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抗パンデミックストレス〜ご機嫌でいる

くり返しで恐縮ですが、基礎免疫を維持するには、なんと言っても、①しっかり栄養取って、②ぐっすり眠って休息し、③ご機嫌でいること。身体のインフラを整えるです。

ところが、パンデミック関連ストレス下では、未来への生活不安、マスメディアの怖れを煽る報道、自粛による行動制限が重なり、先ず③ご機嫌どころではなくなる。収入が得られなくなる可能性は、①と②も脅かされる生活不安につながります。

自粛という言葉は、英語では、voluntary restraintと訳されますが、その意味は自発的抑制とあります。果たして、私達は文字通り自発的に自粛してるでしょうか? 要請には、法的に強制力はないというものの、日本特有の同調圧力と相互監視とSNSリンチに対する恐怖がうまく利用されて、半強制力を持っています。つまり、involuntary restraint 不本意な、選択の余地のない抑制によるストレスが、長期に罹っていることになります。

こんな時に大切なのは、Stay home ではなく、どこかに留まる(stay)と、トラウマ反応の凍りつきや、闘うか逃げるかの神経系にコンディショニングされてしまいます。それを回避するには、自分の選択で心地良さを感じるように場所を選んだり、或いは動き回って、自分が動こうとすれば動けることを身体に納得させることが大切です。鬱々として恐怖報道に晒されていて、身体が凍りついてしまうと、人間ろくなことを考えません。

homeが居心地よくないなら無理に居なくていい、とにかく、身体と共に、

Stay Earth ”  してほしいと思います。

辞書をみると、Groundingも微妙。訳に、(米俗) 子供のお仕置きとしての自宅謹慎という意味があります。何も悪いことをしていないのに、家から出られないというのは、懲罰のニュアンスがあって、それもまたストレスになります。

レーネンさんが来日されて仰ったことの一つに、ウイルスは、スマホを通して感染するということがあります。私の持っているウイルスの知識だと、??と最初思ったのですが、今では結構特定のウイルスのみならず、ほとんどのウイルスはすでに広範囲に行き渡っていて感染が済んでいると仮定するなら、それが発症するタイミングになるのは、免疫力が低下して、日和見的に様々なウイルスが発現することになります。よほど免疫力が元々高い状態なら影響を受けにくいけど、上で述べたような生活不安に晒されている状態で、スマホ経由で不安に感じるような情報を受け取ると、さらに免疫が低下して、日和見的にコロナウイルスのみならず、ヘルペスウイルスやEBウイルス、マイコプラズマなど鳴りを潜めていた病原体が日和見的に活気づいてもおかしくはないです。ある免疫の閾値より低下してしまうと、一斉にそれが起こることになり、ひょっとするとそれがスマホがきっかけなのかもしれません。

さらに、殺菌消毒剤の過剰多用によって、肺がちょっとづつダメージを受け軽い炎症になり、加えて、昨今の通信電波の整備によって電磁場に変化が生じることも、免疫系に影響を一部与えている可能性があります。

そんな状況でも、とにかくご機嫌でいられれば、その波にのまれずに、元々あるナチュラルキラー細胞もしっかり働いてくれるはず。マスメディア情報を鵜呑みにせず、身体感覚をもう一度高め、信頼して、どうしたいのか?どう動きたいのか?という身体の声にしたがってみると、意外と機嫌がよくなって、道も開けてくるのではないかと思います。

そして、外の喧騒とは全く関係のないところで、身体の内側にはとても静かな音、静寂があります。そこを聞いてみる、聞こえなくても音なってるかも?と思って耳を向けてみる、そうすると思わず落ち着いてくるかもしれません。そこから、身体のインフラを整える余裕がでてきて、ワクチンなど外の何かをアテにする必要もなくなるかも。

信じるか信じないかはあなたの身体感覚次第です。

ウイルスと自然免疫

COVIC-19は、新型でクラスターと呼ばれる感染集団を形成し、気がつかないうちに他者に伝染させるリスクがある、抗体ができにくなどの特別で未知で恐ろしい特質があると報道されているが、これは科学的に正しい認識なのか?

例えば、サイトメガロウイルス(CMVと略記)というウイルスは、

「通常、幼小児期に唾液・尿などの分泌液 を介して不顕性感染し、その後潜伏・持続感染によって人体に終生寄生することで人類集団に深く浸透している。日本では、成人期での抗体保有率は 60 % ~ 90 %と高い。」-wikipediaから引用

また、エプスタイン・バール・ウイルス(EBVと略記)、

「EBVは、日本では成人までに90%~ほぼ100%の人が唾液や性分泌液等を介して感染する。巧妙に潜伏、また時に応じて再活性化を来たして維持拡大を図るため、ウイルスは終生にわたって持続感染し排除されない。」-wikipediaから引用

とあるように、通常ウイルスは、感染する能力はとても高く、抗体を作って抑えることはできても、完全に排除することはできず、時に応じて再活性化 (ぶり返すこと)する。優秀なウイルスは、こうして宿主であるヒトを痛めすぎず、巧みに潜伏して寄生し、機会をみて、伝播する性質がある。感染の証となる抗体ができても、再活性化するということは、そもそもワクチンが特効薬になりにくい性質がある。

では、再活性化は、どんなタイミングで起こるかといえば、宿主の自然免疫が落ちたときである。

宿主である人間の免疫が落ちると、それまで共存していた菌やウイルスが、勢力を増すことを許してしまう。日和見感染が起こりやすい状態である。免疫低下状態では、免疫が不十分な発達段階だったり、免疫抑制剤やHTMV感染などによっても引き起こされる。そのような状況化で感染すると、CMVは、子宮内発育遅延・肝脾腫・小頭症の原因となったり、発育期に難聴や精神発達遅滞等の機能障害を生ずることが報告されている。また、CMVには、腫瘍細胞の悪性度を高める作用、Oncomoculationの可能性がある。EBVには、腫瘍形成に関わったり、種々の癌を引き起こすことも知られている。EBVは近年、様々な自己免疫疾患の原因となっているとことが明らかにされている。

このように、免疫低下が低下すると、様々な疾患の原因になる性質を持っているが、裏を返せば、基礎免疫を維持してさえいれば、ウイルスとは 生きながらえるある時期までは、「共存」が可能といえる。

したがって、自然免疫のレベルを維持している限りにおいては、一部の致死率が高いような強毒性のウイルスを除いて、多くのウイルスは共存可能であり、過剰に怖れる必要はない。(エリクソン医師による報告ではCOVID-19の致死率は、0.03%なので極めて低い致死率)

ウイルスの性質上、それを完全に排除するような「有効な」抗体ワクチンはそもそも開発できないし、それを期待してはいけない。それより頼るべきは、個々の自然免疫である。

すでにCOVID-19に関しては、感染がかなり広範囲に広がっていることが、抗体検査(感染に対する免疫記憶を調べる)によってわかってきました。ウイルスの広がりをゆっくりにすることはできても、閉鎖系ではないので止めることは不可能ですが、感染拡大を防ぎ、自粛することが命を救うというようなプロパガンダは、科学的根拠がありません。すでに感染は広がっていて、実際に発症せずに自然免疫で個々に押さえ込みに成功している人々が実際に増えているということです。

もう一つの悪質なプロパガンダに、「自覚なく他人に感染を広げないようにしましょう!」というのがありますが、それは、インフルエンザやCMVやEBVでも同じことがいえるのに、なぜそれらは対象にならないのか不可解です。

いずれにしても、

個体が永遠に生き続けることは不可能なので、その時がきたら、自己解体に進む方向には抗えませんが、せめて、よく食べてよく眠りよく働くことで、自然免疫を維持して、様々なウイルスと共存することを目指そうと思います。

「COVID-19のみならず、ほとんどのウイルスは、気がつかないうちに感染するが、合併症もなく免疫老化を伴わない健常な場合は、自然免疫が働き、発症に至ることはない。ウイルスが完全に排除するような薬剤やワクチンは作製が困難だが、その個体が免疫低下を起こさない限り、ウイルスとは、健康体のまま共存可能である。」

COVID-19感染の致死率は、0.03% in California

エリクソン医師の主張  :「家に閉じこもる必要なんてない」からの引用です。 https://www.bitchute.com/video/eTYXJXvpqNMm

カリフォルニア州カーン郡5213人を検査した結果、340人がcovid-19陽性。人口の6.5%が感染していて、インフルエンザ同様に広範囲に感染がすでに広がっていることを意味します。

カリフォルニア州全体で検査数280900人のうち、 33865人がcovid-19陽性、人口の12%に感染が蔓延しているが、死亡者数は、1212人。カリフォルニア州全体の人口3900万人のうちの1212人の死亡者数ということは、0.031%がcovid-19の致死率と計算。

さらに、COVID-19に感染した96%が、重大な後遺症なしに回復しているという事実。

これらのデータが、ここ2か月間の蓄積で得られた結果とのことです。

微生物学、生化学、免疫学を学び、20年間の臨床経験を持つ、医師からの科学的データに基づいた報告です。これは、理論疫学者の机上の仮説から導き出された数字とは本質的に異なるものなので、ロックダウンを正当化する根底が覆るので、今後の方針の修正(ロックダウンの解除)を早急に図るべきです。

ではここで気になるのは、芸能人や若者の死亡の報道です。なぜ、免疫老化が進んでいないはずの人々が実際亡くなっているのか? エリクソン医師によると、上記問題なく回復した96%以外の患者には、糖尿病などの合併症があったとのことです。糖尿病などの生活習慣病は、慢性炎症、酸化ストレスの増大が関係していると考えられています。

加齢によって、獲得免疫系と自然免疫系両者の内因性の変化(免疫老化)が生じ、そこに慢性炎症が関与している可能性が示唆されています。慢性炎症は、万病の元をいわれ、つねにマクロファージなどの免疫細胞が、炎症性のサイトカイン(細胞同士のやりとりをする分子)を出し続け、活性酸素が放出され、酸化ストレスのレベルを高めている状態です。

COVID-19感染によって、問題となる重篤化の原因としてサイトカインストームと呼ばれる現象があり、それは、炎症性サイトカインの過剰放出により、活性酸素が一気に増大して肺をはじめ臓器を痛めつけてしまうことが知られています。基礎疾患、持病があるケースは、常に慢性炎症が関連していて、例えば、長期間たばこを吸い続けていると、肺に慢性炎症が起こりやすくなり、感染後サイトカインストームが起こりやすい状態になります。さらに、解熱剤等の薬剤も、その種類と服用のタイミングによって、サイトカインストームを起こしてしまう可能性が示唆されています。

一方、毎年誤嚥性も含めると、肺炎で亡くなられる方は、13万人いるそうです。肺炎を起こすウイルス、細菌、マイコプラズマは、複数存在するため、それらの複合感染と合併症、老衰が重なれば、生体は、自己解体への方向に一気に舵をとることになります。そうならないように自己組織化への方向性を維持する必要があります。

私達にできることは、せっかく習慣化してきた衛生に対する構えを、免疫が落ちている方々に配慮し続け、感染はすでに広範囲に広がっていることをまずは認めることです。家にいても感染の広がりをゆっくりにすることはできても止めることはできない。買い物も行かず、無菌ハウスで暮らしているわけではないので、ウイルスと接する機会は遅かれ早かれ訪れます。その接したタイミングで、できるだけ、慢性炎症がなく、酸化ストレスの低い健康状態でいるか、が鍵となります。いいニュースとしては、下記のエリクソン医師らが発表してくれたように、COVID-19感染の致死率は、0.03%しかないということ。しかも、感染が広範囲にすでに進んでいるということは、多くの人々が、ワクチンに頼らずに自然免疫によって、発症せずにウイルスを押さえ込んでいることです。さらには、感染したとしても、その96%が、後遺症なしに回復しているという事実から、過剰な怖れを持つ必要も、過剰な自粛にも意味がないことになります。

COVID-19に限らず、帯状疱疹の原因となるヘルペスウイルスと同様に、一旦自分の中に抗体ができても、免疫自体が落ちてくれば、ぶり返しはあるでしょう。でもそれは、ワクチンがあるないに関わらず、とにかく日頃から、基礎免疫を落とさないこと、慢性炎症を抑え、酸化ストレスを下げることが大切な備えになります。

慢性炎症・酸化ストレスを抑えるためには、抗酸化作用のある食品を摂ることが有効です。実際に、生物工学が専門のシヴァ博士はビタミンCやビタミンDの摂取を勧めています。

自粛が命を救うとか、犬に対して使うステイ(待て)という言葉には違和感を感じます。感染リスクは低い方がいいですが、ウイルスと接することは避けられないものとして、感染しても発症しないだけの適応力をつける方向に自分を向け、酸化ストレスをできるだけ減らす工夫をしながら、自分が自分らしく人間として生きるための生活を取り戻すことです。

いずれにしても、人との距離を取ることや自粛に馴らされ、他者や世界との関係性に隔たりが生じています。その回復には、タッチを介した身体学的なアプローチがとても意味を持ってくることは間違いないと思います。

心理療法を学んだ方へのリモートセッション

ロルフィングシリーズを終えられ、関西にお住まいの方からリモートセッションのご希望があり、zoomを使って、ご本人はワイヤレスイヤホンを装着し、ヨガマットに横になる形でセッションが進みました。以下頂いたご感想をご本人の了解を得て転載させて頂きます。

↓ ↓

昨日はありがとうございました。
私が学んだ心理療法では触運動覚はうまく言葉に表現できなかったり、表現するにも時間がかかると言われています。

それくらい、感覚に意識が向いていたのかと思います。田畑さんにどうですかと言われても、何か見えそうでまだ見えていない、少し振り返りたいという気持ちでした。

昨晩から、いろいろと自分の体に起きていたことを振り返ってみました。すると統合という言葉が出てきました。

私はロルフィングなどの田畑さんのやられているボディワークに関してほとんど、無知ですが、変な先入観を作らないためにも何も考えないでそのときに委ねてみようと思いセッションを受けました。

セッションが始まると、まさに今ここのゲシュタルト療法のようなことが行われているそんな印象でした。私自身もジャッジしないで、あるがままに出てきたものを表現してみました。

今起きている体の様子をただ、観察し、感じて、私の中にある表現方法で田畑さんにお伝えしたのですが、自分でも何がどう、体とつながっているかはわからないです。出てきたイメージをつじつまが合うとか、そんなことも考えず、出てきたままを表現しました。私もそんなんですから、きっと田畑さんもよくわからない状態だったと思います。

例えば山と大地があって、そこには川が流れていて、というようなものでした。そのときは意味がないと頭では思っていても、体には必要な情報だったのかもしれないと思いました。

田畑さんに主訴を軽くお話しするときに、問題ばかり探してと話をしていました。それはロルフィングを受けてから、家の近くの自分の体のメンテナンスを興味で始めたら、どんどん、問題が出てきて、そこから離れられないような状況になっていたということでした。田畑さんのところでロルフィングを受けた時は自分の体の力をもう少し信じられていたのに、今は何か不安がついている。また、あのときに感じた自分の中にある力を信じたい、そして、思い出したいということで田畑さんにロルフィングのセッションを申し込みました。

それから、意味のないような情報があるものにこだわっていたり、気になってそこからなかなか離れられないことから距離をおく、それがフラットという言葉で表現されていました。

今思えば、心も体からもニュートラルになるということだったのかもしれないと思います。

体の声を自分で聴くことができるように誘導してくださっていたように私は勝手に解釈しております。体の声と向き合うのに寄り添って、つないでいただいていただいている、そんな印象です。

心の点で振り返ると、ここしばらくの自分は小さなことにこだわったり、それを問題としてみたりして、あまりに敏感にいろいろなことに反応している自分に気づいていました。そして、外に意識が向きすぎていることで、自分自身から離れることになっていたんだと。体が最初だったのか心が最初だったのかはわからないのですが、いずれにしても心と同じことが体に起こっていたんだということ、そして、改めて心と体は一体だということに気づいたのです。

最近、それはエゴからくるものだ、そして、そのエゴは怖れからくるものだということにある学びで気づかされたことで心の部分ではわかっているつもりでしたが、体もそれを理解しているところまでいってなかったのだと思います。そこで、何か体の不調という形でまだ残っていたのだと思います。気づきなさいって体がいろんなところからサインを送っていたのかもしれません。

体の何かバランスの悪さ、凸凹感を感じていたのはそれは自分の心のありようでもあったのではないかと思います。

そんな気づきを含め、田畑さんのセッションは心と体のこういった気づきを統合していただいた気がします。

田畑さんのセッションは介入しすぎない間、距離感があって、その空間の中で自由に泳がせてもらえる、それは、田畑さんがジャッジされないという安心感、そして相手の力を信じてくださっている信頼感だと思っています。

施術者が不安だとその間、空間を埋めないとということで相手の空間を侵入し、自由に選択できるスペースを狭めてしまうこともあるでしょうから。
また、私は田畑さんのガイドで何をされているのかはわからないですが、その中で自分の中にあるリソースを体に思い出させてくださったとも思います。

セッションの間、あ、これ、瞑想の後に感じていた感覚だ、ヨガのあのポーズで感じていた感覚だ、自分のパワーになる心地よい感覚を思い起こし、それを存分楽しませていただいて、それが体に栄養を与え、ないと思っていた力を、ないと思っていただけで、あったんだよと思い出させてもらったとも思います。

どうでしたかとセッション後質問されたときは言葉にならなかったのですが、後から、振り返りそんなことを思いました。

昨晩は手と足の熱を感じましたが、前ほどの熱さではなく、また、いつもより、ぐっすり眠れました。

昨日から体は、心地よく、何か忘れてしまっていた感覚なのか、それを引き戻してもらえたのか、また新しいものなのかそんな気持ちです。
そして、自分の力にも信頼しようという気持ちにしてもらいました。

また、これからの変化が楽しみです。ありがとうございました。

個人セッション提供について – パンデミック状況下での考え

COVID-19感染のパンデミックが宣言され、政府から自粛要請が出されている状況下で、個人セッションの提供についての田畑の考えを述べたいと思います。

プラクティショナー自身及びクライアントの健康に不安がないことを条件として、個人セッションは、これまで通り実施することとします。

その根拠になるのが、京都大学レジリエンス実践ユニットによる報告です。それによると、

国内感染者数が仮に5000人のとき 一人当たりの感染率 0.0040%

(2020年4月2日時点で感染者数2500人)

したがって、2人でワークを行う場合の感染率は0.008%ということになります。マスメディアにより自覚がなくともウイルスを放出する可能性が伝えられていますが、その可能性があったとしても、個人セッションによる感染率が0.008%であるなら、クライアントが持病がなく高齢者でもない場合には、ほとんど心配する必要はなくなります。上記報告では、50歳未満で感染した場合の死亡リスクは、0.3%と算出されています。

さらに、感染の可能性を回避するための衛生に留意するのであれば、さらに感染リスクも下がります。

このような状況では、感染者への差別や、生活に対する不安が増大し、場合によっては孤立し、本来の自然免疫も低下する傾向が強くなります。したがって、このような状況だからこそ、身体を通して、周囲との関係性や身体内部の連携を思い出し、エンパワーメントにつながるワークが生活の向上に役立ちます。個人セッションによる感染のリスクは、全くゼロではないとしても、それは過剰に怖れ、漠然と何かを控えることより、セッションを受けることで、ホメオスタシスを向上させ、少しでもクオリティの高い状態に持っていくこと、そのメリットは計り知れないと思います。ウイルスと接する機会はゼロにできない現状では、いかに自然免疫を高めることができるかにかかってくるわけで、セッションはそこに役立ちます。

自粛により、何となく見えない不安に覆われている今こそ、セッションを通して、本来の自分を思い出すお手伝いをしたいと考えています。

衛生について)

当セッションルームで衛生への配慮として取り組んできたことは、以下の通りです。クリーニングされたシーツをセッションごとに変える、皮膚に直接接したバランスボールやダイセムシート等に、逆性石けん液(塩化ベンザルコニウム(商品名オスバン)または、クロルヘキシジングルコン酸塩液(商品名ヒビテン)による消毒。これらは、ウイルス粒子を包んでいる膜タンパク質を変性させ、ウイルスを不活性化する働きがあります。換気については、セッションごとに行っていますが、常時行うと室温が低下してしまうため、空気清浄機:HEPAフィルターによる空気中微粒子の除去に有効なDyson空気清浄機とイオン放出型のLightAirの2機をセッション中に稼働させています。

追記)

プラクティショナーとして、田畑は現在月に一度、バイ-ディジタルO-リングテストの下津浦医師にビデオ診断により、コロナウイルス感染の有無をチェックしてもらっています。

骨の強度と骨密度を維持するために

骨への適度な物理刺激が組織液の流動性を高め、炎症に関わるタンパクNF-κBの活性を抑制して、骨の強度・密度を維持するメカニズムが解明されたそうです。

間質液の流動によって細胞が力学刺激受けることが、運動によって促されるためには、組織液が滞りなく円滑に流れるルートが整備されていないといけません。

ということは、身体全体の運動も大切ですが、それに加えて、強度や骨密度が落ちている骨の周辺の組織液の通りを改善できれば、骨組織の正常化の手助けができる可能性があるということになります。

骨に関しては、Sharon wheelerというロルファーのBone workが知られていますが、その圧力をかなり使うアプローチではなく、振動を使いつつ骨膜からも働きかける手法をとっています。

予備)食品としては、トレハロースが、閉経後骨密度が減少する骨粗鬆症のモデルとなる卵巣摘出マウスにおいて、骨密度を上げることが示されています。

https://research-er.jp/articles/view/82521

心の問題と重力

ロルフ博士の残した言葉:

“… no situation exists in a human which a psychologist would diagnose as a feeling of insecurity or inadequacy unless it is accompanied by a physical situation which bears witness to the fact that the gravitational support is inadequate.”

もし、重力のサポートが十分に得られていないという肉体的な状況がなければ、精神分析医が、不安感や無力感と診断する人間は存在しない。

さらに意訳すると、

精神分析的診断としての、不安感や無力感は、必ずといっていいほど、重力のサポートが適切に得られていないことに起因している。

つまり、身体が重力のサポートを得られるようになりさえすれば、精神的な問題の多くは解決する可能性を示した言葉です。

Somatic Experiencingなどによって、蓄積したトラウマのエネルギーを解放したとしても、元々の身体が重力のサポートが得られる身体状況でないとすれば、元の身体という土壌が変わっていないので、手放したものを別の形で引き寄せてしまうかもしれないし、いずれにしても、重力波が身体をうまく通り抜けないのであれば、エネルギーが滞りやすいということには変わりないわけです。

私自身が、ロルフィングをセッションの中心に位置付けるのは、ロルフィングのプロセスには、重力のサポートが得られるような身体に再構築する力があるからです。

セッションで得た体験を仕事に活かす

ヨーロッパ留学後、日本で就職され、人事を担当されているクライアントの方が、身体状況の改善に伴って、セッションが思いのほか役立っているという。

会社で何かと頼られ寄りかかられることが多いが、そんな時にもそのことが負担にならず、あまり気にならなくなったという。さらに、相談に乗るときにも、こちらでのセッションのように最小限のちょっとの介入を心がけていたら、それで仕事がうまく円滑に回るようになっているという。

医師の方が少し前にセッションを終えたが、自分の診察に対する構えがとても変わった仰っていた。

患者に対して、どこまで介入して、どこまでで止めるかは、セオリー化、公式化できない。介入し過ぎれば、受け手の主体性や自力・底力を奪ってしまうことになるし、必要なことが足りなければ、自然治癒の流れに乗ってもらうお膳立てにならない。患者をつぶさに観察する力が求められる。この方は留学経験もあるため、真面目に医療に取り組もうとすればするほど、日本の旧態依然たる管理社会に馴染めず悩んでいらっしゃる様子だったが、身体の解放と共に、患者との間合いの取り方や、介入のタイミングについてとてもセッションの体験が参考になったと感動されていた。

トレーニング形式やワークショップでなくとも、個人セッションの体験を通して、実際の仕事にそれを応用、活用して頂けるのはとてもうれしい。

ロルフィングを体験して、それまでの生活や人間関係、仕事をリセットするケースもある。時にはそのような大変革も必要だが、それまでの自分や状況と向き合うことなく、準備もなく、投げ出すように止めてしまうのは、「統合」ではなく逃亡である。

実生活に活かしてこそのロルフィング体験であってほしい。

お通じの改善

排泄はいうまでもなくとても大切。身体が変化して、代謝が向上しても、要らないものを身体の外に出せなければ、自己調整や自己組織化がスムーズに進まないでしょう。

身体で摂取する栄養物のほとんどは利用されず、実際はすでに持っている資源を再利用してホメオスタシスが保たれているというオートファジーの事実からしても、ホントに要らないものは外に出しておかないと、生命維持のためのリサイクルは効率よく回らないことが容易にイメージできます。

腸内菌叢の重要性が、昨今叫ばれるようになりました。腸内の菌叢が身体の免疫に積極的に関わっているというデータが示され、乳製品会社はこぞって、プロバイオティクスの新商品を開発して、特定保健用食品の認可を取り付けています。一方、外部からのその生体にとっての外来種を入れても、実際にはそれほど根付かないということも分かってきたようです。

外から摂取した菌が、いくら有用とわかっていても、それを受け取る側の腸という土壌との相性、そしてすでに在来している菌叢との相性があります。大腸菌の研究では、不和合性という現象が知られていて、組合せによってAとBという大腸菌は共存せず、Aが細菌毒を分泌して、Bの生育を抑制して、縄張りを荒らされないようにする防衛策をとっていることになります。ですから、実際にその菌が根付くかどうか?或いは元々の菌叢を荒らさないかどうか?は実際に摂取してみないと分かりません。

自分の経験ですと、ヨーグルトに入っているロイテリ菌は比較的私の身体は受け容れるのだけれど、L8020は便通が滞りがちになります。特許取得の経過を見ると、L8020を応援したい気持ちはあるのですが、身体の反応なので仕方ありません。ただ、タブレット化したものを一錠服用する程度だとL8020も大丈夫です。

ということでとれあえず、飲んで確かめてみないと何ともいえないのが、プロバイオティクスの難点ですが、一方、菌叢の餌を供給するという考え方のプレバイオティクスには、そういって相性問題が起こり難い。元々在来する菌が増えるのを助けるわけなので。もちろん、人間の頭が考える都合のいい菌だけが、選択的に増えるような餌があるとは考えにくいですね。

消化管は口腔から直腸まで一つながりのチューブとして機能していますから、菌によって、ある部位にシビアに特異的にその場所だけということはないかもしれませんが、それでも、ビフィズス菌に関しては、大腸で主に生えるとされています。つまり、最も便通に影響しやすいことになります。ビフィズス菌のためのプレバイオティクスで大切なことは、口から摂取するため、大腸まで届くまでに、分解されてしまって、肝腎のビフィズス菌にものが届かないと意味ないわけです。

プレバイオティクスとしての乳糖果糖オリゴ糖(乳果オリゴ;商品名オリゴワン)は、難消化性、つまり胃などで分解されずに大腸まで届くことが分かっています。で、実際に7g(スプーン一杯)づつ、毎日摂取してみたところ、確かに便通や便の質に変化が生まれ、快便になりました。

ヨーグルトだと、含まれている乳酸菌以外に、牛乳由来のタンパクやホルモン、クリーム成分が体質に合わないこともあります。その点、オリゴワンだとそれらの影響もなく、非常にマイルドにお通じの改善が促進されました。

そもそも定着しないような菌を継続的に摂取するのは、元々の菌叢や腸にも負担をかけることになる可能性があるでしょうし、何よりこのオリゴワンは安価で、所定の一日7gは、約20円で、巷の健康食品の比較にならないほど、リーズナブルといえます。

便通の改善のために、薬剤を常用したり、腸にやたらと外から負荷をかけて、「治療する」のではなく、一日20円で元々住んでいる菌を育んだ結果として便通が改善できるなら、試してみる価値はあると思います。昔の古巣(株)林原を退社して25年経っているので、オリゴワンを勧めたからといって何のマージンも得られませんが、製品は間違いなくいいのでご紹介しておきます。

オリゴワン(乳糖果糖オリゴ糖の商品名)のAmazonからの購入先 ↓

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07F1MS59S/rolfinger-22/ref=nosim

以下、乳糖果糖オリゴ糖の有用性を動物実験結果を元に、私の敬愛する林原元上司の福田教授が、わかりやすく説明しています。

吉備国際大学福田恵温教授(元林原生物化学研究所所長)

注:私自身、外から乳酸菌を補うことを否定しているわけではありません。風邪を引いたときに服用する抗生物質や、食中毒防止のために添加されている、お弁当やお惣菜などに含まれる保存料としての防腐剤は、選択毒性があるわけではないので、当然のことながら、腸内に元々いる菌がダメージを受け、有用な菌が減ったりして、菌叢が乱れる機会は何度も腸は経験しているはずです。

したがって、たまに外から何らかの菌を補う必要性はあると思いますが、菌の多様性と定着の相性問題を考えると、同じメーカーの同じ菌種を継続的に摂取するより、様々な菌種を含むような製品をちょっと試してみるようなやり方が、理に叶っているのかもしれません。加えて、特に生野菜や果物など天然に含まれている乳酸菌が存在することも忘れてはいけないでしょう。結局、古来から続いているような発酵食品を常用する食生活には科学的な意味と根拠があって、その意味を再発見することになるだけなのかもしれません。

Rolfing(ロルフィング)を受けにくるクライアントの中にも、お通じの悩みを抱えている方は少なくないです。食生活を変えなくとも、第4や第5セッション後、骨盤底が広がり骨盤が内臓を支え易くなって、さらに腸腰筋が機能を取り戻し、腸菅に適度な刺激を与えるようになると、便通が改善することも珍しくありません。ということは、菌の餌だけでなく、適度な物理刺激、つまり動きだとか、腸にとって好ましい環境が整うと、菌が腸内の細胞に良い刺激を与えたように、腸もまた、菌にとっていい影響を与える相互関係があるに違いないと思うのです。腸内が活性されていない、動きがなく停滞している状態だと、腸内も溶存酸素が少ない状況になり、食中毒の原因になるような毒素を出す、嫌気性のウォルシュ菌やボツリヌス菌などが生育しやすい環境になる可能性も高まるでしょう。