ロルフィング」カテゴリーアーカイブ

こちらで提供している技法を整理すると

空間身体学 (Spatial Somatics™)

・空間に対して広がりを持つ存在として身体を捉え、その在り方を研究する
・身体は空間から孤立した存在ではない
・身体のバランスは、外部環境との絶え間ない相互作用によって成り立つ
・それらの関係性の中で身体を動的な存在と捉え、身体とは何かを動的感覚による実践的体験を元に探求する。

  • 片山洋次郎先生との共同宣言から引用

The Art of Yield (Yielding embodiment®)

・施術側と受け手の身体が、相互主観的に安心安全を感じられる場の誘導
・足場に自重を委ね落ち着くイールドの動きを促す
・施術者の肚の重心感覚:拡大と集中が同時に起こっている知覚状態に入る
・受け手の呼吸の動きが隅々まで行き渡る一体感のある状態、コヒーレントを引き出す

  • Carol Agneessensの胎生学 と田畑の細胞生物学的視点から生み出され、Rolfingに組み込み可能で、単体でもワークできる体系を発展した。

ROLFING s.i. Rolf Movement i.

・5つの基本方針
・間質液が間質(Fascia)全体に流動するのを助ける
・重力と周囲の空間との関係性の改善
・触れる、触れないは重要ではなく、重心感覚と共に施術することが最優先

  • Fasciaを間質組織液のインターフェースとして捉え、上記の空間身体学的視点とThe Art of Yieldを組み込む様式

セッションは生活習慣病を遠ざける

今年2020年の国際ORTと伝統医学研究会(オンライン)で報告したデータを一部紹介します。

セッションしたクライアントの方A〜Sまでの症例について、写真データから、ORT指導医7段の下津浦医師に酸化ストレスマーカーである8-OHdGのレベルを測定して頂きました。値は、-100から+25までの値で示され、値が少ないほど酸化ストレスが少ないことを意味します。

表をグラフ化すると、以下のようになります。

調べたすべてのケースで、セッションによって酸化ストレスマーカーの値が減少していることが示されました。酸化ストレスは、万病の元とされ、このレベルが低ければ低いほど、がん、糖尿病、心臓疾患や認知症などの生活習慣病になりにくいといえます。

ロルフィングの10回のシリーズに加え、継続的にセッションを受けることは、生活習慣病になりにくい身体につながる可能性が示されました。

4年前に10シリーズロルフィングを終了された方からのお便り

わたしがロルフィングを受けたきっかけは、14〜15歳ごろに発症しずっと患ってきた顎関節症を改善したいという思いがあったからです。全10回のセッションを受け、回ごとに違った変化を感じながら、最終的にはきっかけとなった顎関節症の完治には至りませんでしたが、受けたことで身体との付き合い方が変わり、結果、現在は以前よりも心身ともに良好な状態で過ごせています。口腔外科医からも完治は難しいと言われていたので、体調が改善し安定してきたと実感できただけでも大変うれしく思います。

それまでも、顎関節症を治すために様々な療法を試してきましたが、ロルフィングの面白いところは、例えば整体や鍼灸などのように、”治したいところがあって、そこに具体的にアプローチして、わかりやすくシンプルに改善を感じられる”のとは異なり、毎回、自分の身体の感覚が繊細に研ぎ澄まされていくようで、「あっ、わたしの身体にはこういう感覚があって、それが整うとこういう感覚なんだ…」と抽象的だけれど確かな変化を感じられたことです。一度得た繊細な感覚は、セッションを受けてから4年が経過した今も薄れることはありません。

わたしがロルフィングを受けて得た最大の恩恵は、「身体が発する微細な声を受け止められるようになったこと」だと思います。例えば「お腹が空いた」や「眠い」という声は大きいのですぐに気付き対処できるけれど、「これはなんとなく良い気がする」や「これはなんとなく良くない気がする」などの理由はわからないけれど感じる身体の微細な声が、大きな声よりも大切だと気付きました。わたしの場合、微細な声を拾って丁寧に応えていくことで、身体を良い状態に保てるようです。


大きな声の多くは、ときに自分の本心とは関係なく、「こうでなきゃ」「こうあるべき」といった思い込みを含んでいて、その声に応えるために自分に無理強いして、結果的に心身を疲弊させていたように思います。今は思い込みからくる声に対して冷静に対応することができていて、思い込みよりも自分の本心(=微細な身体の声)を大切にし、心身ともに健康的に過ごすことができています。
まだ、”自分の身体と完ぺきに良好な関係を築けている”とは言い難いのですが、これからも身体の微細な声を丁寧に拾って、健康的な生活を維持していきたいと思います。

コア(芯となる内臓空間)の重要性

言うまでも無く、姿勢は骨格だけから成り立っているわけではない。内臓空間が萎んでいれば、身体は支えにくくなる。

その典型が以下のケースである。

These Rolfing sessions helped his A-P balance temporarily.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年8月26日水曜日

セッション直後は、写真で示されるような前傾傾向が改善されるものの、10シリーズの4回目までは、再び前傾してしまう傾向が残った。しかし、5回目で内臓空間を広げる介入後、以下のように前傾する傾向はなくなり、それは一週間経過した後も継続していた。それ以降も、もはや前傾傾向を示すことはなくなり、ご本人曰く、50メートル歩くと息切れしていたが、100メートル歩いても息切れ無く歩けるようになったとのこと。 背骨はあくまでバックボーンであって、すべてを支えているわけではない。背骨の前の構造もまた「支え」に重要なのである。

The client got core stability after the 5th hr of Rolfing session.It is sustainable on his A-P balance.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年8月28日金曜日

内臓空間が広がるというのは正面から見るとこんな感じです。

See his core space.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年9月12日土曜日

肺内の菌叢

腸内細菌叢が、免疫と深く関わっていることは最近知られてきた。腸内の菌によって、腸管免疫が適度に刺激され、免疫系がうまく機能することになる。したがって、抗生物質は服用することは、腸内の菌叢のバランスを崩すことになり、むやみに使用すべきでないことは自明の理である。自明の理である。

パンデミックにより、除菌、殺菌、消毒などが過度に行われるなら、当然菌との関係性が変わり、バランスも変わる。常在する菌が皮膚には存在し、菌や表皮の細胞が分泌するDNAやRNA分解酵素が、バリアとして防御に関わっている。

さて、最近店舗で目にするのが、次亜塩素酸水による空中除菌である。この次亜塩素酸水にもいろんなグレードのものが存在し、すでに病院や歯科医院で使用されているものから、安価にネット販売され水に食塩を入れて電気分解して手頃に作れるレベルのものもある。塩素はハロゲン、つまり酸化力が極めて強いことが知られている。市販のものに急性毒性はなく、食品添加物としても使用されているとあるが、さて、慢性毒性については記述がない。

長期的に次亜塩素酸水を、加湿器で噴霧するのは、元々感染リスクの高い人々が集団として存在するので、病院等では利用するメリットは高いと考えられるが、そこまでのリスクがない場合に、長期に渡って、それを吸引した場合どうなるのか?

直接肺組織に害がないとしても、肺内には常在する菌が存在することを考えると、肺内の菌叢のバランスが崩れることは予想される。

https://www.yukoji.com/IntestinalFlora/News/copd.html

Covid-19による肺炎リスクを下げるために、空中除菌を実施するのは理解できるが、肺内の菌自体の量が減少してしまうのは、それはそれでリスクがある。肺組織には、多くの単球が存在し、単球は分化するとマクロファージになり、非特異的な免疫に深く関わっている。

そう考えると、むやみに次亜塩素酸水を過剰に使用することには、注意が必要だと考えられる。

そのような観点から、私のセッションルームでは、フルボ酸を主成分とするMK水(海洋性珪藻土抽出液)というpH2.8の酸性水をセッションとセッションとの間に噴霧して、常時噴霧はしない方針です。

ロルフィング – 変化の持続性 酸化ストレス動向 Part2 の続き

前の投稿の続きですが、酸化ストレスの値をお知らせするために、ご家族に数年ぶりに連絡したところ、以下のメールを頂きました。偶然が重なり、以心伝心というか、何かのシンクロが起きていたようです。

「先週、母から電話があり、
今だから言うけど、2月中頃から血尿が毎日続き、ガンかなと思って、
心配で受診したら、特に血液や他の異常が全く無く、
医者も原因が判らずとにかく水を沢山飲んで汚いものを出しなさいとだけいわれたそうです。
本人も貧血なし、気持ち悪さなし、食欲も体調も変わらず、
水もそんなに飲めないし…お茶か白湯を少しずつ飲んで、血尿を毎日観察していたそうです。(呑気な人で)

お腹の中の汚いものが剥がれていくようで、ピラッとしたもの、血の塊、などなど凄い量が毎日4月末まで2ヶ月以上も続いた後に
ピタッと止まり、いきなり綺麗な尿になって、
お腹の中の場所替え移動があり、膀胱が動いた感じがして、背中が真っ直ぐになったそうです。
(残念ながら姿を見てないのです❗️コロナ予防の為、実家へは暫く行ってません…私が菌を運んでしまう可能性もあるかもと)

恵比寿の先生の教えてくれた事※は、本当だった、(失礼な母ですみません)
上記の様な不思議な事があってと語り、
骨は3ヶ月に一度変わって元にもどると骨の模型を使ってわざわざこんなお婆さんに丁寧に教えてくれて〜と
有難がって電話してきたのが先週です!」

※骨の細胞が3ヶ月周期でリニューアルされるので、骨といっても固定されたものではなく、変化するものというご説明をした記憶があります。

Rolfer’ note

最後にワークさせてから7年経過して91歳になられた今でも、身体が自分で調整する力を発揮して、背骨が真っ直ぐになる変化が引き出さえたことに感動しました。酸化ストレスをバイ・デジタルOリングテストで評価する意義があることを実感しました。そして、ロルフィングのシリーズを受けることの意味も再確認できました。

ロルフィング – 変化の持続性 酸化ストレス動向 Part2

ロルフィングには、姿勢や形状を変容させるだけでなく、万病の元となる酸化ストレスを軽減させる可能性がある。」

バイ・ディジタルOリングテスト認定医の先生との共同研究により、次第にロルフィングのプロセスが酸化ストレスにどう影響するのか、についての知見が集まりつつあります。

ロルフィングは、治療的な処置ではなく、その予後の時間軸も包括したプロセスです。ロルフィングのシリーズ中または直後に変化を実感する方がほとんどですが、稀にシリーズ終了後からの変化に驚かれる方もいます。写真で追跡すると、確かに後戻りするような退行的変化ではなく、統合が進む進化的な変化を示唆するケースもあります。

BDORTによる酸化ストレスレベルの測定で、ロルフィングシリーズ前後で違いがないケースが稀に存在します。ご本人に変化の実感があるにも関わらずです。

以下は、慢性的な便秘をお持ちだった80代女性のケースです。

Effect of Rolfing 10 series on the level of an oxidant stress by B-Digital O-Ring Test.

ロルフィング10シリーズ前と直後を比較しても、酸化ストレスマーカーの値は、+10のまま変化が認められませんでしたが、半年後+5に下がり、さらに調整セッションによって、0に減少しています。これは、時間をかけて酸化ストレスがちょっとずつ減少する方向に向いていたことが示されているのと、11回目の介入に対して受容性が高まっていたことになります。ご感想頂いた内容から判断すると、ロルフィングによって、生活のパターンにも変化が生じ、活動的になったことも酸化ストレスと深く関連しているように感じます。

10シリーズを受けて頂いた7年前当時は84歳でいらっしゃいましたが、2020年現在91歳になられて、いろんな体調変化がありながらもご健在と伺いました。嬉しい限りです。

2015年;10シリーズ終了から2年後には、以下のような感想をお送り頂きました。(引用許可を頂いてます)

↓ ↓ ↓

田畑先生、ロルフィングに巡り合う所から、不思議な事がいっぱいでビックリ感動、感謝しております。

長くなり申し訳ございませんがお礼と感謝を込めて、書きます。
お時間の許す時にでも、目を通して頂ければ…ありがたいです。

これまで母とは仲良しではなくて距離を置いてきたのですが、
田畑先生のセッションを受け始めてすぐに、これは母に受けてもらいたい!
何故か私がロルフィングを勉強してからじゃ間に合わない!と思いました。
(50歳超えてロルファーになりたいなと無謀にも思って調べたらとんでもなくて…)
でもあの母が行くかどうか、10回続けられるのか?もわからず、
とにかく話してみたらOKで、10回の途中で嫌になったらやめてもいいからと言って連れて行きました。

初回は、まだ電車の西武線が東横線と繋がっていなくて、恵比寿駅からタクシーか、渋谷駅から乗り換えて代官山駅から徒歩と同行して、
高齢の母には大変で続けられるのか?と思いましたが、

2回目からは、なんと東横線が西武線と繋がって、楽々一人で通える状況になって、このタイミングの良さにビックリです!

10回終えて、ちょうど待っていたように遷宮のタイミングで伊勢詣りへ、
母も私も行った事がなくて、今迄2人で旅行した事も無くて、こんな事になるなんてビックリです!
ツアーで他の方々について行くのが大変だったんですが、楽しくて、
出雲大社詣り&厳島神社のツアーにも参加してしまいました。

翌年(2014年)5月には、千葉県の神崎寺の主催する西国33観音巡りツアーで兵庫、大阪の9ヶ寺を訪ねました。
山登りの所はバスの中で待っていたりしましたが、必死で楽しく付いて行けました。

先生のセッションを受けていなければ、この様な素敵な出来事はあり得なかったと母共々、この不思議な流れに驚き深謝申し上げております。
そしてロルフィングの本に載せて頂き世界デビューとは凄い母⁉︎です。

そして、私ですが、初回セッション受けて、ロルファーは無理、どうしようかなと(事務職をしているのに)何故か思ってしまいました。

急に、ハワイは凄い所だな世界の人が癒されに行くなんて他には無いなとふと思って、
…今迄アンチハワイでその上、新婚旅行のカナダ帰りに寄ったオアフ島で元夫が(8年前離婚したんですが)、結婚指輪をハナウマベイで落として無くすなんて事もあり…

ホ・オポノポノのモーナ・ナラマクシメオナさんを調べたらカフナで州宝でロミロミの原型を行っていたと知り、
1回目のセッション後、2013年1月からロミロミを学び始めました。
通っているスクールで9月にハワイ島のハワイアンのクムさんの所へ約1週間学びに行く企画があり、仕事を辞めて行ってしまいました。

戻って10〜12月先輩のロミロミの店を手伝ったんですが、
翌年2014年1月から3月はハローワークの職業訓練校で介護の勉強をして、資格取得し4月から訪問介護のヘルパーとして働き始めました。

ですが、4月半ばに又ハワイ島のクムさんの講習に何故か1週間前に急に参加したくなり、行ってしまいました。
それが3月にクムさんの元へ戻ってきたヘイアウのある土地でプライベートビーチで皆既月食の時に行われる最初の講習だと行ってわかりました。

介護で勉強した心と身体の事が、ロミロミとも繋がって何故か楽しく訪問介護ヘルパーの仕事を今しています。
ロミロミは出張で将来できればいいなと思ってます。

何故、介護なんだろうと自分でも?でした、一番苦手な所と思ってました、母もなんで?あんたが?とビックリ!
そしてまたちょうど待っていたように、母のすぐ下の妹が4月に介護が必要な状況になり、
私の学んだ事がすぐ役立ってスムーズに事が運び、母も(私の妹と同居しているのに)介護の申請ができ支援が受けられました。

なんだかわからない物事の自然な流れがあるんだなと感じる毎日です。
巡り合うタイミングの物凄さにビックリする出来事がまだまだあって生きることが楽しくなってきました。
心と身体と魂との繋がりの不思議さを感じるようになりました。

長くなって申し訳ありません、読んで戴きありがとうございます。

先生に巡り合えたお陰様で、母に思いもよらぬ親孝行ができて嬉しく、深く感謝申し上げます。
ありがとうございます。
また、宜しくお願いします。

ロルフィングのプロセスが、家族の関係性や人生の流れに影響を与える可能性を感じます。

ロルフィング – 変化の持続性 酸化ストレス動向 Part 1

何かワークを受けた時に「効果の持続性」については常に気になるところです。ロルフィングの売りの一つは、変化が持続的であること。だから、何かに依存する生活から解放されて、自由と自分の身体に自信と力を取り戻すことができるところにシフトさせたいわけです。

姿勢の変化を写真データから比較する従来の方法以外に何か、バイオマーカーのような別の指標があると、ロルフィングの捉え方や意味が変わってきます。

研究員時代に御世話になって以来、懇意にして頂いているバイ・ディジタルOリングテスト(以下BDORTと略)認定医の先生に、写真データから酸化ストレスを測定してもらう機会を得ました。酸化ストレスの指標には、8-OHdGという物質を用います。-100〜+25の間で判定され、この値が低ければ低いほど、がん、糖尿病、認知証などの生活習慣病から程遠い、つまり慢性疾患になり難い体質であるという見方ができるそうです。

BDORT認定医7段の先生に、酸化ストレスマーカーを写真判定してもらったところ、10シリーズのロルフィングによって、 +20から、−30に減少。さらに何もせずに4ヶ月経過した後、−40とむしろ改善傾向にあることがわかりました。このことは、身体構造と一致した結果となっています。

An oxidant stress marker, 8-OHdG was decreased after the 10 session of Rolfing, followed by keeping the level for 4 months.

別のケースで見てみましょう。

この方は、2009年に10シリーズRolfingを終えた方です。ロルフィング開始前に+10だった酸化ストレスマーカーのレベルが、シリーズ終了直後では、−20に減少し、6回のRolf Movementによって−60にまで減少しています。その後、6年後にオフィスに来ていただいた時には、− 30と比較的維持されており、1回の調整によって、− 50に酸化ストレスが抑えられる結果となっています。

これらの結果は、ロルフィング及びRolf Movementのセッションが、酸化ストレスを下げ、さらに、その効果に持続性があることが示唆されます。ロルフィングを受けることが、生活習慣病の予防につながる可能性が示されたことになります。

酸化ストレスが低ければ、万病の原因とされる慢性炎症も抑えられ、即ちサイトカインストームも起きにくくなることになります。このような結果は、ロルフィングが、ホメオスタシスを向上させるという一つの説明になるのかもしれません。

ちなみにこのバイ・ディジタルOリングテスト (BDORTと以下略)は、認定制度があって、スキルを日本の武道に倣って「段」で示されるそうです。人間の筋肉反射と電磁波の共鳴現象を使います。高段者の測定技術は極めて正確で、臓器の造影結果と、BDORTによるトレースはとてもよく一致することが知られ、癌の早期診断としても有効な方法として知られています。ノーベル賞選考に深く関わるカロリンスカ研究所は早くからのこのBDORTの有用性に着目し、創始者の大村博士らは、欧州統合医療学会に招聘され、たびたび基調講演を行っています。日本では、ソニーの創始者の一人、井深大氏がBDORT研究を支援していましたが、途中で岡山のバイオ企業(株)林原の旧社長の林原健氏が引き継いだという経緯があります。私は、その一時期に林原に在籍し、1995年にBDORTとの共同研究に関わらせて頂きました。

自粛の罠

はたと気がついたのだが、このムダな自粛、何かに似ている気がすると気づいた。「減反政策」である。どう考えても可笑しな考えだが、お金を渡す代わりに田んぼを減らしましょう!という農業政策によって、農家はどんどん作付け面積を減らしてしまった。労働力を減らしてお金がもらえるので、ある意味楽になった。怠けて収入が得られる味を占めてしまった。

その結果、農業自給率はどんどん低下して、日本は食料自給率が下がり、他国に食料の輸入を頼り、依存度が上がることになった。これは国力が低下したことを意味する。

お米に余剰が生じたなら、輸出したり、何らかの形で貯蔵して備えに回すとかいくらでもやり方はあったように思う。その矛楯に気がついてもすでに農地自体が開発という名の下に別の住宅や道路に変えられ、復帰することができない。

すべて、お上のいうままに従った「結果」で、日本の国力を低下させようとする「策略」に乗っかってしまったといえる。

スポーツや技巧を必要とする職人ならわかると思うが、一旦鈍らせた技術というのは、復帰させるのに相当なエネルギーを要する。中学時代に卓球をやっていたが、一日練習を休んだだけで、次の日のラケットへの球の吸い付きや細かい感覚が鈍ることを知っている。団体競技などは、リモートではフォローできない部分が大きいに違いない。

自粛でスズメの涙のお金をもらって慎ましく行動を狭めることで、実は失っているものが大きい。そのことに気づいておいた方がいいだろう。

だから、クライアントがオフィスに来られないのは仕方がないが、私自身がオフィスを閉めてセッションの機会を少なくすることは絶対にしない。怠けることに慣れてしまう程、怖いことはない。それを恐れるべきである。

COVID-19感染の致死率は、0.03% in California

エリクソン医師の主張  :「家に閉じこもる必要なんてない」からの引用です。 https://www.bitchute.com/video/eTYXJXvpqNMm

カリフォルニア州カーン郡5213人を検査した結果、340人がcovid-19陽性。人口の6.5%が感染していて、インフルエンザ同様に広範囲に感染がすでに広がっていることを意味します。

カリフォルニア州全体で検査数280900人のうち、 33865人がcovid-19陽性、人口の12%に感染が蔓延しているが、死亡者数は、1212人。カリフォルニア州全体の人口3900万人のうちの1212人の死亡者数ということは、0.031%がcovid-19の致死率と計算。

さらに、COVID-19に感染した96%が、重大な後遺症なしに回復しているという事実。

これらのデータが、ここ2か月間の蓄積で得られた結果とのことです。

微生物学、生化学、免疫学を学び、20年間の臨床経験を持つ、医師からの科学的データに基づいた報告です。これは、理論疫学者の机上の仮説から導き出された数字とは本質的に異なるものなので、ロックダウンを正当化する根底が覆るので、今後の方針の修正(ロックダウンの解除)を早急に図るべきです。

ではここで気になるのは、芸能人や若者の死亡の報道です。なぜ、免疫老化が進んでいないはずの人々が実際亡くなっているのか? エリクソン医師によると、上記問題なく回復した96%以外の患者には、糖尿病などの合併症があったとのことです。糖尿病などの生活習慣病は、慢性炎症、酸化ストレスの増大が関係していると考えられています。

加齢によって、獲得免疫系と自然免疫系両者の内因性の変化(免疫老化)が生じ、そこに慢性炎症が関与している可能性が示唆されています。慢性炎症は、万病の元をいわれ、つねにマクロファージなどの免疫細胞が、炎症性のサイトカイン(細胞同士のやりとりをする分子)を出し続け、活性酸素が放出され、酸化ストレスのレベルを高めている状態です。

COVID-19感染によって、問題となる重篤化の原因としてサイトカインストームと呼ばれる現象があり、それは、炎症性サイトカインの過剰放出により、活性酸素が一気に増大して肺をはじめ臓器を痛めつけてしまうことが知られています。基礎疾患、持病があるケースは、常に慢性炎症が関連していて、例えば、長期間たばこを吸い続けていると、肺に慢性炎症が起こりやすくなり、感染後サイトカインストームが起こりやすい状態になります。さらに、解熱剤等の薬剤も、その種類と服用のタイミングによって、サイトカインストームを起こしてしまう可能性が示唆されています。

一方、毎年誤嚥性も含めると、肺炎で亡くなられる方は、13万人いるそうです。肺炎を起こすウイルス、細菌、マイコプラズマは、複数存在するため、それらの複合感染と合併症、老衰が重なれば、生体は、自己解体への方向に一気に舵をとることになります。そうならないように自己組織化への方向性を維持する必要があります。

私達にできることは、せっかく習慣化してきた衛生に対する構えを、免疫が落ちている方々に配慮し続け、感染はすでに広範囲に広がっていることをまずは認めることです。家にいても感染の広がりをゆっくりにすることはできても止めることはできない。買い物も行かず、無菌ハウスで暮らしているわけではないので、ウイルスと接する機会は遅かれ早かれ訪れます。その接したタイミングで、できるだけ、慢性炎症がなく、酸化ストレスの低い健康状態でいるか、が鍵となります。いいニュースとしては、下記のエリクソン医師らが発表してくれたように、COVID-19感染の致死率は、0.03%しかないということ。しかも、感染が広範囲にすでに進んでいるということは、多くの人々が、ワクチンに頼らずに自然免疫によって、発症せずにウイルスを押さえ込んでいることです。さらには、感染したとしても、その96%が、後遺症なしに回復しているという事実から、過剰な怖れを持つ必要も、過剰な自粛にも意味がないことになります。

COVID-19に限らず、帯状疱疹の原因となるヘルペスウイルスと同様に、一旦自分の中に抗体ができても、免疫自体が落ちてくれば、ぶり返しはあるでしょう。でもそれは、ワクチンがあるないに関わらず、とにかく日頃から、基礎免疫を落とさないこと、慢性炎症を抑え、酸化ストレスを下げることが大切な備えになります。

慢性炎症・酸化ストレスを抑えるためには、抗酸化作用のある食品を摂ることが有効です。実際に、生物工学が専門のシヴァ博士はビタミンCやビタミンDの摂取を勧めています。

自粛が命を救うとか、犬に対して使うステイ(待て)という言葉には違和感を感じます。感染リスクは低い方がいいですが、ウイルスと接することは避けられないものとして、感染しても発症しないだけの適応力をつける方向に自分を向け、酸化ストレスをできるだけ減らす工夫をしながら、自分が自分らしく人間として生きるための生活を取り戻すことです。

いずれにしても、人との距離を取ることや自粛に馴らされ、他者や世界との関係性に隔たりが生じています。その回復には、タッチを介した身体学的なアプローチがとても意味を持ってくることは間違いないと思います。