新しい試みとして

元々ロルフ・ムーブメント認定プログラムのイールドによるロルフィング10シリーズの翻訳クラスではすでに行っていたことですが,セッションとセッションの間を数日空けずに,連日セッションを行っていくということもメニューにいれようと思います。

ロルフィングの基本の考えは,ワークによる変化を消化して,プロセスを時間をかけて体感するために,少なくとも2,3日は空けながらシリーズを進めます。

一方で,ソマティック・エクスペリエンスのセッションは,連日行うことも珍しいことではなく,介入と介入との間を必ず空ける必要がない場合もあります。

では,イールドの技法を用いて,セッションする場合はどうでしょう?

身体が最も安全と感じる間合いと,休息できることを優先して進めていくということは,無理な変化は強要しないということです。しかも,安全というリソースが確保されていれば,介入によってフリーズするような好ましくない反応も回避できます。それまで,トレーニングの中では,9日間で8セッション,時には一日に2回セッションを受けることもありますが,6回のクラスの中で問題が起きたことは一度もありません。

遠方からの方や,出産後の変調と過去のムチウチの影響があるクライアントの方からのリクエストもあって,イールドを用いた集中シリーズ,空けることによる負担より,進めた上で,終了後にまた変化していくのを見守ってもらう選択もありではないかと思っています。

では,なぜ基本ロルフィングは,間隔が必要なのか? 時間が料理する部分と気づきの時間を得るため,というプラスの側面もあります。もう一つの解釈として,Basicシリーズは,働きかける領域を割とはっきり決めて,その領域の変化に身体が消化する時間をしっかりとるということだとすると,最初からそれぞれの介入が全体とのつながり,統合を意識していれば,必要以上に時間をかける必要がない可能性があるということになります。

私は一つ一つの工程には意味があると思いますが,常に検証し,自分で納得できることだけを取り入れたいと思っているので,実際に試して検証したいと思います。

今のところの感触としては,歪みが多い状態を長く放置しておくよりも,負担は少ないばかりか,身体がバランスを取り戻す方向性と力が強いとすれば,空けない方がいいかもしれないとさえ思っています。