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脳梗塞による後遺症に対して

先日,脳梗塞後の後遺症が残る人にもこのロルフィングは適用して効果はあるのか?

という御質問を受けました。
度々受けるお問合せなので,コメントできる内容を以下に示します。
今まで3例ほど経験があります。
そのうちのお一人はご自身のブログでセッションの体験を綴っていらっしゃいます。
 
お二人目は,半身麻痺の度合いが大きく発作も複数起こしている例でした。開頭手術もお受けになっていました。
発作を起こす数年前に10シリーズを終えられた方で,その有効性は身をもって体験しているので,後遺症に対しても改善を期待され,月一回のペースで長く通っていらっしゃったのですが,写真での変化は毎回得られましたが,ご自身が自覚できるような改善は得られなかったようです。
三人目の方は,長年麻痺に悩まれているという例で,11年前に13セッションお受けになりました。終了された後にブログに書いた内容を以下に示します。
”数年前に脳梗塞で倒れて,回復したものの半身の痺れに悩む方へのロルフィングが,2ヶ月ほど前に終了しました。左半身に麻痺があるので,右半分の頭蓋内部の広がりを引き出すようにワークしましたところ,左手に力も入るようになり,食事も容易になったとのことです。身体として楽になる以外に,気持ちがとにかく前向きになったといううれしい報告もありました。一ヶ月後も多少のしんどさはあるにしても,以前のような何もしたくない希望のない状態とは明らかに違い,効果は持続しているようです。身体がとにかく重く,動いた方がいいとわかっていても,つらさからそんな気にもなれず,周囲からはなかなかその理解を得られない,それは想像を超えた苦悩だと思います。同じようなつらさを抱えた方も少なくないでしょう。
このような方に対しては,conventionalな医者は悲観的なことしか言わないし,その他の療法を試しても,可能性のないことしか言われないというのが現状のようです。ロルフィングは勿論すべてのケースに有効ではないとしても,この恩恵をうけられるケースは多いと思いますし,そういう方がロルフィングを活用する機会が増えるといいなと思います。”
この方は興味深いことに,気持ちが前向きになり,奄美大島の方に引っ越しをされました。
 
後遺症の程度によって,快復の度合も異なると思いますので,あくまで参考として捉えて頂ければと思います。

苦手克服に意味はあるのか?

最近よく考えるのは,苦手克服って必要ないんじゃないのかということ。

一芸に秀でたり,一つのことしかできない人に対して,あれもこれも周りは要求しすぎなのではないのかと思う。人間らしさとか自分という存在を理解するためには,

好きなことをする,というより,自分がしないといられないことをする。

やろうと思えばできるけど,気が乗らないのだったらしない選択を考える。

苦手なことは他人は得意で任せた方がいい場合がある。

余裕があっても,嫌なことや苦手な人と過ごすことで埋めない。

 

時間が無限にあるわけではないことを考えると,わざわざ抵抗のある方に向かう必要はないんじゃないかと思う。そこに何か目的や体験してみたいという興味があれば話は別だが。そうしないと,本当はオレって何がしたいのか? やりたいことをやっているときの充実感から遠ざかったしまい,わけがわからなくなってしまうような気がする。

そうしたことに無自覚だと,自分の本来使いたいセンサーの感度が鈍ってしまい,結果運気が下がるような状況を引き寄せてしまうのではないだろうか? 思考を停止させることなく,人間らしく自分らしく生きるには?ってなことを考えると,巷でいうような上昇志向とか苦手克服という言葉に惑わされないように用心する必要があるように思う。

そんなことを考えています。

一般に発達障害と診断される人々は,それ以外の人間ができることができないことをクローズアップしがちだが,それをそのままにしておくことを許さないことが多い。少なからず人間はデコボコしているわけだから,大きな支障がない限り,無理に克服しなくていいのではないか。上昇志向も問題だ。その状況を味わうことなく,常に何かを漁っているギラギラした前のめりの姿勢,そんな人が近くにいると落ち着かない。もっときっとその状態を味わった方がいいこともある。

そんな風に感じています。

コラボレーション

先月末は,ヒモトレの小関勲トレーナー,古武術の甲野善紀先生と鼎談,その2日後は身がまま整体の片山洋次郎先生とのワークショップと立て続けに大きなイベントが続いた。

私がコラボして楽しいのは,上記の方々のような,決められたことを決まったように行う枠にはまったものではなく,その場に応じて新鮮さを失わず,臨機応変に対応してもらえる方々との組合せである。

それ以外の組合せには興味がない。というか時間の無駄なのだ。ロルフィングの教員でも恩師のキャロル先生ほど自由にやらせてくれる懐の広さを持つ教員は珍しい。

そんなことを考えている中で,今年のコラボはよかったとしみじみ思う。

それと,協会主催の私が講師をしたワークショップも,いい人材が集まってくれて有意義な学びの場を共有できた。この先いつまでもいい状態でワークショップができる保証はないし,相手の方がどんな事情で一緒にできなくなるかわからない。

実際に,10月に予定されていたハンナソマティックスのワークショップが講師の体調不良が原因でキャンセルになったことを目の当たりにして,クラスが無事開催され成功のうちに終わるということは,いろんな要因が不備なく揃う必要があって,ある意味運がなければ成り立たない。

どのイベントも,日々のプラクティスにいいフィードバックをもたらす意味のあるもの揃いだったと思う。

ありがたいことです。