バイディジタル O-リングテスト診断におけるロルフィングの意義

酸化ストレスの使用となるマーカー物質、8-OHdGが、できるだけ低いレベルに抑えられていると、病気から遠い状態、つまり健康の質が高いといえるそうです。バイディジタルOリングテストの大村先生と下津浦先生によると、がんや心臓病、そして心臓病などの生活習慣病への「なりにくさ」はこの8-OHdGを測定することで評価できるとのことです。

今年4月に東京大学で開催される、国際バイディジタルOリングテスト学会で発表するお誘いを下津浦先生から受けて今準備中です。

過去にお二人の研究で、これをFoot Gravitation Center(足の重心センター)と呼ぶ足の甲のあるポイントがあって、そこに特定の刺激を与えると、様々な治療効果があるとご報告されています。その際、8-OHdGも低下するらしいです。ここを刺激するのは、身体の歪みを取って、重力への適応性を上げることにつながると考察されています。

なんと、それってロルフィングが目指してることと一致してますよね。

じゃあ、そこで気になるのは、ロルフィング前後で、8-OHdGは下がるのか?

通常の方法ですと、実際に尿や血液や唾液をサンプルとして、8-OHdGを測定しなきゃいけないわけですが、そこでBDORTを使うと、写真からそれを読み取れます。BDORTに馴染みのない方々には、??と思われると思いますが、その診断にはレベルがあって、下津浦先生だと最高クラスの7段で、もの凄い精度で測定することが可能です。

たくさんロルフィングのケーススタディの写真も残っているので、いくつかお送りして判定して頂きました。

すると予想通り、ほとんどの例でロルフィングのセッションは、8-OHdGのレベルを下げていました。12例中、少なくともレベルが上がった例は一つもありませんでした。

長く通われた方で、 -80まで下がった方もいました。+25〜 -100までの範囲で評価されます。-100に近い方がそれだけ病気から遠い位置にあると言えます。

受け手としての感想や写真での結果でセッションの成功を評価できなかったわけですが、こうした切口から、評価が可能だということは大きな意味をもちます。また、本人に改善の自覚が感じられないとしても、実際は意味を持つことを示せるかもしれません。

セッション受けて、なにが変わったのかわからなかった、という感想があったとしても、病気になりにくい状態に向かっていたとしたら、それは大きなことだと思います。逆にすごく贅沢な時間を過ごせた、いい気分になったけど、その時その日止まりで、8-OHdGも元通りなんてことも、起こっているかもしれない。

なにせ意識や自分の感覚で追えることには限界がありますから。私としては、長く通って頂いているクライアントの方々に対して、セッションに依存させているんじゃないか?とか、他の方法に目を向かわせないように囲っているんじゃないか、不安になることがあるんですが、この結果をみて、しっかりと生活習慣病からも遠ざけるサポートになっているのであれは、もっと喜んで前向きに提供しようと思った次第です。