イールドワークにおける「いい間合い」

“いい間合い” – good Maをどう説明したらいいのかを、Anne 編集主幹は、intersubjectivityという言葉を使って説明の助けにしてくれた。


interoception -内的感覚は個々の固有の感覚で、それを頼りに間合いを見つけるのだけれど、プラクティショナーもクライアントも「相互の」主観の中から見つけることが、間とイールドのワークの鍵になっている。


施術側だけ、いい気分で、受け手はなんらかの圧迫を感じている場合は、マウンティングが起きている。その反対は、クライアント様は神様です!のいいなりのしもべ状態。

セラピーの現場や様々な状況でそのどちらかの関係性は起こりがちだが、そのどちらでもない関係性、つまりお互いが心地よく感じられるコンステレーション、それが「いい間合い」ということになる。イールドワークでは、このいい間合いによって誘導される場と感覚を重視している。それが、プロセスを安全に進める、意味のある定着する変化につながる。


さらにいうとそのコンステレーションも、いくつか選択肢があって、常に揺らいでいる。いくつも層が重なり合って、それを一つ一つ降りていくと、深い安全・安心を伴う「静寂」にアクセスすることができて、重力の音を聴くことができるのではないかと思っている。

松果体から観る

Rolfing (ロルフィング)の継続教育としてのロルフムーブメント認定トレーニングでは、クライアントをどう観るか? seeingについて扱うことがる。どう観るか?は、どこにどのように働きかけるか、と同様かそれ以上に重要です。

周辺視野と集中視野については論じられることがありますが、どちらかを行ったり来たりする見方だと安定しません。どちらかというと周辺視野を使いなさい、という結論になりがちなのだけれども、よくその部位を集中して観るためには、集中視野も必要です。

そのどちらでもなくて、どちらでもある観方が、松果体から観るという感覚です。松果体は、サーカディアンリズムにも深く関わっていて、それ自体に光受容のレセプターがあることが知られています。脳のほぼ中心部に位置しているため、実際の外部光を検知していると考えるのには無理があります。ですが、最近、生体から微弱な光が発せらているということが分かってきており、バイオフォトンの存在が報告されています。

クレニオのバイオダイナミクスの教師でもある恩師Carol Agneessens先生が、脳脊髄液が光を運ぶということを仰っていました。以上のようなことから、松果体は直接外部の光に反応しているというより、間接的に脳脊髄液や周辺の細胞などを介して、光を受け取っている可能性が予想されます。

実際のセッションで松果体にフォーカスしたケースでは、セッション後3日、就寝してから眠りにつくまでのまどろむ時間がなく、急に電源が落ちたように眠る経験をした方がいました。ということは、ワークによって何らかの影響が松果体に及んだかも?!しれないと感じさせるわけです。松果体は睡眠に大切なメラトニン産生に関わっているからです。

骨の強度と骨密度を維持するために

骨への適度な物理刺激が組織液の流動性を高め、炎症に関わるタンパクNF-κBの活性を抑制して、骨の強度・密度を維持するメカニズムが解明されたそうです。

間質液の流動によって細胞が力学刺激受けることが、運動によって促されるためには、組織液が滞りなく円滑に流れるルートが整備されていないといけません。

ということは、身体全体の運動も大切ですが、それに加えて、強度や骨密度が落ちている骨の周辺の組織液の通りを改善できれば、骨組織の正常化の手助けができる可能性があるということになります。

骨に関しては、Sharon wheelerというロルファーのBone workが知られていますが、その圧力をかなり使うアプローチではなく、振動を使いつつ骨膜からも働きかける手法をとっています。

予備)食品としては、トレハロースが、閉経後骨密度が減少する骨粗鬆症のモデルとなる卵巣摘出マウスにおいて、骨密度を上げることが示されています。

https://research-er.jp/articles/view/82521

心の問題と重力

ロルフ博士の残した言葉:

“… no situation exists in a human which a psychologist would diagnose as a feeling of insecurity or inadequacy unless it is accompanied by a physical situation which bears witness to the fact that the gravitational support is inadequate.”

もし、重力のサポートが十分に得られていないという肉体的な状況がなければ、精神分析医が、不安感や無力感と診断する人間は存在しない。

さらに意訳すると、

精神分析的診断としての、不安感や無力感は、必ずといっていいほど、重力のサポートが適切に得られていないことに起因している。

つまり、身体が重力のサポートを得られるようになりさえすれば、精神的な問題の多くは解決する可能性を示した言葉です。

Somatic Experiencingなどによって、蓄積したトラウマのエネルギーを解放したとしても、元々の身体が重力のサポートが得られる身体状況でないとすれば、元の身体という土壌が変わっていないので、手放したものを別の形で引き寄せてしまうかもしれないし、いずれにしても、重力波が身体をうまく通り抜けないのであれば、エネルギーが滞りやすいということには変わりないわけです。

私自身が、ロルフィングをセッションの中心に位置付けるのは、ロルフィングのプロセスには、重力のサポートが得られるような身体に再構築する力があるからです。

セッションで得た体験を仕事に活かす

ヨーロッパ留学後、日本で就職され、人事を担当されているクライアントの方が、身体状況の改善に伴って、セッションが思いのほか役立っているという。

会社で何かと頼られ寄りかかられることが多いが、そんな時にもそのことが負担にならず、あまり気にならなくなったという。さらに、相談に乗るときにも、こちらでのセッションのように最小限のちょっとの介入を心がけていたら、それで仕事がうまく円滑に回るようになっているという。

医師の方が少し前にセッションを終えたが、自分の診察に対する構えがとても変わった仰っていた。

患者に対して、どこまで介入して、どこまでで止めるかは、セオリー化、公式化できない。介入し過ぎれば、受け手の主体性や自力・底力を奪ってしまうことになるし、必要なことが足りなければ、自然治癒の流れに乗ってもらうお膳立てにならない。患者をつぶさに観察する力が求められる。この方は留学経験もあるため、真面目に医療に取り組もうとすればするほど、日本の旧態依然たる管理社会に馴染めず悩んでいらっしゃる様子だったが、身体の解放と共に、患者との間合いの取り方や、介入のタイミングについてとてもセッションの体験が参考になったと感動されていた。

トレーニング形式やワークショップでなくとも、個人セッションの体験を通して、実際の仕事にそれを応用、活用して頂けるのはとてもうれしい。

ロルフィングを体験して、それまでの生活や人間関係、仕事をリセットするケースもある。時にはそのような大変革も必要だが、それまでの自分や状況と向き合うことなく、準備もなく、投げ出すように止めてしまうのは、「統合」ではなく逃亡である。

実生活に活かしてこそのロルフィング体験であってほしい。

お通じの改善

排泄はいうまでもなくとても大切。身体が変化して、代謝が向上しても、要らないものを身体の外に出せなければ、自己調整や自己組織化がスムーズに進まないでしょう。

身体で摂取する栄養物のほとんどは利用されず、実際はすでに持っている資源を再利用してホメオスタシスが保たれているというオートファジーの事実からしても、ホントに要らないものは外に出しておかないと、生命維持のためのリサイクルは効率よく回らないことが容易にイメージできます。

腸内菌叢の重要性が、昨今叫ばれるようになりました。腸内の菌叢が身体の免疫に積極的に関わっているというデータが示され、乳製品会社はこぞって、プロバイオティクスの新商品を開発して、特定保健用食品の認可を取り付けています。一方、外部からのその生体にとっての外来種を入れても、実際にはそれほど根付かないということも分かってきたようです。

外から摂取した菌が、いくら有用とわかっていても、それを受け取る側の腸という土壌との相性、そしてすでに在来している菌叢との相性があります。大腸菌の研究では、不和合性という現象が知られていて、組合せによってAとBという大腸菌は共存せず、Aが細菌毒を分泌して、Bの生育を抑制して、縄張りを荒らされないようにする防衛策をとっていることになります。ですから、実際にその菌が根付くかどうか?或いは元々の菌叢を荒らさないかどうか?は実際に摂取してみないと分かりません。

自分の経験ですと、ヨーグルトに入っているロイテリ菌は比較的私の身体は受け容れるのだけれど、L8020は便通が滞りがちになります。特許取得の経過を見ると、L8020を応援したい気持ちはあるのですが、身体の反応なので仕方ありません。ただ、タブレット化したものを一錠服用する程度だとL8020も大丈夫です。

ということでとれあえず、飲んで確かめてみないと何ともいえないのが、プロバイオティクスの難点ですが、一方、菌叢の餌を供給するという考え方のプレバイオティクスには、そういって相性問題が起こり難い。元々在来する菌が増えるのを助けるわけなので。もちろん、人間の頭が考える都合のいい菌だけが、選択的に増えるような餌があるとは考えにくいですね。

消化管は口腔から直腸まで一つながりのチューブとして機能していますから、菌によって、ある部位にシビアに特異的にその場所だけということはないかもしれませんが、それでも、ビフィズス菌に関しては、大腸で主に生えるとされています。つまり、最も便通に影響しやすいことになります。ビフィズス菌のためのプレバイオティクスで大切なことは、口から摂取するため、大腸まで届くまでに、分解されてしまって、肝腎のビフィズス菌にものが届かないと意味ないわけです。

プレバイオティクスとしての乳糖果糖オリゴ糖(乳果オリゴ;商品名オリゴワン)は、難消化性、つまり胃などで分解されずに大腸まで届くことが分かっています。で、実際に7g(スプーン一杯)づつ、毎日摂取してみたところ、確かに便通や便の質に変化が生まれ、快便になりました。

ヨーグルトだと、含まれている乳酸菌以外に、牛乳由来のタンパクやホルモン、クリーム成分が体質に合わないこともあります。その点、オリゴワンだとそれらの影響もなく、非常にマイルドにお通じの改善が促進されました。

そもそも定着しないような菌を継続的に摂取するのは、元々の菌叢や腸にも負担をかけることになる可能性があるでしょうし、何よりこのオリゴワンは安価で、所定の一日7gは、約20円で、巷の健康食品の比較にならないほど、リーズナブルといえます。

便通の改善のために、薬剤を常用したり、腸にやたらと外から負荷をかけて、「治療する」のではなく、一日20円で元々住んでいる菌を育んだ結果として便通が改善できるなら、試してみる価値はあると思います。昔の古巣(株)林原を退社して25年経っているので、オリゴワンを勧めたからといって何のマージンも得られませんが、製品は間違いなくいいのでご紹介しておきます。

オリゴワン(乳糖果糖オリゴ糖の商品名)のAmazonからの購入先 ↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07F1MS59S/rolfinger-22/ref=nosim

以下、乳糖果糖オリゴ糖の有用性を動物実験結果を元に、私の敬愛する林原元上司の福田教授が、わかりやすく説明しています。

吉備国際大学福田恵温教授(元林原生物化学研究所所長)

注:私自身、外から乳酸菌を補うことを否定しているわけではありません。風邪を引いたときに服用する抗生物質や、食中毒防止のために添加されている、お弁当やお惣菜などに含まれる保存料としての防腐剤は、選択毒性があるわけではないので、当然のことながら、腸内に元々いる菌がダメージを受け、有用な菌が減ったりして、菌叢が乱れる機会は何度も腸は経験しているはずです。

したがって、たまに外から何らかの菌を補う必要性はあると思いますが、菌の多様性と定着の相性問題を考えると、同じメーカーの同じ菌種を継続的に摂取するより、様々な菌種を含むような製品をちょっと試してみるようなやり方が、理に叶っているのかもしれません。加えて、特に生野菜や果物など天然に含まれている乳酸菌が存在することも忘れてはいけないでしょう。結局、古来から続いているような発酵食品を常用する食生活には科学的な意味と根拠があって、その意味を再発見することになるだけなのかもしれません。

Rolfing(ロルフィング)を受けにくるクライアントの中にも、お通じの悩みを抱えている方は少なくないです。食生活を変えなくとも、第4や第5セッション後、骨盤底が広がり骨盤が内臓を支え易くなって、さらに腸腰筋が機能を取り戻し、腸菅に適度な刺激を与えるようになると、便通が改善することも珍しくありません。ということは、菌の餌だけでなく、適度な物理刺激、つまり動きだとか、腸にとって好ましい環境が整うと、菌が腸内の細胞に良い刺激を与えたように、腸もまた、菌にとっていい影響を与える相互関係があるに違いないと思うのです。腸内が活性されていない、動きがなく停滞している状態だと、腸内も溶存酸素が少ない状況になり、食中毒の原因になるような毒素を出す、嫌気性のウォルシュ菌やボツリヌス菌などが生育しやすい環境になる可能性も高まるでしょう。

Rolf Institute機関誌最新号の掲載記事

Rolf Instituteの機関誌Structural Integrationの最新号 (2019年夏)に掲載された記事を以下の場所にアップしました。ロルファーである私田畑浩良が、細胞生物学の知見で、ソマティックな領域で使えそうな情報を盛り込んで、体表の捉え方ががらっと変わるような内容になるといいなあと思って書いた記事です。それと、これまでも謎とされてきた、イールドワークの仕組みについても多少なりともの説明になるのではないかと思います。

それと、一次繊毛については以前より注目していて、何らかの形で書いてみたかったので、今回いい機会となりました。

片山洋次郎先生によると、身がまま整体では、
体表からの「気の発散」
を重視するそうです。体表、みなさん思っているより重要に違いありません。

The Superficial Layer as Sensory Envelope: New Perspectives from the Art of Yield About the ‘Superficial’ Sessions of the Rolfing® Series, is available for downloading the PDF.

上記題名をクリックするとPDF化された記事がダウンロードできます。


用語解説

Yielding ゆだねる、あずける動き。発達段階で最初に起こす動きと考えられている。

Keratinocyte 角化細胞 ケラチン生成細胞

Quasi-electrostatic field

準静電界Superficial layer

表層:ロルフィングで用いられる層(Sleeve)より、さらにもっと表層を指しています。

ECM extracellular matrix 細胞外基質:大雑把にいうとfascia筋膜、interstitium間質と同じ。細胞と細胞の間に介在している結合組織のこと。

Anchorage/ scaffoldings 足場、拠り所。細胞培養では、接着できる土台のことを指す。

Naked mole-rat ハダカデバネズミ

Anchorage dependent 足場依存性 正常な細胞は栄養がいくら足りていても、細胞が接着できる足場がないと生存・成長できない性質を持つ。

Contact inhibition 接触阻害 単層培養の場合、細胞が増えて隙間がなくなると、正常な細胞は生育を止める。ガン細胞には上記2つの性質がない。

Kinesphere 身体感覚によって把握できる身体外の空間。気配として感知できる身体外境界。

あるToneに合わせる

ロルフィングは、つないだり、通りをよくしたりと、要するに流れる滞りにくい身体の状態を目指している。重力も波だから、波が伝わりやすい状況を引き出す。

でもその時になんでもかんでも、どんな波長のものでも伝わればいいかというと勿論そんなことはない。身体に伝わる流れや動きは、いろんな波長のものがある。音波もそうだし、音として認識されないような低音もあるだろうし、ハイパーソニック効果を持つような高周波もあるだろう。で、音や振動は一過的かというと、一旦発生した音・振動は、減衰はするものの、それが消えるわけではないという事実。振動は形を変えながら、何かに伝導し続けてどこかで止まることはない。

とにかく、全く消失することはないということ。振動または波動は一つの情報だから、観察者効果が影響する。その音を聞こうと観察者が思った瞬間にその音が存在することになる。

身体をつないだり、滞りがなくなった後で、その中を通ってほしいのは、特定の健全な調子-Toneを持った振動・波動。傷などダメージを受けた組織が再生するには、いつまでも病変としてのToneでいるのではなく、そこから元の健全なToneを取り戻す必要がある。

プラクティショナーがもし、その健全な波動をその身体の内側で聴こうとすれば、そこにその波動が戻って姿を現すのかもしれない、という仮定で最近ワークをしている。

ロルフィングは、病気に働きかけるのではなく、健全さに働きかけると言われている。どの調子に合わせようとするのか、ロルファーはどの波長・波動を見つけようとしてワークしているのか、それによってセッションの質が変わってくるはずだ。だとすると、ロルファーの描く、健全さとか、統合とは?という漠然としてはいるけれども、固有のToneがあって、さらにクライアント側にも固有のToneがあって、それが共鳴したり、干渉したりすることで相互作用が生まれ、反応が引き出されるのではないだろうか。

特定の脈動や固定されたToneだと、動的で意味のある共鳴は起きないような気がする。だから、用語は様々だが、いろんなTideや波動を利用するヒーリングアーツが多種あるけれども、プラクティショナーとクライアントにそれぞれ固有のToneに根ざした波動が見いだせないと、意味のある反応は起きないのではないか?という直観がある。

ボディワークでいうところの、LIsteningってかなり深い意味を持っているように感じます。

回を重ねて得られる体験

顧客を依存的に定期利用させる囲い込み的商法は、健全ではありませんが、クライアントが最終的に自力でバランスがとれるような手助けになるようなビジョンの下に、ある時期集中的にセッションを受ける必要性やタイミングはあると思います。

そして、回を重ねないと得られない深い体験も存在します。

以下、10回のロルフィングシリーズ終了後、月一回のペースでお越しになり、17回目にして、初めて感想をお寄せ頂いた内容です。ご本人も初めて素直に感想を伝える気になったので、随分心がゆるんできたとお感じになっているようです。


” 何となく意識が身体の中にようやく納まった感じがしています。
とても新鮮な感じでワクワクしています。
ひと昔前は肉体なんてなくて、意識だけだったら、もっと楽で楽しいのになぁって思っていたので、自分にとっては初めての感覚楽しんでます。
”  

感想全文

感じる、感覚についての用語 

「感じる」と日本語の言葉に対して、英語にはいろんな種類の感じるが存在する。身体の感覚を扱っているが、英語ではいろんなニュアンスを使い分ける単語が多いため、漠然としがちなので、一旦整理してみよう。日常会話的に用いられている意味とは別に、ソマティックプラクティスで用いられる場合の意味として捉えて下さい。

feeling : 主観的なからだの生理的な状態と密接に関係した「気分」「情動」のこと。

interoception : 内的感覚。からだの内側で起こっている反応を通じての感覚。

feelとは、このinteroceptionについて尋ねるときの言葉と思っていいでしょう。

それに対して、exteroceptionという言葉があります。

exteroception: 外受容と辞書にあります。外的な刺激に対しての感じ取り方。

sensation: 主に五感の感覚器の反応。その外部からの刺激の受け取り方。ただしその刺激が何であるかという認識までは含まない。その刺激をそう感じるところまでの段階。

したがって、exteroceptionについて、尋ねるときには、sensationを使います。

perception : 知覚・認識。sensationを通して得た情報を経験を通して解釈して、それが何であるかを認識すること。様々な外からの刺激があるが、それをどのように受け取っているか、掴んでいるかは、perceptionである。sensationがなければ、perceptionもないことになります。

これらを踏まえて、重要なのは、feelingやsensationを通して得られた情報をinteroceptionに落とし込むことです。様々な感覚を統合して認知する機能が脳にはありますが、その認知様式には、エラーも含まれていますが、ほぼ自動的に反応していしまいがちです。それらを大脳皮質の処理に任せっきりにしてしまうのではなく、その感覚を一旦、interoception特に内臓感覚で感じて、整合性を確認してみること。つまり、それが腑に落ちる感じにつながるのか、それとも、何か違和感として感じられるのか、行動を決める時の大きな指針になります。一般には、感覚→知覚→認知という作業は大脳の高次?の機能で統合されていることになっていますが、肚つまり内臓感覚がそこに関与しないのは経験的に違和感があります。

ですから、在り方としては、常に様々な刺激にオープンでいながらも、それらを内的な感覚で、主観的には自分がどう感じているのかを常に感じることを自分に許可しておくことが大切だと思います。いいものを見聞きして、美味しいものを食べるというような5感を刺激することは大切ですが、その刺激を自分の内側は主観的にどう感じているのか?言葉を換えればそれが、からだの声を聴くということにつながります。それをしない限り、情報や一般の評価に合わせた感じ方・捉え方になってしまい、本当は自分がどう感じているのかが、分からなくなってしまいます。それは主体性を放棄する第一歩です。大多数迎合の気運が高まる中、別に声を上げなくとも、自分が正しいという選択を静かにしているためにも、interoceptionを大切にすることには大きな意味があります。からだの声やサインを無視しなければ、いたずらに健康を害することはなくなるはずです。

ロルファー田畑浩良の私見と主観に基づいているので、ここで書かれてことを鵜呑みにせず、ご自分の身体感覚を通して、実験・体感して検証してみてください。