移転します

今月末に、引っ越しします。

今までの場所は8階ということで、部屋からの見晴らしもよかったのですが、3つ前の恵比須苑以来久し振りに2階の部屋になります。

自分の中身やワークがアップデートしてくれば、当然しっくりする場所も変わってくるので、めんどくせ〜し、お金もかかりますが、空間身体学を探究する者としては、一貫性がなければ、説得力に欠けてしまいます。8割方まあまあよくても、タイミングがきたのなら、致し方ない。

介護のため、親父の近くにオフィスも構えるか考えていましたが、結果的にそういう流れにはなってないようです。

これまでより、やや広め、家賃も少し高めですが、滞在してみてその部屋が自分にしっくりくるのであれば、流れも自然になるはずで、なんとかなるでしょう。

ファッシャとは?

先日インタビューを受けたのですが、その時にロルフィングは筋膜に働きかけるんですよね?って話になるんですが、そもそもファッシャは筋膜を越えたものであると再検討〜再定義が進んでいる最中でもあります。

ロルファーとしても、ファッシャをどう認識しているのか?ということが、重要だと思っています。

それは、Principlesの Wholismとも関連してきます。Rolfingを始めたばかりの頃は、働きかける対象をマイオファッシャとして、主に筋肉を介してファッシャを捉えていました。関節の動きは、基本的に骨とマイオファッシャを扱っていればこと足りるのですが、内臓や頭蓋を扱うことになると、内臓筋膜や堤靱帯、大脳鎌や小脳テントといった深部結合組織を扱うのみならず、それらが、movementよりさらに組織固有の微細な動き=motilityを持っていることを学ぶことがセットになってきます。

これらの深部結合組織も全体のファッシャのネットワークの一部ということになります。
細胞の外全体とつながっていて、細胞接着因子を介して、細胞内骨格ともシームレスにつながっています。
そして、その微細な動きが、目に見える関節の動きの根底にあることが理解できると、ワークが繊細となって身体に対する認識も変わってきます。高い統合状態を探究していくと、motilityが変わるだけに留まらず、それがしっかりmovementに還元されるような微細な働きかけが求められます。

結局、細胞以外の空間は、ファッシャで充填され、細胞の中にも細胞骨格とシームレスにつながっているファッシャのネットワークとして身体全体を認識するようになると、受け手の反応もワークの質も変わってくるに違いありません。

生化学でも酵素などの生理活性物質で知られていることは、「構造が機能を決定する。」

変化には積み重ねが大切

当初かなり、前傾姿勢だったクライアントが10回シリーズを終えられた。ご本人曰く、セッションルームで、短い距離を歩いても息が上がってしまい、50メートルも歩けない状態だった。

第4セッションまでは、セッション直後での姿勢変化が保てずにいた。

上の写真のように、セッション直後から、徐々に前傾傾向が戻ったが、

第5セッションで腹部のコア空間を扱うことによって、一週間後も前傾傾向に戻ることはなかった。この頃から歩行が楽にできるようになり、食欲も上がったとのことだった。

その後も前傾に戻る傾向はなくなり、安定した変化の持続が観察された。

では、最初から腹部空間を広げるような働きかけをすればそれで十分なのかというとそうではない。5回目のセッションに至る、1から4回目までのセッションの積み重ねが、変化の土台になっていることを忘れてはいけない。骨盤が内臓を支えるには足が土台となり、そこから骨盤という内臓の容器が変化する準備ができる。容れ物がしっかりすれば、それが台座となって、内臓が収まるべきところに落ち着きやすくなる。

その準備なくして、内臓にいきなり働きかけても、持続するような意味のある変化にはつながらない。

変化の下地を作ること、それができていれば、身体は安心して変化を内側から起こすことができる。そして、実のある変化には、必要な回数と時間が必要です。

最終的に、息も上がらず200メートルまで歩行距離が伸びたとのことでした。

適応障害と診断されたクライアントへのAdvancedシリーズ

“数年前にRolfing 10シリーズを受診し、長年苦しんでいた腰痛は完治したものの、昨年適応障害を患い数ヶ月休職した頃から、首周辺の流れが悪く頭が働かず、疲れやすくなっておりました。頭脳労働に偏った仕事をしており、頭が働かないと差し支えがあるため、Advanced5を受診することにいたしました。
治療中も身体が少しずつ緩んでいくのがわかりましたが、治療を受けた後に、治療前の写真と比較していただくと明らかにバランスが変わり、腰の反りが治って身体の負担が減っているのがわかりました。また、来院の際は重く感じて肩に掛けられなかったトートバッグを、帰りには肩に掛けて歩くことができるようになっており、バランスが修正されたのを感じました。
治療から4日経ちました、頭がすっきりとし、以前のように働き始めたのを感じています。”

2回目以降の続きは、

4年前に10シリーズロルフィングを終了された方からのお便り

わたしがロルフィングを受けたきっかけは、14〜15歳ごろに発症しずっと患ってきた顎関節症を改善したいという思いがあったからです。全10回のセッションを受け、回ごとに違った変化を感じながら、最終的にはきっかけとなった顎関節症の完治には至りませんでしたが、受けたことで身体との付き合い方が変わり、結果、現在は以前よりも心身ともに良好な状態で過ごせています。口腔外科医からも完治は難しいと言われていたので、体調が改善し安定してきたと実感できただけでも大変うれしく思います。

それまでも、顎関節症を治すために様々な療法を試してきましたが、ロルフィングの面白いところは、例えば整体や鍼灸などのように、”治したいところがあって、そこに具体的にアプローチして、わかりやすくシンプルに改善を感じられる”のとは異なり、毎回、自分の身体の感覚が繊細に研ぎ澄まされていくようで、「あっ、わたしの身体にはこういう感覚があって、それが整うとこういう感覚なんだ…」と抽象的だけれど確かな変化を感じられたことです。一度得た繊細な感覚は、セッションを受けてから4年が経過した今も薄れることはありません。

わたしがロルフィングを受けて得た最大の恩恵は、「身体が発する微細な声を受け止められるようになったこと」だと思います。例えば「お腹が空いた」や「眠い」という声は大きいのですぐに気付き対処できるけれど、「これはなんとなく良い気がする」や「これはなんとなく良くない気がする」などの理由はわからないけれど感じる身体の微細な声が、大きな声よりも大切だと気付きました。わたしの場合、微細な声を拾って丁寧に応えていくことで、身体を良い状態に保てるようです。


大きな声の多くは、ときに自分の本心とは関係なく、「こうでなきゃ」「こうあるべき」といった思い込みを含んでいて、その声に応えるために自分に無理強いして、結果的に心身を疲弊させていたように思います。今は思い込みからくる声に対して冷静に対応することができていて、思い込みよりも自分の本心(=微細な身体の声)を大切にし、心身ともに健康的に過ごすことができています。
まだ、”自分の身体と完ぺきに良好な関係を築けている”とは言い難いのですが、これからも身体の微細な声を丁寧に拾って、健康的な生活を維持していきたいと思います。

Yieldは、『ひたすら平和な感覚を伝授する儀式』

イールド(The Art of Yield)を学んでいる方から、セッションを受けた方が、興味深い体験をnoteに綴っています。

Rolfingの素晴らしいところは、10レシピと呼ばれる型があるので、それを各ロルファーがくり返し実践することで、体験から学び、スキルを向上させていくことができる点です。

技法が本質的であるためには、様々な解釈が成り立つ隙間があって、型はありつつも、そこから個々に発展させることが可能でなければいけないと常に思っています。

技法が細かいテクニックの伝授に偏ってしまうと、弟子はいつまでたっても師匠を超えられず、マウンティングされ続け、不動のヒエラルキーが形成されます。

そうした組織の構造はいずれ機能不全を起こし、自然な学びのぷろせすである、守破離からも程遠いものです。

そう考えると、イールドを学び、独自にセッションの機会を設けて実践しているMさんの姿勢は、本質的な学びのプロセスにあり、イールドの技法自体も中心にあるように思わせてくれる体験記です。

https://note.com/tadokublog/n/n647987f0f8c5?fbclid=IwAR3kl8ljjzsWgD5mq5DobFjHrtg9K0Y9kYtx8qPfvciZUn7GHoAK8_1XJHg

身体の境界

現在セッションをお受け頂いている方から、「どこまでが身体か?」という疑問がでてきた興味深い体験をシェアして頂きました。

以下シリーズ7回目のセッションのレポートです。

今回はとても細かい部位の調整ではありましたが、いつもの様に身体の中のつながりを感じながら、心地よく受けられました。

今回、面白かったのはセッションが終わって目をあける時、あれ、どこまで身体なのかな…という感覚が強かった事でした。実際の身体の境界線がかなり薄くて、その身体よりもひとまわりか、もう少し大きなサイズ感で、あれ?身体なのかな?という感覚がリアルにありました。ちなみに厳密なここまでが身体という区切りがなくて、ぼんやり暗くて見えないけど、もう少し先にも続いている様な不思議な体感でした。

松果体とかにも関係してるのかもしれない…などとも思ってはみたのですが、今まで感じた事がない感覚でしたので、とても興味深く、これは田畑さんに伺うしかないと思い、帰り際に、身体がどこまでか?という質問をさせて頂いた次第でした。その時、田畑さんから、胎児が胎盤の中にいる時のお話が出たので、なるほど・・・確かに胎児の頃、自分と地続きで母親の体があり、その母の血肉というか、その身体の一部が、かつて自分の身体でもあったという事が、この時の不思議な追体験とすっとつながり、より理解できた気がしました。よく精神的なトラウマを解放するのに使われるヒプノセラピーなどの胎児体験とは少し違い、自分の実際の身体に対する意識がこの時、多分、かなり変化しました。

セッション後は、仕事面で色々と大きな変化を迎えていて心身ともに落ち着かない日々だったからなのか、なんとなく歯の噛み締めに意識が向く事が増えていますが、気になることはそれくらいでしょうか…。ここ2ヶ月あまり、田畑さんのセッションで調整して貰うたびに身体の気の流れが軽くなり、本当に嘘みたいに軽く、楽に感じられてきたので、最近は、逆に気の重さに対しても敏感になってきた様にも感じます。どうしていけば、もっと日々の中で流れが良くなるのか…考えてみたいと思います。

コア(芯となる内臓空間)の重要性 〜 続き

前の投稿のケースだが、8回目のセッション中に、お腹のところが主張していて、もっとワークしてくれと言わんばかりだったので、入念に消化器系を中心にCS60を使ったり、流動性を引き出すワークをした。セッション開始前に提出してもらった質問表には特に記載がなかったが、ひょっとして盲腸とか何か開腹手術をしたことはないか気になって伺ってみたところ、

「実は昨年大腸癌のポリープを内視鏡で取った」

という事実が判明。4つ内視鏡術で除去したもののうち、一個が悪性だったという。それが、コアが萎んでいた原因の一つだったのか!と納得した。病理的な要因、医療介入による影響などが絡み合っていると思うが、この方にとっては、大病を患ったという感じではなく、敢えて尋ねられるまでは気にしていないほど、大きな問題ではないというのが興味深い。身体は確かにしんどいけれども、そのことが精神的に影響していなかったということなので、気にしないで生きてきて、必要な時に必要なことに出会うという、策を弄しない素朴さに強さを感じた。

TVのCMは、気がつけば閉店セール一年まだやってるのか〜いのジャニーズタレントが、がん保険をくどくどしく宣伝している。TVは基本録画してCM飛ばしで観るのがよい。時間節約と無駄に嫌な気持ちになるのを避けるために。

コア(芯となる内臓空間)の重要性

言うまでも無く、姿勢は骨格だけから成り立っているわけではない。内臓空間が萎んでいれば、身体は支えにくくなる。

その典型が以下のケースである。

These Rolfing sessions helped his A-P balance temporarily.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年8月26日水曜日

セッション直後は、写真で示されるような前傾傾向が改善されるものの、10シリーズの4回目までは、再び前傾してしまう傾向が残った。しかし、5回目で内臓空間を広げる介入後、以下のように前傾する傾向はなくなり、それは一週間経過した後も継続していた。それ以降も、もはや前傾傾向を示すことはなくなり、ご本人曰く、50メートル歩くと息切れしていたが、100メートル歩いても息切れ無く歩けるようになったとのこと。 背骨はあくまでバックボーンであって、すべてを支えているわけではない。背骨の前の構造もまた「支え」に重要なのである。

The client got core stability after the 5th hr of Rolfing session.It is sustainable on his A-P balance.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年8月28日金曜日

内臓空間が広がるというのは正面から見るとこんな感じです。

See his core space.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年9月12日土曜日

ロルフィング体験

パートナーからのご紹介でいらしたカウンセラーの方のモニター10シリーズ中に頂いたコメントを抜粋してご紹介します。

”今まで意識をしていないレベルでの繊細なバランスを感じることが出来たので、より日常生活でその感覚を大事に出来そうです。”

”自分や世界を深く信頼出来ていないという不安を解消するために、思考での理解や知識を得ることで安心を得たいという感覚が、自分の存在をより繊細に意識することで、自分自身に愛情が巡り、より自分や世界への信頼が深まったといった感じです。”

”自分自身をより一層大切にしています。嫌なことは出来ない感じ、感情や感覚を受け入れて、パートナーや周囲にも伝えるようになりました。

ただ自分はこう感じているよと、自分や相手や世界をより一層信頼して、コミュニケーションしている感じです。合わないもの、エネルギーが漏れるものがより顕著に分かるので、無理なく手放しが進んでいます。”