移動して、骨盤の上方に気持ちよく浮かんでいる。私は今まで首を緊張させて顎を引いていたのだ。歩いていると前後左右上下、特に後背面の空間が大きく広がったと感じる。
9/3 月曜(2日目)前日と同様に気持ちの良い感覚。自宅で視界が明るいと感じる。職場で、近視が改善したように感じる。
9/4 火曜(3日目)職場を退勤して歩き始めると、昨日よりさらに足腰が軽くなっている。突然の進化に驚く。歩行中、背中(肩甲骨の間)と骨盤を後ろから支えられているように感じる。胸骨から足が動いている感じ。
9/5 水曜(4日目)就寝中、右足首を脱臼骨折した時に消防防災ヘリ(山岳救助)に搬送してもらったことや、自宅で這いまわりながら入院の支度を整え、満開の桜並木の中をタクシーで病院に向かった時の嫌な気持ちを突然思い出して泣いた。受傷後3~4年の間、ヘリの音を聞いては泣き、満開の桜を見ては泣いていた。PTSDのようなものか。
9/8 土曜(7日目)友人と9時間工程のドライブに出かけた。後部座席に座っていると、左側の坐骨がしんどい。何度も座りなおして我慢する。
9/10 月曜(9日目) 左坐骨のしんどさが消えている。
9/11 火曜(10日目)職場の椅子に、坐骨、両足の3点でバランスよく座れている。
9/13 木曜(12日目)前の晩充分に睡眠が取れ、翌朝はロルフィングセッション直後のように身体が軽い。
10 series より進化できたと感じること
・背中が解放された。胸骨、肩甲骨の間から脚が動いていると感じる。
・身体が十分に休息出来た時、軽々としたロルフィングのバランスが復活すること。
・左膝はまだ痛むことは痛むが、痛みが軽減している箇所も感じること。

 

セッション2回目

1回目セッション後の感想補足:
深呼吸して両肺の動きを感じてみるとき、背中側、骨盤の上まで息が入るよう。今回のセッション前まで右の肩甲骨の下にどうしても動かない、開かない場所があったが、そこが開いた。
全身の動き、特に両足の関節の動きが今までに比べて軋みや引っかかる感じがなく、とてもスムーズに動かすことができる。まるで油を注した機械のような軽やかさ。
1回目セッション後に出かけたドライブで友人が撮ってくれた写真を見たら、頭を保つ位置が変化したことで写真映り(姿勢)が変わっていた。幼少時に左眼を失明後、私は右眼が身体の中心に来るよう頭を傾ける癖があり、写真に映ると常に顎の位置が首や身体の中心からずれていた。10代から気になっており、長い間姿勢を修正できずにいたが、今は身体の中心に真っ直ぐ頭が乗っている。数十年の悩みが1回のセッションで解決。私は先生が触れた首の力を抜いただけだ。
2018/9/15 2回目
歩行チェックで身体の他の箇所に比べて左脚が不調であることを田畑先生に伝える。股関節、膝関節の違和感、10 series セッションを受ける前までは冷えを感じ血色が悪く、それが改善した今でも動く身体に左脚がついてこないと感じること。
先生の指示通り両足を肩幅に開いて立ち、両腕を左右に開いて、または両腕を前に伸ばして上下させた感覚を聞かれ、脱臼した右肩には左肩より負荷がかかっていることを伝える。腕を動かしながら「この動きが脚にも関係しているのだろうか」と思う。
身体の左側を下にして横になり、右膝曲げてをクッションに乗せ、左膝も少し曲げた状態でセッションが始まる。右膝のクッションの高さが足りなくてすぐに足して下さった。私の体勢に無理が出てきそうなのを、本人より先に気づかれてしまう。前回のセッションでもそうだったが、先生の観察力や気配りに感動し、今まで他人と接して何かをするのにこういう経験をしたことがなかったなと思う。私と先生の心地よい場所が若干異なり、互いに調整する。私は体の表面に温かいものを感じると、ただ直感でそこが良い、と思う。
今回は私にとっては複雑なセッションで、終わった直後もあまりよく思い出せないくらいだったが、右脚と左脚に交互に様々なワークをして下さった。つぶした柔らかいボールや、布で右足裏にそっと指を置いて触れる。足首から膝、腰と少しずつ場所を移動していって少し時間が経つと、身体の中で何かが引き出されたような、体内の繋がりが以前より確かになるような感覚を得る。左脚を同じようにワークしていただいた後は、足から頭まで全てが一つにまとまって温かく、まるで繭玉の中に寝ているような気分になった。
身体にCS60を当てていくとき、所々で当てた箇所から身体中の他の箇所まであちこちに響いてきて「あっ」と思うと同時に身体の感覚が変わることがある。しかもその瞬間を田畑先生がすかさずとらえてさらにその箇所にワークしていると思う。
右足の腓骨のボルトやプレートに丁寧にCS60を当てているとき、一箇所だけ甲から薬指、小指の先までビリビリと響いた箇所があった。
仰向けになって両膝を立て、踵に脚の重さを預けて立つ準備をしているとき、突然右脚の中で膝の辺りから力が湧いて、さっきビリビリと響いた右の薬指、小指に力が入って動いた。
立ち上がって歩行してみると、身体のバランスの変化が大きく、私には受け止めきれずかなりふらついた。両脚の感覚が離れてしまったような、常に肩幅位に足を開いて歩いているようになった。田畑先生が両膝のお皿の辺りに少し触れて、右膝は外側へ、左膝は内側へ回すように抑えて下さり、ゆっくり屈伸すると、なぜか重心が身体の中心に戻ってきた。
再び両腕を上げ下げすると、右肩の負荷がほどんどなくなっていた。
帰り道、電車の座席に座っていると、腰の左側、大転子の辺りから太腿、痛めている膝の内側が、じんわりと内側に移動するのを感じる。歩行するとき、しっかりと足裏が地面について、フットプリントを押しているようなイメージが頭の中に浮かぶ。
2018/9/16 翌日
田畑先生のワークショップに参加し、友人からワークを受けていたら、再び右足の薬指と小指に力が入って動いた。 胸筋が大きくゆるんで両肩の方へ伸びていった。
帰宅して洗面台の前で右腕を上げたら、突然緩んで以前より可動域が広がった。
数日経って、右足指が動いた理由に突然気付いた。右足関節を骨折後は足底のアーチが崩れて偏平足に近い状態になっている。足指で床をつかもうとすると全く使えないのが薬指と小指だった。わずかだがそこに力が入って動かせるようになったと思う。
セッションで右膝を外側に回していただいたことで、骨折の手術で右足首が少し外旋して整復されており、足を正面に向けて置くと右膝が内側に向いてしまうことも久しぶりに思い出した。田畑先生には事前に何も告げていないが、今まで整形外科医等に訴えても取り上げてもらえなかった不調を、初めて汲み取っていただいた。こういう方が実際にいらっしゃるのだ、と心の底から有難く思う。

セッション3回目

歩行チェック。

今回のセッションを受けていて嬉しいことの一つが、日常生活でお腹を固めるような姿勢が続いてしまった後でも歩き出すとすぐに緩んできて胸が上がり、楽な姿勢を取り戻せるようになったことだ。勤務中に3時間以上座り続けたり、ランチで入った店の、何とも座り心地の悪い椅子でお腹が固まり(まずいな、これは・・・)と思いつつ我慢した後でも、数十メートルも歩くとお腹や股関節が緩んでくる。以前は身体が緊張してバランスを失うと、時間をとって集中して歩行したり、やみくもにストレッチをして 肋骨と骨盤を切り離そうとしていた。

毎日歩きながら、左膝が痛くなる原因は自分の歩き方、痛くなるような歩き方をしているのかもしれないと次第に感じ始めている。痛いことは痛い、だた常にではなくて、思い切って左足を放り出して踏み込んでみると痛くない時がある。左足裏の外側を使い、先生に言われた通り親指を意識して歩いてみると、痛みが和らぐように感じる。左膝が継続して痛むようになって3年弱、昨年10月に念願のロルフィングセッションを受け始めてから未だに自分の左脚が信頼できなくて、身構えて身体の不要な箇所に体重をかけ、痛みから逃げようとしているのかもしれない。

今回も身体の左側を下にして横向きに寝てセッション開始。
セッションを重ねる毎に田畑先生がどこに立っても安心していられる範囲が広くなる。初めて頭の近くに立って下さったとき(今年2月のワークショップ)、先生が掌を私の頭に向けて「待った」か「お断り」のような仕草で突き出し、それが顔の横まで来ているような圧迫感があった。今はそれが無くなっている。立つ場所を移動すると近いと感じることはあるが、それもほとんど大丈夫だ。

下にした左脚の膝の内側から座骨、仙骨にかけて指先でをそっと置くように触れながら、骨盤をテーブルに預けるように促すワーク。こんなところにも力が入っていたのかと内心驚き、本当にわずかだが確実に身体が緩むのを感じ骨盤がテーブルに落ち着いていく。座骨にCS60を当て始めると脚に響いてきて、皮膚の表面がざわざわとして暖かくなり、脚の中へ何か流れ込んでいるように感じる。頭の中に浮かぶのは、身体の中に刷毛か筆を走らせて掠れるような、または微粒子の集まりが自在に変形しながらサーっと移動するようなイメージだ。2回目のセッションでは右足首に当てると温かいざわざわ感がお腹の辺りでUターンして左脚に巡って行ったこともあった。とても不思議で、おもしろい。時折、左の大転子周辺が緩んで脚がテーブルに落ち着いていく。

同じ姿勢で、左耳の下にCS60を丁寧に当て、頭をテーブルに預けて行く。1回目のセッションで先生に触れられて緩んだ場所だ。私にとってこの箇所が意識できるようになったことは劇的な変化と言ってもいいくらいで、就寝中横になって枕に頭を乗せているときも「これは緊張してしまう」「これは楽だ」と感じて頭の位置を調節するようになった。CS60を当て続けていると、左脚に先ほどの微粒子の移動、流れのような感覚が起きる。CSの位置を少し移動すると、右脚にも同じように流れていく。

今度は身体をの右側を下にして横になる。右脚の内側から座骨、仙骨にかけて同じようにワーク。触れられながら、左脚より緊張が強く、緩みにくいと感じる。CS60を座骨に当て始めると、面白いことが起きた。座骨の下の方に当てているときは脚にざわざわと感じてくるのだが、ウエストに近い座骨の上の方に当てていると背中がふっと軽くなり、さらにCS60を移動したら今度は顔から何か剥がれ落ちて軽くなり、目の前が明るくなったように感じた。風が強い日に厚い雲が流れていて、自分に日光が当たったり陰ったりするとき、日光を感じると暖かくてすっと気持ちよくなる、そんな感じだ。
(先生には「ひもトレ」でたすき掛けしたときの微細な背中の軽さ、とお伝えした方が解りやすいかも知れません)
右耳の下にもCS60を充分に当てて、首から脚までを緩めて終了。

テーブルから立ち上がるとき、膝に体重を乗せるときの感覚を得るために膝や脛骨を軽く押さえてもらい上半身の前屈を繰り返す。

歩行してみると、今までより身体が軽くなったのが解るが、うまく表現できない。先生に骨盤周りはどんな感じかと聞かれたが、答えられなかった。今までの経験上、この変化が解るのはきっと明日の朝だなと思った。

セッションルームを辞して歩き始めた帰り道、やっと感覚の変化に気付いた。身体が無い! 脇腹、腰周りが無くなって、頭の中では自分の身体が1本の松葉のようになって、骨格も周囲の組織も何も感じることなく雲の上を歩いているようだ。 人人人人人人・・・(テキストはヒトですが、こんなイメージ)
やはり私は靴を履いて外に出ないと身体の変化を感じるのが難しいらしい。

9/29午後 4ヶ月ぶりにフラレッスンに行って踊ってみる。
割と楽に踊れて、周囲に30人くらい人がいることも全く気にならなかった。ロルフィングで右足関節が緩んだので、基本に忠実に低い姿勢がとれる。今までスローテンポの曲にシンクロしようとしてブルブル震えながら動かしていた腕や指先が、深い呼吸と共にすーっと伸ばしたり曲げたり出来るのも不思議だった。身体と気持ちに余裕があるので、何より心の底から笑顔でいられた。

その後の日々は就寝中の身体の落ち着きが、うれしい変化だった。体重が均等に分散されて、仰向けでも横向きでも、どんな姿勢で寝ても楽だった。

セッション4回目

10/6
歩行チェック。前回から全身の軽快さは変わりない。この1週間で本当にわずかずつだが、歩行中に左膝が痛まない足の着き方が解りかけてきた。
うつ伏せで、顔右向き、右肩の下に半球ボール、右肘、右膝を直角に曲げ、左肘から先をテーブルから下にぶら下げて開始。左足指が着地しているかのように半球ボールを置く。寝相としてあまり良くないと言われているが、私も時々やってしまう体勢だ。なんだか死体のようだなと余計なことを考えて噴き出しそうになるのを堪えて、神妙に田畑先生の立ち位置に意識を集中する。また左耳に心拍音が聞こえて多少緊張している。
膝、腿、腰、肩等の下に、今までとは異なる、本当にわずかなイールドタッチ  。次第に身体が緩んでいくので、緊張してテーブルに預けられていない場所が把握できる。緩む反応も前より早くなった。しばらく見守っていただきリラックス出来たところで腕のワークが始まった。
私からは見えていない左腕の外側、肩から下がって三角筋が終わる辺りに指1本が置かれ、先生に言われて深呼吸がそこへ伝わっているのを感じてみる。呼吸と、身体の感覚を十分に感じながらゆっくり時間が流れていく。肩関節を包み込むように両手が置かれる。なぜかとても安心して満たされた気分になった。私が呼吸を吐くのに合わせて、ほとんど分からない位の力でそっと腕を引いて肩を伸ばして行く。腕の1点と、大腿の1点に場所を移動しながら同時に触れていく。身体の中で脚から腕の感覚が繋がっていくのを感じる。
体勢を全て反対の左向きに変えて左腕や肩に同じようにワーク。同じうつ伏せのまま脚の後ろ側や外側からCS60を当てる、というより摩擦させて移動していく。私はCS60を当ててもほとんど痛みを感じることがない。右膝の外側で、小さなピリピリ感があり、先生に「痛いですか」と聞かれたがそれほどでもない。脹脛や足首の周囲も同様だ。仙骨から骨盤全体を終え、最後は頭全体に摩擦させた。両足から、膝、腿、腰、胸と、いつもの温かいざわざわ感、微粒子の集まりがゆっくり移動してきて、身体がテーブルにめり込むと思うくらい温かく重くなって密着し始めた。今腰まで来ました、今胸です、顔ですと思わず先生に実況した。テーブルに接した身体の重さが、ともすると重苦しさにも感じられて、もしかしてこれが痛み?とも思われた。
立ち上がって歩行すると、身体全体が今までの半分位に軽くなった気がした。先生に「頭はどんな感じですか」と聞かれたが、今日もうまくこたえられなかった。
セッション後職場へ寄って仕事をし、歩いて帰るときにやっと気がついた。肩や腕が軽くなって、前回同様組織が無くなってしまったように感じる。今まで仙骨を中心に身体の支えを感じてきたが、それが全身に広がって後ろから支えられているような気がする。仙骨周りを感じながら、ふと幼い頃に親に抱っこされてお尻を支えられていた感触を思い出し、抱かれて安心し満足していた子供の自分に戻ったような思いが湧きあがった。懐かしいな、そうだったよなと幸せな気分で帰宅した。
10/7 1日目
洗面台の前で右腕を挙げて肘を後頭部に付けるように動かすと、肩関節がバキ、バキ、バキ、と3回鳴ってまた可動域が広がった気がする。肩が動いた感覚が、脱臼後肩関節が固まってしまった時に受けた、ほとんど拷問のような柔道整復に似ていた(柔道整復師は痛みを非常に心配したが、私が「脱臼前の状態に戻りたい」と切望して処置をお願いした)。
10/8 2日目
目が覚めると右の胸から腕にかけて、肩甲骨周辺が筋肉痛のように痛い。右腕を付け替えられたのではないかと思うくらいだ。だが右肩は確実に以前より動くようになった。肘を曲げて、右手の甲を肩甲骨につけられるようになった。これが脱臼前の状態だ。言いようもなく感動して先生に早く伝えたいと思う。
10/11 4日目
徒歩で出勤した。今までにない軽さ、足から頭までの繋がり、連動。頭頂から足が出ている。正に松葉状態。出勤時に通り抜ける地下鉄の駅の40段の階段を駆け上がった、脱臼骨折以来なかったことだ。退勤して歩いているとき、左膝が痛まない歩き方がはっきり体得出来てきたと感じた。両足の踵にしっかりと体重が乗り、今まで繋がらなかった左足首、膝、股関節が駆動していると感じた。膝の痛みを感じる回数が半減した思う。

セッション5回目

10/13
いよいよ最終セッション。左足裏と左脚の外側を意識して体重移動する歩行が定着した。このseriesのセッションを開始するまで両膝を屈伸する度にガクガクと崩れていた左膝関節のまとまりを感じている。
今までの歩き方より足首が使えているようで、長時間歩くと脛の前面に少し疲労感が残る。丁度そこが頸骨と腓骨の間で、10 series セッション中に意識して使うよう助言を受けた箇所だった。左膝痛と曲げにくい右足関節のために屈むことを避けて生活しているので使いようがないと思っていたが、そこが使えていると感じる。
身体の左側を下にして横向き、左腕は身体の後ろに抜いて右手はテーブルの横に置いたバランスボールの上、左脚を直角に曲げ、右脚を少し曲げて左脚の後ろに置く体勢で開始。左の股関節が窮屈で右膝の下にクッションを置いていただく。左股関節とテーブルに接している腿の外側が気になり、これは重み?それともかすかな痛み?と少し散漫になりつつ見守っていただいた。
前回よりさらに小さなイールドタッチを膝、腿、腰、肩に施していく。1回目セッションのタッチを1とすると、4回目が1/4、今回が1/8位の感触だろうか。2回目のセッション同様、緩んでいく身体に布やボールや指で様々な触れ方をしていただいた。左大腿の外側から膝の内側にかけてワークが効いていると感じ、そこは左膝痛が始まって以来いつも張りや緊張が溜まり、緩めたい、伸ばしたいと思う場所だった。頭をシーツでそっと包み込んで触れる。右の眼窩に触れられて眼球の重みを意識してみる。顔の力が抜けて軽くなるように感じる。
身体が緩んだところで右腕と右脚を上下に伸ばす動作を休みを入れつつ繰り返した。左腕と左膝は各々伸ばしている右腕と右脚の反対方向へ引いているので、右体側が思い切り伸びた。私の動作が今一つで、先生がかなり手を添えて誘導して下さった。10 series の3回目セッションで立位で教わった体側伸ばしをテーブルの上でしているようだった。
身体の右側を下にして向き直り、同じようにワーク。今までのセッションと異なり右半身の反応が早く、すぐにテーブルに落ち着いていった。左の眼窩に触れていただいたとき「重みを感じたくても左眼はありませんが」と口答えし(ごめんなさい)、触れられた指が額に沿って抜けて行くとまた顔が軽くなるように感じた。左脚の外側にCS60を比較的強めに押し当てたような気がする(先生がセッションルームの中を歩いて色々な道具が出てくるのはわかるのだが私には見えず、何で触れているのかはわからない)。「痛いですか」と聞かれたが痛みは無かった。
最後に下になっている右脚の脹脛に両手を添えてわずかに外側へ回し始めた。脛に触れて動かしているのに、身体の中で一番はっきり感じるのは右肋骨に付いている細かい筋肉がピリピリしながら引っ張られて少しずつ伸びて行くことだった。身体はこうやって繋がっているのだと改めて感じながら、脱臼骨折以来ずれてしまっている右膝と爪先の向きを調整しようと働きかけてくださっているのかなと思った。
立ち上がって歩いてみる。体側伸ばしのおかげか、四肢がX状に繋がったと感じる。左足を踏み出す時にいつも「頭からの繋がりが足りない」と感じていたが、今までより強くなった。それは左膝関節のまとまりと関係があると感じる。セッション前後の写真を見せていただいているとき、「もうお腹は固まらなくなりました」と先生に伝えた。
セッション後
回を重ねる毎に身体の中が繋がって行くのを感じてきた。今は歩いていると背中や肩や首や頭の皮膚の動きを感じ、身体の表面全て繋がっていると感じる。セッション開始後に感じた脚の関節のスムーズさが全身に広がった。仙骨周辺の支えがさらに強くなって、腹腔ごと、体幹が浮き上がるように歩ける。下り坂を歩くのが面白くて、10 series後は胸で滞空しながら駆け下りていたが(一歩ずつ踏み止まると脚が疲れるのでしない)、今は仙骨で滞空しながら下りられる感覚になった。
1年以上休んでいるフラレッスンを再開しようかどうか逡巡している。洗面台の前で左膝を深く曲げてステップを踏んでみると、痛みを感じないときがあり感涙する。「薄紙を剥ぐように」という表現があるが、痛みの感覚が日を追って僅かずつ減少したり、遷移したりと変化している。
10月も終わろうというのに気温の高い日が続き、ビーチサンダルを履いて家の近所へ買い物に出た。偏平足気味で靴底の平らな履物で歩く時にいつも痛んでいた右足の薬指と小指の痛みを感じなくなっていた。2回目のセッション以降、どんどん力が湧いてきた場所だ。床に足を置いたとき、指の着き方も左足に近くなって、右足の甲の変形が少し改善した。

 

指圧師の方

セッション1
施術をしていただいて、改めて、〝足元”の影響力の大きさを実感しました。
また、体内の繋がりによる調整力も身をもって感じられました。
不思議で楽しい時間をありがとうございます。
具体的な部位としては、左肩は施術後の良い状態をほぼ維持できています。少し崩れても、良い状態に戻り易いです。
自分なりに感じた経過を下記にまとめてみました。
日常
体で不調を実感するポイントは主に、頸・左肩・背中〔ダン中当たりの高さ当たり〕。
頸   右側に鈍い辛さを感じるときが多い。
肩・背中   日頃から肩こりや背中の張りの実感はあまり無いが、人から指摘を受けて気づくことが多い。ダン中の当たりだけは詰まっているような辛さを感じるときがある。眠りが浅くなると、背中の張りのバロメーターとしているところがある。肩を動かすと痛みは無いがゴリゴリとした音が聞こえ、繰り返し動かしても音が小さくなることはない。施術を受けて、肩がとても楽になった実感があっても音がしなくなることはほとんどない。
施術前〔8月1日〕
歩行時に右脚に突っ張り感あり。
左肩は内旋気味で、動かすと痛みは無いがゴリゴリと音がする状態。
頸は右側に辛さを感じやすい。
当日は日頃滅多に無い頭痛あり。
施術時
先生のポジションによって皮膚ごく表面に反応が起きる。
聞かれなければ気づかないくらいのものかもしれない。
先生が左半身側にポジションをとっているときのみ、ピリピリザワザワとした何かを察知したかのようなわずかな感覚が起こる。足元よりも肩に近い方が若干強くなる気がする。
その後は自分の身体に起きる反応に気を取られて、どこを触れられていたときの反応か、もしくは触れられていなかったときの体験報告ものかも記憶が定かではないが、腹部と左肩が連続して小さな円運動を続ける。同時進行で、右半身へのアプローチのときは右半身に、左半身へのアプローチのときには左半身に小さな動きが起き、最終的に脊柱が下から首の方へ波打つように反応して左右が連動する感覚となる。腹部も最後は円運動から縦方向〔頭⇄足〕運動となる。右頸にも響く感覚ある。
施術終了後
直後
左肩を回す動きをしてもゴリゴリとした音がしなくなっている。左肩の内旋は解消し、肩峰を遠くに感じる。
歩行時の右脚の突っ張り感無くなる。
右頸の辛さと頭痛は残るが軽減している。
翌日から一週間
左肩のゴリゴリと音がする状態無し。
右脚の歩行時の突っ張り感無し。
頸の鈍く辛い感じと鈍い頭痛続いている。
仰向けに寝て、背面と床の接地している感じを意識すると、以前よりも反応が良い気がする。
施術時に小さな動きを続けていた左肩が、施術終了後に大きく変化していたのを実感できたことで、小さな反応にゆだねる意識が強くなった気がする。
10日後頃
膝を伸展するとできていた右膝内側上の盛り上がりが目立たなくなり、左右差が気にならなくなる。
気づくと頭痛無くなっていた。頸の鈍い辛さも。頭痛は、軽い熱中症によるものだった可能性がある。
左肩は内旋気味になってきても、軽く手を当てていると改善が感じられ、身体の反応が良くなっているように感じる。ゴリゴリ音もすぐに解消する。
20日後頃〔8月20日〕
シーカヤック初体験。終了時カヤックから降りようとすると、右脚がつっぱる感じと、正座後のようなしびれと上手く力が入らない感じがある。数分かからずに元に戻る。
夜、膝上の盛り上がり右が目立つが位置は真ん中。
肩のゴリゴリ音は数回回すうちにしなくなる。
頸の辛さの再発無し。
セッション2

施術前

歩行・写真撮影の後、うつ伏せ、仰向けの順で施術が行われた。
うつ伏せ
頸の向きはどちらでも良いとのことなので、顔を左に向けたうつ伏せ姿勢をとる。
うつ伏せなので先生のポジションはわからないが、本日は左下肢からアプローチが始まる。
大腿後面遠位の内側に軽く触れられる。乳頭の高さ当たりで胸郭よりも小さい楕円運動を感じる。左大腿後面のときは、左半径は小さく右半径が大きい惑星の軌道のような楕円。体の左右をまたがるような大きな横方向の反応は前回には無かったため、新鮮な感じ。(右大腿部のときは軌道が左右逆になる。
)ふくらはぎに軽く手掌を置き、四指でふくらはぎを外に倒されると、連動して起立筋が同じように外側に倒れるような感覚があり、肩甲骨内縁が持ち上がる感じがする。
再び、大腿後面遠位を先ほどよりは少し強く触れられたように感じると、別の部位が先ほどよりもはっきりと反応する。
左臀筋に触れられると、ダン中あたりにそこだけ強い拍動が起こり、自分の身体の反応に驚く。尾骨に触れるときにはダン中の拍動は認識しなくなる。他の部位の反応を感じる。
肩関節と上腕を軽く支えられた状態で肩関節周囲の小さな動きを感じる。
頸と頭の”心地よい位置”が変わっていくために、自分で位置を微妙に調整しているが、施術が左半身の後半になると調整する間隔短くなっていく。最終的に、頸に若干のテンションがかかる位置に置いておきたい衝動に任せているタイミングで、施術が右半身に移行する。顔を右に向ける。いつもなら、錆びた瓶の蓋を開けるときのように少しずつぎこちなく頸を回旋させざるを得ず、右向きになった直後は右肩が浮いてしまうため、今回もゆっくり感覚を確認しながら顔の向きを変え始めるが、スムーズ過ぎて肩透かしを食らった感じ。右肩はベットから浮かずにいられる。

仰向け
パーツ単位で重心をかける場所をイメージしていくのに慣れていないことを実感した。

椅子に腰かけて
下腿に重心を乗せる意識を促されるが、乗って無いのがわかるが乗せるの難しい。先生が軽く触れると、股関節屈曲と骨盤後傾が同時に強く起こったように不自然さを感じる姿勢になり頚椎も同じ角度で屈曲しているように窮屈さを感じる。次のアプローチで窮屈さ無くなる。

歩行
右股関節がニュートラルになった感じ。右鼠蹊部がスッキリして軽くなる。しかし、股関節の自由度が増した分、慣れない不安定さを感じる。右脚の突っ張り感はない。

写真
みぞおちがスッと上に自然に引きあがってる。

帰路
右股関節が軽く、関節の広がりを感じる。感覚がクリアに感じられる反面、負荷も感じられ、筋肉痛になるのではないか…と感じる。実際にはならなかったが…。

翌日
出勤時、右股関節は昨日の帰路と同じ感覚継続。右肩関節は骨1つ1つが独自して感じられる。つまりがないということか…。肩甲骨と肋骨の間にも空間を感じる。
仕事終了後、肩周りと背中にだるさを感じる。
翌々日
肩周りや背面がニュートラルな状態になったのに、その分、無意識に肩周りを固めてつかってしまったのか、右肩を上げる動作でゴリっとした音とわずかな引っかかりが出る。左肩もわずかに引っかかりあり。
3日後
首が身体の真ん中に乗っている感じがする。
4日後
歩行時、両脛骨にしっかり体重が乗っている感じがする。
5日後
昨日、重めの荷物を肘にかけて歩いていたせいか、右脚の足運びに違和感あり。股関節から少し巻き込むような、右膝がスムーズに動けていないような気持ちの悪さがある。
7日後
肩周りの引っかかりやゴリゴリ感ない。自己回復力が増しているのか、今回はヒモトレ以外のセルフケアもほとんどしていないのに肩周り改善。首も身体の中心に乗っている感じがして頚椎のつまり感ない。右股関節は内旋気味に感じられる分、ほんの少し右膝に違和感を感じるが、仕事中の姿勢のとり方の影響とも感じている。施術を受けるようになったことで、足元、土台の重要さを身をもって再認識し、仕事中の姿勢に改めて意識が向いたことで、備品などの影響で足や膝のポジションが置きたいところに置けず、身体の感覚に逆らって姿勢をとっている自覚が以前より強くなった。今後の大きな課題をもらった。

セッション3
横向きスタート
どちら向きからでも良い、との先生の言葉に、明るい窓に向く左側を上にした横向きを選ぶ。
左脚は90度くらいの屈曲位で下腿をクッションにのせる。
先生が背面の位置に立ったときに、感覚としては2、3メートル後方に囲むような薄い幕に覆われているような少し暖かい安心感というか心地良さが感じられる。頭頂方向に立たれると、何となく嫌な感じ。
先生は背面後方のポジションからアプローチをスタート。
触れられているのかどうか感覚がない。少し経って、仙骨がキュインと歪むような感覚があると、直後から左仙腸関節が緩んでいく感じがしてから次第に股関節の屈曲位はそのままに仙腸関節の広がりに合わせて左脚が前方に伸びていく。ジワジワと伸び、伸びきると動きが収まり、次に脊柱方向に身体が伸びる動きがでる。姿勢が整えられた感じ。そして、骨盤下面が広がり始める感じがある。次第に左大腿部が上半身の方に上がってくる。先生が動きを補助しているのかと思うほど、促される動きを感じる。その後、左の腸骨と右腸骨の繋がりを感じ、その日、内旋を感じていた右股関節が開いていく感覚あり。動きが収まったところで、右向きに姿勢を変える。
右向きでは、先生のポジションから受ける感覚も変わり、頭頂に立たれても不快感ない。
右向きでは、骨盤周囲にあまり動きの実感はなく、首の感覚に変化を感じる。
仰臥
膝を曲げて足底の位置を定めたら、大腿骨を腸骨に重心乗せる感じ。
上肢も肘軽度屈曲位で、垂直方向に腕を挙げる。肩甲骨に重心を乗せるイメージ。はじめはは力で姿勢を作っていたが、先生の言葉かけによるアプローチで肩関節前側緊張が緩み、体幹前面の力が抜けたのを感じる。
座位
前回よりも脛骨に重心が乗るようになったきた。
上肢をゆっくり外転。
左・ 90度辺りで軽く音がするが可動制限受けることは無い。
 右・ 三角筋真ん中辺りに、外転位90度辺りで軽く引っかかりを感じが同じく可動域制限はない。
  上体を若干前傾させ、頭頂の少し上で先生から施術を受けると、左右とも、動かし易くなる
上肢をゆっくり伸展。
外転のときと似たような感じある。
先生の施術後、スムーズさ増す。左肩のプチプチっとした音は外転のときとと同様に若干残る。
歩行
歩き始めは、体幹の中心辺りに身体のまとまりを感じて、四肢の感覚がぼんやりしている。次第に四肢の感覚が出てくると、左右の足底の着地感の差が強く感じられる。左がベッタリ面で着くように感じるのに対して、右は足首若干内旋気味に床に着地し、踵中央と母指球と第2指付け根の間辺りのラインで着地している感じがある。
終了後、写真で骨盤の角度が変化し、下肢の横脚傾向が改善し、二本足でしっかり立っている感じになる。
数日後
床での開脚すると、自然に骨盤が起き、坐骨が落ち着く。以前は、下肢伸展位では骨盤が起きても安定した姿勢が取りずらかった。開脚角度は大きく変わらないが制限を受ける位置が変わっている。
5日後
久しぶりのヨガ。頭頂部を床につけて首に負荷がかかる姿勢をとっても、首に不快感、不安感がない。座位で呼吸を意識すると、身体の中心が真っ直ぐ伸びて心地よい空洞を感じる。
仕事で無理な姿勢を取らざるを得ないときに、違和感を以前よりも強く感じるようになっているため、違和感を減らすように心がけるようになった。

 

セッション4
ここまでの経過
ロルフィングを受けるようになり、首がしっかり真ん中に安定している心地良さを感じられるようになった。身体がしっかりしてきている。身体への安心感・信頼感が増している。気づけば外出頻度も増えている。
当日
ウォーキング
写真撮影
下肢内側と骨盤へのアプローチ
横向き
先生が足の裏側を通ると圧迫感のようなものを感じ、足下斜め後方からアプローチスタート
骨盤の角度が少し前傾、仙腸関節がふんわりしたように感じる。その後、下側になっている右脚が、ほんの少し屈曲していたが次第に伸展していく。右膝内側にぼんやりとした塊のように感じる違和感が軽減していき、他の部位と同じように気にならなくなる。
仰臥
先生の言葉かけに応じた、自分の身体への意識の仕方に慣れてきている。
座位
前回よりも下肢に重心が乗りやすく感じる。
立位
上肢の外転・伸展
前回は肩関節に意識が集中し、三角筋がとても気になったが、今回はどちらの動作も全身の連動が感じられ、支点をはっきり感じない分、肩関節自体がほとんど意識ず気持ちよく身体が伸びる。抵抗感も引っかかりもない。
ウォーキング
右足裏が面で着地している。右足指もゆったりとして感覚がある。前回は右股関節のスッキリ感を心地よく感じながらも不安定な動きに感じていたが、右股関節がスッキリしながらもとても安定感ある動きをしていて、頼もしい。
当日帰り道
肩からかけるカバンと手荷物の重さに身体がぶれない。
最近、重い荷物を持って歩くのが苦痛なので、買い物の量を調整するだけでなく、少しでも荷物を軽くしようとして、カバンそのものの重さが軽いものを選ぶ傾向が強かった。それが、重さを感じる感覚が変わっていることに気づく。
数日後以降
朝の目覚めが良くなっていることに気づく。以前は、頭に薄く白いモヤがかかったような不快感を感じることも多かったが、今は、頭がスッキリしていることが多い。
体調の変化があっても、頭と目がスッキリするこの感覚が持続するのは、久しぶり。荷物に対する自分の体の反応に驚く。
セッション5

当日のコンディションは、寝不足なこと以外は体調面でとくにきになることはない。

下肢前面と骨盤
仰臥
先生のポジション
左足底外方方向…左半身が黒っぽい霞のようなものに覆われて、左外方に引かれる感じ。首の右側真ん中もピンポイントで左外方に引かれる感じがする。
首の右側真ん中の真横…首の真横あたりがくぼむようにピンポイントで曲げられて頭と首の境目と首の付け根が右側に引っぱられる感じがする。
右足底外方方向…首の右側に感じていた矯正される感じから開放されて首が楽になる。脚が涼しく爽やかなな感じになる。
→右側足底外方方向からスタート

先生が右の腓骨に触れると右半身で腓骨からみぞおちをつなぐラインが右外方にパタンと開き、内側のものが表面に若干せり上がる感覚になる。それに伴って右骨盤の内側も心地よく緩む感覚がある。

右大腿部の前面では、ひんやりとした感覚から触れているのが先生の手ではないことがわかる。急に体の反応リズムが変わる。スピードが速まり、反応も強くなる。それまでは右半身に反応を感じていたが、仙骨を介して左半身に横断したかと思うと、左肩関節周囲が強く反応し出して動き、次第に左上肢が外転し前腕がベットからはみ出しているのが反応が継続する。

右膝を立てた姿勢で大腿部の真ん中を意識するように先生から言葉かけがあり、先生が足部表面、とくに第四指五指から足背にかけて繰り返しアプローチすると、右背面、右骨盤のベットとの接地面積が増して右外側がベットにしっかり着いている実感がでる。
右膝を立てたまま左脚にも同様のアプローチがあるが、左は全く感じが異なる。先生が触れるポイントを通る縦方向のラインが、自分の呼吸に連動して全身伸び縮みするのを感じる。引っかかりなく、つま先から頭まで伸びて縮むので呼吸も深く柔らかくなる。

腹部を触れられると、ピンポイントで喉仏に反応を感じる。そこを中心に回転しようと右回転左回転しようとするがうまく回転できずに“つまり“のように感じる。声かけを受けながら腹部の回転運動をするうちに喉のつまり感は軽減する。

座位
今までで一番大腿部がスッとしていて股関節からのつながりを実感できる。

歩行
右大腿部が頼もしい。股関節、大腿部、膝関節、下腿、足部の連動に無理がなくとても気持ち良く連動している。後頭骨下縁のつまりもなく、頭はちょこんと首に乗っている感覚で重さをあまり感じない。

翌日
仕事中に膝を着いて軽く曲げた姿勢をとると、今までには感じなかった関節の遊びを感じる。緩さというか可動性が少し違和感というか姿勢へのわずかな不安を感じる。

翌々日
右脚、股関節から内転筋の走行ラインに突っ張り感を強く感じる。体操などで軽めに対応。

三日後
右脚の突っ張り感、軽くはなるが残る。

四日後
膝、脚とも、仕事中を含めてほとんど気にならなくなっている。首の右側につまり感は感じる。

一週間後以降
右脚、気にならなくなっている。首はたまに気になることがある。
左肩関節を動かしてもゴリゴリ言わなくなっている、のは継続。

今まで、右膝が気になることはありましたが、あくまでも他の部位からのしわ寄せを受けているのだと考えていました。けれど、先生のセッションを受けて自分の体の経過をみているうちに、幼少期の記憶がクローズアップされ、実は右膝が大きなポイントなのではないかと思えてきています。今後の経過が楽しみです。

セッション6
当日のコンディション
首の右側にたまに詰まり感がある。
下肢後面と骨盤
伏臥
いつもは自分の左サイドに先生がポジションをとると、ネガティブな感覚が生じていたが、本日は、先生が右上方にポジションをとると、右肩関節周囲がうずうずし始め、実際に小さく動いている気がする。結果として肩関節が詰まるような感覚になる。先生が左に移動すると、右肩関節の詰まりはとれる。
左下腿からアプローチスタートし、大腿部、臀部へと進む。ベッドに乗せていた前腕をベッド下に落とすと、右の前腕が肘を支点に円を描いてグルグルと回り出す。形を変えながら様々な円軌道を描く。施術が右脚に移っても右前腕が反応し続ける。
仰臥
両膝を曲げた姿勢。
左背面がベッドに密着している感覚なのに対して、右半身は外側が少し浮いて左に回旋気味に感じる。先生からの施術で左右がフラットに着いてる感じになる。
座位
前回、前々回に比べると、座った瞬間は、上手く大腿部と下腿に体重が乗らない感じがしたが、股関節の開き方、足部位置や向き、足首の調整などを先生が行うと体重が乗ってくる。
立位
左右の体重移動では、今まで使わられていないところが使われている感覚がある。
ウォーキング
右恥骨脇辺りが詰まる感じがする。
(帰宅時以降、気にならなくなっている)
翌々日
仕事で、久しぶりに床(床面にマット)での施術をする機会がある。ベッドでの施術以上に、ロルフィングを受け始める前と後での身体と身体の感覚の大きな変化を実感する。以前に私の床での施術を何度も見たことがある同業者の友人からも、以前よりも身体が安定していて施術しやすそうにみえたと言葉がある。
施術姿勢をとるときに、身体の中に指標を感じられるようになってきたため、私の身体にとっての自然な姿勢が、安定した姿勢になってきたかなと思いました。身体の指標を感じられる安心感を感じました。
セッション7

当日のコンディション
朝から鈍い頭痛がする。イネ科のアレルギーを持っているためか、鼻をかむほど鼻水が出るわけではないが鼻がスッキリしない状況。

顎、鼻周囲と頭

仰臥
肘を曲げて、手のひらをを下に向けている姿勢。
手の下には半分くらい空気を抜いてあるボールがある。

上肢末端からスタートして順次体幹方向へ先生からのアプローチがある。ベットに横になったときは肩周りのぎこちなさが気になったが、施術が進むに連れて、同じ姿勢が楽に感じる。
首への施術は顔を左に向けて右側から。単純に緩む感覚。顔を右に向けて左側に触れられると、右手の母子球の人差し指側に痛みを感じる。その痛みは、強弱はあるが左側に触れられる間中続く。途中、頚椎付け根の棘突起あたりにピキッとした痛みが出るが左肩関節あたりからかくっと音がして棘突起あたりの痛みは無くなる。
顎のラインを外側から触れられるとすぐに唾液が出始める。とくに右側に顕著に感じる。
口の中から、上顎、下顎に施術を受ける。顎関節の噛み合わせがふんわりとし、モノを噛まなければ摩擦が生じていない感覚になる。口元も緩んでいる気がする。
鼻の穴への施術の後は鼻呼吸が楽になる。明確に気道が感じられる。

終了後、朝からの頭痛が軽減する。

当日夜
鼻はアレルギーの影響でスッキリしない感覚があるのに、通り道が大きく広がって鼻から空気がタップリ入ってくる。顎もふんわり感が継続していて唾液も多い。

翌日
仰向けに寝ると今までの枕の高さがしっくりこない感覚がある。
痛みや違和感は全く無いが、仕事上で左手が若干使い勝手が違う感じ。重心の位置なども意識してみるがなんとなく感覚が違う。(この感じは1週間継続。)
鈍い軽い頭痛が継続。

翌々日
右脚下腿の外側に温風が当たったように感じる瞬間がある。
4日後も同じ瞬間がある。
5日後以降は、その部位自体が熱感を持っているように感じる時間がある。

毎回新しい発見があり、自分の身体をとても新鮮に感じて楽しんでいます。
ありがとうございます。

セッション8

当日のコンディション
アレルギーの影響で、鼻はスッキリしない。
後頭部から首の付け根の周囲にかけて軽い違和感がある。鈍く軽い頭痛。
頭痛は出ても頭はスッキリしている。この感じは施術を受け始める前と大きく異なる。

伏臥
向きやすい左向きのうつ伏せを選ぶ。
左肩の下に少し空気を抜いたボールを入れ、肩の高さまで上肢を上げて肘関節は屈曲位で挙上。
左脚も股関節軽度屈曲位。右側は伸展位でスタート。
左大腿部後面の遠位から施術が始まる。触れられると頚椎と胸椎の境目あたりに響く感じがする。
左上腕を繊細なタッチで微妙に位置を変えながら触れられると、頚椎と上部胸椎の棘突起から左肩にかけてこんがらがっていた糸を少しずつ解いていくような感じで左肩首周囲が変化し続ける。
首の向きを右向きに変える。今までならば、この動作は錆びたネジを回すようにぎこちなくゆっくりとしかできなかったが、摩擦や不安無く動いて自分で驚く。
下肢と上肢のポジションも左右入れ替える。右側への施術は短時間で、同じ姿勢のまま左脚後面へ。布のような緩衝材越しに治療具で、先程よりも強めの施術。首の付け根周囲、とくに左側に強い反応がある。左肘関節が屈曲してきて強く反応している首の付け根周囲にテンションがかかる位置に動く。私の意志なのか反応なのか区別がつかない感覚になる。小刻みにプルプル震えながら速く動く。次第に胸部と連動した動きになってくる。全ての動きが首の付け根周囲に向かっているように感じる。

仰臥
両膝屈曲位。右膝の脛骨粗面周囲を治療具で叩かれると、仙骨と後頭骨と首の境目、首の付け根あたりにクリアに響く。強く響くが心地よい。左脚では後頭骨下縁に響く。
再び右脚に戻る。後頭骨下縁に響くがそれまではピンポイントに響きを感じていたのに対して、広がりを持って首まわり胸回りまで響く。
足部を叩かれると、体幹がベットに対してフラットに寝ている感覚になる。
膝関節周囲を叩かれると、首の付け根のつまり感が緩み、さらに現状の姿勢が楽になる。

座位
首周囲が楽になっている。

歩行
骨盤がキュッと三角形に絞められている感覚があり、股関節が少し不安定に感じる。
踵周囲に治療具で刺激を受けて、再び歩行すると、骨盤が緩み歩行が安定。両足裏の着地の感覚が揃っていて、歩行がとても気持ち良い。

当日夜
枕との違和感なくなっている。

翌日以降
頭痛無し
今までは歩行時に左右の着地感の違いが違和感となって何となく気持ち良くなかったが、靴ともしっくり馴染み、歩行を快適に感じている。
首周囲の違和感忘れている。

自分の身体への信頼感が増して、とても心地よいです。身体の中に指標ができたことで動きが変わっているのも感じらています。本当にありがとうございます。

セッション9

当日のコンディション
前回気になっていた頭痛、首の違和感はない。
最近また左肩を動かすとゴリゴリいうようになってきている。
歩行時の足部の感覚快適。
体幹のしっかりとした感じ継続。
首を動かすと太く盛り上がっていた胸鎖乳突筋が人並みの太さになっている。

横臥
右側を上になる姿勢から施術を受ける。右上肢挙上。左上肢は体幹の背面側に。右脚は伸展位。左脚は屈曲位。
頭部を先生が細かく触れていくと、頭部表面の膜が複雑に変化していく。
下腿・膝関節に治療具で刺激を受ける。仙腸関節や腰仙関節・股関節に急に動きが出て反応する。固まっていた関節に柔らかさを感じるようになる。
再び先生が頭部に触れると、頭部の膜が変化し続け、右頭部側面が均一に広がった感覚になる。反面、左後頭部がキューっと縮んで締まる感じになる。
反対向き。頭へのアプローチで左後頭部の縮み感覚軽減。首左側面へのアプローチで首左側面の奥がゆっくりと緩み、残っていた左後頭部の縮み感覚がとれる。同時に左肩の三角筋の正中に感じていた硬くて太いスジのようなものが消える。

仰臥
両脚屈曲位。ベットとの接地面を感じると、左右差があり、首の付け根に少し脱力できない詰まり感があるが、施術を受けると、左右差がなくなり、首も含めて全身脱力。

座位
頭部に先生の手の支えを受けながら前傾し、足底で押し返すイメージで姿勢を戻す。先生の支える手のポイントが変わりながら数回繰り返す。首、肩がぶら下がる感覚が心地よい。

歩行
今までは、体に軸が感じられても首で途切れていたが、首がすっと上方に伸びて、その中心に軸となるラインを感じる。骨がきれいに乗っている感じ。頭、首スッキリ。前回までは、しっかりと足底が接地している心地よさはあったが、左右の動き方の違いが違和感としてどうしても残っていた。それが、今回終了後には、足底の接地、足部の動きが揃っていて歩行時の足がとても気持ち良い。

終了後
眼鏡をかけると視界のクリアさにびっくりする。
首から肩にかけてのラインの脱力感、近年記憶にない。
前回は舌下腺から唾液が急に出てきたが、今回は顎下腺が活発に活動する。

翌日以降
頭のスッキリ感継続。
脚の調子の良さも継続。
首も右側面中部の不快感も含めてその後すっとしている状態が継続。仕事の後などに体の様子をチェックしていると、無意識に調整したくなるのは首の付け根のようで、首の付け根をやじろべえの支点のようにして両肩を動かして自然と調整している。
頭がスッキリしているおかげで落ちていた思考力も働き出している。

おかげさまで、自覚をしていなかった部位も含めてコンディションが良くなって、根本のエネルギーが増している気がします。ありがとうございます。

セッション10

当日のコンディション
首の付け根周囲に若干の違和感を感じるが、そこ以外はとても調子が良い。体幹と首・頭の軸も感じられる。
歩行
左右とも、足底の着地感がしっかりしている。
仰臥
右膝蓋骨周囲から施術が始まる。右大腿前面へのアプローチのときに、上部胸椎の右側面の軽い癒着のようなものが剥がれたような感じになる。先生のアプローチが下腿に移ると、左肩関節が反応し続ける。次第に内旋していき掌が下向きになる。この時点で初めて左掌は上向き、右掌は下向きにして寝ていたことに気づく。下肢への軽い抵抗をかけるアプローチの後、先生の声かけに合わせて使ったところを休める意識をもつと、右半身の脱力・伸展を感じる。同時に、左肩関節周囲、左上肢も脱力・伸展する。右膝関節屈曲位でのアプローチでは、脊柱ラインに反応を感じる。腹部に触れられると、頚椎の終わりから胸椎の始めにかけてアプローチを受けている感じがする。
左側のアプローチは下腿から始まる。触れられているのは下肢なのに、頚椎下部から胸椎の始めにかけて、いろいろな角度から弱い刺激を受けている感覚がある。頭部へのアプローチでも同様の反応を感じる。知恵の輪を外すように、複雑な制限を少しずつほどいてもらっている感覚がある。
鼻骨へのアプローチを受けていると、昔の記憶がよみがえる。小学生の頃に、勢いよく振られた玉入れ用の太い竹の棒が思い切り鼻骨に当たった記憶が。
座位
頭頂部のある方向を意識し、上半身を前傾して戻す。踵に重心を乗せることを意識しながら戻すのが上手く実感できていない自覚あり。
歩行
本日最初の歩行もスムーズだったが、終了後の歩行と比較してしまうと、最初の歩行は、足部・膝関節、股関節と部位ごとの感覚がそれぞれあっ終了後の歩行は、全身繋がっている空気人形のような感じ。からだの軸はあるが、関節ごとの個別の負荷を感じない。首の付け根も軽く、からだの軸が首の付け根で途切れない感じ。全身軽い。
翌日以降
首の付け根周囲のつまり感無い。首から肩にかけて自然に伸びている。
テレビ番組の再放送の冒頭を見ると、ストーリーが素早く頭に蘇るようになった。先週くらいまでは、見たことは覚えていても、話の展開を忘れていて、ぼーっと見ていることがよくあった。覚えていないのかと思っていたが、そうではなかった。
4日後
過剰な防御反応がコミュニケーションの邪魔をしなくなっていることに気づく。
コンディションによる強弱はあっても、根本的な要因はメンタル的なものだと思っていたので、考えてもいなかった変化だった。
とくにコミュニケーションに困っていたというほどでもないし、僅かな変化なのだと思うけれど、自分の中では表現や表情に制限を受けている感覚があった。情報のインプットのときも、頭とからだ・感情の反応に違和感を感じることがあったので、ストレスなくインプットとアウトプットが行われるようになったのはとても気持ちが良い。
1週間後
骨盤周囲がしっかり安定している実感がある。
10回コースを受けている間、自分のからだに起こる変化が毎回とても楽しみでした。受けるに当たって、漠然とした期待はあったものの、今のからだへの変化は考えてもいないものでした。それでも最終日後の変化は1番の驚きでした。
この楽しみが終わってしまうのは残念な気もしてしまいますが、変化の継続を味わってみたいと思います。
本当にありがとうございました。
機会がありましたら、是非次のステップも体験してみたいと思っています。

安田登氏とのイベントに参加され、過去CS60施術体験もある方

以前、田畑先生と安田登先生との代官山でのイベントに参加致しまして大変興味を持っておりました。またCS60は 他でご縁を頂いており注目しているところです。
セッション1回目

セッション後の顕著な変化は慢性的な肩の凝りが消えていたこと、特に左肩の滞りが全くなくなっており爽快でした。
この夏の猛暑、直近に非日常的な日々が続いていたこともあり、疲労困憊、やる気の出ない状況でお伺いしましたが、セッション後は保留にしていた何軒かの事をやり始めておりました。また、返信待ちの知人達から立て続けに連絡が入ってきたり、と周りとのコミュニケーションが再開した感じがありました。
眠りも以前よりは深くなっているような気がします。

セッション中に特に興味深かったことは、田畑さんが私の周りをぐるっと回られた時に起ったカラダの中の動きです。以前参加した田畑さんと安田先生とのコラボで、どこに位置するかというお話がとても面白かったのですが、細かくはとらえられなかったのですが確実に何かが起こっていることを体感しました。
また、ある部分に触れられた時に、別の部分が反応するということを度々感じ、遮断されていたものが繋がる感覚もありました。
全体を通して、いつも外に向いている意識をカラダに集中して向ける事で蘇ってくるものを楽しませていただいた初回のセッションでした。

セッション2回目

あっという間の1時間、時計を見た時に本当にびっくりしました。
うつ伏せで左サイドをやって頂くと、自然にベッドに沈んでいきました。
明らかに右側は浮いていて、左側が沈んでいる状態でした。
右側もやって頂くと、カラダ全体がベットに沈みとても心地良く安心感がありました。その後仰向けになった時には、カラダが浮いていて不安定でした。
腰に何かを置かれた事はわかったのですが、最初はCS60とは思いませんでした。
とても小さい物に感じられたからです。
施術後にも少しお話しましたが、田畑さんの指で触れられた時は微粒子がフワッと舞う感じですが、CS60を置かれるともっと直線的な放射を感じました。
左足の甲にCS60を置かれた時に少し強い反応と金属的な匂いがしたような気がしました。
他で受けたCS60の施術ではカラダが身構えてしまい、また金属の触れた感触に嫌悪感もあったのですが、今回はイヤな感じもなく、静かに深く対せたように思います。
オマケですが、足の浮腫みが取れたのか、帰りに何度も靴が抜けそうになりました。

Rolfer’s note:

CS60の強く擦る基本的な使用法とは異なる、イールドを促したり、組織の微細な動きが引き出されるのに必要なだけの最小限の使い方をしました。

セッション3回目

1回目、2回目の施術、あお向けの状態で田畑さんが移動されると、カラダの中に波のような変化が起こることは感じるのですが、位置による感覚の違いはわかりませんでした。3回目の今回、横向きの状態になり移動されましたが、背後の足に近いところが安心感があり、足下から背骨に何かが通る感じがしました。
今回の施術で最も反応を感じたのが、右側横向きで、右脚に触れて頂いた時です。左肩が微細に反応し続け、勝手に動き出しそうでした。
逆サイドでも反応はありましたが、左肩ほどではありませんでした。
施術後、肩の凝りはなくなっていました。
カラダに軽く触れられると、眉間にも反応を感じました。詳細は覚えてませんが、触れらる場所により、もう少し上、目の奥あたりに反応を感じることもありました。
今回のオマケですが、帰りにマンションを出てすぐ、888ナンバーの車に遭遇しました。

セッション4回目

前日ほとんど寝ておらず、ドンヨリ状態でお伺いしました。
今回は左側横向き状態でスタート、前方頭の近くにいて下さったと思うのですが、頭頂から目の裏、背骨に通る感じがあり、どんどん緩んでベッドに沈んでいきました。
右側横向きでは背後に位置して下さったと思いますが、固まっていた背中が緩んでいく感覚でした。前回も一番反応を感じた左肩は、背後に立って頂いただけで肩が引っ張られ、また動き出しそうでした。脚の施術の時には眠りに落ちてしまっていたと思います。
骨盤周りの施術では、ボンヤリだった骨盤の輪郭が出てきて、存在が強くなった感じがしました。
右膝へのCS60の施術では、やっていただくうちにフワッと腹部に、右手中指に反応があったような気がしました。
帰路歩いている時に、あれ、私骨盤で歩いてる?と、ふと思いました。

Rolfer’s note:

今回もCS60の使用に関しては、基本的な使用法とは異なる、繊細な微細な動きが引き出されるのに必要なだけの最小限の使い方です。

セッション5回目

足下右サイドに立たれたときは、足裏から安定したエネルギーがカラダに入ってくる感じがしましたが、
左サイドに立たれた時は、違う感じ、ハスキーな感じのエネルギーが入ってくるような感覚でした。
右膝を立ててからのセッション中は意識がかなり飛んでました。田畑さんの手がすごく暖かいと記憶しています。
左膝を立ててのセッションはパチっとハマる感覚がつかめず、右の方が安定していたと思います。
ただ、左側セッションの際に、いつも反応する左肩がまた反応していました。
具体的にどこをやっていた時かは覚えていないのですが、右中指が強く反応した瞬間がありました。
今回セッション中は体感が薄かったのですが、終わってから腹部に空間ができ空気の流れのようなものを感じました。

セッション6回目

今回、うつ伏せからのスタート。
背中が無防備、不安定で落ち着かない、ベッドの高さもいつもより高い感じがして、宙に浮いているような感覚で臨みました。が、田畑さんに立っていただくと、カラダにエネルギーのようなものが入るような感覚があり、落ち着く感じがいたしました。
セッション中眠りに落ちていたのか、本当にあっという間で、1時間たったとは思えませんでした。また、骨盤周りは、前回同様体感があまりなく、CS60が登場したあたりで、何かが指先から抜けて行くような感じがありました。
仰向けになった際に、やはりいつもより高いベッドに不安感がありました。
カラダの在る場所が、心理に及ぼす影響が面白いと思いました。

土曜日に疲れ果てており、寝っ転がってフランス人パーカッションのCD、自然の石を叩き続けるミニマルミュージックを聴いていました。音が細胞に染み込んでいくようで、固まったカラダに心地良く響きました。気持ちいいなぁと思いながら聴くことはありますが、こんなに微細にカラダが反応したのは初めてのことでした。

昨日、右膝の痛みがなくなっていることに気づきました。
経過観察中です。

セッション7回目

軽く足の表面全体に触れていただいたのは、くすぐったい感じでした。が、
膝に丁寧に触れていただいた時は、とても心地よかったです。
顎、鼻の施術はビックリ、中から緩めるというのは初めての体験で、
上顎、下顎、、固有名詞を聞いて緩める場所へ意識を向けるのに、オドオド時間がかかりましたが、
チカラが抜けた時、小さな爽快感が広がっていく感じ、脳、首の後ろ、肩あたりまで、肩のラインが熱くなりました。
身体技法の講座に出ていた頃、骨の感覚がいまいち掴めないでいたのですが、理科の実験室にあったようなスケルトンを見せられた時に、
あーこれがカラダの中に入っているんだなぁと思った瞬間に繋がった感じがありました。その時の感じに似ているのですが、鼻の中を緩め、
空気の流れを感じた瞬間が何とも新鮮でした。
最後、股関節脇辺りにCS60を当てていただいていたのでしょうか?
この施術はとても気持ち良くカラダが整って行くように思いました。

右膝の痛みはないように思います。
最近、姿勢がいいですよねー、と褒めていただくこと多いです。

セッション8回目

右足を立てての仰向け状態、田畑さんが右足近くに立たれると、暖かいものが入ってきました。
頭の施術では首の後ろから、首の施術では眉間辺りから、緩んで抜けていく感じがありました。
すっと抜けるというよりは、♭フラットのついた変調で抜けていく感じ、初めての感覚でした。
頭の時だったと思いますが、鼻がフッと通った瞬間がありました。
背中の横ラインが熱くなり、ベットに沈んでいきました。背中ラインが緩みベットに沈むと、
背中に逆三角形の支えができたようで存在が増す気がします。
眉間辺りが緩むと、細かい粒子がキラキラ舞ってるような明るくなる感じがありました。

帰り道、腰が油をさしたようにスムーズに動いていました。
今週は立ち姿勢が軽かったです。
昨晩左鼻から鼻血が出ました。大人になってから、滅多にない事です。
右膝、立ったり、座ったりの時に特に痛みが出ていたのですが、治っているようです。
もう少し経過をみたいと思います。

セッション9回目

うつ伏せでの施術、前回のうつ伏せ施術では無防備で不安感がありましたが、今回は手も足もポーズを取って背中と接触していたからか、
背中の意識がクリアーで無防備感無しでした。
脱力感あり、またいつものどんな感じですか?の問いかけもなかったので、すっかり寝入ってしまい、詳細記憶ありません。

右膝の痛みはなくなりました。経過観察中に感じていた 少しの不安定さも消えたように思います。

先週末、JSバッハ ミサ曲の合唱コンサートに行きました。コーラスの響きが細胞に染み渡るような感覚が深くあり、プチ恍惚状態になりました。
家でCDを聴いている時も同じく、特に打楽器、人の声にカラダが反応するようです。

セッション10回目

マンションを出て道路を歩き始めた時、お尻が軽い!とまず思いました。

最終回の施術では、足から丁寧に整えて頂いている感じを受けておりました。
施術がはじまると、掌が熱くなりました。
背骨、頭、額の施術は心地よかったです。アタマの中が空っぽになっていくようでした。
CS60を右太腿辺りに、これまでの中では1番強く(他の方のCS60と比較すると全く強くありませんが)当てて頂きました。
実は太腿前は触られるのも最も苦手な場所なのですが、嫌だと感じることありませんでした。
後半、足の裏から放電しているような感覚がありました。

以前より、カラダからチカラを抜く事、ムダな動きをなくすことを実践したく、身体感覚の講座などに参加、そこから派生して、現在はお茶の稽古に通っております。ロルフィングの重力との関係を改善、調和するという施術は、今まで自分のカラダにのみ向けていた意識を、外へ向けるきっかけとなりました。外に向かう矢印も在り、バランスしている、という感じでしょうか。

経過を何となく見ておりましたが、広がりを感じられるようになったと思います。
膝の痛みがなくなったことも嬉しいことです。お茶の稽古が不安定になっておりましたので、膝を痛めてやめてしまわれる先輩方沢山いらっしゃるのです。

10回にわたり、有り難うございました。

出産後、慢性疲労で身体が力んでしまう

代官山ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」での安田登さんとのコラボイベントに参加頂いたことでご興味をお持ちになり、モニタープログラムにお申込み頂きました。

安田登さんのブログ

1回目

・施術中

仰向けに寝た状態で田畑さんが色々な位置に立たれて、身体にどのような感覚が出てくるかを見ました。右の頭の方に立たれた時に、背中から腰にかけてとても暖かく感じました。(この暖かさは帰宅しても仰向けに寝ているときには感じ取れ、2日ほど続いていたようです)

その後、脚に軽く触れるような施術をしていただいたのですが、左足に触れているときは左の股関節から骨盤が開いてゆくような感じと、足の裏から股関節に向けて繋がるラインが感じられました。骨の自分が感じられたようで、とても面白かったです。自分が思っていたよりも骨盤は幅があり、両脚の付け根は離れているのだなと思いました。

右脚では膝上の筋肉が動きたがっている感じがあり、しかしどのように動けばいいのかわからずに戸惑っているような感じがしました。田畑さんにそれをお伝えして、軽く触れる施術を続けていただいたところ、やはりこちらも骨盤が開いてゆく感じが出てきました。それにつれて、右下腹部の内臓の位置がズルっと変わる感覚がありました。

自分がこれほど股関節を緊張させていたのだということと、骨盤は広がりがあってのびのびとしているものだったのだということにとても驚きました。

首を左右に動かすと右側が向きにくかったのですが、施術の途中で左を向いた姿勢でしばらくいたときに、右耳のすぐ後ろに嫌な感じの圧迫感がありました。怖いという感情が出てきましたが、施術していただいているうちに空間が軽くなって消えました。それとともに、右鎖骨の付け根と右後頭部にあった詰まりのようなものも取れて右が向きやすくなりました。

・施術後

微調整をしてから歩いてみたときに背中側にも空間ができ、自分を包む空間がいつもよりも均等に広がっている感覚がありました。それと同時に気持ちも落ち着いたようです。

帰宅中、雑踏を歩いていて人や雑音がきちんと入っては来るものの気にならず、感覚が自分の中を通過していくような感じがしました。感じたこととそれに対して自分が反応してしまうことは全く別のことなのだと思いました。ロルフィングを始める前、私はSE*を受けており、これまで感覚を閉ざすことで対処していた「自分にとって快適でないこと」を見つめなおすようにしていました。「快適でないこと」を無視することをやめてみたものの、感覚を通過させるという事がうまくできなかったためにイライラしがちだったのかもしれません。また、帰りにバスに乗っているときの骨盤の感じが子供を抱いているときの感覚がして、この骨盤のスペースがないと落ち着いた気持ちで育児ができないのかもしれないなと思いました。

夜になってからは初めは右、続いて左も膝から下に成長痛のような痛みを感じました。夜何度も不思議な感覚がして目が覚め、なんとなく「これは下半身が組み変わっている感覚かな」という事を思っていました。あまりよく眠れた感じではありませんでしたが、起床時には睡眠不足感はありませんでした。

・後日

初日と比べると少しづつ薄れてきているような気はするものの、感じたことに対して飛びつかなくなったおかげかとても落ち着いた気持ちで過ごせています。子供と一緒にいてもイライラしにくいので、育児がとても楽だと感じます。また、相性が悪いと感じる相手との仕事でも今までよりも冷静に対処ができるので楽だと感じます。

私は小学校に上がる前に左右の足首を自転車の後輪に巻き込まれて大きなけがをしており、これまで、つま先立ちや足の甲を地面につけるような動きをするときに、足首が怖がっているような感覚がありました。足首をかばうために、身体に余分な力が入ってしまって不安定になるような感覚です。施術後2日してから、裸足で椅子に座っているときに、右踝の骨を中心に、地面につながっている感じがとても気持ちがよくて驚きました。怪我がひどかった左足は右足に比べると地面とつながっている感覚が少し弱いようです。

骨盤の上に身体をどう乗せておくと快適かがまだつかみきれず、迷っています。でも、ベンチに座った時に座骨が立っていて、骨盤のところまではある程度定まっているのかなという感じがします。

左の股関節に少しつまりがあるようです。左の大腰筋が伸びていて、右は伸びがない感じがします。これまでより感じ取れることが増えてきたように思います。

*SE は、Somatic Experiencing®の略で、身体指向のトラウマ療法。

2回目

施術中

今回はうつ伏せでスタートしました。先週と比べると感覚がわかりづらいと感じていましたが、ふと感覚を探しているときに息が止まっている自分に気が付きました。今回は結構触れる事の多い施術だったのですが、足の裏や腰や左肩甲骨の力が抜けている感じ、骨盤の中に納まっている内臓の感覚を感じているうちにうつらうつらしてきて、眠ってしまいました。眠りの中で短い夢をいくつも見ていて、夢の中で何かネガティブな言葉を言ってふっと目を覚まし、また眠りに落ちてネガティブな言葉を言う夢で目を覚ます…(繰り返し)という不思議な夢の見方をしました。実際には動いていないと思うのですが、膝下を動かしているような感じがして、肉体のほかにイメージの身体のようなものがあるのかなというような事を思いました。

施術が終わると今日は骨盤に「納まるべき場所に納まっている」というような感じがありました。歩いてみたら空間の密度が濃い感じと、右の足首にちょっと不安定さを感じました。微調整をしていただいたら頭上に空間が出てきたのが面白かったです。

施術後街に出たときに「まるで海外の街にいるようだ」と感じたのですが、それは音の聞こえ方が変化したせいでした。音の残響がよく聴こえて、音の質が硬質でくっきりしています。すれ違う人の会話がとてもクリアに聴こえるのですが、意味が欠落して、言葉ではなく音として聴こえてくる感じです。不思議に思って話を聞き取ってみようとしたら、わーっと引き寄せられてくような感じがあり不快だったのでやめました。音に圧力のようなものがあって、強すぎる音に圧倒されている自分も感じました。この音に圧倒される感じに、子供のころ、徒競走のピストルの音に圧倒されて動けなくなってしまって、いつも順位が後ろの方だったのを思い出しました。

空間は縦軸の感覚が強くなっているようで、頭の上に高い空が広がっている感じと、階段を降りているときに深く踏みしめている感覚がありました。脚が重く感じもしました。

子供を産んでから肩をすくめるような動きをすると鎖骨に痛みがあったのが9割方なくなったようです。

電車の中で、首を右に傾げて考え事をしているとき、息が止まってぎゅーっと引きずり込まれるような感じで身体の広がりを失っていることに気が付きました。言葉の意味を聴き取ろうとしたときに引き寄せられていくのと似た感覚で、自分がいる収まりの良い場所から引きずり出されるような感覚です。気づいてから首を右にかしげるという動きに気を付けて生活しています。

感覚に集中するときに呼吸が止まっていることについて伺ったところ、田畑さんが「高いところから見下ろすように、もっと軽い感じで感覚を眺めるといいかもしれませんね」とアドバイスをくださったので、身体にきちんと納まりながら感覚を見渡せるというのができたらいいなと思います。

帰宅してからはひざ下と鎖骨に成長痛のような痛みが出てきました。

・施術後1日目

朝はネガティブな感情の夢で目を覚ましましたが、その感情を引きずる感じでもなく、フラットな気持ちで動き出しました。

ロルフィングから帰ってきてから、肌が露出している部分に小さいもの(髪の毛とか蚊とか)が触れるような、もぞもぞとした感覚があります。ロルフィングからきているのか、季節の変わり目で肌が敏感になっているのか(もともと秋口は肌の調子が悪くなりがちです)わかりませんが、 子供の頃は散髪で切った毛が皮膚につくことや毛糸のセーターが肌に触れてチクチクすることが耐えられなくてよく泣いていたのをふと思い出しました。

 

・施術後2日目

鎖骨の痛みはなくなりましたが、背中側の重さを感じます。リュックを背負っているような姿勢になっているようなので、気づくたびに身体を戻していましたが、とても肩が凝ってきました。

二の腕と肩甲骨をストレッチしてみたら気持ちがよかったので時間を空けて何度かやっていたら背中も軽くなりました。首が長くなった感じで快適です。夜になってから思い立って肩甲骨を動かしてみたらよく動くようになっていました。

・施術後3日目

1回目のロルフィングで骨盤が緩んでから、立っている時の脚に違和感を覚えることが増えました。膝をロックして内股気味になっている感じで、この感じは何だろうと考えていたのがやっと言葉になりました。それは「子供」「幼児」でした。

最初は嫌悪を感じたのですが、ふとこの子供は子供だった頃の自分の感覚の残像であるような気がしました。私は子供の頃の自分の感覚についてすっかり忘れていて、どういうわけか自分は昔から鈍感な方であるように思っていたのですが、2回目のロルフィング後に思い出した子供の頃の感覚を思うと、子供の頃の私は色々と敏感すぎて大変だったのだろうなという気持ちになりました。でも今の私が子供の感覚を違和感として感じているということは、もう私にとってはこの子供の感覚は自然な感覚ではないのだなと思います。そんな風に感じたら、何故かこの感覚は出てこなくなったようです。

 

3回目

施術中

今回は横向きでの施術でした。手に動きたい感じが出てきたのでその感覚に身を任せてみました。我家の4歳児が座って遊んでいるときによく足の指を猫のしっぽのように動かしていますが、今まで気がつかずに無意識に止めてしまっていただけで、日常の中での私の身体も、特に目的や意味を持たない動きをしたがっているのかもしれないという気がします。無理に身体を止めていないか少し気を付けて生活するようになりました。

頭から肩にかけてふわっと暖かい毛布で包まれたような感覚がしたので「身体のすぐそばに田畑さんがいらっしゃるのかな」と思っていたら予想していた位置よりもだいぶ遠くから声が聞こえてきたり、CS60?を脚に当てていただいたときに貧血のときのように足元に向かってすっと何かが引いていくような感覚があったり、下腹部の空間が広がるような感覚があったりと、今まで感じたことがないけれどはっきりした感覚もありましたが、今までよりも感覚がわからないと思うことも増えました。でもそれはそれでいいかなという感じもしてきていて、少しゆったりした気持ちになれているように思います。

施術後は左右の腕の上がりやすさを調整していただきました。右肩が引っかかっていたのがほぼなくなり、右肩甲骨の内側の引っかかり(10年近く前の亜脱臼の影響だと思います)もほぼ解消されました。

帰り道、ポケットに手を入れて歩いていたらコートの生地が触れている手の甲がじんじんと暖かくなってきました。面白いなと思いながら歩いているうちに、背中や脚など服が触れている場所あちこちにその感覚がでてきて、「皮膚がある!」と思いました。自分の身体を包んでくれている皮膚を頼もしく感じました。2回目施術後からあった、強い音の圧力に驚いてびくっとしてしまうことが少なくなりました。

前回は踏み込んでゆく感覚が強く脚を重く感じましたが、今回は歩いているうちに「地面から支えられている」という逆ベクトルの力を感じるようになりました。地面からの支えが骨盤を通って肩甲骨まで来ていて、その上に首が乗っている感じです。首を左右に倒すと、今まであった引っかかりがほとんどなくなっています。左右にねじるような動きではまだ引っかかりがあるようです。

前回の施術後に感覚の残像のようなものがあるのを感じてから、感じたものをずっと持っているのではなくて、流れて変化していくままにしていくよう心掛けるようになりました。そうやって見ていると痛みが出ることはあっても、痛みに居続けることがあまりなくなったように思います。クリスマスツリーのライトのように、あちこちに色々な感覚が灯って消えてゆくのを眺めている感じです。

歩いている途中から動悸と過呼吸になりそうな感覚があったのですが、胸郭のバランスが変わったのかなと思いあまり気にせずにおきました。夜はドキドキしすぎてあまり眠れませんでしたが、起床後だるさはあまり感じません。

・施術後1日目

田畑さんの量子波タッチのWSに行きました。イールドの説明を聞いたことで、施術中の背中が暖かかくなる感じで起きていることのイメージがつかめて、寝るときに身体をイールドの状態に持っていきやすくなったように思います。ペアワーク中に短時間ではありますが眠れたのでとてもすっきりしました。ヨガのシャバアーサナで眠ってしまったときのような感覚の眠りだなと思いました。また、地面に手を置いた時に、とても親しく頼もしい感じがしました。

・施術後2日目

過呼吸になりそうな感じは治まり、動悸はたまに感じるくらいになりました。

立ち眩みがしたり、身体の重だるさや痛みなどの生理前・生理中の不調がほぼないことに気が付きました。あまりに普段との差がないので不思議な感じがします。

車の座席の座面に支えられている感じがとても頼もしく感じます。座っていても寝ているときと同じように全身の疲れが回復している感じが出てきました。

食事に関して、食べたい感じとともにこれ以上食べたくない感じも強く感じるようになりました。身体が快適な量の食事というのはこれまで自分が思っていたよりも少ない量なようです。食べたいと感じたときは我慢せずに食べて、もう食べたくないと感じたら残してでも食べるのをやめるようにしています。

・施術後3日目

気乗りしないボランティア仕事をしに行ったら風邪をひきました。熱は出ても微熱なのですが、節々と喉が痛むのでキャンセルできる用事は全てキャンセルして、自宅でゆっくり過ごしました。節々の痛みがあってもイールドの感覚で寝転んでいるとふわっと気持ちよくなって眠ってしまうので、比較的気分よく過ごせています。地面との繋がりが心地よいので、時々少し身体を動かしてみたりもしています。

・施術後4日目

風邪がよくならないけれどどうしても買い物に出なければならず、重い荷物を持って坂道を登っていた時にふと「苦役をしている人」のようなイメージが出てきました。ロルフィングを受ける前はいつもこんな感じで坂を上っていたのだと思います。苦しそうだし、なんとなく気持ちの上でも自尊心が下がっていそうな印象を受けました。地面からの支えを感じ取れる位置に身体を戻すと、大地から応援を受けているようで肉体的にも精神的にも力強さを感じました。

・施術後6日目

風邪をこじらせて気管支炎になってしまい、身体のあちこちがこわばってきているのを感じたので病院で吸入薬を貰ってきました。春秋に風邪をひくと咳喘息になりがちなのですが、咳が出ても身体をゆるめるようにすると睡眠がとれるのはありがたいです。

4回目

3週間空いた事もあり、横になるとかなり緊張しているのを感じました。いつものように田畑さんがyieldで見守って下さると身体の力を抜ける箇所が出てきて、それをきっかけに水が流れ始めるように力が抜けていきました。身体が施術台に溶け込んでいるような感覚で、ここまで力が抜けるものかと驚きました。

頭に触れられているときは、田畑さんの手が私の身体の話を頷きながら聞いてくださっているような感じの時と、何か意見を伝えているような時があって、「まるで相談をしているみたいだな」と思っているうちに更に深く力が抜けて眠ってしまいました。

横隔膜と骨盤底が呼吸と一緒に柔らかく連動している感覚、骨盤の内側が暖かく満たされてそこにスペースがあるという感覚、足から頭まで柔らかい電流が流れるような感覚があって、自分の身体が「生き物だなぁ」という感じがしました。

今回の施術後は、とても疲れにくくなりました。連休は学生時代を過ごした街で山や海を3時間くらい散歩して楽しみました。疲れはしませんが、筋肉痛にはなるので不思議な感じです。ここ数年の、いつも疲れて身体を引きずるようにして歩いていたのは何だったのだろうと思います。

施術後田畑さんに、この3週間漠然と感じていた違和感について質問をしてみました。それが他人との境界線が薄いということや、身体の位置感覚が弱いということからきているのかもしれないというお話を伺って腑に落ちるものがありました。ここのところ人と話すときに腕を組みたくなる事が多くありましたが、これは相手と境界を設けたいという身体なりの工夫だったのかなと思います。面白いことに、相手と距離を取りたい、境界を設けたいと思って過ごしているのに、ここ2週間くらい何人か古くからの友人と非常に打ち解けた話をするようになったり新しい友人ができたりして、親密な関係が増えたように感じます。自分では意識していなかったけれど、見えてきたものがこのモニターに応募するきっかけとなった公演の「憑依と肚」というテーマそのままだという事も興味深く感じます。これからの数回の施術は肚に関わるものだそうなので、とても楽しみです。

5回目

ロルフィングを受け始めてから腸がよく動くようになったと感じていましたが、この日のセッションでは腸の中を勢い良く流れていく感覚に驚きました。起き上がってみるとお腹に息が入るスペースができて、呼吸時に肩が上がらなくなっていました。

歩いてみると少し眩暈のような感じがし、田畑さんに微調整をかけていただきました。その中で「見る」ことについて教えていただきました。帰宅してから教えていただいたことを参考にしながら色々と試していたら、少しずつ点でものを見ている感じから面で見ているような感じへ、そして6回目のセッションの後、具体的な何かを見るのではなくて空間の広がりを見るような感じが出てきました。

この目で見るようにすると、ヨガでポーズをするときに身体が安定してバランスがとりやすくなったり、日常生活では安定した気持ちでいられるようです。

目の使い方が切り替わりやすくなるにつれて、私は自分の身体についても点や区切られたパーツとしてイメージしていて、広がりや全体性というものに目を向けてこなかったのだということに気が付きました。

セッションの終わりに田畑さんがおっしゃった「感覚を切り分けない」という言葉が心に残りました。今は広がりということを感じ取るときには全ての感覚を統合して使っているような感じがしています。

これも6回目のセッション後に感じたことですが、広がりを見ていると田畑さんのセッションを受けようと決意したきっかけでもある、背中側に空間があるという感覚を感じるようになりました。前にも後ろにも広がりがあるという事を感じたときにふと、「自分がこの広がりの中心にいる」という感覚が出てきました。子供の頃電車に乗った時にしていた遊びのように、自分がいる場所は動かずに風景の方が流れていくような感覚も。静かで、遠くて、孤独な感じ。決して嫌な感じではないのですが、まだ少し腑に落ちるには強すぎるような感じがします。少し時間をかけて馴染んで行きたいです。

6回目

脚を入念に調整してくださっている間、背中・上腕・頭に鳥肌が立つような感覚がありました。これが神経なのかなと思っているうちにうとうとしてしまい、2回目のセッションの時と同じように短い夢を沢山見ました。

田畑さんが仙骨を人を起こすときのような感じで揺さぶると、首の方に向かって、停電していた町に明かりが戻るときのように暖かいものが広がっていったのがとても面白かったです。

セッション後は踵が少し地表より下でコツンと踏み込んでいるような感じで、スニーカーをはいているのにヒールのある靴で歩いているような感じがしました。体の軸が強まったこともあり、背が伸びたように感じます。また、鎖骨から腕、首に広さが出て自由になったように感じます。顎を引いても窮屈な感じがしないので頭や首を納めておきやすくなりました。

5回目のワーク以降、苦手な人に振り回されそうになった時に「私のことは私が決めます」とフラットな気持ちで伝えることができたり、反射的に行動せずに一旦自分の身体に留まって自分のペースで考えてから行動するという事ができるようになってきました。

流されずに自分の中に留まるという事、自他との境界線を引くという事が選択肢として出てきて、その自由さが嬉しい一方で少し焦りやプレッシャーも感じます。自由に伴って、依存や自立ということがテーマとして出てきているような感じがしています。時間をかけて整理していきたいと思いました。

7回目

鼻と口のワークでした。始める前は緊張していましたが、一方的に受けるワークではなく自分も能動的に参加できるものだった事とワーク後の感覚の変化への驚きで動揺する間がありませんでした。

目の奥と鼻の奥と喉の奥が繋がっていてそこに広いスペースがある。気管が広々としていて呼吸がしやすい。目が軽くて動かしやすい。目を動かすと自然に顔や首が連動していて、全身が参加してものを見ているような感じがします。天気の良い日に空を見上げると、空の広がりと自分の身体の広がりが鏡写しになっているようで、そういえば私が身体に興味を持つきっかけになったパントマイムは、この環境と身体の呼応を使ってそこにないものを人に見せる技術だったのだなと思いました。

特にネガティブな気持ちになったわけではありませんが、心が動くことが増え、心が動くと涙が出るようになったのでよく泣くようになりました。

知らない人から話しかけられたり友人から悩みを相談されることが増えました。親しくなっても敬語が抜けなかったのが気が付くと友達口調になっていたり、求められたときに自然にハグできたり、人との距離感が近くなった時に感じていた違和感がとても薄くなりました。今迄は他人との境界が曖昧だったために無意識に他人と距離を取ることでバランスを取っていたのかなと思います。自分の身体に留まれるようになったので距離を取る必要がなくなって、人と親しくなりやすくなったのかなぁと思っています。

他人と対立的な状況になった時に、反論されても自分の主張を伝えることを諦めずにいられたことも変化だなと思います。相変わらずそんな時には手が冷たくなって震えたり、視野が狭くなってくらくらしたりするけれど、その感覚に振り回されずにいられればそれはただの身体の状態にすぎないのだと思いました。

「私は今、目的のためではなく、自分の居場所を守るためにだけ、必要ともやりたいとも思わず、さして周囲に求められてもいない仕事をしているな」と感じた出来事がありました。その日の晩、身体を緩めようと、最初のセッションの時のように仰向けに寝て膝を立ててみました。股関節が緩んで、骨盤のスペースが広がっていくのを感じたら何故か安心して、それから少しうれしくなって笑いました。

身体が、安心して居られる場になってくれるなら、心をすり減らしてまで自分の居場所を作らなくていい。もっと楽しみや喜びのためにエネルギーや時間を使うことができる、そういうことを実感した出来事でした。

痛みや不調もそれなりにはありますが、痛んでいる場所には探してみると癒えてゆく感覚も見つけられることが多くて、痛みの辛さよりも自分の身体に頼もしさを感じています。

8回目

横向きでスタート。これまではyieldして頂いているときに施術台に触れている面が暖かく感じていましたが、今回は肩や頭など設置していない面も暖かく感じました。

ワーク前は歩くと踵が強く床にあたる感覚がありましたが、ワーク後は柔らかく接地できるようになり、首・肩周りのスペースの広がりや、骨盤に内臓が柔らかく納まっているのを感じました。

人間関係や人に対した時の感覚の変化はまだ続いているようで、「相手が私をどう思うのかは相手の自由だ」と感じることが増えて、相手にどう思われるかよりも自分が感じたこと・伝えたいことに正直である事に興味が向くようになりました。この1週間は対立的な場面でも興奮状態になることがなく、フラットな体感なのが自分でも不思議です。

自分の身体が安心して居られる空間になった事、自分と相手との間に境界ができ、空間が開いたことで「関係性」というものが見えるようになったような気がしています。合わないなと思っても、自分と相手との意見のやり取りで何が出てくるのかが少し楽しみに感じているようなところがあります。

この1週間は何か焦っているような、エネルギーを持て余しているような感覚があって少し困っていました。でも、ヨガでシャバアーサナをした時に感じたyieldの時のような温かさや腸の動きと一緒に、床下まで広がる四角い空間に守られているような安心感に、10シリーズが終わってもちゃんとこの深く癒えていく感じに戻ってこられそうな予感がしました。

9回目

今回は動きを交えながらのワークでした。

施術台に横向きに寝た状態でバランスボールにのせた手足を伸ばすのですが、ワーク前はバランスを崩してしまいそうな怖さがあって、何かにしがみつこうとするような、意志に反して体幹に手足を引き込もうとするような感覚があったのが、ワーク後には安心して身体の芯から手足が伸びて行ける広がりを感じました。

ワーク後歩いてみると少しくらくらするような感じがあったので微調整をしていただくと、耳を中心にして左右に強く広がっているような空間が出てきました。部屋の壁を通り抜けてずっと遠くまで広がっていくような水平的な空間です。

気持ちが落ち着いて心地よかったので、帰宅してからも感じてみようとしましたが耳の周りが緊張してしまってうまくいきません。忘れてぼんやりしていた時に不意に音楽の聴こえ方がいつもと違う事に気付きました。耳の穴が広くなって音楽が頭の内側の空間に響いて、そこに空間があることを思い出させてくれるような感じです。微調整の時に田畑さんに教えて下さったように、頭を少し後ろに委ねるような感覚を持ってみると皮膚の感覚が強くなるのを感じました。自分の身体の輪郭が空気で包まれているような安心感があり、よく聴こえているのに音と私が衝突している感じがなくてとても静かな感じがしました。

友人の相談事を聞いているときに、過去の嫌な出来事を思い出してもネガティブな感情が湧かなくなっていることに気が付いて驚きました。過去を単なる出来事として扱えるようになった事で「これからどうするのか」についてこれまでより冷静に判断できるようになっている感じがします。

過去の嫌な感情を反芻することで随分時間やエネルギーを消耗していたのだなと思います。「今」に使える時間やエネルギーが増えて疲れなくなったと思う反面、それを向ける先がうまくコントロールできず、無駄ごとに逃避して過ごしています。自分がどうしたいのか、できることは何なのかという事をしっかり整理しなおす必要を強く感じています。

10回目

背中と腰の境目あたりにギュッと詰まったような場所がある旨お伝えしてワークしていただきました。

膝下に帝王切開の下半身麻酔を受けたときのような感覚や術後の血栓予防のストッキングをはいているような感触、仙骨にCS60を当てていただいているときに骨を金槌でそっと叩かれているような、陣痛の始めのような感覚が出てきたり、出産の時を思い出すような感覚がいくつも出てきて面白かったです(どの感覚もワーク中に消えました)。背中の詰まりはワーク後なくなりました。

最後に不安定なボード*の上にバランスを取って立ちました。身体の外側の空間と内側の空間の密度が同じくらいで広がりがある時に身体が安定する感じがします。耳よりも少し後ろの左右の空間を意識するとそういう感じになりやすいけれど、意識を一か所に固定するとバランスが崩れてくるように感じました。

足の裏に意識が集まって一点集中になってしまった時には、9回目のセッションで感じた「しがみつくような感覚」が出てきてバランスが大きく崩れました。怖さ、身体のバランスの崩れ、過剰にコントロールしたくなる感じ、広がりのなさ…これはまとまりのある1つの感覚で、「執着」というのはこういう感覚を指しているのかなと思いました。

10シリーズで、田畑さんに助けていただきながら「境界としての身体」「空間としての身体」を見つけることができたことで、何かダメージを受けるようなことがあっても身体という空間で回復してゆけること、自分で選んで変化してゆけることがわかりました。変化できるのであればどんな「今」も通過点に過ぎず、間違えることは必ずしも致命的な事ではないのだと思うようになりました。身体の変化だけでなく、この気持ちの変化でも随分リラックスして過ごせるようになったと思います。

まだ身体から受け取り切れていないことが沢山あるように思いますが、いつかそれが消化できたら、また田畑さんのロルフィングを受けてみたいです。とても楽しいセッションをありがとうございました!

*Tuning Board™ ロルファーのDarrel Sanchezによって開発された器具。

大学院で舞踏を専攻されたヨガ教師(Advancedシリーズ)

10シリーズに引き続き、Advanced5シリーズのモニターに応募頂いた方のレポートです。

セッション1/5

何かの調子がいい、悪いというのは一概にも言えないもので、
調子の悪さがもたらしてくれるきっかけや気付きもある。
けれどそれを差し置いても、アドバンスを受けようと思いその波にふと乗れたのは
2年前に10シリーズを終えてから、身心ともに次のフェーズに入っていることを自覚していたからだと思う。
心の準備ができていなくとも、エスカレーターに乗ったように自然と体が運ばれて部屋に着き、
口をついて出る近況説明には、話をしている私自身が驚いた。それほどの無意識。
今回は思いもかけずロルフィングではなく、CS60を使ったセッションになった。
骨のきわに 「生体に蓄積している有害な迷走電流を排出する 」器具が当たると、鈍い錆がこすられるような感覚だったり、まったく違う部位が痺れたり、
全身がかっと熱くなって奥から汗が噴き出たり、細かい火花がちらつくようだったり、内臓がぎゅっと奥からねじれるようだったり…
痛みに強い自信があった私も悶絶するほどの痛みが走る。
けれど何かが響き、何かが放出されていくのは、まったく未知の感覚につま先を忍ばせて、わくわくとのぞき見するような楽しさがあった。
うつ伏せで仙腸関節に器具を当ててもらった時には、直後脚をまったく持ち上げることができなくなった。
けれど少し大腰筋を意識ようにすると、まるで歩いたことのない道をたどるようにして脚が持ち上がった。
今まで使う必要のなかった部分を酷使していたことが分かるとともに、こんな風にして動きを修正できるのかと、新しい光を見た気がした。
大腰筋の起始がアイデンティファイされたからなのか、最後に起き上がって歩き始めると、まるで新しい自転車に乗っているかのよう。
その身体には慣れないほどの脚のリーチの伸張があった。
どんなセッションであれ、そこには田畑さんとの信頼関係があるのは間違いないのだけれど、
今回一番大きかったのは、その関係性がまるで新たなものに感じたこと。
あんなに言葉数多く、笑ったり冗談を言ったりしながらセッションを受けたことはなくて、
その変化がおかしくてうれしくて仕方ない。
自分の体にものすごく集中して向き合っているのに、そこには軽やかさと無邪気さがあった。
数日経っても施術で痛みが噴出した部分には、変わらず筋肉痛や打撲のような痛みがある。
けれど少しずつ、骨を洗ったような心地よさとスペースが生まれつつある。
頭ではなく、体が了承している何事かの中に
堂々と立っていられる、そんなセッションが始まった。

セッション2/5

今回はうつ伏せで片脚ずつを90度に折り曲げ、CS60をほぼ当てるように使うセッションとなった。
前回からの間に衝撃的な出来事があったけれど、今までとは違ってそれを流せている感覚はある。
前回とても痛かった仙腸関節周辺はある場所にCS60を当てるだけで、足の先や腕まで痺れてくる。
坐骨周辺に関しては全く何も感じないけれど「出てますね」という。
私の感覚がすべてではないので、そこはお互いが呼応して出てくるものに委ねていた。
頭部に丁寧に当ててもらっているとき、あまり劇的な感覚はなかったのだが、耳の穴に当ててもらっていると蝶形骨の前辺りの広い空間を感じ、鼻がすーっと通ったことに驚いた。
統合はなかなか難しく、立ち上がったときには体全体がカチッとした箱のような感覚だったのが、歩きながらゆっくり馴染んでいった。
腕とのつながりを引き出すだめに少し胸骨の回旋を促すようなムーヴメントもした。
セッション後の写真は左右ふたつのシリンダーがかなりはっきりしていて、いままでずっと気になっていた右半身への傾きが解消され、脊柱のカーブが出ていたことが意外でうれしかった。

セッション3/5

この1週間はとても心が揺さぶられ、それに耐えることで必死だったためよく横になっていた。そのせいか体が起き上がることを拒否するように、ずっと脊柱起立筋群にだるい痛みがあった。
脊柱が動きと新しいつながりを欲しているようだった。
そのためか、今回は横向きで、CS60は使わないことになった。
珍しく体の感覚にフォーカスしにくく、思考が巡ってしまうことを伝えると、少し頭蓋へのアプローチが始まった。
そこではクレニオのようなタッチと、イールドが何とも言えない場を作り、頭を支えてもらっている安心感から、見事に脊柱がうねうねと動き始めた。
急激な変化というよりは、ゆっくりゆっくり。そして頭頂から、新しい頭がずいっと現われていくようだった。
 
一番不思議だったのは、セッション中ずっとシンギングボールのような金属の響く音が聞こえていたこと。
どこかで工事をしているのかと思うくらい遠くの音で、あまり幻聴の経験はないのでとても変な気分だったけれど、嫌な感覚はなかった。
けれど、今回頭蓋に働きかけてもらっていることと無関係ではない気もして、かといって因果関係もないような感じ。
実際立ってから、その音は聞こえなくなっていたけれど、あの音のおかげで聴覚器の周囲は意図しない空間を得たような気がする。
 
今回のハイライトは喉元の空間に初めて光が当たったこと。
そこでの支え方が変わると、今まで20年間くらいは課題だった胸椎の3,4番目が動きやすくなった。
起き上がってからベッドに座り、脊柱をひとつずつ動かす動きをやってみると、日々やっているはずだったそのクオリティがまったく変わっていた。
そして脊柱の動きに両掌を連動させていくことで、さらに上肢のつながりが引き出され、歩いた時にはもう元からその体で生きてきたかのようにとても自然で楽にいられた。

セッション4/5

これまでの3回で、骨盤内の空間が生まれて胴体と下肢のつながりが変わったり、左右のシリンダーがしっかりしたり、2次カーブがはっきりしてきて、それぞれ気がついてみれば長い間じんわりと気にしてきたことがひとつひとつ解消されてきた。
ここまでの変化を受け取るように、今回は頭蓋骨がうまく脊柱の上に乗っていない感覚があり、何かあるたびに感じてきた頚椎2-3番周辺の辛さを伝えた。
しかし最初に触れてもらったのは指の関節。
そこを支えてもらいながら抜けるところを探っていくと、ぶわぁっと手の記憶が蘇ってきた。
手で触れたもの、握ったもの、あらゆることを手で行ってきた。その強い余韻が広がってただ涙が流れるままに、その波が引くのを待った。
口の中に指を入れるマウスワーク。
前回頬骨を休めたときに前頭葉が広がってきたのと似て、奥歯に触れた指を軽く噛みながら上顎と下顎を緩めていくと、頚椎と頭蓋骨がじりじりと新しいつながりを探していった。
起き上がり、立ち上がるのはとてもスムーズ。
新しい体のバランスだけれど、それが元々そうであったように、今回は自然に歩き始めた。

セッション5/5

2年前に10シリーズを終え、まさかアドバンスまで受けることになるとは思わず、大きなものにぽいっと放り込まれるように始めたけれど、気がつけばそれは迷走神経の存在をはっきりと感じ、仙骨前面から腹腔、胸腔、頭蓋腔…と体の空間への響きを味わいながら、四肢と脊柱の自由さを取り戻す旅だった。
最終日。
不思議なことにこれと言って大きな主張は体から聞こえてこない。頭部の乗り方にも違和感はないし、歩いてみても、田畑さんも「四肢もよく動いているし、うーん…どうしましょう?笑」と言われてふと気がついたのは、最近こうなりたいというビジョンがまったくないということ。そして現状の把握も非常に境界が曖昧だということ。それが悪い心地はしないのだけれど。
「ノープランなんですけど」と言われて始まったけれど、もちろんそこに不安はない。
仰向けで腹に触れられそこと仙骨の間の空間に意識を向けると、そこには感じたくないものがたくさんあることに気がついた。
涙が流れるけれどその記憶にはフォーカスしないよう努める。体を他人のために使ってきたこと、それくらいしかできないと投げやりに自分を卑下していたこと、そしてもうそんな必要はないのだと体がささやいた。
その空間のエネルギーがなかなか行き場を見つけないので膝を立てた。足場をもらい、少しずつ骨盤内の空間は気にならなくなっていく。左肩に触れていてもらうと、左側の空間のエッジがはっきりしてきた。
首周りの静脈を休めながら胸腔の入り口に触れてもらうと横隔膜が大きく動き始めた。心臓の輪郭がはっきりする。
劇的な時間の波ではなく、濃い時間が筒状に流れていく。部分ではなく、構造が静かに変わっていく。
起き上がってからの体もとても安定していたけれど、腰を掛けて首の両脇、後頭骨と環椎の間に触れられると、一気に横隔神経が感じられて胸郭の内側の壁がはっきりとし、頭蓋骨と椎骨の間にも今まで気づかなかったスペースが開いたために、眼球がどこにどんな大きさでどんな風に乗っているのかがはっきりわかった。
立ち上がった両脚は二軸がしっかりとし、その支えを受けて骨盤の内側の空間が広く、しかし充実したまま動きのある腹部を支えている。
意図はしていなかったのにずっと気になっていた肩甲骨は羽のように広がって胸椎にも優しいカーブ、そして開いた鎖骨が喉元をしっかりと支えて話す、息をする、ものを食べるその通り道に安心感。コンテンツの多い頭部も広がりとまとまりを備えていた。
ああこうなりたかったんだ、そんな体だった。
親和で繊細、わずかなわずかなtouch.そうでなければ扉を開いてくれないほど深層にある感覚。
「よくなる」ということさえ望まないくらい、現状をすべて受け容れる訓練をしてきたけれど、それでは停滞してしまう何かがあった。自由になればなるほど、手放せば手放すほど、どこかに沈めた感覚の残骸があった。
奥深いそれに気づきながら、掬いながら、撫でては流していく。留めなくていい。融解しなくていい。
少なくとも私は今生きていて、この血は流れ続け、細胞のひとつひとつは生死を繰り返している。
私はいきいきと動いていたい。
交わり流れる、躍動するそのすべてを包み込む体でいたい。
セッションが終わってエレベーターホールに出ると、嵐が過ぎたあとの眩しい夕焼け。その光に呆然としていると、それを見に来た田畑さんと鉢合わせした。
二人で静かに屋上に上がった。
空と地面の間に自分という存在があった。
今度は溶けながらも、しっかりと。

 

ボディワーカー(SI)へのAdvanced5シリーズ

四谷でロルフィングを受けられた後に、Structural Integrationに興味を持たれて、SIのプラクティショナーになられた方です。

セッション1回目

施術前(カウンセリング)

身体の症状の中で、胸のつまりや、左膝に違和感があったので、その旨をお伝えさせて頂きました。
でも、本当の理由は20年ロルフィングをしている人への好奇心がほとんど。
あとは、身体がバージョンアップすればいいかな?という、あいまいな目的でのセッション希望でした。

セッション開始

まず、ベッドから離れた場所に、田畑さんが立ち、その位置によって何を感じるのかを味わう時間でした。

感覚に注意が向くことで、感じるということや、その場所にいるということを確認している時間だった気がします。

この過程で、施術者の立ち位置で、居心地は良くもなるし、悪くなることも実感出来ました。

田畑さんのタッチは、身体の緊張しているところに手を置く。
触れる程度の圧で、身体の緊張に気づける様、促してくれているような感じです。

手を置くといった感じの表現が一番合うような気がします。

置かれた手から、緊張が取れていき、足の位置や、手の位置を微調整されていく。
そして、身体が伸びやかでいれる場所を見つけていく。

そんな感じで、セッションが進んでいきます。

その過程で、身体の内側から伸びていくこと(緩んでいくこと)に気づけました。

居心地良く伸びていく感じです。

緩むことにより、身体に空間を作る。

その後は、身体に任せると言った印象です。

(後から教えてもらったのですが、イールドワークと言うそうです。)

セッションを終えて。

問題だった左ひざの感覚が変わりました。

帰り道に、足の裏に注目しながら帰ったということもありますが、足裏のつく位置が変わったことで、膝の感覚が良い方向に進んでいることに気づけました。
例えるならば、緩やかな矯正を受けた後で、そこにあれば心配ないという感じです。

次は、胸のつまり。
セッション後、みぞうちがリラックスし、伸びがでて、胸が楽にリフトアップしている様に感じます。
(最後、写真で見比べて頂きましたが、かなりリフトアップしていました・・・)
自分自身、胸にばかり注目していたが、実は溝うちの緊張に注目すれば、この問題は解決するかも?なんてことも気づかせてもらえたのは、とてもうれしい気づきです。

この変化を楽しめた帰り道、とても楽しい時間でした。

セッションで得る感覚を大切に、注意深くこの5シリーズを受けたいと改めて感じました。

セッション2回目

前回からの経緯

身体が変容している過程を感じる一週間。

今までとは違う足のつき方だと感じました。
上に伸びるような感覚があり、それが薄れない様、歩行していました。
左膝に良い違和感を感じ、その後、左母指球にその違和感が移行しました。

2回目セッション後

外側のサポートがテーマ。

骨盤底筋や、内側にアプローチがあり、足の運びがスムーズなりました。
踵の内側を感じ、骨盤がサポートされているのを感じます。
骨盤の位置が定まることにより、上半身が詰まっていたことにも、気付かされました。

最後、左右の顔面(眼球周り)に、優しいタッチでワークを受け、全体が休まっていくことができました。

心理的な作用としては、セッションルームからの帰り道、なんだか「安心感、落ち着き」のよの様な感覚を得ました。
その言葉が適切な表現かはわかりませんが、今はそう表現したいと思います。

田畑さんのワークは、休んでいないことに、気づかせて貰えます。
身体という物質に対してアプローチしているが、奥底の何かに気づき、休息を促す。

休息があるからこそ、身体の変容があるという、今までの自分には無い何かを得た様な気がします。

セッション3回目

テーマが背面のサポート。

前面、側面、背面の三回で足のつき方と骨盤のあり方に対して、アプローチでした。

正しい足のつき方(感覚的に不都合を感じていた、上手く自分では探せなかった足のつき方)を提示してもらえた気がします。

セッションの最後は、座りながら身体の感覚を確かめるのですが、いつも何かが違います。
今回は特に、不思議な感じがしました。

自分の足を見下ろすと、「これっ!、この足のつき方が欲しかった。」というのが正直な感想です。
なかなか解決しなかった場所…
これから、膝への違和感が解消していく感じがしています。

腰椎と骨盤の滑らかさも格段にアップしています。
地面からの力をスムーズに上げてくれるこの骨盤と腰椎…ものすごく滑らかな動きをしてくれています。

セッションルーム内の立位、歩行で、感じたこと。

安定感を感じたが、下半身を重たく感じました。
その旨を伝えると、田畑さんが股下の空間に手を置き、それを感じることと、頭の上に手をかざし、同じく感じる事を促しました。
すると、身体に軸を感じることが出来、一気に身体が楽になり、居心地か良くなりました。
手をかざして、感じるということをするだけ。
あまりに感覚が変わったので、思わず質問をすると・・・
答えは、「上と下に二方向性ができた」との事。

二方向性を感覚から引き出すって事に、また新しい体験です。
知らないことばかりで楽しいです。

最後に、左背面に何か昔の古傷があり、そこにアプローチしたということを教えてもらいました。
そういえば、セッション中、左の腰から下に、ずっと不快感のようなものがありました。
何かズーンと重たい何か・・・
そんなことを見つけられる人から、ワークを受けれるのは、改めて貴重な体験だと感じます。

セッション4回目

3回目セッションを終えてから。

仙骨に動きを感じる一週間でした。

下半身の滑らかさと、強さを感じることができ、歩く事をサポートされていました。

また、自身のクセが、仙骨周りに力を入れること、それに伴い尾骨周りにも力が。。。
大きな気づきです。

心境の変化。

古傷?下腿のセッション?からなのか、とにかく気分が上がりませんでした。
20代に感じた意味もない焦燥感…そんな不思議な感じです。

4回目セッション。

骨盤底、尾骨周り、再度アプローチがあり、その後、内臓のアプローチ。
首から下を再度、整える様なセッション。

首から下に強さと、軸の様なものを感じました。

セッションルームにて歩行した際は、首から下がひもになった感覚で、胸部の下から二手に分かれるようにぶらぶらしながら歩いてる事に気付きました。
「しっかりとつながっている。」
そんな感覚です。

今回は、cs60を使用した施術。
田畑さんが扱うcs60は、当ててて、優しく促すような使い方でした。
(以前、cs60を受けた事があるのですが、悶絶するほど痛かった…)
組織が緩んでいくことを感じながら、身を任せている時間。
特に、尾骨を中心とした骨盤を感じることが出来たのは、新鮮でした。

内面で感じたこと。

内臓アプローチの際、何かいやなものを感じ、自分のダークな部分、自分があまり会いたくない人に会っている様な、なんとも言えない不思議な感覚になりました。

尾骨をアプローチされている際は、幼少期滑り台から落ちた記憶が、ぽっと出てきました。
そんなことと向き合いながら、受けるセッション、とても面白かったです。

帰り道

前回は仙骨周りの動きを感じたが、今回は尾骨周りが自由になり、内臓?腹部の支えを感じます。
その支えがある、妙な安心感。
首から下の繋がりを感じながら歩き、紐が垂れているような感覚に。

自分にスペースが出来、他者との距離が取りやすくなった様に感じます。

田畑さんからセッションを受けたことが、今後に大きな影響を与える様な気がしています。
次回、最後のセッション、宜しくお願い致します。

セッション5回目

2,3日前に風邪が悪化し、峠は過ぎたものの・・・という状況で、当日の体調はあまり良いとは言えない状態でした。

今回のセッションは、上半身のセッション。
手の甲から肘、指まで十分なスペースがなかったとのことです。

最近の指の感覚が身体全体に影響するのでは?
なんてことを思っていたので、「指の感覚はどうですか?」と聞かれた時に、ドキッとしてしまいました。
たまたまかもしれませんが、見透かされているような感覚でした・・・

そして、自身が抱える指の問題、その影響があるのかなどの質問をし、そのままセッション開始。

今回のセッションについては、最初指と手にアプローチされていたことは覚えているのですが、後はあまり覚えていません。
体調が良くなかったということを加味しても、なんかもったいないことをした様な気がしています。
ただ、身体が緩んでいく過程で、海でただ浮かんでいるようになっていたことが、とても印象的でした。
どこにも力を入れずにゆったり寝ているそんな感じです。

帰り道

歩行していると、肘が楽になっていることに気づき、その肘が楽になっていると、上半身にゆとりを感じました。
そして、肩肘に力が入っていることに初めて気づかされました。
また、肘の力が抜けると背中の自由さを感じます。
肘の重要性に納得するような帰り道でした。

田畑さんは、何かを直接的に指摘するようなワークではなく、そっと気づきを与えてくれるそんなロルファーさんだと思います。
長年ワークに携わっていくと、このような感じになるのかな?なんて垣間見れた様な気がします。

今回の5シリーズ、多くの学びと、良い経験をさせて頂き、ありがとうございました。

 

パニック発作がある方への遠隔セッション

2018年6月4日に遠隔セッションをお受け頂いた方からの感想を紹介します。
セッションの感想をお送りしたく、メールをさせて頂きました。
以下、感想です。
自室のベッドに腰かけた状態でセッションがはじまりました。
初めに両腕、それから胴回りのあたりに遠赤外線みたいなホカホカしたものを感じました。
それがだんだん上半身のほうに上っていき、頭のほうまで達しました。
その後頭の左側から左半身を中心に温かいものが広がっていき(私は、左目に眼瞼下垂があり、頭の左側や、左半身に、色々な症状や、違和感があるのです)
今度は、足先のほうが温かくなりました。
足先が温かくなると同時に眉間のあたりが、つまりがとれるというか「通った」感覚があり足先と、眉間の感覚は、セッションが終わったとのメールを頂いた後も続きました。
セッションの後、1週間ほどは特に変わったことは感じなかったのですが
1週間後くらいから、パニック発作で大変だった外出が少しずつ楽になってきたのです。
薬をいつもより余分に飲み、パニック発作が出たら車を止めて家族に電話し休まないと仕事にも通えませんでしたが、パニック発作自体がだんだん出なくなってきたのです。
家族に電話で助けを求めずとも今は仕事に行けます。
大阪の 浜野さおり先生の量子波セッションが、週1ずつ3回受けてから,間隔を開けていくというお話を聞いていたので
正直に言うと、田畑さんにお願いしながらも、きっと1回受けたくらいではだめだろうと思っていたのです。
でも、そういう期待が無かったのがかえって良かったかもしれないとも思います。
私は、ここのところ3年に1度くらいの間隔で夏にひどいパニックを起こしそうすると夏中、一人で外出できなかったり、薬を多く飲まなければならなかったりしていたのですが、今回は、量子波セッションのおかげで短い期間で、パニックを乗り越えることが出来そうです。
セッションをして頂き、本当にありがとうございました。

間合いのワークの感想

私のセッションを世界で一番受けているクライアント,Kさんから,触れずに間合いだけで受け手自身のプロセスに任せるという,”何もしないことを敢えてする”ワークの感想を頂きました。Kさんには,Rolfing,Somatic Experiencing, CranioBioなどなどすべて体験して頂いています。以下ご本人の許可を得て紹介します。

“立つ位置を決める段階で、すぐに身体の先生のいる側がじんじんと反応したり、頭、首、胸部が先生のいる頭頂方向に伸びていって首が楽になったりと、いつもより違いがハッキリとしかもすぐに出ました。首がセッション開始直後からこんなに楽になることはこれまでほぼ無かったと思います。立つ位置を決める際、身体がじんじんしたりすることも初めてでした。以前は変化のための準備として少しでもリラックスできる位置を感じて判断していましたが、今回は反応や変化が身体のどこに、どれだけ、どんなふうに起こるかの違いを判断している感じでした。それとうっすら残っていた喘息も5,6分で楽になっていました。

今回はいつもより反応がすぐに始まってするするとスムースに進んでいき、変化が途切れそうな感じや、見失いそうな感じが全くなかったので常にリラックスして身体の変化や反応を味わえたこともあり、すごく楽しかったです。

なにかのエネルギーが滞るというか行き先を探りながら同じところでぐるぐるとうねっていたりすることもなく、範囲の広がらない同じ部分での反応でも常にその反応、変化が進んでいる感覚がありました。変化しているところで感じるエネルギーもよりクリアで軽く、もたれない感じでした。

意味のある深い変化が軽く楽に起こり、スムースに進んでいくことはこれまでもありましたが、それのもっと良いものという感じがしました。しかも今回はそれがセッション冒頭から最後までずっと続いたので、変化を簡単に把握できることもあり、変化に夢中になっている内にあっという間に終わってしまい、先生が直接体に触れた時間が実は無かったことに言われるまで全く気づかなかったほど充実したセッションでした。量子波以外でこんなに身体の中に人を元気にするような陽性のエネルギーを感じる時間の多かったセッションも初めてでした。

終了直後も体が軽快で、頭の中も身体の感覚もクリアでした。(セッション自体も軽快さに溢れていたと思います。)考えがまとまりやすく読むスピードも理解力も良くなった、と自分では思います。”

長年不具合を感じていた方のその後

10シリーズごとの体験記は以下に載せています。

頸部・腰背部に痛みがある方 (月一ペースで)

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