抗パンデミックストレス〜ご機嫌でいる part 2

自分の状態が、例えばご機嫌でないとしたら、それをどう捉えるか?

外的な状況はそのままとしても、内側の自分がそれをどう知覚しているか?は完全に受け手側の反応であり、受け手側の責任になります。これは、どれほど自分の行動や在り方に責任を取っているか?ということに関わってきていて、さらには、自分の免疫系を含む身体知、身体の叡智をどれだけ信頼しているかにも関係してきます。

ある刺激に対してどうそれを解釈するか?という自動反応する知覚システムを修正することが鍵になります。

身体と重力との関係性は、ロルフィングの基本ですが、単にgroundingすればいいかというと、そうではありません。危険な場所、極端には地雷が埋まっているところに落ち着こうとすれば、死に至ることになるように、どこに落ち着くかということが重要で、安全な居場所を見つけてから、そこに重さを預ける勘がなければ、生死を分けることになります。

落ち着こうとするマトリックスが、安全であることは必要最低限重要ですが、マトリックスとの相互作用から細胞にダイナミクスが生まれるので、マトリックスの質、揺らぎが細胞に情報を与えることになります。実際、細胞生物学の研究から、細胞と細胞外マトリックスが相互作用するときに、細胞外マトリックスの張力が細胞に影響を与えること、つまり、マトリックスの状態が情報となることがわかっています。

したがって、単にグラウンディングして地表面とつながるのではなく、安全なマトリックスとして機能する場に落ち着く、ゆだねる(=イールド)、その感覚とわずかな動きにre-conditioningすることで、知覚のシステムが徐々にゆっくりと時間をかけてリセットされることになります。

自分が一度立ち戻るところを、再編する、デフォルトを変えることからはじめましょう。