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アファナシェフさんのピアノ演奏

トッパンホールでピアニストのアファナシェフさんのコンサートに行ってきました。

彼のプレイは特別で特徴的です。

動きは,指を立てることなく,鍵盤に水平に保っていることが多く,上体の動きも静的です。なのに,音が小さいわけでもなく,どこかが固まっているわけでもない。

観察していてわかったことは,指先にまでコアからのつながりがあること。空間に対しての広がりもあって,鍵盤にだけ集中したりむだな動きもありません。

筋肉をどう動かして,どうこうすることを超えていました。

感動しました。クラシックもいいものはいいです。

コミュニケーション力

もちろん,この能力は大切です。

けれど,黙して語らず,といいますか,そういう感じを大切にしたいと思っています。

とかく過度に表現優先傾向が強くなっているような風潮を感じるからでしょうか。

言葉によるコミュニケーションの底にあるのは,ジェスチャーだったり,顔の表情だったり,もっとその底にあるのは,身体の向きや距離の取り方が対面している人との関係性があります。

もっと元をたどると,対人ではなく,周囲の環境との関係性,空間に対する感覚,それと重力との関係性が,根深いパターンとして無意識に作用しています。

ここに変化が生まれる時,すべてがちょっとづついつの間にか変わってきます。

表にわかりやすくでている表現の底を支えているもの,ここに重点を置くのが,ここで提供しているプラクティスです。

 

 

ソマティックな領域では,言語化以前のものを大切にしています。はっきりと語られるメッセージの背景にあるものにアクセスすると,あまり言語を司っている領域ではないところに自分が入っていくため,無駄な言葉を発せずにワークに集中することが多くなります。

 

アーティストの方へのワーク

先日,転倒した後,ひどくバランスを崩した海外のアーティストの方にロルフィングする機会がありました。

久しぶりにお会いしたのですが,かなり印象が変わっていて,弱っているご様子。ねん挫を伴って,転倒直後は動くこともままならなかったそうです。

転倒は,予想以上に生体のダメージを与えます。問題は,傷が完治して炎症が収まっていても,身体が転ばなないように常に身構えている,つまり警戒モードが未だに解除されない場合が非常に多いことに気づきます。

その制限は,組織も含め,むしろ知覚に由来しています。過去は大変な危険があったにせよ,今はとりあえず,足場は確保されていて,支えることもしっかりできることを,頭ではなく,身体として納得しなおすことが大切です。

イールドの技法は,安全な場と支えられるという状態を再認識する助けになり,囚われた身体に,もう一度快適さを取り戻す機会を与えてくれます。

セッション後,視野が広がり,慢性的な首の痛みも軽減し,気分も落ち着きを取り戻したとコメントされていました。

Less is more !

ロルフィングには,「Less is more」という言葉があります。

介入が少なければ少ない程,得られるものが大きい,という例えです。

なるべく多くのことを長くサービスすれば,提供する側の「何かをしてあげた感」を満たすことはできるかもしれません。

受け手としてのリクエストもあるでしょう。

全体性を捉えた流れに沿っていれば,外からの介入が少ない程,受け手の自発的な変化を邪魔せず,必要なプロセスを必要なだけ完結できるのです。

経過を見守る

ロルフィング®は,特定のテクニックを指すわけではなく,全体性の回復に向かうプロセス全体を指しています。

例えば先日のワークの例ですが,第1回目のセッションで全体の圧縮が解放された結果でしたが,全体に伸びたことによって,骨盤の左右差がより顕著になっています。こうした内在性の傾向は,圧縮されたままだと表現されません。

この方は仕事の都合で6週間空いてしまったのですが,2回目のセッション前に撮影したのが一番右の写真です。首が伸びた変化は保持されていて,セッション直後と骨盤のバランスが変わって水平性が得られています。

矯正的な考えの元に行う施術だと1回目直後の結果を正そうとして,左右差がなくなるようにさらにワークするかもしれません。しかし,そんな必要はないのです。身体が次にどう変わるか見守る時間があれば,より自分でバランスを探そうとするので,邪魔をしないのが一番です。

RolfingProcess6weeks

サンタクルーズの思い出

美しい街並みのサンタクルーズ。リベラルで革新的な雰囲気は居心地がよかったです。

 

 

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サンタクルーズのダウンタウンで

サンタクルーズのダウンタウンで

サンタクルーズのダウンタウンをCarol先生に案内してもらいました

クラス終了後サンタクルーズのダウンタウンをCarol先生に案内してもらいました

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サンタクルーズの美しい街並み

サンタクルーズの美しい街並み

 

サンタクルーズで一番古い映画館

サンタクルーズで一番古い映画館

打ち上げ なぜかSAPPOROを持参

打ち上げ なぜかSAPPOROを持参

お礼メッセージの詰まったカードと頂いたギフト達

乾杯!

乾杯!

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参加してくれたBethneyとLarryの夫妻は両方ともRolf Instituteの教員

参加してくれたBethneyとLarryの夫妻は両方ともRolf Instituteの教員

Carol先生の家からのいい眺め

Carol先生の家からのいい眺め

Carol先生の家からのいい眺め

Carol先生の家からのいい眺め

宿泊先 RIO SANDS HOTEL

宿泊先 RIO SANDS HOTEL

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Carol先生の素敵なオフィス3

Carol先生の素敵なオフィス3

Carol先生の素敵なオフィス2

Carol先生の素敵なオフィス2

Carol先生の素敵なオフィス1

Carol先生の素敵なオフィスのグループワークスペース

宿近くの海岸

宿近くの海岸

サンタクルーズの街並み

サンタクルーズの街並み

サンノゼからサンタクルーズまでの道

今年の4/1〜4にカリフォルニア州サンタクルーズで,私のワーク(Yielding work)を紹介するワークショップしたときの写真です。

クラスルーム

クラスルーム

クラスルーム外観

クラスルーム外観

 

 

第6セッションのデモンストレーション中

第6セッションの実習

第6セッションの実習

 

最終日の朝

 

最後の交換セッション

セッションの実習

 

交換セッション中

交換セッション中

好感セッション - パノラマ

交換セッション – パノラマ

最後にサークルとなって,日本酒をまわしているところ

最後にサークルとなって,日本酒をまわしているところ

最終のクラス集合写真

最終のクラス集合写真  カナダのトロント,コロラド,ノースキャロライナ,シアトル,ニュージャージーなどなど様々な場所から集まってくれました。

 

Yield: An Alternative Perspective for Effecting Structural and Functional Change   Part 2

with Hiroyoshi Tahata, Rolf-Movement® Instructor

This 4-day exploration presents new dimensions in working from the perspective of Yield.  This reality reveals itself naturally when a practitioner attends to their own interoceptive state. Shifting to this point of reference establishes a field of transformation.

Yield is an active orientation and contact with the scaffold (the cellular matrix). The cell is the minimal unit of life.  The cell/embryo needs to interact with its surroundings for survival and growth. This interaction is the most primal movement of life. After moving independently, the cell forms an interactive relationship with its surroundings, transforming itself toward greater “order” and a collective and functioning form, such as an organ.

Random fluctuation is irregular movement with no constant frequency. 

The accumulation of random fluctuations of the cell may be important for a shift to coherency and  “order”.  Cellular motility transforms into the collective form by accumulating the signaling of random fluctuations. These fluctuations serve the purpose of promoting coherence and systemic integration. Yield underlies all other movement and supports the emergence of a coherent and motile field throughout the body, cultivating both depth and reorganization.

This training will:

1.Focus on Core session (the 5th hr to 7th hr ) of 10 series with Yielding touch.

  2. Introduce new approach to  cranium through mouth and nose and core space.

3.Explore connectivity of the client’s body to the space around with hands-off.

4.Deepen the practitioner’s ability to resonate with the field relationship arising between themselves and their clients.

Dates: April  1 (Wednesday) – 4 (Friday) 2015

Location: Subud center 

 

Instructor: Hiroyoshi Tahata is a certified advanced Rolfer and Rolf Movement Instructor, living in Tokyo. He has worked as a research biochemist at the Hayashibara Biochemical Laboratories for 9 years where he studied megakaryocyte potentiating activity.

For more information & photos of Hiro’s work: http://www.rolfinger.com/HirozWork.html

To register: contact Carol Agneessens. carolagneessens@mac.com

 

This workshop will be open initially to peer faculty participants. It will then be open by invitation to colleagues who have expressed an interest in Hiro’s work.

ロルフィングセッションのデモンストレーション

ロルファーの三浦正貴さん,大久保圭祐さんと共に開催したロルフィング説明会。

今回ご参加頂いた方に対して,実際のセッションのデモを担当しました。

最近の傾向としては,空間との関係性を扱うことが多くなり,そのワークが反映されたデモ内容となっています。 筋膜構造を直接的にしっかりしたタッチで扱う,というベーシックなテクニックは用いず,変化がひきだされるような場を整え,内側からの反応がでてくるのを待ち,見守る,なかなか実際にどうように働きかけするのか,言葉で伝えるのは難しいですが,動画を見て頂くのが手っ取り早いです。

むち打ちからの回復には,知覚からのアプローチがとても重要です。

全長約45分,説明しながらのセッションでしたが,Rolf Instituteからの指示により,セッションは30分以内に収まるように加工しています。主に見守って待つ時間をカットして編集しています。

youtube

キッズ・ロルフィング@代官山 

アイダ・ロルフ博士の生誕を記念して,各地でロルフィングのイベントが開催されました。私達6人のグループは,5月17日日曜日に子供さん対象で行うキッズ・ロルフィングをすることになり,三浦正貴君がオーガナイズを率先して引き受けてくれました。告知から募集・受付まで時間とエネルギーを使う仕事,こういう地味な積み重ねで徳を積んでいるに違いない,ありがとう三浦くん!

子供さんへのロルフィングは,通常の枠と異なり,大変な勉強になります。気分に正直なので,間合いの取り方やコンタクトするまでに時間がかかったり,結局のところ決められた時間の中で,できることをしていく。今まで何を学んだかとか,いつも何をしているとか,肩書きとか,そういったものが子供には関係ないので,素の状態で向き合って今に集中するしかありません。

小さいお子さんは特に,大人から通常得られるような言葉のフィードバックは返ってこないので,観察力をフルに使って身体からのかすかな情報を頼りに進めることになります。

今回は親御さんも含め5人の方にワークしました。その中でお一人障害を抱えるお子さんを担当したのですが,少しでの何かのプロセスが進んでくれたらいいなあと思います。お母さんの期待とかこちらで出したい結果とか,周辺のことはその時身体が求めることとずれていたりします。何かしら次のセッションに橋渡しできればそれでよかったのかもしれないし,お母さんも気づかないような微かな変化がもたらされたかもしれない。とにかく,それはそれとして,やったことにOKを出してクローズするしかありません。

こういうことはとにかく続けていくことが大切なんだろうな,という気がします。

キッズ・ロルフィングは,自分のワークを見直すいい機会になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

片山洋次朗先生とのコラボワークショップ

今回で5回目となる片山先生とのワークショップ。毎回楽しい体験です。

空間に対して働きかけるという斬新な内容にも関わらず,参加者のみなさんが,違和感なくついてきてくれるのも驚きでした。参加者どうしでペアを組んでの交換ワーク後,みなさんいい感じになってるのを観るのはいつもうれしい。

息子さんの活之さんの最後のコメントもとても感動的でした。お父さんへのリスペクトを忘れず,でも自分に正直であろうとする姿勢は,いつも真摯に受け手と向かい合っているからこそ,なのだと思います。

違う切り口から入っているようで,片山先生の身がまま整体とYieldワークベースのRolfingワークには,驚く程の共通点があります。それぞれを別の視点から眺めると,それぞれのワーク自体が立体的な解釈となります。無意識でしていることや当たり前にしていることに,秘密やコツが隠れているのだけれど,それが表にでることで,ワーク一つ一つの意味合いがまた変わってくる。そんな発見がいくつもできる貴重な時間です。

片山先生ありがとうございます。活之さんもありがとう。

アシスタントの鹿野さん,安西さんありがとうございます。

それから,このクラスを企画取りまとめてくれている藤本靖さんに感謝です。