先日3月8日に代官山ライブハウス,晴れたら空に豆まいてに於ける,安田登さんとのイベント後に寄せられた感想をご紹介します。
「先日の安田さんとの対談とセッションは、対談として想像していたのと全然違う感じでしたけれども、とてもよかったです。お二人でずっと楽しげにいろいろされていて、後ろのほうから見ている私は置いて行かれてる感満載でしたが、それがいつの間にかこちらも体が整ってきて楽になりました。帰り道は足が前に出やすくなっていて恵比寿まで歩くスピードが早くなりました。
先日3月8日に代官山ライブハウス,晴れたら空に豆まいてに於ける,安田登さんとのイベント後に寄せられた感想をご紹介します。
「先日の安田さんとの対談とセッションは、対談として想像していたのと全然違う感じでしたけれども、とてもよかったです。お二人でずっと楽しげにいろいろされていて、後ろのほうから見ている私は置いて行かれてる感満載でしたが、それがいつの間にかこちらも体が整ってきて楽になりました。帰り道は足が前に出やすくなっていて恵比寿まで歩くスピードが早くなりました。
3/8に,代官山ライブハウスで,下掛宝生流ワキ方の安田登さんとのイベントがありました。たくさんの収穫があった今回のコラボでした。
深いセッションをしていると,自分が憑依性を帯びてくることがあります。自分であって,自分でないような感覚です。それは,スピリチュアルと言えばそうなのですが,特別なわけでもないし,かといって意味不明の怪しさでもないけど,確実に起こることです。
ワキという役割は,積極的に霊を呼び込みながら役を演ずるそうですが,憑依されてしまうのを避けるために,肚に力を入れるそうです。
肚に力を入れるというのは,力むこととは違うので注意する必要がありますが,要するに様々な情報に気づくために知覚は拡大しながらも,自分がお留守になって,乗っ取られてしまったり,他人の感覚と自分との境が曖昧になって精神的に不安定にならないようにするためには,肚に意識を向けることがことさら重要ということです。
これは,セッションで体験的に分かっていることですが,肚が感覚で満たされていないと,ワークの効きも悪く,セッション自体がどよ〜んとしてくるので,肚は常に重要だと思っていたことと,安全にセッションを進めるためにも押さえるべきツボ中のツボです。
あ〜久し振りの安田さんとイベント楽しかった〜。
こんどの3月8日(木)夜の代官山ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にて能楽師の安田登さんとイベントします。
このイベントを前に,安田さんご自身のブログの中で,ロルフィングと能におけるシテの役割,そして何もしないことの意味について解説されています。一時期ほんの短い時間でしたが,安田さんから能を習ったことがあります。当時,シテの役割について伺ったことはあるものの,今その役割がはっきりわかった気がします。そしてそれは,自分がロルファーとしての役割とすごく重なる部分があることも理解できました。
すでに現役バリバリの能楽師として活動されていた安田さんが,時間とエネルギーを捻出して日本初となるロルフィングトレーニングを推し進めつつ全課程を修了された意味が,今となってはわかる気がします。身体について深く学ぶことが安田さんにとって必要なんだろうなあとだけ思っていたところがありますが,実は,ロルファーの仕事は,能におけるシテの役割と,同じということ。
そして,シテを演じきることは,聴衆が知覚を拡大したり,ものの観方をシフトさせるきっかけになることができる。結果として,教育という分野にも関連してきます。安田さんの多岐に渡る才能や自由な活動は,矛盾なく,大きな一つの流れに沿っているんだろうなと思います。
また,能の舞台を通じて,修練されてこられた安田さんですが,何かの技法を修練していく過程で,技法を成熟し分化させて型から離れる時期が訪れたときに,本質は押さえたままで”離”の状態にどう移行するのか,この辺りも安田さんに伺いたいところです。