昨年末遠隔セッション後、その方のパートナーに遠隔セッションをクリスマスプレゼントしたいというリクエストがあって、米国在住の方に遠隔セッションしました。それでふと、サイキックカウンセラーのウイリアム・レーネンさんに言われたことを思い出しました。これから先、遠隔ヒーリングが求められているとのこと。もしそうであるなら、やはり応えていくべきではないかと。2021年は特に、対面自粛空気とリモート推奨傾向に対抗しようとするあまり、対面セッションにこだわり過ぎていたのかもしれません。 そういえば、ワークショップに参加された方同士で遠隔で交換セッションを続けることで、かなり調子よく過ごすことができたというフィードバックも参加生の方から聞いたばかりでした。
自分の中でも遠隔セッションを教えるクラスにも興味がでてきました。それを考えていると何だか肚も納得しているように感じるので自分にとっては正しい流れなのでしょう。でも遠隔あるいは対面にこだわることより大切なのは、
“受け手が主体的かつ自律的に適応する力、つまり対処する力を持てるようにサポートすること” です。
受け手が望むものを与えない、というスタンスはチャレンジが伴いますが、症状の改善がいいこととは限らないことも事実です。ソマティックな観点からは、インスタントな改善は、そこから学んだり気づく機会を奪うことになるかもしれないし、治療の場で、例えば、C型肝炎の治療にインターフェロンが使われだした時のことですが、確かに肝炎は治るのだけれども、副作用として抑うつ状態になってしまい、中には衝動的に自殺する人もでてきて問題になったことがあります。また、野口整体の創始者である野口晴哉氏が、おねしょが直らない子供に施術したところ、おねしょ癖は直った一方で今度は盗癖が出た、という話があるそうです。
症状が改善するという目に見える形で、そのセッションを評価するのは安直です。上記のように大元が変わらなければ、症状はただ別の形に変わって後から顔を出すということになります。アイダ・ロルフの言葉を借りるなら、症状のイタチごっこということになります。ここに黒魔術的なダークな力が使われたりすると、本人は改善したように見えてその周囲に悪影響が及んだり、施術者の健康と引き換えになったりと、全体が収まるべきところに収まるのではなく、歪みや犠牲がある形でのバランスということになります。
いずれにしても、プラクティショナーは、シンプルに、受け手ができるだけ「自前で」対処できる力を引き出すことを目指す、そうすれば、受け手本人とその周辺がより調和した状態に向かうのではないかと考えています。
” 受け手が望むものを与えるのではなく、受け手が対処する力を与えるソウルヒーリング “
今年はもっとオープンに遠隔セッションもしていこうと思います。
遠隔セッションに対するクライアントの感想について以下にリンクを貼っておきます。
https://rolfinger.com/Experiences/?paged=2&cat=57
もし、ご興味あればどうぞ!