セッションの文脈 > プロトコール

久し振りの投稿ですが、かなり密でいいセッションが続いていて集中できていたせいか、そうなると非言語的になってあまり投稿しなくなってしまう傾向があります。(言い訳ですが)

今舞台女優の方がロルフィング10シリーズ受けています。6回目のセッションのテーマは、

“仙骨を自由にする”

ですが、基本は、踵〜ハムストリングス〜仙骨周りの結合組織〜脊柱が扱うテリトリーです。

ところが、基本どおり仰向けでワークしてましたが、中盤になっても何かシステム自体が落ち着かない様子。

仙骨周りをあまり扱わないまま、仰向けになってもらうことに。すると彼女の肘に注意が自然にいくので、怪我について尋ねると過去に自転車転倒事故があって、左肘を強打したことがあるとのこと。どうもそれは、その側に人がくるのを苦手とすることと関連していると踏んで、空間からの働きかけを開始。

すると、左股関節の動きが悪いことが気になるとのこと。 骨盤に直接働きかけるのは置いておいて、左肘のムーブメントをすることに。左空間を広げるように動きをしてみると、左股関節の自由度がみるみる上がって、左右差はなくなりました。

決まった手順に無理に従うのではなく、何か文脈というかセッションの中ででてきたことに沿うことで、結果的にセッションのゴールが達成されるといういい例でした。

最後には全体がしっくりきて、十数年前の事故がいかに身体のシステムに影響を与えていたかに気づかれ、深いセッションでした。

左股関節の自由度が上がる前にお腹の深いところが広がったようで、当時急にかかったストレスによって閉じたままになっていたことが、重い生理痛やシビアな40肩にも関係していた可能性が高いです。