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委ねると弛むと許す

身体が弛むということと、「許す」ということは関連があるのかもしれない。身体が警戒する必要のない状況なのに堅く構えていると、近くにいる他人の身体にもそれが共鳴して、どこか緊張が伝わる。緊張がない状態であれば、人は安心できる。

身体の土台がしっかりしていれば、その姿勢を維持するのに不必要な緊張がなくなる。すると、周辺にもそれが伝わり、緊張=警戒する必要もなくなる。土台がしっかりするとは、足場を信頼できて、その場所に身体を委ねている状態である。それが基点となって、周辺にも行動を広げやすくなる。つまり、それは自由を許された感覚である。実際に移動するかしないかより、移動しようと思えばできる可能性に満ちた感覚が重要なのだ。動き、つまり表現を制限されていない、そのままにできることを許されていることを双方に感覚を共有できれば、自分にも他者にも安心と許す感覚が出てくるのかもしれない。

久しぶりに

のブログです。3月にオンラインで開催されたIASI(国際ストラクチュラルインテグレイション協会)のシンポジウムの登壇?75分持ち時間があるという枠でした。 10分発表5分質疑応答というのは、何度かこなしているので、身体で感覚が捉えられるのだけれど、60+15分というのは初めてで、いざ準備を始めるとさっぱりまとまらず、結局発表当日にやっと時間内に収めたという泥縄でした。

そもそも昨年ポートランドで開催される予定だったところ、パンデミックにより延期となって今年になったわけだから、準備時間は十分あっただろっ?と自分に突っ込みたくなるわけです。実をいうと、その時期、丁度父の引っ越し&介護の開始時期と重なっていたので、あのまま昨年開催していたら、とんでもないことになっていたので、延期はとてもありがたかったわけです。

延期になって、その間、下津浦先生から共同研究のお申し出も頂いたため、セッション前後の酸化ストレスマーカーの測定結果を今回盛り込むことができました。

どこかでまとめて報告するつもりですが、触れずに「間合い」だけでワークしても、かなり酸化ストレス※が減少することを示唆するデータが得られています。

この間合いのワークは、Yielding embodiment®の中のconditioningと読んでいる働きかけで、クライアントに介入する際に、まず安全な場を形成し、クライアントが介入を受け取りやすいように反応性を上げる手助けになります。

※8-OHdGという物質は、O2ラジカルなど活性酸素によって容易にDNAが損傷することで生成する物質です。生化学的に尿中や血液の8-OHdGをELISAなどの検査キットで測定できますが、Bi- Digital O-Ringのすばらしいところは、それを写真データから読み取ることができる点です。(但し、訓練された認定医でないとできませんが)

セッションは生活習慣病を遠ざける

今年2020年の国際ORTと伝統医学研究会(オンライン)で報告したデータを一部紹介します。

セッションしたクライアントの方A〜Sまでの症例について、写真データから、ORT指導医7段の下津浦医師に酸化ストレスマーカーである8-OHdGのレベルを測定して頂きました。値は、-100から+25までの値で示され、値が少ないほど酸化ストレスが少ないことを意味します。

表をグラフ化すると、以下のようになります。

調べたすべてのケースで、セッションによって酸化ストレスマーカーの値が減少していることが示されました。酸化ストレスは、万病の元とされ、このレベルが低ければ低いほど、がん、糖尿病、心臓疾患や認知症などの生活習慣病になりにくいといえます。

ロルフィングの10回のシリーズに加え、継続的にセッションを受けることは、生活習慣病になりにくい身体につながる可能性が示されました。

コア(芯となる内臓空間)の重要性 〜 続き

前の投稿のケースだが、8回目のセッション中に、お腹のところが主張していて、もっとワークしてくれと言わんばかりだったので、入念に消化器系を中心にCS60を使ったり、流動性を引き出すワークをした。セッション開始前に提出してもらった質問表には特に記載がなかったが、ひょっとして盲腸とか何か開腹手術をしたことはないか気になって伺ってみたところ、

「実は昨年大腸癌のポリープを内視鏡で取った」

という事実が判明。4つ内視鏡術で除去したもののうち、一個が悪性だったという。それが、コアが萎んでいた原因の一つだったのか!と納得した。病理的な要因、医療介入による影響などが絡み合っていると思うが、この方にとっては、大病を患ったという感じではなく、敢えて尋ねられるまでは気にしていないほど、大きな問題ではないというのが興味深い。身体は確かにしんどいけれども、そのことが精神的に影響していなかったということなので、気にしないで生きてきて、必要な時に必要なことに出会うという、策を弄しない素朴さに強さを感じた。

TVのCMは、気がつけば閉店セール一年まだやってるのか〜いのジャニーズタレントが、がん保険をくどくどしく宣伝している。TVは基本録画してCM飛ばしで観るのがよい。時間節約と無駄に嫌な気持ちになるのを避けるために。

コア(芯となる内臓空間)の重要性

言うまでも無く、姿勢は骨格だけから成り立っているわけではない。内臓空間が萎んでいれば、身体は支えにくくなる。

その典型が以下のケースである。

These Rolfing sessions helped his A-P balance temporarily.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年8月26日水曜日

セッション直後は、写真で示されるような前傾傾向が改善されるものの、10シリーズの4回目までは、再び前傾してしまう傾向が残った。しかし、5回目で内臓空間を広げる介入後、以下のように前傾する傾向はなくなり、それは一週間経過した後も継続していた。それ以降も、もはや前傾傾向を示すことはなくなり、ご本人曰く、50メートル歩くと息切れしていたが、100メートル歩いても息切れ無く歩けるようになったとのこと。 背骨はあくまでバックボーンであって、すべてを支えているわけではない。背骨の前の構造もまた「支え」に重要なのである。

The client got core stability after the 5th hr of Rolfing session.It is sustainable on his A-P balance.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年8月28日金曜日

内臓空間が広がるというのは正面から見るとこんな感じです。

See his core space.

Rolphoto Galleryさんの投稿 2020年9月12日土曜日

ヒモトレ介護術(小関勲氏監修)を拝読

介護のみならず、人を援助・支援するとは、どういうことなのかを深く考えるきっかけになる書である。

実際の介護や養護の現場で目覚ましい成果が上がっているいくつかの実例に加え、脚注にリンクされた動画で確認できるのも画期的かつ説得力がある。

一方、この本のすばらしいところは、ポジティブな結果の紹介に終わらず、わかりやすい効果や変化が見えない場合について、丁寧に扱われ考察されている点である。多くの健康法では、ないものとして扱われがちな側面である。

華々しいホームランのような成果は、絶え間ない地味なエラーを含む安打や凡打のような変化の積み重ねの上に成り立っている。長期的支援が必要とされる介護や養護教育の現場で、地道に忍耐強く活動され、しかもヒモを通じて成果を上げられている著者の先生方には、貴重な症例をシェアして頂いたことに感謝の意を表したい。

高齢者介護に関しては、全部の要素が下り坂に直線的に衰えていくわけではない。日々揺らぎの中で刻々と変わっていく。しかし、どの段階でどんな状況だろうと、可能性や希望がなくなるわけではない。

被介護者との関係性が濃ければ濃いほど、過去の状態の残像や、他のケースとの比較、過剰な期待に囚われてしまいがちである。ヒモは、その隙間に無邪気にすっと入りこみ、遊び心と軽さと共にいつの間にか全体性を刺激する可能性を秘めているようだ。

援助者にできることは、健康寿命を少しでも長くし、人間的幸福度を維持する手助けである。

高齢であること、持病があることは、しばし可能性に目を向けない言い訳にされがちである。

しかし、この本で紹介されているいくつかの症例は、人間には、例え高齢であっても障害があろうとも、個々に人間的幸福度を向上させる可能性が常に開かれていることを示唆している。

本書で紹介されている、えぼし巻の実施例は、人間らしさや生の質について考えさせられる。人間的幸福度とリスク回避のバランスが問われる。ちょうど、92歳の父がタイムリー?に食事の度に咳き込むようになってきた。筋力も衰え、姿勢も前傾になって胸郭上腔も構造上狭まり緊張しやすくなっている。すかさず、えぼし巻を試したところ、咳き込みなく食べることができた。わかりやすく効果的だった。その巻き方からヒモが微細に刺激するであろう舌骨や甲状軟骨付近に優しく触れてみた。呼吸は明らかに深くなり、その後の食事がヒモなしでもスムーズになった。

どの段階であっても、サポートできる余地があることをヒモとこの本が教えてくれた。

ヒモトレ介護術

電磁波対策

生命活動には、常に電子のやり取りがあることを考えると、外部からの電磁波が、活動に影響することは容易に予想されます。CS60も余剰電流を抜くというのが、主な目的で、つまり電気を貯めないこと、貯めにくい状態にすることが健康と直結しているのかもしれません。

ただ、体外の環境にあまり神経質になると、それはそれで本質を見誤ることになりかねないけど、生活を快適にしてくれるものであれば、採用する価値はあります。

エルマクリーンIIという製品を愛用してますが、これは意味がありました。実際に購入した検電器で測定すると確かに電磁波が除去されるのを自分でチェックできます。買い足ししたいと思ってみたものの、現在在庫がどこにもない状況です。

そこで、それに代わる代用品はないかと検索したところ、電磁波除去カードαなるグッズを発見。

https://www.denjiha-honpo.com/?pid=26003026

手持ちの検電器で測定したところ、確かに電磁波除去能があることを確認。こんな薄っぺらいのに能力高いです。

枕カバーの下にカードを入れて眠ると、確かに眠りが深くなるのを感じます。

ベッドのシーツやカバーを誘電性のものに変えて、アースとつないだり、エルマクリーンIIを接続するというのも有効ですが、それだとやや大袈裟になります。このカードだと簡便に代用できるので、

なかなか寝ても疲れた取れないという方、

騙されたと思って試してみてはいかがでしょうか?  30日間返品保証もあります。

実際に測定に用いた検電器ですが、低周波域の電場の測定が可能ということで、それ以外の領域に関しては、別の測定機器でないと計れないということになります。携帯電話からの電場、無線LAN、Blutoothなどの電波については、別のプロテクトが必要になるでしょう。

ダライラマ法王14世講演会(2013)を今 聞き直す

父と日曜の昼下がりに、この講演を見た。東日本大震災を経て、武漢肺炎による困難に直面している現在、とてもしみる内容です。

震災があって、日本人はどうすればいいのか?という問いに対して、法王は、

どんな難題でも必ず克服できる。日本は第二次世界大戦で大きな破壊にあった、あなた方は、戦争の灰から国を再建した。すでに、あなた方には、大きな自信(self-confidence)ととhard work (勤勉さ)があるので、その精神を続けて行けばいい。

と仰っていたのが印象的でした。

これは、バリの丸尾兄貴がよく口にする言葉、必死のパッチでがんばる、と共通しています。

恥ずかしながら、その場にいたのですが、当時より、言葉がたくさん自分に入ってくるのを感じます。

肺内の菌叢

腸内細菌叢が、免疫と深く関わっていることは最近知られてきた。腸内の菌によって、腸管免疫が適度に刺激され、免疫系がうまく機能することになる。したがって、抗生物質は服用することは、腸内の菌叢のバランスを崩すことになり、むやみに使用すべきでないことは自明の理である。自明の理である。

パンデミックにより、除菌、殺菌、消毒などが過度に行われるなら、当然菌との関係性が変わり、バランスも変わる。常在する菌が皮膚には存在し、菌や表皮の細胞が分泌するDNAやRNA分解酵素が、バリアとして防御に関わっている。

さて、最近店舗で目にするのが、次亜塩素酸水による空中除菌である。この次亜塩素酸水にもいろんなグレードのものが存在し、すでに病院や歯科医院で使用されているものから、安価にネット販売され水に食塩を入れて電気分解して手頃に作れるレベルのものもある。塩素はハロゲン、つまり酸化力が極めて強いことが知られている。市販のものに急性毒性はなく、食品添加物としても使用されているとあるが、さて、慢性毒性については記述がない。

長期的に次亜塩素酸水を、加湿器で噴霧するのは、元々感染リスクの高い人々が集団として存在するので、病院等では利用するメリットは高いと考えられるが、そこまでのリスクがない場合に、長期に渡って、それを吸引した場合どうなるのか?

直接肺組織に害がないとしても、肺内には常在する菌が存在することを考えると、肺内の菌叢のバランスが崩れることは予想される。

https://www.yukoji.com/IntestinalFlora/News/copd.html

Covid-19による肺炎リスクを下げるために、空中除菌を実施するのは理解できるが、肺内の菌自体の量が減少してしまうのは、それはそれでリスクがある。肺組織には、多くの単球が存在し、単球は分化するとマクロファージになり、非特異的な免疫に深く関わっている。

そう考えると、むやみに次亜塩素酸水を過剰に使用することには、注意が必要だと考えられる。

そのような観点から、私のセッションルームでは、フルボ酸を主成分とするMK水(海洋性珪藻土抽出液)というpH2.8の酸性水をセッションとセッションとの間に噴霧して、常時噴霧はしない方針です。

要は高品質のワークを提供できるか、にかかっている

身体の状況によってオフィスに来てもらうということに、何らかのリスクが伴う場合もある。しかし、そうしたリスクを上回るような、その人自身が、セッションに価値を見出してくれている場合には、何はともあれ、受けに来てくれる。

「自粛警察」なる暇な人種がいることを知ったが、県によっては、ウイルス感染ゼロ(それは喜ばしいことだと思うが)で、なぜか、感染者が既に存在する東京などの地域に移動することを躊躇する傾向があるという。私には理解できないが、移動したことで万が一感染したら、白い目で見られるらしい。

しかし、どんな状況、どんな理由があったとしても、セッションを受けに来る人は来る。気持ちだけではなく、実際に来てくれる人は、それだけ、セッションを受けることに価値を置いている、というシンプルなことだ。

あるクライアントは、医療処置により免疫が低下している状況にも関わらず、実際に足を運んでくれた。彼女にとっては、感染リスクより、実際にセッションを受けることに価値を置いているということなのだ。

様々な事情があったとしても、こちらで提供する中身が、それらを上回る価値をしっかり持っているなら、クライアントは必ずやってくる。丁度いいタイミングで。

外部がどんな状況であろうとも、本当は関係ない。要は、こちらが価値あるものを提供しているかどうかなのだ。