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よくある質問

ロルフィング® とは、どういうものですか?

ロルフィング®とは、アイダ・ロルフ博士(Ida Pauline Rolf)が生み出した身体再教育法です。アイダ・ロルフ博士(Ida Pauline Rolf)は柔組織(ファッシャ)に物理的な刺激を加えると組織が動くことを発見し、「身体のパーツを本来あるべき位置に動かして身体のバランスを整える」というロルフィング®の基本原理を生み出しました。
多くの療法の考え方は「症状を緩和する」ことが基本ですが、ロルフィング®は「身体を教育する」というところに収束します。担い手であるロルファーは、受け手の身体がシステムとしてまとまりを持ち、効率のよいエネルギーシステムとなるよう手助けします。

筋膜にアプローチして、姿勢を矯正するということでしょうか?

筋膜というと筋筋膜に限定されやすいので、ここでは、ファッシャと呼ばせて頂きますが、この非細胞性の間質組織は、全身に隈なく行き渡りネットワークを形成し、「構造の器官」として身体のかたちを維持しています。矯正するというより、身体の各パーツが連携できるように働きかけ、収まりのいい場所に落ち着く手助けをします。タッチを通して動きのないところに動きを与えたり、ケガやトラウマなどの影響を受けて固定された組織が再び他の組織と関係性を持つように、働きかけます。

トラウマを癒すことはできますか?

トラウマのエネルギーを解放し神経系の調整を促すSomatic Experiencing®という技法を必要に応じて使います。ロルフィングによって、身体構造と機能が統合され、連携し身体システムのエネルギーが効率よく流れるようになると、不要に蓄積していたトラウマのエネルギーもまた流れやすい身体環境となります。

ロルフィング®と出会った経緯について聞きたいです。

中学3年(当時14才)の時に交通事故に遭い、身体のバランスが悪くなった経験があります。
事故後はしばらく膝が痛み、日に日に強さが増していきました。会社員になってからは毎年ぎっくり腰になり、ひどいときは寝込んでしまうことも。自分にとってはそれが当たり前になっていましたが、ロルフィング®を受けてから毎年寝込むような状態からは解放されました。身体が変わると感覚が変わったりいろんなレベルでの変化に興味を持ち、当時勤めていたバイオ企業のプロジェクトが終了後、ロルファーの道を志しました。

ロルフィング®に組み込まれているイールドとは、どんな技法ですか?

イールドとは、足場に対してゆだねる動きのことで、いろいろな動きの元になっています。この動きを引き出すことを基本としており、セッション時はなるべく安全な場をつくり、必要なだけ受け手に少しずつ刺激を与えていきます。
生きている組織の動きの反応を高め、深い変容のためのシステム全体の一体化を促す。それがイールドの技法(Yielding Embodiment®)の目的です。施術者のタッチは、心身のシステムを非常に深いリラックス状態まで導き、身体の内側にスペースを与えます。

ロルフィング®が痛くないか心配です。

痛いから効果があるという考えは、いわば根拠のない思い込みです。強い圧力で変化を強要すると、身体はかえって抵抗し、萎縮してしまうことも少なくありません。
身体が広がりを取り戻すためには、まず身体をゆだねられる安心・安全な環境が必要です。圧力が強すぎると感じる場合は、ロルファーにお伝えください。加える圧力を調整します。

得られた変化は、続きますか?

得られた変化の持続性は、ロルフィングの最も追求しなければならない問いです。根本的な制限が解放され、全体として機能し始めると、局所的に負担をかけるような状態と動きの改善が期待できるようになります。一般的に10シリーズを受けたあと、統合された身体は少なくとも年単位でバランスが維持されます。実際に写真で変化を記録していきますが、通常セッション開始前と同じ状態に戻るような変化は通常観察されません。ただ、開始前の状態には個人差があるので、大きな怪我や手術をされた場合などは、10回プラスαで終える方もいらっしゃいます。10回を基本としますが、17回程度でまとめる場合もあります。
10シリーズ終了後、アドバンストシリーズやロルフムーブメント®セッションを積み重ねて、やっと起こる変化もあります。統合には段階があるのです。

ロルフィングには相性がありますので、満足な結果が得られなかった場合は、ロルファーを変えて、求めていた変化が得られる場合もあります。一人のロルファーはロルフィング全体を指しているわけではありません。

セッションの受け方について教えてください。

まずは基本となる10回のロルフィング®シリーズをお受けいただくことをおすすめします。骨盤は文字通り要ですので、内臓の容れ物としての骨盤をしっかりさせるために、まずその土台となる足/脚の支えを最初の3回で扱い、次の3回で骨盤を3つの切り口で扱い、7回目で頭がその上に乗るように働きかけます。そこで得られた変化が持続するように、残り最低3回を使って連携とつながりをつくる統合を引き出します。
施術期間は週2回から2週に一回のペースが通常ですが、最短では15日程度で10回終える場合もあります。服装は、基本はアンダーウェアのみで行いますが、Tシャツと短パンなど軽装でも可能です。

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