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ウイルスと自然免疫

COVIC-19は、新型でクラスターと呼ばれる感染集団を形成し、気がつかないうちに他者に伝染させるリスクがある、抗体ができにくなどの特別で未知で恐ろしい特質があると報道されているが、これは科学的に正しい認識なのか?

例えば、サイトメガロウイルス(CMVと略記)というウイルスは、

「通常、幼小児期に唾液・尿などの分泌液 を介して不顕性感染し、その後潜伏・持続感染によって人体に終生寄生することで人類集団に深く浸透している。日本では、成人期での抗体保有率は 60 % ~ 90 %と高い。」-wikipediaから引用

また、エプスタイン・バール・ウイルス(EBVと略記)、

「EBVは、日本では成人までに90%~ほぼ100%の人が唾液や性分泌液等を介して感染する。巧妙に潜伏、また時に応じて再活性化を来たして維持拡大を図るため、ウイルスは終生にわたって持続感染し排除されない。」-wikipediaから引用

とあるように、通常ウイルスは、感染する能力はとても高く、抗体を作って抑えることはできても、完全に排除することはできず、時に応じて再活性化 (ぶり返すこと)する。優秀なウイルスは、こうして宿主であるヒトを痛めすぎず、巧みに潜伏して寄生し、機会をみて、伝播する性質がある。感染の証となる抗体ができても、再活性化するということは、そもそもワクチンが特効薬になりにくい性質がある。

では、再活性化は、どんなタイミングで起こるかといえば、宿主の自然免疫が落ちたときである。

宿主である人間の免疫が落ちると、それまで共存していた菌やウイルスが、勢力を増すことを許してしまう。日和見感染が起こりやすい状態である。免疫低下状態では、免疫が不十分な発達段階だったり、免疫抑制剤やHTMV感染などによっても引き起こされる。そのような状況化で感染すると、CMVは、子宮内発育遅延・肝脾腫・小頭症の原因となったり、発育期に難聴や精神発達遅滞等の機能障害を生ずることが報告されている。また、CMVには、腫瘍細胞の悪性度を高める作用、Oncomoculationの可能性がある。EBVには、腫瘍形成に関わったり、種々の癌を引き起こすことも知られている。EBVは近年、様々な自己免疫疾患の原因となっているとことが明らかにされている。

このように、免疫低下が低下すると、様々な疾患の原因になる性質を持っているが、裏を返せば、基礎免疫を維持してさえいれば、ウイルスとは 生きながらえるある時期までは、「共存」が可能といえる。

したがって、自然免疫のレベルを維持している限りにおいては、一部の致死率が高いような強毒性のウイルスを除いて、多くのウイルスは共存可能であり、過剰に怖れる必要はない。(エリクソン医師による報告ではCOVID-19の致死率は、0.03%なので極めて低い致死率)

ウイルスの性質上、それを完全に排除するような「有効な」抗体ワクチンはそもそも開発できないし、それを期待してはいけない。それより頼るべきは、個々の自然免疫である。

すでにCOVID-19に関しては、感染がかなり広範囲に広がっていることが、抗体検査(感染に対する免疫記憶を調べる)によってわかってきました。ウイルスの広がりをゆっくりにすることはできても、閉鎖系ではないので止めることは不可能ですが、感染拡大を防ぎ、自粛することが命を救うというようなプロパガンダは、科学的根拠がありません。すでに感染は広がっていて、実際に発症せずに自然免疫で個々に押さえ込みに成功している人々が実際に増えているということです。

もう一つの悪質なプロパガンダに、「自覚なく他人に感染を広げないようにしましょう!」というのがありますが、それは、インフルエンザやCMVやEBVでも同じことがいえるのに、なぜそれらは対象にならないのか不可解です。

いずれにしても、

個体が永遠に生き続けることは不可能なので、その時がきたら、自己解体に進む方向には抗えませんが、せめて、よく食べてよく眠りよく働くことで、自然免疫を維持して、様々なウイルスと共存することを目指そうと思います。

「COVID-19のみならず、ほとんどのウイルスは、気がつかないうちに感染するが、合併症もなく免疫老化を伴わない健常な場合は、自然免疫が働き、発症に至ることはない。ウイルスが完全に排除するような薬剤やワクチンは作製が困難だが、その個体が免疫低下を起こさない限り、ウイルスとは、健康体のまま共存可能である。」