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腸内環境を整えるために

最近耳にしたのですが,小麦粉にはかなり防腐剤が含まれている可能性が高いので,その影響で便秘になる人が多いということ。

ちょっと調べると,ポストハーベスト農薬,つまり収穫後に虫がついたりカビや菌が生えないように防腐剤が輸入小麦の場合はほとんどのケースで使用されるそうです。

http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-3014.html

農薬や抗生物質の大切な特徴として,選択毒性があります。つまり,ヒトには害がないけど,他の生きものには生育阻害や抑制効果があるということ。だから使っていいという考えの大元になっています。

ところが,腸内の免疫細胞が積極的に腸内細菌から刺激を受けて,賦活化されている,相互作用しているという知見が最近得られました。これは非常に大きな意味を持つ発見で,上記の抗菌剤・防腐剤を使ってOKという考えを根底から揺るがします。

つまり,菌をお腹の中で飼っている以上,その増殖を抑えるような食品や薬剤は,我々の免疫系に重大な悪影響を及ぼすことが予想されるということになります。

風邪やウイルス疾患時の抗生物質の服用や輸入小麦を使ったパンやパスタや加工されたお菓子類,あるいは食中毒防止のために添加されたお惣菜や弁当などにより,とうに母乳から受け継いだ有用菌群は,息絶えているはず。

したがって,できることは,菌を補うために生きた発酵食品を摂る,防腐剤ができるだけ含まれていない食品を選ぶ,むやみに抗生物質を服用しない等でしょうか。

ロルフィングセッションによっって腹部内臓空間にゆとりができて,消化管の動きが活発化することでお通じが改善するケースは多いのですが,それでも違いがでないような場合は,腸内環境からも一考する必要がありそうです。

怖いのは,大手の製粉会社とか有名商社は,CMのスポンサーになっているため,こうした都合の悪い情報は表にでてこないことです。

多数が共有しない情報が正しくても,ランキング上位に権威を持たせるような風潮があるためか,いつの間にか”ないことに”なってしまうことが多いような気がします。本当のことは,だいたい差し障りがあることで,埋もれやすいですが,それを判断できるセンサーを養うしかないです。

腸内菌叢の重要性とロイテリ菌について
藤田先生の動画とその次に自動的に流れるロイテリ菌についての動画も参考になります。
https://youtu.be/vlO4e79AQOI
ロイテリヨーグルト
タブレットの方は,人工甘味料として,ハロゲン化合物であるスクラロースが入っているため,お勧めしません。

「間を用いてワークする」という記事を投稿

Rolf Instituteの機関誌Structural Integrationに,記事が掲載されました。

Working with Ma Further Refinement of the Yielding Approach through Time, Space, and Intersubjectivity

という題で書いています。結構力を入れて書きました。空間に対する捉え方やワークでの活用等,ここ最近考えていたことを盛り込めたと思います。

同号のコラムで,Footについての考察も書いています。こちらも上記論説とつながる内容になっています。