血管組織への働きかけ

様々な理由で、血管組織に負荷がかかった場合、どのような働きかけが必要なのか?

静脈瘤などのケースを見ると、つい太い血管に働きかけようとするかもしれない。しかし、こので大切なのは、その周辺の毛細血管の機能を向上することである。ファッシャのネットワーク同様、毛細血管のネットワークも身体の隅々に広がっている。微細な血管に詰まりがあれば、血流はどんどんそこを迂回するしかない。

CS60は、この血管の再生に役立つようである。西村先生からの情報によると、心臓疾患の方が、脹脛にCS60で働きかけたところ、劇的に心臓機能が改善するケースがあったとのことである。血管組織もファッシャで裏打ちされているので、SIワークも有効である。

血管が分化された器官とすると、間質に流れる間質液の循環を促すことも、障害を受けた血管組織に栄養と酸素を与え、再生を促すに違いない。

Carol先生のワークショップでご一緒したことのある、荒さんが開発したVFP®という血管ワークも有効に違いない。医療介入による制限はどうしても組織に残る。過剰な医療介入は避ければ避けるにこしたことはないが、そこから何ができるかという可能性に目をむけよう。手技にはQOLを向上させる大きな可能性がある。しっかり回復につながるケアをしていきたいものだ。