経過を見守る

ロルフィング®は,特定のテクニックを指すわけではなく,全体性の回復に向かうプロセス全体を指しています。

例えば先日のワークの例ですが,第1回目のセッションで全体の圧縮が解放された結果でしたが,全体に伸びたことによって,骨盤の左右差がより顕著になっています。こうした内在性の傾向は,圧縮されたままだと表現されません。

この方は仕事の都合で6週間空いてしまったのですが,2回目のセッション前に撮影したのが一番右の写真です。首が伸びた変化は保持されていて,セッション直後と骨盤のバランスが変わって水平性が得られています。

矯正的な考えの元に行う施術だと1回目直後の結果を正そうとして,左右差がなくなるようにさらにワークするかもしれません。しかし,そんな必要はないのです。身体が次にどう変わるか見守る時間があれば,より自分でバランスを探そうとするので,邪魔をしないのが一番です。

RolfingProcess6weeks