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Spatial Somatics™ workshopを終えて

Spatial Somatics™ workshopを終えて

2022年10月20日から(カリフォルニア現地時間)に,サンタクルーズでの14名の現地参加者に対して,Spatial Somaticsのワークショップを3日間提供した。

Rolf Movement®の恩師Carol Agneessens先生が招いてくれたのだが,米国入国にワクチン接種がまだ義務付けられているため,今回は無念ながら入国せずに,東京のセッションルームからOn-line中継する形での講義となった。このようなハイブリッド形式は初めてだったため,クラスが上手く進むかどうか全く予想が付かなかった。On-lineでどこまでできるか?については未知数だったが,頭を切り替えると,それを実験できるまたとない機会になる。同計画は昨年からあったが,Carol先生と共に延期は何としても避けたかった。

1日目 

まずは自己紹介から開始。これまで私のクラスに参加したことのある,Brandon,Glenn,Alice,Cokoという懐かしい面々に加え,何とJonathan Martinの姿が映った。彼は,私の1995年と1998年のRolfingトレーニングの先生であり,2001 年には日本で最初のロルフィングトレーニングのために来日してくれた恩師である。その後も何度か継続教育のクラスのために来日しているが,オプラウィンフリー・ショーにも出演し,世界的にも知られたロルファー兼インストラクターである。最近はご無沙汰していたが,あまりの懐かしさに胸が熱くなった。彼のクラスをアシストした際に,イールドのセッションを受けてもらったことがあるが,その印象が強く残っていることと,安全な場を創ることを学びたいとコメントしていた。その他,私のYieldingのarticleを読んでくれている生徒さんが多いことに驚く。

Demonstration

今回は,Zoom越しにこちらから直接ワークする形をとることにした。モデルクライアントに手を挙げてくれたのは,Jenny。長年YOGAのインストラクターをしてきた彼女もまた私のイールドのarticlesを読んでクラスに参加するのを心待ちにしていたとのこと。

2カ所の立ち位置を候補として,それぞれをJennyに尋ねる。右側は反応が進むが早い。左側はnerutralとのことなのでこちらを最初のポジションとして,しばらく留まる。Jennyの身体のイールドが進む。通常の対面セッションと同等にプロセスが進んだ。今回聴講者が複数いる中でのon-lineでの公開デモンストレーションは初めてだったが,実験的試みは成功だった。

Practicum

現地で参加生同士ペアを組んで,相互主観的に居心地よく居られる位置関係を探してもらう。組合せを代えて,計3回第一ポジションを探してもらう。 最後のペアで,時間をとってプロセスを見守ってもらうというワーク。組合せによってプラクティショナーの立ち位置が変わることを体験してももらいたかったが,3つの組合せとも同じ位置だった,或いは3回のうち2回は同じだったというフィードバックが多かった。日本でのクラスでは3回とも異なるという結果がほとんどだったのに比べて違いがある。最後のペアで少しプロセスを見守ってもらう時間を取ったが,想像していたより反応はうまく進んだようである。

2日目

Check-in

Mathewから,昨日の変化が続いているように感じるが始めての感覚だというフィードバック。このような持続性のある変化はどうして起こるのか?興味が湧いてきているようだ。

Demonstration

Model practitionerとして,Joy, クライアント役はJames。Joyに第一ポジションを探してもらうが,中々定まらないのでこちらから支持を出す。肚の感覚を使いながら,心地良く感じる場所を見つけるというのは思ったより簡単ではないのかもしれない。Joyの位置が定まってからは,Jamesの反応もちょうどよく進み,腕が砂になったように何かが抜けていく感覚は初めての経験だったとのこと。

Practicum

3人組で行うTriadでの実習。観察者を加えて,セッションの途中でプラクティショナーに対して,肚と松果体を意識してもらうサポート役も兼ねてもらう。どのグループも実習は上手くいっているようで,終了時には,皆言葉少なめであった。

2日目を終えて,Carol先生とZoomで話した。いつもながら,講師としてやりやすい最善の環境を用意してくれる恩師には感謝しかない。今回講義に専念できたのも恩師の準備と,参加生として参加するつもりでいたのに通訳を引き受けてくれたTomoko Baldridgeさんにも感謝である。

3日目最終日

Check-in

朝は,プラクティショナーとしての意識状態など様々な質問がでた。最終日ということもあって質問も多めである。Demoはどのような内容にするか直前まで決めていない。毎度のことなのだが,LogisticsやSyllabusを詰めようとすると,息苦しくなってしまい,結局変更してしまうため,準備ができないまま当日を迎えることになる。私の場合は常にその繰り返しだ。

Demonstration

新しいテクニックを紹介するより,今回のクラスは,最初に選ぶ立ち位置の重要性を認識して欲しいという気持ちから,ほとんど2日目のデモと重なる内容にした。Pratictioner役にGeogia,Client役にMattが名乗り出てくれた。Geogiaが最初に選んだ立ち位置は,Mattの反応が進むものの,Yieldというより浮き上がる方向に進むため,場所を移動してもらい,Mattが肚を中心に落ち着いていく場所を第一の立ち位置としてもらった。 Matt曰く,脊柱どんどん伸張していく,痛いほどに。安定性が乏しくなってきたように観えたので,膝を立ててもらい,足底からのサポートを感じてもらう。するとMattの腰が楽になっていき,脊柱が伸張する方向から戻る反応にシフトした。反応が収まるまで,Geogiaに変化を見守ってもらう。身体を起こしたMattが,脊柱がundulationの動きが続いているとのことで,彼にとってはとてもインパクトのある体験だったようだ。

Practicum

ペアを組んでもらい, Dyadでの実習。そのペアも間合いを見つけ,Hands-offでのワークを楽しんでいるようだった。

結果的に最初の立ち位置の重要性を認識してもらう内容になった。どの参加者も空間に対して気配を感じるセンスがあるため,とても進行しやすいいいクラスだった。最後は,Carol先生が,日本酒を現地参加者に振る舞って,乾杯で〆。すぐさま来年開催のリクエストがあって,来年の企画が早くも進んでいる。来年こそは,Covid関連の全ての制限が解除され,現地で講義したい。

以下のFacebookのページには,参加者からのコメントが寄せられている。

https://www.facebook.com/hiroyoshi.tahata/posts/pfbid02oF8TYTDhxzRU9YQ7Tkvmfa2Cc8wi6wg3THZaRdNtSPAJc9qeDoqvY9cUQ29XoBLel?comment_id=1809033362769353&reply_comment_id=645261583615347&notif_id=1666586961954976&notif_t=feed_comment&ref=notif

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